JP2587004Y2 - 便器の防振部材及び便器 - Google Patents

便器の防振部材及び便器

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JP2587004Y2
JP2587004Y2 JP1992082558U JP8255892U JP2587004Y2 JP 2587004 Y2 JP2587004 Y2 JP 2587004Y2 JP 1992082558 U JP1992082558 U JP 1992082558U JP 8255892 U JP8255892 U JP 8255892U JP 2587004 Y2 JP2587004 Y2 JP 2587004Y2
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toilet
vibration
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vibration isolating
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孝浩 草野
栢原  利明
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東陶機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は便器の使用中に発生する
騒音及び使用後の洗浄音などの騒音を低減するために便
器の底面とそれを設置する建造物床上面との間に介装す
防振部材及び当該防振部材を備える便器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、便器の使用中に発生する騒音及び
使用後の洗浄音などの騒音を低減するために便器の底面
とそれを設置する建造物床上面との間に弾性板を介装し
て便器の振動を床に伝え難くするものがある(実開昭6
4−5984号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記ゴムシートは便器
底面の形状に合わせて床に敷く必要があるが、便器の底
面形状はメーカー、型式等で全く異なるため、ゴムシー
トと便器の底面形状を予め合わせるには多種類のゴムシ
ートを用意する必要があり、コストが高くなる。しか
も、予め便器底面形状に合わせたゴムシートを用意して
も、陶器製作技術上の公差に基づく比較的大きな寸法偏
差が生じた場合には必ずしも整合できない。便器取付施
工時に便器底面形状に合わせてゴムシートを切り取るこ
とも考えられるが、その作業時間は膨大なものになる。
【0004】本考案は従来技術が有する上記問題点に鑑
みてなされたもので、その目的とする処は、便器の底面
とそれを設置する建造物床上面との間に介装して、便器
等及び類似の衛生設備備品の使用中及び使用後に発生す
る固体音伝播を抑制する防振部材と、当該防振部材を備
える便器において、施工性の向上とコストの低減を図る
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案の便器の防振部材は、請求項1に記載するよう
に便器の接地面に配設される弾性体からなる帯状の防振
部材であって、該防振部材の長さ方向の少なくとも一側
縁部に、幅方向の凹凸を複数形成したものである。上記
防振部材は、請求項2に記載するように、その幅が前記
接地接地面のそれと同等若しくは僅かに幅広であること
が望ましい。 また、本考案は請求項3に記載するよう
に、上記の如く構成した防振部材を接地面に備える便器
も特徴とする。
【0006】
【作用】以上のように構成した防振部材及び便器にあっ
ては、防振部材を予め便器の底面形状に合わせて形成す
必要がなく、防振部材の長さ方向側縁部に設けた複数
の幅方向の凹凸により、便器底面の非直線部への整合、
陶器製作上の寸法誤差吸収、型式の異なる便器への対応
を容易にする。
【0007】
【実施例】以下、図に基づいて本考案の実施例を説明す
る。図中Aは便器Bの使用中に発生する騒音及び使用後
の洗浄音などの騒音を低減するために、便器Bの底面と
それを設置する建造物床C上面との間に介装して便器振
動の床への伝播を抑制する防振部材で、ゴム、熱可塑性
エラストマー等の弾性体からなり、厚さが2乃至3mm、
硬度が65乃至85度、望ましくは70度に構成されてい
る。
【0008】便器Bの使用または使用後の洗浄により便
器Bに生じる振動をそれが設置されている床Cに伝達し
ないようにするには、一般の機械等の防振支持と同じ原
理が適用され、その効果は振動伝達率で現すことができ
る。振動伝達率は対象の振動数と防振支持したときの固
有振動数の比から求められるが、その防振支持したとき
