JP2587984Y2 - ワイヤ切断スパーク加工装置 - Google Patents

ワイヤ切断スパーク加工装置

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JP2587984Y2
JP2587984Y2 JP1996002695U JP269596U JP2587984Y2 JP 2587984 Y2 JP2587984 Y2 JP 2587984Y2 JP 1996002695 U JP1996002695 U JP 1996002695U JP 269596 U JP269596 U JP 269596U JP 2587984 Y2 JP2587984 Y2 JP 2587984Y2
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cross beam
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レーマン ハンス
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Agie Charmilles New Technologies SA
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting

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  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、固定したワークピース
を電気侵食ワイヤ切断装置に関するものであり、ワイヤ
案内を装備した加工ヘッドを、加工領域の両側で2個の
平行平面に沿って2個のクロススライド装置により動作
させるとともに、ワークピースを、装置の主フレームに
対して静止したピラー上に配置及びクランプする。加工
すべきワークピースに溝孔切削し、所定経路に従って進
行する加工領域に繰り出するワイヤ電極は、同時に所定
角度に従って加工平面に対して傾斜させる。
【0002】
【従来の技術】既存のワイヤカットスパークエロージョ
ン装置としては、2タイプある。即ちCタイプ又はガン
トリータイプである。双方のタイプに関して、主フレー
ムは、誘電加工流体を溜めておく作業タンクを支持する
スタンドにより構成する。またピラーは、ワークピース
クランプ装置を支持するようこのタンクの底部に取り付
ける。
【0003】Cタイプの場合、垂直支柱をベースに堅固
に連結し、それぞれ端部に加工ヘッドを支持する2個の
アーム(又はブラケット)をこの垂直支柱の上方に取り
付ける。下方アームを適当な高さに固定し、下方ヘッド
をワークピースと作業タンクの底部との間の位置をとる
ことができるようにし、また作業タンクの上方に延びる
上方アームを垂直方向(z方向)に移動可能にし、上方
加工ヘッドとワークピースとの間の距離を調整できるよ
うにする。加工ヘッドと加工ピースとの間の相対移動
(x,y移動)は、例えばドイツ国特許第3524377 号
(この場合ワークピースは可動である)に記載されてい
るように、作業タンクの下方のスタンドに取り付けたク
ロススライド装置により得られる。この装置は、支柱内
に組み込むこともできる(この場合下方アームを可動と
する)。ワイヤの傾斜(u,v軸線に沿って上方ヘッド
を移動させる)は、z軸線に沿って移動しまた加工ヘッ
ドを支持するサドルの端部においてまたはこの装置を支
柱に取り付ける点において、上方アームに取り付けた第
2クロススライド装置により得られる。
【0004】ガントリータイプにおいては、2個の支柱
をスタンドの両側に建て、クロスビームに堅固に連結
し、このクロスビームに上方アームを取り付け、加工領
域及び作業タンクの上方に懸架する。この上方アーム
は、(Cタイプの装置の大部分と同じように)上方加工
ヘッドとワークピースとの間の距離を調節するため垂直
方向に移動できるだけでなく、クロスビーム即ちx軸線
に沿っても移動することができる。ワークピースは、多
くの場合少なくともy軸線に沿って移動可能である。し
かし、ワークピースが固定のガントリータイプのスパー
