JP3039376U - 冷媒管の不活性ガス置換用治具 - Google Patents
冷媒管の不活性ガス置換用治具Info
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- JP3039376U JP3039376U JP1997000035U JP3597U JP3039376U JP 3039376 U JP3039376 U JP 3039376U JP 1997000035 U JP1997000035 U JP 1997000035U JP 3597 U JP3597 U JP 3597U JP 3039376 U JP3039376 U JP 3039376U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大量のビニールテープを使用せずに、低コス
トで能率的に冷媒管接続ができ、不活性ガスの置換作業
に用いられる密閉性の良い治具を提供する。 【解決手段】 円錐台状の弾性体からならなる栓体2の
中心に不活性ガスの注入管3を挿通して治具1を構成す
る。該治具1は、事務所用のビルの空調に用いられる冷
媒用の配管を接続するときに接続配管4の端部7に挿着
し、図示しない、窒素ガスなどの不活性ガスのボンベか
ら不活性ガスを注入管3を介して接続配管4内に送り、
被接続配管5の先端9を塞いだ厚紙10に設けた空気抜
きの孔11から冷媒管内の空気を外に排出させて不活性
ガスに置換し、その不活性ガスを充填した状態で接続配
管4の接続部6をバーナーなどで加熱して、被接続配管
5と接続配管4をロウ付けする。
トで能率的に冷媒管接続ができ、不活性ガスの置換作業
に用いられる密閉性の良い治具を提供する。 【解決手段】 円錐台状の弾性体からならなる栓体2の
中心に不活性ガスの注入管3を挿通して治具1を構成す
る。該治具1は、事務所用のビルの空調に用いられる冷
媒用の配管を接続するときに接続配管4の端部7に挿着
し、図示しない、窒素ガスなどの不活性ガスのボンベか
ら不活性ガスを注入管3を介して接続配管4内に送り、
被接続配管5の先端9を塞いだ厚紙10に設けた空気抜
きの孔11から冷媒管内の空気を外に排出させて不活性
ガスに置換し、その不活性ガスを充填した状態で接続配
管4の接続部6をバーナーなどで加熱して、被接続配管
5と接続配管4をロウ付けする。
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】 本考案は、事務所用ビルの空調用の冷媒管をロ ウ付けして接続するときに、冷媒管の端部に挿着して冷媒管内の空気を不活性ガ スに置換するときに用いられる治具に関する。
【0002】
【従来の技術】 一般に、事務所用ビルの空調工事においては、空調機の室 外ユニットと室内ユニットを工場で製造して出荷し、これらを空調機器の設置現 場に搬入して据え付け、現場の状況に応じて、冷媒管をロウ付けして接続するが 、このときに、冷媒管内に窒素ガスなどの不活性ガスを注入して、冷媒管内の空 気を窒素ガスなどの不活性ガスに置換した上で、ロウ付けして接続する。このよ うに冷媒管内の空気を不活性ガスに置換するのは、もし、配管接続時に、冷媒管 内に不活性ガスを通さないで、バーナーなどで冷媒管の接続部を加熱してロウ付 けを行うと、銅管である冷媒管の内部の空気に含まれた水分が冷媒管内面に反応 して冷媒管内面に多量の酸化皮膜が生成され、冷媒を配管内に充填した際に冷媒 により該酸化皮膜が剥離され、剥離された酸化皮膜が冷媒管内の各種の弁に詰ま ったり、圧縮機の流路を塞いだりして、該各種弁や圧縮機に悪影響を及ぼし、空 調機器の正常な運転ができなくなってしまうからである。
【0003】 従来、図2に示すように、現場において接続配管Aと被接続配管Bのそれぞれ の接続部Cをロウ付けするときには、被接続配管Bの接続部Cとは反対側の図示 しない先端を厚紙で塞いで該厚紙に空気抜きの孔を設け、接続配管Aの接続部C とは反対側の先端Dに、ビニルテープを巻回した不活性ガスの注入管Fの一端を 挿入し、更に、大量のビニルテープIを接続配管Aの先端D付近と注入管Fにわ たって巻回して該接続配管Aの先端Dを外気に対して閉塞していた。また、前記 不活性ガスの注入管Fの他端には、バルブEが取り付けられ、該バルブEは不活 性ガスのボンベGに連結した耐圧ホースHと接続し、前記バルブEを介して不活 性ガスを冷媒管内に注入していた。
【0004】 しかし、事務所用のビルの空調配管工事では、冷媒管の系統毎にこのようなビ ニルテープを接続配管に巻回して配管内の空気を不活性ガスに置換しているので 、図2に示すような不活性ガス置換用治具は、ビニルテープの使用量が膨大とな り、コスト高となる。しかも、このビニルテープは、一回の使用で廃棄されるの で産業廃棄物が大量に発生する不都合がある。
