JPH1192180A - 複層ガラスの内外圧バランス方法 - Google Patents

複層ガラスの内外圧バランス方法

Info

Publication number
JPH1192180A
JPH1192180A JP9257194A JP25719497A JPH1192180A JP H1192180 A JPH1192180 A JP H1192180A JP 9257194 A JP9257194 A JP 9257194A JP 25719497 A JP25719497 A JP 25719497A JP H1192180 A JPH1192180 A JP H1192180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin tube
glass
double layer
layer glass
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9257194A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Ueoku
仁 上奥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON FUKUSOO GLASS KK
Original Assignee
NIPPON FUKUSOO GLASS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON FUKUSOO GLASS KK filed Critical NIPPON FUKUSOO GLASS KK
Priority to JP9257194A priority Critical patent/JPH1192180A/ja
Publication of JPH1192180A publication Critical patent/JPH1192180A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複層ガラスの内圧を当該複層ガラスの取付現
場における外気圧と容易にバランスさせ、複層ガラス内
部に結露の発生を阻止することができること。 【解決手段】 複層ガラス内部の空気層7と外気とを連
通して内外気圧変化による内外気間の流通を可能とする
が、管内抵抗によって外部からの水分が複層ガラス内部
に侵入するのを防止する程度に内径が小さく且つ長さが
長い細管9を、前記スペーサ4を貫通するとともに複層
ガラス端面に突出しこの突出部より折曲して複層ガラス
端面沿いに所要長さ延びるように設け、取付け現場にお
いて細管9の外端部12を封止することなく常時開放し
た状態で取り付けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定間隔をおいた
2枚のガラス板の周辺部を接合封止して内部に密封空気
層を形成する複層ガラスの内圧を当該複層ガラスの取付
現場における外気圧とバランスさせる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記複層ガラスは、組立て製作時と取付
け施工場所との気圧差が大きい場合、例えば海抜100
m以下の平地で密封状態に組み立て製作されて、海抜7
00m以上の高地で取付け施工されるような場合に、そ
の取付け現場では外気圧の変動すなわち減少に伴う密封
空気層の内部空気の膨脹によってガラス板が弯曲変形し
たり破損し、あるいはガラス板の破損にまでは至らなく
てもガラス板周辺部を接合封止している接着材や封止剤
を疲労させて亀裂等の損傷を生じさせるといった不都合
がある。あるいは一方の外側面に反射ガラスを用いた複
層ガラスにあっては、夏期に複層ガラスが膨らみ、冬期
には凹むというような現象が生じたり、さらには複層ガ
ラスの製造時の気圧または温度変化などによって膨らん
だものや凹んだ複層ガラスが製造され、これを同一建物
の窓に使用された際に外観が悪くなり苦情発生の原因と
なっていた。
【0003】これらの難点を解消するために本件出願人
は、過去に特開平4ー189997号公報に示すよう
に、一定間隔をおいた2枚のガラス板の周辺部をスペー
サを介して接合封止して内部に密封空気層を形成する複
層ガラスの内圧を当該複層ガラスの取付け現場における
外気圧とバランスさせる方法において、複層ガラス内部
の空気層と外気とに連通する細管を、前記スペーサを貫
通するとともに複層ガラス端面に突出しこの突出部より
折曲して複層ガラス端面沿いに所要長さ延びるように設
け、しかして取付け現場において前記細管の外端部を封