ク侵食ワイヤ装置は既知である(フランス国特許第2099
848 号の図1及び図2参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、既知のCタイ
プ又はガントリータイプの装置の場合(ワークピースが
固定であろうと、可動であろうと)、u,v運動はx,
yクロススライド装置に依存し、その移動振幅は、2個
のクロススライド装置(x,y)及び(u,v)が並置
されるとき制限を受ける(フランス国特許第2099848
号)。これらCタイプ又はガントリータイプの装置のい
ずれも大きなテーパーを付けて加工することができな
い。即ち、クロススライド装置の振幅(u,v)が制限
を受けるためである。ただし、2個の例外がある。特願
昭61-117018 号には、この種の装置の構造には触れてい
ないが互いに独立に重ね合わせにした2個のクロススラ
イド装置について記載している。また以下に説明するド
イツ国特許第3841314 号に記載のものがある。
【0006】ガントリー構造は、Cタイプの構造に比べ
て剛性及び安定性が高く、振動を受けにくいことが知ら
れているが、Cタイプの構造に比べると、ワークピース
にアクセスしにくいという欠点がある。このため、ガン
トリータイプの装置には、着脱自在の若しくは抜差自在
の壁を有するタンク、又はスタンド内に降下可能なタン
クを設けてワークピースを支持する作業テーブルをすっ
きりさせたり、ガントリー支柱に対して作業テーブルを
シフトする手段を設けている(y軸線に沿うこの相対移
動は可動ガントリー又は作業タンク、ワークピース及び
ワークピースのクランプ装置を支持するサドル摺動キャ
リッジによって行う)。
【0007】固定ワークピース及びスタンド内に降下可
能な作業タンクを有するガントリータイプの装置につい
てはドイツ国特許第3841314 号に記載されている。この
装置は、ガントリータイプの構造の剛性及び大きなテー
パーを付ける加工が可能な互いに独立に重ね合わせた2
個のクロススライド装置を有するという利点を有する。
しかし、降下型タンクを収容するためのスタンド内の空
間は、既知の装置に比べて装置の床の占有空間を増大さ
せ、このことは、特に、誘電液体及び使用したワイヤ電
極のための1個又はそれ以上のタンクをフレームスタン
ドの外側に配置する必要があるため、コンパクトにでき
ない点で欠点である。
【0008】固定ワークピースのガントリータイプの装
置の他の欠点は、フランス国特許第2099848 号に記載さ
れており、(x,y)装置に依存する(u,v)装置を
使用するC構造の装置の方がガントリー装置及び(x,
y)装置に対して独立している(u,v)装置よりも支
持を受けている。このようなことから、本願人は、既知
のCタイプ又はガントリータイプの装置の上述の欠点を
持たない構造を模索するに至った。
【0009】本考案の目的は、これらの欠点を解決し、 - 機械的構造が簡単かつ丈夫で、特に重量のあるワーク
ピースの精密加工が可能であり、 - ワークピースの両側に配置し、互いに完全に独立した
2個のクロススライド装置を設け、ワイヤの傾斜角度に
関して何ら制限がなくテーパーカット加工が可能であ
り、 - 加工領域のすべての側面からワークピースにアクセス
することができ、加工領域にはできるだけ妨害物がな
く、同一寸法の既存の装置よりも相当大型の寸法のワー
クピースの加工が可能であり、 - 既知のワイヤ電極切断装置よりも相当コンパクトであ
り、スタンドの底部までの加工領域の下の領域全体を消
費したワイヤ電極及び使用した誘電液体を収集するのに
利用することができ、 - 機械的連結手段によって連結しない「完全独立」クロ
ススライド装置を有するワイヤ電極切断装置を得るにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本考案は、作業タンク及び作業テーブルがなく、固
定のワークピースを加工するため、それぞれ電極ワイヤ
を案内し、電極間に加工流体を噴射する加工ヘッドを担
持する2個のアームを設け、前記アームを加工平面の両
側に配置した互いに独立の2個のクロススライド装置に
取り付けたワイヤ切断スパーク加工装置において、 - 互いに連結してU字状の一方の側面が開放した空間を
