JP2588335Y2 - ステアリングコラムの揺動支持装置 - Google Patents

ステアリングコラムの揺動支持装置

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JP2588335Y2
JP2588335Y2 JP1993022026U JP2202693U JP2588335Y2 JP 2588335 Y2 JP2588335 Y2 JP 2588335Y2 JP 1993022026 U JP1993022026 U JP 1993022026U JP 2202693 U JP2202693 U JP 2202693U JP 2588335 Y2 JP2588335 Y2 JP 2588335Y2
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steering column
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康弘 渋谷
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案に係るステアリングコラ
ムの揺動支持装置は、チルト式ステアリング装置を構成
するステアリングコラムの前端部を、車体に対し揺動自
在に支持すると共に、このステアリングコラムと車体と
の間の電気的導通を確保するものである。
【0002】
【従来の技術】運転者の体格や運転姿勢に応じてステア
リングホイールの高さ位置を調節する為、チルト式ステ
アリングと呼ばれる、ステアリングホイールの高さ位置
調節装置が、従来から知られている。この様なチルト式
ステアリング装置では、ステアリングホイールの高さ位
置調節に伴ってステアリングコラムを、その前端部を中
心として揺動させる。又、ステアリングホイール部分に
設けた各種スイッチ類のアース端子をステアリングコラ
ムに接続する為、前記ステアリングコラムの揺動支持部
は、その前端部を中心とする揺動に拘らず、車体との間
の電気的導通を確保する構造でなければならない。
【0003】この様な要求を満足する構造として、実開
昭63−28077号公報には、図5〜7に示す様な構
造のステアリングコラムの揺動支持装置が記載されてい
る。ステアリングホイール1の高さ位置を調節する場合
には、チルトレバー2を操作する事により、車体に固定
した支持ブラケット3に対するステアリングコラム4の
固定力を解除する。この状態で前記ステアリングホイー
ル1を昇降させれば、前記ステアリングコラム4が、そ
の前端部(図5の左端部)を中心に揺動する。ステアリ
ングホイール1が所望の高さ位置に移動した状態で、前
記チルトレバー2を逆方向に操作し、前記支持ブラケッ
ト3に対してステアリングコラム4を固定すれば、前記
ステアリングホイール1が、調節後の高さ位置に固定さ
れる。
【0004】前記ステアリングコラム4の前端部を揺動
自在に支持する為の揺動支持装置は、このステアリング
コラム4の前端部左右両側面に固定された1対の揺動側
ブラケット6、6と、車体側に固定された固定側ブラケ
ット7とを、水平方向に配置された左右1対の枢軸5、
5により、揺動自在に結合する事で構成されている。
又、固定側ブラケット7の下面には、金属製の板ばね8
の基端部を結合している。この板ばね8の先端部は、前
記枢軸5、5を中心とするステアリングコラム4の揺動
に拘らず、常にこのステアリングコラム4の前端部上面
に弾接して、固定側ブラケット7とステアリングコラム
4との間の電気的導通を確保する。尚、固定側ブラケッ
ト7と車体22とは、固定用のボルト23とナット24
とを介して、常に導通している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述の様
な、従来のステアリングコラムの揺動支持装置の場合、
板ばね8を固定側ブラケット7に固定する為、リベット
9を挿通する為の孔を穿設する作業や、このリベット9
をかしめる作業が必要になり、組立作業が面倒になり、
製作費が嵩む事が避けられない。
【0006】本考案のステアリングコラムの揺動支持装
置は、この様な不都合を解消するものである。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本考案のステアリングコラ
ムの揺動支持装置は、前述した従来のステアリングコラ
ムの揺動支持装置と同様に、金属製で管状のステアリン
グコラムと、このステアリングコラムの前端部を車体に
対し揺動自在に支持する固定ブラケットとを備えてい
る。
【0008】特に、本考案のステアリングコラムの揺動
支持装置に於いては、金属製の線材を折り曲げる事によ
り略C字形に形成されたばねを備えている。このばね
は、前記ステアリングコラムを左右両側から抱持する左
右1対の抱持部と、両抱持部の間部分に設けられ、直径
方向外方でこれら両抱持部を含む平面に対して傾斜方向
に突出した突出部とを有する。そして、前記1対の抱持
部により前記ステアリングコラムの前端部を左右両側か
ら抱持した状態で前記突出部を、この突出部と前記各抱
持部とのなす角度を小さくする方向に弾性変形させた状
態で前記ステアリングコラムの外周面と前記固定ブラケ
ットとの間に組み付ける事により、前記突出部の先端部