止し、複層ガラスの内部を外気圧と同圧の密封空気層に
形成してなる内外気圧バランス方法を提案した。また同
様な提案は特公昭38ー16022号公報にも開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術にあっては、複層ガラス内部の空気層と外気とに連通
する細管を、前記スペーサを貫通するとともに複層ガラ
ス端面に突出しこの突出部より折曲して複層ガラス端面
沿いに所要長さ延びるように設けた状態で、高地の取付
け現地に持ち来し、この現地で前記細管の外端部に封止
材を詰めて細管を封止し、複層ガラスの内部を完全に密
封空気層とするようにしていた。
【0005】このように現地で前記細管の外端部を封止
する構造では、現実問題として現地での封止作業はかな
り手間がかかると共に、製作工場内で作業するものでな
いからその封止作業に確実性がなく、充分に封止するこ
とができないか、あるいは経時的に漏気現象を生起する
事態が発生していた。
【0006】本発明は、従来技術の上記難点を解消する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決したものであり、請求項1に係る発明にあっては、
一定間隔をおいた2枚のガラス板1,2の周辺部をスペ
ーサ4を介して接合封止して内部に密封空気層7を形成
する複層ガラスの内圧を当該複層ガラスの取付け現場に
おける外気圧とバランスさせる方法において、複層ガラ
ス内部の空気層7と外気とを連通して内外気圧変化によ
る内外気間の流通を可能とするが、管内抵抗によって外
部からの水分が複層ガラス内部に侵入するのを防止する
程度に内径が小さく且つ長さが長い細管9を、前記スペ
ーサ4を貫通するとともに複層ガラス端面に突出しこの
突出部より折曲して複層ガラス端面沿いに所要長さ延び
るように設け、しかして取付け現場において前記細管9
の外端部12を封止することなく常時開放した状態で取
り付けるようにしたことを特徴とする複層ガラスの内外
圧バランス方法からなるものである。
【0008】また請求項2に係る発明にあっては、細管
9はステンレス鋼パイプからなる請求項1記載の複層ガ
ラスの内外圧バランス方法からなるものである。
【0009】また請求項3に係る発明にあっては、細管
9は、その内径が0.4〜0.6mmで、その長さが1
50〜500mmである請求項1または2記載の複層ガ
ラスの内外圧バランス方法からなるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態を図1
ないし図6にもとづいて説明する。ここで例示される複
層ガラスは、一定の間隔をおいて対面配置したガラス板
1,2の周辺部に、乾燥剤3(図3,図6)を収納した
アルミ製の中空状スペーサ4を介在させ、このスペーサ
4とガラス板1,2とを接着剤5により一体的に接合す
ると共に、スペーサ4の外周面とガラス板1,2面との
間に例えばブチル系の封止剤6を充填して、内部に密封
空気層7を形成するようにしたもので、スペーサ4の内
周壁には空気層7に通じる通気口8が複数箇所に設けら
れている。
【0011】より詳細には、図3および図4に示すよう
に各コーナー部にはL字状のコーナーキー11を、対向
する辺に配設する中空状スペーサー4,4の端部に弾力
的に嵌合し、該コーナーキー11を連結部材として4辺
のスペーサー4,4を四周枠状に組み立てるようにした
もので、4辺のスペーサー4,4のうち、乾燥剤3は全
部のスペーサー4,4の中空部に収納する必要はなく、
例えば図3および図4に示す実施の形態にあっては、コ
ーナーキー11の部分を除く左右と下辺のスペーサー4
に乾燥剤3を充填し、上辺のスペーサー4には乾燥剤3
を充填することなく中空状の状態としている。
【0012】なお、図7は、他の実施の形態を示すもの
で、この実施形態にあっては、コーナーキーを使用する
ことなく、中空状のアルミスペーサー4で四周枠状に一
体形成してなるもので、これに孔を開けて細管9を挿入
するようにしたものである。この実施形態によればコー
ナーキーを別設して取付ける作業を必要としないため、
それだけ安価に製作することができる。
【0013】そして、ガラス板1,2間の上辺に配設し
てあるスペーサー4の中空部13に沿って、その一端部
が延びる細管9の他端が、スペーサ4、コーナーキー1
1及び封止剤6を貫通するとともに複層ガラスの側端面
10に突出しこの突出部より折曲して該側端面10沿い
に下向きに所要長さ延びるように取付けられている。
【0014】細管9は、内径が非常に小さくて空気の流
通抵抗の大きい管をいうものとし、具体的には管の内径
