JP2588054Y2 - 郵便葉書 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は、内部に封入物を封入した郵便葉書に関す
る。

（従来の技術） 通常の郵便葉書は、一方の面に必要な伝達情報を、他
方の面に受取人の住所を記載するようになっており、郵
送することによって、受取人に伝達情報を伝えるもので
ある。

（考案が解決しようとする課題） 上記の郵便葉書によると、受取人に伝達することがで
きる情報は、郵便葉書に記載された情報のみであり、他
の情報物、例えばテレホンカード、招待状等を同時に届
けるためには、封書によって郵送するしか手段がなかっ
た。

ところが封書によって情報物を郵送する場合、封書内
で情報物が自由に動けるため、郵送中の振動等によって
情報物が封書に衝突し、封書に破損を生じ、情報物が封
書内から脱落してしまうことがあった。

本考案は、伝達情報とともに、他の情報物を封入物と
して同時に郵送することが可能な郵便葉書を提供するこ
とを特徴とする。

［考案の構成］ （課題を解決するための手段） 本考案は、一方を擬似接着面、他方を永久接着面とし
たシート部材をその擬似接着面同士が対向する状態で配
置するとともにその対向面間に封入物を位置付け、さら
に前記シート部材の外方の永久接着面に単票フォームを
積層し一体化してなることを特徴とする。

（作用） 本考案によれば、封入物は、シート部材によって定位
置に安定的に保持され、そして伝達情報等が記載された
単票フォームとともに郵送されることとなる。

（実施例） 本考案の一実施例を第１図に示し説明する 図において、郵便葉書（Ａ）は、単票フォーム
（１）、２枚のシート部材（２）を有する。単票フォー
ム（１）は、所定折り位置、すなわち、長手方向に対し
て２等分する位置において折り畳まれ、その合わせ面
（1a）には伝達情報が、表面（1b）には住所等が記載さ
れている。各シート部材（２）は、例えば透視可能なフ
ィルム等によって形成されており、第１の面（2a）は剥
離可能かつ再接着不可能な接着剤を塗布した擬似接着
面、第２の面（2b）は感熱性接着剤を塗布した永久接着
面となっている。ここで両接着剤は、透明または半透明
のものが用いられ、第２の面（2b）に塗布した接着剤の
接着力が、第１の面（2a）に塗布した接着剤の接着力よ
り大とされる。そして擬似接着面同士が対向するように
積層され、その間にテレホンカード（３）が介在されて
いる。

この郵便葉書（Ａ）は、例えば次のようにして形成さ
れる。まずテレホンカード（３）を間に、２枚のシート
部材（２）をその擬似接着面同士を対向させた状態で合
わせ、擬似接着する。次にこの擬似接着状態のシート部
材（２）を、二つ折した単票フォーム（１）の間に挟み
込む。そしてシート部材（２）の第２の面（2b）に塗布
された感熱性接着剤を用いてこのシート部材（２）と単
票フォーム（１）とを熱圧着し、第１図に示されるよう
に封着することにて湯便葉書（Ａ）が完成する。

上記実施例に示した郵便葉書（Ａ）によれば、郵便葉
書（Ａ）とともにテレホンカード（３）等の封入物を郵
送することが可能となる。またこの郵便葉書（Ａ）は、
シート部材（２）同士の合わせ面で開封でき、これによ
りテレホンカード（３）を取り出すことができる。また
この受取人は、シート部材（２）を通して単票フォーム
（１）の合わせ面（1a）に記載された伝達情報を読み取
ることができる。またテレホンカード（３）が単票フォ
ーム（１）に対し、シート部材（２）を介して固定状態
とされているため、郵送中においても郵便葉書（Ａ）内
において安定しており、郵送中に誤って郵便葉書（Ａ）
内から脱落すること無く確実に受取人に届けることがで
きる。さらにシート部材（２）の第１の面（2a）に形成
された擬似接着面は再接着不可能なため、届くまでに開
封されることなく、情報が秘密状態で届いたかどうかの
確認にも役立つ。

なお上記実施例においては、シート部材（２）の第２
の接着面（2b）に感熱性接着剤を塗布した例で説明した
が、これに限られるわけではなく他の接着剤、例えば感
圧性接着性を有するものであってもよい。

また１枚の単票フォーム（１）を二つ折り状態とし、
半分に折ることにて、シート部材（２）を介して封入物
（３）を包み込むようにしたが、２枚の単票フォームで
包み込むように構成してもかまわない。

また１枚のシート部材を用い、その擬似接着面が内側
となる状態で二つ折りし、その間に封入物を包み込むよ
うにしてもかまわない。

［考案の効果］ 次のような効果を有する。

単票フォームに記載された伝達情報とともに、他の情
報物を封入物として同時に郵送できることから、郵便葉
書として伝達できる伝達情報量を従来よりはるかに増大
させることができる。

封入物は、シート部材の擬似接着面間に位置付けら
れ、郵送中において、この封入物は擬似接着面にて固定
状態に維持されることから、郵送中に誤って郵便葉書内
から脱落すること無く確実に受取人に届けることができ
る。

封入物は、シート部材の擬似接着面間に位置付けられ
ることから、受取人側では、擬似接着面を開封すれば、
封入物を簡単に取り出すことができると同時に、受取人
はシート部材を通して単票フォームの合わせ面に記載さ
れた伝達情報を読み取ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例である郵便葉書の構成を示す
断面図である。 Ａ……郵便葉書、１……単票フォーム、２……シート部
材、３……封入物。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一方を擬似接着面、他方を永久接着面とし
   たシート部材をその擬似接着面同士が対向する状態で配
   置するとともにその対向面間に封入物を位置付け、さら
   に前記シート部材の外方の永久接着面に単票フォームを
   積層し一体化してなる郵便葉書。