JP2587920B2 - 車種判別方法 - Google Patents

車種判別方法

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JP2587920B2
JP2587920B2 JP61124195A JP12419586A JP2587920B2 JP 2587920 B2 JP2587920 B2 JP 2587920B2 JP 61124195 A JP61124195 A JP 61124195A JP 12419586 A JP12419586 A JP 12419586A JP 2587920 B2 JP2587920 B2 JP 2587920B2
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芳春 多々木
邦彦 真野
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両の走行時に該車両に搭載されているエ
ンジンから発生する爆発音或いはクランクシャフト音等
を解析することにより、車両の車種を判別する車種判別
方法に関するものである。
〔従来技術〕
従来、このような分野の技術としては、特開昭59−13
9495号公報(車両識別装置)に開示されたものがある。
上記特開昭59−139495号公報に開示されている車両識
別装置は、エンジン排気音だけを対象として、複数車両
のエンジン排気音をそれぞれ処理してパターンとして登
録しておき、後に該測定した排気音の処理パターンと該
登録パターンとを比較することにより、当該処理パター
ンの排気音を発する車両が登録されている複数の車両の
内どの車両であるかを識別するものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記特開昭59−139495号公報に開示され
ている車両識別装置は、エンジンのサイクル数、気筒
数、回転数等のエンジン構造等を特定できないという欠
点がある。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、上記欠点
を除去し、登録音紋と測定音紋の比較対照が極めて容易
な車種判別方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記課題を解決するため本発明は、車両に搭載されて
いるエンジンから発せられるエンジン音を捕捉し、該エ
ンジン音を電気信号に変換し、該電気信号を数ヘルツか
ら1キロヘルツの低周波の周波分析を行ない、周波数と
時間を軸とする平面上に周波数成分の強さを濃淡で表示
してなる音紋の形で表示器に表示し、該音紋からエンジ
ン構造を推定し、間接的に前記エンジンを搭載している
車両の車種を判別する車種判別方法において、あらかじ
め各種構造のエンジンについて登録されているエンジン
音の登録音紋とマイクロホンで捕捉されたエンジン音の
測定音紋とを同一画面上に同時に表示させて両者の一致
或いは不一致から車種を判別することを特徴とする。
また、前記同一画面上に同時に表示された前記登録音
紋のパターンピッチを、表示されている前記測定音紋の
所定時刻におけるパターンピッチと略一致するように外
部から任意に調整できるようにした。
〔作用〕
本発明は上記構成を採用することにより、測定音紋と
登録音紋とを同一画面上に同時に表示するから、両音紋
の比較対照が極めて容易となる。
また、登録音紋のパターンピッチを測定音紋のパター
ンピッチと一致させるようにするから、両音紋の比較が
一層容易になる。
更に、音紋パターンはエンジンのサクル数、気筒数等
エンジンの構造により異なるから、測定音紋のパターン
を観測すればエンジンの構造も特定できる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明に係る車種判別方法に用いる車種判別
装置のシステム構成及び車種判別装置で判別される判別
対象車両を示すブロック図である。
第1図において、1は車種判別対象車両、2は該車種
判別対象車両1に搭載されているエンジン、3は該エン
ジン2から発せられる爆発音、クランクシャフト音等
(以下、単にエンジン音という)、4は該エンジン音3
を捕捉するマイクロホン、5は該マイクロホン4の出力
を増幅する増幅回路、6は該増幅回路5の出力を処理す
る処理回路、7は該処理回路6から出力されるデータ
(以下、測定音紋データという)、9は各種構造のエン
ジンについてエンジン音を電気信号に変換し、この信号
を低周波分析して得られる時間−周波数特性で、且つ各
周波数のレベルは濃淡で表わしたパターン(以下、音紋
という)で時間的変動を0として表示できるようにして
登録されているデータ(以下、単に登録音紋という)、
8は各種エンジンの音紋を登録したファイル、10は前記
ファイル8からの登録音紋データ、11は前記測定音紋デ
ータ7と登録音紋データ10とを合成する画像合成回路、
12は該画像合成回路11からの合成画像を表示する表示
器、13は該表示器12に表示される画像、14は後に詳述す
る登録音紋パターンのパターンピッチを変化させるパタ
ーンピッチ調整回路、19は前記表示器12の表示画面のカ
ーソル位置を調整するカーソル位置調整回路である。
車種判別対象車両1に搭載されたエンジン2から発せ
られるエンジン音3は、車種判別装置のマイクロホン4
で捕捉され電気信号に変換され増幅回路5及び処理回路
6で信号処理されて測定音紋データ7となる。
処理回路6による処理は、マイクロホン4で捕捉され
電気信号に変換されたエンジン音をエンジン構造の特徴
を示すエンジンファイアリングレートやシリンダレート
が表れる数ヘルツから1キロヘルツの低周波分析を行な
う処理である。この測定音紋データは画像合成回路11で
表示記12の表示画面上に周波数を横軸と時間を縦軸とす
る平面上に周波数成分の強さを濃淡で表示することによ
り測定御紋として表示される。
また、ファイル8の中に格納された登録音紋9のデー
タ10と測定音紋データ7とは、画像合成回路11で合成さ
れ、それぞれ表示された登録音紋13′(第2図参照)及
び表示された測定音紋13″(第3図参照)として表示器
12の表示画面上に画像13として表示される。
エンジンの爆発音におけるその低周波成分(数ヘルツ
から1キロヘルツ)は減衰が小さいので、該爆発音をマ
イクロホン4で捕捉し電気信号に変換し信号を低周波分
析し、周波数と時間を軸とする平面上に周波数成分の強
さを濃淡で表示してなる音紋は、エンジンの気筒数、エ
