JP2588471Y2 - 断熱パネル - Google Patents
断熱パネルInfo
- Publication number
- JP2588471Y2 JP2588471Y2 JP1991053742U JP5374291U JP2588471Y2 JP 2588471 Y2 JP2588471 Y2 JP 2588471Y2 JP 1991053742 U JP1991053742 U JP 1991053742U JP 5374291 U JP5374291 U JP 5374291U JP 2588471 Y2 JP2588471 Y2 JP 2588471Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- space
- plywood
- frame
- panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、断熱性能を低下させる
ことなく配線又は配管を容易に配置することができる断
熱パネルに関するものである。
ことなく配線又は配管を容易に配置することができる断
熱パネルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】四辺形状の枠体の両面に合板を貼着した
中空パネルは建築物の壁パネルとしてよく用いられる。
そして、断熱性が特に求められる場合には、この中空パ
ネルの中空部に断熱材を充填して、断熱パネルとして使
用する。この断熱パネル内に配線や配管を配置する場合
もよくあるが、その際は、予め紙管を配線、配管の配置
経路に装着してから断熱材を充填する。そして、壁パネ
ルとして配置後に、前記紙管内部に配線や配管を通す。
この紙管を予め配置していない時には、充填してある断
熱材を一方に押しやって内部に空間部を形成し、この空
間部に配線や配管を通すこともあるが、かなり困難な作
業である。
中空パネルは建築物の壁パネルとしてよく用いられる。
そして、断熱性が特に求められる場合には、この中空パ
ネルの中空部に断熱材を充填して、断熱パネルとして使
用する。この断熱パネル内に配線や配管を配置する場合
もよくあるが、その際は、予め紙管を配線、配管の配置
経路に装着してから断熱材を充填する。そして、壁パネ
ルとして配置後に、前記紙管内部に配線や配管を通す。
この紙管を予め配置していない時には、充填してある断
熱材を一方に押しやって内部に空間部を形成し、この空
間部に配線や配管を通すこともあるが、かなり困難な作
業である。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな配線、配管の配置には断熱性を低下させる難点があ
る。すなわち、この断熱パネルに対して配置する配線や
配管の貫通箇所を満足に密封することが困難である。こ
の断熱パネルの室内側面では室内から配線、配管の貫通
箇所を密封できても、他方の断熱パネル周辺側の貫通箇
所については手が届かず、施工不能である。このように
密封できない箇所が存在すると、この箇所から断熱パネ
ル内の断熱材層に空気が出入りして断熱性を低下させ
る。この現象は特に寒冷地の建築物において、暖房効率
の低下、局部的な結露の発生を招き、不都合である。前
記紙管の配設時に、その両端を予め枠体内周面と合板面
とに気密に連結することはできなくはないが、きわめて
面倒であり現実には困難である。又、このように連結す
ると後で経路変更ができず、不便であることも多い。本
考案は後工程での配線や配管が行いやすく、かつ、断熱
性能を低下させない断熱パネルを提供することを目的と
する。
うな配線、配管の配置には断熱性を低下させる難点があ
る。すなわち、この断熱パネルに対して配置する配線や
配管の貫通箇所を満足に密封することが困難である。こ
の断熱パネルの室内側面では室内から配線、配管の貫通
箇所を密封できても、他方の断熱パネル周辺側の貫通箇
所については手が届かず、施工不能である。このように
密封できない箇所が存在すると、この箇所から断熱パネ
ル内の断熱材層に空気が出入りして断熱性を低下させ
る。この現象は特に寒冷地の建築物において、暖房効率
の低下、局部的な結露の発生を招き、不都合である。前
記紙管の配設時に、その両端を予め枠体内周面と合板面
とに気密に連結することはできなくはないが、きわめて
面倒であり現実には困難である。又、このように連結す
ると後で経路変更ができず、不便であることも多い。本
考案は後工程での配線や配管が行いやすく、かつ、断熱
