JP2588890Y2 - 自動車用チェンジレバー機構 - Google Patents

自動車用チェンジレバー機構

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JP2588890Y2
JP2588890Y2 JP1992086026U JP8602692U JP2588890Y2 JP 2588890 Y2 JP2588890 Y2 JP 2588890Y2 JP 1992086026 U JP1992086026 U JP 1992086026U JP 8602692 U JP8602692 U JP 8602692U JP 2588890 Y2 JP2588890 Y2 JP 2588890Y2
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lever shaft
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、いわゆるオートマチッ
ク車に設置された自動車用のチェンジレバー機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に例示するようなオートマチ
ック車を対象にしたチェンジレバー機構が知られてい
る。この従来のチェンジレバー機構は、支持体としての
ベースプレート10と、このベースプレート10に立設
されたレバーシャフト20と、このレバーシャフト20
のシフト位置を案内するディテントプレート30とから
基本構成されている。
【0003】上記ベースプレート10の底面下部には下
方に向かって車幅方向一対のブラケット101が突設さ
れている。このブラケット101に水平軸102が設け
られ、この水平軸102周りに回動自在に中空のレバー
シャフト20が軸支されている。このレバーシャフト2
0には中軸201が内装されており、この中軸201は
グリップ202に設けられたプッシュボタン203と連
動して上下動するようになっている。
【0004】すなわち、上記中軸201はレバーシャフ
ト20内の下部に装着された図示していないコイルバネ
によって上方に付勢されて普段は上方に位置している
が、上記プッシュボタン203をプッシュすることによ
って下降するように構成されている。
【0005】このような中軸201の下端部には車幅方
向一対の操作ピン204が突設されている。この操作ピ
ン204はレバーシャフト20の側部の長孔205から
外部に突出され、この長孔205にガイドされつつ上記
中軸201の上下動に応じて上下動するようになってい
る。
【0006】一方、上記ベースプレート10の上面部に
ディテントプレート30が立設されている。このディテ
ントプレート30には案内窓301が穿設されており、
この案内窓301に上記操作ピン204の片方が嵌め込
まれている。上記案内窓301の上縁部には、段差によ
りシフトポジションを区分するシフト区分縁部が形成さ
れており、上記操作ピン204は上記コイルバネに付勢
されていずれかのシフト区分縁部に当接した状態になっ
ている。
【0007】そして、レバーシャフト20の下部前方に
はシフトケーブルKが接続されているため、所望のシフ
トに対応したレバーシャフト20の水平軸102周りの
傾倒変位がシフトケーブルKに伝達され、シフトケーブ
ルKの先端部が接続されているミッション機構を作動さ
せるようになっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のようなチェンジレバー機構においては、上記ディテン
トプレート30は通常金属製であり、この金属製のディ
テントプレート30がビス止めあるいはボルト止めでベ
ースプレート10に取り付けられている。そして、この
ディテントプレート30には案内窓301が穿設されて
いるが、この案内窓301の内縁上部は操作ピン204
に当接して互いに摺動するため内面仕上げを行わなけれ
ばならない等製造に手間がかかりかなり高価である。
【0009】また、このディテントプレート30のベー
スプレート10への取り付けにビスやボルトが多数必要
であるため、部品点数が多くなるという不都合があると
ともに、これらのビス止めまたはボルト止め作業は極め
て煩雑であり、チェンジレバー機構を組み立てる場合の
ネックになっていた。
【0010】加えて、チェンジレバー機構の上部に配置
される図外のインジケータパネルには図外のランプボッ
