JPH0449696Y2 - - Google Patents

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JPH0449696Y2
JPH0449696Y2 JP170889U JP170889U JPH0449696Y2 JP H0449696 Y2 JPH0449696 Y2 JP H0449696Y2 JP 170889 U JP170889 U JP 170889U JP 170889 U JP170889 U JP 170889U JP H0449696 Y2 JPH0449696 Y2 JP H0449696Y2
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pressure
piston
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cylinder
main valve
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は蒸気や圧縮空気等の配管系に取り付け
て、二次側の流体圧力を一定の設定圧力に保つ減
圧弁に関する。
〈従来の技術〉 従来の減圧弁は第2図に示す通りであり、減圧
弁部1と気水分離器部2と排水弁部3とから成
る。本体10で入口12、弁口14、出口16を
形成する。入口は一次側の高圧流体源に出口は二
次側低圧域に接続する。主弁18を弁口14の入
口側端に主弁ばね19で弾性的に付勢して配置す
る。
ピストン20をシリンダ22内に摺動自在に配
置し、ピストン棒20bを弁口14を通して主弁
18の中央突起部18aに当接せしめる。ピスト
ン20の下面とピストン棒20bとをほぼ半球面
で接続する。入口12とピストン20の上方空
間、即ちピストン室20aを連通する一次圧通路
24にパイロツト弁26を配置する。ダイヤフラ
ム28をその外周縁をフランジ30,32の間に
挟んで取り付ける。ダイヤフラム28の下方空間
は二次圧検出通路34を通して出口16に連通す
る。パイロツト弁26の弁棒36の頭部端面はダ
イヤフラム28の中央下面に当接する。また、パ
イロツト弁26はパイロツトばね27で閉弁方向
に付勢されている。
ダイヤフラム28の上面にばね座38を介し
て、圧力設定用のコイルばね40を当接せしめ
る。調節ねじ44をスプリングケース66にねじ
結合して取り付ける。
調節ねじ44を左右に回すと、圧力設定ばね4
0のダイヤフラム28を押し下げる弾性力が変
る。この圧力設定ばね40の弾性力を基準値とし
て、ダイヤフラム28はその下面に作用する二次
側圧力に応じて湾曲し、弁棒36を変位せしめて
パイロツト弁26を開閉せしめる。この結果、一
次側流体圧力がピストン室20aに導入され、ピ
ストン20が駆動されて主弁18が変位せしめら
れ、入口12の流体が弁口14を通つて出口16
に流れる。これは二次側の流体圧力が低下すると
弁口14が開き、上昇すると閉じる様に自動的に
作動する。
弁口14の下方に円筒形状の隔壁部材46を取
り付け、これを囲む本体10との間に環状空間4
8を形成し、その上部はコーン形状のスクリーン
50を通して入口12に連通し、下部は排水弁室
52の上部に連通する。また、排水弁室52の上
部は隔壁部材46の中央開口を通して弁口14に
連通する。環状空間48には傾斜壁から成る旋回
羽根54を配置する。
従つて、入口12の流体は、弁口14が開いて
環状空間48を通過するときに、旋回羽根54で
方向を曲げられて旋回せしめられる。液体は外側
に振り出されて周囲の本体内壁に当たつて排水弁
室52に流下し、軽い気体は中央部を旋回して、
隔壁部材46の中央開口から弁口14に向い、そ
こを通過して出口16に流れ去る。
排水弁室52の底部には、排水口56に通じる
排水弁口58を形成する。フロートカバー62で
覆つて、球形の弁フロート60を変位自在に収容
する。フロートカバー62の上部には通気孔64
を開ける。
従つて、弁フロート60は排水弁室52の水位
と共に浮上降下して排水弁口58を開閉し、排水
弁室52に溜る水を自動的に排除する。
〈考案が解決しようとする課題〉 前述した構成の従来の減圧弁を含め現存する全
ての減圧弁に於て、どうしても解消できない現象
として、著しい振動と騒音を発生するチヤタリン
グ現象がある。これは適性流量での圧力設定時に
は正常な作動をしていても、二次側の負荷が少な
くなつて流量が減少した場合に発生したり、又は
一次圧に対して設定圧(二次圧)が小さい時、つ
まり減圧比が大きい時にも発生する。
その減圧比は例えば、一次側圧力10Kg/cm2を二
次側圧力2Kg/cm2程度以下に減圧する場合であ
り、主弁18及びピストン20等の可動部が振動
してチヤタリング現象を起こす。これは二次側圧
力が低下してその圧力変化が二次圧検出通路34
を介してパイロツト弁26を開弁させる時、主弁
18は微開した程度にも拘らず、一次側と二次側
の圧力差が大きいために一次側の流体が二次側で
体積膨脹を起こし、二次側圧力を瞬時にして上昇
させてしまう。そしてその圧力が再び二次側圧力
検出通路34を介してパイロツト弁26を急閉弁
させてしまう。そうすればピストン室20aの流
体が急断され、ピストン20及び主弁18も急閉
弁する。主弁18が急閉弁すれば二次側圧力も急
低下してダイヤフラム28は圧力設定ばね44に
押されてパイロツト弁26を急開弁する。以上の
過程が加速度的に行なわれて大きな振動状態を呈
する。
また、振動は主弁18の急激な開弁によつて二
次側へ向かう蒸気の噴流がピストン20の下面に
作用してピストン20を急激に押し上げてその上
壁に衝突し、このピストン20の上昇に主弁18
が追従できず、再びピストン20が下降してきた
時に衝突するからであると考えられる。再接触は
衝撃的であり、この様な主弁18とピストン20
の作動はピストン棒20bの破損や、主弁18の
弁座の損傷等を生じる問題がある。これらの部材
