JP2588051B2 - 包装用フイルムに開封用テープを貼付ける装置 - Google Patents

包装用フイルムに開封用テープを貼付ける装置

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JP2588051B2 JP2177035A JP17703590A JP2588051B2 JP 2588051 B2 JP2588051 B2 JP 2588051B2 JP 2177035 A JP2177035 A JP 2177035A JP 17703590 A JP17703590 A JP 17703590A JP 2588051 B2 JP2588051 B2 JP 2588051B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は包装体の包材を引き裂いて開封するためのテ
ープを、包装前に包装用フイルムに貼り付けるための装
置に関する。
(従来の技術) 特開昭57−4758及び同62−78037の各公報には、所定
幅に切断した開封用のテープを、ドラム周面に形成した
真空吸引穴に吸着保持しながらドラムの回転で運搬し、
前記テープを別の帯状の包装材料に等間隔で溶着するこ
とを開示している。のちに、前記包装材料で被包装物を
包装したときは、各包装体ごとに前記の開封用テープが
遺存し、該テープの一端を引っ張ることにより包装材料
は破れ包装体は開封するようになっている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、溶着コストを省くために、開封用のテープに
感圧性接着剤を施したものを用いた場合、テープはどう
しても自己粘着によりテープ全体が包装材料に密着して
しまい、テープの端を指先で探し出すのに手間がかか
る、という欠点がある。
(課題を解決するための手段) 本発明は包装コストの安い感圧性接着テープを包装開
封用テープとして利用できるようにするために、円形の
ドラム周面に接して移動する帯状の包装用フイルムに、
前記ドラムの周面に支持して搬送する開封用テープを等
ピッチで貼り付ける装置であつて、前記ドラムの周面を
等間隔で削掘して複数個の部屋24を形成すると共に該ド
ラムを前記部屋の形成間隔と同ピッチ分づつ間欠的に回
転させる駆動機構と、前記各部屋間においてドラム周面
に一端を開口する通路の他端をドラム側面に円形に配列
すると共に該開口部を覆う真空制御用の弁プレートによ
りドラムの回転に伴って前記各通路に真空吸引力が順次
作用するようにした手段と、前記各部屋内に回転自在に
支持した軸36にそれぞれ固定した鈎形の指37と、前記各
軸36に固定した歯車25と噛み合いかつ要部分をピン26を
介して前記ドラム側面の平たん面に枢支した扇形歯車27
と、前記各扇形歯車の一部に設けたカムフロワー34を、
前記指37が前記部屋24内に隠れるようにドラムと同芯に
配置したカム32の周面にスプリング35力で圧接する手段
と、前記各通路に作用する真空吸引力でドラム周面に吸
付して運ばれるテープTをドラムが1ピッチ動くたびに
前記各部屋間で切断する刃43と、前記カムの一部に形成
した変形部32aに前記カムフロワーが到達したときに起
こる扇形歯車の動きで前記歯車を介し指を部屋の外へ回
転させテープの一端の感圧接着面を二つ折りに重ねる手
段と、前記ドラムの周面に接触して移動するフイルムに
対して前記テープをドラムの回転で貼り付けるように構
成する。
(作用) 第1請求項に記載た発明によれば、ドラムの一側面に
配列た多数のポートから、ドラム周面に形成した部屋の
間に多数の通路を開口すると共に、前記各ポートを覆う
弁板を介して各通路に真空吸引力が作用するようにして
いるから、ドラムが回転するとテープは各通路の吸着力
でドラム周面に支持されて間欠的に運搬される。この場
合のドラムの回転量は各部屋の間隔と同一ピッチ分あ
り、ドラムが1ピッチ動くと刃によってテープは部屋の
近くで切断され、各部屋間隔と同じ長さのテープがドラ
ム支持されて運搬されることになる。
一方前記各部屋内に回転自在に支持された軸に鈎型の
指を設けると共に、これら各指と一体形成した歯車に、
要部分をピンを介してドラムに枢支した扇形歯車を係合
している。このため扇形歯車が揺動すると歯車を介して
指が回転するようになっている。しかし前記各扇形歯車
