JP4087988B2 - エアフィルタ用エレメントの清掃装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はトラック等の大型車両に搭載されるエアフィルタに用いるエレメントを清掃するためのエアフィルタ用エレメントの清掃装置に関する。
【0002】
【従来技術及び課題】
一般に、自動車にはエンジンに吸入される外気をフィルタリングするエアフィルタを搭載し、このエアフィルタには通過する外気の汚れを除去するエレメントを備えている。通常、使用により汚れたエレメントは、小型車両の場合、新しいエレメントに交換しているが、トラック等の大型車両に搭載されるエアフィルタに用いるエレメントは高価であるため、劣化しない限り、メンテナンス時に清掃して用いている。
【0003】
ところで、従来、汚れたエレメントの清掃は、清掃用空気を吹付けたり吸気により行っていたため、清掃後に発生する粉埃に対する後処理が大変となる問題があった。例えば、清掃用空気を吹付ける場合には、舞い上がる粉埃を回収して処理する必要があるとともに、吸気による場合には、吸気した粉埃により吸気装置側のフィルタが直ぐに詰まってしまうなど、いずれの場合も粉埃を処理する際の処理コストが高くなり、しかも処理設備が大掛かりになる問題があった。
【0004】
本発明はこのような従来技術に存在する課題を解決したものであり、エレメントの清掃が容易で、しかも、大掛かりの設備を要することなく低コストに実施できるエアフィルタ用エレメントの清掃装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】
本発明は、空気吹付室Raに配設し、円筒形の被清掃エレメントE(Ea,Eb)の周面を下から支持する離間した一対のローラ部2,3と、少なくとも一方のローラ部2(3)を回転させる回転駆動部4と、被清掃エレメントEの内周面Ei及び外周面Eoに、内ノズル部5及び外ノズル部6から清掃用空気Aを吹付けて被清掃エレメントEを清掃する空気吹付部7と、内ノズル部5及び外ノズル部6を被清掃エレメントEの軸方向に往復移動させる進退駆動部8を備えてなるエアフィルタ用エレメントの清掃装置1を構成するに際して、上側のフィルタ収容室Rdf及び下側の粉埃回収室Rdcを有するフィルタ室Rdと、フィルタ収容室Rdfに配し、かつ汚空気流入口12i…を下方に向けて粉埃回収室Rdcに連通させた細長い複数のバグフィルタ部12…と、外部に配した操作部77及びこの操作部77に一体に設け、かつ内部に配して各バグフィルタ部12…を叩打可能な複数の叩打部78…を有する叩打機構部13と、粉埃回収室Rdcに配してバグフィルタ部12…から落下する粉埃を回収する粉埃回収ボックス74を有する粉埃回収部14と、空気吹付室Raと粉埃回収室Rdcを連通接続したダクト73及びフィルタ収容室Rdfに対して吸引を行うエアブロア79を有する吸気部9とを設けた汚空気処理部10を備えることを特徴とする。
【0006】
この場合、好適な実施の形態により、少なくとも一方のローラ部2(3)は、軸方向に離間した一対のローラ分割部2p,2qにより構成し、各ローラ分割部2p,2qの端部に、被清掃エレメントEの両端部を規制するフランジ部2pf,2qfを設けるとともに、少なくとも一方のローラ分割部2p(2q)は、軸方向位置を可変可能に設ける。また、内ノズル部5は被清掃エレメントEに対する間隔を可変可能な間隔調整機構部11を備えるとともに、外ノズル部6はローラ部2(3)の近傍を通過する位置に配設する。
【0007】
