JP2586760Y2 - グリーンカットマシン - Google Patents

グリーンカットマシン

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JP2586760Y2
JP2586760Y2 JP1991093178U JP9317891U JP2586760Y2 JP 2586760 Y2 JP2586760 Y2 JP 2586760Y2 JP 1991093178 U JP1991093178 U JP 1991093178U JP 9317891 U JP9317891 U JP 9317891U JP 2586760 Y2 JP2586760 Y2 JP 2586760Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばダム堤体の構築
時等におけるコンクリート壁のレイタンスの除去を行う
グリーンカットマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダム構築に際して、コンクリート面のレ
イタンスを取り除く打継目処理作業、即ち、グリーンカ
ット作業は、従来、ブラシを回転させ、ブラシでコンク
リート面を削り取ることで行なわれているが、この方式
では機械的に削り取りの作業がなされるため、その作業
効率に限界がある。また、ノズルを手で持ち超高圧水を
噴出させてコンクリート面を削り取ることも行なわれて
いるが、広範なコンクリート面全域にわたっての手作業
には限界があり、また、削り取られたレイタンスの除去
のための別作業が必要となる。
【0003】そこで、所定の固定された位置に超高圧水
ポンプとバキュームポンプとを設置し、この超高圧水ポ
ンプからの超高圧水を走行可能な車体側に供給して、該
車体に設けられた噴射ノズルからコンクリート面に噴射
させる一方、除去されたレイタンスを車体側からバキュ
ームポンプで吸引してコンクリート面から除去すること
が考えられる。そして、このように構成すると、前記車
体と超高圧水ポンプ及びバキュームポンプとの間隔が車
体の走行に伴って変化する。そこで、前記車体に、2つ
のドラムを回転可能に配設し、このドラムに前記超高圧
水ホースと前記バキュームホースを夫々巻回させ、前記
車体の走行に応じてドラムから超高圧水ホースとバキュ
ームホースを夫々繰り出し或は巻き取りつつグリーンカ
ット作業を行うことが考えられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、特に、
バキュームホースは、削り取られたレイタンスを回収す
るものであるので、水平軸を中心として回転するドラム
に巻回したのでは、前記バキュームポンプによるレイタ
ンスの吸引を停止すると、ドラムに巻き取られたバキュ
ームホース内の前記ドラムの下部に位置する部分に吸引
中のレイタンスが沈降して、その部分における前記バキ
ュームホースが目詰まりを起こした閉塞状態となり、バ
キュームポンプの駆動を再開する際に動作不良が発生す
る不具合が考えられる。また、噴射ノズルが設けられた
車体が広大なコンクリート面を走行する関係上、バキュ
ームホースは長尺となり、そのため、このような長尺な
バキュームホースを巻き取るためには、ドラムの回りに
大きなスペースを要し、車体を大型化することなくドラ
ムを車体側にいかに配設するかも重要な問題となる。本
考案は上記事情に鑑みてなされたもので、また、先願
(特願平2−253892号)を改良したものであり、
レイタンスの残留によるバキュームホースの目詰まりを
防止でき、しかも車体を大型化することなくバキューム
ホースの巻き取り繰り出しを行えるグリーンカットマシ
ンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、超高圧水を前記コンクリート面に噴射させ
てコンクリート面上のレイタンスを削り取り、削り取ら
れたレイタンスを汚濁水と共に吸引していくグリーンカ
ットマシンにおいて、走行可能な車体と、前記車体の前
部に車体の左右方向に移動可能に配設され、下方に開放
状でコンクリート面に接触して閉塞空間を形成する集塵
ケースと、前記集塵ケース内に配設されコンクリート面
上のレイタンスを削り取るための超高圧水をコンクリー
ト面に噴射させる噴射ノズルと、前記車体に回転可能に
配置されたバキュームホース用のドラムと、前記車体と
離れた箇所に設けられたレイタンス吸引用のバキューム
ポンプに接続され前記ドラムに巻回されるレイタンス搬
送用の第2バキュームホースと、前記第2バキュームホ
