JP2556524Y2 - ビードワイヤ - Google Patents
ビードワイヤInfo
- Publication number
- JP2556524Y2 JP2556524Y2 JP1992002247U JP224792U JP2556524Y2 JP 2556524 Y2 JP2556524 Y2 JP 2556524Y2 JP 1992002247 U JP1992002247 U JP 1992002247U JP 224792 U JP224792 U JP 224792U JP 2556524 Y2 JP2556524 Y2 JP 2556524Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hard steel
- core
- steel wire
- section
- cross
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- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はタイヤに使用されるビ
ードワイヤに関するものである。
ードワイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイヤの内圧を保つための強度メンバー
であるカーカスを形成する繊維や硬鋼線のコードの端を
巻きつけ固定するとともに、タイヤの内周の寸度を規定
してリムとのはめ合いを確保する重要なタイヤ材料であ
るビードワイヤは、(1)四角形断面のストランドビー
ドワイヤ、(2)六角形断面の1本線ビードワイヤ、
(3)円形断面のケーブルビードワイヤの3種類に分類
される。
であるカーカスを形成する繊維や硬鋼線のコードの端を
巻きつけ固定するとともに、タイヤの内周の寸度を規定
してリムとのはめ合いを確保する重要なタイヤ材料であ
るビードワイヤは、(1)四角形断面のストランドビー
ドワイヤ、(2)六角形断面の1本線ビードワイヤ、
(3)円形断面のケーブルビードワイヤの3種類に分類
される。
【0003】(1)のストランドビードワイヤは複数本
の硬鋼線を並列に並べてゴム被覆し、そのゴム被覆硬鋼
線帯を積層巻回したビードワイヤであり、(2)の1本
線ビードワイヤは1本の硬鋼線にゴム被覆し、そのゴム
被覆硬鋼線の並列巻回及び積層巻回を連続して行い、俵
積み状にしたビードワイヤであり、(3)のケーブルビ
ードワイヤは無端の軟鋼線芯金の周囲に硬鋼線を螺旋巻
回したビードワイヤである。
の硬鋼線を並列に並べてゴム被覆し、そのゴム被覆硬鋼
線帯を積層巻回したビードワイヤであり、(2)の1本
線ビードワイヤは1本の硬鋼線にゴム被覆し、そのゴム
被覆硬鋼線の並列巻回及び積層巻回を連続して行い、俵
積み状にしたビードワイヤであり、(3)のケーブルビ
ードワイヤは無端の軟鋼線芯金の周囲に硬鋼線を螺旋巻
回したビードワイヤである。
【0004】(1)のストランドビードワイヤは、タイ
ヤカーカスに埋込まれて成型加硫されるときに断面形状
が歪められ易いという欠点があり、バイアスタイヤでは
それでも使用できたが、ツーステージ方式のラジアルタ
イヤにおいては不都合となり有用ではなくなってきた。
ヤカーカスに埋込まれて成型加硫されるときに断面形状
が歪められ易いという欠点があり、バイアスタイヤでは
それでも使用できたが、ツーステージ方式のラジアルタ
イヤにおいては不都合となり有用ではなくなってきた。
【0005】タイヤの成型加硫時に(1)のストランド
ビードワイヤよりは断面形状が変わりにくい(2)の1
本線ビードワイヤがその後登場したが、いわゆる15度
テーパーという低い形状の或る種のトラック用タイヤに
は有用であったが、一般的に硬鋼線が平行配列されたビ
ードワイヤにおいては、完成タイヤに利用される有効強
度は硬鋼線の固有の強度の約40%程度である。
ビードワイヤよりは断面形状が変わりにくい(2)の1
本線ビードワイヤがその後登場したが、いわゆる15度
テーパーという低い形状の或る種のトラック用タイヤに
は有用であったが、一般的に硬鋼線が平行配列されたビ
ードワイヤにおいては、完成タイヤに利用される有効強
度は硬鋼線の固有の強度の約40%程度である。
【0006】タイヤの成型加硫時において、同じ断面形