ンジンのサイクル数、回転数等エンジンの構造の特徴を
顕著に示す。
第2図は、上記表示器12の表示画面上に表示された登
録音紋13′の一例、第3図は測定音紋13″の一例を示
す。第2図及び第3図においては3気筒エンジンの例
で、横軸15は周波数、縦軸16は時間を示す。図2及び図
3において、a,a′はエンジンの爆発音に対応するエン
ジンファイアリングレート、b,b′c,c′,d,d′はその高
調波を示す。また、イ,イ′,ロ,ロ′はシリンダレー
ト、ハ〜チ,ハ′〜チ′はその高調波を示す。17,17′
はパターンピッチを示し、該パターンピッチ17,17′は
エンジンの気筒数、エンジンのサイクル数、回転数に依
存する。即ち、パターンピッチ17,17′がある幅以上で
あるか否かにより、以上であれば2サイクルエンジンと
見なし、以下であれば4サイクルエンジンと見なす。そ
して2サイクルエンジンの場合は パターンピッチ×60=回転数 となり、4サイクルエンジンの場合は、 パターンピッチ×2×60=回転数 となる。図示するように、音紋は細い線(シリンダレー
ト)が何本表れてから太い線(エンジンファイアリング
レート)が表れるというように、エンジンの構造により
測定音紋13″のパターンの表れかたが異なる。従ってこ
の測定音紋パターンを観測することにより、当該エンジ
ンのサイクル数、気筒数等のエンジンの構造や回転数が
判る。
また、上記登録音紋13′のパターンピッチ17は、外部
のパターンピッチ調整回路14により、例えばツマミを回
し或いは押しボタンを押すことにより、任意に調整する
ことができ、表示された登録音紋13′のパターンピッチ
17を表示された測定音紋13″のある測定時刻18(第3図
参照)におけるパターンピッチ17′に略一致するように
調整することにより、両音紋13′及び13″の比較対照を
更に容易にすることができる。また、カーソル位置調整
回路19は、第3図に示す様に表示された測定音紋13″上
のある測定時刻18を特定するために表示された測定音紋
13″上で周波数軸15に平行に移動し得るカーソル20を調
整するための回路である。なお、該カーソル20は、必ず
しも必要なものではなく、要は表示された測定音紋13"
上のある測定時刻18を特定できるものであればよく、例
えば輝度変調等その他の方法で実施することを妨げるも
のではない。
第4図は登録音紋13′と測定音紋13″の同時表示例を
示す図で、第4図(a)は登録音紋13′のパターンピッ
チと測定音紋13″のパターンピッチが一致していない場
合を示し、第4図(b)は登録音紋13′のパターンピッ
チとある時刻における測定音紋13″のパターンピッチと
が略一致している場合を示す。同図(a)に示すように
登録音紋13′のパターンピッチと測定音紋13″のパター
ンピッチが一致していない場合は、上記の様に外部のパ
ターンピッチ調整回路14により、表示された登録音紋1
3′のパターンピッチを表示された測定音紋13″のある
測定時刻におけるパターンピッチに略一致するように調
整することにより、登録音紋13′と測定音紋13″の比較
対照が容易になる。
また、表示された登録音紋13′及び表示された測定音
紋13″には、それぞれエンジン構造を示すコメント21及
び測定条件(例えば「荒れ地を走行中」とか「平地を走
行中」等)を示すコメント22を表示するようにすれば、
エンジン構造を推定するのに便利である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、以下のような優
れた効果が得られる。
同一画面上に音紋の形式で登録音紋と測定音紋とを並
列して同時に表示させるので、登録音紋と測定音紋の比
較対照が極めて容易となる。
また、表示された登録音紋のパターンピッチを任意に
調整できるので、所定の測定時刻における表示された測
定音紋のパターンピッチに表示された登録音紋のパター
ンピッチを略一致させることにより、両音紋の比較対照
がパターンピッチが一致していない場合に比べて極めて
容易となる。
更に、音紋パターンの表れかたにより当該エンジンが
どのような構造のエンジンかも容易に判別できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る車種判別方法に用いる車種判別装
置のシステム構成及び車種判別装置で判別される判別対
象車両を示すブロック図、第2図は表示画面上に表示さ
れた登録音紋の一例を示す図、第3図は測定音紋の一例
を示す図、第4図(a)、(b)は登録音紋と測定音紋
の同時表示例を示す図である。 図中、1……車種判別対象車両、2……エンジン、4…
…マイクロホン、5……増幅回路、6……処理回路、8
……ファイル、11……画像合成回路、12……表示器、14
……パターンピッチ調整回路、19……カーソル位置調整
回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 英男 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−139495(JP,A) 特開 昭54−74482(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載されているエンジンから発せら
    れるエンジン音を捕捉し、該エンジン音を電気信号に変
    換し、該電気信号を数ヘルツから1キロヘルツの低周波
    の周波分析を行ない、周波数と時間を軸とする平面上に
    周波数成分の強さを濃淡で表示してなる音紋の形で表示
    器に表示し、該音紋からエンジン構造を推定し、間接的
    に前記エンジンを搭載している車両の車種を判別する車
    種判別方法において、 あらかじめ各種構造のエンジンについて登録されている
    エンジン音の登録音紋と前記マイクロホンで捕捉された
    エンジン音の測定音紋とを同一画面上に同時に表示させ
    て両者の一致或いは不一致から車種を判別することを特
    徴とする車種判別方法。
  2. 【請求項2】前記同一画面上に同時に表示された前記登
    録音紋のパターンピッチを、表示されている前記測定音
    紋の所定時刻におけるパターンピッチと略一致するよう
    に外部から任意に調整できるようにしたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第(1)項に記載の車種判別方法。
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