の固有振動数は取付条件が同じであれば、弾性体のバネ
定数で算出される。
【0009】ゴム、熱可塑性エラストマーのシートの場
合であれば、バネ定数は硬度と厚みで求められ、異なる
厚さでも硬度を変えることにより同じバネ定数が得られ
る。振動伝達率は、理論的には小さいほど効果が大きい
のであるが、振動が伝わることによる騒音、いわゆる固
体音については振動伝達率を必要以上に小さくしてもそ
れに見合うだけの効果を期待できないことが実験により
確認できた。実験結果を表1に示す
【0010】
【表1】
【0011】表1から分かるように、厚さ2mmで、硬度
70度と85度のゴムシートを比較するといずれも騒音低減
効果が認められるが硬度70度の試片の方がより大きな騒
音低減効果があった。これは硬度70度の方が振動伝達率
が小さいからである。ところが、同じ厚さで硬度を40度
として振動伝達率を小さくしても騒音低減効果は硬度70
度とほぼ同等であった。
【0012】そして、厚さ2mmで硬度70度程度のゴムま
たは熱可塑性エラストマーからなる防振シートAは、
団法人日本建築センター編集 財団法人住宅金融普及協
会発行の「高規格住宅マニュアル」で規定された厚さ5
mm、硬度40度のゴムシートと同等の騒音低減効果を備え
ることが確認された。
【0013】また、この防振部材Aは、その70度という
硬度により、便器の実使用条件で加重60kgをかけたとき
の変位が上記「高規格住宅マニュアル」で規定されたゴ
ムシートの場合の1/10程度であるため、厚さを2乃至
3mmに抑えることにより、便器、設置床面間に防振部材
を介装しない場合との間に、給水管との接続寸法、排水
管接続方法、便器固定方法の互換性を確保している。
【0014】一方、便器底面形状はメーカー、型式、毎
に全く異なる形状になっているが、陶器製作上の都合で
固定縁部は幅10mm前後で外周に倣う環状の構造になって
おり、この環状の固定縁部の内側は凹状態になってい
る。そこで、上記防振部材Aは便器Bと床Cが当接する
部分にのみ挟み込むこととし、便器Bの接地面b幅と同
等若しくは僅かに幅広の帯状(20mm程度)に形成する。
【0015】そして、この帯状に形成した防振部材Aに
は便器B底面へ取付けることにより、便器設置時の施工
性を向上させるために、その片面に両面接着性の接着テ
ープ1を貼設する。この両面接着テープ1の便器Bの接
地面bへの接着面には、施工時までその接着面を保護す
るため剥離シート2が貼着さる。このように防振部材A
の片面に両面接着性の接着テープ1を貼設することによ
り、施工の際、予め便器Bの接地面bに防振シートAを
取付けておくことができるようになり、施工時の防振部
材Aのずれ防止が可能になるため、施工性を向上させる
ことができる。
【0016】また、上記防振部材Aにはその長さ方向の
一側縁部に幅方向の凹凸3を多数を設ける。
【0017】上記凹凸3は図1に示すように、凹部を防
振部材Aの長さ方向一側縁から他側縁に向かって楔形に
形成してもよいし、図4(a)に示すように所定の幅を
持ってシート側縁に対して直角に切り欠かれた溝状に形
成してもよく、更には図4の(b)に示すように楔形で
その先端が小さな円孔状に拡開する形状に形成してもよ
い。
【0018】尚、図では防振部材Aの全長に亘って凹凸
3を規則的に配設してあるが、必要に応じて部分的に配
設することも可能であり、長手方向の両方の側縁に配設
することも可能である。この凹部3により、防振部材
は幅方向への自由な屈曲が可能になり、便器Bの接地面
bの底面形状に整合させることが容易になる。
【0019】この様に防振部材Aの側縁部に幅方向の
部3を付けることにより、便器Bの接地面bの底面形状
への整合性が良くなり、非直線部分への整合も容易に
って便器Bの固定縁部全周に亘って接地面bと床Cとの
間に防振部材Aを介装させる施工も容易にできる。
【0020】以上に説明した防振部材Aはフラットなも
のであるが、図5以下に示すように、防振部材Aに位置
決め用の肉盛部4を設けることも可能である。図5乃至
図7は、防振部材Aの片面、具体的には便器Bの接地面
bに対応する面に肉盛部4を設けたものであり、図5
(a)は肉盛部4が一側縁部に凹凸3を規則的に配設し
防振部材Aにおいて片面の凹凸3のない側縁に沿って
連続状に形成され、図5(b)は断続的に設けられてい
る。
【0021】この図5のように防振部材Aの側縁部上面
に肉盛部4を設けたものは、図6に示すように該肉盛部
4を便器Bの固定縁部外周に係止することにより便器B
への防振部材A装着の際の位置決めが容易になる。
【0022】図7は肉盛部4が防振シートAの幅方向中
間部に設けられたものであり、図7(a)では肉盛部4
に防振部材Aの凹凸3に対応する切り込み5が設けられ
て断続的に形成されている。また、図7の(b)は肉盛
部4が連続する凹凸3の各凸部分に夫々独立する突起状