ースと前記集塵ケースとの間を接続するレイタンス搬送
用の第1バキュームホースと、前記ドラムを回転駆動す
る駆動部とを備え、前記車体には走行用の燃料タンク
や、走行用のスイッチ類が収容された作動ボックス、グ
リーンカットマシンの各部を制御するための制御部が収
容された制御盤等の各種の構成部材が搭載され、前記ド
ラムは、前記各種の構成部材の上方の車体の頂部に、鉛
直軸を中心に回転可能に配置され、前記第2バキューム
ホースは、車体の後部を通って前記ドラムに巻回され、
前記第1バキュームホースは、ドラムの回転中心部にお
いてその一端が前記第2バキュームホースに接続される
と共にドラムの前部下方を通ってドラムの前方に引き出
され、その他端が前記集塵ケースに接続されていること
を特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本考案の一実施例によるグリーンカットマ
シンの側面図、図2は同平面図、図3は同正面図であ
る。
【0007】まず、図1乃至図3を参照して本実施例の
グリーンカットマシンの概略構成を説明する。図1にお
いて10はグリーンカットマシンであり、このグリーン
カットマシン10の車体20には、前後方向への移動用
の車輪群21と左右方向への移動用の車輪群22とが設
けられていて、これらは例えば車体20に搭載された図
示しないディーゼルエンジン等の動力源により回転され
る。
【0008】このうち前記車輪群22は図1に示すよう
に、油圧ジャッキ23を介して車体20の下部箇所に取
り付けられていて、前後方向への移動時には前記車輪群
21がコンクリート面Cに接地して車輪群22はコンク
リート面Cから浮いて位置しており、左右方向への移動
時には前記油圧ジャッキ23が駆動して、前記車輪群2
2を降下させてこれをコンクリート面Cに接地させ、こ
れに伴って前記車輪群21をコンクリート面Cから持ち
上げるようにしている。
【0009】前記車体20には図1に示すように、前記
図示しないディーゼルエンジンの燃料が貯留される燃料
タンク24と、ディーゼルエンジンからの排気を放出す
るマフラー25と、前記ディーゼルエンジンの作動、停
止等のスイッチ類が配設されたエンジン作動ボックス2
6と、前記油圧ジャッキ23等の油圧作動部分に供給さ
れる圧油が貯留される作動油タンク27とが搭載されて
いる。また、前記車体20には図2及び図3に示すよう
に、前記作動油タンク27から油圧ジャッキ23等の油
圧作動部分への圧油供給路や、後述する超高圧水の供給
路及びレイタンスの吸引路等の経路の切り換えや開閉を
行うための電磁弁28a,28bと、本グリーンカット
マシン10の駆動を制御する後述の制御部203(図
7)が収容された制御盤29が搭載されており、これら
が搭載された前記車体20の頂部には、図1に示すよう
に、後に詳説するドラム60が搭載されており、また車
体20の側面には図1に示すように、前記ドラム60の
上面に至る梯子30が架設されている。
【0010】一方、前記車体20の前面には図2に示す
ように矩形の保護枠31が取り付けられており、該保護
枠31の四隅には図1に示すようにキャスター33が取
り付けられていると共に、保護枠31の前枠32には、
図示しないが障害物検出用のセンサが取り付けられてい
る。また、前記車体20の前面には水平ガイド36が、
図2に示すようにヒンジ34及び油圧シリンダ35を介
して揺動自在に取り付けられており、該水平ガイド36
は、前記油圧シリンダ35の伸縮に伴って水平方向に揺
動する。また、図1に示すように、前記水平ガイド36
にはその延在方向に移動可能な垂直ガイド40が取り付
けられており、該垂直ガイド40は、図3に示すように
前記水平ガイド36に設けられた油圧シリンダ37、プ
ーリ38、及びベルト39等の駆動により、前記水平ガ
イド36の延在方向に移動する。
【0011】前記垂直ガイド40には図1に示すよう
に、ハンドル41の回転操作により上下動するブラケッ
ト42が設けられており、該ブラケット42にはガンヘ
ッド43が取り付けられている。このガンヘッド43に
は図1に示すように、キャスター45が取り付けられた
基台44と、該基台44の底面に設けられた上下動可能
な集塵ケース46と、該集塵ケース46の内部に設けら
れた例えばダイヤモンドチップにより形成された噴射ノ
ズル47と、前記集塵ケース46を上下動させるための
油圧シリンダ(図示せず)とが設けられている。
【0012】また、前記集塵ケース46には図1に示す
ように、前記不図示の油圧シリンダへ圧油を供給するた
