JPH0988223A - 複層ガラス板およびその支持構造 - Google Patents
複層ガラス板およびその支持構造Info
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- JPH0988223A JPH0988223A JP7248080A JP24808095A JPH0988223A JP H0988223 A JPH0988223 A JP H0988223A JP 7248080 A JP7248080 A JP 7248080A JP 24808095 A JP24808095 A JP 24808095A JP H0988223 A JPH0988223 A JP H0988223A
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- sealing
- metal fitting
- perforated
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- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】複層ガラス板によるガラススクリーンの形成に
おいて、点支持構法を適用する複層ガラス板とその支持
金具に係る。 【解決手段】対向する二枚のガラス板の外周部をスペー
サー枠材を介し接着後、シーリング材にて密封する複層
ガラス板において、該複層ガラス板の四隅コーナー部で
前記スペーサー枠材の内側に設けた穿孔部に、筒状部と
その外周中央部に円盤状部を固着してなるガラス穿孔部
の密封保持金具を、二枚のガラス板の穿孔部の内面にパ
ッキンとその外周にシール材を介して円盤状部を密着挟
持し、前記ガラス穿孔部の密封保持金具の筒状部外周部
と前記穿孔部間をシール材で充填接着し、密封保持金具
の筒状部外周部とガラス板の穿孔部間に一対の間隔リン
グを設けた後に、シール材で充填密封し接着した複層ガ
ラス板とし、前記密封保持金具の筒状部の内側片端部若
しくは両端部に設けた切欠部に止水用Ｏリングを取付
け、締付ボルトとナットで挟持した。
おいて、点支持構法を適用する複層ガラス板とその支持
金具に係る。 【解決手段】対向する二枚のガラス板の外周部をスペー
サー枠材を介し接着後、シーリング材にて密封する複層
ガラス板において、該複層ガラス板の四隅コーナー部で
前記スペーサー枠材の内側に設けた穿孔部に、筒状部と
その外周中央部に円盤状部を固着してなるガラス穿孔部
の密封保持金具を、二枚のガラス板の穿孔部の内面にパ
ッキンとその外周にシール材を介して円盤状部を密着挟
持し、前記ガラス穿孔部の密封保持金具の筒状部外周部
と前記穿孔部間をシール材で充填接着し、密封保持金具
の筒状部外周部とガラス板の穿孔部間に一対の間隔リン
グを設けた後に、シール材で充填密封し接着した複層ガ
ラス板とし、前記密封保持金具の筒状部の内側片端部若
しくは両端部に設けた切欠部に止水用Ｏリングを取付
け、締付ボルトとナットで挟持した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、複層ガラス板によ
るガラススクリーンの形成において、点支持構法を適用
する複層ガラス板とその支持金具に係るものである。
るガラススクリーンの形成において、点支持構法を適用
する複層ガラス板とその支持金具に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】複層ガラス板の取付構法として代表的な
ものとして、複層ガラスの室内側周辺部の二辺または四
辺とサッシ枠等の構造フレーム間にシリコン等の構造用
シーラントを充填し強固に接着支持させるＳＳＧ構法
（Structural Sealant GlazingSystem）がある。例え
ば実公平７−１２６２１号公報本文中には、複層ガラス
板の室内側ガラス周縁部とサッシ枠とのストラクチャー
シール部とを接着したもの、また大形のガスケットを用
い、複層ガラスとサッシ枠に取り付ける構造の記載があ
り、また本出願人による実開平４−１１９５９０号公報
には複層ガラスの周縁において外面側となるガラス板端
縁の内面に収納される凹状な成形部材は、複層ガラスの
空洞部に挿入接着し、成形部材の非挿入面に設けた取付
溝に脚部付のサッシを係合した構造のものを開示した。
ものとして、複層ガラスの室内側周辺部の二辺または四
辺とサッシ枠等の構造フレーム間にシリコン等の構造用
シーラントを充填し強固に接着支持させるＳＳＧ構法
（Structural Sealant GlazingSystem）がある。例え
ば実公平７−１２６２１号公報本文中には、複層ガラス
板の室内側ガラス周縁部とサッシ枠とのストラクチャー
シール部とを接着したもの、また大形のガスケットを用
い、複層ガラスとサッシ枠に取り付ける構造の記載があ
り、また本出願人による実開平４−１１９５９０号公報
には複層ガラスの周縁において外面側となるガラス板端
縁の内面に収納される凹状な成形部材は、複層ガラスの
空洞部に挿入接着し、成形部材の非挿入面に設けた取付
溝に脚部付のサッシを係合した構造のものを開示した。
【０００３】また、ガラススクリ−ンを構成する他の構
法として金属金具による点支持構法がある。この点支持
構法は躯体に取付部を固着し、該取付部よりアーム形状
がＸ字状やＨ字状の支持部材を設け、該支持部材のアー
ム先端に複層ガラス板の四隅に穿設する取付孔を挿通し
支持するガラス板の四点支持構法が知られている。
法として金属金具による点支持構法がある。この点支持
構法は躯体に取付部を固着し、該取付部よりアーム形状
がＸ字状やＨ字状の支持部材を設け、該支持部材のアー
ム先端に複層ガラス板の四隅に穿設する取付孔を挿通し
支持するガラス板の四点支持構法が知られている。
【０００４】例えば、特公平７−１８２００号公報に示
されるものでは、外ガラス板及び内ガラス板を周辺シー
ルにより相互離間させて接着した密封二重ガラス張りユ
ニットに於いて、該ユニットを建物の壁支持構造物に取
り付けるための、少なくとも１個の機械的取付構造体を
設け、該機械的取付構造体を一方のガラス板に対し取着
し、他方のガラス板に対しては隙間を残して遊貫したも
ので、該機械的取付構造体として、両ガラス板間の孔部
にボスを介在させると共に、このボスを両ガラス板に対
しシールしたものが開示されている。
されるものでは、外ガラス板及び内ガラス板を周辺シー
ルにより相互離間させて接着した密封二重ガラス張りユ
ニットに於いて、該ユニットを建物の壁支持構造物に取