クスがビス止めされていたが、この組み付け作業も面倒
であるとともに、このためにも部品点数が増加してい
た。
【0011】本考案は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、部品を安価なものにし、か
つ、部品点数を削減するとともに、組み立て工数を少な
くして容易に組み立てることができる自動車用チェンジ
レバー機構を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1記載の
自動車用チェンジレバー機構は、支持体に水平軸周りに
回動可能に設けられかつミッション駆動用ケーブルが接
続されたレバーシャフトと、このレバーシャフト内に内
装された中軸から外側方に突出して設けられかつプッシ
ュボタンの操作に連動して上下動する操作ピンと、シフ
トに応じて操作ピンの移行を規制するディテント手段と
が備えられた自動車用チェンジレバー機構において、上
記支持体は合成樹脂製で一体に形成され、上記ディテン
ト手段は上記操作ピンの移行規制を行う案内凹部が側部
に形成されたガイドブロックで構成され、上記支持体に
ガイドブロック収容部が形成され、このガイドブロック
収容部に上記ガイドブロックが嵌め込まれていることを
特徴とするものである。
【0013】本考案の請求項2記載の自動車用チェンジ
レバー機構は、請求項1記載の自動車用チェンジレバー
機構において、上記ガイドブロックは合成樹脂製のもの
が用いられ、上記操作ピンの下側のレバーシャフトに合
成樹脂製のリング体が摺動可能に嵌め込まれ、このリン
グ体の下側のレバーシャフトにコイルバネが嵌め込ま
れ、上記リング体の側部にガイド突起が突設され、この
ガイド突起が上記ガイドブロックの案内凹部に案内さ
れ、上記操作ピンのガイドブロックに対する動作が上記
ガイド突起を介して行われるように構成されていること
を特徴とするものである。
【0014】
【作用】上記請求項1記載の自動車用チェンジレバー機
構によれば、チェンジレバーを水平軸周りに支持する支
持体は合成樹脂製で一体に形成されているため、上記支
持体は成形法によって一度に製造することが可能であ
り、従来のように多くの部品をつくる必要はなく、チェ
ンジレバー機構の部品製造が簡素化される。
【0015】また、ディテント手段は上記操作ピンの移
行規制を行う案内凹部が側部に形成されたガイドブロッ
クで構成され、このガイドブロックを支持体に設けられ
たガイドブロック収容部に嵌め込むだけでディテント手
段が形成された支持体が完成し、従来のように多くの部
品を組み付ける必要はなく、組み付け工程の大幅な簡素
化が実現する。
【0016】さらに、部品点数が少ないことから分解が
容易であるため、迅速な分解修理や点検が可能になる。
【0017】上記請求項2記載の自動車用チェンジレバ
ー機構によれば、まずガイドブロックは合成樹脂製であ
るため、製造が容易である他製造コストは廉価である。
【0018】また、上記合成樹脂製のガイドブロックに
対応したリング体も合成樹脂製であり、直接金属製の操
作ピンが案内凹部に嵌め込まれずにガイドブロックの案
内凹部に上記リング体のガイド突起が嵌め込まれ、その
結果操作ピンの動作は間接的にガイドブロックと同質の
合成樹脂製のガイド突起を介してガイドブロックに作用
するように構成されているため、硬い金属との当接によ
って起こる摩耗の促進が抑止され、ガイドブロックとし
ての充分な耐用期間を確保することが可能になる。
【0019】なお、操作ピントとリング体との関わり
は、リング体の上部と操作ピンとが当接していることの
みであり、リング体の下部に設けられたコイルバネの付
勢力に抗して操作ピンを下方に押圧することによる押圧
力をリング体は操作ピンから受けるだけであるため、こ
の部分でのリング体の摩耗損傷は起こらない。
【0020】
【実施例】図1は、本考案に係る自動車用チェンジレバ
ー機構の一例を示す分解斜視図である。そして、図2は
その組み立て図、図3は図2のA−A線断面図である。
これらの図に示すように、本考案に係るチェンジレバー
機構は、支持体1と、この支持体1に支持されたレバー
シャフト2と、このレバーシャフト2のシフト位置を案
内しかつ規制するディテント手段としてのガイドブロッ
ク3と、蓋体としてのインジケータパネル4とから基本
構成されている。
【0021】上記支持体1は合成樹脂製で一体に形成さ