の一部に設けたカムフロワーがドラムと同芯に設けたカ
ムの週面に圧接するように扇形歯車をスプリングで引張
っているから、通常指は部屋内に収納され、前記カムフ
ロワーがカムの一部に形成した窪み内にお落込んだとき
のみ指は回転しドラムに支持されているテープの端を二
重折にすると共に、該テープに施されている接着剤で前
記端部を二重に接着する。そして該テープをフイルムに
接触させて貼りつける。
(実施例) 第1図には2本の平行なロール(10)(11)上に搭載
したロール(R)から引出される帯状のフイルム(F)
を繰りだしロール(12)(13)で連続的に送りだすと共
に、下流側の一対のベルト(14)(14)の回転で前記フ
イルムを引張ることによって該フイルムを製筒機構(1
5)でもって筒状に丸め、同時に上流側から供給される
被包装物(A)を筒状フイルム内に一定間隔に配置し、
さらに合掌状に重ねられたフイルムの両側縁をセンター
シーラ(16)で溶着してフイルムをチューブ化したあ
と、各被包装物の間で前記チューブフイルムを一対の加
熱ごて(17)(18)でカットシールする包装機が示され
ている。また片面に感圧性接着剤を施したテープが軸
(19)にロール状に支持されており、接着剤の面から離
型紙(20)だけが剥離されてリール(21)に巻きとら
れ、テープ(T)はドラム(22)によって運搬されて前
記のフイルム(F)の面に貼りつけられるようになって
いる。
前記ドラム(22)は第2図に示す如くその周面6箇所
を削って部屋(24)(24)…を形成し、各部屋内にそれ
ぞれ歯車(25)(25)…を回転自在に支持すると共に、
ピン(26)を介してドラムに枢支した6個の扇形歯車
(27)を前記の各歯車(25)に噛み合わせている。第4
図に示すようにフレーム(28)にビス(29)でもって固
定したピン(30)にロールベアリング(31)を介して前
記ドラム(22)を回転自在に支持すると共に、前記ピン
の端にカム(32)を止めねじ(33)で固定し、前記各扇
形歯車(27)にそれぞれ回転自在に設けたカムフロワー
(34)を前記カム(32)に接触するようにしている。第
5図に示す如くドラム(22)と扇形歯車(27)との間に
設けたスプリング(35)の引張り力で前記各カムフロワ
ー(34)をカム(32)の周面に圧接させ、各歯車(25)
の軸部(36)に固定した鈎型の指(37)が通常部屋(2
4)内に隠れる状態に保持させている。
また第4図に示す如くフレームの軸受け(39)に回転
自在に支持した駆動軸(40)にピニオン(41)を固定す
ると共に、該ピニオン(41)をドラムに固定した環状の
歯車(42)に係合し、前記駆動軸(40)を一回転させる
とドラム(22)が従動して6分の1回転するようにして
いる。このため駆動軸(40)を一定の時間間隔で一回転
づつさせると、ドラム(22)は6分の1回転つまり60度
角づつ間欠回転し、一方駆動軸に設けた刃(43)はドラ
ム(22)が60度角だけ回転するたびにドラムの周面に接
触する。
第3図に示す如く各部屋(24)(24)…の間において
ドラム(22)内に多数の通路(45)(45)…をドラム周
面に向かって放射状に形成し、これら各通路の内側の端
をドラムの背面に開口したポート(46)(46)…に連通
させると共に、前記各ポート(46)の開口面に環状の弁
プレート(47)をスライド自在に接触させ、該プレート
内面に形成した円弧型の溝(48)を介して前記通路(4
5)にホース(49)から真空吸引力が働くようにしてい
る。このため接着面を外側にしたテープ(T)は前記通
路(45)の真空吸引力でドラム(22)の周面に吸着し、
ドラムの回転でもって間欠的に運搬される。
そこで第2図において逆時計方向に間欠回転するドラ
ム(22)によってテープ(T)が規定長さだけ送られる
と、そのたびに刃物(43)は一回転してテープ(T)を
X点で切断する。そしてその後のドラムの回転の進行に
よってカムフロワー(34)がスプリング(35)の引張り
力でカム(32)の窪み(32a)に落込む(左斜め上部参
照)と、扇形歯車(27)の回転が歯車(25)に伝わり、
指(37)を一体に回転させるので、該指(37)の動きに
よってテープの端が二重に折曲げられ、該テープの端は
感圧性接着剤で二重に接着される。このようにテープは
一定の長さに次々と切断されると共にその端がつぎつぎ
と折曲げられ、フイルム(F)に貼りつけられる。なお
