JPH07272539A - 架空電線 - Google Patents

架空電線

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JPH07272539A
JPH07272539A JP8568194A JP8568194A JPH07272539A JP H07272539 A JPH07272539 A JP H07272539A JP 8568194 A JP8568194 A JP 8568194A JP 8568194 A JP8568194 A JP 8568194A JP H07272539 A JPH07272539 A JP H07272539A
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JP
Japan
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wire
overhead
electric
wires
electric wire
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JP8568194A
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English (en)
Inventor
Takashi Sukegawa
隆志 助川
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐食性及び撚合わせ形状が良好に保持される
架空電線を提供する。 【構成】 横断面形状が多角形の電線10〜15を、電線間
に隙間が生じないように撚合わせて構成した架空電線。 【効果】 横断面形状が多角形の電線10〜15を、電線間
に隙間が生じないように撚合わせて構成したものなの
で、架空電線内部に雨水が侵入せず、耐食性に優れる。
電導部分の占積率が高いので、送電量を大きくとれる。
撚合わせ歪みを無くそうとして素線が自転して起きる架
空電線の回転現象が、電線同士の相互密着により阻止さ
れ、架空電線の撚合わせに緩みが生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電食や錆付きが起き
ず、撚合わせ形状が良好に保持される架空電線に関す
る。
【0002】
【従来の技術】架空電線には、鋼線又は鋼撚線の周囲に
アルミ電線を撚合わせた鋼心アルミ撚線等が使用されて
いる。鋼心アルミ撚線は、軽量且つ高強度の特長を生か
して多用されている。そして、この架空電線は、通常、
電食や錆付きを防止する為の防食処理が施されている。
防食処理には、図3イに示すような、鋼撚線30を構成す
る鋼線40の表面に難腐食性金属層60を形成する方法、図
3ロに示すような鋼撚線31に防食剤70を塗布する方法等
が採用されていた。尚、図で、80は横断面形状が扇形の
アルミ電線、81は横断面形状が円形のアルミ電線であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】鋼線表面に難腐食性金
属層を形成する方法(図3イ)では次の問題があった。 鋼線にアルミや亜鉛等の難腐食性金属を被覆又はメッ
キする為、製造に手間を要した。難腐食性金属層が薄
いと、僅かなスリ傷が鋼線にまで達して、そこが腐食源
になった。鋼線と導電線との剛性が著しく異なる場
合、鋼撚線と導電線撚合わせ層とが撚合わせ歪みを無く
そうとして相対的に回転して、その結果架空電線の撚合
わせ状態が乱れたり、或いは架空電線の表面から鋼撚線
が飛び出す等のトラブルが起きた。このようなトラブル
は、主にドラムから引き出し架線する際や架線後に起き
ることが多かったが、撚合わせ加工中に起きることもあ
った。又鋼撚線に防食剤を塗布する方法(図3ロ)で
は、製造中防食剤が飛散して作業性を悪化させ、又架線
後、防食剤が落下して通行人や器物に被害を及ぼすトラ
ブルが発生した。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明は、このような状況
の中で鋭意研究を行ないなされたもので、その目的とす
るところは、耐食性に優れ、良好な撚合わせ状態が保持
される架空電線を提供することにある。即ち、本発明
は、横断面形状が多角形の電線を、電線間に隙間が生じ
ないように撚合わせて構成したことを特徴とするもので
ある。
【0005】本発明において、架空電線の構成素線に
は、電線、補強電線、補強線等が用いられる。構成素線
の横断面形状は、三角形、四角形、五角形、六角形等の
多角形状で、構成素線が相互に隙間なく撚合わされるも
のであれば、任意の形状のものが適用できる。又形状の
異なるものを組合わせて用いても差し支えない。横断面