れている。この支持体1は、平面視が矩形のテーブル状
を呈し、その四隅から下方に四本の脚部13が垂下され
て構成されている。脚部13の下部には車体に支持体1
を結合するための係止孔13aが穿設されており、この
係止孔13aを介してボルト止めによって支持体1は車
体に固定されるようになっている。そして、支持体1の
中央部下部には、車幅方向(図1のY−Y方向)一対の
ブラケット部11が設けられており、このブラケット部
11にレバーシャフト2の回動中心となる水平軸として
のスピンドル12を挿通する挿通孔14が穿設されてい
る。
【0022】また、支持体1の上面部には、車幅方向一
対のガイドブロック3を嵌め込むための嵌合部15が形
成されており、これら嵌合部15の間にレバーシャフト
2が移動可能な隙間16が形成されている。この隙間1
6の下部は上記一対のブラケット部11によって形成さ
れる間隙につながっている。
【0023】そして、隙間16の上部の前後方向(図1
のX−X方向)の両側部外方にスライダー17を支持す
る受台18が設けられており、この受台の側縁部にスラ
イダー17の前後動を案内する堰部18aが設けられて
いるとともに、この堰部18aの上縁部に車幅方向で互
いに対向して突出した、抜け止めとしての突起18bが
突設されている。
【0024】また、支持体1の車幅方向の両側部には、
上記インジケータパネル4を係止するための係止爪19
が突設されている。
【0025】一方、上記スライダー17の略中央部に
は、上記レバーシャフト2を通すための貫通孔17aが
設けられているとともに、この貫通孔17aの車幅方向
両側部外方には一対のL字形状を呈した案内突起17
1、172が突設されている。そして左案内突起171
よりも右案内突起172の方が車幅方向に長めに突出し
ており、その先端部は支持体1の車幅方向右上縁部近傍
にまで達している。
【0026】つぎに、上記レバーシャフト2の内部に
は、中軸21が内装されている。この中軸21の下端部
には操作ピン21aが車幅方向に左右対称に突設されて
いる。一方、レバーシャフト2の上記操作ピン21aに
対応した左右両側部には上下方向に長孔2aが穿設さ
れ、上記操作ピン21aはこの長孔2aに嵌め込まれる
ようになっている。従って、中軸21はレバーシャフト
2内で長孔2aに案内されつつ上下動が可能になってい
る。そして、この中軸21の上端部は図7に例示するよ
うなグリップ202に設けられたボタン203に連結さ
れ、ボタンを操作することによって上下動するようにな
っている。
【0027】このようなレバーシャフト2の下端部には
水平方向にボス22が固設されており、このボス22の
上部にはレバーシャフト2を取り巻くようにコイルバネ
23が嵌め込まれている。さらに、コイルバネ23の上
部のレバーシャフト2にリング体24が嵌め込まれてい
る。従って、このリング体24は、上記コイルバネ23
の上部に載置され、リング体24を下方に押圧するとコ
イルバネ23によって上方に付勢された状態になる。本
実施例においては、リング体24は合成樹脂製のものが
採用されている。
【0028】ボス22の側部には、ブラケット26が固
設され、このブラケット26にはシフトケーブルKが接
続されている。従って、ボス22をスピンドル12周り
に回動させることによってシフトケーブルKを操作する
ことができる。
【0029】このリング体24の下部にはフランジ部2
4aが設けられ、このフランジ部24aの上部は胴部2
4bが形成されている。そして、フランジ部24aの車
幅方向上側部には左右一対のガイド突起24cが突設さ
れている。また、胴部24bのガイド突起24c上部に
位置する部分に係止溝24dが切り込まれており、この
係止溝24dに上記操作ピン21aが嵌め込まれるよう
になっている。
【0030】ガイド突起24cの一方にはコ字形状の通
電体25が取り付けられている。この通電体25は、レ
バーシャフト2がパーキングシフトの位置にあるときに
それを検知するためのものであり、この通電体25を介
して図外の所定の回路に通電されるようになっている。
【0031】つぎに、上記ガイドブロック3は、本実施
例においては車幅方向左右一対がセットとして用いられ
る。このガイドブロック3は、上記支持体1の嵌合部1
5に嵌め込まれた状態でシフト位置に対応したレバーシ
ャフト2の移動の案内と規制とを行う用に供される。す
なわち、このガイドブロック3は上記支持体1の嵌合部