これにより、汚れた被清掃エレメントEを一対のローラ部2,3の上に載せれば、被清掃エレメントEの外周面が各ローラ部2,3の外周面に接触し、回転駆動部4によるローラ部2(3)の回転により被清掃エレメントEが回転する。また、内ノズル部5及び外ノズル部6は、進退駆動部8により被清掃エレメントEの軸方向に往復移動する。よって、内ノズル部5及び外ノズル部6から清掃用空気Aを噴射すれば、清掃用空気Aは被清掃エレメントEの内周面Ei及び外周面Eoに満遍なく吹付けられ、当該被清掃エレメントEの清掃が行われる。一方、空気吹付室Raの汚空気は、エアブロア79による吸引によりダクト73を介してフィルタ室Rdの粉埃回収室Rdcに供給される。さらに、フィルタ室Rdのフィルタ収容室Rdfには、細長い複数のバグフィルタ部12…を備えるため、粉埃回収室Rdcの汚空気は汚空気流入口12i…からバグフィルタ部12…を通過することにより、汚空気中の粉埃が除去される。そして、外部に配した操作部77及びこの操作部77に一体に設け、かつ内部に配して各バグフィルタ部12…を叩打可能な複数の叩打部78…を有する叩打機構部13と、粉埃回収室Rdcに配してバグフィルタ部12…から落下する粉埃を回収する粉埃回収ボックス74を有する粉埃回収部14を備えるため、バグフィルタ部12…により除去された粉埃は容易かつ効率的に回収される。
【0008】
この際、ローラ部2(3)を、軸方向に離間した一対のローラ分割部2p,2qにより構成し、各ローラ分割部2p,2qの端部に、被清掃エレメントEの両端部を規制するフランジ部2pf,2qfを設けるとともに、ローラ分割部2p(2q)の軸方向位置を可変可能にすれば、長さの異なる各種被清掃エレメントEの装填が可能となり、また、各種被清掃エレメントEの軸方向位置が固定される。さらに、内ノズル部5に、被清掃エレメントEに対する間隔を可変可能な間隔調整機構部11を設ければ、被清掃エレメントEの種類や大きさに応じて内ノズル部5の位置が設定可能となるとともに、外ノズル部6は、ローラ部2(3)の近傍を通過する位置に配設するため、被清掃エレメントEの種類や大きさに拘わらず、外ノズル部6と被清掃エレメントEの間隔はほぼ一定となり、外ノズル部6の位置は固定可能となる。
【0009】
【実施例】
次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0010】
まず、本実施例に係る清掃装置1の構成について、図1〜図5を参照して説明する。
【0011】
清掃装置1は、底部に複数のキャスタ21…を有するハウジング20を備える。また、ハウジング20の内部空間は、鉛直の仕切壁22により左右に仕切るとともに、一方の空間は水平の仕切壁23により上下に仕切る。これにより、ハウジング20の内部には、上部一側の空気吹付室Ra,上部他側の駆動室Rb,下部一側のブロア室Rc,下部他側のフィルタ室Rdが設けられる。なお、空気吹付室Raの上方を覆うハウジング20の一部は開閉扉として開閉式に構成する。これにより、空気吹付室Raに対して被清掃エレメントEを出し入れすることができる。
【0012】
空気吹付室Raには、円筒形の被清掃エレメントEの外周面を、下から支持する離間した一対のローラ部2,3を配設する。ローラ部2,3は、ハウジング20と仕切壁22間に回動自在かつ水平に架設した一対のシャフト31,32を有し、一方のシャフト31には軸方向に離間した一対のローラ分割部2p,2qを装填してローラ部2を構成するとともに、他方のシャフト32にはローラ本体部33を固定してローラ部3を構成する。各ローラ分割部2p,2qは、端部に被清掃エレメントEの両端部を規制するフランジ部2pf,2qfを一体に有し、一方のローラ分割部2pはシャフト31における軸方向位置を可変できる。この場合、ローラ分割部2pには不図示の固定ネジを付設し、この固定ネジを緩めてローラ分割部2pをシャフト31上を変位させるとともに、目的の位置で固定ネジを締めてローラ分割部2pをシャフト31に固定するように構成すればよい。なお、両方のローラ分割部2p,2qの軸方向位置を可変できるように構成しても勿論よい。
