JP6538594B2 - 引き抜き装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、引き抜き装置に関する。
従来、軸方向の少なくとも一方が開放された管の内部を保持して当該管を引き抜く、引き抜き装置が知られている。かかる引き抜き装置としては、例えば、管の内部で弾性部材を圧縮させて径方向に膨らませ、これにより当該弾性部材を管の内面に押し付けて摩擦力を生じさせ、弾性部材を引き抜くことにより、管を引き抜くことができる。
特開2015−44258号公報
この種の引き抜き装置では、管に引張力とともにねじり力を与えながら引き抜くことができれば、より強い力で管を引っ張ることができる場合がある。そこで、本発明の課題の一つは、管に引張力に加えてねじり力を与えやすい新規な構成の引き抜き装置を得ることである。
実施形態の引き抜き装置は、例えば、弾性部材と、第一の部材と、第二の部材と、を備える。弾性部材は、管内で当該管の軸方向に圧縮された第一の状態では管の径方向に広がるように弾性変形して管の内面を押圧可能であり、第一の状態よりも圧縮量が少ない第二の状態では管内を軸方向に移動可能である。第一の部材は、弾性部材の軸方向の一方を支持する第一のフランジ部を有する。第二の部材は、管内に収容可能に構成され、弾性部材の軸方向の他方を支持する第二のフランジ部と、当該第二のフランジ部から軸方向に沿って弾性部材および第一のフランジ部を超えて軸方向の一方に延びるシャフト部とを有し、第一の部材を軸方向に移動可能に案内する。シャフト部は、弾性部材の軸方向の一方に位置された第一のネジ部と、第一の孔部とが設けられた第一の部品と、第二のフランジ部の少なくとも一部であるヘッド部と、当該ヘッド部から弾性部材を超えて軸方向の一方に延びた延部とを有し、延部に第一のネジ部と噛み合う第二のネジ部と第二の孔部とが設けられた、第二の部品と、第一の孔部および第二の孔部に収容され、第一の部品と第二の部品との相対的な回転を制限した第三の部品と、を有し、第三の部品は、弾性部材が軸方向に圧縮された第一の状態で、第一の部材を保持した。
図1は、第1実施形態の引き抜き装置が適用されるオゾン発生装置の斜視図である。 図2は、第1実施形態の引き抜き装置が適用されるオゾン発生装置の断面図である。 図3は、第1実施形態の引き抜き装置の分解斜視図である。 図4は、第1実施形態の引き抜き装置の弾性部材の第二の状態での断面図である。 図5は、第1実施形態の引き抜き装置の弾性部材の第一の状態での断面図である。 図6は、第2実施形態の引き抜き装置の分解斜視図である。 図7は、第2実施形態の引き抜き装置の弾性部材の第二の状態での断面図である。 図8は、第2実施形態の引き抜き装置の弾性部材の第一の状態での断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。
また、以下に開示される複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。なお、以下の実施形態では、引き抜き装置がオゾン発生装置に適用された場合が例示されるが、これには限定されず、例えば、引き抜き対象物としての管を有した種々の装置や構造物等に適用されうる。
<第1実施形態>
図1および図2に示されるように、オゾン発生装置10は、例えば、缶体11と、複数の放電管12と、を有する。放電管12は、それぞれが缶体11の長手方向(X方向)に沿って延びた状態で、缶体11に支持されている。放電管12は、管の一例である。なお、以下の説明では、軸方向は放電管12の軸方向、径方向は放電管12の径方向、周方向は放電管12の周方向を示す。また、以下の説明では、便宜上、放電管12の開口部12aの開放側、すなわち図2の左側を軸方向の一方側とし、放電管12の開口部12aの閉塞側、すなわち図2の右側を軸方向の他方側とする。また、図中、軸方向を矢印Xで示し、径方向を矢印Rで示し、周方向を矢印Cで示す。