めの油圧ホース49と、前記噴射ノズル47から噴射さ
せるレイタンス除去用の超高圧水を供給する第1超高圧
水ホース50と、除去されたレイタンスを集塵ケース4
6内から吸引するための第1バキュームホース51とが
接続されており、この集塵ケース46の下縁には、該集
塵ケース46の下縁をコンクリート面Cに接触させた際
の、前記集塵ケース46内の閉塞度を向上させるため
に、ゴム等の弾性部材による密閉片46aを取り付けて
いる。
【0013】このうち前記第1超高圧水ホース50は、
図2に示すように前記車体20の上部後方に設けられ
た、水平軸の回りに回転可能なドラム55の図示しない
出水口に接続されており、該不図示の出水口に連通する
ドラム55の入水口(図示せず)には第2超高圧水ホー
ス56の一端が接続されていて、該第2超高圧水ホース
56は前記ドラム55に繰り出し巻き取り可能に巻回さ
れている。そして、前記第2超高圧水ホース56の他端
は、前記グリーンカットマシン10から離れた所定の固
定位置に設置される不図示のベースマシンに設けられた
超高圧水ポンプ(図示せず)に至っていて、該不図示の
超高圧水ポンプからの超高圧水が、前記第2超高圧水ホ
ース56、ドラム55、及び第1超高圧水ホース50を
介して前記噴射ノズル47に供給されて、該噴射ノズル
47からコンクリート面Cに噴射されるようになってい
る。
【0014】一方、前記第1バキュームホース51の一
端は、図1、図2、図4に示すように、前記ドラム60
の回転中心部に配置された第1ジョイント部61に接続
されており、また、ドラム60の回転中心部に配置され
た第2ジョイント部62には第2バキュームホース63
の一端が接続されている。そして、図2に示すように、
第1バキュームホース51の他端はドラム60の前部下
方を通りドラム60の前方に引き出されて集塵ケース4
6に接続され、第2バキュームホース63の他端は車体
20の後部を通って前記不図示のベースマシンに設けら
れたバキュームポンプ(図示せず)に至っており、前記
超高圧水の噴射によってコンクリート面Cから削り取ら
れたレイタンスは、前記超高圧水がコンクリート面Cに
噴射されて汚濁された汚濁水と共に、前記バキュームポ
ンプの駆動により、前記集塵ケース46内から前記第1
バキュームホース51、第1ジョイント部61、ドラム
60、第2ジョイント部62、及び第2バキュームホー
ス63を介して、前記不図示のベースマシン側に吸引さ
れ、ベースマシン側においてダスト分は回収され、水分
は処理水として他の箇所に送出される。
【0015】前記ドラム60は図4に示すように、モー
タ64、プーリ65、及びベルト66等からなる駆動部
Kの駆動によって鉛直軸Vの回りに回転可能とされてお
り、前記第2バキュームホース63は図4に示すよう
に、矢印Aで示す順番で繰り出し或は巻き取られ、巻き
取り状態においては例えば4列(ドラム60の幅方向)
4段(同半径方向)となるように、前記ドラム60に巻
回されている。
【0016】尚、前記ドラム55の不図示の出水口と、
前記ドラム60の第1ジョイント部61とは、前記各ド
ラム55,60の回転には連動せず、常時一定方向を指
向するようにしてある。
【0017】さて、前記ドラム60には図2に示すよう
に、該ドラム60に巻回される前記第2バキュームホー
ス63をドラム60の中心方向に押さえ付けるための押
え機構70が設けられている。この押え機構70は図5
(a),(b)に示すように、前記ドラム60の外縁に
取り付けられた基部71と、該基部71に回転自在に取
り付けられた軸72と、該軸72に取り付けられて前記
基部71に対して揺動自在である略コ字状のアーム73
と、該アーム73の開放端に回転可能に取り付けられた
フリーローラ74とからなり、前記アーム73はコイル
スプリング75により常時ドラム60の中心方向に付勢
されている。そして、前記コイルスプリング75の付勢
によって、前記フリーローラ74の周面が前記ドラム6
0に巻回された第2バキュームホース63に当接し、こ
れをドラム60の中心方向に付勢するようにしている。
【0018】尚、前記基部71には、前記ドラム60に
巻回された前記第2バキュームホース63の、該ドラム
60の半径方向における巻回段数を検出するための巻回
段数検出部76が設けられている。この巻回段数検出部
76は、前記アーム73の揺動位置、ひいては前記第2
バキュームホース63の巻回段数を検出するリミットス
イッチ(図示せず)を有しており、該リミットスイッチ
は、例えば巻回段数1乃至2段、2乃至3段、3乃至4
段という具合に、前記第2バキュームホース63のドラ
