JP6076785B2 - ボルト装置及び伸縮継手 - Google Patents

ボルト装置及び伸縮継手 Download PDF

Info

Publication number
JP6076785B2
JP6076785B2 JP2013056958A JP2013056958A JP6076785B2 JP 6076785 B2 JP6076785 B2 JP 6076785B2 JP 2013056958 A JP2013056958 A JP 2013056958A JP 2013056958 A JP2013056958 A JP 2013056958A JP 6076785 B2 JP6076785 B2 JP 6076785B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
force
elastic member
bolt
preload
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013056958A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014181760A (ja
Inventor
池 田 信太郎
田 信太郎 池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victaulic Co of Japan Ltd
Original Assignee
Victaulic Co of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victaulic Co of Japan Ltd filed Critical Victaulic Co of Japan Ltd
Priority to JP2013056958A priority Critical patent/JP6076785B2/ja
Publication of JP2014181760A publication Critical patent/JP2014181760A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6076785B2 publication Critical patent/JP6076785B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joints Allowing Movement (AREA)
  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Description

本発明は、相対する第1部位と第2部位との間に掛け渡される滑り移動可能なボルト装置及びこのボルト装置をストッパーとして備える伸縮継手に関する。
ボルトとナットとを有するボルト装置は、通常、物同士を締結するのに用いられ、締結する状態と締結を解除する状態との間で二者択一的に機能するように用いられる。
また、第1配管と第2配管との間の伸縮を受容可能に接続する伸縮継手においては、第1部位としての第1配管と第2部位としての第2配管との間の間隔が、外力を受けて大きくなることがある。これに対して第1配管と第2配管が伸縮継手から外れることを防止するために第1配管と第2配管との間に伸びを制限するためにストッパーが用いられる。
このストッパーとしては、種々の形態があり得るが、ボルトとナットとを利用したものが知られている。
特開2004−116708号公報
従来のボルトとナットからなるボルト装置は、物同士を締結することにおいて、締結する状態と締結を解除する状態との間で二者択一的に機能するだけであるので、用途が限られていた。
また、従来のボルト装置を伸縮継手のストッパーとして備える伸縮継手においては、ストッパー自体が配管同士の間の伸びに応じて伸びることはできなかった。
そこで、本件発明の目的は、上記従来技術の問題を解消し、相対する第1部位と第2部位との間に掛け渡される滑り移動可能なボルト装置と、このボルト装置をストッパーとして備え簡易な構造で配管同士の間隔の伸びを許容する伸縮継手とを提供することである。
上記目的を達成するために、本件発明に係るボルト装置は、相対する第1部位と第2部位との間に掛け渡されるボルト装置であって、前記第1部位に当接する頭部と前記頭部から前記第2部位の方へ向く軸部とを有するボルトと、分割された複数の分割ユニットが合わされて前記軸部に螺合可能であって、断面視において前記第2部位に向かう面が軸線に対して傾斜する受圧傾斜面を有する割れナットと、前記軸部の外周部に配置され、軸方向に弾性変形可能な弾性部材と、前記割れナットに対し予圧縮力を付加するための予圧力付加手段によって、前記第1部位と前記第2部位との間に掛け渡される前に予め前記弾性部材を予圧縮させて前記割れナットに対し予圧縮力を付加し前記割れナット及び前記弾性部材を前記予圧縮力が付加された状態に保持するための予圧保持手段と、前記予圧縮力を受ける前記割れナットを軸線に対し前記弾性部材の反対側で、断面視において前記受圧傾斜面に当接する当接傾斜面を有する当接部材と、前記当接部材を前記第2部位に接続する接続部材と、を備え、前記第1部位と前記第2部位との間にそれらの間隔を拡げる方向の軸方向に外力が作用し前記外力が所定値以上の大きさの場合に、前記割れナットと前記ボルトとの螺合状態が解除される程に前記割れナットが拡径して前記ボルトが前記割れナットに対して滑り移動することを特徴とする。