【0013】
一方、シャフト31及び32の一端は、駆動室Rbに突出させ、先端に被動プーリ34及び35を固定する。また、駆動室Rbの上部には回転減速機構を内蔵する駆動モータ36を配設し、この駆動モータ36の回転出力軸には駆動プーリ37を固定するとともに、駆動プーリ37,被動プーリ34及び35間には無端伝達ベルト38を架け渡すことにより回転駆動部4を構成する。これにより、駆動モータ36を駆動すれば、ローラ部2及び3が回転し、ローラ部2,3の上に載せた被清掃エレメントEを回転させることができる。なお、実施例はローラ部2,3の両方を回転させる場合を示したが、いずれか一方のローラ部2又は3のみを回転させてもよい。
【0014】
また、駆動室Rbにおけるハウジング20と仕切壁22間には、水平な固定ガイドシャフト39,40を架設し、この固定ガイドシャフト39,40上には、ノズル支持部41をスライド自在に装填する。ノズル支持部41は、図4に示すように、L形に形成した本体支持部42とI形に形成した可動支持部43からなり、本体支持部42の鉛直部上端はリニアベアリング44を介して固定ガイドシャフト39に装填するとともに、本体支持部42の水平部先端は一対の係合部46u,46dにより固定ガイドシャフト40を挟んで装填する。一方、可動支持部43の一端はリニアベアリング45を介して固定ガイドシャフト39に装填する。これにより、可動支持部43は固定ガイドシャフト39を支点に回動変位するとともに、固定ガイドシャフト39の軸方向においては本体支持部42と一体に変位する。他方、空気吹付室Raには図3に示すように、エアシリンダ47を収容するとともに、このエアシリンダ47の駆動ロッド48は駆動室Rbに突出させることにより、その先端を本体支持部42に結合する。エアシリンダ47は進退駆動部8を構成し、後述する制御系の制御によりノズル支持部41を進退移動させることができる。
【0015】
さらに、本体支持部42にはパイプ状に形成した外ノズル部6の後端部を固定するとともに、外ノズル部6の前端部側は仕切壁22を通して空気吹付室Raに突出させる。外ノズル部6は、前端部外周面に噴射口49を有するとともに、後端に不図示の圧力空気供給管を接続する接続口50を有する。外ノズル部6は図2及び図4に示すように、ローラ部2の近傍を通過する位置に配設するとともに、噴射口49は装填される被清掃エレメントEの外周面Eoに対して略直角に噴射するように位置設定する。一方、可動支持部43の他端(自由端)側には内ノズル部5の後端部を支持する。この場合、図5に示すように、可動支持部43の他端側にガイド管51を固定し、このガイド管51にパイプ状に形成した内ノズル部5の後端部側を挿通させるとともに、内ノズル部5の前端部側は仕切壁22を通して空気吹付室Raに突出させる。内ノズル部5は、前端部外周面に噴射口52を有するとともに、後端に不図示の圧力空気供給管を接続する接続口53を有する。内ノズル部5は図4に示すように、装填される被清掃エレメントEの内部に進入し、被清掃エレメントEの内周面Eiに対して略直角に噴射するように位置設定する。なお、内ノズル部5及び外ノズル部6は、不図示の圧力空気供給管から供給される清掃用空気Aを、被清掃エレメントEの内周面Ei及び外周面Eoに吹付けて当該被清掃エレメントEを清掃する空気吹付部7を構成する。
【0016】