缶体11は、例えば、ベース部13や、一対の端板部16、複数の筒部15(図2参照)、不図示の一対の蓋部等を有する。ベース部13および筒部15は円筒状に構成され、それぞれの中心軸がX方向に沿って延設されている。端板部16は、R方向に沿って広がった円板状に構成されている。端板部16は、ベース部13のX方向の一方側および他方側のそれぞれの端部を塞いでいる。また、端板部16には、それぞれ、複数の孔が設けられている。図2に示されるように、複数の筒部15は、それぞれ、一対の端板部16のそれぞれに設けられた孔を接続するように設けられている。蓋部は、図1に示されるベース部13のX方向の一方側を向いた端面および他方側を向いた端面のそれぞれと結合され、端板部16を覆う。
また、図2に示されるように、筒部15の内側には、それぞれ、複数のスペーサ18が設けられている。スペーサ18は、筒部15の内面から突出するように筒部15と一体に構成されるとともに、筒部15のX方向に互いに間隔をあけて複数設けられることで、放電管12を支持する。なお、スペーサ18は、筒部15とは別の部品で構成されてもよい。
また、スペーサ18を用いることで筒部15内での放電管12の位置が調整されるため、筒部15と放電管12とは互いに同心状に配置されている。これにより、それぞれの筒部15と放電管12との間には、R方向に略一定の厚みを有した放電空間19がX方向に沿って形成される。放電空間19の上流側、すなわち図2の左側は、蓋部に設けられた不図示の入口開口から導入される原料ガスを複数の放電空間19のそれぞれに分配する分配通路と接続されている。また、放電空間19の下流側、すなわち図2の右側は、放電空間19のそれぞれでオゾン化されたオゾン化ガスを集約して蓋部に設けられた不図示の出口開口から排出させる集約通路と接続されている。筒部15は、例えば、ステンレススチール等の金属材料によって構成される。
放電管12は、筒部12bがX方向に沿って延設されるとともに、開口部12aによってX方向の一方向側の端部が開口され、閉塞部12cによってX方向の他方側の端部が塞がれている。また、放電管12の内面12iには、不図示の金属被膜が設けられている。金属被膜は、第一の電極部の一例であり、筒部15は、第二の電極部の一例である。オゾン発生装置10では、不図示の電源部を介して第一の電極部と第二の電極部との間に高電圧が印加されることにより、放電空間19内に無声放電が発生し、当該放電空間19を通過する原料ガスがオゾン化される。
図3乃至図5に示されるように、引き抜き装置1は、弾性部材2と、第一の部材3と、第二の部材4と、を備える。引き抜き装置1は、オゾン発生装置10の保守点検作業時等に放電管12を筒部15から取り外す場合に、放電管12に挿入されて使用される。本実施形態の引き抜き装置1において、弾性部材2は、少なくとも、図4に示される自由長の初期状態A0と、図5に示されるX方向に圧縮された第一の状態A1と、の間でR方向に向かって弾性変形可能に設けられている。初期状態A0での弾性部材2は放電管12の内径よりも小さく、放電管12内をX方向に移動可能である。なお、初期状態A0は、第二の状態の一例である。
図3および図4に示されるように、第一の部材3は円筒状に形成され、X方向に沿って延設されている。第一の部材3は、X方向の他方側、すなわち弾性部材2側を向いた第一の端部34と、X方向の一方側を向いた第二の端部35と、を有する。また、第一の部材3の内側には、第一の端部34と第二の端部35とに亘った開口部36が設けられている。開口部36には、シャフト部4aの一部(第一の部分4a1)が挿入される。第一の部材3は、シャフト部4aによってX方向に移動可能に支持される。第一の部材3は、弾性部材2よりも硬い材料(例えば、金属材料等)で構成される。第一の端部34は、第一のフランジ部の一例である。
弾性部材2は、ゴム高度が例えば30度程度のウレタンゴムからなる円筒状の部材であり、X方向に沿って延設されている。なお、弾性部材2は、円筒状以外の形状、例えば断面が四角形や多角形の筒状であってもよい。また、弾性部材2は、X方向へ圧縮されることによってR方向へ座屈するように弾性的に広がる部材であればよく、例えば、合成ゴムやシリコンゴム等のような他のゴムでもよい。さらに、合成樹脂等の保護材(滑り材、被覆材)によって覆われたコイルスプリング、または風船のような他の部品によって構成することも可能である。