ム60に対する巻回段数に応じて変化する信号を、前記
制御盤29に収容された後述の制御部203(図7)に
出力する。
【0019】また、前記ドラム60の近傍には図1に示
すように、該ドラム60に巻回された前記第2バキュー
ムホース63の繰り出し巻き取り時に該第2バキューム
ホース63をガイドするガイド機構80が設けられてい
る。このガイド機構80は図1にあるように、前記ドラ
ム60の近傍に立設された、ドラム60の高さに合わせ
た長さのガイドレール81と、該ガイドレール81に沿
って上下動可能なスライド部材82と、該スライド部材
82をガイドレール81に沿って上下動させるための油
圧シリンダ83と、前記ガイドレール81と前記ドラム
60の周面との間に配設され、前記ドラム60から繰り
出される第2バキュームホース63の繰り出し部分63
aの、前記ドラム60の幅方向における巻回列位置を検
出するための巻回列位置検出部84と、前記ガイドレー
ル81を挟んで前記巻回列位置検出部84とは反対側に
立設されたガイド部材88とからなるものである。
【0020】前記スライド部材82は図1にあるよう
に、上下一対のフリーローラ82a,82bを有してお
り、このフリーローラ82a,82bの間には、前記ド
ラム60から繰り出される第2バキュームホース63を
挿通させている。また、前記油圧シリンダ83には、そ
のシリンダロッド83aの進出長さを検出するための近
接スイッチ(図示せず)が複数付設されており、本実施
例では、進出長さ0mm位置と、進出長さ100mm位
置と、進出長さ200mm位置との3箇所に配設されて
いて、これらの近接スイッチは、シリンダロッド83a
の検出時に後述の制御部203(図7)に対して検出信
号を出力する。
【0021】さらに、前記巻回列位置検出部84は図6
にあるように、前記ドラム60の高さに合わせた長さの
ガイドレール85と、該ガイドレール85に沿って上下
動可能であり、前記第2バキュームホース63の繰り出
し部分63aが挿通されたガイドリング86と、該ガイ
ドリング86のガイドレール85上の位置、ひいては前
記第2バキュームホース63の繰り出し部分63aの巻
回列位置を検出するためのリミットスイッチ87とから
なるものである。
【0022】該リミットスイッチ87は、例えば巻回列
位置1乃至2列、2乃至3列、3乃至4列という具合
に、前記第2バキュームホース63の繰り出し部分63
aのドラム60に対する巻回列位置に応じて変化する信
号を、前記制御盤29に収容された後述の制御部203
(図7)に出力する。一方、前記ガイド部材88は図2
にあるように、上下方向を軸方向とする一対のフリーロ
ーラ88a,88bを有し、このフリーローラ88a,
88b間に、前記ガイドリング86及びスライド部材8
2を介してドラム60から前記不図示のベースマシン側
に至る第2バキュームホース63が挿通されている。
【0023】次に、前記グリーンカットマシン10の制
御盤29内に設けられた制御系の概略構成について、図
7のブロック図を参照して説明する。図7において20
0は制御系であり、この制御系200は、前記車輪群2
1,22の回転速度を検出するためのエンコーダ201
と、前記ドラム60を回転させるモータ64の回転速度
を検出するためのエンコーダ202と、前記モータ64
の回転及び前記ガイド機構80の油圧シリンダ83の伸
縮動作を制御する制御部203とを備えている。
【0024】そして、前記制御部203は、前記エンコ
ーダ201の検出結果に基づいて前記不図示のベースマ
シンに対する前記グリーンカットマシン10の移動量を
検出し、これに基づいて、該不図示のベースマシンから
グリーンカットマシン10までの距離を算出して、前記
ドラム60から繰り出される前記第2バキュームホース
63の長さが前記距離に応じた長さとなるように、前記
モータ64を所定の方向に所定量回転させる。また、前
記制御部203は、前記巻回段数検出部76からの入力
信号に基づいて、前記ドラム60に巻回されている第2
バキュームホース63の巻数、即ちドラム60の半径方
向に第2バキュームホース63が何段巻回されているか
を判別し、この判別結果に基づいて、第2バキュームホ
ース63のドラム60への巻回段数が増える毎に前記モ
ータ64の回転トルクを段階的に上昇させるように制御
する。
【0025】さらに、前記制御部203は、前記ガイド
機構80のリミットスイッチ87からの入力信号に基づ
いて、前記ガイド機構80の油圧シリンダ83のシリン
ダロッド83aを伸縮させて、前記ガイドレール81に