り付けるための、少なくとも１個の機械的取付構造体を
設け、該機械的取付構造体を一方のガラス板に対し取着
し、他方のガラス板に対しては隙間を残して遊貫したも
ので、該機械的取付構造体として、両ガラス板間の孔部
にボスを介在させると共に、このボスを両ガラス板に対
しシールしたものが開示されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】実公平７−１２６２１
号公報、および実開平４−１１９５９０号公報に記載の
ものはサッシ枠が外壁前面に露出せずフレームレスとな
るが、複層ガラス板の室内側にサッシ枠を設けて、該サ
ッシ枠に内側ガラス板を接着するか、若しくは二枚のガ
ラス板端縁間の凹部にガスケットを嵌合させて、該ガス
ケットを前記サッシ枠に取り付け固定することにより複
層ガラスを固定するものであるため、室内側に設けたサ
ッシ枠は必須で、複層ガラスの支持について有効である
が、視認性が欠けるという問題があった。
号公報、および実開平４−１１９５９０号公報に記載の
ものはサッシ枠が外壁前面に露出せずフレームレスとな
るが、複層ガラス板の室内側にサッシ枠を設けて、該サ
ッシ枠に内側ガラス板を接着するか、若しくは二枚のガ
ラス板端縁間の凹部にガスケットを嵌合させて、該ガス
ケットを前記サッシ枠に取り付け固定することにより複
層ガラスを固定するものであるため、室内側に設けたサ
ッシ枠は必須で、複層ガラスの支持について有効である
が、視認性が欠けるという問題があった。
【０００６】また、特公平７−１８２００号公報に示さ
れるものについては、複層ガラスの一方のガラス板の穿
孔部をボスとナイロン製からなるブッシュで挟持するも
のであり、他方のガラス板は遊貫していて、単に封止リ
ングとシール材とでボスとの隙間を密封しているにすぎ
ず、風圧等によりガラス板が変形する場合、支持金具は
一方のガラス板のみの支持となり、支持していない側の
ガラス板穿孔部の前記封止リングとシール材は変形を繰
り返すため、経年使用により封止リングとシール材が劣
化し、僅かなヒビからでも複層ガラス板内の密封性が損
なわれてしまう恐れが大きい。また風圧荷重やガラス板
の自重を複層ガラス板の片側ガラス板のみの挟持で支持
しているため、穿孔部に負担がかかりすぎる恐れがあ
り、さらにガラス板の穿孔部が皿孔加工であり、ブッシ
ュもヘッド部がテーパー状で構造が複雑で加工に時間を
要し、製作コストも高いものとなっている。
れるものについては、複層ガラスの一方のガラス板の穿
孔部をボスとナイロン製からなるブッシュで挟持するも
のであり、他方のガラス板は遊貫していて、単に封止リ
ングとシール材とでボスとの隙間を密封しているにすぎ
ず、風圧等によりガラス板が変形する場合、支持金具は
一方のガラス板のみの支持となり、支持していない側の
ガラス板穿孔部の前記封止リングとシール材は変形を繰
り返すため、経年使用により封止リングとシール材が劣
化し、僅かなヒビからでも複層ガラス板内の密封性が損
なわれてしまう恐れが大きい。また風圧荷重やガラス板
の自重を複層ガラス板の片側ガラス板のみの挟持で支持
しているため、穿孔部に負担がかかりすぎる恐れがあ
り、さらにガラス板の穿孔部が皿孔加工であり、ブッシ
ュもヘッド部がテーパー状で構造が複雑で加工に時間を
要し、製作コストも高いものとなっている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点の
解決を図る、すなわちシンプルな構成で安価に複層ガラ
ス板を支持し、雨水、塵埃の進入を防止し、かつ複層ガ
ラス板の支持をより確実に支持し、施工が極めて容易
で、かつ見栄えも良く、ガラススクリーンとしての透視
性も良くすることを目的として、対向する二枚のガラス
板の外周部をスペーサー枠材を介し接着後、シーリング
材にて密封する複層ガラス板において、該複層ガラス板
の四隅コーナー部で前記スペーサー枠材の内側に設けた
穿孔部に、筒状部とその外周中央部に円盤状部を固着し
てなるガラス穿孔部の密封保持金具を、対向する二枚の
ガラス板の穿孔部の内面にブチルゴム等のシール材を介
し、あるいはパッキンとその外周にシール材を介して円
盤状部を密着挟持し、前記ガラス穿孔部の密封保持金具
の筒状部外周部と前記穿孔部間をシール部材で充填密封
し接着し、また、前記ガラス穿孔部の密封保持金具の筒
状部外周部と前記穿孔部間に一対の間隔リングを設けた
後に、シール部材で充填密封し接着し、さらに、対向す
る二枚のガラス板の穿孔部内面側エッジに当接の一対の
段付筒状パッキンとその外周部にそれぞれブチルゴム等
のシール材を介して、該複層ガラス板の四隅コーナー部
に設けた穿孔部に、筒状部とその外周中央部に円盤状部
を固着してなる密封保持金具の円盤状部を対向する二枚
のガラス板の穿孔部の内面で挟持し、前記密封保持金具
と前記穿孔部間をシール部材で充填密封し接着し、さら
にまた、前記密封保持金具の筒状部の内側片端部若しく
は両端部に止水用Ｏリング取付用の切欠部を設け、前記
複層ガラス板のそれぞれのガラス板として強化ガラス
板、半強化ガラス板、未強化ガラス板、あるいはこれら
のガラスに飛散防止膜を貼着したガラス板、または薄膜
層をコーティングしたガラス板、さらにこれらのガラス
板を組み合わせて中間膜、樹脂注入等で接着した合わせ
ガラス板である複層ガラス板と、構造体より複層ガラス
板の背面側に突出のロッドに軸着の支持金具の取付孔
に、複層ガラスの四隅コーナー穿孔部に予め取付済みの
密封保持金具の筒状部の貫通部を締付支持する締付金具
を挿通し、前記支持アームの取付孔部を締付支持する複
層ガラス板の支持構造において、前記複層ガラス板に接
着の密封保持金具の筒状部の貫通部に締付金具の締付ボ
ルトを遊挿し、該締付ボルトとナットとで締付螺合し、
前記複層ガラス板の穿孔部の両面に緩衝材を介し、前記
請求項４乃至５記載の複層ガラス板の密封保持金具の筒
状部の内側端部に設けた切欠部に止水リングを内接させ
て締付支持するようにし、あるいは、構造体より複層ガ
ラス板の背面側に突出のロッドに軸着の支持金具の取付
孔に、複層ガラスの四隅コーナー穿孔部に予め取付済み
の密封保持金具の筒状部の貫通部を締付支持する締付金
具を挿通し、前記支持アームの取付孔部を締付支持する
複層ガラス板の支持構造において、前記複層ガラス板に
接着の密封保持金具の筒状部の貫通部に締付金具の締付
ボルトを遊挿し、該締付ボルトとナットとで締付螺合
し、前記複層ガラス板の穿孔部の両面に緩衝材を介し、
前記請求項１乃至５記載の複層ガラス板の密封保持金具
の筒状部の内側中央部にＯリングと該Ｏリングを挟むよ
