JP7292775B1 - 冷媒用断熱構造の設置方法と冷媒用多層管 - Google Patents
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Abstract
Description
冷却装置で冷媒の経路とするための配管には、金属管やゴムを主材料とするホースが用いられることが多い。断熱効果を配管に持たせるための方法として、金属管であれば断熱材を被せる方法、ホースであれば断熱効果を有する材料を用いて多層構造とする方法などがある。
例えば特許文献1では、断熱材として、例えばエチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)を材料とした発泡層をホースの周りに配置することで断熱効果を高めている。
特許文献2では、ホースの周りを例えばシリコーンゴムを材料とした円筒状のホースカバーによって断熱効果を高めている。
特許文献3では、管本体の周りに多層の被覆材を設け、複合管を構成し、全体として断熱効果を高めている。
しかし、環境にやさしい自然冷媒への転換が行われる中、例えば二酸化炭素を冷媒として用いた場合には、氷点下-40℃~-10℃の液化二酸化炭素が冷媒として配管内を流れる。そのような使用環境ではホースの外周面には結露が生じやすく、ホースの周りに空気の層を作り断熱効果を実現する場合にもその空気の層に含まれる水蒸気から結露が生じ得る。
ホースにゴムが使用されている場合には結露によりそのゴムを劣化させ、また空気よりも熱伝導率の高い水によってホースが覆われることで断熱効果を低減させることにもつながり得る。
仮に空気の層を作ることを意図せず断熱材をホースに接触させて覆う場合であっても、ホースの外周表面は粗いことで、断熱材とホースとの間に空気の層ができ、それにより結露が生じ得る。
金属管は表面が粗くないために金属管と断熱材が密着するため、そこに結露が生じにくく、断熱材により金属管を結露から守ることができる。
しかし金属管による配管は、金属管同士の接続部には溶接を必要とし、配管作業の労力が大きく、火気使用による危険性もあり、また配管溶接技術者の数も不足しており、直管を輸送する運送業者も十分ではない、等のデメリットがある。
1)本発明の態様は、
冷媒用配管に係る冷媒用断熱構造の設置方法であって、
柔軟性を備えた冷媒用ホースを備える冷媒用ホース部に、それを筒状に覆うように断熱材を装着する工程と、
前記冷媒用ホース部の外周面と前記断熱材の内周面との間に形成される隙間に窒素ガスを注入する工程と、
前記断熱材の両端部において前記冷媒用ホース部と前記断熱材とを接着剤により接着させ、前記隙間に残留した窒素ガスを封止する工程と、を有することを特徴とする。
2)上記態様において、
前記冷媒用ホース部が備える継手により前記冷媒用ホース同士を連結し、前記冷媒用ホース部を所定の長さにする工程と、
前記断熱材を装着する工程において、前記冷媒用ホース部を覆う長さにするために隣接する断熱材同士の接触面を接着剤により接着させることで前記断熱材同士を連結する工程と、をさらに有することを特徴とする。
3)上記態様において、
少なくとも一部の前記継手において前記断熱材の内面と前記継手を接着剤により接着する工程と、をさらに有することを特徴とする。
4)上記態様において、
前記冷媒用ホース部の外周面と嵌合するホース用孔を備えかつ外径が前記断熱材の外径よりも小さいリングであって、前記リングの第1平面から空洞である前記リングの内部まで貫通した第1開口と、前記リングの前記内部から第1平面と対向する第2平面まで貫通した複数の第2開口とを備える前記リングに前記冷媒用ホース部を挿通しながら、前記リングを前記断熱材の一端側に押し込む工程と、をさらに有し、
前記窒素ガスが、前記第1開口から注入されることで前記内部を通り、前記第2開口を介して前記隙間に注入されること、を特徴とする。
5)上記態様において、
前記冷媒用ホース部が、前記冷媒として二酸化炭素を用いることに耐える耐圧性及び耐低温性を備えることを特徴とする。
6)本発明の別の態様は、
冷却装置において冷媒が循環する冷媒用多層管であって、
柔軟性を備えた冷媒用ホースを備える冷媒用ホース部と、
前記冷媒用ホース部を筒状に覆うように装着された断熱材と、
前記断熱材の両端部において前記冷媒用ホース部と前記断熱材とを接着剤により接着させた接着部とを有し、
窒素ガスが前記冷媒用ホース部の外周面と前記断熱材の内周面との間の隙間に封入されていることを特徴とする。
7)上記態様において、
前記冷媒用ホース部がその端部に継手を備えることを特徴とする。
8)上記態様において、
少なくとも一部の前記継手において前記断熱材の内面と前記継手とが接着剤により接着されていることを特徴とする。
9)上記態様において、
前記冷媒用ホース部が、前記冷媒として二酸化炭素を用いることに耐える耐圧性及び耐低温性を備えることを特徴とする。
本発明における冷媒用断熱構造とは、冷媒の経路としてのホースと断熱機能及び結露防止機能に係る構造を指す。冷媒用多層管は、冷媒用断熱構造を備えるように作製された管を指す。
本発明に係る冷媒用断熱構造1、及びそれを備えた冷媒用多層管9は、冷媒用ホース部2、断熱材3、断熱材3と冷媒用ホース部2の間に形成される隙間6を基本的な構成要素とする。冷媒用ホース部2は、冷媒用ホース2Aを備える。また、図2に示すように、冷媒用ホース部2が、その端部に継手4を備えていてもよい。継手4は、冷媒用ホース2A同士を連結し、冷媒用ホース部2全体が配管に必要な所定の長さとなるように用いられる。
冷媒用ホース部2と図1における室外機10又は室内機11との接続は、室外機10又は室内機11の接続部の形状に適合する継手によって行ってもよい。
冷媒としての二酸化炭素が高圧下で使用されるため、冷媒用ホース2Aはその圧力に耐えられることが求められる。また、二酸化炭素を用いた冷媒の配管には、-10℃から-40℃の液化二酸化炭素が流れるため、冷媒用ホース2Aはその低温に劣化せずに耐えられることが求められる。そして鋼管等の金属管を用いない冷媒用ホース2Aは柔軟性を備えることで屈曲を許容し、設置現場に合わせた柔軟な設置が可能になる。これが設置作業の労力低減に寄与する。
主な材料がゴムであることで、金属管のように切断によって溶接が必要となることもない。この点も設置作業の労力を大幅に低減させる。
継手4は、隣接する冷媒用ホース2A同士を連結し、内部を通る冷媒を漏らすことなく通過させることが求められる。さらに、冷媒用ホース部2の一部として、断熱材3によって筒状に覆われる部分でもあるため、継手4全体に渡る外径は可能な限り冷媒用ホース部2の外径に近いことが好ましい。これらの要求を充足する継手4であれば、構造に主だった制約はない。
継手4の冷媒用ホース2Aへの固定は、例えばエポキシ系接着剤等の接着剤を併用してもよい。
図5(a)では冷媒用ホース部2が、オスメス形状の区別がある継手4を備える例を示す。図5(b)では、ねじ山を具備する取付金具37を介すことで、全ての継手4がそのねじ山と係合する溝を具備した同一形状となっている変形例を示す。この継手の形状に関する変形例により、冷媒用ホース部2の方向を気にすることなく、冷媒用ホース2A同士を連結することができる。
これらの継手によって、冷媒用ホース2A同士の連結だけでなく、冷却装置に係る室外機ないし室内機と接続してもよい。
さらに、後述の窒素ガス等の不活性ガスを実質的に透過させない材料であることが望ましい。
こうした点を充足すれば、断熱材3を構成する素材に限定はないが、例えばゴム材料、特に独立気泡構造のゴム材料とすることができる。例えば特殊エラストマー(EPDM合成ゴム系)であるエアロフレックス(Aeroflex:登録商標)が好適である。
さらには、図10(c)(d)の示すように、断熱材3が、半分に切断され、初期状態において、1つの断熱材が2つの部材に分かれていてもよい。この場合2つの部材で冷媒用ホース部2を挟むようにして、2か所の対向する切断面8同士を接着させることで、断熱材3が筒状柱体となり、冷媒用ホース部2を筒状に覆うことができる。
背割れ面7や切断面8で使用される接着剤は、断熱材3の材料の接着に適しており、かつ後で断熱材3内部に封止される窒素ガスを漏出させないものである必要がある。
背割れや切断のない筒状の断熱材3であれば、その中に冷媒用ホース部2を挿通させて冷媒用ホース部2を覆うことになる。
ガス注入の上記目的を達することが可能な限り、注入する不活性ガスとして窒素に限定するものではないが、窒素は不活性ガスであり、仮に冷媒用多層管から漏れた場合でも人体に無害であり、仮に冷媒用ホース部2から二酸化炭素が漏れた場合でも化学反応が生じない点で有利である。
図3では、断熱材3によって冷媒用ホース部2を筒状に覆った状態を概略側面図により示す。冷媒用ホース部2が継手4を備えるか否かに関わらず、冷媒用ホース部2全体が断熱材3で覆われるように設置されることが好適である。
配管が最終的にそのような状態となるように、適宜、冷媒用ホース2Aの切断や、冷媒用ホース2Aの継手4による連結や、断熱材3の切断や、断熱材3の連結が必要となり得る。
ここで使用される接着剤は、断熱材3の材料の接着に適しており、かつ後で断熱材3内部に封止される窒素ガスを漏出させないものである必要がある。
説明の簡単のために、図9のラインEまで冷媒用ホース部2を断熱材3で覆うと仮定する。
図9(a)のように冷媒用ホース部2を挿通させた断熱材3をラインEまで、矢印方向に移動させる。
このリング20は、図8(c)に示すように筒状柱体であり、図8(a)で示すようにリング20の内部29が中空となっている。図8(c)の視点で視ることのできる第1平面26から中空であるリング20の内部29まで貫通孔である第1開口24が備わる。そして、内部29から第1平面26と対向する第2平面27まで貫通した複数の第2開口25が備わる。
図8(c)の矢印で示すようにパイプ22が第1開口24へと差し込まれ、窒素ガスがパイプを介して内部29へと入り、その内部29から第2開口25へと出ていき、隙間6へと注入される。
リング20は、冷媒用ホース部2を通すために中央部を貫通する孔であるホース用孔28が備わる(図8(c))。隙間6に注入した窒素ガスが、ホース用孔28を介して漏出しないように、ホース用孔28と冷媒用ホース部2の外周面とが嵌合する必要がある。
図9(c)に示すように、それぞれの断熱材3と冷媒用ホース部2の間に形成される隙間6が空間として連通しているため、リング20を介して注入された窒素ガスは、図面の視点において左側に抜けていく。これにより隙間6に溜まった空気を排出することができる。
図9の視点の冷媒用断熱構造1を左側から視ると、環状の隙間6が接着剤により塞がり、環状の接着部33が形成されていることが確認できる。
接着部33の接着に使用される接着剤は、弾性材3の材料と冷媒用ホース2A又は継手4の材料との接着に適し、隙間6に封止される窒素ガスを漏出させないものである必要がある。
室外機10又は室内機11と接続されていない又は他の冷媒用ホース部2と連結されていない冷媒用ホース部2の自由端から断熱材3を通し、断熱材で覆われていない継手部分まで断熱材3を移動させることができない場合には、図10(a)のように背割れした又は図10(c)のように切断された断熱材3を用いて、図10(b)又は図10(d)のように、継手4に巻き付けるようにして断熱材3で覆う。その際背割れ面7ないし切断面8は接着剤で接着し、筒状に覆うように断熱材3を装着する。
また後から継手4部分に装着した断熱材3と、その前に装着した断熱材3との間に間隙がないことが好ましい。それらの断熱材3が接する面を接着剤で接着してもよい。
冷媒用多層管9は、図6(d)のように、継手4を断熱材3の両側に断熱材3で覆わずに残し、1ユニットとする構成を備える。断熱材で覆われた部分は、これまでに説明した冷媒用断熱構造1になっている。
図7(d)のように、複数の断熱材3が冷媒用ホース部2を覆い全体を1ユニットとする構成を備えていてもよい。この場合、複数の断熱材3の内側で隙間6が空間として連通していなくともよい。また両側の継手4に挟まれた部分の冷媒用ホース部2に継手4が介在していてもよい。
最後に断熱材の他端部分について、断熱材内周面と冷媒用ホース部2の外周面を接着剤により接着し、残留窒素ガスを隙間6内に封止する(図6(d))。
継手4部分に後から装着した断熱材3の内面とその継手4部分との間を接着剤で完全に接着し、隙間6が形成されないようにし、継手接着面35を設けることが好ましい(図7(c))。継手接着面35により断熱材3と継手4との間に空気の層はなく、結露が生じることもない。
断熱材3の内周面と冷媒用ホース部2の外周面との間に接着剤を用いてもよいが、接着剤を用いない場合あっても、断熱材3の弾性力が、冷媒用ホース部2が延在する方向の中心軸に向かって生じるため、弾性体3と冷媒用ホース部2とが密着し、ずれが生じにくい状態となる。
継手4部分に後から断熱材3を覆うことができることや、各構成要素に関するその他の説明については、断熱材3の内周面と冷媒用ホース部2の外周面との間に隙間6が形成された冷媒用多層管9と共通するため、省略する。
1巻きの長さを長くとれるため連結部分も少なくなり、連結も継手4を介すことで済むため、作業時間を短縮できる。
調整のために切断する場合も、溶接不要で、必要であれば継手4のみで済ますことができるため、設置時間、作製時間を短縮させることができる。
溶接が不要であることは、溶接工程ないし溶接箇所を考慮することなく、断熱材3を冷媒用ホース部2に装着することを可能にする。
2 冷媒用ホース部
2A 冷媒用ホース
3 断熱材
4 継手
5 ホース内部
6 隙間
7 背割れ面
8 切断面
9 冷媒用多層管
10 室外機
11 室内機
12 圧縮機
13 凝縮器
14 膨張弁
15 蒸発器
16 液分離器
17 CO2受液器
20 リング
21 バルブ
22 パイプ
24 第1開口
25 第2開口
26 第1平面
27 第2平面
28 ホース用孔
29 内部
30 接着面
33 接着部
35 継手接着面
37 取付金具
S 領域
W 幅
E ライン
U ユニット
Claims (10)
- 冷媒用配管に係る冷媒用断熱構造の設置方法であって、
柔軟性を備えた冷媒用ホースを備える冷媒用ホース部に、それを筒状に覆うように断熱材を装着する工程と、
前記冷媒用ホース部の外周面と前記断熱材の内周面との間に形成される隙間に窒素ガスを注入する工程と、
前記断熱材の両端部において前記冷媒用ホース部と前記断熱材とを接着剤により接着させ、前記隙間に残留した窒素ガスを封止する工程と、を有することを特徴とする設置方法。 - 前記冷媒用ホース部が備える継手により前記冷媒用ホース同士を連結し、前記冷媒用ホース部を所定の長さにする工程と、
前記断熱材を装着する工程において、前記冷媒用ホース部を覆う長さにするために隣接する断熱材同士の接触面を接着剤により接着させることで前記断熱材同士を連結する工程と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の設置方法。 - 少なくとも一部の前記継手において前記断熱材の内面と前記継手を接着剤により接着する工程と、をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の設置方法。
- 前記冷媒用ホース部の外周面と嵌合するホース用孔を備えかつ外径が前記断熱材の外径よりも小さいリングであって、前記リングの第1平面から空洞である前記リングの内部まで貫通した第1開口と、前記リングの前記内部から第1平面と対向する第2平面まで貫通した複数の第2開口とを備える前記リングに前記冷媒用ホース部を挿通しながら、前記リングを前記断熱材の一端側に押し込む工程と、をさらに有し、
前記窒素ガスが、前記第1開口から注入されることで前記内部を通り、前記第2開口を介して前記隙間に注入されること、を特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の設置方法。 - 前記冷媒用ホース部が、前記冷媒として二酸化炭素を用いることに耐える耐圧性及び耐低温性を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の設置方法。
- 前記冷媒用ホース部が、前記冷媒として二酸化炭素を用いることに耐える耐圧性及び耐低温性を備えることを特徴とする請求項4に記載の設置方法。
- 冷却装置において冷媒が循環する冷媒用多層管であって、
柔軟性を備えた冷媒用ホースを備える冷媒用ホース部と、
前記冷媒用ホース部を筒状に覆うように装着された断熱材と、
前記断熱材の両端部において前記冷媒用ホース部と前記断熱材とを接着剤により接着させた接着部とを有し、
窒素ガスが前記冷媒用ホース部の外周面と前記断熱材の内周面との間の隙間に封入されていることを特徴とする冷媒用多層管。 - 前記冷媒用ホース部がその端部に継手を備えることを特徴とする請求項7に記載の冷媒用多層管。
- 少なくとも一部の前記継手において前記断熱材の内面と前記継手とが接着剤により接着されていることを特徴とする請求項8に記載の冷媒用多層管。
- 前記冷媒用ホース部が、前記冷媒として二酸化炭素を用いることに耐える耐圧性及び耐低温性を備えることを特徴とする請求項7~9のいずれかに記載の冷媒用多層管。
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2023
- 2023-02-22 JP JP2023026437A patent/JP7292775B1/ja active Active
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