多角形の電線、補強電線、補強線等には、架空電線の外
面に位置する面に丸みをつけた素線も含まれる。架空電
線全体の横断面形状は任意であるが、突起部を設けるこ
とにより風騒音が低減できる。又円形状、楕円形状、又
は凹部のない多角形状にすることにより着雪防止が計れ
る。又架空電線の中心部分を空洞にすることにより可撓
性を向上できる。前記空洞部に光ケーブルを収容するこ
とができる。架空電線を、電線に、補強電線又は補強線
を組入れて構成することにより、撚合わせ歪みを元に戻
そうとして起きる素線の自転に基づく架空電線の回転現
象が確実に阻止され、撚合わせの緩みがなくなる。
【0006】
【作用】本発明の架空電線は、横断面形状が多角形の電
線を、電線間に隙間が生じないように撚合わせて構成し
たものなので、架空電線内部に雨水が侵入せず、アルミ
電線の電食や補強鋼線の錆付き等が防止される。電導部
分の占積率が高いので、送電量が同じなら架空電線の径
を小さくでき、径が同じなら送電量を大きくとれる。又
撚合わせ歪みを無くそうとして素線が自転して起きる架
空電線の回転現象が、素線同士を相互に密着させ撚合わ
せることにより阻止され、架空電線の撚合わせの緩みが
なくなる。素線の所要数を補強電線や補強線で置き換え
て撚合わせ力を強めることにより架空電線の回転現象が
より確実に阻止できる。
【0007】以下に本発明を実施例により具体的に説明
する。 (実施例1)図1イ〜ニは本発明の架空電線の実施例を
示すそれぞれ横断面図である。図1イに示した架空電線
は、横断面形状が六角形のアルミ電線(六角電線と称
す)10の周囲に同じ断面形状の六角電線10が稠密に2層
撚合わされ、更にその左右両外周面には、横断面形状が
台形のアルミ電線(台形電線と称す)11又は横断面形状
が五角形のアルミ電線(五角電線と称す)12が稠密に1
層撚合わされている。前記台形電線11又は五角電線12
は、相互に又内側の六角電線10と隙間なく密着し、且つ
架空電線の表面に露出する面を丸みをつけて加工して、
架空電線全体の横断面形状がほぼ円形になるように形成
されている。この架空電線の上下面は六角電線10が3本
づつ露出していて、凹凸状を呈している。
【0008】図1ロに示した架空電線は、図1イに示し
た架空電線の上下面に露出した六角電線10の凹部に横断
面形状が三角形の電線(三角電線と称す)13を密着させ
て、前記架空電線の上下面を平面となし、且つ架空電線
の左右両面に露出する、台形電線14と五角電線15の面を
平面のままとして撚合わせ、架空電線全体の横断面形状
を凹部のない多角形にしたものである。
【0009】図1ハに示した架空電線は、4本の六角電
線10を相互に隙間が生じないように密着させて撚合わ
せ、その周囲に、同じ断面形状の六角電線10を1層同じ
く密着させて撚合わせ、更にその周囲に台形電線11と五
角電線12を交互に密着させて撚合わせ、架空電線の表面
に露出する、台形電線11又は五角電線12の面に丸みを付
けて架空電線全体の横断面形状が楕円形になるようにし
たものである。
【0010】図1ニに示した架空電線は、図1ハに示し
た架空電線の表面に露出する、台形電線14又は五角電線
15の面を平面となして、架空電線全体の横断面形状が凹
部のない多角形となるようにしたものである。
【0011】(実施例2)図2イ〜ニは本発明の架空電
線の他の実施例を示すそれぞれ横断面図である。いずれ
も、アルミ電線の所要数を、鋼心アルミ電線(鋼線40に
アルミ電線材50を被覆したもの)で置き換えたもので、
素線の断面形状及び架空電線全体の横断面形状は図1イ
〜ニに示したものとそれぞれ同じである。図2イに示し
た架空電線は六角鋼心線(横断面形状が六角形の鋼心ア
ルミ電線)20を縦方向に連続させ横方向に間隔を開けて
配置したものである。図2ロに示した架空電線は六角鋼
心線20を環状に配置したものである。図2ハに示した架
空電線は六角鋼心線(鋼心も六角形)21と五角鋼心線
(横断面形状が五角形の鋼心アルミ電線)23をランダム
に配置したものである。図2ニに示した架空電線は台形
鋼心線(横断面形状が台形の鋼心アルミ電線)24又は五
角鋼心線23を外周に1本おきに配置したものである。
尚、図2ハに示した六角鋼心線21の鋼線41は、六角鋼心
線21と、その横断面形状において相似形になるようにし
た。図2ニの台形鋼心線24、五角鋼心線23においても同
様にした。
【0012】このようにして製造した各々の架空電線を
臨海地帯に長期間架線して、腐食状況、撚合わせ状況、
風騒音の程度を調査した。比較の為従来のZnメッキ鋼
線又は防食剤を用いた架空電線についても同様の調査を
行った。結果を表1に示す。
【0013】
【表1】 #:Znメッキ層が剥離し局部的に腐食。*:防食剤落
下。 §:◎極めて良好、○良好、△部分的に緩みあり、×鋼