また、弾性部材2は、X方向の他方側を向いた第一の端部32と、X方向の一方側を向いた第二の端部31と、を有する。第一の端部32は、第二の部材4の鍔部4bと面し、第二の端部31は、第一の部材3の第一の端部34と面する。また、弾性部材2の内側には、第一の端部32と第二の端部31とに亘った開口部33が設けられている。開口部33には、シャフト部4aの一部(第二の部分4a2)が挿入される。
第二の部材4は、シャフト部4aと、鍔部4bと、を有する。シャフト部4aは、X方向に沿って延びた円柱型の棒状に構成され、鍔部4bは、R方向に沿って広がった円板状に構成されている。鍔部4bには、シャフト部4aの一部(第二の部分4a2)が挿入される開口部4b1(図3参照)が設けられている。鍔部4bは、シャフト部4aのX方向の他方側の端部に位置されている。鍔部4bは、第二のフランジ部の一例である。
また、シャフト部4aは、第一の部分4a1と、第二の部分4a2と、を有する。第一の部分4a1は、第二の部分4a2よりも直径が大きい。第一の部分4a1は、弾性部材2のX方向の一方側に位置され、第二の部分4a2は、第一の部分4a1から弾性部材2を超えてX方向の他方側に延びている。第二の部分4a2は、弾性部材2の開口部33および第一の部分4a1の開口部4gに挿入される。第二の部分4a2は、延部の一例である。
また、第二の部分4a2には、ネジ部4dが設けられている。ネジ部4dは、第二の部分4a2の外面に形成された雄ネジ部である。ネジ部4dは、第二の部分4a2に部分的に設けられ、第二の部分4a2のX方向の一方側の端部、すなわち先端部4pよりもX方向の他方側に位置されている。また、第二の部分4a2には、孔部4mが設けられている。孔部4mは、第二の部分4a2をR方向に貫通した貫通孔である。孔部4mは、第二の部分4a2の先端部4pに位置されている。ネジ部4dは、第二のネジ部の一例であり、孔部4mは、第二の孔部の一例である。
また、第二の部分4a2のX方向の他方側の端部には、第二の部分4a2からR方向に張り出したヘッド部4fが設けられている。ヘッド部4fは、鍔部4bのX方向の他方側、すなわち弾性部材2とは反対側に位置され、鍔部4bとX方向に対向している。したがって、ヘッド部4fは、鍔部4bを介して、弾性部材2の第一の端部32を支持可能である。すなわち、ヘッド部4fは、鍔部4bの少なくとも一部を構成している。
また、第一の部分4a1には、ネジ部4dと噛み合うネジ部4cが設けられている。ネジ部4cは、第一の部分4a1の開口部4gの内面に形成された雌ネジ部である。開口部4gは、第一の部分4a1のX方向の他方側の端部に設けられ、X方向に沿って延びている。開口部4gは、第二の部分4a2の少なくとも一部(先端部4pおよびネジ部4d)を収容可能である。また、ネジ部4cは、第二の部分4a2のネジ部4dに対応して、開口部4gに部分的に設けられている。ネジ部4cは、第一のネジ部の一例である。
また、第一の部分4a1には、孔部4hが設けられている。孔部4hは、X方向に沿って延びた長孔である。孔部4hは、開口部4gのうちネジ部4cよりもX方向の一方側の部分と連通している。したがって、ネジ部4cとネジ部4dとが互いに噛み合いつつ開口部4gのX方向の一方側の部分に第二の部分4a2の先端部4pが進入することで、孔部4hと孔部4mとを位置合わせして連通させることができる。孔部4hは、第一の孔部の一例である。
また、図3および図5に示されるように、第二の部材4は、孔部4hと孔部4mとに収容される回り止め部4iを有する。回り止め部4iは、ネジやボルト等の結合具(第三の部品43)によって構成されている。回り止め部4iは、孔部4h,4mのそれぞれの内面とC方向に引っ掛かることで、第一の部分4a1と第二の部分4a2とのC方向への相対的な回転を制限する。なお、回り止め部4iは、例えば、ピン等の結合具以外の部品で構成されてもよい。