15に嵌合可能な外形に設定され(具体的には直方体状
を呈している)、互いに対向する面にはレバーシャフト
2のシフト位置に対応した所定形状の案内凹部31が凹
設されており、この案内凹部31は、基本的にはスピン
ドル12を中心とした円弧を形成するように設定され、
この円弧に沿ってスピンドル12から放射状にシフト位
置に対応した規制溝が設けられている。
【0032】図1に示す例では、左側のガイドブロック
3のX−X方向の最左端部にパーキング規制溝31aが
設けられ、その右側に堰部31bが設けられている。こ
の堰部31bの右側にリア規制溝31cが設けられ、こ
のリア規制溝31cの右側にさらに陥没したニュートラ
ル規制溝31eが設けられている。そしてこのニュート
ラル規制溝31eの左側部に左規制壁31dが形成さ
れ、右側部に右規制壁31fが形成されている。このニ
ュートラル規制溝31eのさらに右側にドライブ規制溝
31gが設けられている。右側のガイドブロック3に
も、上記と同様の案内凹部31が互いに対応するように
設けられている。
【0033】このガイドブロック3の上面部には前後方
向に延びる摺動部32が突設されており、上記スライダ
ー17の左案内突起171と右案内突起172とがこの
摺動部32に当接した状態で摺動し、スライダー17が
前後方向に移動するようになっている。
【0034】上記インジケータパネル4は、支持体1に
レバーシャフト2、ガイドブロック3、およびスライダ
ー17が組み付けられた状態で、支持体1の上部を被覆
する用に供されるものであり、この被覆によって支持体
1内に組み込まれたガイドブロック3やレバーシャフト
2が外部に飛び出さないように固定されると同時に、支
持体1の外観を美麗にする役目が果たされる。
【0035】このインジケータパネル4の中央部には、
レバーシャフト2を嵌め込む前後方向に長い操作孔41
が設けられ、その側部にはシフトの状態を表示窓42a
で表示するインジケータ42が設けられている。また、
インジケータパネル4の車幅方向両側部には、上記支持
体1の係止爪19に対応した係止孔43が穿設されてお
り、図2および図3に示すようにインジケータパネル4
が支持体1に装着された状態で、係止孔43と係止爪1
9とが互いに嵌合し、外れないようになっている。
【0036】このインジケータパネル4に穿設された操
作孔41の内面側の外周部には、下方に膨出した膨出部
44が突設されており、この膨出部44はスライダー1
7の左案内突起171および右案内突起172の上面部
に当接するように寸法設定されている。従って、本実施
例のチェンジレバー機構が組み立てられた状態で、上記
両案内突起171、172は、ガイドブロック3の上部
に突設された摺動部32と、上記膨出部44とによって
挾持された状態になっている。
【0037】従って、チェンジレバー機構が組み立てら
れた状態で、図7に例示するボタン203を押圧操作し
ないときは、図3に示すように、レバーシャフト2はコ
イルバネ23によってリング体24および操作ピン21
aを介して上方に付勢されている。そして、リング体2
4のガイド突起24cがガイドブロック3に設けられた
案内凹部31の天井部に当止してガイドブロック3を上
方に押し上げるように押圧されているが、ガイドブロッ
ク3の上部はスライダー17の案内突起171、172
を介してインジケータパネル4によって上方への移動が
抑止されているため、リング体24が隙間16から外れ
るということはない。
【0038】また、スライダー17に突設された上記右
案内突起172はインジケータパネル4に穿設された一
方の表示窓42aにまで到達する長さに寸法設定されて
おり、レバーシャフト2がどのシフト位置にあるかを表
示するようになっている。そして、支持体1の内部であ
って、表示窓42aの下部の空間はランプボックスBと
して利用され、このランプボックスBの底部にはランプ
Lが装着されている。このランプLを点灯することによ
り、他方の表示窓42aは裏側から光が当てられ、その
透過光で表示窓42aの表示がより鮮明になるようにし
てある。
【0039】そして、本考案の自動車用チェンジレバー
機構は、上記のように構成された支持体1が合成樹脂製
で一体に形成されていることを特徴とするものである。
また、本実施例においては、上記ガイドブロック3も合
成樹脂製とされているが、本考案はガイドブロック3が
合成樹脂製であることに限定されるものではなく、金属