性能を低下させない断熱パネルを提供することを目的と
する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案に係る断熱パネル
は、四辺形状の枠体両面に合板を貼着し、内部に断熱材
を充填した断熱パネルにおいて、前記断熱材は、枠体の
四内周面と一方の合板の裏面に密着した状態でかつ他方
の合板の裏面との間で配線又は配管配置用の空間部をパ
ネル厚の略１／３でかつ前記枠体の全内周面にわたる広
さに形成した状態で充填されるとともに、前記断熱材と
前記空間部の境界面との間で前記断熱材上に貼着されか
つ前記枠体の四内周面に密封状態で気密シートを貼着し
たものであって、前記枠体にはパネルの外からの配線又
は配管を前記空間部内に引き込むための引き込み穴が穿
設され、前記他方の合板には前記空間部内に引き込まれ
た配線又は配管を取り出し前記他方の合板外面に取り付
けられたコンセントと接続させるための取り出し穴が穿
設され、前記引き込み穴と取り出し穴はそれぞれ前記空
間部に連通した状態に穿設される構成となっている。
は、四辺形状の枠体両面に合板を貼着し、内部に断熱材
を充填した断熱パネルにおいて、前記断熱材は、枠体の
四内周面と一方の合板の裏面に密着した状態でかつ他方
の合板の裏面との間で配線又は配管配置用の空間部をパ
ネル厚の略１／３でかつ前記枠体の全内周面にわたる広
さに形成した状態で充填されるとともに、前記断熱材と
前記空間部の境界面との間で前記断熱材上に貼着されか
つ前記枠体の四内周面に密封状態で気密シートを貼着し
たものであって、前記枠体にはパネルの外からの配線又
は配管を前記空間部内に引き込むための引き込み穴が穿
設され、前記他方の合板には前記空間部内に引き込まれ
た配線又は配管を取り出し前記他方の合板外面に取り付
けられたコンセントと接続させるための取り出し穴が穿
設され、前記引き込み穴と取り出し穴はそれぞれ前記空
間部に連通した状態に穿設される構成となっている。
【０００５】
【作用】断熱パネル内は、パネルの面内方向にわたって
断熱材と空間部が気密シートにて完全に遮断されてお
り、又配線配管の引き込み穴並びに取り出し穴は空間部
に連通しているものなので、パネルを建て込みながらあ
るいはパネルを建て込んだ後からでもパネル内への配線
配管の配置は容易となりかつ空間部から断熱材側への空
気の出入りが行われることはない。
断熱材と空間部が気密シートにて完全に遮断されてお
り、又配線配管の引き込み穴並びに取り出し穴は空間部
に連通しているものなので、パネルを建て込みながらあ
るいはパネルを建て込んだ後からでもパネル内への配線
配管の配置は容易となりかつ空間部から断熱材側への空
気の出入りが行われることはない。
【０００６】
【実施例】図１は本考案の一実施例の縦断面図であり、
図２は同じく横断面図である。図中、１は断熱パネル、
１１は枠体、１２ａ，１２ｂは合板、２は断熱材、３は
空間部、４は気密シート、５は配線である。
図２は同じく横断面図である。図中、１は断熱パネル、
１１は枠体、１２ａ，１２ｂは合板、２は断熱材、３は
空間部、４は気密シート、５は配線である。
【０００７】図１及び図２に示すように、断熱パネル１
は四辺形状の木製枠体１１の両面に合板１２ａ，１２ｂ
を貼着して製作するが、この場合、一方の合板１２ａを
貼着した段階で断熱材２を充填する。断熱材２はマット
状グラスウールを用い、図のように一方の合板１２ａの
裏面側に密着しかつ枠体１１の厚さの約２／３程度の厚
さで枠体１１の四内周面すなわち枠体１１の内周面それ
ぞれにわたって密着する密度にて充填する。そして残し
た１／３の厚さの、この断熱パネルの面内方向全域に形
成された空間部３との境界面に気密シート４を貼着して
配設する。気密シート４は蒸着アルミニューム膜付きの
軟質塩化ビニールフィルムを用い、その周縁を四辺形状
の枠体１１の四内周面に密着状態に貼着する。その後で
他方の合板１２ｂを枠体１１に貼着して、断熱パネルを
得る。
は四辺形状の木製枠体１１の両面に合板１２ａ，１２ｂ
を貼着して製作するが、この場合、一方の合板１２ａを
貼着した段階で断熱材２を充填する。断熱材２はマット
状グラスウールを用い、図のように一方の合板１２ａの
裏面側に密着しかつ枠体１１の厚さの約２／３程度の厚
さで枠体１１の四内周面すなわち枠体１１の内周面それ
ぞれにわたって密着する密度にて充填する。そして残し
た１／３の厚さの、この断熱パネルの面内方向全域に形
