JP2588306Y2 - 絵柄付食品 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、絵柄付の食品に関し、更に詳しくは絵柄を
有する可食性シートを用いて絵付した食品に関する。

（従来の技術） プルラン等の可食性シートに可食性の絵柄を印刷し、
これを固型食品に貼付したものは良く知られている。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、固型食品には水溶性のものが多く、ま
た、可食性シートは一般に非熱溶融性かつ水溶性であっ
て、貼付には一定の水分を必要とする。しかるに可食性
シートは水により膨潤し易く、この貼付の際、絵柄が歪
むのが通常であった。

また、固型食品が、例えば飲料中にいれてこれを冷却
する氷である場合には、飲料中にいれると同時に可食性
シートが膨潤して、事実上本来の絵柄は失われてしま
う。

（課題を解決するための手段） この課題を解決するため、本考案は、まず、溶融可能
な二つの固型食品の間に、可食性絵柄を有する可食性シ
ートをはさんで、それぞれの界面部分の溶融により一体
化してなる絵柄付食品を提供する。

また、この固型食品が氷である時、飲料中にいれて、
しかも本来の絵柄を楽しむことができる。

（実施例） 以下、図面を参照して本考案を説明する。

図面の第１図は絵柄付食品の断面図である。

本考案の食品は、二つの固型食品（１）（３）の間
に、可食性絵柄（22）を有する可食性シートをはさんで
なる。

固型食品（１）（３）は、例えば飴等のキャンデーあ
るいは氷などであり、可食性シート（21）に重ねられる
ときには、予め成型された物であることが望ましい。例
えば氷の場合、溶融した状態（すなわち水）では可食性
シートが膨潤するのに対し、固型の場合には、可食性以
上（21）と接する界面の部分が溶融して再氷結して一体
化するので、可食性シート（21）の膨潤はほとんど生じ
ないからである。

また、固型食品（１）（３）が飴のときには、その表
面を加熱してわずかに溶融させ、一体化すれば良い。

可食性シート（21）はプルランのほか、デンプンシー
トなど、可食性の任意のシートが使用できる。

可食性絵柄（22）は、カカオ、葉緑素等の可食性色素
をデンプン、ゼラチン、プルランなどの可食性バインダ
ーに混合してインキ化したもので印刷して得ることがで
きる。このインキには、香料あるいはグリセリン等の保
水剤を混合することもできる。

（効果） 請求項１の考案によれば、可食性シートを膨潤するこ
となく固型食品と一体化でき、絵柄の歪みが生じないと
いう効果を有する。

請求項２の考案によれば、これに加えて、飲料中にい
れて絵柄の歪みが生じない飲料冷却用氷が得られるとい
う効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面の第１図は本考案の絵柄付食品の断面図である。 （１）（３）…固型食品 （21）…可食性シート （22）…可食性絵柄

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】溶融可能な二つの固型食品の間に、可食性
   絵柄を有する可食性シートをはさんで、それぞれの界面
   部分の溶融により一体化してなる絵柄付食品。
2. 【請求項２】固型食品の少なくとも一方が氷であること
   を特徴とする請求項１記載の絵柄付食品。