製であってもよい。そして、ガイドブロック3が金属製
である場合には、リング体24は特に設ける必要はな
く、金属同士であるから中軸21の下端部に設けられた
操作ピン21aを直接ガイドブロック3の案内凹部31
に嵌め込むようにすることができる。
【0040】以下本考案の作用について図4〜図6を基
に説明する。図4〜図6はレバーシャフト2とガイドブ
ロック3の案内凹部31との相対位置関係を示す説明図
であり、図4はガイド突起24cが案内凹部31のパー
キング規制溝31aに嵌合した状態、図5はリング体2
4が操作ピン21aに押圧されて下降した状態、図6は
ガイド突起24cが案内凹部31のニュートラル規制溝
31eに嵌合した状態をそれぞれ示している。
【0041】まず、図4に示す状態では、点線で示すガ
イド突起24cが、コイルバネ23によって上方に付勢
された状態でガイドブロック3のパーキング規制溝31
aに嵌まり込んでいる。パーキング規制溝31aの右側
には堰部31bが設けられているため、レバーシャフト
2をスピンドル12周りに時計方向に回動させようとし
ても、ガイド突起24cが堰部31bに阻止されて回動
しないようになっている。従って、このままではパーキ
ングシフト状態にあるレバーシャフト2がドライブシフ
ト状態に移行することはない。
【0042】そこで、図7に示すグリップ202に設け
られたボタン203をプッシュすると、中軸21は下方
に移動し、操作ピン21aがコイルバネ23の付勢力に
抗してガイド突起24cを下降させるため、図5に示す
ように、堰部31bのガイド突起24cに対する係止が
解除され、レバーシャフト2はスピンドル12周りに時
計方向に回動可能になり、ガイド突起24cをリア規制
溝31c、ニュートラル規制溝31e、あるいは、ドラ
イブ規制溝31gに任意に位置させることができる。
【0043】そして、図6はガイド突起24cが案内凹
部31のニュートラル規制溝31eに嵌合した状態を示
しているが、この場合は、操作ピン21aは左規制壁3
1dおよび右規制壁31fに阻止されるため、これらの
規制壁31d、31fの間でのみレバーシャフト2はス
ピンドル12周りに回動可能になっている。
【0044】なお、操作ピン21aがリア規制溝31c
およびドライブ規制溝31gに位置した状態については
図示していないが、それらに位置したときは、それぞれ
レバーシャフト2はリアシフトおよびドライブシフトの
シフト状態になっている。
【0045】本考案は、以上詳述したように、支持体1
が合成樹脂で一体に製造され、その嵌合部15にガイド
ブロック3を嵌め込むことによってディテント手段が直
ちに形成されるように構成されているため、従来のよう
なボルト締め等による煩雑な組み付け操作を行うことな
くチェンジレバー装置を製造することが可能であり、ま
た、部品点数が大幅に削減され、上記組み付け工数の削
減とも相俟って製造コスト低減上極めて有効である。
【0046】
【考案の効果】以上説明したように本考案の自動車用チ
ェンジレバー機構は、支持体に水平軸周りに回動可能に
設けられかつミッション駆動用ケーブルが接続されたレ
バーシャフトと、このレバーシャフト内に内装された中
軸から外側方に突出して設けられかつプッシュボタンの
操作に連動して上下動する操作ピンと、シフトに応じて
操作ピンの移行を規制するディテント手段とが備えられ
た自動車用チェンジレバー機構において、上記支持体は
合成樹脂製で一体に形成され、上記ディテント手段は上
記操作ピンの移行規制を行う案内凹部が側部に形成され
たガイドブロックで構成され、上記支持体にガイドブロ
ック収容部が形成され、このガイドブロック収容部に上
記ガイドブロックが嵌め込まれてなるものである。
【0047】従って、上記支持体は成形法によって一度
に製造することが可能であるため、従来金属製の支持体
の場合のような多くの部品は不要であり、チェンジレバ
ー機構の部品製造が簡素化され、部品の製造コスト低減
に寄与することができる。
【0048】また、ディテント手段は上記操作ピンの移
行および移行規制を行う案内凹部が側部に形成されたガ
イドブロックで構成され、これを支持体のガイドブロッ
ク収容部に嵌め込むだけでディテント手段が形成された
支持体が完成するため、従来のように多くの部品を組み
付ける必要はなく、組み付け工数の大幅な削減が実現
し、組み立てコストの低減に対して極めて有効である。
【0049】さらに、部品点数が少ないことから分解が