の損傷により、二次側圧力が設定不能になつた
り、減圧弁としての寿命が短くなる。
従つて、本考案の技術的課題はチヤタリング現
象を起こさない減圧弁を提供することである。
〈課題を解決するための技術的手段〉 上述したようにチヤタリングは弁座と弁体が微
開状態を維持する時に発生しやすいという現象を
考慮して、上記課題を解決する為に講じた本考案
の技術的手段は、一次側に接続される入口と二次
側に接続される出口との間に主弁を設け、二次側
圧力が設定圧力よりも低下したことを受圧応動部
が検出してパイロツト弁を開弁させることにより
一次側圧力をピストン室に導入しピストンの前進
により二次側圧力を設定圧力とするように主弁を
開弁させる構成の減圧弁に於て、ピストンとシリ
ンダーの摺動面はラビリンスシール形状とし、シ
リンダーの内周面を下方に細くなる円錐面に形成
したものである。
〈作用〉 ラビリンス構造はピストンとシリンダーの間に
僅かな隙間と、それに続く拡大室とを繰返して設
けられたものであり、その僅かな隙間を通過する
流体の圧力を速度に変えて損失を発生させ、ピス
トンの上方空間と下方空間との差圧を保持するも
のである。
従つて、主弁からの流量を多くしようとしてピ
ストンが大きく降下して主弁を開弁させる時、ピ
ストンの外周面とシリンダー内周面の隙間は微小
である為にそのラビリンス効果は大きく、ピスト
ンはパイロツト弁からの流体圧力を顕著に受けて
主弁にその力を伝達して大きく押し下げる。
次に、流量が少なかつたり又は、減圧比が大き
いというような主弁が微開状態を維持する時はピ
ストンはシリンダー内の上位置で摺動動作する。
この時ピストン外周面とシリンダー内周面の隙間
は大きいのでその隙間をを通過する流量も多くな
り、つまりラビリンス効果は小さくなり、ピスト
ンはパイロツト弁からの瞬間的な流体圧力を受け
ても主弁に瞬間的に伝達するとができなくなり、
その結果チヤタリングは解消される。
〈実施例〉 上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明
する。(第1図参照) 本実施例は従来の減圧弁のピストン部を改良し
たもので、第2図に対応する部位には同じ参照番
号を付して、減圧弁としての詳細な説明は省略す
る。
ピストン20aの側面に環状の溝25a,b,
cを形成し、シリンダー内に僅かな隙間を有して
摺動自在に配置する。シリンダー22aの内周面
は下方に細くなるようにθ度の傾斜を有する円錐
面に形成し、ピストン20aが上昇するに連れて
その側面とシリンダー22aの内周面の距離が大
きくなるようにする。従つて主弁18が閉弁した
状態(第1図の状態)でピストン20aは最上位
置にあり、ピストン20aの外周面とシリンダー
22aの内周面の隙間は最も大きくなる。
作用は以下の通りである。主弁18の大きな開
弁を必要とする時はピストン20aも下位位置に
あつて主弁18を大きく押し下げる。この時ピス
トン20aとシリンダー22aの内周面の隙間は
微小故にラビリンス効果も大きく、ピストン20
aはパイロツト弁26からの流体圧力を顕著に受
けて主弁18にその力を伝達して大きく押し下
る。
しかし、上述したようにチヤタリングが発生し
やすい弁座と弁体18の開度が微開を維持する時
はピストン20aは上昇してシリンダー22aの
上位置にあるために、ピストン20aの外周面と
シリンダー22a内周面との距離が大きくなり、
ラビリンス効果も小さくなる。その為にパイロツ
ト弁26が急開してピストン20aを急降下させ
ようとしても、その隙間から流体が逃げてしま
い、ピストン20aはその力を主弁18に瞬間的
に伝達するとができない。その結果主弁18も急
開閉しない為に安定した作動になりチヤタリング
は解消される。
〈考案の効果〉 以上のように本願によればチヤタリングが解消
されるので、振動は無くなり各部材は損傷するこ
となく、減圧弁は安定した状態で設定圧力を維持
し続けることができる。
また、チヤタリングが解消されることにより従
来設定できなかつた低圧域の圧力設定が可能とな
り、減圧弁としての使用範囲が広くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例のピストン部断面図、
第2図は従来の減圧弁の断面図である。 10……本体、12……入口、16……出口、
18……主弁、20,20a……ピストン、2
2,22a……シリンダー、25a,b,c……
環状溝、26……パイロツト弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一次側に接続される入口と二次側に接続される
    出口との間に主弁を設け、二次側圧力が設定圧力
    よりも低下したことを受圧応動部が検出してパイ
    ロツト弁を開弁させることにより一次側圧力をピ
    ストン室に導入しピストンの前進により二次側圧
    力を設定圧力とするように主弁を開弁させる構成
    の減圧弁に於て、ピストンとシリンダーの摺動面
    はラビリンスシール形状とし、シリンダーの内周
    面を下方に細くなる円錐面に形成したことをこと
    を特徴とする減圧弁のシリンダー構造。
JP170889U 1989-01-10 1989-01-10 Expired JPH0449696Y2 (ja)

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JP170889U JPH0449696Y2 (ja) 1989-01-10 1989-01-10

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JPH0292510U JPH0292510U (ja) 1990-07-23
JPH0449696Y2 true JPH0449696Y2 (ja) 1992-11-24

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