また、前記弾性部材は、軸方向に配列された複数枚の皿ばねからなる皿ばね組であることを特徴とする。
また、前記予圧縮力は前記皿ばね組を圧縮して与えられ、前記所定値は前記皿ばね組をさらに圧縮した状態として設定されることを特徴とする。
また、前記予圧保持手段は、前記弾性部材と前記割れナットを収容し、前記第1部位側から前記第2部位側へ前記予圧力付加手段によって押圧されて前記予圧縮力に相当する相当量だけ前記接続部材に対して前記第2部位側へ変位可能な予圧保持用ハウジングを有することを特徴とする。
また、前記予圧保持用ハウジングは、前記相当量だけ前記接続部材に対して前記第2部位側へ変位した後に前記相当量だけ前記第1部位側へ戻されて位置固定されることを特徴とする。
また、前記予圧保持用ハウジングは、前記弾性部材を収容する弾性部材用ハウジングと、前記割れナットを収容し前記弾性部材用ハウジングに螺合して接続される割れナット用ハウジングとを有し、前記割れナット用ハウジンは、前記予圧力付加手段によって前記予圧縮力が付加する前は、前記接続部材に対して前記第2部位側へのみ移動可能に前記接続部材に当接しており、前記割れナット用ハウジンは、前記予圧力付加手段によって前記予圧縮力が付加した後は、前記弾性部材用ハウジングに螺合する長さを変えることによって前記相当量だけ前記第1部位側へ戻されることを特徴とする。
また、前記予圧力付加手段は、前記接続部材に取り外し可能に取り付けられる予圧縮力受け部と、前記予圧縮力受け部に対して前記第1部位側から前記第2部位側へ前記弾性部材に前記予圧縮力を付加する押圧手段とを有することを特徴とする。
また、前記押圧手段は、記弾性部材に付加する前記予圧縮力の大きさを読み取る圧縮力読み取り手段を有することを特徴とする。
また、前記受圧傾斜面は、前記第1部位側に対し鋭角の所定角度をなすことを特徴とする。
本件発明に係る伸縮継手は、第1配管と第2配管を接続する伸縮継手であって、前記第1配管と前記第2配管とが軸方向に所定長さを超えて離反しないように制限するためのストッパーを備え、前記ストッパーは、前記第1配管の外周部に設けられた第1部位と、前記第2配管の外周部に設けられた第2部位と、前記第1部位と前記第2部位との間に掛け渡されたボルト装置とを備え、前記ボルト装置は、請求項1に記載のものであることを特徴とする。
本願発明のボルト装置の構成によれば、予圧力付加手段によって割れナットに対し予圧縮力を付加するので、割れナットに対し正確な値の予圧縮力を付加することができ、また、第1部位と第2部位との間に掛け渡される前に予め弾性部材を予圧縮させて割れナットに対し予圧縮力を付加し割れナット及び弾性部材を予圧縮力が付加された状態に保持するための予圧保持手段を備えるので、割れナットに対し予圧縮力を付加した状態で例えば工場から均一な品質で出荷することが可能になる。
また、外力が所定値より小さい場合には、第1部位と第2部位との間隔を定常状態に維持し、外力が所定値以上の場合にはボルトが割れナットに対し滑り移動するとともに外力が所定値より小さくなるとボルトは割れナットに対し嵌合し滑り移動を停止し第1部位と第2部位との間隔が滑り移動した分だけ伸びた定常状態にすることができる。
また、伸縮継手のストッパーは上記のボルト装置を備えているので、地震等の影響で所定値以上の外力を受けた場合に、伸縮継手が第1部位及び第2部位から外れることなく第1部位と第2部位との軸方向の間隔を外力が所定値より小さくなるまで自動的に伸ばすことが可能になる。
本願発明の一実施形態に係るボルト装置において、第1部位と第2部位との間に掛け渡される前に予圧力付加手段によって弾性部材を予圧縮させて割れナットに対し予圧縮力を付加することを説明する図であり、上半分は予圧力付加手段によって予圧縮力を付加する前の状態を示し、下半分は予圧力付加手段によって予圧縮力を付加した後の状態を示す。 本願発明の一実施形態に係るボルト装置において、予圧力付加手段によって予圧縮力が付加された状態で第1部位と第2部位との間に掛け渡され、定常的な引っ張り加重が付加された状態を示す図。 本願発明の一実施形態に係るボルト装置において、定常的な引っ張り加重に加えて大きな荷重が付加され、外力が所定値以上になった状態を示す図。 割れナットを示す斜視図。 割れナットの端面を示す図。 皿ばね組を示す図。 本願発明の伸縮継手の一実施形態を示す図。
以下に図面を参照し、本件発明の実施形態について説明する。図1乃至図6は本願発明に係るボルト装置の一実施形態を示す図である。
ボルト装置1は、相対する第1部位51と第2部位52との間に掛け渡されて使用されるものである。
ボルト装置1は、第1部位51に当接する頭部3と頭部3から第2部位52の方へ向く軸部2とを有するボルト4と、分割された複数の分割ユニット5が合わされて軸部2に螺合可能であって断面視において第2部位52に向かう面が軸線6に対して傾斜する受圧傾斜面7を有する割れナット8と、軸部2の外周部に配置され、軸方向に弾性変形可能な弾性部材としての皿ばね組9と、割れナット8に対し予圧縮力を付加するための予圧力付加手段10によって、第1部位51と第2部位52との間に掛け渡される前に予め皿ばね組9を予圧縮させて割れナット8に対し予圧縮力を付加し割れナット8及び皿ばね組9を予圧縮力が付加された状態に保持するための予圧保持手段15と、予圧縮力を受ける割れナット8を軸線に対し皿ばね組9の反対側で、断面視において受圧傾斜面7に当接する当接傾斜面11を有する当接部材12と、軸線に対し割れナット8の反対側で当接部材12に当接し予圧保持手段15を第2部位52に接続する接続部材13と、を備えている。