なす垂直素子により構成したスタンドと、 - このスタンドの一方又はそれ以上の素子に取り付けて
双方のクロススライド装置を支持するクロスビームと、 - 前記スタンドに直接取り付け、前記ワークピースのた
めのクランプ装置を支持するピラーと、 - 前記噴射して使用済みの誘電加工流体及び使用済みの
ワイヤ電極を収集するため前記クランプ装置の下方のス
タンド素子の下方部分の周囲を包囲するよう設けたピッ
トによりスタンドの開放側面の下方部分を閉鎖し、ピッ
トとスタンド素子で包囲される領域の下方部分により形
成したコレクタとを具えたことを特徴とする。
【0011】本考案の装置は、加工タンクがなく、また
普通の作業テーブルがない。加工した溝孔及び下側加工
ヘッドに交差した後、ワイヤ電極の端部は直接ピットと
スタンド素子で囲まれるコレクタに達し、このコレクタ
の底部に堆積する。このことは装置を相当簡素化するこ
とができる。即ち、例えば、ワイヤを装置の後部に移送
するのに必要なベルト装置又は圧縮液体装置を設ける必
要がなくなる。更に、このコレクタは、誘電液体をも収
集し、特に、電極を冷却し、老廃物及び加工したワーク
ピースからの切削屑を除去するため2個の加工ヘッドの
加工溝孔のノズルから噴射される誘電液体を収集する。
更に、このコレクタは、「汚濁物タンク」としても使用
することができ、作業タンクの排水設備を設ける必要が
なくなる。
【0012】装置スタンドの設計は、すべての側面を包
囲し、テーブルによって頂部を覆うケーソン構造にする
必要はない。従って、使用した誘電加工液体及び使用し
たワイヤ電極を収集することができる。よって、かさば
らない構造にすることができる。また誘電液体及び使用
したワイヤ電極のための1個又はそれ以上の外部タンク
を設ける必要もなくなる。緊締ピラーの表面と上方加工
ヘッドとの間の領域全体をワークピースが占めることが
できるようになる。三方の側面には側方障害物はなく、
加工ヘッドの移動は作業タンクの壁によって阻害される
ことはない。上方アームはy軸線に沿って移動すること
ができ、従って上方ヘッドはクロスビームに接近衝合す
ることができる。このようにして、ワークピースのため
のクランピング操作は極めて容易になり、所定寸法の装
置に関して、同一寸法の既知の装置よりも、相当丈高、
幅広、長い長さのワークピースを加工することができる
ようになる。
【0013】クロスビームは、着脱自在に又は着脱不能
の、好適には対称的にスタンドの1個又はそれ以上の素
子に取り付ける。クロスビームにより下面にクロススラ
イド装置を支持するとき、肩部をスタンドの素子に設
け、必要な部分を形成する。この構造は、1個又はそれ
以上のガントリーにより構成し、きわめて丈夫にするこ
とができる。スタンドは誘電流体を満たしたタンクも作
業テーブルも支持しない。従ってこの構造は、一層丈夫
であり、かつ簡単である。更に、ワークピースは固定で
あり、クロススライド装置のサドル摺動キャリッジは、
重たいワークピースを支持して移動する必要はない。従
って加工の精度及び再現性は、ワークピースの重量に無
関係になる。更に、動作モードの大部分において、下方
アームはクロススライド装置のサドル摺動キャリッジの
一方から水平に突出する。従って、長い突出部はなくな
る。このことにより、完全な剛性とカッティングにおけ
る優れた精度が得られる。
【0014】更に、ガントリー構造は、完全な剛性だけ
でなく、装置のコストを増大させることなく、大きなz
方向の移動を行うことができるという利点も得られる。
【0015】作業タンクを排除できることも他の利点で
ある。防水が不十分なタンクの開放又は不慮の引き上げ
による問題は回避できる。更に、タンクの排水及び充填
(浸漬加工中の)のための構成部材及びソフトウェアは
必要でなくなる。
【0016】しかし、特に、作業タンク内に収納した誘
電浴の温度変化が装置のフレームに不均一に伝導し、形
状を制御不能に変形させることが知られている。これに
対し、本考案によれば、装置の底部をピット内に埋め込
み、使用済みのワイヤ電極及び誘電流体の受け容器とし
て作用させることができるため、温度変動を均一に主フ
レーム及び装置のすべての部分に伝導することができ
