JP2586790Y2 - 架空電線 - Google Patents

架空電線

Info

Publication number
JP2586790Y2
JP2586790Y2 JP1993073217U JP7321793U JP2586790Y2 JP 2586790 Y2 JP2586790 Y2 JP 2586790Y2 JP 1993073217 U JP1993073217 U JP 1993073217U JP 7321793 U JP7321793 U JP 7321793U JP 2586790 Y2 JP2586790 Y2 JP 2586790Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
round
grooved
electric wire
wires
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993073217U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0741868U (ja
Inventor
隆志 助川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP1993073217U priority Critical patent/JP2586790Y2/ja
Publication of JPH0741868U publication Critical patent/JPH0741868U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2586790Y2 publication Critical patent/JP2586790Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数の素線を層状に撚
り合わせてなる、架空送電線あるいは架空地線等の架空
電線に関するものである。
【0002】
【従来技術】図3および図4は従来の架空電線の断面を
示す。図3に示した架空電線は、鋼線を撚り合わせた鋼
心1の外周に、断面丸形のアルミ素線2を2層に撚り合
わせたものである。なお図中3は防食剤であり、鋼心1
やアルミ素線2が、電食で腐食するのを防ぐために架空
電線内に充填したものである。この架空電線は、海岸近
くを通る架空送電線路に使用される。また図4に示した
架空電線は、アルミ被覆鋼線を撚り合わせた鋼心1′の
外周に、断面扇形のアルミ素線4を3層に撚り合わせ、
更にその外周に断面丸形のアルミ素線2を撚り合わせた
ものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記構造の架空電線に
おいては、最外層に断面丸形のアルミ素線2が存在する
ため、その断面丸形のアルミ素線2が、その下の層の素
線との間で滑り易く、かつ最外層の断面丸形のアルミ素
線2も相互に滑り易く、このため最外層に、電線製造時
又は架線時に、いわゆる「笑い」と称する素線のバラケ
が発生しやすいという問題があった。また、架空電線内
に防食剤を充填することは、防食剤による電線および製
造設備の汚れ、製造スピードの鈍化、架線工事機器の汚
れ、架線後の防食剤の垂れ落ち等を招き、種々の問題が
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記問題点を解
決した架空電線を提供するもので、その構成は、複数の
素線を層状に撚り合わせて構成した架空電線において、
少なくとも最外層、丸形素線と両側面に丸形素線の外
周面に合う溝を有する溝付扇形素線とを交互に配置して
撚り合わせた層で構成され、かつ前記溝付扇形素線が厚
さ方向に2分割されていることを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】丸形素線と上記のような溝付扇形素線とを交互
に撚り合わせることにより、丸形素線と溝付扇形素線と
は噛み合った状態で撚り合わされるので、丸形素線と溝
付扇形素線とがバラケることながない。したがって、い
わゆる「笑い」を有効に防止することができる。また最
外層を、丸形素線と溝付扇形素線とを交互に配置して撚
り合わせた層にすると、丸形素線と溝付扇形素線との間
に生じる隙間が少なくなるので、架空電線の内部に水分
や塩分等が侵入し難くなり、このために防食剤を架空電
線内に充填しなくても、電食による素線の腐食を防止す
ることができる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本考案の第1の実施例を示す。この
架空電線は、アルミパイプ等の金属管10の外周に、丸
形素線2と、上下面が円弧状に形成されかつ両側面に丸
形素線2の外周面に合う溝11が形成された溝付扇形素
線12とを交互配置で撚り合わせて内層13を形成し、
その外周に、同様にして最外層14を形成したものであ
る。丸形素線2と溝付扇形素線12は、例えば共にアル
ミ合金で製作されている。また、溝付扇形素線12は、
厚さ方向に2分割してある。これは溝付扇形素線12と
丸形素線2とを撚り合わせる際に、撚り合わせ作業を容
易に行えるようにすると共に、最外層14の一部の素線
2または12に傷などの異常が発見された場合に、最外
層全体を弛めることなく異常な素線を取り外して正常な
素線と交換できるようにするためである。また金属管1
0の中には、光ファイバーケーブルを挿入することがで
きる。
【0007】このように最外層を、丸形素線と溝付扇形
素線とを交互に配置して撚り合わせた層としたことによ
り、丸形素線と溝付扇形素線とは噛み合った状態となる
ので、丸形素線と溝付扇形素線とがバラケることながな
い。したがって、いわゆる「笑い」を有効に防止するこ
とができる。また最外層を、丸形素線と溝付扇形素線と
を交互に配置して撚り合わせた層としたことにより、丸
形素線と溝付扇形素線との間に生じる隙間が少なくなる
ので、架空電線の内部に水分や塩分等が侵入し難くな
り、このために電食による素線の腐食を防止することが
できる。
【0008】図2は本考案の第2の実施例を示す。この
架空電線は、アルミ被覆鋼線を撚り合わせた鋼心1′の
外周に、断面扇形のアルミ素線4を3層に撚り合わせて
内層13を構成し、更にその外周に、丸形素線2と溝付
扇形素線12とを交互配置で撚り合わせて最外層14を
形成したものである。溝付扇形素線12は上記実施例と
同様、厚さ方向に2分割されている。この実施例におい
ても上記実施例と同様に、最外層にいわゆる「笑い」が
発生することがなく、かつ電食を防止することができ
る。
【0009】なお、本考案に係る架空電線の構造は、上
記実施例の構造に限定されるものではなく、少なくとも
最外層が、丸形素線2と溝付扇形素線12とを交互に配
置して撚り合わせた層であればよい。したがって、内層
の構造は、例えば、全部丸形素線であってもよく、また
丸形素線と扇形素線とを層状に撚り合わせた構造等であ
ってもよい。
【0010】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る架空電
線は、少なくとも最外層を、丸形素線と溝付扇形素線と
を交互に配置して撚り合わせた層としたので、いわゆる
「笑い」を確実に防止することができる。また最外層
を、丸形素線と溝付扇形素線とを交互に配置して撚り合
わせた層にすると、丸形素線と溝付扇形素線との間に生
じる隙間を少なくすることができるので、架空電線の内
部に水分や塩分等が侵入し難くなり、このために電食に
よる素線の腐食も有効に防止することができる。また溝
付扇形素線が厚さ方向に2分割されているため、撚り合
わせ作業を容易に行えると共に、最外層の一部の素線に
傷などの異常が発見された場合に、最外層全体を弛める
ことなく異常な素線を取り外すことができ、正常な素線
と交換することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る架空電線の一実施例を示す断面
図。
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図。
【図3】従来の架空電線の一例を示す断面図。
【図4】従来の架空電線の他の例を示す断面図。
【符号の説明】
1:鋼心 1′:アルミ被覆鋼心 2:丸形素線 3:防食剤 4:扇形素線 10:金属管 11:溝 12:溝付扇形素線 13:内層 14:最外層