うに一対の緩衝材を内接させて締付支持するようにした
複層ガラス板の支持構造を提供する。
解決を図る、すなわちシンプルな構成で安価に複層ガラ
ス板を支持し、雨水、塵埃の進入を防止し、かつ複層ガ
ラス板の支持をより確実に支持し、施工が極めて容易
で、かつ見栄えも良く、ガラススクリーンとしての透視
性も良くすることを目的として、対向する二枚のガラス
板の外周部をスペーサー枠材を介し接着後、シーリング
材にて密封する複層ガラス板において、該複層ガラス板
の四隅コーナー部で前記スペーサー枠材の内側に設けた
穿孔部に、筒状部とその外周中央部に円盤状部を固着し
てなるガラス穿孔部の密封保持金具を、対向する二枚の
ガラス板の穿孔部の内面にブチルゴム等のシール材を介
し、あるいはパッキンとその外周にシール材を介して円
盤状部を密着挟持し、前記ガラス穿孔部の密封保持金具
の筒状部外周部と前記穿孔部間をシール部材で充填密封
し接着し、また、前記ガラス穿孔部の密封保持金具の筒
状部外周部と前記穿孔部間に一対の間隔リングを設けた
後に、シール部材で充填密封し接着し、さらに、対向す
る二枚のガラス板の穿孔部内面側エッジに当接の一対の
段付筒状パッキンとその外周部にそれぞれブチルゴム等
のシール材を介して、該複層ガラス板の四隅コーナー部
に設けた穿孔部に、筒状部とその外周中央部に円盤状部
を固着してなる密封保持金具の円盤状部を対向する二枚
のガラス板の穿孔部の内面で挟持し、前記密封保持金具
と前記穿孔部間をシール部材で充填密封し接着し、さら
にまた、前記密封保持金具の筒状部の内側片端部若しく
は両端部に止水用Ｏリング取付用の切欠部を設け、前記
複層ガラス板のそれぞれのガラス板として強化ガラス
板、半強化ガラス板、未強化ガラス板、あるいはこれら
のガラスに飛散防止膜を貼着したガラス板、または薄膜
層をコーティングしたガラス板、さらにこれらのガラス
板を組み合わせて中間膜、樹脂注入等で接着した合わせ
ガラス板である複層ガラス板と、構造体より複層ガラス
板の背面側に突出のロッドに軸着の支持金具の取付孔
に、複層ガラスの四隅コーナー穿孔部に予め取付済みの
密封保持金具の筒状部の貫通部を締付支持する締付金具
を挿通し、前記支持アームの取付孔部を締付支持する複
層ガラス板の支持構造において、前記複層ガラス板に接
着の密封保持金具の筒状部の貫通部に締付金具の締付ボ
ルトを遊挿し、該締付ボルトとナットとで締付螺合し、
前記複層ガラス板の穿孔部の両面に緩衝材を介し、前記
請求項４乃至５記載の複層ガラス板の密封保持金具の筒
状部の内側端部に設けた切欠部に止水リングを内接させ
て締付支持するようにし、あるいは、構造体より複層ガ
ラス板の背面側に突出のロッドに軸着の支持金具の取付
孔に、複層ガラスの四隅コーナー穿孔部に予め取付済み
の密封保持金具の筒状部の貫通部を締付支持する締付金
具を挿通し、前記支持アームの取付孔部を締付支持する
複層ガラス板の支持構造において、前記複層ガラス板に
接着の密封保持金具の筒状部の貫通部に締付金具の締付
ボルトを遊挿し、該締付ボルトとナットとで締付螺合
し、前記複層ガラス板の穿孔部の両面に緩衝材を介し、
前記請求項１乃至５記載の複層ガラス板の密封保持金具
の筒状部の内側中央部にＯリングと該Ｏリングを挟むよ
うに一対の緩衝材を内接させて締付支持するようにした
複層ガラス板の支持構造を提供する。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる複層ガラス
板およびその支持構造の実施の形態を図面に基づき詳細
に説明する。
板およびその支持構造の実施の形態を図面に基づき詳細
に説明する。
【０００９】図１は本発明の実施の形態を説明する一部
を切欠、省略した支持構造の縦断面図を示し、図２は本
発明の実施の形態である一部を切欠、省略した複層ガラ
ス板の縦断面図を示し、図３は本発明の別の実施の形態
を説明する一部を切欠した支持構造の縦断面図を示し、
図４は本発明の別の実施の形態である一部を切欠、省略
した複層ガラス板の縦断面図を示し、図５は本発明のさ
らに別の実施の形態を説明する一部を切欠した支持構造
の縦断面図を示し、図６は本発明により形成された複層
ガラス板によるガラススクリーンを示し、図７は本発明
の支持構造を説明する支持金具の斜視図を示す。
を切欠、省略した支持構造の縦断面図を示し、図２は本
発明の実施の形態である一部を切欠、省略した複層ガラ
ス板の縦断面図を示し、図３は本発明の別の実施の形態
を説明する一部を切欠した支持構造の縦断面図を示し、
図４は本発明の別の実施の形態である一部を切欠、省略
した複層ガラス板の縦断面図を示し、図５は本発明のさ
らに別の実施の形態を説明する一部を切欠した支持構造
の縦断面図を示し、図６は本発明により形成された複層
ガラス板によるガラススクリーンを示し、図７は本発明
の支持構造を説明する支持金具の斜視図を示す。
【００１０】まず、複層ガラス板１の構成としては、図
２に示すように、対向する二枚の方形のガラス板１ａ、
１ｂの外周部を乾燥剤２入りのスペーサー枠材３を介し
ブチルゴム等で接着後、スペーサー枠材３とガラス板１
ａ、１ｂ間の凹部にシーリング材４を充填密封した複層
ガラス板１において、該複層ガラス板１の四隅コーナー
部で前記スペーサー枠材３の内側に設けた穿孔部５、５
に、筒状部６ａとその外周中央部に円盤状部６ｂを固着
してなるガラス板の穿孔部５、５を密封する密封保持金
具６の円盤状部６ｂを、対向する二枚のガラス板１ａ、
１ｂの穿孔部５、５の内面にゴム製のパッキン７ａ、７
ｂとその外周にブチルゴム等のシール材１５ａ、１５ｂ
を介して挟持し、前記ガラス板１ａ、１ｂの穿孔部５、
５の密封保持金具６の筒状部６ａと前記複層ガラス板１
の穿孔部５、５間に一対の間隔保持用の間隔リング８、
８が設けられ、間隔リング８、８によってできた密封保
持金具６の筒状部６ａとガラス板穿孔部５、５の端面間
の隙間にシール部材を充填密封してシール部９、９を形
成し、密封保持金具６とガラス板穿孔部５、５の端面と
を接着し、さらに、前記密封保持金具６の筒状部６ａの
内側片端部若しくは両端部に止水用Ｏリング１０取付用
の切欠部１１を設けた。
２に示すように、対向する二枚の方形のガラス板１ａ、
１ｂの外周部を乾燥剤２入りのスペーサー枠材３を介し
ブチルゴム等で接着後、スペーサー枠材３とガラス板１
ａ、１ｂ間の凹部にシーリング材４を充填密封した複層
ガラス板１において、該複層ガラス板１の四隅コーナー
部で前記スペーサー枠材３の内側に設けた穿孔部５、５
に、筒状部６ａとその外周中央部に円盤状部６ｂを固着