沿って上下往復動するスライド部材82が、前記ドラム
60に巻回された第2バキュームホース63の繰り出し
部分63aの位置の変化に追従するように上下動させ
る。具体的には、図8の関係図にあるように、前記第2
バキュームホース63の繰り出し部分63aの巻回列位
置が1乃至2列であるときには、前記シリンダロッド8
3aの進出ストロークが200mmとなり、2乃至3列
であるときには、前記シリンダロッド83aの進出スト
ロークが100mmとなり、3乃至4列であるときに
は、前記シリンダロッド83aの進出ストロークが0m
mとなるように、前記制御部203がシリンダロッド8
3aの伸縮動作を制御し、この伸縮制御に際して前記制
御部203は、油圧シリンダ83に付設された前記不図
示の近接スイッチからの検出信号を監視しながらフィー
ドバック制御を行う。
【0026】尚、前記制御部203は、ここでは詳説を
略すが、例えばグリーンカットマシン10から離れた位
置にて操作されるリモートコントローラや、前記グリー
ンカットマシン10に設けられた操作部(図示せず)
や、或は前記不図示のベースマシン側に設けられた操作
盤のスイッチの操作等に基づいて、車輪群21,22の
駆動や、油圧ジャッキ23等の油圧作動部分の動作等、
グリーンカットマシン10に付設された種々の駆動部分
の動作制御を行う。
【0027】さて、このように構成された本実施例のグ
リーンカットマシン10を用いたグリーンカット作業で
は、不図示の超高圧水ポンプやバキュームポンプと、超
高圧水を噴射する前記噴射ノズル47やレイタンス吸引
用の集塵ケース46等とを分離し、前記噴射ノズル47
や集塵ケース46等を実装したグリーンカットマシン1
0のみをコンクリート面C上で走行、移動させて作業を
行う。
【0028】そして、作業に際しては、前記集塵ケース
46の下縁に設けた密閉片46aをコンクリート面Cに
接触させ、この状態で前記ガンヘッド43を水平ガイド
36の延在方向に往復動させつつ前記グリーンカットマ
シン10を所望の方向に移動させることにより、コンク
リート面Cとの間で閉塞状態となった前記集塵ケース4
6内において、前記噴射ノズル47から超高圧水をコン
クリート面Cに噴射させて、該コンクリート面C上のレ
イタンスを削り取る。さらに、前記不図示のベースマシ
ンに設けられたバキュームポンプの駆動により、削り取
られた前記レイタンスを前記汚濁水と共に、前記閉塞さ
れた集塵ケース46内から第1及び第2バキュームホー
ス51,63を介してベースマシン側に吸引させて、前
記コンクリート面C上から除去する。
【0029】この場合、本実施例のグリーンカットマシ
ン10では、その移動に伴って前記不図示のベースマシ
ンとの間の距離が変化するので、これに合わせて前記第
2超高圧水ホース56と第2バキュームホース63とを
ある程度の長さを有するものとしてあり、前述したよう
にそれぞれドラム55,60に巻回して、必要な長さ分
だけドラム55,60から繰り出すようにしている。そ
して、本実施例のグリーンカットマシン10では、特
に、前記第2バキュームホース63が巻回されたドラム
60の回転量を前記制御部203によって制御し、これ
により、ドラム60から繰り出される第2バキュームホ
ース63の長さを調整し、また、前記ドラム60の回転
時における回転トルクを該ドラム60に巻回された第2
バキュームホース63の巻回段数に応じて変化させてい
る。さらに、前記ドラム60に押え機構70とガイド機
構80とを付設して、該ドラム60から前記第2バキュ
ームホース63を繰り出し、或は巻き取るときに、第2
バキュームホース63の乱巻きやたるみが生じないよう
にしている。
【0030】このように、本実施例のグリーンカットマ
シン10では、前記第2バキュームホース63が巻回さ
れたドラム60を前記車体20の頂部に、鉛直軸を中心
に回転可能に配設したので、該ドラム60の径が大きく
なっても、前記車体20上に搭載された他の物品のレイ
アウトに影響を及ぼすことがなく、よって、前記車体2
0を大型化せずにドラム60を搭載することができる。
また、前記ドラム60からガンヘッド43に至る第1バ
キュームホース51が、車体20の頂部から下方に垂下
された状態となるので、該ガンヘッド43と第1ジョイ
ント部との間における第1バキュームホース51の長さ
を大きく確保することができ、よって、前記ガンヘッド
43の車体20に対する移動に際しても、前記第1バキ
ュームホース51に捩れ等が生じにくいという利点を有
する。
【0031】そして、前記第2バキュームホース63が
ドラム60に水平方向に巻回されているため、前記不図