に形成されている。
【0023】この図7(a)〜(b)のように防振部材
Aの幅方向中間部に肉盛部4を設けたものは、図7
(c)に示すように便器Bの接地面bに凹部6を設けて
該凹部6に肉盛部4を嵌合状に係止することにより便器
Bへの防振部材A装着時の位置決め及び固定を行う。
【0024】上記肉盛部4は防振部材Aの両面に設ける
ことも可能であり、例えば図8に示すよう肉盛部4を
振部材Aの側縁に沿ってその表裏両面に突出するように
連続状に形成することができる。
【0025】この様に肉盛部4を防振部材Aの側縁に沿
って連続するように表裏両面に形成すれば、図8(a)
に示すように床面Cに多少の傾斜や凹凸があっても、便
器Bへ取り付けた状態で防振部材Aの下面側に突出する
部分4’により床Cの傾斜などを吸収して図8(c)に
拡大して示すように便器接地面bと床Cとの間に生じる
間隙を塞ぐことが可能となる。この肉盛部4の防振部材
Aの下面側に突出する部分4’は便器接地面bと床Cと
の間に隙間がない場合には図8(b)に示すように外方
に屈曲して防振部材Aの肉盛部4のない部分の延長状に
延ばされる。
【0026】尚、以上説明した防振部材は、前述のよう
にゴム、熱可塑性エラストマー等の弾性体により構成す
ることが可能であるが、ゴム製とすると設置床面に塩化
ビニールシートを用いる場合、ゴムの配合剤と塩化ビニ
ールシートの成分との間で平衡移行が発生し、防振部材
と床材との間に色の拡散現象が生じるので、塩化ビニ
ールシートの床Cに施工する場合には防振部材Aを熱可
塑性エラストマー製とするのが望ましい。熱可塑性エラ
ストマー製とすれば経時劣化も少なくなる。
【0027】
【効果】本考案は以上のように構成したので、下記する
ような効果を奏する。(1).弾性体からなる帯状の防振部材の長さ方向の一
側縁部に、幅方の凹凸を複数設けてあるので、幅方向へ
の自由な屈曲が可能になって、便器Bの接地面形 状に整
合させ易く、便器の接地面の非直線部へ整合させること
も容易になるため、予め便器底面に合わせて成形した多
種類のゴムシートを用意したり、便器取付施工時に便器
底面形状に合わせてゴムシートを切り取る必要がなく、
コストの低減を図ることができる。 また、便器の固定縁
部全周に亘って接地面と床との間に介装させることも簡
単にできるため施工性がよく、便器設置のための作業時
間の短縮が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す便器の防振部材の一部
切欠平面図で、剥離シートを剥がす状態を示している。
【図2】便器の接地面に取り付けた状態を示す底面図。
【図3】施工した状態で要部を拡大して示す断面図。
【図4】凹凸の実施例を示す平面図。
【図5】肉盛部を片面の側縁部に設けた実施例を示す斜
視図。
【図6】施工した状態で要部を拡大して示す断面図。
【図7】肉盛部を側縁部以外の箇所に設けた実施例を示
し、(a)(b)は斜視図、(c)は施工した状態を要
部を拡大して示す断面図。
【図8】肉盛部を両面に設けた実施例を示し、(a)は
施工した状態の側面図であり、(b)は便器と床面に隙
間がない場合、(c)は両者間に隙間がある場合につき
夫々要部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
A:防振部材 B:便器 C:設置床 b:便器の接
地面 1:両面接着性の接着テープ 2:剥離シー
3:凹凸 4:肉盛部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03D 11/16

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】便器の接地面に配設される弾性体からなる
    帯状の防振部材であって、該防振部材の長さ方向の少な
    くとも一側縁部に、幅方向の凹凸を複数形成しているこ
    とを特徴とする便器の防振部材。
  2. 【請求項2】防振部材の幅が前記接地接地面のそれと同
    等若しくは僅かに幅広であることを特徴とする請求項1
    記載の便器の防振部材。
  3. 【請求項3】接地面に、請求項1または請求項2の防振
    部材を備えてなる便器。
JP1992082558U 1992-11-30 1992-11-30 便器の防振部材及び便器 Expired - Lifetime JP2587004Y2 (ja)

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JP7093146B2 (ja) * 2018-02-23 2022-06-29 株式会社Lixil 床置き式便器

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