してなるガラス板の穿孔部５、５を密封する密封保持金
具６の円盤状部６ｂを、対向する二枚のガラス板１ａ、
１ｂの穿孔部５、５の内面にゴム製のパッキン７ａ、７
ｂとその外周にブチルゴム等のシール材１５ａ、１５ｂ
を介して挟持し、前記ガラス板１ａ、１ｂの穿孔部５、
５の密封保持金具６の筒状部６ａと前記複層ガラス板１
の穿孔部５、５間に一対の間隔保持用の間隔リング８、
８が設けられ、間隔リング８、８によってできた密封保
持金具６の筒状部６ａとガラス板穿孔部５、５の端面間
の隙間にシール部材を充填密封してシール部９、９を形
成し、密封保持金具６とガラス板穿孔部５、５の端面と
を接着し、さらに、前記密封保持金具６の筒状部６ａの
内側片端部若しくは両端部に止水用Ｏリング１０取付用
の切欠部１１を設けた。
【００１１】また、複層ガラス板１の支持構造として
は、図１に示すように、前記複層ガラス板１の穿孔部
５、５に接着の密封保持金具６の筒状部６ａの内側の外
側ガラス板１ａ側端部に設けた切欠部１１に、止水用Ｏ
リング１０を内接させ、また外側ガラス板１ａと締付ボ
ルト１２のヘッド部１２ａとの間に緩衝材１４ａを介し
て、締付ボルト１２のボルト部１２ｂを密封保持金具６
の筒状部６ａの貫通部に遊挿し、内側ガラス板１ｂの背
面より外側ガラス板１ａの前面と同様な緩衝材１４ｂを
介して、該締付ボルト１２とナットとで締付螺合した。
は、図１に示すように、前記複層ガラス板１の穿孔部
５、５に接着の密封保持金具６の筒状部６ａの内側の外
側ガラス板１ａ側端部に設けた切欠部１１に、止水用Ｏ
リング１０を内接させ、また外側ガラス板１ａと締付ボ
ルト１２のヘッド部１２ａとの間に緩衝材１４ａを介し
て、締付ボルト１２のボルト部１２ｂを密封保持金具６
の筒状部６ａの貫通部に遊挿し、内側ガラス板１ｂの背
面より外側ガラス板１ａの前面と同様な緩衝材１４ｂを
介して、該締付ボルト１２とナットとで締付螺合した。
【００１２】複層ガラス板１の穿孔部５、５を締付挟持
した締付金具１３の締付ボルト１２は、図示しない構造
体より複層ガラス板１の背面側に突出のロッド３３に軸
着の支持金具３０の取付孔３１に図示しない緩衝材を介
して同じく図示しないナットで締付固定する。
した締付金具１３の締付ボルト１２は、図示しない構造
体より複層ガラス板１の背面側に突出のロッド３３に軸
着の支持金具３０の取付孔３１に図示しない緩衝材を介
して同じく図示しないナットで締付固定する。
【００１３】このようにして複層ガラス板１の四隅コー
ナーを支持し、図６に示すように、複数枚の複層ガラス
板１、１、・・・を縦横に併設し、互いに隣接する４枚
の複層ガラス板１、１、・・の中心に設けた支持金具３
０より四方に延設の支持アーム３２の先端の取付孔３１
に、互いに隣接する４枚のガラス板１、１、・・の穿孔
部５、５、・・を支持する締付金具１３、１３、・・を
取り付ければ、フレームレスで視認性の良い複層ガラス
板１、１、・・のガラススクリーン４０が形成できる。
尚、隣接するガラス板１、１、・・・間の目地にはシリ
コンシーラント等でシール部４１を形成し、雨水の侵入
を防ぐ。
ナーを支持し、図６に示すように、複数枚の複層ガラス
板１、１、・・・を縦横に併設し、互いに隣接する４枚
の複層ガラス板１、１、・・の中心に設けた支持金具３
０より四方に延設の支持アーム３２の先端の取付孔３１
に、互いに隣接する４枚のガラス板１、１、・・の穿孔
部５、５、・・を支持する締付金具１３、１３、・・を
取り付ければ、フレームレスで視認性の良い複層ガラス
板１、１、・・のガラススクリーン４０が形成できる。
尚、隣接するガラス板１、１、・・・間の目地にはシリ
コンシーラント等でシール部４１を形成し、雨水の侵入
を防ぐ。
【００１４】前記複層ガラス１の組立については、片方
のガラス板例えば内側ガラス板１ｂの周囲に乾燥剤２入
りのスペーサー枠材３をブチルゴム等の接着剤で接着配
置し、密封保持金具６の円盤状部６ｂの両面側にパッキ
ン７ａ、７ｂを設け、該パッキン７ａ、７ｂの外周にブ
チルゴム等の透湿性の小さいシール材１５ａ、１５ｂを
設け、該パッキン７ａ、７ｂと筒状部６ａ外側面に間隔
リング８、８を当接させて前記パッキン７ａ、７ｂを挟
み、筒状部６ａを内側ガラス板１ｂの四隅の穿孔部５に
挿入し、間隔リング８が前記内側ガラス板１ｂの穿孔部
５端面と当接し、パッキン７ｂとシール材７ｂを前記内
側ガラス板１ｂに押し付けてシール材１５ｂにより内側
ガラス板１ｂの内面と前記円盤状部６ｂを密着させる。
のガラス板例えば内側ガラス板１ｂの周囲に乾燥剤２入
りのスペーサー枠材３をブチルゴム等の接着剤で接着配
置し、密封保持金具６の円盤状部６ｂの両面側にパッキ
ン７ａ、７ｂを設け、該パッキン７ａ、７ｂの外周にブ
チルゴム等の透湿性の小さいシール材１５ａ、１５ｂを
設け、該パッキン７ａ、７ｂと筒状部６ａ外側面に間隔
リング８、８を当接させて前記パッキン７ａ、７ｂを挟
み、筒状部６ａを内側ガラス板１ｂの四隅の穿孔部５に
挿入し、間隔リング８が前記内側ガラス板１ｂの穿孔部
５端面と当接し、パッキン７ｂとシール材７ｂを前記内
側ガラス板１ｂに押し付けてシール材１５ｂにより内側
ガラス板１ｂの内面と前記円盤状部６ｂを密着させる。
【００１５】他方のパッキン７ａとその外周に設けたブ
チルゴム製のシール材１５ａについても、外側ガラス板
１ａの穿孔部５を密封保持金具６に取付の間隔リング８
の外周に合うように装着する。パッキン７ａの外周に設
けたブチルゴム等のシール材１５ａ、１５ｂにより、外
側ガラス板１ａと円盤状部６ｂを密着させると共に、前
記スペーサー枠材３にブチルゴム等の接着剤によりガラ
ス板１ａ、１ｂを接着させた。尚、二枚のガラス板１
ａ、１ｂとスペーサー枠材３との外側凹部にシーリング
材４でシールすると共に、密封保持金具６と２枚のガラ
ス板１ａ、１ｂの穿孔部５、５の端部と間隔リング８、
８で囲まれた隙間にシリコンシーラント等の充填により
シール部９を形成して、ガラス板１ａ、１ｂ間の空気層
１ｃを密封し、乾燥剤２により乾燥状態を保てるように
した。
チルゴム製のシール材１５ａについても、外側ガラス板
１ａの穿孔部５を密封保持金具６に取付の間隔リング８
の外周に合うように装着する。パッキン７ａの外周に設
けたブチルゴム等のシール材１５ａ、１５ｂにより、外
側ガラス板１ａと円盤状部６ｂを密着させると共に、前
記スペーサー枠材３にブチルゴム等の接着剤によりガラ
ス板１ａ、１ｂを接着させた。尚、二枚のガラス板１
ａ、１ｂとスペーサー枠材３との外側凹部にシーリング
材４でシールすると共に、密封保持金具６と２枚のガラ