【0005】 また、ビニルテープの巻回と取り外しには手間がかかるので、冷媒管の接続作 業に時間がかかりすぎる不都合がある。
【0006】 さらに、この従来手段によれば、接続配管Aの先端D付近と注入管Fにビニル テープIを巻回しただけなので、このビニルテープIにずれが生じると冷媒管の 密閉ができずに配管内の空気の不活性ガスへの置換がうまくいかなくなるおそれ もある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は、大量のビニールテープを使用 せずに、低コストで能率的に冷媒管の接続ができ、不活性ガスの置換作業に用い られる密閉性の良い治具を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本考案は、上記の課題を解決するものであ って、その手段は、請求項1に記載のとおり、冷媒管の端部に嵌合する円錐面を もつ円錐台状の弾性体よりなる栓体の中心に不活性ガスの注入管を挿通して取り 付けたことを特徴とする冷媒管の不活性ガス置換用治具である。
【0009】 円錐面をもつ円錐台状の弾性体よりなる栓体を冷媒管の端部に嵌合し、該栓体 の中心に挿通した不活性ガスの注入管から冷媒管内に不活性ガスを注入して冷媒 管内の空気を不活性ガスに置換する。
【0010】 別の手段は、請求項2に記載のとおり、円錐台状の弾性体よりなる栓体のテー パー角が、約15乃至20度であることを特徴とする請求項1に記載の治具であ る。
【0011】 円錐台状の弾性体よりなる栓体のテーパー角が約15乃至20度であり、栓体 は相当先細となるので、冷媒管の端部への挿入が容易になり、しかも、冷媒管の 端部との接触面積も大きくなるので、冷媒管の端部への密着が良くなる。
【0012】
【考案の実施の形態】 図1において、1は、円錐台状の弾性体よりなる栓 体2の中心に不活性ガスの注入管3を挿通して取り付けた治具であり、冷媒管内 の空気を不活性ガスに置き換える作業に用いられる。
【0013】 栓体2は、ゴム製であり、特には、クロロプレンゴムのような合成ゴムででき ているが、これに限らずに、プラスチックやエラストマーを用いてもよい。前記 栓体2は、被接続配管5とロウ付けによって接続される接続配管4の先端6とは 反対側の端部7に挿着される。前記円錐台状の弾性体よりなる栓体2は、その頭 部から接続配管4に挿入され、その円錐面と弾性により接続配管4の端部7に嵌 合する。
【0014】 図1の実施の態様においては、栓体2は、ショア硬さHs60のクロロプレン ゴム(ネオプレイン(登録商標))でできており、その断面の斜辺n1、n2のな すテーパー角αは約20度、前記断面の底辺mの長さ、即ち、栓体2の底部の直 径は38mm、長さdは60mmであり、この寸法のものは、内径13乃至30mm 程度の接続配管に用いられる。
【0015】 前記の約20度のテーパー角αを有する円錐台状の治具1は、相当に先細とな るので、接続配管4の端部7への挿入が容易になり、しかも、接続配管4との接 触面積が大きくて接触圧力も高く抜け難いから、冷媒管の密閉が良好となる。
【0016】 更に、この治具1は、前記テーパー角αを約15度乃至20度の範囲内で変化 させ、栓体2の長さdをいろいろと変えることによって、様々な内径の接続配管 4にも挿着することができる。この治具1も、相当に先細であり、接続配管4の 端部7への挿入が容易になり、しかも、接続配管4との接触面積が大きくて接触 圧力も高く抜け難いから、冷媒管の密閉が良好となる。接続配管4との接触面積 をより大きくするために、ショア硬度Hs40〜60のクロロプレンゴムで栓体 2を製造してもよい。
【0017】 不活性ガスの注入管3は、図示しない、窒素ガスなどの不活性ガスのボンベか ら、これも図示しない耐圧ホースを介して、不活性ガスを冷媒管内に送り、冷媒 管内の空気と不活性ガスを置換する。
【0018】 事務所用のビルの空調工事においては、空調機器を工場で製造してそれを設置 現場に搬入して据え付けた後に、冷媒を流す銅製の冷媒管を現場の状況に応じて ロウ付け接続し、冷媒系統を形成するが、前記のように、銅製の冷媒管内面に酸 化皮膜が生じないように、ロウ付けを行う前に、被接続配管5の接続部分とは反 対側の先端9を厚紙10で塞いで、該厚紙10に空気抜きの孔11を設け、更に 、接続配管4の接続部6とは反対側の端部7に、治具1を挿着する。
【0019】 そして、図示しない不活性ガスのボンベから不活性ガスの注入管3を介して不 活性ガスを冷媒管内に注入して冷媒管内の空気を前記空気抜きの孔11から外に 追い出して冷媒管内に不活性ガスを充填し、前記ガスボンベから不活性ガスを送 り続けて不活性ガスの充填状態を維持しつつバーナーなどで前記接続配管4の接 続部6を加熱してロウ付けを行う。