が0.4〜0.6mmφで、その長さが150〜500
mmであり、さらに細管9のスペーサー4の中空部12
に沿って延びる細管部分は、複層ガラスの端面に沿って
延びる部分のの約2倍以上の長さが好ましい。
【0015】さらに細管9は、アルミニウムまたはその
合金、ステンレス鋼その他の金属製のパイプ材、あるい
はプラスチック製のパイプ材を用いることができるが、
好ましくは長期間安定して使用するためにステンレス鋼
からなるパイプがよい。
【0016】上記細管9は、例えば外径が0.8mm
φ、内径が0.5mmφ、そして長さが300mmであ
るステンレス製のパイプ材によって図示のようなL字形
に形成されたもので、スペーサ4、コーナーキー11及
び封止剤6を貫通する管部9aの長さは200mm、こ
の管部9aより直角に折曲されて複層ガラス側端面10
沿いに延びる管部9bの長さは100mmとしてある。
この細管9の取付けは工場での複層ガラスの組立て製作
時に行うわけであるが、その取付けにあたっては、ガラ
ス板1,2に接合されたスペーサ4およびコーナーキー
11の外周面から複層ガラス内部の空気層7へL字状に
折曲してある細管9を挿通させたのち、複層ガラスの端
面、すなわち、ガラス板1,2面とスペーサ4の外周面
との間に封止剤6を充填して管部9aを保持すればよ
い。
【0017】上述のようにして細管9が取付けられた複
層ガラスは細管9によって内部の空気層7の圧力が外気
圧と同圧に保持されている。この場合、細管9は内径が
0.5mmφと小さく、そして長さが300mmと相当
に長尺であって、空気の流通抵抗が非常に大きいため、
工場での保管時はもちろん、移動時においても内部空気
層7の空気と外気とは容易に流通しえず、このため空気
層7内での空気の拡散が起こりにくく、外気中の粉塵や
湿気が空気層7内に侵入しにくい。したがって、空気層
7の乾燥度及び清浄度が一定期間良好に維持される。
【0018】このように空気層7が外気圧と同圧に保持
され、乾燥度及び清浄度が一定に維持された複層ガラス
は、低地の工場から高地の取付け現場に搬入して行くま
でに、その圧力差により空気層7の空気が上記細管9を
通じて外部へ確実に流出され、その取付け現場では空気
層7の内圧は外気圧と同圧になる。
【0019】しかして、本発明の特徴とする点は、高地
の取付け現場では図1および図2に示すように細管9の
外端部12には封止剤を詰め込むことなく開放状態にし
ておくことである。
【0020】即ち、本発明にあっては、複層ガラス内部
の空気層7と外気とを連通して内外気圧変化による内外
気間の流通を可能とするが、管内抵抗によって外部から
の水分が複層ガラス内部に侵入するのを防止する程度に
内径が小さく且つ長さが長い細管9を、前記スペーサ4
を貫通するとともに複層ガラス端面に突出しこの突出部
より折曲して複層ガラス端面沿いに所要長さ延びるよう
に設けるようになっているため、複層ガラス内部の空気
層7と外気との間に内外気圧変化があれば、細管9の管
内抵抗に抗して複層ガラス内部の空気層7と外気との間
に空気の流通があり、しかして空気層7と外気圧とが同
圧になれば細管9の管内抵抗によって空気の流通が阻止
され、たとえ細管9の外端部12が封止されておらず開
放されていても内外同圧に維持される。しかも、複層ガ
ラス内部の空気層7と外気との間に内外気圧変化があっ
ても、細管9の管内抵抗によって外部から水分が複層ガ
ラス内部に侵入するのを阻止し、この場合、図1および
図2に示すように細管9の外端部、即ち開放端部12が
下向きに配設されていることによって、より一層水分の
細管9内への侵入を有効に阻止することができる。
【0021】この場合に、細管9は、その内径が0.4
〜0.6mmで、その長さが150〜500mmである
ことが好ましい。内径が0.4mm以下では、たとえ長
さが150mmであっても、細管9の管内抵抗が大きい
過ぎて、内外の気圧差がかなり大きくなければ空気の流
通がなく、実用に適することができない恐れがある。ま
た内径が0.6mm以上では、たとえ長さが500mm
であっても、複層ガラス内部の空気層7と外気との間の
空気の流通が良好過ぎて、外部から細管9の内部を通過
して複層ガラス内部へ湿気ないし水分の侵入をきたし、
複層ガラス内が短期間に結露現象を生起することになる
恐れがある。
【0022】尚、複層ガラスに取付けた細管9は、外径
が例えば0.8mmφと非常に細く、しかも複層ガラス
の外側に延出した管部9bが複層ガラス側端面10に沿
わせてあってほとんど突出していないため、工場での保
管時あるいは運搬用車輌への積載時、さらには現場での
取付け時に余分なスペースを必要とせず、またその際に
