JP2588039Y2 - 圧力調整弁 - Google Patents

圧力調整弁

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JP2588039Y2
JP2588039Y2 JP1993003013U JP301393U JP2588039Y2 JP 2588039 Y2 JP2588039 Y2 JP 2588039Y2 JP 1993003013 U JP1993003013 U JP 1993003013U JP 301393 U JP301393 U JP 301393U JP 2588039 Y2 JP2588039 Y2 JP 2588039Y2
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久雄 染谷
壽一 青樹
光昇 星
隆 江尻
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Fujikura Composites Inc
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Fujikura Rubber Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本考案は、圧力調整弁に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】圧力調整弁は、取出二次
圧力を設定圧力に応じて変化させる弁であり、基本的に
は、一次圧力導入口と二次圧力取出口との連通路を開閉
する主弁を備え、この主弁を常時はばね手段により閉弁
方向に付勢する一方、二次圧力取出口の圧力が設定圧力
より下降したとき、このばね手段に抗して主弁を開くダ
イアフラム構造体を設けている。この圧力調整弁によれ
ば、ダイアフラム構造体が主弁を開くとき、つまり二次
圧力取出口側の圧力が下降したときには、一次圧力導入
口の圧力を二次圧力取出口に及ぼして二次側の圧力を高
め、逆に、二次側の圧力が高いときには、ばね手段によ
り閉弁方向に付勢された主弁によって連通路を閉じ、一
次圧側の高圧力が二次側に導入されるのを防ぐ。
【0003】この圧力制御弁は、種々の用途に使われて
いるが、腐食性の流体の制御に用いる場合には、次の問
題があることが分かった。すなわち、主弁を閉弁方向に
付勢するばね手段は、従来構造では流路中に配設せざる
をえない。ところが従来のばね手段は、金属材料から構
成されているために、長期の使用により、腐食性の流体
によって腐食を受け、その結果、主弁閉弁力が弱まり、
あるいは閉弁力を喪失することがあった。閉弁力が弱ま
りあるいは無くなると、圧力調整弁としての機能が損な
われる。又、ばねの存在により、パーティクルが発生し
たり、液溜りの原因となる。
【0004】
【考案の目的】本考案は、従来の圧力調整弁についての
以上の問題意識に基づき、主弁を閉弁方向に付勢するば
ね手段が腐食されず、従って、経時的な圧力調整作用の
変化の少ない圧力調整弁を得ることを目的とする。又、
本考案は、パーティクルの発生や、液溜りの心配のない
圧力調整弁を得ることを目的とする。さらに本考案は、
二次圧力取出口側に急激な圧力上昇があったときにも、
主弁が急激に閉じることのない緩衝作用を有する圧力調
整弁を得ることを目的とする。
【0005】
【考案の概要】本考案は、一次圧力導入口と;二次圧力
取出口と;一次圧力導入口と二次圧力取出口間の連通路
を開閉する主弁と;この主弁を閉弁方向に付勢するばね
手段と;二次圧力取出口の圧力に応じて移動するダイア
フラムを備え、該二次圧力取出口の圧力が設定圧力より
下降したとき、上記ばね手段に抗して主弁を開くダイア
フラム構造体と;を備えた圧力調整弁において、ダイア
フラム構造体を、主弁を有する室とその裏面の大気開放
室とに区画するダイアフラムと、このダイアフラムに設
けられた伸縮可能な蛇腹部と、このダイアフラムの蛇腹
部に頭部が支持された主弁と、ダイアフラムの裏面の大
気開放室側に位置し蛇腹部の伸縮により主弁の頭部に対
して接離可能なバックプレートとから構成し、このダイ
アフラム構造体のバックプレートを、ダイアフラムの裏
面の大気開放室に配したばね手段により主弁を閉弁する
方向に移動付勢したことを特徴としている。
【0006】主弁のダイアフラムの動きとの追従性を高
めるために、ダイアフラム構造体にはさらに、主弁をバ
ックプレート側に移動付勢する別のばね手段を設けるこ
とができる。
【0007】
【考案の実施例】以下図示実施例について本考案を説明
する。図1は、本考案の第一の実施例を示すものであ
る。ハウジング11は、上ハウジング11a、中間ハウ
ジング11b、及び下ハウジング11cに分割されてお
り、これらは、図示しない締結ねじによって結合されて