第1部位51と第2部位52との間にそれらの間隔を拡げる方向に外力Fが作用し外力Fが所定値F2以上の大きさの場合に、割れナット8とボルト4との螺合状態が解除される程に割れナット8が拡径してボルト4が割れナット8に対して滑り移動する。
図1は、予圧力付加手段10によって皿ばね組9を予圧縮させて割れナット8に対し予圧縮力を付加することを説明する図であり、第1部位51と第2部位52との間に掛け渡される前のボルト装置1を示す。図1において、その上半分は予圧力付加手段10によって予圧縮力を付加する前の状態を示し、下半分は予圧力付加手段10によって予圧縮力を付加した後の状態を示す。
まず、図1を参照して予圧力付加手段10について説明する。
予圧力付加手段10は、押し当て材62aを有する油圧力によって軸線6の方向に自己伸縮が可能な押圧手段としてのジャッキ部材62と、一端が押し当て材62aに取り付けられたボルト棒材63と、ボルト棒材63の他端側に取り付けられた力受け材65と、ボルト棒材63を押し当て材62aに取り付けるためのナット部材64、66とを備えている。
ジャッキ部材62の押し当て材62aには油圧力によって付加される圧縮力の大きさを測定表示する表示部62bが設けられており、表示部62bに表示値を参照しながら所定の大きさの予圧縮力を割れナット8に対し付加する。ボルト棒材63はボルト4の軸線6を囲うように複数本設けられている。
力受け材65は円筒状に形成され、その中心部を接続部材13が貫通している。力受け材65の先端側には当て板材67が形成されており、当て板材67の内側円周部には突起部67aが形成されている。接続部材13を構成する接続ハウジング23の前端部にあって接続部材13を構成する前端部ハウジング23aの外周面には溝部68が形成されている。当て板材67の突起部67aに比べて前端部ハウジング23aの溝部68は僅かに横幅が大きく形成されている。突起部67aが溝部68に嵌め込まれ、当て板材67が溝部68の横幅内で軸線6方向に移動させられることによって、予圧力付加手段10によって皿ばね組9と割れナット8に予圧縮力を付加する。また、前端部ハウジング23aの第1部位51側の端部には、予圧保持手段15の弾性部材用ハウジング72に当接する外周部側に突起する鉤状の外突起部69が形成されている。
予圧力付加手段10における接続部材13に取り外し可能に取り付けられる予圧縮力受け部は、上記のように、ボルト棒材63と力受け材65とから構成されている。
次に、予圧保持手段15について説明する。
予圧保持手段15は、皿ばね組9と割れナット8を収容し、第1部位51側から第2部位52側へ予圧力付加手段10によって押圧されて付加する予圧縮力に相当する相当量だけ接続部材13に対して第2部位52側へ変位可能な予圧保持用ハウジング70を有する。予圧保持用ハウジング70は、円筒状に形成されており、主に皿ばね組9を収容する弾性部材用ハウジング71と、主に割れナット8を収容し弾性部材用ハウジング71に螺合して接続される割れナット用ハウジング72とを有する。
割れナット用ハウジング72の第2部位52側の端部には内周部側に突起する鉤状の内突起部72aが形成されている。割れナット用ハウジング72の内突起部72aは、前端部ハウジング23aの外突起部69と互いに軸線6方向の移動を拘束するように当接している。これによって、図1の上半分に示すように、割れナット用ハウジン72は、予圧力付加手段10によって割れナット8等に予圧縮力が付加する前は、接続部材13の前端部ハウジング23aに対して第2部位52側へのみ移動可能に接続部材13に当接しており、また、図1の下半分に示すように、割れナット用ハウジン72は、割れナット8等に予圧縮力が付加した後は、弾性部材用ハウジング71に螺合する長さを変えることによって前記相当量だけ第1部位51側へ戻される。
予圧力付加手段10によって割れナット8等に予圧縮力が付加する前は、図1の上半分において、割れナット用ハウジン72の第2部位52側の端部位置はA1で示される。また、図1の下半分において、予圧力付加手段10によって割れナット8等に予圧縮力が付加した直後の割れナット用ハウジン72の第2部位52側の端部位置はBで示され、弾性部材用ハウジング71に螺合する長さを変えることによって予圧縮力に相当する相当量だけ第1部位51側へ戻された端部位置がA2で示されている。
次に、予圧力付加手段10によって割れナット8等に予圧縮力を付加し予圧保持手段15に予圧縮力を保持する手順について説明する。
まず、図1の上半分に示すように、当て板材67の突起部67aを溝部68に挿入し、予圧保持手段15を間にしてはジャッキ部材62と力受け材65を配置する。次に、当て板材67の突起部67aが溝部68の第1部位51側の端面当接するように、ボルト棒材63とナット部材64、66とによって部材間に隙間が無くなるように軽く締め付ける。この段階では、予圧保持手段15には予圧縮力が未だ付加されていない。
次に、ジャッキ部材62を油圧で作動させ、表示部61aの表示が所定値になるまで予圧保持用ハウジング70を第2部位52側へ押し付ける。ここで、割れナット8に予圧縮力を付加する目的は、外力に対する割れナット8の拡径応答性を外力に大きさに対して鋭敏に確実にするためのものである。すなわち、割れナット8の拡径に関して外力に対する遊びを除去し、後述するように図2に示す状態からさらに大きな外力がボルト装置1に付加した場合に割れナット8がさらに付加される外力の大きさに応じて確実に拡径できるようにするためである。付加する予圧縮力の所定値は割れナット8の拡径に関して外力に対する遊びを除去する大きさであり、割れナット8が拡径する直前の状態に対応するのである。割れナット8に予圧縮力を付加することによって、予圧縮力の所定値を数値的に管理することが可能になる。