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の素線を層状に撚り合わせて構成した
    架空電線において、少なくとも最外層、丸形素線と両
    側面に丸形素線の外周面に合う溝を有する溝付扇形素線
    とを交互に配置して撚り合わせた層で構成され、かつ前
    記溝付扇形素線が厚さ方向に2分割されていることを特
    徴とする架空電線。
JP1993073217U 1993-12-22 1993-12-22 架空電線 Expired - Lifetime JP2586790Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993073217U JP2586790Y2 (ja) 1993-12-22 1993-12-22 架空電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993073217U JP2586790Y2 (ja) 1993-12-22 1993-12-22 架空電線

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0741868U JPH0741868U (ja) 1995-07-21
JP2586790Y2 true JP2586790Y2 (ja) 1998-12-09

Family

ID=13511780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993073217U Expired - Lifetime JP2586790Y2 (ja) 1993-12-22 1993-12-22 架空電線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2586790Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5912411U (ja) * 1982-07-13 1984-01-25 株式会社フジクラ 複合撚線

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0741868U (ja) 1995-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2586790Y2 (ja) 架空電線
KR20180065965A (ko) 다층체, 다층 중공체 및 다층 중공체를 구비한 카테터
US2095721A (en) Wire cable
US20020036092A1 (en) Overhead cable
JPH0424568Y2 (ja)
JPH0729714U (ja) 光ファイバ内蔵型架空地線
JPH04126306A (ja) 低風音多導体送電線およびその延線方法
JPH0741870U (ja) 表面平滑型架空電線
CN217579477U (zh) 一种包芯结构的高强度钢丝绳
JP2564297Y2 (ja) 光ファイバ内蔵架空地線
JPH0722418U (ja) 架空電線
JPH09228277A (ja) 難自転性の複層撚りワイヤロープ
JP2000067656A (ja) 低風音電線
JPH1139951A (ja) 架空電線
JPS634024U (ja)
JPS6161303A (ja) 圧縮型電線
JPS63168913A (ja) 光フアイバ複合架空地線とその製造方法
JPH11134943A (ja) 架空線
JP2556524Y2 (ja) ビードワイヤ
JPS5833616Y2 (ja) アルミハイデンセン
JPH0741869U (ja) 架空電線
JPS59125012U (ja) 架空送電線
JPS6011406B2 (ja) 添線付電線の製造方法
JPH07272539A (ja) 架空電線
JPH0745845Y2 (ja) 電力・光複合ケーブル