カットロール(51)によって予めフイルム(F)には切
れ目が形成されており、テープはこの切れ目の上に接着
されるもので、結果的には第6図の如く該フイルムを使
用して包装された包装体(52)は、山型の切れ目(53)
の上に端(54)を二重貼りしたテープ(T)が接着され
た状態になる。
また前記各指(37)はそれぞれ内部が中空であり、第
4図の如くピン(30)の端に回転自在に支持したロータ
リージョイント(55)から蛸足状に設けた6本のチュー
ブ(56)(56)…を各歯車(25)の中心の穴を通して各
指の中空部に連結する一方、前記ロータリジョイント
(35)の中心に回転自在に接続したホース(57)を介し
て前記各指(37)に真空吸引力が作用するようにしてい
る。このため各指(37)がテープの端を折曲げるとき、
テープの端は指の先端に吸着するので、テープの端が横
ずれして折曲げ作業中に指から離れるのが防止される。
(効果) 本発明は、ドラム周面に吸着して運搬するテープを、
一定の長さに切断し且つ一端を機械的な指の回転で二つ
折りしてテープの感圧接着面を被覆する。このように形
成した開封用テープを包装材料に自己粘着性を利用して
接着するので、従来の溶着型テープに比べてコスト安く
開封手段を構成できる。なおテープの端の感圧接着面に
粘着防止用の紙片を張った場合は、該紙片は不要な消費
になり、また加工工程が増加する欠点がある。
【図面の簡単な説明】
第一図は本発明の実施例を示す全体概略図、第2図は前
図における要部の拡大図、第3図は前図の背面図、第4
図は前図の断面図、第5図は折込み機構の斜視図、第6
図は包装製品の斜面図である。 (F)……フイルム、(T)……テープ、(22)……ド
ラム、(24)……部屋、(25)……歯車、(27)……扇
形歯車、(32)……カム、(35)……スプリング、(3
7)……指、(40)……駆動軸、(41)……ピニオン、
(43)……刃、(45)……通路、(46)……ポート、
(47)……弁プレート、(51)……カットロール、(5
3)……切れ目。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円形のドラム周面に接して移動する帯状の
    包装用フイルムに、前記ドラムの周面に支持して搬送す
    る開封用テープを等ピッチで貼り付ける装置であって、
    前記ドラムの周面を等間隔で削掘して複数個の部屋24を
    形成すると共に該ドラムを前記部屋の形成間隔と同ピッ
    チ分づつ間欠的に回転させる駆動機構と、前記各部屋間
    においてドラム周面に一端を開口する通路の他端をドム
    ラ側面に円形に配列すると共に該開口部を覆う真空制御
    用の弁プレートによりドラムの回転に伴って前記各通路
    に真空吸引力が順次作用するようにした手段と、前記各
    部屋内に回転自在に支持した軸36にそれぞれ固定した鈎
    形の指37と、前記各軸36に固定した歯車25と噛み合いか
    つ要部分をピン26を介して前記ドラム側面の平たん面に
    枢支した扇形歯車27と、前記各扇形歯車の一部に設けた
    カムフロワー34を、前記指37が前記部屋24内に隠れるよ
    うにドラムと同芯に配置したカム32の周面にスプリング
    35力で圧接する手段と、前記各通路に作用する真空吸引
    力でドラム周面に吸付して運ばれるテープTをドラムが
    1ピッチ動くたびに前記各部屋間で切断する刃43と、前
    記カムの一部に形成した変形部32aに前記カムフロワー
    が到達したときに起こる扇形歯車の動きで前記歯車を介
    し指を部屋を外へ回転させテープの一端の感圧接着面を
    二つ折りに重ねる手段と、前記ドラムの周面に接触して
    移動するフイルムに対して前記テープをドラムの回転で
    貼り付けることを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】第1請求項における各指37を中空体によっ
    て形成すると共に、指を回転させる軸内の通路を介して
    前記各指にそれぞれ真空吸引が作用するようにした包装
    用フイルムに開封用テープを貼り付ける装置。
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