図1の下半分に示すように、所定値になるまで予圧保持用ハウジング70を第2部位52側へ押し付けた場合に、皿ばね組9が第2部位52側へ圧縮されるだけであり、割れナット8の位置はジャッキ部材62の作動前後では変わらず、予圧保持用ハウジング70だけが第2部位52側へ所定の予圧縮力に相当する相当量だけ第2部位52側へ移動する。この段階で、割れナット用ハウジン72の第2部位52側の端部位置はBにあるが、次の操作によって端部位置A2に移動する。すなわち、次に、割れナット8が皿ばね組9によって所定の予圧縮力が付加された状態を保持するために、割れナット用ハウジング72の内突起部72aが前端部ハウジング23aの外突起部69に当接するまで、割れナット用ハウジング72の弾性部材用ハウジング71に螺合する長さを変え前記相当量だけ第1部位51側へ戻す。これによって、弾性部材用ハウジング71と割れナット用ハウジング72とは、皿ばね組9が所定の予圧縮力を割れナット8に付加した状態に皿ばね組9及び割れナット8を保持し、予圧保持手段15によって割れナット8に所定の予圧縮力を付加した状態が達成される。
次に、ボルト棒材63とナット部材64、66とを緩め、予圧力付加手段10の圧縮力受け部か取り外され、ボルト装置1から予圧力付加手段10が取り除かれ、この状態でボルト装置1は工場から出荷される。
次に、図2及び図3を参照して、予圧力付加手段10によって所定の予圧縮力が付加され予圧保持手段15によって所定の予圧縮力が保持されたボルト装置1について説明する。
図2及び図3に示すように、ボルト4の頭部3は軸部2を第1部位51に取り付けるように軸部2に取り付けられている。頭部3は軸部2と当初から一体的に構成されていてもよく、あるいは頭部3が軸部2とは別体として形成され後発的に軸部2に螺合して取り付けられていてもよい。
割れナット8は、図4に示すように、複数、例えば6個の分割ユニット5が合わされて構成されており、拡径すると隣接する分割ユニット5の間にギャップgが形成される。ギャップgの大きさは分割ユニット5の拡径前と拡径後との径の大きさの差に対応する。分割ユニット5は拡径する度合がより大きくなると、割れナット8の雌ねじの軸部2の雄ねじに螺合する部分がより小さくなり、最終的には、割れナット8の雌ねじの軸部2の雄ねじに螺合する部分がなくなり割れナット8と軸部材12との間の螺合関係が解除される。割れナット8と軸部材12との間の螺合関係が解除されると、ボルト4は割れナット8に対し滑り移動する。ボルト4は割れナット8に対し滑り移動するともはや、割れナット8には軸部材12の雄ねじから拡径する力は作用しないので、割れナット8は螺合関係の解除時の径以上には拡径しない。また、外力Fが所定値F2より小さくなると、割れナット8と軸部材12との間の螺合関係が復活し滑り移動は停止し、第1部位51と第2部位52とは一体的に移動する関係になる。
割れナット8は先端の小径部8aと後端の大径部8bとからなり、小径部8aは先端の受圧傾斜面7aとそれに続く円筒部とからなり、大径部8bは先端の受圧傾斜面7bとそれに続く円筒部とから形成されている。
割れナット8の小径部8aの円筒部の周面と当接部材12の先端突部の内周面との間にはリング状の隙間19aが形成されており、割れナット8の大径部8bの円筒部の周面と第2ナット部17の内周面との間にはリング状の隙間19bが形成されている。隙間19aと隙間19bとによって隙間領域19が形成されている。図1における隙間領域19の半径方向の幅の大きさは、割れナット8が拡径して増加する増加半径分量以上の大きさに形成されている。
受圧傾斜面7aと受圧傾斜面7bは円錐台の周面の形状を有し、断面視において受圧傾斜面7aと受圧傾斜面7bは第1部位51側に対し鋭角の所定角度θをなしており、所定角度θとしては、45度乃至75度の範囲にある角度であり、例えば60度である。実験によれば、所定角度θの大きさが45度乃至75度の間の角度である場合に、受圧傾斜面7aと受圧傾斜面7bは、当接面11aと当接面11bによって有効に圧力の伝達をすることができる。
割れナット8を先端の小径部8aと後端の大径部8bとで形成する理由は、割れナット8の半径方向の実効的な大きさを小さくするためである。すなわち、割れナット8とボルト4とが必要強度以上に嵌合できるためには、割れナット8はボルト4の雄ねじと所定強度以上に嵌合できる必要があり、このためには、割れナット8は軸線方向の所定長さ以上を要する。この場合、小径部8aの受圧傾斜面7aと大径部8bの受圧傾斜面7bとを単一の受圧傾斜面で形成するようにすると割れナット8の半径方向の実効的な大きさが大きくなってしまうので、これを避ける必要があるのである。
皿ばね組9は、軸部2の外周面と円筒状の皿ばね用ハウジング71の内側面との間に配置されている。皿ばね用ハウジング71の第1部位51側には第1ナット部16が取り付けられ、皿ばね用ハウジング71の第2部位52側には第2ナット部17が取り付けられている。
予圧保持用ハウジング70の皿ばね用ハウジング71内の皿ばね組9には、予圧力付加手段10によって皿ばね組9の長さを縮小する方向に予圧縮力F1が付加されている。図2に示すように、予圧縮力F1の反力として第1部位51側からナット3の座面に力F1が付加される。
皿ばね組9は縮小量と発生する圧縮力との関係が機械的に高精度の荷重特性を有する。弾性部材として皿ばね組9を採用することによって予圧縮力F1を高精度に設定することができる。このことは、所定値F2に対しても、所定値F2を正確に設定することになり、外力Fの大きさが設定した所定値F2に達すると確実にボルト4が割れナット8に対し滑り移動することになる。