他方、図5に示すように、可動支持部43の前方に位置する内ノズル部5には、操作子支持部54を固定し、この操作子支持部54により棒状に形成した操作子55を支持する。この操作子55は可動支持部43を通して反対面側に突出させるとともに、操作子支持部54と可動支持部43間にはコイルスプリング56を介在させる。これにより、内ノズル部5は可動支持部43に対して前方に付勢され、かつ接続口53はガイド管51に係止する。さらに、可動支持部43には第一リミットスイッチ57を取付ける。この場合、自然状態であれば、内ノズル部5はコイルスプリング56により前方に付勢されているため、操作子55は前位置に変位し、第一リミットスイッチ57はオフになる。一方、ハウジング20には第二リミットスイッチ58を取付ける。第一リミットスイッチ57と第二リミットスイッチ58の関係は次のようになる。今、エアシリンダ47が駆動され、内ノズル部5が前進すれば、図5に仮想線で示すように、内ノズル部5の先端は被清掃エレメントEの端面部Esに当接し、内ノズル部5は停止する。この際、可動支持部43はコイルスプリング56の弾性に抗してさらに前進するため、可動支持部43と一体に変位する第一リミットスイッチ57は操作子55に押し当たりオンする。このように、第一リミットスイッチ57は被清掃エレメントEの形状や大きさに応じてオンすることになるため、例えば、被清掃エレメントEの長さが短かければ、内ノズル部5及び外ノズル部6の移動ストロークも短くなり、無駄な動作が回避されることによって、的確かつ効率的な清掃が可能になる。一方、ノズル支持部41(可動支持部43)が後退し、後退限位置に達すれば、図5に実線で示すように、可動支持部43が第二リミットスイッチ58に当たることにより第二リミットスイッチ58がオンする。
【0017】
さらに、内ノズル部5には、被清掃エレメントEに対する間隔を可変可能な間隔調整機構部11を設ける。間隔調整機構部11は可動ガイドシャフト60を備え、この可動ガイドシャフト60は可動支持部43の中間部に取付けたリニアベアリング59に挿通させる。また、可動ガイドシャフト60の両端は、図1に示すコの字形に構成した吊下部材61により吊り下げ、この吊下部材61の上端中央にナット部62を固定する。そして、ナット部62の真上に位置するハウジング20にはスラストベアリング63を取付け、このスラストベアリング63により操作ハンドル64を回動自在に支持する。操作ハンドル64はハウジング20の外部に露出したハンドル部65と駆動室Rbに突出したボルト部66からなり、ボルト部66はナット部62に螺合させる。これにより、ハンドル部65を回せば、吊下部材61及び可動ガイドシャフト60が昇降するため、可動支持部43は固定ガイドシャフト39を支点に回動変位し、可動支持部43の自由端、即ち、内ノズル部5が昇降変位する。
【0018】
一方、空気吹付室Raとブロア室Rc間には、当該空気吹付室Raに臨む吸気口部71を配設する。これにより、空気吹付室Raとブロア室Rcは吸気口部71により仕切られる。また、フィルタ室Rdは仕切板部72により上側のフィルタ収容室Rdfと下側の粉埃回収室Rdcに仕切り、粉埃回収室Rdcと吸気口部71はダクト73により連通接続する。粉埃回収室Rdcには粉埃回収ボックス74を収容し、この粉埃回収ボックス74は、ハウジング20に設けた不図示の開閉ドアを通して出し入れすることができる。この粉埃回収ボックス74は、バグフィルタ部12…の下方に配して当該バグフィルタ部12…から落下する粉埃を回収する粉埃回収部14を構成する。さらに、フィルタ収容室Rdfには、汚空気流入口(開口部)12i…を下方に向け、かつ仕切板部72に設けた開孔部75…を通して粉埃回収室Rdcに臨む複数(実施例は5つ)のバグフィルタ部12…を配設する。この場合、仕切壁部23の下面に一定間隔置きにフック部76…を固定し、このフック部76…に細長い布袋状に構成したバグフィルタ部12…の上端を掛止するとともに、開口部(汚空気流入口12i…)は仕切板部72に固定し、かつ開孔部75…を通して粉埃回収室Rdcに連通させる。また、外部からの操作によりバグフィルタ部12…を叩打できる叩打機構部13を設ける。叩打機構部13は、L形に形成した操作部77とこの操作部77に一体に設けた複数の叩打部78…を備える。この場合、操作部77の水平棒部77hは粉埃回収室Rdcにおけるバグフィルタ部12…の直下に回動自在に配設するとともに、鉛直棒部77vはハウジング20の外部に突出させる。また、叩打部78…は、水平棒部77hに一定間隔置きに配し、かつ上方へ起立させて各バグフィルタ部12…の内部に挿入させる。