状を保ち続けるには、できれば円形断面のビードワイヤ
が理想的である。(3)のケーブルビーワイヤ登場の所
以である。円形断面(矩形断面など円形断面以外の断面
形状のものも一部ある)の低炭素鋼の軟鋼線をリング状
にしてバット溶接した芯金の周りに、高炭素鋼の硬鋼線
を螺旋巻回密接配置して構成したケーブルビードワイヤ
は、硬鋼線の固有の強度の75%程度が完成タイヤに利
用されることを可能にした。このケーブルビードワイヤ
は、タイヤの成型加硫時のカーカスコードの変位に対
し、コードと螺旋巻回の硬鋼線との間、及び螺旋巻回の
硬鋼線と芯金との間で滑り運動ができやすく、従って断
面形状を保ち続けることを可能にした。
状を保ち続けるには、できれば円形断面のビードワイヤ
が理想的である。(3)のケーブルビーワイヤ登場の所
以である。円形断面(矩形断面など円形断面以外の断面
形状のものも一部ある)の低炭素鋼の軟鋼線をリング状
にしてバット溶接した芯金の周りに、高炭素鋼の硬鋼線
を螺旋巻回密接配置して構成したケーブルビードワイヤ
は、硬鋼線の固有の強度の75%程度が完成タイヤに利
用されることを可能にした。このケーブルビードワイヤ
は、タイヤの成型加硫時のカーカスコードの変位に対
し、コードと螺旋巻回の硬鋼線との間、及び螺旋巻回の
硬鋼線と芯金との間で滑り運動ができやすく、従って断
面形状を保ち続けることを可能にした。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記(3)の
ケーブルビードワイヤにおいては、硬鋼線の螺旋巻回の
工程が複雑で手間がかかり、従って製作コストが高く、
普及は思うように進んでいない。特に、大型タイヤ用で
は芯金が太くなって剛性が高く、リムアップ等の作業が
困難になるとともに、螺旋巻回の層が2層、3層等の複
数層の場合には大巾なコストアップとなり、普及が極め
て困難であった。
ケーブルビードワイヤにおいては、硬鋼線の螺旋巻回の
工程が複雑で手間がかかり、従って製作コストが高く、
普及は思うように進んでいない。特に、大型タイヤ用で
は芯金が太くなって剛性が高く、リムアップ等の作業が
困難になるとともに、螺旋巻回の層が2層、3層等の複
数層の場合には大巾なコストアップとなり、普及が極め
て困難であった。
【0008】本考案は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、タイヤの成型加硫時に
おいて硬鋼線の配列乱れがなく、しかも柔軟性を向上さ
せることができるとともに、製作が容易で製作コストの
低減を図ることのできる特に大型タイヤ用のビードワイ
ヤを提供することにある。
れたものであって、その目的は、タイヤの成型加硫時に
おいて硬鋼線の配列乱れがなく、しかも柔軟性を向上さ
せることができるとともに、製作が容易で製作コストの
低減を図ることのできる特に大型タイヤ用のビードワイ
ヤを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の考案では、硬鋼線を並列巻回して
断面複数本の硬鋼線よりなる層を形成するとともに、そ
の層上に前記硬鋼線を俵積み状に並列巻回して別の層を
形成して、全体として複数の層よりなる六角形断面の中
芯を形成し、その中芯を、内周が前記中芯の外周と同一
断面形状、同一寸法でかつ外周が円形断面のアルミニウ
ム又はアルミニウム合金よりなる外被で包囲して芯金を
形成し、その芯金の外周に硬鋼線を螺旋巻回して、全体
として円形断面に構成したものである。
めに、請求項1記載の考案では、硬鋼線を並列巻回して
断面複数本の硬鋼線よりなる層を形成するとともに、そ
の層上に前記硬鋼線を俵積み状に並列巻回して別の層を
形成して、全体として複数の層よりなる六角形断面の中
芯を形成し、その中芯を、内周が前記中芯の外周と同一
断面形状、同一寸法でかつ外周が円形断面のアルミニウ
ム又はアルミニウム合金よりなる外被で包囲して芯金を
形成し、その芯金の外周に硬鋼線を螺旋巻回して、全体
として円形断面に構成したものである。
【0010】請求項2記載の考案では、前記外被は円弧
状の外周面を有し、かつ内側面が平面状の帯状板が折り
曲げ可能に3つ又は6つ連続するアルミニウム板により
形成されているものである。
状の外周面を有し、かつ内側面が平面状の帯状板が折り