る。更に、空気を加工領域にわたり自由に循環させるこ
とができる。即ち、テーブル又はタンクが空気の流れを
阻止しないためである。このことは、加工により発生す
る熱を放熱し、装置の温度を均等にし、異なる膨張によ
り生ずるワークピースと加工ヘッドとの相対位置変化を
回避することができる。従って加工の精度及び再現性が
向上することになる。
【0017】下方加工ヘッドを軸線x1,y1 に沿って移動
させるクロススライド装置は上方加工ヘッドを軸線x2,y
2 に沿って移動させるクロススライド装置に機械的に連
結しないため、ワイヤは実用的な任意の角度にして傾斜
させることができる。上方加工ヘッドを垂直軸線zに沿
って移動させるよう設計したサドル摺動キャリッジを、
軸線x2,y2 に沿って水平方向に移動するクロススライド
装置の上方サドル摺動キャリッジに取り付ける。
【0018】本考案の第1の実施例として、クロススラ
イド装置を、上述のドイツ国特許第3841314 号に記載の
ように、スタンドの2個の肩部に休止する単独の水平ク
ロスビームの上方及び下方に配置する。しかし、本考案
はこの特別な構造に限定しない。たの実施例において
は、2個のクロスビームの各々をスタンドの素子に連結
してU字状のブランチを形成する。一方のクロスビーム
を肩部に固定し、下面に下方アームのためのクロススラ
イド装置を担持し、他方のクロスビームの上面に上方ア
ームのためのクロススライド装置を担持する。これと同
一の構成は、1個のクロスビームでも得ることができ、
この場合、この1個のクロスビームに下方アームのため
のクロススライド装置を支持し、このクロススライド装
置は、上方アームをスタンドの素子に適当な高さに直接
対向させて固定することを意図する。上述の2個のクロ
スビームはスタンドの2個の互いに隣接する素子に固着
し、一方の素子に下方アームのためのクロススライド装
置を支持し、他方の素子に上方アームのためのクロスス
ライド装置を支持する。代案として、下方アームのため
のクロススライド装置を担持するクロスビームを、U字
状のブランチをなすスタンドの一方の素子に固着し、こ
れに隣接する部分を隆起させ、上方アームのためのクロ
ススライド装置を直接担持する。
【0019】クロススライド装置のクロスビーム及び構
成部材は、モジュラー構成とし、異なる寸法又は材料の
他のものと交換可能にする。スタンドは、単独の構成又
は幾つかの部分により溶接して全体として堅固な構成と
する。構成部分は必ずしも直交させる必要はなく多少開
いたU字状をなすようにする。また構成部分は種々の形
状にし、また異なるカラー、肩部、端縁等を使用するこ
とができる。クロススライド装置は既知の設計のものと
することができ、長期間の耐久性を示し、例えばニード
ルタイプのニードルゲージ、機械的、液圧的又は空気的
ドライブ、摺動レール及びサドル摺動キャリッジ、必要
に応じて調整可能なキャリッジ及びトラックを装備した
予張力W字状案内路のような高精密移動を行えるように
する。このようの装備には、すべての軸に衝突防止装置
を装着し、例えば数10キログラムよりも大きい異常な力
を検出するようにする。各キャリッジ又はサドル摺動キ
ャリッジの実際の位置は、サドル摺動キャリッジの移動
させる各ボルトの端部に配置した角度エンコーダにらり
決定することができる。しかし、ワークピースをスライ
スする経路を精密に決定することができる精密デジタル
(オプティカル)リニアガイドによってワークピースに
直接レベル合わせすると好適である。更に、この位置補
正のための、例えば座標x1,y1,x2, 及びy2 の位置をレ
ーザで精密に測定することによるソフトウェアを装置の
自動補正のためのカスタマイズしたソフトウェアプログ
ラムとともに使用する。
【0020】使用したワイヤ電極を断片にカットした
り、クリンプしたり、カールしたりすくための実際的に
広く使用されている装置を下方アーム又は加工ヘッドに
固定することができる。
【0021】特に、好適な実施例は以下の通りである。
即ち、 - 加工領域を、加工ヘッドの移動を動作させる機械的装
置から遮蔽し、特に、端部に加工ヘッドを支持するアー
ムのみを通過させる隔壁により遮蔽する。この隔壁はス
タンドの背後で隆起する他の壁に連結し、ダブルキュー