をこの固定ブラケットの一部表面に弾接させた事を特徴
としている。
【0009】
【作用】上述の様に構成される本考案のステアリングコ
ラムの揺動支持装置の場合、線材を折り曲げて成るばね
を介して、ステアリングコラムと固定ブラケットとの間
の電気的導通が図られる。特に、本考案のステアリング
コラムの揺動支持装置の場合、ばねを所定部分に装着す
る為の作業が容易で、組立作業の簡略化を図る事が出
来、製作費の低廉化を図れる。又、ステアリングホイー
ルの高さ調節を行なった場合にも、前記ばねの突出部が
前記固定ブラケットに対して強く擦れ合ったりする事な
く、ステアリングコラムの変位に対し円滑に追従して、
前記ステアリングコラムと固定ブラケットとの間の電気
的導通を確実に図る。即ち、前記ばねに設けた突出部を
弾性変形させた状態でステアリングコラムの外周面と前
記固定ブラケットとの間に組み付け、前記突出部の先端
部をこの固定ブラケットの一部表面に弾接させている
為、前記ステアリングコラムの揺動変位に拘らず、前記
突出部が抱持部に対する傾斜角度を変えるのみで、この
ステアリングコラムの変位に対して確実に追従する。そ
して、前記突出部の先端部と固定ブラケットとを確実に
当接したままにして、前記ステアリングコラムと固定ブ
ラケットとの間の電気的導通を確実に図る。
【0010】
【実施例】図1〜4は本考案の実施例を示している。金
属製で管状のステアリングコラム4の前端部外周面には
突条10を、その全周に亙り形成している。又、このス
テアリングコラム4の前端部周囲には、円筒状の支持筒
11を設けている。この支持筒11は、後述する支持板
16と共に、固定ブラケット17を構成する。又、前記
突条10は、この支持筒11の内周面に対向している。
【0011】そして、この支持筒11の内周面と前記ス
テアリングコラム4の前端部外周面との間に、前記突条
10を覆う状態で、ゴム等の弾性材12を設けている。
従って、前記ステアリングコラム4は、この弾性材12
が撓む範囲で、その前端部を中心として揺動自在であ
る。
【0012】又、前記支持筒11の側面には、上下方向
に長い長孔13を形成し、前記弾性材12の前端部側面
に固設した突起14を、この長孔13に遊合させてい
る。又、前記支持筒11の後端縁部で円周方向3個所位
置には、この後端縁部を直径方向内方に折り曲げる事で
曲げ起し部15、15を形成し、前記支持筒11の剛性
向上を図っている。
【0013】又、前記支持筒11の上面には、金属板を
プレス成形して成る支持板16を溶接により固定して、
固定ブラケット17を構成している。この固定ブラケッ
ト17は、図示しないボルトとナットとにより車体に支
持固定される。従って、前記支持筒11と車体とは電気
的に導通する。尚、21は、前記ステアリングコラム4
の前端部に固定されたカバーで、ステアリングシャフト
の前端部と中間軸とを連結する自在継手(図示せず)の
周囲を覆う役目を有する。以上に述べた構成は、従来か
らチルト式ステアリング装置に組み込まれていたステア
リングコラムの揺動支持装置と同じである。
【0014】更に、本考案のステアリングコラムの揺動
支持装置に於いては、前記ステアリングコラム4の前端
部外周面と前記支持筒11の内周面との間に、金属製の
線材を折り曲げる事により略C字形に形成された、ばね
18を設けている。このばね18は、左右1対の抱持部
19、19を有する。各抱持部19、19は、それぞれ
が前記ステアリングコラム4の外周面の曲率とほぼ同じ
曲率を有する円弧形で、前記ステアリングコラム4の前
端部を左右両側から抱持する。又、両抱持部19、19
の間部分で、前記ばね18の中央部且つ下端位置には、
上方が開いたコ字形の突出部20を、直径方向外方(図
1〜4の下方)で前記両抱持部19、19を含む平面に
対して傾斜方向に突出した状態で設けている。図示の例
ではこの突出部20は、ばね18を側方から見た場合
に、下方に向かう程前方(図1の左方、図4の右方)に
向かう方向に傾斜している。
【0015】上述の様な抱持部19、19と突出部20
とから成るばね18は、1対の抱持部19、19により
前記ステアリングコラム4の前端部を左右両側から抱持
すると共に、前記突出部20を、この突出部20と前記
各抱持部19、19とのなす角度を小さくする方向に弾
性変形させた状態で前記ステアリングコラム4の外周面
と前記固定ブラケット17との間に組み付ける。そし
て、前記突出部20の先端部を前記支持筒11の後端縁
3個所に形成した曲げ起し部15、15の内、下端の曲
げ起し部15の上面に弾接させる。組み付け完了時に於
ける、前記抱持部19と前記突出部20との角度α(図
1)は、自由状態に於ける角度β(図4)よりも小さく
(α<β)なる。従って、前記ステアリングコラム4を
揺動させ、このステアリングコラム4と前記支持筒11
との位置関係が変化しても、前記突出部20は前期曲げ
起し部15の上面に弾接したままとなる。
【0016】上述の様に構成される本考案のステアリン
グコラムの揺動支持装置の場合、線材を折り曲げて成る
ばね18を介して、ステアリングコラム4と固定ブラケ
ット17との間の電気的導通が図られる。特に、本考案
のステアリングコラムの揺動支持装置の場合、ばね18
を所定部分に装着する為の作業が容易で、組立作業の簡