ス板１ａ、１ｂの穿孔部５、５の端部と間隔リング８、
８で囲まれた隙間にシリコンシーラント等の充填により
シール部９を形成して、ガラス板１ａ、１ｂ間の空気層
１ｃを密封し、乾燥剤２により乾燥状態を保てるように
した。
【００１６】形成されたガラススクリーン４０は風荷重
により、各複層ガラス板１、１、・・は変形するが、締
付ボルト１２のヘッド部１２ａと外側ガラス板１ａ間の
緩衝材１４ａ、及びナット１６と内側ガラス板１ｂ間の
緩衝材１４ｂ、および密封保持金具６と複層ガラス板１
の穿孔部５間の緩衝材を兼ねたシール部９としたこと、
および締付ボルト１２とナット１６の前記筒状部６ａを
挟持する部分が密封保持金具６の筒状部６ａの外径と同
一または僅小としたことにより風圧荷重による複層ガラ
ス板１の変形および相関変位に対し、前記緩衝材１４
ａ、１４ｂ、シール部９、パッキン７ａ、７ｂの圧縮変
形により変位を吸収し追従でき、また、密封保持金具６
の筒状部６ａの長さを複層ガラス板１の厚みとほぼ同一
としたため、複層ガラス板１の穿孔部５を前記締付ボル
ト１２とナット１６で緊締螺合しても、複層ガラス板１
の穿孔部５に無理な力を与えることがない。
により、各複層ガラス板１、１、・・は変形するが、締
付ボルト１２のヘッド部１２ａと外側ガラス板１ａ間の
緩衝材１４ａ、及びナット１６と内側ガラス板１ｂ間の
緩衝材１４ｂ、および密封保持金具６と複層ガラス板１
の穿孔部５間の緩衝材を兼ねたシール部９としたこと、
および締付ボルト１２とナット１６の前記筒状部６ａを
挟持する部分が密封保持金具６の筒状部６ａの外径と同
一または僅小としたことにより風圧荷重による複層ガラ
ス板１の変形および相関変位に対し、前記緩衝材１４
ａ、１４ｂ、シール部９、パッキン７ａ、７ｂの圧縮変
形により変位を吸収し追従でき、また、密封保持金具６
の筒状部６ａの長さを複層ガラス板１の厚みとほぼ同一
としたため、複層ガラス板１の穿孔部５を前記締付ボル
ト１２とナット１６で緊締螺合しても、複層ガラス板１
の穿孔部５に無理な力を与えることがない。
【００１７】さらに、前記複層ガラス板１の穿孔部５に
接着の密封保持金具６の筒状部６ａの内側の外側ガラス
板１ａ側端部に設けた切欠部１１に、止水用Ｏリング１
０を内接させたことにより、締付金具１３の内部への雨
水の侵入を防ぐことができる。
接着の密封保持金具６の筒状部６ａの内側の外側ガラス
板１ａ側端部に設けた切欠部１１に、止水用Ｏリング１
０を内接させたことにより、締付金具１３の内部への雨
水の侵入を防ぐことができる。
【００１８】複層ガラス板１のそれぞれのガラス板１
ａ、１ｂとしては強化ガラス板、半強化ガラス板、未強
化ガラス板、あるいはこれらのガラスに飛散防止膜を貼
着したガラス板、または薄膜層をコーティングしたガラ
ス板、さらにこれらのガラス板を組み合わせて中間膜、
樹脂注入等で接着した合わせガラス板とした複層ガラス
板であっても良い。
ａ、１ｂとしては強化ガラス板、半強化ガラス板、未強
化ガラス板、あるいはこれらのガラスに飛散防止膜を貼
着したガラス板、または薄膜層をコーティングしたガラ
ス板、さらにこれらのガラス板を組み合わせて中間膜、
樹脂注入等で接着した合わせガラス板とした複層ガラス
板であっても良い。
【００１９】さらにまた、室内間仕切りとして使用する
こともでき、複層ガラスの持つ断熱効果等が得られ、非
常に簡単な構造で点支持構法（ＤＰＧ構法、Ｄｏｔ Ｐ
ｏｉｎｔ Ｇｒａｚｉｎｇ）のもつ開放的な空間を形成
できる。
こともでき、複層ガラスの持つ断熱効果等が得られ、非
常に簡単な構造で点支持構法（ＤＰＧ構法、Ｄｏｔ Ｐ
ｏｉｎｔ Ｇｒａｚｉｎｇ）のもつ開放的な空間を形成
できる。
【００２０】次に別の実施の形態について説明する。図
４に示すように、複層ガラス１’の構成としては、対向
する二枚のガラス板１ａ’、１ｂ’の穿孔部５’、５’
内面側エッジのそれぞれに一対の段付筒状パッキン１
７、１７を当接させ、該複層ガラス板１’の四隅コーナ
ー部に設けた穿孔部５’、５’に、筒状部６ａとその外
周中央部に円盤状部６ｂを固着してなる密封保持金具６
の円盤状部６ｂを対向する二枚のガラス板１ａ’、１
ｂ’の穿孔部５’、５’の内面で前記筒状段付パッキン
１７、１７とその外周に一対のシール材１８ａ、１８ｂ
を介して密着させ、前記密封保持金具６と前記穿孔部
５’、５’間の隙間にシール材を充填密封しシール部９
を接着形成した。
４に示すように、複層ガラス１’の構成としては、対向
する二枚のガラス板１ａ’、１ｂ’の穿孔部５’、５’
内面側エッジのそれぞれに一対の段付筒状パッキン１
７、１７を当接させ、該複層ガラス板１’の四隅コーナ
ー部に設けた穿孔部５’、５’に、筒状部６ａとその外
周中央部に円盤状部６ｂを固着してなる密封保持金具６
の円盤状部６ｂを対向する二枚のガラス板１ａ’、１
ｂ’の穿孔部５’、５’の内面で前記筒状段付パッキン
１７、１７とその外周に一対のシール材１８ａ、１８ｂ
を介して密着させ、前記密封保持金具６と前記穿孔部
５’、５’間の隙間にシール材を充填密封しシール部９
を接着形成した。
【００２１】つぎに、図３、図７に示すように、該複層
ガラス板１’の支持構造の別の実施の形態としては、図
示しない構造体より複層ガラス板１’の背面側に突出の
ロッド３３に軸着の支持金具３０の取付孔３１に、複層
ガラス１’の四隅コーナー穿孔部５’に予め取付済みの
密封保持金具６の筒状部６ａの貫通部を締付支持する締
付金具１３を挿通し、前記支持アーム３２の取付孔３１
を締付支持する複層ガラス板１’の支持構造において、
前記複層ガラス板１’に接着の密封保持金具６の筒状部
６ａの貫通部に締付金具１３の締付ボルト１２を遊挿
し、該締付ボルト１２とナット１６とで締付螺合し、前
記複層ガラス板１’の穿孔部５’の両面に緩衝材１４
ａ’、１４ｂ’を介し、前記複層ガラス板１’の密封保
持金具６の筒状部６ａの内側中央部にＯリング２０と該
Ｏリング２０を挟むようにした一対の緩衝材２１、２１
を内接させて締付支持するようにした。
ガラス板１’の支持構造の別の実施の形態としては、図
示しない構造体より複層ガラス板１’の背面側に突出の
ロッド３３に軸着の支持金具３０の取付孔３１に、複層
ガラス１’の四隅コーナー穿孔部５’に予め取付済みの
密封保持金具６の筒状部６ａの貫通部を締付支持する締
付金具１３を挿通し、前記支持アーム３２の取付孔３１
を締付支持する複層ガラス板１’の支持構造において、
前記複層ガラス板１’に接着の密封保持金具６の筒状部
６ａの貫通部に締付金具１３の締付ボルト１２を遊挿
し、該締付ボルト１２とナット１６とで締付螺合し、前
