JPH085029Y2 - 伝熱管挿入治具 - Google Patents

伝熱管挿入治具

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JPH085029Y2
JPH085029Y2 JP1991058826U JP5882691U JPH085029Y2 JP H085029 Y2 JPH085029 Y2 JP H085029Y2 JP 1991058826 U JP1991058826 U JP 1991058826U JP 5882691 U JP5882691 U JP 5882691U JP H085029 Y2 JPH085029 Y2 JP H085029Y2
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JP
Japan
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heat transfer
transfer tube
tubular
pressure fluid
bag
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JP1991058826U
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JPH0520835U (ja
Inventor
隆二 横山
英男 竹見
幸男 福島
Original Assignee
日立ビル施設エンジニアリング株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、熱交換器の伝熱管を交
換する際、該伝熱管を所定の位置に挿入するための治具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は熱交換器の1例を示す。シェル1
内に伝熱管2が収納されている。本例の伝熱管2はU字
形をなしていて、その両端はヘッダー4に連通固定され
ている。熱交管流体は矢印aのごとく供給され、多数の
U字形伝熱管2に分流してシェル1内で熱交換した後に
矢印bのごとく流出する。上記多数の伝熱管2は、その
位置を正確に規制するとともに異常振動や共振を防止す
るため支持板3で中間部を固定されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述のような熱交換器
(図3)を製造する際は、専門工場で専用機を使用して
各構成部材が能率よく組立てられる。しかし製造後に伝
熱管2が腐食したりするとこの伝熱管2を新品と交換し
なければならず、その組み付けに多大の労力と時間とを
要する。製造の際は、予め支持板3に伝熱管2を挿通し
て仮組立した後、これらをシェル1内に収納することも
可能である。また、シェル1の側板を取付固定する前に
シェル内で支持板3と伝熱管とを配置して固定すること
もできる。ところが、修理や整備のために伝熱管2を交
換する際には、支持板3を取外したりシェル1を切断し
たりすることなく伝熱管2を組み付けなければならない
(少なくとも、シェル1の切断を最小限に留めなければ
ならない)。
【0004】そこで伝熱管2を交換のために組み付ける
には、矢印c方向に押し込む工法が用いられる。従来一
般に、一人の作業員がヘッダー4の側から細い長尺の棒
を差しこんで、その先端を伝熱管の中に入れて伝熱管を
誘導しながら、もう一人の作業員が該伝熱管を矢印c方
向に押しこむ。上記の細いとは、伝熱管の内径よりも若
干細い意である。また、本考案においての長尺とは、伝
熱管の長さ程度をいうものとする。このため、伝熱管の
交換組付は少なくとも二人の作業員を必要とし、かつ、
高度の熟練と多大の労力とを必要とする。
【0005】上記の作業を容易ならしめるため、矢印c
方向に押し込む代りに何らかの治具を用いて矢印c方向
に引っ張ることが考えられる。しかし、上述のように伝
熱管を引っ張ろうとしても未だ好適な治具が開発されて
いない。すなわち、通常のチャック器具を用いて伝熱管
の外周を把持すると、支持板3の孔を通過できない。上
記支持板の孔は伝熱管の外径とほぼ等しいので、伝熱管
の外径よりも大きくない治具でないと使用できない。
【0006】一つの考え方としては伝熱管の中にワイヤ
ロープを通して引っ張ることも出来るが、ワイヤロープ
のように自在に屈曲する部材を支持板3の孔に挿通する
ことは容易でない。そこで、伝熱管挿入用の治具は長尺
であって適宜の剛性を有していることが必要となる。さ
らに、シェル1の外側から操作して自由に着脱すること
を要するのは言うまでも無い。
【0007】本考案は上述の事情に鑑みて為されたもの
で、伝熱管の外径よりも細い長尺の、適当な剛性を有す