また、予圧縮力F1は、第1ナット部16に螺合して進入する程度を調節することによって皿ばね組9に付加する予圧縮力F1の大きさを設定することも可能であるが、本願発明においては、表示部62bで付加する圧縮力の大きさを見ながらジャッキ部材62によって設定されるので、高精度に設定することができる。
また、当接部材12は第2部位52側から割れナット8に当接し、割れナット8とともに割れナット用ハウジングに納めされている。当接部材12の先端部には、割れナット8の受圧傾斜面7aに当接する当接面11aと受圧傾斜面7bに当接する当接面11bが形成されている。断面視において受圧傾斜面7aと受圧傾斜面7bは第1部位51側に対し鋭角の所定角度をなしていることに対応し、受圧傾斜面7aに当接する当接面11aと受圧傾斜面7bに当接する当接面11bは第1部位51側に対し鈍角の角度、すなわち180度から所定角度θを差し引いた角度をなしている。
受圧傾斜面7aと受圧傾斜面7bは第1部位51側に対し鋭角の所定角度をなしているので、皿ばね組9を予圧縮させて割れナット8に対し予圧縮力F1を付加しようとする場合に、割れナット8の各々の分割ユニット5は中心の軸線に向かって押し付けられることになる。予圧縮力F1を付加した状態ではギャップgの大きさはゼロであり、外力が予圧縮力F1を越えるとギャップgの大きさはゼロから少しずつ増加する。予圧縮力F1の大きさは、外力Fが予圧縮力F1を越えたらギャップgの大きさがゼロから敏感に増大するように設定されるものである。
当接部材12を第2部位52に接続する接続部材13は、当接部材12に当接された前端部ハウジング23aと、前端部ハウジング23aに連結された接続ハウジング23と、接続ハウジング23に取り付けられた接続ボルト24と、接続ボルト24の軸部に螺合し接続部材13を第2部位52に取り付ける接続ナット25を備えている。接続ハウジング23内及び当接部材12内には、軸部2のうちの割れナット8より第2部位52側に位置する部位が収納されている。
次に、弾性部材としての皿ばね組9について説明する。皿ばね組9は軸部2が貫通するようにリング状に形成されている。図6に皿ばね組9の一例として軸部2の外側の部分を示す。図6に示す皿ばね組9は、6枚の皿ばねユニットからなる皿ばねセットが交互に6セット、すなわち合計60枚の皿ばねユニットが直列的に配列されて構成されている。1枚の皿ばねユニットは外直径が約30mm、内直径が約16mm、厚さが約2mmであり、全たわみ量は約1mmであり、たわみ量が約0.3mmのときの荷重特性は約300kgfである。
予圧縮力F1と所定値F2の設定は、皿ばね組9の構成する皿ばねセットの個数や皿ばねセットを構成する皿ばねユニットの弾性特性を選択すること、及び皿ばね組9の圧縮程度を調節することによってされる。前述したように、皿ばね組9を用いて予圧縮力F1と所定値F2を設定するので、極めて高い精度でそれらの大きさを設定することが可能になる。
なお、弾性部材としての皿ばね組9を採用した例を示したが、軸方向に弾性力を発生可能であれば、コイルスプリング等の他の弾性部材を皿ばね組9の代わりにあるいは皿ばね組9とともに用いることも可能である。コイルスプリングに予め部分的に圧縮させることによって予圧縮力を付加することができ、またそのばね特性や長さを選択することによって予圧縮力F1と所定値F2を設定することができる。
隙間19aと隙間19bは、図3に示す引っ張り加重の増加状態では、割れナット8と拡径に伴い小さくなる。これは、割れナット8の雌ねじ18aが軸線6から拡径方向に押し出されて軸部材12の雄ねじ18bとの重なり部がなくなることに対応する。
次に、図2及び図3を参照して本実施の形態の作用について説明する。
図2は、皿ばね組9に例えば1800kgf以下の予圧縮力F1が付加され、第1部位51と第2部位52との間の間隔を広げる方向に予圧縮力F1の反力である外力F1が付加されている常時の引っ張り加重負荷状態を示す。皿ばね組9は部分的に撓んでいる。皿ばね組9の全体の長さは例えば約115mmである。割れナット8のギャップgは前述したようにゼロであり、割れナット8の雌ねじは軸部2の雄ねじに完全に螺合した状態にある。
次に、図3は引っ張り加重の増加状態を示す。図2に示す状態に加えて、引っ張り荷重として所定値F2、例えば2600kgfが、第1部位51と第2部位52との間の間隔を広げる方向に負荷された状態を示す。皿ばね組9の全体の長さは例えばさらに約5mm圧縮され、110mmである。
第1部位51と第2部位52との間に例えば地震等の影響でその間隔を広げる方向に外力Fが作用したとする。当接部材12は第1部位51の方へ引っ張られ、これによって当接部材12の当接面11aと当接面11bの各々は割れナット8の受圧傾斜面7aと受圧傾斜面7bの各々に対して当接し第1部位51の方へ外力Fを付加する。これによって、割れナット8は第1部位51の方へ押され拡径してギャップgが形成されるとともに、割れナット8の第1部位51側の部位から皿ばね組9に外力Fが伝達され皿ばね組9が圧縮される。このように、外力Fは皿ばね組9がさらに圧縮することによって受け止められ、割れナット8は圧縮された皿ばね組9によって外力Fを受ける。割れナット8は外力Fが増加するに従って割れナット8の雌ねじ18aと軸部2の雄ねじ18bとの嵌合の度合すなわち重なり度合が減少し、外力Fが所定値F2に達した時点で軸部2の雄ねじ18bと割れナット8の雌ねじ18aとの重なり部が完全になくなり、この状態で、割れナット8の拡径は完了する。この場合、割れナット8の受圧傾斜面7aと受圧傾斜面7bは第1部位51側に対し鋭角の所定角度をなしているので、受圧傾斜面7aと受圧傾斜面7bは、鈍角に形成された当接部材12の当接面11a及び当接面11bに沿って、割れナット8が拡径する方向に円滑に案内される。また、隙間19aと隙間19bが形成されているので、割れナット8の拡径した部位は、隙間19aと隙間19bに収まることができる。