記複層ガラス板１’の穿孔部５’の両面に緩衝材１４
ａ’、１４ｂ’を介し、前記複層ガラス板１’の密封保
持金具６の筒状部６ａの内側中央部にＯリング２０と該
Ｏリング２０を挟むようにした一対の緩衝材２１、２１
を内接させて締付支持するようにした。
【００２２】前記複層ガラス１’の組立については、片
方の例えば内側ガラス板１ｂ’の周囲に乾燥剤２入りの
スペーサー枠材３をブチルゴム等で接着配置し、内側ガ
ラス板１ｂ’の穿孔部５’の内側面となる方のエッジ部
に筒状段付パッキン１７を配し、筒状段付パッキン１７
の小径部を穿孔部５’内に大径部が内側ガラス板１ｂ’
に当接するまで挿入し、大径部の外周部には透湿性の小
さいブチルゴム等のシール材１８ｂを配して内側ガラス
板１ｂ’および円盤状部６ｂと密着させ、密封保持金具
６の筒状部６ａの一端を筒状段付パッキン１８ｂの小径
部の内面に円盤状部６ｂが筒状段付パッキン１７に当接
するまで挿入させ、別の段付パッキン１７の大径部の内
面側を密封保持金具６のもう一方側の筒状部６ａの外周
部側にはめ込み、筒状段付パッキン１７の大径部が円盤
状部６ｂに当接するまで押し込み、大径部の外周部に透
湿性の小さいブチルゴム等のシール材１８ａを配し、も
う１枚の外側ガラス板１ａ’の穿孔部５’を筒状段付パ
ッキン１７の小径側外周部と嵌合させ、前記ガラス板１
ａ’を筒状段付きパッキン１７の大径側とシール材１８
ａに圧着させ、該シール材１８ａを外側ガラス板１ａ’
面と円盤状部６ｂに密着させると共に、前記スペーサー
枠材３と外側ガラス板１ａ’をブチルゴム等の接着剤に
より接着させた。
方の例えば内側ガラス板１ｂ’の周囲に乾燥剤２入りの
スペーサー枠材３をブチルゴム等で接着配置し、内側ガ
ラス板１ｂ’の穿孔部５’の内側面となる方のエッジ部
に筒状段付パッキン１７を配し、筒状段付パッキン１７
の小径部を穿孔部５’内に大径部が内側ガラス板１ｂ’
に当接するまで挿入し、大径部の外周部には透湿性の小
さいブチルゴム等のシール材１８ｂを配して内側ガラス
板１ｂ’および円盤状部６ｂと密着させ、密封保持金具
６の筒状部６ａの一端を筒状段付パッキン１８ｂの小径
部の内面に円盤状部６ｂが筒状段付パッキン１７に当接
するまで挿入させ、別の段付パッキン１７の大径部の内
面側を密封保持金具６のもう一方側の筒状部６ａの外周
部側にはめ込み、筒状段付パッキン１７の大径部が円盤
状部６ｂに当接するまで押し込み、大径部の外周部に透
湿性の小さいブチルゴム等のシール材１８ａを配し、も
う１枚の外側ガラス板１ａ’の穿孔部５’を筒状段付パ
ッキン１７の小径側外周部と嵌合させ、前記ガラス板１
ａ’を筒状段付きパッキン１７の大径側とシール材１８
ａに圧着させ、該シール材１８ａを外側ガラス板１ａ’
面と円盤状部６ｂに密着させると共に、前記スペーサー
枠材３と外側ガラス板１ａ’をブチルゴム等の接着剤に
より接着させた。
【００２３】尚、二枚のガラス板１ａ’、１ｂ’とスペ
ーサー枠材３との外側凹部にシーリング材４でシールす
ると共に、密封保持金具６とガラス板１ａ’、１ｂ’の
穿孔部５’、５’の端部と筒状段付パッキン１７、１７
で囲まれた隙間にシリコンシーラント等のシール材でシ
ール部９を形成して、ガラス板１ａ’、１ｂ’間の空気
層１ｃ’を密封し、乾燥剤２により乾燥状態を保てるよ
うにした。
ーサー枠材３との外側凹部にシーリング材４でシールす
ると共に、密封保持金具６とガラス板１ａ’、１ｂ’の
穿孔部５’、５’の端部と筒状段付パッキン１７、１７
で囲まれた隙間にシリコンシーラント等のシール材でシ
ール部９を形成して、ガラス板１ａ’、１ｂ’間の空気
層１ｃ’を密封し、乾燥剤２により乾燥状態を保てるよ
うにした。
【００２４】形成されたガラススクリーン４０は風荷重
により、各複層ガラス板１’、１’、・・は変形する
が、締付ボルト１２のヘッド部１２ａと外側ガラス板１
ａ’間の緩衝材、及びナット１６と内側ガラス板１ｂ’
間の緩衝材、および密封保持金具６と複層ガラス板１’
の穿孔部５’、５’間の緩衝材を兼ねたシール部９、
９、弾性部材からなる筒状段付パッキン１７、１７、及
びブチルゴム等のシール材１８ａ、１８ｂとしたこと、
および締付ボルト１２とナット１６の前記筒状部６ａを
挟持する部分が密封保持金具６の筒状部６ａの外径と同
一または僅小としたことにより風圧荷重による複層ガラ
ス板１’の変形および相関変位に対し、前記緩衝材１４
ａ’、１４ｂ’、および弾性部材であるシール部９、
９、筒状段付パッキン１７、１７、シール材１８ａ、１
８ｂの圧縮変形により変位を吸収し変形に追従でき、ま
た、密封保持金具６の筒状部６ａの長さを複層ガラス板
１’の厚みとほぼ同一としたため、複層ガラス板１’の
穿孔部５’、５’を前記締付ボルト１２とナット１６で
緊締螺合しても、複層ガラス板１’の穿孔部５’、５’
に無理な力を与えることがない。
により、各複層ガラス板１’、１’、・・は変形する
が、締付ボルト１２のヘッド部１２ａと外側ガラス板１
ａ’間の緩衝材、及びナット１６と内側ガラス板１ｂ’
間の緩衝材、および密封保持金具６と複層ガラス板１’
の穿孔部５’、５’間の緩衝材を兼ねたシール部９、
９、弾性部材からなる筒状段付パッキン１７、１７、及
びブチルゴム等のシール材１８ａ、１８ｂとしたこと、
および締付ボルト１２とナット１６の前記筒状部６ａを
挟持する部分が密封保持金具６の筒状部６ａの外径と同
一または僅小としたことにより風圧荷重による複層ガラ
ス板１’の変形および相関変位に対し、前記緩衝材１４
ａ’、１４ｂ’、および弾性部材であるシール部９、
９、筒状段付パッキン１７、１７、シール材１８ａ、１
８ｂの圧縮変形により変位を吸収し変形に追従でき、ま
た、密封保持金具６の筒状部６ａの長さを複層ガラス板
１’の厚みとほぼ同一としたため、複層ガラス板１’の
穿孔部５’、５’を前記締付ボルト１２とナット１６で
緊締螺合しても、複層ガラス板１’の穿孔部５’、５’
に無理な力を与えることがない。
【００２５】さらに、前記複層ガラス板１’の穿孔部
５’、５’に接着の密封保持金具６の筒状部６ａの内側
の中央部に止水用のＯリング２０、該Ｏリング２０を挟
持する位置に一対の円筒状の緩衝材２１、２１を内接さ
せたことにより、締付金具１３の内部への雨水の侵入を
防ぐことができる。
５’、５’に接着の密封保持金具６の筒状部６ａの内側
の中央部に止水用のＯリング２０、該Ｏリング２０を挟
持する位置に一対の円筒状の緩衝材２１、２１を内接さ
せたことにより、締付金具１３の内部への雨水の侵入を
防ぐことができる。
【００２６】また、変形例として、図１に示すように、