また、第一の部分4a1と弾性部材2との間には、第二の部分4a2がX方向に貫通する円環状の座金部4eが設けられている。図4,5に示されるように、座金部4eと弾性部材2との接触面積は、座金部4eと第一の部材3との接触面積よりも大きくなるように設定されている。これにより、第一の部材3が、C方向においてより均一な力で弾性部材2を押しやすくなる。よって、例えば、弾性部材2のR方向への広がりが均等になりやすくなり、ひいては放電管12に局所的な大きな力が作用するのが抑制される。
また、第二の部材4は、複数の部品(分割体)が組み合わせられて構成されている。具体的には、第二の部材4は、第一の部品41と、第二の部品42と、第三の部品43と、第四の部品44と、第五の部品45と、を有する。図3に示されるように、第一の部品41は、少なくとも第一の部分4a1を有し、第二の部品42は、少なくとも、第二の部分4a2と、ヘッド部4fと、を有する。また、第三の部品43は、少なくとも回り止め部4iを有し、第四の部品44は、少なくとも鍔部4bを有し、第五の部品45は、少なくとも座金部4eを有する。シャフト部4aは、第一の部品41と第二の部品42と第三の部品43とを有し、第四の部品44、すなわち鍔部4bとは別の部品で構成されている。よって、本実施形態によれば、シャフト部4aと鍔部4bとが一体の部品で構成された場合と比べて、第二の部材4の加工コストが低減されやすいという利点がある。第一の部品41は、棒材等とも称され、第二の部品42は、ボルト等とも称されうる。
本実施形態の引き抜き装置1において、第一の状態A1(図5参照)での弾性部材2は、第一の部材3の第一の端部34と第二の部材4の鍔部4bとの間に挟まれ、X方向へ圧縮されることでR方向に座屈するように弾性的に変形し、放電管12の内面12iを押圧する。すなわち、引き抜き装置1は、弾性部材2の変形による摩擦力の増加によって放電管12を支持することができる。作業者は、引き抜き装置1を操作することにより、弾性部材2を第一の状態A1とし、この状態で、第二の部材4のシャフト部4aをX方向の一方側、すなわち図5のD1方向へ引っ張る。この場合、弾性部材2と放電管12の内面12iとの摩擦力により、引き抜き装置1に放電管12が保持されるため、作業者は放電管12を筒部15から引き抜くことができる。
また、本実施形態の引き抜き装置1において、第一の部品41と第二の部品42とは、ネジ部4cとネジ部4dとによる結合によって、少なくともX方向に一体化される。さらに、第一の部品41と第二の部品42とは、第三の部品43による結合によって、C方向に一体化される。ここで、引き抜き装置1では、例えば、第一の状態A1(図5参照)の弾性部材2によって引き抜き装置1に放電管12が保持された状態で、シャフト部4aをC方向に回転させることにより、放電管12とスペーサ18との固着状態が解消され、放電管12をD1方向により容易に引き抜けるようになる場合がある。仮に、第一の部品41と第二の部品42とがC方向に一体化されていない状態でシャフト部4aを回転させると、第一の部品41と第二の部品42とが、第一の状態A1の弾性部材2による押圧を解除する方向、あるいは第一の状態A1よりも押圧を高める方向に相対回転してしまう虞がある。その点、本実施形態によれば、第三の部品43によって第一の部品41と第二の部品42との相対的な回転を抑制することができるため、上述した不都合が生じるのが抑制される。また、本実施形態の構成によれば、引き抜き装置1は、シャフト部4aから弾性部材2を介して放電管12へねじり力を伝達することができる。よって、作業者は、シャフト部4aをねじりながら引っ張ることにより、より大きな力で放電管12を筒部15から引き抜くことができる。すなわち、本実施形態の引き抜き装置1によれば、放電管12の引き抜き作業が、より容易に、より確実に、あるいはより迅速に行われやすくなる。