そして、割れナット8が拡径し割れナット8の雌ねじとの重なり部がなくなる結果、ボルト4は割れナット8に対し第1部位51の方へ滑り移動する。そして、外力Fが所定値F2より小さくなると、割れナット8が縮径し割れナット8の雌ねじとの重なり部が生じてボルト4は割れナット8に対し第1部位51の方への滑り移動を停止し、第1部位51と第2部位52の間隔は滑り移動した分だけ伸びた状態で維持される。
このように、ボルト装置1は、外力Fが所定値F2より小さい場合には、第1部位51と第2部位52との間隔を定常状態に維持し、外力Fが所定値F2以上の場合にはボルト4が滑り移動するとともに外力Fが再び所定値F2より小さくなるとボルト4は滑り移動を停止し滑り移動を停止した状態が新たな定常状態となることができる。
また、ボルト装置1は、外力Fが所定値F2以上に付加された場合には滑り移動することが可能であるので、ボルト4等が適用される装置において引っ張り荷重の過負荷防止機構として機能することができる。
なお、所定値F2の値の大きさは、割れナット8の雌ねじ18aと軸部2の雄ねじ18bとの嵌合形態によって決めることができる。例えば、雌ねじ18aと雄ねじ18bのネジ深さを大きくしたり、雌ねじ18aと雄ねじ18bのネジ長さを大きくすれば、所定値F2の値は大きくなる。従って、所定値F2の値の大きさは、ボルト装置1が適用される目的等に応じて設定すればよい。
次に、ボルト装置1において、ボルト4の軸部2の実効的長さをLとし割れナット8が軸部2の根本部で軸部2と螺合しているとした場合に、ボルト4が割れナット8に対して滑り移動する場合を想定する。
この場合、割れナット8が長さLだけ滑り移動した段階で外力Fが所定値F2より小さくなるとすると、割れナット8の径は小さくなり割れナット8の雌ねじが軸部2の雄ねじと嵌合しボルト装置1の滑り移動が停止する。この状態では、第1部位51と第2部位52との間隔は実効的長さLだけ大きくなっている。すなわち、ボルト装置1は、第1部位51と第2部位52との間隔を軸部2の実効的長さLの範囲で調整することが可能であり、しかも、所定値F2の前後で滑り移動が受ける外力Fの大きさで、滑り移動が自動的の生じたり停止したりするという意味で、自動的に制御される。すなわち、第1部位51と第2部位52との間隔を外力Fの大きさに依存して自動的に調整することが可能になる。
次に、図7を参照して、ボルト装置1の適用応用例の一つとして、伸縮継手の一実施形態について説明する。これは、上述したように、ボルト装置1が、第1部位51と第2部位52との間隔を軸部2の実効的長さLの範囲で自動的に調整することが可能であることに基づくものである。
図7は中心の軸線に対して上半部を示す。伸縮継手30は、第1配管31と第2配管32を接続する。伸縮継手30は、第1配管31と第2配管32の各々の端部との間に掛け渡されるスリーブ34と、スリーブ34の内周面と第1配管31の外周面とをシールする例えばOリング状の第1シール35と、スリーブ34の内周面と第2配管32の外周面とをシールする例えばOリング状の第2シール36を備えている。
また、伸縮継手30は、第1配管31と第2配管32とが軸方向に所定長さLを超えて離反しないように制限するためのストッパー38を備えている。ストッパー38は、第1配管31の外周部に設けられた第1部位51としての第1基準部39と、第2配管32の外周部に設けられた第2部位52としての第2基準部34と、第1基準部39と第2基準部40との間に掛け渡されたボルト装置1とを備えている。伸縮継手30には、ストッパー38は軸線の回りに複数、例えば90°置きに4個設けられている。
第1基準部39と第2基準部40は、第1配管31と第2配管32の各々の外周面上に等分間隔で複数設けられており、複数の第1基準部3と第2基準部40に同等の複数のストッパー38が設けられている。
本実施の形態によれば、ストッパー38はボルト装置1を備えているので、第1配管31、第2配管32及び伸縮継手30を備える配管装置が地中に埋められており地震等の影響で所定値以上の外力を受けた場合に、伸縮継手30が第1配管31及び第2配管32から外れることなく第1配管31と第2配管32との軸方向の間隔が軸部2の実効的長さLだけ伸びることが可能になる。
1 ボルト装置
2 軸部
3 頭部
4 ボルト
7 受圧傾斜面
8 割れナット
9 皿ばね組
10 予圧力付加手段
11 当接傾斜面
12 当接部材
13 接続部材
15 予圧保持手段
30 伸縮継手
31 第1配管
32 第2配管
38 ストッパー
39 第1基準部
40 第2基準部
51 第1部位
52 第2部位
62 ジャッキ部材
62a 表示部
70 予圧保持用ハウジング
71 弾性部材用ハウジング
72 割れナット用ハウジン
F1 予圧縮力
F2 所定値

Claims (9)

  1. 相対する第1部位と第2部位との間に掛け渡されるボルト装置であって、
    前記第1部位に当接する頭部と前記頭部から前記第2部位の方へ向く軸部とを有するボルトと、