いる。中間ハウジング11bには、一次圧力導入口12
と二次圧力取出口13が開口しており、一次圧力導入口
12と二次圧力取出口13の間には連通路16が形成さ
れている。
【0008】この連通路16は主弁17が開閉するもの
で、連通路16の下端部は、主弁17の円錐状弁部17
aが接離する弁座16aが形成されている。
【0009】上ハウジング11aと中間ハウジング11
bの間には、インナーハウジング11dが挿入されてい
て、このインナーハウジング11dと中間ハウジング1
1bの間に、ダイアフラム23の周縁ビード部23aが
挟着されている。このダイアフラム23の上面には、バ
ックプレート24が位置していて、このダイアフラム2
3とバックプレート24は、ダイアフラム構造体25を
構成している。このダイアフラム構造体25のダイアフ
ラム23下面には、二次圧力取出口13側の圧力が及ぼ
される。
【0010】ダイアフラム23Aは、その中心部に、蛇
腹部23bを備え、この蛇腹部23b内に、主弁17に
形成した結合頭部17cが挿入支持されている。結合頭
部17cとバックプレート24とは結合されていない。
蛇腹部23bは、弾性収縮力を有しており、その弾性収
縮力により、主弁17にダイアフラム構造体25側への
移動付勢力を与え、常時は結合頭部17cをダイアフラ
ム構造体25に当接させている。
【0011】ダイアフラム23の裏面、つまり、一次圧
力導入口12及び二次圧力取出口13とは非連通の大気
開放室19内には、主弁17に閉弁方向の付勢力を与え
るコイルばね20が配設されている。すなわち、バック
プレート24に形成したばね受けフランジ24aと、イ
ンナーハウジング11dとの間には、この主弁17を閉
弁方向に付勢するコイルばね(閉弁方向付勢ばね)20
が挿入されている。この閉弁方向付勢ばね20は、大気
開放室19内に位置し、一次圧力導入口12及び二次圧
力取出口13側の流体に触れることはない。
【0012】ダイアフラム構造体25と、上ハウジング
11a内のばね受けプレート26との間には、圧縮ばね
27が挿入されていて、ダイアフラム構造体25及び主
弁17を下方に、つまり主弁17が連通路16を開く方
向に押圧している。圧縮ばね27の力は、閉弁方向付勢
ばね20の力に比して十分強く設定されており、従っ
て、二次圧力取出口13内の圧力が低い状態では、主弁
17は、連通路16を開く。これに対し、二次圧力取出
口13側の圧力が圧縮ばね27の力に打ち勝つと、ダイ
アフラム構造体25及び主弁17が上方に変位する。閉
弁方向付勢ばね20は、この際、主弁17が閉弁方向に
移動してその円錐状弁部17aが弁座16aに着座する
のを保証する。
【0013】ばね受けプレート26は、案内突起29を
有し、この案内突起29は上ハウジング11aに形成し
た直進案内溝28に嵌まっている。従って、ばね受プレ
ート26は、ダイアフラム構造体25に向けて直進移動
可能であり、また、その軸部には、調圧ねじ30の雄ね
じ部30aが螺合している。調圧ねじ30は、上ハウジ
ング11aの外部から回動操作可能であり、従って、調
圧ねじ30を回動操作すると、ばね受けプレート26が
上下に移動し、ダイアフラム構造体25に与えられる初
期圧力が変化する。31は、調圧ねじ30の固定ねじで
ある。
【0014】上記構成の本圧力調整弁は従って、二次圧
力取出口13側の圧力が、調圧ねじ30によって設定さ
れている一定値より低いときには、圧縮ばね27の力に
より、ダイアフラム構造体25及び主弁17が下降し、
主弁17が連通路16を開いている。よって、一次圧力
導入口12側の高圧力が二次圧力取出口13側に及ぼさ
れる。一方、二次圧力取出口13側の圧力が調圧ねじ3
0によって設定されている一定値を越えると、圧縮ばね
27の力に抗して、ダイアフラム構造体25及び主弁1
7が上昇する。すると、主弁17の円錐状弁部17aが
弁座16aに着座して、連通路16を閉じる。閉弁方向
付勢ばね20は、この閉弁動作を確実にする。よって、
一次圧力導入口12から二次圧力取出口13への高圧力
の供給は停止される。二次圧力取出口13側の圧力の昇
降に応じて、以上の動作が繰り返される結果、二次圧力
取出口13側に、ほぼ一定の二次圧力を取り出すことが
できる。勿論、取出二次圧力は、調圧ねじ30を回動さ
せてばね受けプレート26を上下に移動させ、圧縮ばね
27によってダイアフラム構造体25に与えられる初期
圧力を調整することにより変化する。
【0015】さらに、二次圧力取出口13側の圧力が何
らかの原因で急激に上昇すると、ダイアフラム構造体2
5は、その圧力上昇に応動して急激に上昇する。しか
し、主弁主弁17は、ダイアフラム23の蛇腹部23b
を介して、弾性的にダイアフラム構造体25に懸垂支持
されているので、ダイアフラム構造体25が急激に上昇