曲げ可能に3つ又は6つ連続するアルミニウム板により
形成されているものである。
【0011】
【0012】
【作用】従って、請求項1記載の考案によれば、中芯が
1本の硬鋼線を平行状態で連続巻回することにより形成
されているので、その製作を容易に行うことができると
ともに、硬鋼線が俵積み状になっているので、形状安定
性に優れている。又、中芯をアルミニウム又はアルミニ
ウム合金よりなる外被で包囲することにより、その形状
安定性は更に向上され、しかも芯金の強度を向上させる
ことができる。更に、中芯が断面複数本の硬鋼線により
構成されているので、高い強度を維持した状態で、柔軟
性を持たせることができる。又、芯金は断面円形状をな
しているので、芯金とその外周に螺旋巻回された硬鋼線
との間で滑り運動ができやすく、タイヤの成型加硫時
に、硬鋼線の配列乱れが生じることがない。請求項2記
載の考案によれば、前記外被を円弧状の外周面を有し、
かつ内側面が平面状の帯状板が折り曲げ可能に3つ又は
6つ連続するアルミニウム板により形成したので、外被
の製造及び中芯に対する外被の組み付け作業を容易に行
うことができる。
1本の硬鋼線を平行状態で連続巻回することにより形成
されているので、その製作を容易に行うことができると
ともに、硬鋼線が俵積み状になっているので、形状安定
性に優れている。又、中芯をアルミニウム又はアルミニ
ウム合金よりなる外被で包囲することにより、その形状
安定性は更に向上され、しかも芯金の強度を向上させる
ことができる。更に、中芯が断面複数本の硬鋼線により
構成されているので、高い強度を維持した状態で、柔軟
性を持たせることができる。又、芯金は断面円形状をな
しているので、芯金とその外周に螺旋巻回された硬鋼線
との間で滑り運動ができやすく、タイヤの成型加硫時
に、硬鋼線の配列乱れが生じることがない。請求項2記
載の考案によれば、前記外被を円弧状の外周面を有し、
かつ内側面が平面状の帯状板が折り曲げ可能に3つ又は
6つ連続するアルミニウム板により形成したので、外被
の製造及び中芯に対する外被の組み付け作業を容易に行
うことができる。
【0013】
【実施例】以下、この考案を具体化した第1実施例を図
面に基づいて説明する。第1図に示すように、ゴム2に
より被覆された1本の硬鋼線1を図示左方から11 ,1
2 ,・・・15 の順に5回並列巻回することにより、断
面5本のゴム被覆硬鋼線1よりなる第1層S1 が形成さ
れる。引き続いて、その第1層S1 上に前記ゴム被覆硬
鋼線1を前記とは反対方向、即ち図示右方から16 ,1
7 ・・・111の順に俵積み状に6回並列巻回することに
より、断面6本のゴム被覆硬鋼線1よりなる第2層S2
が、第1層S1 上に積層された状態で形成される。更に
引き続いて、その第2層S2 上に前記ゴム被覆硬鋼線1
を図示左方から俵積み状に7回並列巻回することによ
り、断面7本のゴム被覆硬鋼線1よりなる第3層S
3が、第2層S2 上に積層された状態で形成される。以
下同様にして、第3層S3上に断面8本のゴム被覆硬鋼
線1よりなる第4層S4 、その第4層S4 上に断面9本
のゴム被覆硬鋼線1よりなる第5層S5 、その第5層S
5 上に断面8本のゴム被覆硬鋼線1よりなる第6層
S6 、その第6層S6 上に断面7本のゴム被覆硬鋼線1
よりなる第7層S7 、その第7層S7 上に断面6本のゴ
ム被覆硬鋼線1よりなる第8層S8 、その第8層S8 上
に断面5本のゴム被覆硬鋼線1よりなる第9層S9 が形
成されて、全体として9つの層S1 〜S9 よりなる六角
形断面の中芯C0 が形成される。即ち、中芯C0 は1本
のゴム被覆硬鋼線1を平行状態で連続巻回することによ
り形成されている。
面に基づいて説明する。第1図に示すように、ゴム2に
より被覆された1本の硬鋼線1を図示左方から11 ,1
2 ,・・・15 の順に5回並列巻回することにより、断
面5本のゴム被覆硬鋼線1よりなる第1層S1 が形成さ
れる。引き続いて、その第1層S1 上に前記ゴム被覆硬
鋼線1を前記とは反対方向、即ち図示右方から16 ,1
7 ・・・111の順に俵積み状に6回並列巻回することに
より、断面6本のゴム被覆硬鋼線1よりなる第2層S2
が、第1層S1 上に積層された状態で形成される。更に
引き続いて、その第2層S2 上に前記ゴム被覆硬鋼線1