細管9に作業者が手指や衣服を引っ掛けたりすることが
なく作業上の安全を図ることができると共に、この細管
9を運搬中などに他の複層ガラスや周囲の構造物、車輌
等に突き当てて損傷するおそれもない。
【0023】次に、前記細管付き複層ガラスについて内
部空気層の乾燥度及び清浄度維持試験(曝露試験)を行
い、その結果は下記の表1の通りであった。
【0024】
【表1】
【0025】先ず平成2年4月に細管付き複層ガラスの
供試体を2個工場にて作製した。2個の供試体である複
層ガラスはいずれも、縦横それぞれ300mmの正方形
で厚さが3mmのガラス板2枚を12mmの間隔をおい
て周辺のスペーサを介して接合封止することにより形成
したもので、スペーサには乾燥剤としての合成ゼオライ
トを4周枠スペーサーのうち、下辺のスペーサーへのみ
充填した。そして、本発明の一実施形態である一方の供
試体には内径0.5mmφ、長さ300mmのステンレ
ス鋼製細管を用い、また比較例である他方の供試体には
内径0.8mmφと同じで、長さを150mmとしたス
テンレス鋼製細管を用い、そして各細管は図1で示され
るような形態でそれぞれの複層ガラスに取り付けた。
【0026】上記のようにして作製した2個の供試体に
ついての乾燥度及び清浄度試験、即ち曝露試験の開始
を、先ず平成2年4月に行い、その後平成9年4月まで
毎年曝露試験を行った。これは0°C〜−70°Cの接
触体を両供試体に直線に接触させて複層ガラスの内部に
曇りや結露が生じたか否かの露点試験を行うものであ
る。その結果、本発明の実施形態の供試体については、
平成2年4月から平成9年4月までのいずれの年度も−
70°Cまでの接触体を複層ガラスの表面に接触させて
も、即ち、内部露点−70°C以下でも結露は生じなか
った。しかるに比較例である供試体については、平成2
年2月〜平成4月の2年間については、内部露点−70
°C以下で結露は生じなかったが、翌年の平成5年4月
では−30°Cで結露し、更にその翌年の平成6年4月
では−15°Cで結露し、更に毎年経時的に−5°C、
0°Cというように外気温が高くなるも結露を生起し、
実用に供しえなくなることが判明した。
【0027】このように、上記曝露試験(露点試験)の
結果より、細管9の内径や長さが、請求項2に記載の範
囲内にあることが好ましいことを判読することができ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明による内外圧バランス方法は、複
層ガラス内部の空気層と外気とに連通する細管を、スペ
ーサを貫通するとともに複層ガラス端面に突出しこの突
出部より折曲して複層ガラス端面沿いに所要長さ延びる
ように設けて、取付け現場にて複層ガラスの内部を外気
圧と同圧の密封空気層に形成するようにしたものであっ
て、これがために、ガラス板、封止剤等の変形、破損の
おそれがない上に、作業がきわめて簡単となる。
【0029】特に請求項1に係る発明にあっては、取付
け現場では細管の外端部には封止剤を詰め込むことなく
開放状態にしておくようにしたことを特徴とする。
【0030】即ち、本発明にあっては、複層ガラス内部
の空気層と外気とを連通して内外気圧変化による内外気
間の流通を可能とするが、管内抵抗によって外部からの
水分が複層ガラス内部に侵入するのを防止する程度に内
径が小さく且つ長さが長い細管を、前記スペーサを貫通
するとともに複層ガラス端面に突出しこの突出部より折
曲して複層ガラス端面沿いに所要長さ延びるように設け
るようになっているため、複層ガラス内部の空気層と外
気との間に内外気圧変化があれば、細管の管内抵抗に抗
して複層ガラス内部の空気層と外気との間に空気の流通
があり、しかして空気層と外気圧とが同圧になれば細管
の管内抵抗によって空気の流通が阻止され、たとえ細管
の外端部を封止されておらず開放されていても内外同圧
に維持される。しかも、複層ガラス内部の空気層と外気
との間に内外気圧変化があっても、細管の管内抵抗によ
って外部からの水分の複層ガラス内部への侵入を阻止
し、この場合、細管の外端部、即ちその開放端部が下向
きに配設されていることによって、より一層水分の細管
内への侵入を有効に阻止することができる。
【0031】以上のように、請求項1に係る発明によれ
ば、取付け現場で細管の外端部を従来技術のように封止
する必要がなく、開放したままでよいから、現場での取
付け作業が容易であり、しかも長期間結露現象を生起す
ることなく安定して使用することができる。
【0032】そして、この場合に、請求項2に係る発明
によれば、細管をステンレス鋼で形成することによっ