    分割された複数の分割ユニットが合わされて前記軸部に螺合可能であって、断面視において前記第2部位に向かう面が軸線に対して傾斜する受圧傾斜面を有する割れナットと、 前記軸部の外周部に配置され、軸方向に弾性変形可能な弾性部材と、
    前記割れナットに対し予圧縮力を付加するための予圧力付加手段によって、前記第1部位と前記第2部位との間に掛け渡される前に予め前記弾性部材を予圧縮させて前記割れナットに対し予圧縮力を付加し前記割れナット及び前記弾性部材を前記予圧縮力が付加された状態に保持するための予圧保持手段と、
    前記予圧縮力を受ける前記割れナットを軸線に対し前記弾性部材の反対側で、断面視において前記受圧傾斜面に当接する当接傾斜面を有する当接部材と、
    前記当接部材を前記第2部位に接続する接続部材と、
    を備え、
    前記第1部位と前記第2部位との間にそれらの間隔を拡げる方向の軸方向に外力が作用し前記外力が所定値以上の大きさの場合に、前記割れナットと前記ボルトとの螺合状態が解除される程に前記割れナットが拡径して前記ボルトが前記割れナットに対して滑り移動し、
    前記予圧保持手段は、
    前記弾性部材と前記割れナットを収容し、前記第1部位側から前記第2部位側へ前記予圧力付加手段によって押圧されて前記予圧縮力に相当する相当量だけ前記接続部材に対して前記第2部位側へ変位して、前記割れナット及び前記弾性部材を前記予圧縮力が付加された状態に保持する予圧保持用ハウジングを
    有することを特徴とするボルト装置。
  2. 前記弾性部材は、軸方向に配列された複数枚の皿ばねからなる皿ばね組である
    ことを特徴とする請求項1に記載のボルト装置。
  3. 前記予圧縮力は前記皿ばね組を圧縮して与えられ、前記所定値は前記皿ばね組をさらに圧縮した状態として設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載のボルト装置。
  4. 前記予圧保持用ハウジングは、前記相当量だけ前記接続部材に対して前記第2部位側へ変位した後に前記相当量だけ前記第1部位側へ戻されて位置固定されることを特徴とする請求項に記載のボルト装置。
  5. 前記予圧保持用ハウジングは、前記弾性部材を収容する弾性部材用ハウジングと、前記割れナットを収容し前記弾性部材用ハウジングに螺合して接続される割れナット用ハウジングとを有し、
    前記割れナット用ハウジンは、前記予圧力付加手段によって前記予圧縮力が付加する前は、前記接続部材に対して前記第2部位側へのみ移動可能に前記接続部材に当接しており、
    前記割れナット用ハウジンは、前記予圧力付加手段によって前記予圧縮力が付加した後は、前記弾性部材用ハウジングに螺合する長さを変えることによって前記相当量だけ前記第1部位側へ戻される
    ことを特徴とする請求項に記載のボルト装置。
  6. 前記予圧力付加手段は、
    前記接続部材に取り外し可能に取り付けられる予圧縮力受け部と、前記予圧縮力受け部に対して前記第1部位側から前記第2部位側へ前記弾性部材に前記予圧縮力を付加する押圧手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のボルト装置。
  7. 前記押圧手段は、記弾性部材に付加する前記予圧縮力の大きさを読み取る圧縮力読み取り手段を有する
    ことを特徴とする請求項に記載のボルト装置。
  8. 前記受圧傾斜面は、前記第1部位側に対し鋭角の所定角度をなす
    ことを特徴とする請求項1に記載のボルト装置。
  9. 第1配管と第2配管を接続する伸縮継手であって、
    前記第1配管と前記第2配管とが軸方向に所定長さを超えて離反しないように制限するためのストッパーを備え、
    前記ストッパーは、
    前記第1配管の外周部に設けられた第1部位と、
    前記第2配管の外周部に設けられた第2部位と、
    前記第1部位と前記第2部位との間に掛け渡されたボルト装置と
    を備え、
    前記ボルト装置は、
    相対する第1部位と第2部位との間に掛け渡されるボルト装置であって、
    前記第1部位に取り付けられる頭部と前記頭部から前記第2部位の方へ軸線が向く軸部とを有するボルトと、
    分割された複数の分割ユニットが合わされて前記軸部に螺合可能であって、断面視において前記第2部位に向かう面が軸線に対して傾斜する受圧傾斜面を有する割れナットと、 前記軸部の外周部に配置され、軸方向に弾性変形可能な弾性部材と、
    予圧力付加手段によって前記弾性部材を予圧縮させて前記割れナットに対し予圧縮力を付加した予圧縮力付加状態に前記弾性部材を保持するための予圧保持手段と、
    前記予圧縮力を受ける前記割れナットを軸線に対し前記弾性部材の反対側で、断面視において前記受圧傾斜面に当接する当接傾斜面を有する当接部材と、
    前記当接部材を前記第2部位に接続する接続手段と、
    を備え、
    前記第1部位と前記第2部位との間にそれらの間隔を拡げる方向の軸方向に外力が作用し、前記外力が所定値以上の大きさの場合に前記割ナットが拡径して前記割ナットと前記ボルトとの螺合状態が解除され前記ボルトが前記割ナットに対して滑り移動し、
    前記予圧保持手段は、
    前記弾性部材と前記割れナットを収容し、前記第1部位側から前記第2部位側へ前記予圧力付加手段によって押圧されて前記予圧縮力に相当する相当量だけ前記接続部材に対して前記第2部位側へ変位して、前記割れナット及び前記弾性部材を前記予圧縮力が付加された状態に保持する予圧保持用ハウジングを
    有する
    ことを特徴とする伸縮継手。