を図示左方から俵積み状に7回並列巻回することによ
り、断面7本のゴム被覆硬鋼線1よりなる第3層S
3が、第2層S2 上に積層された状態で形成される。以
下同様にして、第3層S3上に断面8本のゴム被覆硬鋼
線1よりなる第4層S4 、その第4層S4 上に断面9本
のゴム被覆硬鋼線1よりなる第5層S5 、その第5層S
5 上に断面8本のゴム被覆硬鋼線1よりなる第6層
S6 、その第6層S6 上に断面7本のゴム被覆硬鋼線1
よりなる第7層S7 、その第7層S7 上に断面6本のゴ
ム被覆硬鋼線1よりなる第8層S8 、その第8層S8 上
に断面5本のゴム被覆硬鋼線1よりなる第9層S9 が形
成されて、全体として9つの層S1 〜S9 よりなる六角
形断面の中芯C0 が形成される。即ち、中芯C0 は1本
のゴム被覆硬鋼線1を平行状態で連続巻回することによ
り形成されている。
【0014】押し出し成型により、図2に示すように、
断面蒲鉾状をなす帯状板3aが6つ連続するアルミニウ
ム板3を形成する。そして、図1に示すように、このア
ルミニウム板3を前記中芯C0 の外周に沿ってロール状
に巻き付けることにより、内周が前記中芯C0 と同一寸
法の六角形断面でかつ外周が円形断面の外被C1 が形成
される。即ち、この外被C1 により中芯C0 の全周面を
包囲することにより、全体として円形断面の芯金Cが形
成される。そして、その芯金Cの外周に1本の硬鋼線4
を螺旋巻回して、この硬鋼線4により芯金Cの全周面を
包囲することにより、ビードワイヤ5が完成される。
断面蒲鉾状をなす帯状板3aが6つ連続するアルミニウ
ム板3を形成する。そして、図1に示すように、このア
ルミニウム板3を前記中芯C0 の外周に沿ってロール状
に巻き付けることにより、内周が前記中芯C0 と同一寸
法の六角形断面でかつ外周が円形断面の外被C1 が形成
される。即ち、この外被C1 により中芯C0 の全周面を
包囲することにより、全体として円形断面の芯金Cが形
成される。そして、その芯金Cの外周に1本の硬鋼線4
を螺旋巻回して、この硬鋼線4により芯金Cの全周面を
包囲することにより、ビードワイヤ5が完成される。
【0015】尚、螺旋巻回の手段は公知の方法で解決で
きる。又、6はタイヤビード部、7はカーカスコードを
示す。さて、上記のように構成されたビードワイヤ5に
おいては、中芯C0 が1本のゴム被覆硬鋼線1を平行状
態で連続巻回することにより形成されているので、その
製作が極めて簡単である。そして、中芯C0 は断面複数
本のゴム被覆硬鋼線1で構成されているので、従来の1
本の軟鋼線をリング状にしてバット溶接した芯金と比較
して、大幅に強度が向上されているとともに、柔軟性も
大幅に向上されている。しかも、ゴム被覆硬鋼線1は俵
積み状となっているので、形状安定性に優れるととも
に、中芯C0 の全周面を外被C1 により包囲することに
より、芯金C全体の形状安定性及び強度を更に向上させ
ることができる。
きる。又、6はタイヤビード部、7はカーカスコードを
示す。さて、上記のように構成されたビードワイヤ5に
おいては、中芯C0 が1本のゴム被覆硬鋼線1を平行状
態で連続巻回することにより形成されているので、その
製作が極めて簡単である。そして、中芯C0 は断面複数
本のゴム被覆硬鋼線1で構成されているので、従来の1
本の軟鋼線をリング状にしてバット溶接した芯金と比較
して、大幅に強度が向上されているとともに、柔軟性も
大幅に向上されている。しかも、ゴム被覆硬鋼線1は俵
積み状となっているので、形状安定性に優れるととも
に、中芯C0 の全周面を外被C1 により包囲することに
より、芯金C全体の形状安定性及び強度を更に向上させ
ることができる。
【0016】従って、大型タイヤに使用する場合でも、
従来のケーブルビードワイヤとは異なり、強度を向上さ
せるために複数層の螺旋巻回層を形成する必要がなく、
螺旋巻回層が1層だけでよいので、製作コストを大巾に
低減できるとともに、柔軟性の向上に更に寄与できる。
又、前述したように、このビードワイヤ5は柔軟性に優
れているので、タイヤのリムアップを少ない力で簡単に
行うことができる。又、六角形断面の中芯C0 を外被C
1 で包囲することにより、芯金Cが全体として円形断面
に形成されているので、その円形断面の芯金Cとその外