ビクルの一部をなすようにすることもできる。
【0022】横方向又は垂直方向に摺動する部分を有す
る高い壁により構成したキュービクル又はブロックを装
置構造体の周りに設置し、所要に応じて誘電回路の一部
の周りも包囲し、パルス発生器及び数値制御ユニットを
収容する電気キャビネットを包囲するとよい。キュービ
クルには、数個の又は全部の壁が全高を変更可能なもの
により構成するとよい。この場合、ピット内にスタンド
の底部を埋め込んでピットをワイヤ電極及び使用した誘
電流体のための受け容器として使用し、誘電流体供給回
路装置、このピット、並びにパルス発生器及び数値制御
ユニットを含む電気キャビネット等の装置の他の構成部
材は、同一のシャーシ又は「パレット」に設置する。装
置の種々の構成部材は、製造中に同時に一体に組み付け
ると装置の設置が極めて容易になる。同様に、輸送にも
極めて都合がよい。またランニングコストも低減し、ま
た同様の既知の装置よりも設置面積を極めて小さくする
ことができる。
【0023】以下に図面につき本考案の好適な実施例を
説明するが、以下の説明は単なる実施例に過ぎず、請求
の範囲において種々の変更を加えることができること勿
論である。
【0024】図1に示す本考案の装置の主フレームは、
互いに直交する側面1、2、3よりなるベースによって
構成する。側面1、3は、それぞれ肩部4、5を有し、
これら肩部にクロスビーム6を休止させる。側面2は、
肩部を有する側面1及び3よりも短くし、交差運動装置
を配置するのに十分な空間を生ずるようにし、この交差
運動装置は、キャリッジ7、8及び下方アーム9により
構成する。ベースは、Rhenocast (ゲオルク フィッシ
ャ社によるポリマー化コンクリートの登録商標名)によ
り構成する。不変性、防錆効果があり、熱的及び電気的
な絶縁体としても作用するこの不変性材料は、この用途
に最適である。即ち、ベースは、使用誘電液体及び下方
の加工ヘッド18から導出する帯電電極に接触するためで
ある。この材料の密度は、熱膨張係数が12μm/degree/m
n のスチールの密度の3分の1である。しかし、このベ
ースは、この用途のための他の既知の材料例えば、鋳
鉄、ろう付けスチール、液圧コンクリートセラミック等
により製造することもできる。肩部4、5における窪み
10、11には、サドル摺動キャリッジを動作させ、クロス
ビーム6の下面(図1には見えない)に取り付けた移動
ボルトを収容する。
【0025】このクロスビーム6は矩形の中空体とす
る。このクロスビームは、肩部4、5における対応の窪
みに掛合する既知の緊締素子30、31、32、33(この緊締
素子33は図1には見えない)により固定する。クロスビ
ームには4個のレールを設け、クロスビーム6の上面に
沿ってレール12、13及び下面に沿ってレール22、23を設
け、図1にはレール12のみが見える。これらレールは、
プレストレスを与えた隆起V字状断面をしており、中心
の突出部分24、25の両側面でクロスビームの上面に取り
付ける(レール12、13の場合)。これらレールは、軸線
x2に沿ってサドル摺動キャリッジ14を案内し、サドル摺
動キャリッジ7を軸線x1に沿って案内する。同一交差移
動装置のこれら案内及び2個のサドル摺動キャリッジ間
の案内は、プレストレスを与え、ニードルケージを設け
た「V」字タイプとする。これら2個のサドリ摺動キャ
リッジ7、14の各々は、それぞれサドル摺動キャリッジ
8、15と相互作用し、軸線x1、x2上でこれら軸線に直交
する方向に移動できるようにする。
【0026】サドル摺動キャリッジ8には下方アーム9
を突出させ、この下方アーム9により下方加工ヘッド18
を支持する。ベローズ37により、加工ヘッドから噴出
し、加工領域を冷却しまた電気的侵食により生ずる老廃
物を除去する加工液体から下方アーム9を遮蔽する。
【0027】サドル摺動キャリッジ15には、上方アーム
(図1には見えず)を突出させ、また図1にはカバー部
分のみが見える既知の種類の装置20を収納する垂直部分
16を担持する。垂直部分16により上方加工ヘッド19を軸
線zに沿って配置したラックに沿って摺動するよう動作
させる。この垂直部分には、更に、種々のワイヤ電極供