また、図5に示されるように、第三の部品43は、弾性部材2がX方向に圧縮された第一の状態A1で、孔部4h(長穴)および孔部4mに挿入され、第一の部材3を保持する。すなわち、第三の部品43は、第一の部材3の第二の端部35に当接することで、弾性部材2の復元力により第一の部材3がX方向の一方側へ移動することを制限している。言い換えると、第三の部品43は、弾性部材2が復元力により第一の部材3を押し戻し、第一の部材3によって弾性部材2に作用する押圧が解除されることを抑制している。このように、第三の部品43は、弾性部材2がR方向に広がった第一の状態A1で、第一の部材3と第二の部材4とを固定する。これにより、例えば、作業者が第一の部材3から手を離したとしても、弾性部材2が第一の状態A1で維持される。よって、例えば、作業者が第一の部材3を弾性部材2に押し付けた状態で放電管12を引き抜く場合と比べて、放電管12の引き抜き作業が、より一層容易に行われやすい。また、第三の部品43は、所定の位置に設けられた孔部4h,4mに挿入されることで、第一の部材3を保持する。よって、例えば、第一の部材3が弾性部材2を押圧する力、ひいては弾性部材2が放電管12の内面12iを押圧する力が所期の大きさに設定されやすくなる。
以上のように、本実施形態では、引き抜き装置1は、弾性部材2と、第一の部材3と、第二の部材4と、を備える。弾性部材2は、放電管12内でX方向に圧縮された第一の状態A1ではR方向に広がるように弾性変形して放電管12の内面12iを押圧可能であり、第一の状態A1よりも圧縮量が少ない初期状態A0(第二の状態)では放電管12内をX方向に移動可能である。第一の部材3は、弾性部材2のX方向の一方を支持する第一の端部34を有する。第二の部材4は、放電管12内に収容可能に構成され、弾性部材2のX方向の他方を支持する鍔部4bおよび鍔部4bからX方向に沿って弾性部材2および第一の端部34を超えてX方向の一方に延びるシャフト部4aを有し、第一の部材3をX方向に移動可能に案内する。
また、シャフト部4aは、第一の部品41と、第二の部品42と、第三の部品43と、を有する。第一の部品41には、弾性部材2のX方向の一方に位置されたネジ部4cと、孔部4hとが設けられている。第二の部品42は、鍔部4bの少なくとも一部であるヘッド部4fと、当該ヘッド部4fから弾性部材2を超えてX方向の一方に延びた第二の部分4a2とを有し、第二の部分4a2にネジ部4cと噛み合うネジ部4dと孔部4mとが設けられている。第三の部品43は、孔部4hおよび孔部4mに収容され、第一の部品41と第二の部品42との相対的な回転を制限する。
したがって、本実施形態によれば、第三の部品43によって第一の部品41と第二の部品42との相対的な回転を制限することができるため、引き抜き装置1は、シャフト部4aから弾性部材2を介して放電管12へねじり力を伝達することができる。よって、作業者は、シャフト部4aをねじりながら引っ張ることにより、より大きな力で放電管12を筒部15から引き抜くことができる。すなわち、本実施形態によれば、放電管12の引き抜き作業が、より容易に、より確実に、あるいはより迅速に行われやすい。
また、本実施形態では、第三の部品43は、弾性部材2がX方向に圧縮された第一の状態A1で、第一の部材3を保持している。よって、本実施形態によれば、例えば、作業者が第一の部材3から手を離したとしても、弾性部材2が第一の状態A1で維持される。よって、例えば、作業者が第一の部材3を弾性部材2に押し付けた状態で放電管12を引き抜く場合と比べて、放電管12の引き抜き作業が、より一層容易に行われやすい。
<第2実施形態>
図6乃至図8に示される実施形態の引き抜き装置1Aは、上記第1実施形態の引き抜き装置1と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
ただし、本実施形態では、例えば、図6〜8に示されるように、シャフト部4aにネジ部4jが設けられ、第一の部材3にネジ部4jと噛み合うネジ部4kが設けられている点が、上記実施形態と相違している。ネジ部4jは、シャフト部4aの外面に形成された雄ネジ部であり、ネジ部4kは、第一の部材3の開口部36の内面に形成された雌ネジ部である。
本実施形態の引き抜き装置1Aにおいて、弾性部材2は、少なくとも、図7に示される自由長の初期状態A0と、図8に示されるX方向に圧縮された第一の状態A1と、の間でR方向に弾性変形可能に設けられている。第一の状態A1での弾性部材2は、第一の部材3の第一の端部34と第二の部材4の鍔部4bとの間に挟まれ、X方向へ圧縮されることでR方向に座屈するように弾性的に変形し、放電管12の内面12iを押圧する。
