JP2587751C - - Google Patents

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JP2587751C
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、肌の保湿効果及びかさつき改善効果に優れ、しかも入浴後のべとつ
きがなく、しっとりした感触をもたらす浴用剤組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】 入浴は、身体を清潔にし、手足のみならず身体を芯まで温め、精神的にもリラ
ックスさせる等の種々の効果があり、日常生活上欠くことのできない行為である
。 一方、入浴による肌からの油分の喪失、特に冬期における入浴後の肌のかさつ
きを訴える人が多い。そして、このような人は、入浴後の肌のかさつきを抑制す
るために、通常、入浴後にローションやクリーム等の各種のスキンケア商品を使
用しているのが現状である。しかし、スキンケア商品を使用する場合、その塗布
等に労力を要し、特に老人にとっては充分に体の隅々までスキンケア商品を塗る
ことは困難である。 そこで、浴用剤に油や保湿剤を配合することにより肌からの油分の喪失を防止
しようとする試みがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、油などの油性成分を添加した浴用剤を使用した場合、スキンケ
ア効果が不充分であったり、また、油性成分をその添加効果が発揮されるに充分
な量を添加した浴用剤を使用した場合には、入浴後に油性成分が必要以上に肌に
残るために特有のべとつき感が生じる等の問題があった。 従って、肌の保湿効果、かさつき改善効果に優れ、しかも入浴後の肌のべとつ
きがない浴用剤が望まれていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】 かかる実状に鑑み本発明者らは鋭意研究を行なった結果、米胚芽油及びグリチ
ルリチン酸誘導体を配合した浴用剤が、肌の保護効果及びかさつき改善効果に優
れ、しかも入浴後のべとつきがなく、しっとりとした感触をもたらすことを見い
出し本発明を完成した。 【0005】 すなわち本発明は、米胚芽油1〜50重量%及びグリチルリチン酸誘導体0.
005〜20重量%を含有する浴用剤組成物を提供するものである。 【0006】 また、本発明の浴用剤組成物に用いる米胚芽油とはイネの種子から得られる米
糠を原料として得られる油脂である。 米胚芽油の配合量は、組成物全体の1〜50重量%(以下、単に「%」で示す
)とすることが好ましい。 【0007】 一方、本発明に用いられるグリチルリチン酸誘導体としては、グリチルリチン
酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム等が例示
されるが、就中、グリチルリチン酸ジカリウム塩が好ましい。 グリチルリチン酸誘導体の配合量は、組成物中0.005〜20%とすること
が好ましい。 【0008】 本発明の浴用剤組成物は上記必須成分の他に、次の油性成分の1種又は2種以
上を含有せしめ、保湿効果を高めることができる。 (1)油脂類 大豆油、ヌカ油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ
脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天然
油脂、これらの天然油脂を水素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリセ リド、2−エチルヘキサン酸グリセリド等の合成トリグリセリド等。 【0009】 (2)ロウ類 カルナウバロウ、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等。 (3)炭化水素類 流動パラフィン、ワセリン、バラフィンマイクロクリスタリンワックス、セレ
シン、スクワラン、プリスタン等。 (4)高級脂肪酸類 ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレ
イン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等。 【0010】 (5)高級アルコール類 ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルア
ルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、2−ヘキシルデカノール等。 【0011】 (6)エステル類 オクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル
、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピ
ル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル等。 (7)精油類 ハッカ油、ジャスミン油、ショウ脳油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、テレ
ピン油、ケイ皮油、ベルガモット油、ミカン油、ショウブ油、パイン油、ラベン
ダー油、ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユーカリ油、レモン油、タイム
油、ペパーミント油、ローズ油、セージ油、メントール、シネオール、オイゲノ
ール、シトラール、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール
、カンファー、チモール、スピラントール、ピネン、リモネン、テルペン系化合
物等。 (8)シリコーン油類 ジメチルポリシロキサン等。 【0012】 これら油性成分は、0.1〜90%の範囲で配合することが好ましい。 また、本発明の浴用剤組成物には、前記成分に加え、必要に応じて、更に水溶
性高分子、界面活性剤等の、油性成分の分散剤又は乳化剤を含有させ、浴用剤を
浴湯に溶解した時、油性成分が水面に浮かないようにし、且つ浴湯を白濁させ、
0.01%の水溶液の透明度が40センチメートル以下、好ましくは20センチ
メートル以下とし、牛乳風呂の高級なイメージを醸し出すこともできる。 【0013】 上記水溶性高分子としては、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレング
リコールエステル、アラビアガム、キサンタンガム、ペクチン、トラガント、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、カルボキシビニルポ
リマー、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、乳タンパク質、大豆タンパク質、ゼラチン、卵タンパク質、カゼインナトリ
ウム、ホエータンパク等が挙げられるが、アラビアガム、キサンタンガム等のガ
ム剤及びカゼインナトリウム、ホエータンパク等の水溶性タンパク質が好ましい
。 【0014】 また、上記界面活性剤としては、アニオン性・カチオン性・非イオン性、天然
・合成のいずれの界面活性剤も使用できるが、皮膚刺激を考慮すると非イオン性
のものが好ましい。 【0015】 非イオン性界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、プロピ
レングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット
、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられ、これ
らの非イオン性界面活性剤は前記油性成分の乳化剤として作用する。 【0016】 これらの油性成分の分散剤又は乳化剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用
いられ、その配合量は、前記油性成分に対して、好ましくは5〜100%、特に
好ましくは、7〜60%である。 【0017】 本発明の浴用剤組成物には、更に通常浴用剤に用いられている公知の下記の成
分を配合することができるが、配合できる成分は、例示されたものに限定される
ものではない。 【0018】 (ア)無機塩類 塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ砂、硫酸ナトリ
ウム、硫化ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、チオ硫酸ナト
リウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、酸化カルシウム、酸化マグ
ネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、塩化カリウム、硫化カリウム等
。 【0019】 (イ)無機酸類 ホウ酸、メタケイ酸、無水ケイ酸等。 (ウ)有機酸類 コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸等。 【0020】 (エ)生薬類 ウイキョウ、オウバク、カミツレ、桂皮、紅花、芍薬、ショウキョウ、菖蒲、
センキュウ、トウキ、チンピ、ソウジュツ、カノコソウ、ビャクシ、トウヒ、薄
荷、ブクリョウ、人参等。 【0021】 (オ)色素類 黄色4号、青色1号、黄色202号の(1)等の厚生省令により定められたタ
ール色素別表I及びIIの色素、クロロフィル、リボフラビン、クロシン、紅花、 アントラキノン等の食品添加物として認められている天然色素等。 【0022】 (カ)ビタミン類 ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等。 (キ)香料類 【0023】 (ク)その他 硫黄、湯の花、鉱砂、雲母末、中性白土、いり糠、殺菌剤、防腐剤、その他製
剤上必要な成分等。 本発明の浴用剤組成物は、前記必須成分に必要に応じて前記任意成分を加えて
混合することにより調製される。この際の、前記任意成分の配合量は、通常、本
発明の入浴剤の前記必須成分に対し、0〜200%とすることが好ましい。 【0024】 また、上記のようにして調製した本発明の浴用剤組成物に適当量の水、好まし
くは油性成分の約50〜500%、より好ましくは100〜400%の水を加え
て乳化させた乳液の形態とすることもできる。 この他、本発明の浴用剤組成物は、公知の浴用剤と同様に、粉末、顆粒、錠剤
、液体等種々の剤型(形態)にすることができる。 尚、本発明の浴用剤組成物は、入浴時浴湯に投入して使用され、その場合、通
常米胚芽油及びグリチルリチン酸誘導体の濃度が浴湯中で夫々0.2〜500pp
m、0.01〜200ppm、特に1〜400ppm、0.02〜160ppmになるよう
に1回使用量を決めるのが好ましい。 【0025】 【発明の効果】 本発明の浴用剤組成物は、肌の保湿効果及びかさつき改善効果に優れ、しかも
入浴後、べとつきがなく、しっとりした感触を与えることができる。 【0026】 【実施例】 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定 されるものではない。 実施例1 表1に示す組成の浴用剤組成物を常法により調製し、下記試験方法により、か
さつき改善効果及びべとつき感の有無について調べた。結果を表1に示す。 A.かさつき改善効果 ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム1%水溶液を調製し、液温を30℃に
保ち20分間手を浸漬した後、よく水洗する。その後、表1に示す浴用剤組成物
を0.025%含有する水溶液を調製し、液温を40℃に保ち、30分間手を浸
漬する。この操作を4日間くり返し、5日後に被験者5人の手の状態を、次の基
準により目視判定して、平均点で示した。 5:肌荒れが認められない。 4:肌荒れがほんのわずかに認められる。 3:肌荒れが若干認められる。 2:肌荒れがかなり認められる。 1:肌荒れが著しく認められる。 【0027】 B.べとつき感 表1に示す1回当りの使用量の浴用剤組成物を40℃、1501の湯で満たさ
れた浴槽に投入する。投入10分後、湯を充分攪拌した後、各被験者(n=5)
を10分間入浴させ、入浴後の肌べとつき感を感じた者の人数で示した。 【0028】 【表1】 【0029】 表1の結果により、本発明の浴用剤組成物はかさつき改善効果に優れ、しかも
入浴後のべとっき感がないことが判る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 米胚芽油1〜50重量%及びグリチルリチン酸誘導体0.0
    05〜20重量%を含有する浴用剤組成物。

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