成された空間部３との境界面に気密シート４を貼着して
配設する。気密シート４は蒸着アルミニューム膜付きの
軟質塩化ビニールフィルムを用い、その周縁を四辺形状
の枠体１１の四内周面に密着状態に貼着する。その後で
他方の合板１２ｂを枠体１１に貼着して、断熱パネルを
得る。
【０００８】断熱パネル１はこのように構成していて、
空間部３はこの断熱パネル１の枠体１１の四内周面にわ
たる広さとなり、断熱パネル内での配線配管の自由度が
確保される。一方枠体１１には引き込み穴５１が又他方
の合板１２ｂには取り出し穴５２がそれぞれ空間部３と
連通した状態に穿設される。配線５はこの空間部３内の
予定した経路に直接、図１に示すように、上方の枠体１
１の引き込み穴５１から導入され、合板１２ｂの取り出
し穴５２から取り出され、コンセント５３に接続され
る。コンセント５３は合板１２ｂの室内側に壁仕上げ後
に取り付けられる。通常前記枠体１１の引き込み穴５１
及び合板１２ｂの取り出し穴５２と配線５の周囲との間
に間隙ができるが、前記のように断熱材２層と空間部３
とは完全に遮断されていて、前記間隙に空気が出入りし
ても、断熱性能に影響はない。これで断熱材２層による
断熱作用は均一、かつ充分に発揮でき、前記従来のよう
な暖房効率の低下、局部的な結露と言ったトラブルはな
くなる。又、前記のように広い空間部３での配線５の配
置であり、かつ、引き込み穴５１、取り出し穴５２での
間隙密封処理が不要で、配線工事がきわめて容易、迅速
にできる。
空間部３はこの断熱パネル１の枠体１１の四内周面にわ
たる広さとなり、断熱パネル内での配線配管の自由度が
確保される。一方枠体１１には引き込み穴５１が又他方
の合板１２ｂには取り出し穴５２がそれぞれ空間部３と
連通した状態に穿設される。配線５はこの空間部３内の
予定した経路に直接、図１に示すように、上方の枠体１
１の引き込み穴５１から導入され、合板１２ｂの取り出
し穴５２から取り出され、コンセント５３に接続され
る。コンセント５３は合板１２ｂの室内側に壁仕上げ後
に取り付けられる。通常前記枠体１１の引き込み穴５１
及び合板１２ｂの取り出し穴５２と配線５の周囲との間
に間隙ができるが、前記のように断熱材２層と空間部３
とは完全に遮断されていて、前記間隙に空気が出入りし
ても、断熱性能に影響はない。これで断熱材２層による
断熱作用は均一、かつ充分に発揮でき、前記従来のよう
な暖房効率の低下、局部的な結露と言ったトラブルはな
くなる。又、前記のように広い空間部３での配線５の配
置であり、かつ、引き込み穴５１、取り出し穴５２での
間隙密封処理が不要で、配線工事がきわめて容易、迅速
にできる。
【０００９】配線５に代えて、配管をこの断熱パネル１
内に配置する場合も同様に実施でき、工事が容易、迅速
にできる。そしてこの場合の配管貫通穴の間隙処理を省
略しても、断熱性能には影響がない。なお、配線５を配
置する空間部３において、配線５を実際に配置する範囲
は、図２に示すように、限定されている。従って残り部
分に断熱材を充填して、この断熱パネル１の断熱性能を
より向上させてもよい。
内に配置する場合も同様に実施でき、工事が容易、迅速
にできる。そしてこの場合の配管貫通穴の間隙処理を省
略しても、断熱性能には影響がない。なお、配線５を配
置する空間部３において、配線５を実際に配置する範囲
は、図２に示すように、限定されている。従って残り部
分に断熱材を充填して、この断熱パネル１の断熱性能を
より向上させてもよい。
【００１０】
【考案の効果】本考案に係る断熱パネルによれば、引き
込み穴から導入された配線や配管をパネル（空間部）内
配置がし易く、かつ取り出し穴からの取り出しも容易で
ある。しかもこれら配線、配管の断熱パネル内出入口の
間隙閉塞の手間も省略できる。その上、断熱性能が充
分、かつ、均一に発揮でき、局部的な結露の発生もな
い。
込み穴から導入された配線や配管をパネル（空間部）内
配置がし易く、かつ取り出し穴からの取り出しも容易で
ある。しかもこれら配線、配管の断熱パネル内出入口の
間隙閉塞の手間も省略できる。その上、断熱性能が充
分、かつ、均一に発揮でき、局部的な結露の発生もな
い。
【図１】本考案の一実施例を示す断熱パネルの縦断面図
である。
である。
【図２】図１のＸ−Ｘ線矢印方向より見た横断面図であ
る。
る。