給機構を支持する。
【0028】クロスビーム6及びキャリッジ7、8、1
4、15は鋳鉄により形成する。しかし、これら部材はこ
のために他の既知の材料例えば、はんだ付けスチール、
鋳鉄、セラミック等により形成することもできる。
【0029】2個の花崗岩製のピラー17、21を、肩部
4、5の下方に位置する側面1、3の上面に6個の素子
34により取り付ける。ピラーには、既知のタイプのクラ
ンプ装置の構成部材を支持するに適したレールを嵌合す
る。図示の実施例の場合、CT1000システムの溝付きレ
ール35、36とする。
【0030】透明の可動保護壁49を、ピット45の底部と
加工ヘッド18との間にセットし、使用済のワイヤを集積
するコレクタとしての領域50の側方を閉鎖する。
【0031】サドル摺動キャリッジ7、8及び14、15を
構成する2個の交差運動装置の動作を図2及び図3にそ
れぞれ示す。サドル摺動キャリッジ7、8、14及び15を
駆動する若干の素子が図面には見える。
【0032】上述の案内レール12、13、22、23の各々
は、サドル摺動キャリッジ7、14(図面には見えない)
の下側面における隆起中心部分25の両側の面でサドル摺
動キャリッジ7、14に沿ってサドル摺動キャリッジ7の
上面に設置したV字状のレール(図面では見えない)に
掛合する。
【0033】同様に、2個の隆起したV字状の側方トラ
ックを支持する中心突出部分が、サドル摺動キャリッジ
14の上面及びサドル摺動キャリッジ7の下面に沿って見
える。これらトラック(図面では見えない)は、サドル
摺動キャリッジ8の上方部分及びサドル摺動キャリッジ
15の下方部分に沿う溝内に側方に取り付ける。
【0034】ニードルケージは、隆起したトラック12、
13、22、23と、これらトラックに掛合し、サドル摺動キ
ャリッジ8、15を案内するレール間及びサドル摺動キャ
リッジ7、14上に位置する埋め込みレールとの間にセッ
トする。これらトラックに沿うサドル摺動キャリッジ
7、8、14及び15の各々の移動は、ベルトによりモータ
に連結したねじ、サドル摺動キャリッジ14及び7のため
のボルト28、29及びモータ40、41(図2に見えてい
る)、サドル摺動キャリッジ15及び8のためのボルト3
8、39及びモータ42、43(図3に見えている)により動
作させる。これらモータ40、41はクロスビーム6内に収
納する。これらモータ40、43は、装置の数値制御装置に
より制御する。このようにして、サドル摺動キャリッジ
7、14は、それぞれクロスビーム6の下方及び上方でフ
ロント平面に平行に軸線x1,x2 に沿って横方向に移動す
るとともに、サドル摺動キャリッジ8、15は、それぞれ
装置のフロント平面に沿ってキャリッジ7の下方で軸線
y1に沿って、またサドル摺動キャリッジ14に上方で軸線
y2に沿って軸線x1,x2 に直交する方向に移動する。
【0035】このようにして、加工ヘッド18、19は、ワ
ークピースに対してそれぞれ独立的に任意の位置をとる
ことができる。高さ400mm のワークピースにおいてワイ
ヤを30°以上傾けることができる。下方加工ヘッドの横
方向移動は、ベースの側面1、3の内面によってのみ制
限される。上方加工ヘッド19の横方向移動はクロスビー
ムの長さによってのみ制限される。加工ヘッド18、19の
軸線y1、y2に沿う移動は加工ヘッド19の厚さ及びサドル
摺動キャリッジ16の厚さによってのみ制限される。
【0036】図示の実施例では、2個の交差移動装置
7、8及び14、15は同一である。x、yに沿う移動はそ
れぞれ400mm 及び250mm である。これにより、400mm の
高さ、250mm の長さ、500mm の幅、及び500Kg の重量の
ワークピースを加工することができる。
【0037】図2、図3に示すように、装置のベース及
び誘電液体を供給及びリサイクリングするに必要な構成
部材例えば、フィルタバッテリ44、通気装置48はタンク
45に収納する。このタンク45、インパルス発生器を収納
するスイッチキャビネット46及び数値制御装置は共通の
パレット47に取り付ける。
【0038】この装置は、実際的に極めてコンパクトで
ある(3m2)。この装置は1.8m×1.6mのフロア領域及び2.