略化を図る事が出来、製作費の低廉化を図れる。
【0017】即ち、本考案のステアリングコラムの揺動
支持装置を組み立てる場合、前記突出部20を前記下端
の曲げ起し部15の内側に挿入すると共に、前記1対の
抱持部19、19をステアリングコラム4の前端部に外
嵌するのみで、前記ばね18の装着作業が完了する。こ
の様な装着作業は、作業員が片手で、容易且つ迅速に、
特別な工具を使用する事なく行なえる。又、ステアリン
グホイールの高さ調節を行なった場合にも、前記ステア
リングコラム4と固定ブラケット17との間の電気的導
通を確実に図れる。即ち、前記ばね18に設けた突出部
20を弾性変形させた状態で前記ステアリングコラム4
の外周面と前記固定ブラケット17に形成した曲げ起こ
し部15との間に組み付け、前記突出部20の先端部を
この曲げ起こし部15に弾接させている為、前記ステア
リングコラム4の揺動変位に拘らず、前記突出部20が
前記各抱持部19、19に対する傾斜角度を変えるのみ
で、前記ステアリングコラム4の変位に対して確実に追
従する。そして、前記突出部20の先端部と固定ブラケ
ット17側の曲げ起こし部15とを確実に当接したたま
にして、上述の様に、前記ステアリングコラム4と固定
ブラケット17との間の電気的導通を確実に図れる。
【0018】
【考案の効果】本考案のステアリングコラムの揺動支持
装置は、以上に述べた通り構成され作用するが、面倒な
組み付け作業が不要となり、製作費を高くしたりステア
リングコラムの揺動変位を不安定にしたりする事なく、
ステアリングホイールの高さ調節に拘らず、ステアリン
グコラムと車体との間の電気的導通を確保出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す部分縦断側面図。
【図2】一部の部品を省略して示す、図1のA−A断面
図。
【図3】ばねを取り出して図2と同じ方向から見た図。
【図4】図3の右方から見た図。
【図5】ステアリングコラムの揺動支持装置を組み込ん
だチルト式ステアリング装置の側面図。
【図6】従来のステアリングコラムの揺動支持装置を示
す、部分縦断側面図。
【図7】図6のB矢視図。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 チルトレバー 3 支持ブラケット 4 ステアリングコラム 5 枢軸 6 揺動側ブラケット 7 固定側ブラケット 8 板ばね 9 リベット 10 突条 11 支持筒 12 弾性材 13 長孔 14 突起 15 曲げ起し部 16 支持板 17 固定ブラケット 18 ばね 19 抱持部 20 突出部 21 カバー 22 車体 23 ボルト 24 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−28077(JP,U) 実開 平3−99681(JP,U) 実開 昭58−44263(JP,U) 実開 昭61−62655(JP,U) 実開 昭51−81981(JP,U) 実開 昭56−147169(JP,U) 実開 昭56−82322(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 1/04 - 1/20 B60R 16/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製で管状のステアリングコラムと、
    このステアリングコラムの前端部を車体に対し揺動自在
    に支持する固定ブラケットとを備えたステアリングコラ
    ムの揺動支持装置に於いて、金属製の線材を折り曲げる
    事により略C字形に形成されたばねを備えており、この
    ばねは、前記ステアリングコラムを左右両側から抱持す
    る左右1対の抱持部と、両抱持部の間部分に設けられ、
    直径方向外方でこれら両抱持部を含む平面に対して傾斜
    方向に突出した突出部とを有するものであり、前記1対
    の抱持部により前記ステアリングコラムの前端部を左右
    両側から抱持した状態で前記突出部を、この突出部と前
    記各抱持部とのなす角度を小さくする方向に弾性変形さ
    せた状態で前記ステアリングコラムの外周面と前記固定
    ブラケットとの間に組み付ける事により、前記突出部の
    先端部をこの固定ブラケットの一部表面に弾接させた事
    を特徴とするステアリングコラムの揺動支持装置。
JP1993022026U 1993-04-05 1993-04-05 ステアリングコラムの揺動支持装置 Expired - Lifetime JP2588335Y2 (ja)

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JPH0675958U JPH0675958U (ja) 1994-10-25
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DE102020204591A1 (de) * 2020-04-09 2021-10-14 Thyssenkrupp Ag Lenksäule für ein Kraftfahrzeug

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