密封保持金具６の円盤状部６ｂの両側に設けたパッキン
７ａ、７ｂとブチルゴム等のシール材１５ａ、１５ｂに
代えて、図５に示すように密封保持金具６’の円盤状部
６ｂ’の両側にブチルゴム等のシール材１５ａ’、１５
ｂ’のみを設け、円盤状部６ｂ’と２枚のガラス板１
ａ”、１ｂ”を密着させても良い。この場合、ブチルゴ
ムは軟質性であるためガラス板１ａ”、１ｂ”の穿孔部
５”、５”の保護面より、シール材１５ａ’、１５ｂ’
の厚みを薄くし、その分円盤状部６ｂ’の厚みを厚くす
るのが望ましい。
密封保持金具６の円盤状部６ｂの両側に設けたパッキン
７ａ、７ｂとブチルゴム等のシール材１５ａ、１５ｂに
代えて、図５に示すように密封保持金具６’の円盤状部
６ｂ’の両側にブチルゴム等のシール材１５ａ’、１５
ｂ’のみを設け、円盤状部６ｂ’と２枚のガラス板１
ａ”、１ｂ”を密着させても良い。この場合、ブチルゴ
ムは軟質性であるためガラス板１ａ”、１ｂ”の穿孔部
５”、５”の保護面より、シール材１５ａ’、１５ｂ’
の厚みを薄くし、その分円盤状部６ｂ’の厚みを厚くす
るのが望ましい。
【００２７】さらに別の変形例として、別の実施の形態
による複層ガラス板１’を、前記密封保持金具６の筒状
部６ａの内側片端部若しくは両端部に止水用Ｏリング１
０取付用の切欠部１１を設けて、第１の実施の形態と同
様に止水用Ｏリング１０を設け、第１の実施の形態の支
持構造としても良く、さらに、第１の実施の形態による
複層ガラス板１を、切欠部１１に止水用Ｏリング１０を
設けずに、別の実施の形態で説明した前記複層ガラス板
１’の密封保持金具６の筒状部６ａの内側中央部にＯリ
ング２０と該Ｏリング２０を挟むようにした一対の緩衝
材２１、２１を内接させて締付支持させるようにしたも
のでも良い。
による複層ガラス板１’を、前記密封保持金具６の筒状
部６ａの内側片端部若しくは両端部に止水用Ｏリング１
０取付用の切欠部１１を設けて、第１の実施の形態と同
様に止水用Ｏリング１０を設け、第１の実施の形態の支
持構造としても良く、さらに、第１の実施の形態による
複層ガラス板１を、切欠部１１に止水用Ｏリング１０を
設けずに、別の実施の形態で説明した前記複層ガラス板
１’の密封保持金具６の筒状部６ａの内側中央部にＯリ
ング２０と該Ｏリング２０を挟むようにした一対の緩衝
材２１、２１を内接させて締付支持させるようにしたも
のでも良い。
【００２８】さらにまた、別の実施の形態で説明した複
層ガラス板１’の二枚のガラス板１ａ’、１ｂ’の穿孔
部５’、５’内面側エッジに当接の一対の筒状段付パッ
キン１７、１７を、密封保持金具６の円盤状部６ｂの外
周まで延長して、その両面にブチルゴム等の接着層を設
け、円盤状部６ｂとガラス板１ａ’、１ｂ’間のシール
材１８ａ、１８ｂを設けないようにしても良い。
層ガラス板１’の二枚のガラス板１ａ’、１ｂ’の穿孔
部５’、５’内面側エッジに当接の一対の筒状段付パッ
キン１７、１７を、密封保持金具６の円盤状部６ｂの外
周まで延長して、その両面にブチルゴム等の接着層を設
け、円盤状部６ｂとガラス板１ａ’、１ｂ’間のシール
材１８ａ、１８ｂを設けないようにしても良い。
【００２９】尚、ガラス板１とは強化されたガラス板
や、複数枚の強化ガラス相互、あるいは強化ガラスと生
板ガラスを組み合わせてＰＶＢやＥＶＡ等の中間膜また
は樹脂注入で接着した合わせガラス、および前記のガラ
スに飛散防止樹脂膜を貼着したもの等が対象となる。
や、複数枚の強化ガラス相互、あるいは強化ガラスと生
板ガラスを組み合わせてＰＶＢやＥＶＡ等の中間膜また
は樹脂注入で接着した合わせガラス、および前記のガラ
スに飛散防止樹脂膜を貼着したもの等が対象となる。
【００３０】以上好適な実施例について述べたが、本発
明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考えら
れるものである。緩衝材１４ａ、１４ａ’、１４ｂ、１
４ｂ’、２１、パッキン７ａ、７ｂおよび筒状段付パッ
キン１７は耐候性の良いＥＰＤＭ、ネオプレンゴム、シ
リコンゴム、バイトンゴム、ウレタンゴム等の弾性ゴム
材を使用し、シール部９はシリコンゴムとし、シール材
１５ａ、１５ｂ、１８ａ、１８ｂは透湿性の小さい、つ
まり防湿性のあるブチルゴムが望ましいが防湿性のゴム
であればこれに限るものではない。締付ボルト、ナッ
ト、支持金具等の金物はＳＵＳ等の錆びない金属が望ま
しいが、ＳＳ材に防錆塗料等を施したりメッキしたもの
でも良い。
明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考えら
れるものである。緩衝材１４ａ、１４ａ’、１４ｂ、１
４ｂ’、２１、パッキン７ａ、７ｂおよび筒状段付パッ
キン１７は耐候性の良いＥＰＤＭ、ネオプレンゴム、シ
リコンゴム、バイトンゴム、ウレタンゴム等の弾性ゴム
材を使用し、シール部９はシリコンゴムとし、シール材
１５ａ、１５ｂ、１８ａ、１８ｂは透湿性の小さい、つ
まり防湿性のあるブチルゴムが望ましいが防湿性のゴム
であればこれに限るものではない。締付ボルト、ナッ
ト、支持金具等の金物はＳＵＳ等の錆びない金属が望ま
しいが、ＳＳ材に防錆塗料等を施したりメッキしたもの
でも良い。
【００３１】
【発明の効果】本発明は、断熱効果の高い複層ガラスを
点支持金具にて支持するため、複層ガラスによるガラス
スクリーンをサッシレスで形成でき、視認性も向上し、
またガラス板の穿孔部を密封した密封保持金具の筒状部
の両側から締付支持しており、ガラス板部分は弾性体で
ある緩衝材を介して締付していて、さらに密封保持金具
とガラス板の穿孔部間もゴム等の緩衝材や弾性材料のシ
ール部からなるため、風荷重や相関変位等によるガラス
板の変形に対しても、前記緩衝材やゴム等の弾性材料の
圧縮変形により吸収できる等その効果は顕著である。
点支持金具にて支持するため、複層ガラスによるガラス
スクリーンをサッシレスで形成でき、視認性も向上し、
またガラス板の穿孔部を密封した密封保持金具の筒状部
の両側から締付支持しており、ガラス板部分は弾性体で
ある緩衝材を介して締付していて、さらに密封保持金具
とガラス板の穿孔部間もゴム等の緩衝材や弾性材料のシ
ール部からなるため、風荷重や相関変位等によるガラス
板の変形に対しても、前記緩衝材やゴム等の弾性材料の
圧縮変形により吸収できる等その効果は顕著である。
【図１】本発明の実施の形態を説明する一部を切欠、省
略した支持構造の縦断面図を示す。
略した支持構造の縦断面図を示す。
【図２】本発明の実施の形態である一部を切欠、省略し
た複層ガラス板の縦断面図を示す。