て、長期間使用するも錆びて気密性が破壊されるような
こともなく、この面からも安定して使用することができ
る。
【0033】更に、請求鋼3に係る発明によれば、細管
は、その内径が0.4〜0.6mmで、その長さが15
0〜500mmであり、内径が0.4mm以下では、た
とえ長さが150mmであっても、細管の管内抵抗が大
きい過ぎて、内外の気圧差がかなり大きくなければ空気
の流通がなく、実用に適することができない恐れがあ
り、また内径が0.6mm以上では、たとえ長さが50
0mmであっても、複層ガラス内部の空気層と外気との
間の空気の流通が良好過ぎて、外部から細管の内部を通
過して複層ガラス内部へ湿気ないし水分の侵入をきた
し、複層ガラス内が短期間に結露現象を生起する恐れが
あるが、本発明では上記数値内にあることによってより
一層安定して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法を実施するための複層ガラスを示
す正面図である。
【図2】 図1に示される複層ガラスの側面図である。
【図3】 同要部の縦断正面図である。
【図4】 図3のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】 図3のV−V線拡大断面図である。
【図6】 図3のVI−VI線拡大断面図である。
【図7】 同他の実施形態の要部正面図である。
【符号の説明】
1,2 ガラス板 3 乾燥剤 4 スペーサ 6 封止剤 7 空気層 8 通気口 9 細管 10 複層ガラスの側端面 12 細管の開放端部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定間隔をおいた2枚のガラス板の周辺
    部をスペーサを介して接合封止して内部に密封空気層を
    形成する複層ガラスの内圧を、当該複層ガラスの取付け
    現場における外気圧とバランスさせる方法において、複
    層ガラス内部の空気層と外気とを連通して内外気圧変化
    による内外気間の流通を可能とするが、管内抵抗によっ
    て外部からの水分が複層ガラス内部に侵入するのを防止
    する程度に内径が小さく且つ長さが長い細管を、前記ス
    ペーサを貫通するとともに複層ガラス端面に突出しこの
    突出部より折曲して複層ガラス端面沿いに所要長さ延び
    るように設け、しかして取付け現場において前記細管の
    外端部を封止することなく常時開放した状態で取り付け
    るようにしたことを特徴とする複層ガラスの内外圧バラ
    ンス方法。
  2. 【請求項2】 細管はステンレス鋼パイプからなる請求
    項1記載の複層ガラスの内外圧バランス方法。
  3. 【請求項3】 細管は、その内径が0.4〜0.6mm
    で、その長さが150〜500mmである請求項1また
    は2記載の複層ガラスの内外圧バランス方法。
JP9257194A 1997-09-22 1997-09-22 複層ガラスの内外圧バランス方法 Pending JPH1192180A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9257194A JPH1192180A (ja) 1997-09-22 1997-09-22 複層ガラスの内外圧バランス方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9257194A JPH1192180A (ja) 1997-09-22 1997-09-22 複層ガラスの内外圧バランス方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1192180A true JPH1192180A (ja) 1999-04-06

Family

ID=17302993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9257194A Pending JPH1192180A (ja) 1997-09-22 1997-09-22 複層ガラスの内外圧バランス方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1192180A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100408803C (zh) * 2004-12-09 2008-08-06 青岛金晶股份有限公司 内压自动调节型中空玻璃门窗
JP2015036353A (ja) * 2013-08-13 2015-02-23 旭硝子株式会社 複層透明体の使用方法及び複層透明体