【0020】 ロウ付けを終了して、加熱部分の温度が下がった後に、治具1や厚紙10を接 続配管4や被接続配管5から取り外して窒素ガスなどの不活性ガスを外に排出す る。
【0021】 図1において、前記接続配管4の端部7と治具1の接触箇所にビニールテープ 8が数回巻回されているが、これは接続配管4の端部7が必ずしも完全な円形で なかったり、端部7の内面が滑らかでない場合に、治具1の挿着時に前記端部7 の内面と治具1の間に生じる隙間を塞ぐために、ビニルテープを巻いたのであっ て、接続配管4の端部7に歪みがなく、滑らかな表面をしている場合には、ビニ ールテープ8を用いる必要はない。
【0022】
【考案の効果】 本願の請求項1に記載の冷媒管の不活性ガス置換用治具は 、弾性体に不活性ガスの注入管を挿通させただけの簡単な構造のものなので安価 に製造でき、ビニルテープは使用しないか使用してもわづかなので、ビニルテー プを大量に消費せずにすみ、しかも、何回も反復して使用できるので、産業廃棄 物をほとんど発生させない。また、この治具は、ビニルテープを巻回しないか巻 回しても数回なので、ビニルテープの巻回や取り外しの作業時間が短縮でき、冷 媒管の作業時間が減少する効果を有する。更に、この治具は、形状が円錐台状な ので、各種サイズの冷媒管に対しても使用できる効果を有する。
【0023】 請求項2に記載の冷媒管の不活性ガス置換用治具は、円錐台状の弾性体よりな る栓体のテーパー角が約15乃至20度であり、相当に先細となるので、冷媒管 の端部への挿入が容易になり作業時間が短縮でき、しかも、冷媒管の端部との接 触面積が大きく、冷媒管との接触圧力が高く気密性が良好である上抜け難い。
【図1】 冷媒管の端部に挿着された状態の本考案の不
活性ガス置換用治具の断面図。
活性ガス置換用治具の断面図。
【図2】 従来の不活性ガス置換用治具を示す略図。
1 治具 2 栓体 3 不活性ガスの注入管 α 円
錐台状の弾性体よりなる栓体のテーパー角
錐台状の弾性体よりなる栓体のテーパー角
Claims (2)
- 【請求項1】 冷媒管の端部に嵌合する円錐面をもつ円
錐台状の弾性体よりなる栓体の中心に不活性ガスの注入
管を挿通して取り付けたことを特徴とする冷媒管の不活
性ガス置換用治具。 - 【請求項2】 円錐台状の弾性体よりなる栓体のテーパ
ー角が、約15乃至20度であることを特徴とする請求
項1に記載の治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997000035U JP3039376U (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | 冷媒管の不活性ガス置換用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997000035U JP3039376U (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | 冷媒管の不活性ガス置換用治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3039376U true JP3039376U (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=43174014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997000035U Expired - Lifetime JP3039376U (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | 冷媒管の不活性ガス置換用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3039376U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7292775B1 (ja) * | 2023-02-22 | 2023-06-19 | 株式会社昭和冷凍プラント | 冷媒用断熱構造の設置方法と冷媒用多層管 |
-
1997
- 1997-01-08 JP JP1997000035U patent/JP3039376U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7292775B1 (ja) * | 2023-02-22 | 2023-06-19 | 株式会社昭和冷凍プラント | 冷媒用断熱構造の設置方法と冷媒用多層管 |
WO2024176480A1 (ja) * | 2023-02-22 | 2024-08-29 | 株式会社昭和冷凍プラント | 冷媒用断熱構造の設置方法と冷媒用多層管 |
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