容易であり、迅速な点検や分解修理が可能になるため、
メンテナンスの容易性が得られ好都合である。
【0050】上記ガイドブロックとして合成樹脂製のも
のを用い、上記操作ピンの下部のレバーシャフトに合成
樹脂製でかつ側部にガイド突起が突設されたリング体を
摺動可能に嵌め込むようにし、このリング体の下部のレ
バーシャフトにコイルバネを嵌め込み、このガイド突起
が上記ガイドブロックの案内凹部に案内され、上記操作
ピンのガイドブロックに対する動作が上記ガイド突起を
介して行われるようにすれば、まずガイドブロックは合
成樹脂製であるため、製造が容易である他製造コストは
廉価である。
【0051】また、上記合成樹脂製のガイドブロックに
対応したリング体も合成樹脂製とされているため、さら
にコストダウンが実現するとともに、ガイドブロックと
リング体とは合成樹脂同士であり、互いに当接・摺動し
ても、一方が硬い金属の場合と異なり、摩耗の促進が抑
止され、廉価な合成樹脂製のガイドブロックであっても
充分な耐用期間を確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動車用チェンジレバー機構の分
解斜視図である。
【図2】図1の組み立て斜視図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】レバーシャフトとガイドブロックの案内凹部と
の相対位置関係を示す説明図であり、ガイド突起が案内
凹部のパーキングレンジに嵌合した状態を示す。
【図5】レバーシャフトとガイドブロックの案内凹部と
の相対位置関係を示す説明図であり、リング体が操作ピ
ンに押圧されて下降した状態を示す。
【図6】レバーシャフトとガイドブロックの案内凹部と
の相対位置関係を示す説明図であり、ガイド突起が案内
凹部のニュウートラルレンジに嵌合した状態を示す。
【図7】従来の自動車用チェンジレバー機構を例示する
斜視図である。
【符号の説明】
1 支持体 11 ブラケット部 12 スピンドル 13 脚部 14 挿通孔 15 嵌合部 16 隙間 17 スライダー 171 左案内突起 172 右案内突起 18 受台 18a 堰部 18b 突起 19 係止爪 2 レバーシャフト 21 中軸 21a 操作ピン 22 ボス 23 コイルバネ 24 リング体 24c ガイド突起 3 ガイドブロック 31 案内凹部 32 摺動部 4 インジケータパネル 41 操作孔 42 インジケータ 43 係止孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 59/12 B60K 20/00 - 20/08

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に水平軸周りに回動可能に設けら
    れかつミッション駆動用ケーブルが接続されたレバーシ
    ャフトと、このレバーシャフト内に内装された中軸から
    外側方に突出して設けられかつプッシュボタンの操作に
    連動して上下動する操作ピンと、シフトに応じて操作ピ
    ンの移行を規制するディテント手段とが備えられた自動
    車用チェンジレバー機構において、上記支持体は合成樹
    脂製で一体に形成され、上記ディテント手段は上記操作
    ピンの移行規制を行う案内凹部が側部に形成されたガイ
    ドブロックで構成され、上記支持体にガイドブロック収
    容部が形成され、このガイドブロック収容部に上記ガイ
    ドブロックが嵌め込まれていることを特徴とする自動車
    用チェンジレバー機構。
  2. 【請求項2】 上記ガイドブロックは合成樹脂製のもの
    が用いられ、上記操作ピンの下側のレバーシャフトに合
    成樹脂製のリング体が摺動可能に嵌め込まれ、このリン
    グ体の下側のレバーシャフトにコイルバネが嵌め込ま
    れ、上記リング体の側部にガイド突起が突設され、この
    ガイド突起が上記ガイドブロックの案内凹部に案内さ
    れ、上記操作ピンのガイドブロックに対する動作が上記
    ガイド突起を介して行われるように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の自動車用チェンジレバー機
    構。
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