た複層ガラス板の縦断面図を示す。
【図３】本発明の別の実施の形態を説明する一部を切
欠、省略した支持構造の縦断面図を示す。
欠、省略した支持構造の縦断面図を示す。
【図４】本発明の別の実施の形態である一部を切欠、省
略した複層ガラス板の縦断面図を示す。
略した複層ガラス板の縦断面図を示す。
【図５】本発明のさらに別の実施の形態を説明する一部
を切欠、省略した支持構造の縦断面図を示す。
を切欠、省略した支持構造の縦断面図を示す。
【図６】本発明により形成された複層ガラス板によるガ
ラススクリーンを示す。
ラススクリーンを示す。
【図７】本発明の支持構造を説明する支持金具の斜視図
を示す。
を示す。
１、１’ 複層ガラス板 ６ 密封保持金具 ６ａ 筒状部 ６ｂ 円盤状部 ７ａ、７ｂ パッキン ８ 間隔リング ９ シール部 １０ 止水用Ｏリング １１ 切欠部 １２ 締付ボルト １３ 締付金具 １７ 筒状段付パッキン １８ａ、１８ｂ パッキン ３０ 支持金具 ４０ ガラススクリーン
Claims (7)
- 【請求項１】対向する二枚のガラス板の外周部をスペー
サー枠材を介し接着後、シーリング材にて密封する複層
ガラス板において、該複層ガラス板の四隅コーナー部で
前記スペーサー枠材の内側に設けた穿孔部に、筒状部と
その外周中央部に円盤状部を固着してなるガラス穿孔部
の密封保持金具を、対向する二枚のガラス板の穿孔部の
内面にブチルゴム等のシール材を介して、あるいはパッ
キンとその外周にシール材を介して円盤状部を密着挟持
し、前記ガラス穿孔部の密封保持金具の筒状部外周部と
前記穿孔部間をシール部材で充填密封し接着したことを
特徴とする複層ガラス板。 - 【請求項２】前記ガラス穿孔部の密封保持金具の筒状部
外周部と前記穿孔部間に一対の間隔リングを設けた後
に、シール部材で充填密封し接着したことを特徴とする
前記請求項１記載の複層ガラス板。 - 【請求項３】対向する二枚のガラス板の穿孔部内面側エ
ッジに当接の一対の段付筒状パッキンとその外周部にそ
れぞれブチルゴム等のシール材を介して、該複層ガラス
板の四隅コーナー部に設けた穿孔部に、筒状部とその外
周中央部に円盤状部を固着してなる密封保持金具の円盤
状部を対向する二枚のガラス板の穿孔部の内面で挟持
し、前記密封保持金具の筒状部と前記穿孔部間をシール
部材で充填密封し接着したことを特徴とする複層ガラス
板。 - 【請求項４】前記密封保持金具の筒状部の内側片端部若
しくは両端部に止水用Ｏリング取付用の切欠部を設けた
ことを特徴とする前記請求項１乃至３記載の複層ガラス
板。 - 【請求項５】前記複層ガラス板のそれぞれのガラス板と
して強化ガラス板、半強化ガラス板、未強化ガラス板、
あるいはこれらのガラスに飛散防止膜を貼着したガラス
板、または薄膜層をコーティングしたガラス板、さらに
これらのガラス板を組み合わせて中間膜、樹脂注入等で
接着した合わせガラス板であることを特徴とした前記請
求項１乃至４記載の複層ガラス板。 - 【請求項６】構造体より複層ガラス板の背面側に突出の
ロッドに軸着の支持金具の取付孔に、複層ガラスの四隅
コーナー穿孔部に予め取付済みの密封保持金具の筒状部
の貫通部を締付支持する締付金具を挿通し、前記支持ア
ームの取付孔部を締付支持する複層ガラス板の支持構造
において、前記複層ガラス板に接着の密封保持金具の筒
状部の貫通部に締付金具の締付ボルトを遊挿し、該締付
ボルトとナットとで締付螺合し、前記複層ガラス板の穿
孔部の両面に緩衝材を介し、前記請求項１乃至５記載の
複層ガラス板の密封保持金具の筒状部の内側端部に設け
た切欠部に止水リングを内接させて締付支持するように
したことを特徴とする複層ガラス板の支持構造。 - 【請求項７】構造体より複層ガラス板の背面側に突出の
ロッドに軸着の支持金具の取付孔に、複層ガラスの四隅
コーナー穿孔部に予め取付済みの密封保持金具の筒状部
の貫通部を締付支持する締付金具を挿通し、前記支持ア
ームの取付孔部を締付支持する複層ガラス板の支持構造
において、前記複層ガラス板に接着の密封保持金具の筒
状部の貫通部に締付金具の締付ボルトを遊挿し、該締付
ボルトとナットとで締付螺合し、前記複層ガラス板の穿
孔部の両面に緩衝材を介し、前記請求項１乃至５記載の
複層ガラス板の密封保持金具の筒状部の内側中央部にＯ
リングと該Ｏリングを挟むように一対の緩衝材を内接さ
せて締付支持するようにしたことを特徴とする複層ガラ
ス板の支持構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07248080A JP3120960B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 複層ガラス板およびその支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP07248080A JP3120960B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 複層ガラス板およびその支持構造 |
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| JP07248080A Expired - Fee Related JP3120960B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 複層ガラス板およびその支持構造 |
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| JP2012518103A (ja) * | 2009-02-17 | 2012-08-09 | ピルキントン グループ リミテッド | 構造的ガラスアセンブリに関する改善 |
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| CN112814228A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-18 | 岳敏 | 一种点支式幕墙不锈钢固定驳接头 |
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-
1995
- 1995-09-26 JP JP07248080A patent/JP3120960B2/ja not_active Expired - Fee Related
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