【0019】
他方、ブロア室Rcには、エアブロア79を配設し、このエアブロア79の吸気口はダクト80を介してフィルタ収容室Rdfに臨ませるとともに、排気口はダクト81を介してハウジング20の外部に臨ませる。なお、吸気口部71からエアブロア79までの通気系は空気吹付室Raの汚空気Adを吸引する吸気部9を構成する。また、制御系は図5に示すように、制御部91を備え、この制御部91の入力側に、タイマ92,第一リミットスイッチ57及び第二リミットスイッチ58を接続するとともに、出力側に、駆動モータ36及びエアブロア79、さらに、エアシリンダ47を制御する制御バルブ93を接続する。
【0020】
次に、本実施例に係る清掃装置1の動作及び使用方法について、各図を参照して説明する。
【0021】
まず、不図示の開閉扉を開き、汚れた被清掃エレメントEを空気吹付室2に収容し、ローラ部2,3の上に載せる。この際、ローラ部2におけるローラ分割部2pは被清掃エレメントEの長さに合わせて位置を調整する。即ち、ローラ分割部2pに設けた不図示の固定ネジを緩めた後、ローラ分割部2pをシャフト31に沿って変位させ、目的の位置で固定ネジを締付ける。また、間隔調整機構部11により被清掃エレメントEに対する内ノズル部5の間隔を調整する。この場合、ハンドル部65を回せば、吊下部材61及び可動ガイドシャフト60が昇降するため、可動支持部43は固定ガイドシャフト39を支点に回動変位し、可動支持部43の自由端、即ち、内ノズル部5を昇降変位させることができる。したがって、図4に示すように、径の小さい小型の被清掃エレメントEaの場合には、内ノズル部5を実線で示す位置まで下降させ、他方、径の大きい大型の被清掃エレメントEbの場合には、内ノズル部5を仮想線で示す位置まで上昇させることにより、種類及び大きさの異なる各種被清掃エレメントE(Ea,Eb)…に対応させるとこができるとともに、内ノズル部5と被清掃エレメントE…間の間隔を一定にすることができる。この場合、内ノズル部5と被清掃エレメントE…間の間隔は、できるだけ狭くすることが効果的な清掃を行うことができる。
【0022】
このように、被清掃エレメントEの装填に際しては、ローラ部2,3の上に載せるのみでよいため、極めて容易かつ短時間で行うことができるとともに、簡単な調整のみで種類や大きさの異なる各種被清掃エレメントE(Ea,Eb)…に適合させることができる。
【0023】
そして、タイマ92により作動時間を設定し、不図示の作動スイッチをオンにすれば、清掃装置1は運転を開始する。これにより、駆動モータ36が作動するとともに、エアシリンダ47にはエアシリンダ用バルブ93を介して圧力空気が供給されるため、被清掃エレメントEが回転し、かつ外ノズル部6及び内ノズル部5が被清掃エレメントEの軸方向に往復移動する。この場合、外ノズル部6及び内ノズル部5の往復移動は次のように行われる。まず、エアシリンダ47に圧力空気が供給されることにより、駆動ロッド48は引込方向に移動し、ノズル支持部41に支持される内ノズル部5(及び外ノズル部6)は前進移動する。内ノズル部5が前進移動し、図5に仮想線で示すように、内ノズル部5の先端が被清掃エレメントEの端面部Esに当接すれば、第一リミットスイッチ57がオンする。この結果、制御部91はエアシリンダ用バルブ93を切換え、エアシリンダ47の駆動ロッド48を突出方向に移動させる。これにより、ノズル支持部41に支持される内ノズル部5(及び外ノズル部6)は後退移動する。そして、ノズル支持部41(可動支持部43)が後退し、後退限位置に達すれば、図5に実線で示すように、可動支持部43が第二リミットスイッチ58に当たることにより第二リミットスイッチ58がオンする。この結果、制御部91はエアシリンダ用バルブ93を切換え、エアシリンダ47の駆動ロッド48を引込方向に移動させる。よって、外ノズル部6及び内ノズル部5は被清掃エレメントEの軸方向に往復移動を繰り返す。この際、第一リミットスイッチ57は被清掃エレメントEの形状や大きさに応じてオンするため、例えば、被清掃エレメントEの長さが短ければ、内ノズル部5及び外ノズル部6の移動ストロークも短くなり、無駄な動作が回避されることにより、的確かつ効率的な清掃が可能になる。
【0024】
さらに、不図示の圧力空気供給管から、接続口50及び53を介して外ノズル部6及び内ノズル部5に圧力空気が供給され、噴射口49,52から清掃用空気Aが噴射する。これにより、内ノズル部5は被清掃エレメントEの内面Eiに清掃用空気Aを吹付けるとともに、外ノズル6は被清掃エレメントEの外面Eoに清掃用空気Aを吹付ける。よって、被清掃エレメントEの回転と内ノズル部5及び外ノズル部6の往復移動により、清掃用空気Aは汚れた被清掃エレメントEの内周面Ei及び外周面Eoに満遍なく吹付けられ、当該被清掃エレメントEの清掃が行われる。
【0025】
一方、エアブロア79の作動により、空気吹付室Raの汚空気Adは汚空気処理部10に供給され、バグフィルタ部12…を通過することにより、汚空気Adの粉埃が除去される。この際、汚空気Adは、吸気口部71,ダクト73及び粉埃回収室Rdcを経て、バグフィルタ部12…に供給されるとともに、バグフィルタ部12…により粉埃が除去された排空気Aoは、フィルタ収容室Rdf,ダクト80,エアブロア79及びダクト81を経て、外部に排出される。
【0026】
なお、バグフィルタ部12…に付着した粉埃は叩打機構部13により容易に回収できる。即ち、操作部77(水平棒部77h)を外部から操作し、叩打部78…を揺動させれば、当該叩打部78…によりバグフィルタ部12…の内部が叩打され、付着した粉埃は下方に落下するとともに、落下した粉埃は粉埃回収ボックス74に収容される。よって、この粉埃回収ボックス74を定期的に取出すことにより、バグフィルタ部12…により除去された粉埃を容易に回収できる。
【0027】
以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細部の構成,形状,数量,材料等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができる。
【0028】
【発明の効果】
このように、本発明に係るエアフィルタ用エレメントの清掃装置は、上側のフィルタ収容室及び下側の粉埃回収室を有するフィルタ室と、フィルタ収容室に配し、かつ汚空気流入口を下方に向けて粉埃回収室に連通させた細長い複数のバグフィルタ部と、外部に配した操作部及びこの操作部に一体に設け、かつ内部に配して各バグフィルタ部を叩打可能な複数の叩打部を有する叩打機構部と、粉埃回収室に配してバグフィルタ部から落下する粉埃を回収する粉埃回収ボックスを有する粉埃回収部と、空気吹付室と粉埃回収室を連通接続したダクト及びフィルタ収容室に対して吸引を行うエアブロアを有する吸気部とを設けた汚空気処理部を備えるため、次のような顕著な効果を奏する。
【0029】
(1) エレメントの清掃が容易で、しかも、大掛かりの設備を要することなく低コストに実施できる。
【0030】
(2) 被清掃エレメントの装填は、ローラ部の上に載せるのみでよいため、極めて容易かつ短時間で行うことができる。
【0031】
(3) バグフィルタ部,叩打機構部及び粉埃回収部により構成する汚空気処理部を備えるため、バグフィルタ部により除去された粉埃を容易かつ効率的に回収することができる。