周に螺旋巻回された硬鋼線4とが滑り易い状態となって
いる。従って、タイヤの成型加硫時において、カーカス
コード7との間の摩擦抵抗を大巾に低減することがで
き、硬鋼線1,4の配列乱れが生じることがなく、ビー
ドワイヤ5の断面形状が確実に保持される。
従来のケーブルビードワイヤとは異なり、強度を向上さ
せるために複数層の螺旋巻回層を形成する必要がなく、
螺旋巻回層が1層だけでよいので、製作コストを大巾に
低減できるとともに、柔軟性の向上に更に寄与できる。
又、前述したように、このビードワイヤ5は柔軟性に優
れているので、タイヤのリムアップを少ない力で簡単に
行うことができる。又、六角形断面の中芯C0 を外被C
1 で包囲することにより、芯金Cが全体として円形断面
に形成されているので、その円形断面の芯金Cとその外
周に螺旋巻回された硬鋼線4とが滑り易い状態となって
いる。従って、タイヤの成型加硫時において、カーカス
コード7との間の摩擦抵抗を大巾に低減することがで
き、硬鋼線1,4の配列乱れが生じることがなく、ビー
ドワイヤ5の断面形状が確実に保持される。
【0017】尚、この考案は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば以下のような態様で具体化してもよ
い。 (1)硬鋼線1をゴム2で被覆せずに、そのまま使用す
ること。 (2)図3に示すように、六角形断面の硬鋼線1を使用
して、隣接する硬鋼線1間に隙間が形成されないように
すること。 (3)断面蒲鉾状をなす帯状板3aが3つ連続するアル
ミニウム板を形成し、そのアルミニウム板を2つ使用し
て外被C1 を形成すること。この場合には、図1に示す
外被C1 の対接面8が2箇所になる。 (4)図4に示すように、中芯C0 の外周をアルミニウ
ム或いは硬質合成樹脂によりモールド成型することによ
り外被C1 を形成すること。この場合には、図1に示す
外被C1 の対接面8が無くなる。
のではなく、例えば以下のような態様で具体化してもよ
い。 (1)硬鋼線1をゴム2で被覆せずに、そのまま使用す
ること。 (2)図3に示すように、六角形断面の硬鋼線1を使用
して、隣接する硬鋼線1間に隙間が形成されないように
すること。 (3)断面蒲鉾状をなす帯状板3aが3つ連続するアル
ミニウム板を形成し、そのアルミニウム板を2つ使用し
て外被C1 を形成すること。この場合には、図1に示す
外被C1 の対接面8が2箇所になる。 (4)図4に示すように、中芯C0 の外周をアルミニウ
ム或いは硬質合成樹脂によりモールド成型することによ
り外被C1 を形成すること。この場合には、図1に示す
外被C1 の対接面8が無くなる。
【0018】
【考案の効果】以上詳述したように請求項1記載の考案
によれば、硬鋼線を並列巻回して六角形断面の中芯を形
成し、その中芯を、内周が前記中芯の外周と同一断面形
状、同一寸法でかつ外周が円形断面のアルミニウム又は
アルミニウム合金よりなる外被で包囲して芯金を形成し
たので、タイヤの成型加硫時において硬鋼線の配列乱れ
がなく、しかも柔軟性を向上させることができるととも
に、製作が容易で製作コストの低減を図ることができ、
大型タイヤ用にも普及させることが可能になるという優
れた効果を発揮する。請求項2記載の考案によれば、前
記外被を円弧状の外周面を有し、かつ内側面が平面状の
帯状板が折り曲げ可能に3つ又は6つ連続するアルミニ
ウム板により形成したので、外被の製造及び中芯に対す
る外被の組み付け作業を容易に行うことができる。
によれば、硬鋼線を並列巻回して六角形断面の中芯を形
成し、その中芯を、内周が前記中芯の外周と同一断面形
状、同一寸法でかつ外周が円形断面のアルミニウム又は
アルミニウム合金よりなる外被で包囲して芯金を形成し
たので、タイヤの成型加硫時において硬鋼線の配列乱れ
がなく、しかも柔軟性を向上させることができるととも
に、製作が容易で製作コストの低減を図ることができ、
大型タイヤ用にも普及させることが可能になるという優
れた効果を発揮する。請求項2記載の考案によれば、前
記外被を円弧状の外周面を有し、かつ内側面が平面状の
帯状板が折り曲げ可能に3つ又は6つ連続するアルミニ
ウム板により形成したので、外被の製造及び中芯に対す
る外被の組み付け作業を容易に行うことができる。