WO2016158241A1 (ja) * 2015-04-01 2016-10-06 旭硝子株式会社 複層ガラス、および複層ガラスの製造方法
CN108643780A (zh) * 2018-04-27 2018-10-12 肖敏 用于内置百叶中空玻璃的气压平衡管及内置百叶中空玻璃
JP2021503434A (ja) * 2017-12-07 2021-02-12 サン−ゴバン グラス フランス 膜及びキャピラリーを有する均圧体を備えた絶縁グレージング

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100408803C (zh) * 2004-12-09 2008-08-06 青岛金晶股份有限公司 内压自动调节型中空玻璃门窗
JP2015036353A (ja) * 2013-08-13 2015-02-23 旭硝子株式会社 複層透明体の使用方法及び複層透明体
WO2016158241A1 (ja) * 2015-04-01 2016-10-06 旭硝子株式会社 複層ガラス、および複層ガラスの製造方法
JP2021503434A (ja) * 2017-12-07 2021-02-12 サン−ゴバン グラス フランス 膜及びキャピラリーを有する均圧体を備えた絶縁グレージング
US11174670B2 (en) 2017-12-07 2021-11-16 Saint-Gobain Glass France Insulating glazing comprising a pressure equalization body with a membrane and a capillary
CN108643780A (zh) * 2018-04-27 2018-10-12 肖敏 用于内置百叶中空玻璃的气压平衡管及内置百叶中空玻璃

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3409030B2 (ja) 絶縁板ユニットのためのスペーサ形材
US8230661B2 (en) Continuous flexible spacer assembly having sealant support member
US8316596B2 (en) IG unit membrane valve and pressure modification
JP2015036354A (ja) 複層ガラス窓の組立方法及び複層ガラス窓
JPH1192180A (ja) 複層ガラスの内外圧バランス方法
JP2021503434A (ja) 膜及びキャピラリーを有する均圧体を備えた絶縁グレージング
JP4941838B2 (ja) 複層ガラス
JPH04189997A (ja) 複層ガラスの内外圧バランス方法
JP3426515B2 (ja) 複層ガラスおよびその支持構造
JP4164752B2 (ja) 複層ガラス支持構造及び複層ガラス
JPH1121149A (ja) 低圧複層ガラスパネルおよびその作製方法
JP3382709B2 (ja) 構造シリコーン構法用複層ガラス
JPH0988223A (ja) 複層ガラス板およびその支持構造
JP2015004167A (ja) 複層ガラス窓及び複層ガラス窓の組立方法
JP6893321B2 (ja) ガラスパネルユニット及びこれを備える建具の製造方法
JP3653578B2 (ja) 環境試験庫等における断熱パネル連結部のシール装置
JP2015036490A (ja) 倒れ防止部材付き複層ガラス窓
US10443299B1 (en) Vacuum insulated glass panel with structured pillar unit
JP4360707B2 (ja) 複層ガラス窓
JP3074335U (ja) 複層ガラス
JPH0721824Y2 (ja) サッシ付複層ガラス
JP3471171B2 (ja) 換気用フード
JP2001329758A (ja) 複層ガラスおよび複層ガラス支持構造
WO2000041979A1 (fr) Panneau de verre
JPH0721822Y2 (ja) サッシ付複層ガラス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071009

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20071106

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20071228