JP2013056958A 2013-03-19 2013-03-19 ボルト装置及び伸縮継手 Active JP6076785B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013056958A JP6076785B2 (ja) 2013-03-19 2013-03-19 ボルト装置及び伸縮継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013056958A JP6076785B2 (ja) 2013-03-19 2013-03-19 ボルト装置及び伸縮継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014181760A JP2014181760A (ja) 2014-09-29
JP6076785B2 true JP6076785B2 (ja) 2017-02-08

Family

ID=51700674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013056958A Active JP6076785B2 (ja) 2013-03-19 2013-03-19 ボルト装置及び伸縮継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6076785B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6038696B2 (ja) * 2013-03-19 2016-12-07 日本ヴィクトリック株式会社 ボルト装置及び伸縮継手

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6127385A (ja) * 1984-07-17 1986-02-06 株式会社東芝 ベロ−フランジの衝撃吸収装置
JP2002139110A (ja) * 2000-11-02 2002-05-17 Nhk Spring Co Ltd テンショナー
JP2002227343A (ja) * 2001-02-02 2002-08-14 Ps Corp Pc鋼棒の係着装置、連結装置および定着装置
JP2007010066A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Hitachi Ltd ディスクブレーキ
JP4578423B2 (ja) * 2006-03-10 2010-11-10 サーマトロニクス貿易株式会社 締結装置及び該締結装置を用いた締結方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014181760A (ja) 2014-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11821548B2 (en) Pipe couplings
CA2669306C (en) Fasteners and spacer rings therefor
RU2517268C2 (ru) Конструкция соединения трубопроводов
CA2710891C (en) Seal with rigid stop ring
EP3126096B1 (en) Interface device for tensioning a nut and a bolt assembly
EP2470817B1 (en) Press-connect fitting with improved grab-ring function
JP5705301B2 (ja) ケーブル外装のためのクランプ装置を備えたケーブルグランド
JP6961680B2 (ja) 操作アセンブリおよび軸結合アセンブリを備えた、制動および/またはクランプ装置
EP2902686B1 (en) Tube fitting
WO2012128152A1 (ja) 管継手
US20150300541A1 (en) Coupling connection for corrugated pipes
JP6076785B2 (ja) ボルト装置及び伸縮継手
JP5134341B2 (ja) フランジ式管継手及び鋼管の膨出部形成装置
JP5909434B2 (ja) 伸縮継手
JP5326779B2 (ja) 免震装置
JP6038696B2 (ja) ボルト装置及び伸縮継手
EP0864061B1 (en) A connector for high-pressure metal pipes
JP6941468B2 (ja) 軸力部材の端部接合構造及びボルト
JP2006077877A (ja) 摩擦型ダンパー
JP6300067B2 (ja) 管継手
JP2013524110A (ja) 管結合装置
EP2738439B1 (en) Anchor apparatus
CN109863334A (zh) 密封构造及密封方法以及具有该密封构造的联轴器
CA2654947A1 (en) High-pressure threaded union with metal-to-metal seal, and metal ring gasket for same
JP5936151B2 (ja) 圧力配管の接続構造を製造する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6076785

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250