１ 断熱パネル ２ 断熱材 ３ 空間部 ４ 気密シート ５ 配線 １１ 枠体 １２ａ 一方の合板 １２ｂ 他方の合板 ５１ 引き込み穴 ５２ 取り出し穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｅ０４Ｃ 2/52 Ｅ０４Ｃ 2/46 Ｅ (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E04B 1/80 B32B 21/10 E04B 2/56 E04B 2/74 E04C 2/52 E04C 2/50
Claims (1)
- 【請求項１】 四辺形状の枠体両面に合板を貼着し、内
部に断熱材を充填した断熱パネルにおいて、 前記断熱材は、枠体の四内周面と一方の合板の裏面に密
着した状態でかつ他方の合板の裏面との間で配線又は配
管配置用の空間部をパネル厚の略１／３でかつ前記枠体
の全内周面にわたる広さに形成した状態で充填されると
ともに、 前記断熱材と前記空間部の境界面との間で前記断熱材上
に貼着されかつ前記枠体の四内周面に密封状態で気密シ
ートを貼着したものであって、 前記枠体にはパネルの外からの配線又は配管を前記空間
部内に引き込むための引き込み穴が穿設され、前記他方
の合板には前記空間部内に引き込まれた配線又は配管を
取り出し前記他方の合板外面に取り付けられたコンセン
トと接続させるための取り出し穴が穿設され、前記引き
込み穴と取り出し穴はそれぞれ前記空間部に連通した状
態に穿設されている ことを特徴とする断熱パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991053742U JP2588471Y2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 断熱パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991053742U JP2588471Y2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 断熱パネル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04137110U JPH04137110U (ja) | 1992-12-21 |
| JP2588471Y2 true JP2588471Y2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=31929404
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991053742U Expired - Lifetime JP2588471Y2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 断熱パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2588471Y2 (ja) |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5164518U (ja) * | 1974-11-17 | 1976-05-21 | ||
| JPS5253159U (ja) * | 1975-09-30 | 1977-04-16 | ||
| JPS5549915U (ja) * | 1978-09-27 | 1980-04-01 | ||
| JPS6118089Y2 (ja) * | 1979-10-05 | 1986-06-02 | ||
| JPS5765293U (ja) * | 1980-10-06 | 1982-04-19 | ||
| JPS5829718U (ja) * | 1981-08-24 | 1983-02-26 | ナショナル住宅産業株式会社 | 外壁パネル |
| JPS647175U (ja) * | 1987-06-30 | 1989-01-17 | ||
| JP2621868B2 (ja) * | 1987-06-30 | 1997-06-18 | キヤノン株式会社 | 画像特徴抽出装置 |
-
1991
- 1991-06-14 JP JP1991053742U patent/JP2588471Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04137110U (ja) | 1992-12-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |