JP7292775B1 - 冷媒用断熱構造の設置方法と冷媒用多層管 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、断熱材とホースとの間に気体の層を介在させることで断熱効果を持たせつつ、その気体の層において結露の発生を防止する冷媒用断熱構造の設置方法を提供する。【解決手段】冷媒用配管に係る冷媒用断熱構造の設置方法であって、柔軟性を備えた冷媒用ホース部に、それを筒状に覆うように断熱材を装着する工程と、前記冷媒用ホース部の外周面と前記断熱材の内周面との間に形成される隙間に窒素ガスを注入する工程と、前記断熱材の両端部において前記冷媒用ホース部と前記断熱材とを接着剤により接着させ、前記隙間に残留した窒素ガスを封止する工程と、を有する。【選択図】図9

Description

本発明は、冷媒ホースの断熱構造に関する。
冷却装置は冷媒の状態を制御することで、冷却機能を制御する。そのため、効率的な装置制御のために、冷媒が周囲環境の温度の影響を可能な限り受けないことが重要である。
冷却装置で冷媒の経路とするための配管には、金属管やゴムを主材料とするホースが用いられることが多い。断熱効果を配管に持たせるための方法として、金属管であれば断熱材を被せる方法、ホースであれば断熱効果を有する材料を用いて多層構造とする方法などがある。
例えば特許文献1では、断熱材として、例えばエチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)を材料とした発泡層をホースの周りに配置することで断熱効果を高めている。
特許文献2では、ホースの周りを例えばシリコーンゴムを材料とした円筒状のホースカバーによって断熱効果を高めている。
特許文献3では、管本体の周りに多層の被覆材を設け、複合管を構成し、全体として断熱効果を高めている。
特開2008-082476号 特開2008-001044号 特開2008-256015号
これら発明は、ホースを覆う部材自体が断熱機能を備えるとともに、その部材とホースとの間に空気の層を作ることによって、断熱効果を高めている。
しかし、環境にやさしい自然冷媒への転換が行われる中、例えば二酸化炭素を冷媒として用いた場合には、氷点下-40℃~-10℃の液化二酸化炭素が冷媒として配管内を流れる。そのような使用環境ではホースの外周面には結露が生じやすく、ホースの周りに空気の層を作り断熱効果を実現する場合にもその空気の層に含まれる水蒸気から結露が生じ得る。
ホースにゴムが使用されている場合には結露によりそのゴムを劣化させ、また空気よりも熱伝導率の高い水によってホースが覆われることで断熱効果を低減させることにもつながり得る。
仮に空気の層を作ることを意図せず断熱材をホースに接触させて覆う場合であっても、ホースの外周表面は粗いことで、断熱材とホースとの間に空気の層ができ、それにより結露が生じ得る。
他方、配管に鋼管などの金属管を用いる場合には、筒状のウレタン等の断熱材を金属管に密着させるように装着し、断熱効果を持たせることが一般に行われている。
金属管は表面が粗くないために金属管と断熱材が密着するため、そこに結露が生じにくく、断熱材により金属管を結露から守ることができる。
しかし金属管による配管は、金属管同士の接続部には溶接を必要とし、配管作業の労力が大きく、火気使用による危険性もあり、また配管溶接技術者の数も不足しており、直管を輸送する運送業者も十分ではない、等のデメリットがある。
金属管の欠点がなく、かつ柔軟性があることで現場に合わせた配管工事を行いやすいホースを用いて、冷媒用の配管することを前提に、上記の問題点を解決したホースが望まれる。
本発明に係る課題は、断熱材とホースとの間に気体の層を介在させることで断熱効果を持たせつつ、その気体の層において結露の発生を防止する冷媒用断熱構造の設置方法を提供することにある。またその冷媒用断熱構造を備えた冷媒用多層管を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明は以下の構成を有する。
1)本発明の態様は、
冷媒用配管に係る冷媒用断熱構造の設置方法であって、
柔軟性を備えた冷媒用ホースを備える冷媒用ホース部に、それを筒状に覆うように断熱材を装着する工程と、
前記冷媒用ホース部の外周面と前記断熱材の内周面との間に形成される隙間に窒素ガスを注入する工程と、
前記断熱材の両端部において前記冷媒用ホース部と前記断熱材とを接着剤により接着させ、前記隙間に残留した窒素ガスを封止する工程と、を有することを特徴とする。
2)上記態様において、
前記冷媒用ホース部が備える継手により前記冷媒用ホース同士を連結し、前記冷媒用ホース部を所定の長さにする工程と、
前記断熱材を装着する工程において、前記冷媒用ホース部を覆う長さにするために隣接する断熱材同士の接触面を接着剤により接着させることで前記断熱材同士を連結する工程と、をさらに有することを特徴とする。
3)上記態様において、
少なくとも一部の前記継手において前記断熱材の内面と前記継手を接着剤により接着する工程と、をさらに有することを特徴とする。
4)上記態様において、
前記冷媒用ホース部の外周面と嵌合するホース用孔を備えかつ外径が前記断熱材の外径よりも小さいリングであって、前記リングの第1平面から空洞である前記リングの内部まで貫通した第1開口と、前記リングの前記内部から第1平面と対向する第2平面まで貫通した複数の第2開口とを備える前記リングに前記冷媒用ホース部を挿通しながら、前記リングを前記断熱材の一端側に押し込む工程と、をさらに有し、
前記窒素ガスが、前記第1開口から注入されることで前記内部を通り、前記第2開口を介して前記隙間に注入されること、を特徴とする。
5)上記態様において、
前記冷媒用ホース部が、前記冷媒として二酸化炭素を用いることに耐える耐圧性及び耐低温性を備えることを特徴とする。
6)本発明の別の態様は、
冷却装置において冷媒が循環する冷媒用多層管であって、
柔軟性を備えた冷媒用ホースを備える冷媒用ホース部と、
前記冷媒用ホース部を筒状に覆うように装着された断熱材と、
前記断熱材の両端部において前記冷媒用ホース部と前記断熱材とを接着剤により接着させた接着部とを有し、
窒素ガスが前記冷媒用ホース部の外周面と前記断熱材の内周面との間の隙間に封入されていることを特徴とする。
7)上記態様において、
前記冷媒用ホース部がその端部に継手を備えることを特徴とする。
8)上記態様において、
少なくとも一部の前記継手において前記断熱材の内面と前記継手とが接着剤により接着されていることを特徴とする。
9)上記態様において、
前記冷媒用ホース部が、前記冷媒として二酸化炭素を用いることに耐える耐圧性及び耐低温性を備えることを特徴とする。
本発明に係る冷媒用断熱構造は、冷媒の経路における断熱効果を高めつつ、結露の発生を防止することができる。
図1は、本発明に係る冷媒用断熱構造ないしそれを備える冷媒用多層管が設置される冷却装置に係る例示的な概略構成図である。 図2は、設置された本発明に係る冷媒用断熱構造の外観概略図である。(a)は直線的に設置された場合の概略斜視図であり、(b)はU字に屈曲させて設置した場合の概略平面図である。 図3は、断熱材で冷媒用ホース部を筒状に覆った状態を示す概略側面図である。 図4(a)は、図3の領域S1につき冷媒用ホース部が延在する方向に冷媒用多層管を切断した概略断面図である。(b)は(a)のA-A断面図である。(c)は(a)の領域S2を拡大した概略断面図である。(d)は冷媒用ホース部表面と断熱材が接触部分を有する場合における(a)に対応する概略側面図である。(e)は(d)のB-B断面図である。(f)は(d)の領域S3を拡大した概略断面図である。 図5(a)は、本発明に係る冷媒用断熱構造ないしそれを備える冷媒用多層管の継手周辺の概略分解図である。(b)は、継手に関する別の変形例を示す。 図6(a)~(d)は、冷媒用多層管の作製工程を順に説明した概略側面図である。 図7(a)~(d)は、冷媒用多層管に係るユニットの連結を説明した概略側面図である。 図8は、本発明に係る冷媒用断熱構造の隙間に窒素ガスを注入する際に用いるリングを説明する図である。(a)は、リングを用いて窒素ガスを注入する際の図4(a)と同じ視点で視た概略断面図である。(b)は、本発明に係る冷媒用断熱構造の一端にリングを装着した様子を示す概略斜視図である。(c)は、窒素ガスを注入する一方の面が見える角度から視たリングの概略斜視図である。(d)は、一方の面と対向する面が見える角度から視たリングの概略斜視図である。 (a)~(e)は、本発明に係る冷媒用断熱構造の設置方法を順に説明するための概略側面図である。(f)は、隙間に注入された窒素ガスを封止するための接着部を示すために、(d)における領域S4を拡大した概略図である。 (a)~(d)は断熱材が背割れ構造となっているときの設置態様を示す概略斜視図である。 図11は、冷媒用多層管の変形例に関する概略側面図である。(a)は継手を備えた例を示し、(b)は継手を備えない例を示す。
本発明は、冷却装置で用いる冷媒用配管に係る冷媒用断熱構造の設置方法と、その冷媒用断熱構造を備えた冷媒用多層管に関する。
本発明における冷媒用断熱構造とは、冷媒の経路としてのホースと断熱機能及び結露防止機能に係る構造を指す。冷媒用多層管は、冷媒用断熱構造を備えるように作製された管を指す。
図1では、本発明に係る冷媒用断熱構造1ないしそれを備える冷媒用多層管9が設置される冷却装置として、例示的にヒートポンプ式の冷却装置を概略構成図として示した。この冷却装置は、膨張弁14と蒸発器15とを備える室内機11と、圧縮機12と凝縮器13とを備える室外機10を有し、その室内機11と室外機10の間の配管に本発明に係る冷媒用断熱構造1ないし冷媒用断熱構造1を備えた冷媒用多層管9が設置される。図1の冷却装置は、冷媒として二酸化炭素を使用することが想定され、CO受液器(COレシーバー)17を備える。また液冷媒が圧縮機に入り込むことを防ぐ液分離器16を備える。
図2(a)は、直線的に設置された本発明に係る冷媒用断熱構造の外観概略図である。
本発明に係る冷媒用断熱構造1、及びそれを備えた冷媒用多層管9は、冷媒用ホース部2、断熱材3、断熱材3と冷媒用ホース部2の間に形成される隙間6を基本的な構成要素とする。冷媒用ホース部2は、冷媒用ホース2Aを備える。また、図2に示すように、冷媒用ホース部2が、その端部に継手4を備えていてもよい。継手4は、冷媒用ホース2A同士を連結し、冷媒用ホース部2全体が配管に必要な所定の長さとなるように用いられる。
冷媒用ホース部2と図1における室外機10又は室内機11との接続は、室外機10又は室内機11の接続部の形状に適合する継手によって行ってもよい。
近年、フロン系冷媒ではなく環境にやさしい自然冷媒への転換が進んできており、特に冷蔵、冷凍設備では、二酸化炭素を冷媒として用いることが多い。本発明に係る冷媒用断熱構造1又は冷媒用多層管9は、冷媒として二酸化炭素のみを対象とするものではないが、二酸化炭素を用いることが好適である。二酸化炭素冷媒は無臭、無毒であり、相対的に高いエネルギー効率を実現できる。また単位体積当たりの運ぶ熱量が高いため、配管径を小さくできるため、冷媒用ホース部2、ひいては冷媒用断熱構造1又は冷媒用多層管9の径を小さくすることができる。径が小さいことで配管に係る設置作業も容易になる。
冷媒用ホース部2、なかんずく冷媒用ホース2Aは、耐圧性、耐低温性、及び柔軟性を備えることが求められる。
冷媒としての二酸化炭素が高圧下で使用されるため、冷媒用ホース2Aはその圧力に耐えられることが求められる。また、二酸化炭素を用いた冷媒の配管には、-10℃から-40℃の液化二酸化炭素が流れるため、冷媒用ホース2Aはその低温に劣化せずに耐えられることが求められる。そして鋼管等の金属管を用いない冷媒用ホース2Aは柔軟性を備えることで屈曲を許容し、設置現場に合わせた柔軟な設置が可能になる。これが設置作業の労力低減に寄与する。
耐圧性、耐低温性、及び柔軟性を備え、冷媒の経路として機能するものであれば、冷媒用ホース2Aの材料に限定はないが、主な材料として合成ゴムを想定する。この冷媒用ホース2A自体に断熱効果があってもよい。
主な材料がゴムであることで、金属管のように切断によって溶接が必要となることもない。この点も設置作業の労力を大幅に低減させる。
冷媒用ホース部2が隣接する冷媒用ホース2A同士を連結するための継手4を備えていてもよい。 図5(a)(b)では、冷媒用断熱構造ないしそれを備える冷媒用多層管の継手周辺の概略分解図を例示的に示す。
継手4は、隣接する冷媒用ホース2A同士を連結し、内部を通る冷媒を漏らすことなく通過させることが求められる。さらに、冷媒用ホース部2の一部として、断熱材3によって筒状に覆われる部分でもあるため、継手4全体に渡る外径は可能な限り冷媒用ホース部2の外径に近いことが好ましい。これらの要求を充足する継手4であれば、構造に主だった制約はない。
図5(a)(b)に例示する継手4は、冷媒用ホース2Aを継手に差し込み重複部分で圧着されることにより固定される。継手4を介する冷媒用ホース2Aの連結は、例えばねじ式により固く連結される。
継手4の冷媒用ホース2Aへの固定は、例えばエポキシ系接着剤等の接着剤を併用してもよい。
図5(a)では冷媒用ホース部2が、オスメス形状の区別がある継手4を備える例を示す。図5(b)では、ねじ山を具備する取付金具37を介すことで、全ての継手4がそのねじ山と係合する溝を具備した同一形状となっている変形例を示す。この継手の形状に関する変形例により、冷媒用ホース部2の方向を気にすることなく、冷媒用ホース2A同士を連結することができる。
これらの継手によって、冷媒用ホース2A同士の連結だけでなく、冷却装置に係る室外機ないし室内機と接続してもよい。
断熱材3は、冷媒用ホース部2の断熱、ひいては冷媒が周囲環境の温度の影響を受けないようにすることを目的とするため、その観点から材料が選定される。また冷媒用断熱構造1又は冷媒用多層管9全体としての柔軟性を確保するために柔軟性が求められる。後述の窒素ガス注入のためのリングを嵌め込める程度の柔軟性がある材料であることが好適である。
さらに、後述の窒素ガス等の不活性ガスを実質的に透過させない材料であることが望ましい。
こうした点を充足すれば、断熱材3を構成する素材に限定はないが、例えばゴム材料、特に独立気泡構造のゴム材料とすることができる。例えば特殊エラストマー(EPDM合成ゴム系)であるエアロフレックス(Aeroflex:登録商標)が好適である。
断熱材3は、冷媒用ホース部2を筒状に覆うため、図2(a)に示すように、それ自体が筒状柱体である。断熱材の内側に冷媒用ホース部2を差し込むことで、断熱材3が冷媒用ホース部2を筒状に覆う。
最終的に筒状に覆うことができればよいため、図10(a)(b)で示すように、断熱材3は、冷媒用ホース部2が延在する方向に切れ目が入ることで背割れした形状であってもよい。この場合、その切れ目から冷媒用ホース部2を入れ込み、断熱材3を冷媒用ホース部2に巻き付けるようにし、対向する背割れ面7同士を接着剤で接着させることで、断熱材3が筒状柱体となり、冷媒用ホース部2を筒状に覆うことができる。
さらには、図10(c)(d)の示すように、断熱材3が、半分に切断され、初期状態において、1つの断熱材が2つの部材に分かれていてもよい。この場合2つの部材で冷媒用ホース部2を挟むようにして、2か所の対向する切断面8同士を接着させることで、断熱材3が筒状柱体となり、冷媒用ホース部2を筒状に覆うことができる。
背割れ面7や切断面8で使用される接着剤は、断熱材3の材料の接着に適しており、かつ後で断熱材3内部に封止される窒素ガスを漏出させないものである必要がある。
背割れや切断のない筒状の断熱材3であれば、その中に冷媒用ホース部2を挿通させて冷媒用ホース部2を覆うことになる。
図2及び図3に示すように、冷媒用ホース部2と断熱材3との間には隙間6が形成される。そのために、冷媒用ホース部2の外径と断熱材3の内径が選定される。その隙間6には不活性ガス、特に窒素ガスが注入される。これは水分を含む空気を追い出すためでもあり、また窒素ガスをその隙間6に封止するためでもある。
隙間6に窒素ガスを注入し、冷媒用断熱構造1に熱伝導率の低い気体の層を介在させることで、断熱効果を生じさせる。空気ではなく窒素ガスである理由は、空気であると空気中に含まれる水分によって結露が生じやすいためである。特に低温の冷媒が流れる冷媒用ホース部2においては結露の防止は重要となる。結露によって例えばゴムの冷媒用ホース部2であればゴムを劣化させることにつながり、熱伝導率が気体よりも相対的に高い液体が冷媒用ホース部2に付着することで断熱効果が減殺され得るためである。
ガス注入の上記目的を達することが可能な限り、注入する不活性ガスとして窒素に限定するものではないが、窒素は不活性ガスであり、仮に冷媒用多層管から漏れた場合でも人体に無害であり、仮に冷媒用ホース部2から二酸化炭素が漏れた場合でも化学反応が生じない点で有利である。
隙間6は、図4(b)の視点において明確に視認できるよう形成されてもよいが、冷媒用ホース部2の外周面と断熱材3の内周面に接触が生じていてもよい。冷媒用ホース部2の外周面と断熱材3の内周面が近接する程、注入する窒素ガスが相対的に少量で済む。他方で隙間6の層が厚いほど断熱効果は高い。
断熱材3と冷媒用ホース2Aが部分的に接触するように、冷媒用ホース2Aの外径と断熱材3の内径を選定した場合において、特に、冷媒用ホース2Aの外周面の表面が粗い場合には、図4(d)~(f)のような断面図となる。窒素ガスが隙間6の全体に行き渡ることが好ましいため、その通り道が確保されている必要がある。冷媒用断熱構造1の一方側から窒素ガスを注入した場合を仮定すると、図4(d)、図4(f)では一見、窒素ガスの通り道がないように見えるが、図4(e)の視点において、図示するように隙間6が形成され、図4(d)の視点で左右に窒素ガスが通り抜ける通り道は確保されている。
冷媒用断熱構造1の設置方法について以下で説明する。
図3では、断熱材3によって冷媒用ホース部2を筒状に覆った状態を概略側面図により示す。冷媒用ホース部2が継手4を備えるか否かに関わらず、冷媒用ホース部2全体が断熱材3で覆われるように設置されることが好適である。
配管が最終的にそのような状態となるように、適宜、冷媒用ホース2Aの切断や、冷媒用ホース2Aの継手4による連結や、断熱材3の切断や、断熱材3の連結が必要となり得る。
冷媒用ホース部2の長さが不足する場合には継手4で別の冷媒用ホース部2と連結していく。反対に冷媒用ホース部2が長い場合には冷媒用ホース2Aを切断して調節する。金属管ではない冷媒用ホース2Aの切断は容易で、切断部分の溶接も不要であり、継手4を設けるだけでよい。
断熱材3についても切断することで長さを調節することができる。反対に冷媒用ホース部2を筒状に覆うために、断熱材3の長さが足りないときは隣接する断熱材3の接着面30(図9(b)参照)を接着剤で接着させ、断熱材3同士を連結することができる。
ここで使用される接着剤は、断熱材3の材料の接着に適しており、かつ後で断熱材3内部に封止される窒素ガスを漏出させないものである必要がある。
図9を用いて、冷媒用断熱構造1の設置方法を説明する。
説明の簡単のために、図9のラインEまで冷媒用ホース部2を断熱材3で覆うと仮定する。
図9(a)のように冷媒用ホース部2を挿通させた断熱材3をラインEまで、矢印方向に移動させる。
さらに冷媒用ホース部2を断熱材3で覆うために、冷媒用ホース部2を挿通させた別の断熱材3へと矢印方向に移動させ(図9(b))、隣接する断熱材3同士が接する接着面30同士を接着剤で接着する(図9(c))。接着面30同士のみを接着するため、接着面と同一平面上の断面において、それぞれの断熱材3と冷媒用ホース部2の間に形成される隙間6が空間として連通する。図3に示す例であれば、図面上は3つの断熱材3に、冷媒用ホース部2を挿通した状態を示しており、冷媒用ホース部2が継手4を備えている場合であっても、隙間6は図面の視点において右側から左側まで断熱材3の内側でつながっており、空間的に連通する。
さらにこの隙間6への窒素ガスの注入を効率的に行うために、リング20を使用する(図9(b))。
このリング20は、図8(c)に示すように筒状柱体であり、図8(a)で示すようにリング20の内部29が中空となっている。図8(c)の視点で視ることのできる第1平面26から中空であるリング20の内部29まで貫通孔である第1開口24が備わる。そして、内部29から第1平面26と対向する第2平面27まで貫通した複数の第2開口25が備わる。
図8(c)の矢印で示すようにパイプ22が第1開口24へと差し込まれ、窒素ガスがパイプを介して内部29へと入り、その内部29から第2開口25へと出ていき、隙間6へと注入される。
リング20は、冷媒用ホース部2を通すために中央部を貫通する孔であるホース用孔28が備わる(図8(c))。隙間6に注入した窒素ガスが、ホース用孔28を介して漏出しないように、ホース用孔28と冷媒用ホース部2の外周面とが嵌合する必要がある。
図8(d)では、第2開口25がホース用孔28と同軸の環状に分布して開口しているが、これに限定されない。ただし、隙間6に窒素ガスが効率的に注入されるように、第2平面上で均等に分布した複数の孔が開口していることが好ましい。
窒素ガスの流れは図8(a)の矢印で示すように、バルブ21の制御によって窒素ガスの流入量が制御され、パイプ22を介してリング20の第1開口24からリング20の内部29へと入り、内部29で広がった窒素ガスは第2開口25を介して隙間6へと注入される。
また、図8(a)で示すように、リング20は、冷媒用ホース部20に挿通されながら断熱材3の一端側の隙間6に押し込まれるため、外径が少なくとも断熱材3の外径よりも小さくなければならない。押し込みを容易にするために、断熱材3の一端側に切り欠きを設けてもよいが、押し込まれた状態で、断熱材3とリング20の間から隙間6に注入された窒素ガスが漏出しないようにしなければならない。断熱材3の柔軟性が十分であれば切り欠きを設ける必要はない。リング20が押し込まれて設置された状態を図8(b)の概略斜視図にて示す。
リング20は隙間6への窒素ガスの注入を効率的に行うための部材であるため、この目的が達せられる限り、上記の構造に限定するものではないが、1つの注入口から、多数の出口によって隙間6へとガスが注入されることが好ましい。また注入にあたっての圧力でリング20が押し込まれた隙間6から取り外れることがない程度にリング20が隙間に圧入された状態となることが好ましい。その押し込まれた状態でリング20と断熱材3又は冷媒用ホース部2との間から窒素ガスが漏出しないことが望まれる。
図9(c)のように、リング20を図面の視点で右側から断熱材3の一端へと押し込む。バルブ21により窒素ガス流入量を調整しつつパイプ22を第1開口に差し込み、窒素ガスの注入を開始する。
図9(c)に示すように、それぞれの断熱材3と冷媒用ホース部2の間に形成される隙間6が空間として連通しているため、リング20を介して注入された窒素ガスは、図面の視点において左側に抜けていく。これにより隙間6に溜まった空気を排出することができる。
続いて、図9(d)に示すように、断熱材3の図面における左端部分につき、断熱材3の内周面と冷媒用ホース部2の外周面を接着剤により接着する。図9(f)は図9(d)の領域S4の概略断面図であるが、断熱材3の端部において断熱材3と冷媒用ホース部2の間が接着剤により接着され、接着部33を形成する。断熱材3の柔軟性により、断熱材3全体の形状は維持される。
図9の視点の冷媒用断熱構造1を左側から視ると、環状の隙間6が接着剤により塞がり、環状の接着部33が形成されていることが確認できる。
接着部33の接着に使用される接着剤は、弾性材3の材料と冷媒用ホース2A又は継手4の材料との接着に適し、隙間6に封止される窒素ガスを漏出させないものである必要がある。
この図面左側の隙間6が塞がった状態で、さらに窒素ガスを注入してもよい(図9(d))。
その後、リング20を取り外すと、断熱材3はその弾性力により元の形状に復帰する。続いて、図面における右端部分につき、断熱材3の内周面と冷媒用ホース部2の外周面を接着剤により接着する。これにより2つの断熱材3と冷媒用ホース部2との間の隙間6に注入された窒素ガスが封止される(図9(e))。
断熱材3に冷媒用ホース部2を挿通し、それらの間に窒素ガスを注入できる程度の隙間6ができるのであれば、継手4の有無に関係なく、冷媒用ホース部2を断熱材3で覆うことができる。そして隣接する断熱材3同士は接着面30を接着材で接着させることで連結することができる。作業効率や窒素ガス注入の効率等を考慮して、連結する断熱材3の個数を決定することができ、1つでもよい。連結されない1つの断熱材3ごと又は、連結された2つ以上の断熱材3ごとの両端部分では、接着部が設けられ、窒素ガスが隙間6内に封止される。
この冷媒用断熱構造1の設置において、少なくとも一部の継手4を残して、隙間6が形成される態様で断熱材3により冷媒用ホース部2を覆い、後からその継手4を別の断熱材3で覆ってもよい。
室外機10又は室内機11と接続されていない又は他の冷媒用ホース部2と連結されていない冷媒用ホース部2の自由端から断熱材3を通し、断熱材で覆われていない継手部分まで断熱材3を移動させることができない場合には、図10(a)のように背割れした又は図10(c)のように切断された断熱材3を用いて、図10(b)又は図10(d)のように、継手4に巻き付けるようにして断熱材3で覆う。その際背割れ面7ないし切断面8は接着剤で接着し、筒状に覆うように断熱材3を装着する。
後からその継手4を別の断熱材3で覆う場合において、継手4部分に後から装着した断熱材3の内面とその継手4部分との間を接着剤で完全に接着し、隙間6が形成されないようにしてもよい。この継手4と断熱材3との間の接着された面を継手接着面35とする。継手接着面35により断熱材3と継手4との間に空気の層はなく、結露が生じることもない。
また後から継手4部分に装着した断熱材3と、その前に装着した断熱材3との間に間隙がないことが好ましい。それらの断熱材3が接する面を接着剤で接着してもよい。
なお、冷媒用断熱構造1の設置において、背割れした又は切断された断熱材3のみを冷媒用断熱構造1の設置において使用する場合には、室外機10又は室内機11に接続するなど、冷媒用ホース部2を設置し終えてから、断熱材3で冷媒用ホース部2を覆う作業に入ることもできる。すなわち断熱材3内側へ通すために接続又は連結されていない冷媒用ホース部2の自由端を残しておく必要はなくなる。
図6、図7を参照して、冷却装置において冷媒が循環する冷媒用多層管9について説明する。冷媒用多層管9は冷媒用断熱構造1を備える。
冷媒用多層管9は、図6(d)のように、継手4を断熱材3の両側に断熱材3で覆わずに残し、1ユニットとする構成を備える。断熱材で覆われた部分は、これまでに説明した冷媒用断熱構造1になっている。
図7(d)のように、複数の断熱材3が冷媒用ホース部2を覆い全体を1ユニットとする構成を備えていてもよい。この場合、複数の断熱材3の内側で隙間6が空間として連通していなくともよい。また両側の継手4に挟まれた部分の冷媒用ホース部2に継手4が介在していてもよい。
冷媒用多層管9は、継手4を必ず必要とするものではなく、例えば継手4を設けるために必要な冷媒用ホース2Aの両端部分を断熱材3で覆わずに残した構成であってもよい。この場合もこの構成全体で1ユニットとする。
冷媒用多層管9の作製は、冷媒用断熱構造1の設置方法での説明と大部分が共通する。図6(a)のように冷媒用ホース部2を断熱材3で覆う。この図では冷媒用ホース部2に対して必要な断熱材3が1つのみで足りる例であるが、足りない場合には、複数の断熱材3を連結する必要がある。
断熱材3の内側に冷媒用ホース部2を通した後は、それらの間に形成された隙間6に窒素ガスを注入し、溜まった空気を排気する(図6(b))。図6(c)のように窒素ガスを注入する側と反対側の一端部分について、断熱材内周面と冷媒用ホース部2の外周面を接着剤により接着する。その後にさらに窒素ガスを注入してもよい。
最後に断熱材の他端部分について、断熱材内周面と冷媒用ホース部2の外周面を接着剤により接着し、残留窒素ガスを隙間6内に封止する(図6(d))。
継手4を備える冷媒用多層管9は、図7(a)及び図7(b)で示すように、ユニット同士を継手4により接続できる。冷媒用多層管9自体を配管作業の現場に持ち込むことで、断熱材3で覆われた部分について、断熱材3の装着作業や、窒素ガスの封止作業を行わなくてよい点で有利である。
断熱材で覆われていない継手4については、図10(a)のように背割れした又は図10(c)のように切断された断熱材3を用いて、図10(b)又は図10(d)のように巻き付けるようにして断熱材3により継手4を覆う。その際背割れ面7ないし切断面8は接着剤で接着し、筒状に覆うように断熱材3を装着する。
後から継手4に装着した断熱材3と、その前に装着した断熱材3との間には間隙がないことが好ましい。それらの断熱材3が接する接着面30を接着剤で接着してもよい。
継手4部分に後から装着した断熱材3の内面とその継手4部分との間を接着剤で完全に接着し、隙間6が形成されないようにし、継手接着面35を設けることが好ましい(図7(c))。継手接着面35により断熱材3と継手4との間に空気の層はなく、結露が生じることもない。
ユニットを結合し後から継手4に断熱材3を装着することで構成された図7(c)の状態を新たに冷媒用多層管の1ユニットとみなすこともできる。
1ユニットとなる冷媒用ホース部2の端部に備わる継手4は、他のユニットとの接続のみならず、室外機10や室内機11等の冷却装置との接続に用いてもよい。その場合、例えば室内機10等の鋼管の先と継手4との中継をするための取付金具を介することで、継手4と冷却装置との接続が可能となる。
図11に示すように、冷却装置において冷媒が循環する冷媒用多層管9において、断熱材3の内周面と冷媒用ホース部2の外周面との間に隙間6が形成されないように、冷媒用ホース部2に断熱材3を筒状に密着して覆うように装着してもよい。
断熱材3の内周面と冷媒用ホース部2の外周面との間に接着剤を用いてもよいが、接着剤を用いない場合あっても、断熱材3の弾性力が、冷媒用ホース部2が延在する方向の中心軸に向かって生じるため、弾性体3と冷媒用ホース部2とが密着し、ずれが生じにくい状態となる。
図11(a)では、冷媒用ホース部2が、冷媒用ホース2Aと、図5(b)に示す形状の継手4を備えている例を示す。取付金具37を介して冷媒用多層管9に係る1ユニット同士が接続される。
図11(b)のように、冷媒用多層管9は、継手4を必ず必要とするものではなく、例えば継手4を設けるために必要な冷媒用ホース2Aの両端部分を断熱材3で覆わずに残した構成であってもよい。この場合、この構成全体が1ユニットとなる。
継手4部分に後から断熱材3を覆うことができることや、各構成要素に関するその他の説明については、断熱材3の内周面と冷媒用ホース部2の外周面との間に隙間6が形成された冷媒用多層管9と共通するため、省略する。
本発明に係る冷媒用断熱構造1は、弾性体3及び冷媒用ホース部2が共に柔軟性を持ち、隙間6も窒素ガスの層であるため、構造全体を屈曲させることが可能である。冷媒用断熱構造1を備える冷媒用多層管9であっても同様である。例えば図2(b)のように、U字形状に屈曲させることも可能である。一定の断熱効果を冷媒用断熱構造1にて発揮するために、ホース及び断熱材が一定の曲率を持って屈曲させる必要がある。最小曲げ半径は、冷媒用断熱構造1に係る外径等に依存する。
冷媒用断熱構造1の柔軟性によってではなく、冷媒用ホース部2の継手4によって配管の曲がりを作る場合には、上述した背割れした又は切断された断熱材3を用いて、その継手4を覆う。継手4と断熱材3の間に隙間6が形成されないようにその間を接着剤で接着させて継手接着面35を設ける。これにより継手4と断熱材3の間に結露が生じることもない。
冷媒用ホース部2は例えば20m程度を1巻きとすることもでき、冷媒用ホース部2を巻いて運ぶことができる。鋼管は、一般にその運搬を考えると5m前後の長さとなる。直管を輸送する運送業者が少ないため、運搬の負担が相対的に小さい冷媒用ホース部2を用いた本発明に係る冷媒用断熱構造1又は冷媒用多層管9は有利である。断熱材3の長さは例えば2mの規格品を納品することで運搬の負担は抑えられる。
特に金属管との比較においては、冷媒用断熱構造1の設置又は冷媒用多層管9の作製及び設置に溶接が不要である点が有利である。火気による危険性もなく、防炎養生作業の必要もなく、溶接作業で排出される二酸化炭素の削減にもつながり、さらには昨今の配管溶接技術者の不足の観点からも有利である。
1巻きの長さを長くとれるため連結部分も少なくなり、連結も継手4を介すことで済むため、作業時間を短縮できる。
調整のために切断する場合も、溶接不要で、必要であれば継手4のみで済ますことができるため、設置時間、作製時間を短縮させることができる。
溶接が不要であることは、溶接工程ないし溶接箇所を考慮することなく、断熱材3を冷媒用ホース部2に装着することを可能にする。
本発明に係る冷媒用断熱構造の設置方法、冷媒用多層管等は、上述した例示形態又は図示した例示形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の要旨変更とならない範囲において、様々な材料、設置の順序、連結の態様、冷媒用ホース部及び断熱材の大きさ、断熱材による冷媒用ホース部の覆い方、断熱材の内周面と冷媒用ホース部の外周面との接触の程度、提供される装置、周知・慣用技術との組合せなど、種々の態様を包含するものである。
1 冷媒用断熱構造
2 冷媒用ホース部
2A 冷媒用ホース
3 断熱材
4 継手
5 ホース内部
6 隙間
7 背割れ面
8 切断面
9 冷媒用多層管
10 室外機
11 室内機
12 圧縮機
13 凝縮器
14 膨張弁
15 蒸発器
16 液分離器
17 CO2受液器
20 リング
21 バルブ
22 パイプ
24 第1開口
25 第2開口
26 第1平面
27 第2平面
28 ホース用孔
29 内部
30 接着面
33 接着部
35 継手接着面
37 取付金具
S 領域
W 幅
E ライン
U ユニット

Claims (10)

  1. 冷媒用配管に係る冷媒用断熱構造の設置方法であって、
    柔軟性を備えた冷媒用ホースを備える冷媒用ホース部に、それを筒状に覆うように断熱材を装着する工程と、
    前記冷媒用ホース部の外周面と前記断熱材の内周面との間に形成される隙間に窒素ガスを注入する工程と、
    前記断熱材の両端部において前記冷媒用ホース部と前記断熱材とを接着剤により接着させ、前記隙間に残留した窒素ガスを封止する工程と、を有することを特徴とする設置方法。
  2. 前記冷媒用ホース部が備える継手により前記冷媒用ホース同士を連結し、前記冷媒用ホース部を所定の長さにする工程と、
    前記断熱材を装着する工程において、前記冷媒用ホース部を覆う長さにするために隣接する断熱材同士の接触面を接着剤により接着させることで前記断熱材同士を連結する工程と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の設置方法。
  3. 少なくとも一部の前記継手において前記断熱材の内面と前記継手を接着剤により接着する工程と、をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の設置方法。
  4. 前記冷媒用ホース部の外周面と嵌合するホース用孔を備えかつ外径が前記断熱材の外径よりも小さいリングであって、前記リングの第1平面から空洞である前記リングの内部まで貫通した第1開口と、前記リングの前記内部から第1平面と対向する第2平面まで貫通した複数の第2開口とを備える前記リングに前記冷媒用ホース部を挿通しながら、前記リングを前記断熱材の一端側に押し込む工程と、をさらに有し、
    前記窒素ガスが、前記第1開口から注入されることで前記内部を通り、前記第2開口を介して前記隙間に注入されること、を特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の設置方法。
  5. 前記冷媒用ホース部が、前記冷媒として二酸化炭素を用いることに耐える耐圧性及び耐低温性を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の設置方法。
  6. 前記冷媒用ホース部が、前記冷媒として二酸化炭素を用いることに耐える耐圧性及び耐低温性を備えることを特徴とする請求項4に記載の設置方法。
  7. 冷却装置において冷媒が循環する冷媒用多層管であって、
    柔軟性を備えた冷媒用ホースを備える冷媒用ホース部と、
    前記冷媒用ホース部を筒状に覆うように装着された断熱材と、
    前記断熱材の両端部において前記冷媒用ホース部と前記断熱材とを接着剤により接着させた接着部とを有し、
    窒素ガスが前記冷媒用ホース部の外周面と前記断熱材の内周面との間の隙間に封入されていることを特徴とする冷媒用多層管。
  8. 前記冷媒用ホース部がその端部に継手を備えることを特徴とする請求項7に記載の冷媒用多層管。
  9. 少なくとも一部の前記継手において前記断熱材の内面と前記継手とが接着剤により接着されていることを特徴とする請求項8に記載の冷媒用多層管。
  10. 前記冷媒用ホース部が、前記冷媒として二酸化炭素を用いることに耐える耐圧性及び耐低温性を備えることを特徴とする請求項7~9のいずれかに記載の冷媒用多層管。
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