しても、主弁17にはその動きが直接には伝達されな
い。つまり、蛇腹部23bが伸びるため、円錐状弁部1
7aが弁座16aに衝撃的に衝突することを避けること
ができる。
【0016】そして、主弁17を閉弁方向に付勢する付
勢ばね20は、一次圧力導入口12及び二次圧力取出口
13とはダイアフラム23によって区画された大気開放
室19内に配置されているため、一次圧力導入口12及
び二次圧力取出口13を流れる流体が腐食性であって
も、腐食を受けるおそれが全くない。従って、長期に渡
り安定した調圧機能を得ることができる。
【0017】図2は、本考案の第二の実施例を示す。こ
の実施例は、ダイアフラム構造体25のバックプレート
24に対する主弁17の接近付勢力を高めたものであ
る。図1の実施例では、主弁17のダイアフラム構造体
25に対する接近付勢力は、ダイアフラム23の蛇腹部
23bの弾性のみによっていた。これに対し、この実施
例では、別の接近付勢ばね32がさらに設けられてい
る。すなわち、ダイアフラム構造体25のバックプレー
ト24には、貫通孔24bが穿けられており、この貫通
孔24bに、主弁17の結合頭部17cに結合されるば
ね受けロッド17dが挿通されている。そして、このば
ね受けロッド17dのばね受けフランジ17eとバック
プレート24との間に、接近付勢ばね32が挿入されて
いて、主弁17をダイアフラム構造体25側にさらに移
動付勢している。この他の部分は、図1の実施例と同一
である。
【0018】よって、この実施例によれば、常時はより
確実に主弁17をダイアフラム構造体25に一体化する
ことができる。また、二次圧力取出口13側に一定値以
上の衝撃的な圧力上昇が生じたときだけ、ダイアフラム
構造体25に対して主弁17を弾性変位させることがで
きる。
【0019】
【考案の効果】以上のように本考案の圧力調整弁は、従
来、耐腐食性に最も問題があった主弁のばね手段を、流
路の外に配設したものであるから、流路内に流す流体が
腐食性であっても、ばね手段が腐食されるおそれは全く
なく、かつ、パーティクルが発生したり、液溜りが生じ
るおそれもない。さらに、二次圧力が急激に上昇した場
合にも、主弁が衝撃的に流路を閉じることがなく、耐衝
撃性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による圧力調整弁の第一の実施例を示す
縦断面図である。
【図2】本考案による圧力調整弁の第二の実施例を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
11 ハウジング 12 一次圧力導入口 13 二次圧力取出口 16 連通路 17 主弁 19 大気開放室 20 閉弁方向付勢ばね 23 ダイアフラム 23b 蛇腹部 24 バックプレート 25 ダイアフラム構造体 32 接近付勢ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−30106(JP,U) 実開 平1−64714(JP,U) 実公 昭14−1624(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05D 16/06

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次圧力導入口と; 二次圧力取出口と; 上記一次圧力導入口と二次圧力取出口間の連通路を開閉
    する主弁と; この主弁を閉弁方向に付勢するばね手段と; 上記二次圧力取出口の圧力に応じて移動するダイアフラ
    ムを備え、該二次圧力取出口の圧力が設定圧力より下降
    したとき、上記ばね手段に抗して主弁を開くダイアフラ
    ム構造体と;を備えた圧力調整弁において、 上記ダイアフラム構造体を、上記主弁を有する室とその
    裏面の大気開放室とに区画するダイアフラムと、このダ
    イアフラムに設けられた伸縮可能な蛇腹部と、このダイ
    アフラムの蛇腹部に頭部が支持された上記主弁と、上記
    ダイアフラムの裏面の大気開放室側に位置し上記蛇腹部
    の伸縮により上記主弁の頭部に対して接離可能なバック
    プレートとから構成し、 このダイアフラム構造体のバックプレートを、上記ダイ
    アフラムの裏面の大気開放室に配したばね手段により、
    主弁を閉弁する方向に移動付勢したことを特徴とする圧
    力調整弁。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧力調整弁において、上
    記ダイアフラム構造体はさらに、主弁をバックプレート
    側に移動付勢する別のばね手段を備えている圧力調整
    弁。
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