【0032】
(4) 好適な実施の形態により、ローラ部を軸方向に離間した一対のローラ分割部により構成するとともに、間隔調整機構部を設ければ、簡単な調整のみで種類や大きさの異なる各種被清掃エレメントに適合させることができるとともに、最適な状態に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る清掃装置の断面側面図、
【図2】同清掃装置の断面背面図、
【図3】同清掃装置の断面平面図、
【図4】同清掃装置におけるノズル支持部の正面構成図、
【図5】同清掃装置における制御系のブロック系統図、
【符号の説明】
1:清掃装置,2:ローラ部,2p:ローラ分割部,2q:ローラ分割部,2pf:フランジ部,2qf:フランジ部,3:ローラ部,5:内ノズル部,6:外ノズル部,7:空気吹付部,8:進退駆動部,9:吸気部,10:汚空気処理部,11:間隔調整機構部,12…:バグフィルタ部,12i…:汚空気流入口,13:叩打機構部,14:粉埃回収部,73:ダクト,74:粉埃回収ボックス,77:操作部,78…:叩打部,79:エアブロア,A:清掃用空気,Ra:空気吹付室,Rd:フィルタ室,Rdf:フィルタ収容室,Rdc:粉埃回収室,E(Ea,Eb):被清掃エレメント,Ei:被清掃エレメントの内周面,Eo:被清掃エレメントの外周面
Claims (4)
- 空気吹付室に配設し、円筒形の被清掃エレメントの外周面を下から支持する離間した一対のローラ部と、少なくとも一方のローラ部を回転させる回転駆動部と、被清掃エレメントの内周面及び外周面に、内ノズル部及び外ノズル部から清掃用空気を吹付けて当該被清掃エレメントを清掃する空気吹付部と、前記内ノズル部及び前記外ノズル部を被清掃エレメントの軸方向に往復移動させる進退駆動部を備えてなるエアフィルタ用エレメントの清掃装置において、上側のフィルタ収容室及び下側の粉埃回収室を有するフィルタ室と、前記フィルタ収容室に配し、かつ汚空気流入口を下方に向けて前記粉埃回収室に連通させた細長い複数のバグフィルタ部と、外部に配した操作部及びこの操作部に一体に設け、かつ内部に配して各バグフィルタ部を叩打可能な複数の叩打部を有する叩打機構部と、前記粉埃回収室に配して前記バグフィルタ部から落下する粉埃を回収する粉埃回収ボックスを有する粉埃回収部と、前記空気吹付室と前記粉埃回収室を連通接続したダクト及び前記フィルタ収容室に対して吸引を行うエアブロアを有する吸気部とを設けた汚空気処理部を備えることを特徴とするエアフィルタ用エレメントの清掃装置。
- 少なくとも一方のローラ部は、軸方向に離間した一対のローラ分割部により構成し、各ローラ分割部の端部に、被清掃エレメントの両端部を規制するフランジ部を設けるとともに、少なくとも一方のローラ分割部は、軸方向位置を可変可能に設けることを特徴とする請求項1記載のエアフィルタ用エレメントの清掃装置。
- 内ノズル部は、被清掃エレメントに対する間隔を可変可能な間隔調整機構部を備えることを特徴とする請求項1記載のエアフィルタ用エレメントの清掃装置。
- 外ノズル部は、前記ローラ部の近傍を通過する位置に配設することを特徴とする請求項1記載のエアフィルタ用エレメントの清掃装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17282899A JP4087988B2 (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | エアフィルタ用エレメントの清掃装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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