本実施形態によれば、シャフト部4aおよび第一の部材3に設けられたネジ部4k,4jによって、弾性部材2がX方向に圧縮された第一の状態A1で、弾性部材2を保持することができる。すなわち、弾性部材2の復元力により生じるネジ部4kとネジ部4jとの摩擦力によって、シャフト部4aと第一の部材3とのX方向への相対移動およびC方向への相対的な回転が抑制される。
したがって、本実施形態によっても、引き抜き装置1Aは、シャフト部4aから弾性部材2を介して放電管12へねじり力を伝達することができるとともに、作業者が第一の部材3から手を離した状態で、放電管12を引き抜くことができる。よって、例えば、放電管12の引き抜き作業が、より容易に、より確実に、あるいはより迅速に行われやすい。
なお、本実施形態では、第二の部材4Aのシャフト部4aと鍔部4bとが一体の部品で構成されている点、およびシャフト部4aの第一の部分4a1が第二の部分4a2よりも細い点も上記実施形態と相違している。ネジ部4jは、シャフト部4aのうち第二の部分4a2の少なくとも一部に設けられうる。
このように、本実施形態によれば、上記実施形態と比べて、引き抜き装置1Aの部品点数が減ってより簡素に構成されるため、引き抜き装置1Aの製造に要する手間や費用が低減されやすい。ネジ部4jは、第三のネジ部の一例であり、ネジ部4kは、第四のネジ部の一例である。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。本発明は、上記実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成(技術的特徴)によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)を得ることが可能である。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1…引き抜き装置、2…弾性部材、3…第一の部材、4…第二の部材、4a…シャフト部、4a2…第二の部分(延部)、4b…鍔部(第二のフランジ部)、4c…ネジ部(第一のネジ部)、4d…ネジ部(第二のネジ部)、4f…ヘッド部、4h…孔部(第一の孔部)、4j…ネジ部(第三のネジ部)、4k…ネジ部(第四のネジ部)、4m…孔部(第二の孔部)、12…放電管(管)、12i…内面、34…第一の端部(第一のフランジ部)、41…第一の部品、42…第二の部品、43…第三の部品、A0…初期状態(第二の状態)、A1…第一の状態、R…径方向、X…軸方向。

Claims (1)

  1. 管内で当該管の軸方向に圧縮された第一の状態では前記管の径方向に広がるように弾性変形して前記管の内面を押圧可能であり、前記第一の状態よりも圧縮量が少ない第二の状態では前記管内を前記軸方向に移動可能である弾性部材と、
    前記弾性部材の前記軸方向の一方を支持する第一のフランジ部を有した第一の部材と、
    前記管内に収容可能に構成され、前記弾性部材の前記軸方向の他方を支持する第二のフランジ部と、当該第二のフランジ部から前記軸方向に沿って前記弾性部材および前記第一のフランジ部を超えて前記軸方向の一方に延びるシャフト部とを有し、前記第一の部材を前記軸方向に移動可能に案内する第二の部材と、
    を備え、
    前記シャフト部は、
    前記弾性部材の前記軸方向の一方に位置された第一のネジ部と、第一の孔部とが設けられた第一の部品と、
    前記第二のフランジ部の少なくとも一部であるヘッド部と、当該ヘッド部から前記弾性部材を超えて前記軸方向の一方に延びた延部とを有し、前記延部に前記第一のネジ部と噛み合う第二のネジ部と第二の孔部とが設けられた、第二の部品と、
    前記第一の孔部および前記第二の孔部に収容され、前記第一の部品と前記第二の部品との相対的な回転を制限した第三の部品と、
    を有し
    前記第三の部品は、前記弾性部材が前記軸方向に圧縮された前記第一の状態で、前記第一の部材を保持した引き抜き装置。
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