撚線の飛び出しあり。 ♭:従来品を100 としたときの比較値、数字が小さい程
低騒音。
【0014】表1より明らかなように、本発明例品(N
o.1〜8)はいずれも、素線同士が隙間なく撚合わされた
ものなので、架空電線内部への雨水の侵入が防止され
て、耐食性に優れ又撚合わせ状況も良好であった。特に
図2イ〜ニに示した構造の架空電線(No.5〜8)は、アル
ミ電線の所要数を鋼心線で置き換えた為撚合わせ力が強
く、撚合わせに緩みが全く認められなかった。又風騒音
については、図1イ及び図2イの構造の架空電線(No.1,
5)は、従来の架空電線(No.9,10)より騒音の大きさは20
〜30%低下した。これは架空電線の上下面の凹凸部によ
る効果である。他方、従来品(No.9,10) は、いずれもア
ルミ電線層と鋼撚線との間が相対的に回転して撚合わせ
形状が部分的に不規則になった。又No.10 では架空電線
表面から鋼撚線が飛び出した部分があった。又防食剤が
滴下して通行人や器物を汚損するトラブルが数件発生し
た。
【0015】(実施例3)実施例1で用いた架空電線を
豪雪地帯に架線して、着雪状態を観察した。本発明例品
の図1ロ〜ニ、図2ロ〜ニに示した構造の架空電線(N
o.2〜4,6 〜8)は、架空電線の表面に凹部がない為着雪
量が極めて少なかった。これに対し、従来品(No.9,10)
は電線の撚溝に沿って着雪が回転しながら成長して筒雪
となり、筒雪が落下する度に架空電線がギャロッピング
やスリートジャンプを起こして架空電線同士が短絡し
た。本発明例品の図1イ、図2イに示したもの (No.1,
5) は上下面の凹部に沿って着雪が回転し成長したが、
筒雪とはならず、ギャロッピングは生じなかった。
【0016】(実施例4)図1イ、ロに示した架空電線
の中心の六角電線を1本除去して、中心部を空洞とし、
この空洞部に光ケーブルを配置して架線した。中心部が
空洞の為可撓性に優れ、撚合わせ後の巻取り及び架線作
業が比較的容易に行えた。又空洞部に光ケーブルを配置
して、内蔵型OPGWとして用いたが、光ケーブルは外
界から完全に保護されて、良好な光通信が長期に渡り安
定してなされた。
【0017】以上、架空電線を構成する素線が、横断面
形状が多角形のアルミ電線の場合、又は前記アルミ電線
の所要数を前記アルミ電線と同じ形状の鋼心アルミ電線
で置き換えた場合について説明したが、アルミ電線の所
要数を横断面形状が多角形の鋼線で置き換えた場合にも
同様の効果が得られる。又前記素線がアルミ合金電線、
銅系電線の場合にも同様の効果が得られる。素線の横断
面形状は、八角形等他のものも適用できる。又本発明の
架空電線は鋼索道線の代わりに用いることも可能であ
る。
【0018】
【効果】以上述べたように、本発明の架空電線は、耐食
性に優れ、良好な撚合わせ形状が保持され、工業上顕著
な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の架空電線の第1の実施例を示す横断面
図である。
【図2】本発明の架空電線の第2の実施例を示す横断面
図である。
【図3】従来の架空電線の横断面図である。
【符号の説明】
10────六角電線 11,14 ──台形電線 12,15 ──五角電線 13────三角電線 20,21 ──六角鋼心線 24────台形鋼心線 22,23 ──五角鋼心線 30,31 ──鋼撚線 40,41 ──鋼線 50────アルミ電線材 60────難腐食性金属層 70────防食剤 80────横断面扇形のアルミ電線 81────横断面円形のアルミ電線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面形状が多角形の電線を、電線間に
    隙間が生じないように撚合わせて構成したことを特徴と
    する架空電線。
  2. 【請求項2】 架空電線を構成する横断面形状が多角形
    の電線の所要数を、前記電線と同じ形状の複合補強電線
    又は補強線で置き換えたことを特徴とする請求項1記載
    の架空電線。
  3. 【請求項3】 架空電線全体の横断面形状が円形、楕円
    形、又は凹部のない多角形であることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の架空電線。
  4. 【請求項4】 中心部分の電線、補強電線、又は補強線
    を除去して空洞を設けたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項3記載の架空電線。
JP8568194A 1994-03-30 1994-03-30 架空電線 Pending JPH07272539A (ja)

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