23m の高さを占める。
【0039】2個のリニアな光学ゲージ50、51はクロス
ビーム6の後部に見える。これら光学ゲージにより各サ
ドル摺動キャリッジをワークピースのレベルで正確に位
置決めすることができ、ワークピースにおける有効な切
断経路を精密に決定することができる。圧力センサ(図
面には見えない)によりフラッシング圧力に関する情報
を供給する。
【0040】更に、長さ60mmのワークピースは、直径が
0.3 mmのラミネートワイヤによって250mm/min の速度で
加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の装置の主フレームの正面からの斜視図
である。
【図2】スイッチキャビネット及び数値制御装置を含む
すべての構成部材を単独のパレットに配置した装置の変
更例の斜視図である。
【図3】図2の装置の後面からの斜視図である。
【符号の説明】
1,2,3 側面 4,5 肩部 6 クロスビーム 7,8,14,15 キャリッジ 9 下方アーム 10,11 窪み 12,13,22,23,35,36 レール 17,21 ピラー 18,19 加工ヘッド 24,25 突出部分 28,29,38,39 ボルト 30,31,32,33 緊締素子 37 ベローズ 40,41,42,43 モータ 44 フィルタバッテリ 45 ピット 46 スイッチキャビネット 47 パレット 48 通気装置 49 可動保護壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−73222(JP,A) 特開 昭62−4526(JP,A) 特開 平3−60923(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23H 7/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業タンク及び作業テーブルがなく、固
    定のワークピースを加工するため、それぞれ電極ワイヤ
    を案内し、電極間に加工流体を噴射する加工ヘッドを担
    持する2個のアームを設け、前記アームを加工平面の両
    側に配置した互いに独立の2個のクロススライド装置に
    取り付けたワイヤ切断スパーク加工装置において、 - 互いに連結してU字状の一方の側面が開放した空間を
    なす垂直素子 (1, 2, 3,4, 5) により構成したスタンド
    と、 - このスタンドの一方又はそれ以上の素子に取り付けて
    双方のクロススライド装置を支持するクロスビーム(6)
    と、 - 前記スタンドに直接取り付け、前記ワークピースのた
    めのクランプ装置を支持するピラー(17, 21) と、 - 前記噴射して使用済みの誘電加工流体及び使用済みの
    ワイヤ電極を収集するため、前記クランプ装置の下方の
    スタンド素子(1, 2, 3)の下方部分の周囲を包囲するよ
    う設けたピット(45)によりスタンドの開放側面の下方部
    分を閉鎖し、ピット(45)とスタンド素子(1, 2, 3)で包
    囲される領域(50)の下方部分により形成したコレクタと
    を具えたことを特徴とするワイヤ切断スパーク加工装
    置。
  2. 【請求項2】 前記2個のクロススライド装置は互いに
    重ね合わせにし、水平クロスビームの両側で前記スタン
    ドの素子に強固に取り付けてガントリーをなす構成とし
    た請求項1記載のワイヤ切断スパーク加工装置。
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