る治具であって、しかも着脱が容易な伝熱管挿入治具を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの具体的な構成として本考案の伝熱管挿入治具は、伝
熱管よりも小径の、剛性を有する管状の圧力流体送給部
材と、上記管状の圧力流体送給部材の一端に取付けられ
た、ゴム弾性を有する袋状の拡張部材とよりなり、上記
の拡張部材を伝熱管内に挿入して圧力体を注入する
と、該拡張部材が直径方向に拡張して伝熱管の内周面に
押圧され、摩擦力によって軸心方向の引張力を支持し得
るようになっており、 かつ、前記のゴム弾性を有する袋
状の拡張部材は、大きさを異にする交換用の拡張部材を
備えていて、前記管状の圧力流体送給部材に対して着脱
交換可能な構造であることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、管状の圧力流体送給部材
が剛性を有しているので操作し易く、この圧力流体送給
部材から袋状の拡張部材内に圧力流体を注入すると該拡
張部材が膨張して伝熱管の内周面に密着し、摩擦力によ
って引張力を支持するので、前記管状の圧力送給部材に
引張力を加えて伝熱管を引っ張ることができる。その
上、大きさを異にする交換用の拡張部材が備えられてい
て着脱交換が可能であるから、各種管径の伝熱管のそれ
ぞれに対して適合する寸法の拡張部材を選択して使用す
ることができ、汎用性が大きい。
【0010】
【実施例】図1は本考案に係る伝熱管挿入治具の1実施
例を示す断面図である。5は、剛性を有する圧力流体送
給管として設けられた鋼管であって、その一端に拡張部
材としてのゴム袋6を装着してある。7は締付バンドで
ある。8は補強用の繊維性の線条であって、本例におい
てはガラス繊維よりなる繊維部材である。上記のゴム袋
6を伝熱管2の中に挿入して、矢印Pのように圧力流体
(圧縮空気でも、水道水でも、加圧油でも良い)を注入
すると、図2のようにゴム袋6が膨らんで伝熱管2の内
周面に密着して押圧される。これにより、該ゴム袋6と
伝熱管2の内周面に密着して押圧される。これにより、
該ゴム袋6と伝熱管2との間に摩擦力が発生するので矢
印F方向の引張力を支持し、該ゴム袋6が伝熱管2に固
着される。この状態(図2)で、鋼管5を矢印F方向に
引っ張ると伝熱管2が同方向に引っ張られる。この状態
(図2)では、前記の繊維部材8がピンと張られて、ゴ
ム袋6が伝熱管2の長手方向に伸びることを抑制する。
長手方向の伸びを制約されたゴム袋6は有効に直径方向
に膨張して伝熱管2に密着する。
【0011】本例のゴム袋6は、有底の円筒状に成形さ
れ、その開口付近は鋼管5と嵌合する小径の筒状に成形
されている。本考案を実施する際、伝熱管2の種類に応
じて大小各種のゴム袋を用意しておき、かつ、該ゴム袋
を鋼管5に着脱交換できるようにしておくと便利であ
る。この場合、図示の締付バンド7は着脱自在な構造の
ものを用いる。このように、拡張部材の開口部を小径
(鋼管5に外嵌する寸法)に構成するとともに着脱式の
バンド7で締めつけておくと、太い伝熱管にも細い管に
も対応し得るので汎用性にすぐれ、実用価値が高い。本
例のように鋼管5の一端をテーパ管状に成形しておく
と、流体圧を注入したときにゴム袋6が抜けるおそれが
無い。
【0012】図2の状態で矢印F方向の引張力を加える
と、この力はゴム袋6を介して伝熱管2に伝動される。
従ってこのゴム袋6は引張力や内圧に耐える強さと、伝
熱管2に対する密着性との両方を要求される。こうした
要求を満たすためには、このゴム袋を多層構造とし、す
くなくとも伝熱管に接する部分には摩擦係数の大きい合
成ゴム製の外層と、強靱な物理性状を有する合成ゴム製
の内層とを構成することが望ましい。上記の内層と外層
との間に位置せしめて、紐状ないし布状の補強部材をラ
ミネートしておくと、矢印F方向の力に耐えるために
も、またゴム袋6が伝熱管2の長手方向に伸びることを
制約するためにも好都合である。鋼管5は、図3に示し
た支持板3の孔に挿通するためにも剛性を有する長尺の
直管でなければならないが、その端に管継手9を設けて
可撓性の圧力管(耐圧ホース)11を着脱できるように
しておくと取扱い易い。さらに、上記管継手9の近くに
開閉弁10を設けておくと、図2のようにしてゴム袋6
を膨らませて伝熱管2に固着させた後、開閉弁10を閉
じて管継手9を切り離すことができるので、伝熱管の挿
入作業を行い易い。(可撓圧力管11を引き摺りながら
作業する必要が無い)。
【0013】図4は本考案の応用例を示す。前記実施例
においてはゴム袋6内に繊維部材8を設けて該ゴム袋6
の縦方向の伸びを制限したが、本例では一対のフランジ
23,24によってゴム筒22の両端を固定し、その縦
方向の伸びを制約した。