示のバキュームポンプの駆動が停止して、第2バキュー
ムホース63内に、この中に残留した前記レイタンスを
含んだ汚濁水が沈降しても、この汚濁水が第2バキュー
ムホース63の断面の下部に溜るので、断面全体が閉塞
されて目詰まりが起こることがなく、よって、再び前記
不図示のバキュームポンプを駆動して作業を再開しても
動作不良が発生することがない。
【0032】
【考案の効果】上述したように本考案のグリーンカット
マシンでは、バキュームホースの巻き取り繰り出し用の
ドラムを前記車体の頂部に、鉛直軸を中心に回転可能に
配置したので、レイタンス吸引作業を中断した際にバキ
ュームホース内に残留したレイタンスがバキュームホー
スの断面全体を閉塞して、該バキュームホースが目詰ま
りを起こすことを防止することができ、しかも、車体上
に搭載された他の物品のレイアウトに影響を及ぼさない
ので、車体を大型化することなくバキュームホースの巻
き取り繰り出しを行うことができ、更には、バキューム
ホースの耐久性上有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるグリーンカットマシン
の側面図である。
【図2】図1に示すグリーンカットマシンの平面図であ
る。
【図3】図1に示すグリーンカットマシンの正面図であ
る。
【図4】図1に示す第2バキュームホースが巻回される
ドラムの概略構成を示す説明図である。
【図5】図2に示す押え機構の概略構成を示すもので、
図5(a)は平面図、図5(b)は正面図である。
【図6】図1に示す巻回列位置検出部の概略構成を示す
説明図である。
【図7】図1に示すグリーンカットマシンの駆動を制御
する制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図8】図7の制御部によるシリンダロッドの進出スト
ロークの制御内容を示す説明図である。
【符号の説明】
10 グリーンカットマシン 20 車体 47 噴射ノズル 51,63 第1,第2バキュームホース 60 ドラム C コンクリート面 K 駆動部 V 鉛直軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−106212(JP,A) 特開 平4−265360(JP,A) 特開 平4−131465(JP,A) 実公 平3−32188(JP,Y2) 実公 平5−20835(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 21/02 103

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超高圧水を前記コンクリート面に噴射さ
    せてコンクリート面上のレイタンスを削り取り、削り取
    られたレイタンスを汚濁水と共に吸引していくグリーン
    カットマシンにおいて、 走行可能な車体と、 前記車体の前部に車体の左右方向に移動可能に配設さ
    れ、下方に開放状でコンクリート面に接触して閉塞空間
    を形成する集塵ケースと、 前記集塵ケース内に配設され コンクリート面上のレイタ
    ンスを削り取るための超高圧水をコンクリート面に噴射
    させる噴射ノズルと、前記車体に回転可能に配置された バキュームホース用の
    ドラムと、 前記車体と離れた箇所に設けられたレイタンス吸引用の
    バキュームポンプに接続され前記ドラムに巻回されるレ
    イタンス搬送用の第2バキュームホースと、 前記第2バ
    キュームホースと前記集塵ケースとの間を接続するレイ
    タンス搬送用の第1バキュームホースと、 前記ドラムを回転駆動する駆動部とを備え、 前記車体には走行用の燃料タンクや、走行用のスイッチ
    類が収容された作動ボックス、グリーンカットマシンの
    各部を制御するための制御部が収容された制御盤等の各
    種の構成部材が搭載され、 前記ドラムは、前記各種の構成部材の上方の 車体の頂部
    に、鉛直軸を中心に回転可能に配置され、前記第2バキュームホースは、車体の後部を通って前記
    ドラムに巻回され、 前記第1バキュームホースは、ドラムの回転中心部にお
    いてその一端が前記第2バキュームホースに接続される
    と共にドラムの前部下方を通ってドラムの前方に引き出
    され、その他端が前記集塵ケースに接続されている、 ことを特徴とするグリーンカットマシン。
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