【図1】本考案を具体化したビードワイヤの一実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】外被を構成するアルミニウム板を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】本考案の別例を示す断面図である。
【図4】本考案の別例を示す断面図である。
1 硬鋼線、2 ゴム、3 アルミニウム板、4 硬鋼
線、5 ビードワイヤ、S1 〜S9 層、C0 中芯、C1
外被、C 芯金。
線、5 ビードワイヤ、S1 〜S9 層、C0 中芯、C1
外被、C 芯金。
Claims (2)
- 【請求項1】 硬鋼線を並列巻回して断面複数本の硬鋼
線よりなる層を形成するとともに、その層上に前記硬鋼
線を俵積み状に並列巻回して別の層を形成して、全体と
して複数の層よりなる六角形断面の中芯を形成し、その
中芯を、内周が前記中芯の外周と同一断面形状、同一寸
法でかつ外周が円形断面のアルミニウム又はアルミニウ
ム合金よりなる外被で包囲して芯金を形成し、その芯金
の外周に硬鋼線を螺旋巻回して、全体として円形断面に
構成したことを特徴とするビードワイヤ。 - 【請求項2】 前記外被は円弧状の外周面を有し、かつ
内側面が平面状の帯状板が折り曲げ可能に3つ又は6つ
連続するアルミニウム板により形成された請求項1に記
載のビードワイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992002247U JP2556524Y2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | ビードワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992002247U JP2556524Y2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | ビードワイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558404U JPH0558404U (ja) | 1993-08-03 |
JP2556524Y2 true JP2556524Y2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=11524030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992002247U Expired - Fee Related JP2556524Y2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | ビードワイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556524Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6571847B1 (en) * | 2002-01-24 | 2003-06-03 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Light weight alloy bead core |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5150106A (ja) * | 1974-10-28 | 1976-05-01 | Shigemasa Takagi | |
JPS56148984A (en) * | 1980-04-17 | 1981-11-18 | Fuji Bellows Co Ltd | Bead wire |
JPS6422504U (ja) * | 1987-07-31 | 1989-02-06 |
-
1992
- 1992-01-24 JP JP1992002247U patent/JP2556524Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0558404U (ja) | 1993-08-03 |
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