【0014】上記フランジ23,24は鋼管21に固着
されており、該鋼管21には連通孔21a〜21cが穿
たれている。
【0015】前記ゴム筒22の両端には内フランジ状部
22a,22bが成形されており、この内フランジ状部
22a,22bは、それぞれ前記のフランジ23,24
とナット26,27との間で締め付けられている。25
は座金である。
【0016】上記のゴム筒22内に矢印Pのごとく圧縮
空気を注入すると、該ゴム筒22は直径方向に膨張して
伝熱管2に密着し、摩擦力によって矢印F方向の引張力
を支持して前記実施例と同様な作用,効果が得られる。
【0017】このようにして、本変形例によっても伝熱
管2の挿入操作が可能である。
【0018】
【考案の効果】本考案の伝熱管挿入治具はゴム袋と直管
状部材とを備えた長尺の、しかも適宜の剛性を有する治
具であって、かつ、伝熱管の外径よりも細いので支持板
の孔に挿通することが容易であり、その上、伝熱管に対
して迅速,容易に着脱することができる。これにより、
伝熱管を交換するための挿入作業を一人で行い得る。
の上、大きさの異なる交換用のゴム袋が備えられていて
着脱交換することができるので、各種管径の伝熱管のそ
れぞれに対して適合する大きさのゴム袋を選択して使用
できるため汎用性が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る伝熱管挿入治具の1実施例を示す
断面図である。
【図2】上記実施例の作用効果の説明図である。
【図3】熱交換器の1例を示す、部分破断斜視図であ
る。
【図4】本考案の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
5…圧力流体供給部材としての鋼管、6…拡張部材とし
てのゴム袋、7…締付バンド、8…繊維部材、9…管継
手、10…開閉弁、11…可撓圧力管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 福島 幸男 東京都港区高輪2−20−36 高輪光和ビル 日立ビル施設エンジニアリング株式会社 内 (56)参考文献 実開 昭58−70883(JP,U) 実開 昭55−28113(JP,U) 実開 昭59−177894(JP,U) 実公 昭51−10606(JP,Y2)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝熱管の一端に挿入され、該伝熱管の内
    面に密着して固着される伝熱管挿入作業用の治具であっ
    て、 伝熱管よりも小径の、剛性を有する管状の圧力流体送給
    部材と、 上記管状の圧力流体送給部材の一端に取付けられた、ゴ
    ム弾性を有する袋状の拡張部材とよりなり、 上記の拡張部材を伝熱管内に挿入して圧力体を注入す
    ると、該拡張部材が直径方向に拡張して伝熱管の内周面
    に押圧され、摩擦力によって軸心方向の引張力を支持し
    得るようになっており、 かつ、前記のゴム弾性を有する袋状の拡張部材は、大き
    さを異にする交換用の拡張部材を備えていて、前記管状
    の圧力流体送給部材に対して着脱交換可能な構造である
    ことを特徴とする伝熱管挿入治具。
  2. 【請求項2】 前記のゴム弾性を有する袋状の拡張部材
    の開口部付近は、前記管状の圧力流体送給部材に嵌合す
    る筒状に形成されていて、該圧力流体送給部材の一端に
    外嵌され、着脱自在な締付バンドによって緊縮されてい
    ることを特徴とする、請求項1に記載の伝熱管挿入治
    具。
JP1991058826U 1991-07-26 1991-07-26 伝熱管挿入治具 Expired - Lifetime JPH085029Y2 (ja)

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JP1991058826U JPH085029Y2 (ja) 1991-07-26 1991-07-26 伝熱管挿入治具

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JP1991058826U JPH085029Y2 (ja) 1991-07-26 1991-07-26 伝熱管挿入治具

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JPH0520835U JPH0520835U (ja) 1993-03-19
JPH085029Y2 true JPH085029Y2 (ja) 1996-02-14

Family

ID=13095454

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