JP2586244B2 - 金属ウエブの位置検出方法 - Google Patents

金属ウエブの位置検出方法

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JP2586244B2 JP19118991A JP19118991A JP2586244B2 JP 2586244 B2 JP2586244 B2 JP 2586244B2 JP 19118991 A JP19118991 A JP 19118991A JP 19118991 A JP19118991 A JP 19118991A JP 2586244 B2 JP2586244 B2 JP 2586244B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばカップ状容器を
形成するため、プレス等に送られる金属ウエブの幅方向
の位置制御や、一時停止等を行なうための、走行する金
属ウエブの位置検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 プレスからブランクを打抜いたり、カ
ップ状体を成形するため、カップ状体の底部内面となる
べき部分を除いて透明塗膜面を形成された金属ウエブを
プレスに送入するための、金属ウエブの幅方向の位置決
めは従来ガイド板によって行なっていた。しかし金属ウ
エブが極く薄く(例えば約60μm)、撓み易い場合
は、ガイド板に接触した金属ウエブの部分が容易に変形
するため、ガイド板による幅方向位置決めは至難であ
る。また打抜きや成形のさいの、金属ウエブの一時停止
は、従来主としてパイロットピンによっていたが、この
場合も同様の理由で、一時停止のためパイロットピンを
用いることは至難である。走行紙のように極く薄く、撓
み易いウエブに多色印刷する際の位置検出手段として、
特開昭62−111860号公報には、走行紙に黒色の
横レジストマークおよび縦レジストマークを印刷形成し
た後、これ等のレジストマークに可視光線を照射し、反
射光を光電変換装置に受光して、光電変換装置からの電
気信号に基づいて走行紙を位置決めしながら、黒色画
像、シアン画像、マゼンタ画像等順次を形成する方法が
記載されている。この場合は、レジストマークを予め形
成するという工程が必要であるという問題を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、透明塗膜
面を形成された走行する金属ウエブが極く薄く撓み易い
場合であっても、その幅方向の位置制御や、一時停止を
高い精度で、レジストマークを印刷形成することなく
なうことが可能な、金属ウエブの位置決め方法を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明の金属ウエブの
位置検出方法は、表面に透明塗膜面を形成された走行す
る金属ウエブの位置検出方法であって、金属ウエブの表
面に、透明塗膜面に長手方向に延びる境界線を介して接
する露出金属部を少なくとも残して透明塗膜面を形成
し、境界線を含むよう境界線に沿って、金属ウエブの温
度と異なる表面温度の熱源より熱線を斜めに照射し、照
射面内の境界線を含む円形のスポット部より反射する熱
線を、6〜12μmの波長の赤外線を吸収する特性を有
する1個の熱センサにより検知し、かつスポット部近傍
の金属ウエブの表面温度(T)を測定し、表面温度
(T)に基づく電圧(V1、熱)センサ出力電圧
(V’)および上記表面温度が基準温度(T0)の場合
の熱センサ出力電圧(V)に基づいて,スポット部の中
心が境界線を通るときの熱センサ電圧(V’M)が0に
なるように演算処理する演算処理回路の出力電圧
(V”)より駆動装置を駆動して、境界線がスポット部
の中心を実質的に通るように金属ウエブの幅方向位置を
制御することを特徴とする(請求項1)。本明細書にお
いて熱源とは、その表面温度が金属ウエブの表面温度よ
り低い所謂冷熱源を含めて称する。
【0005】 さらに本発明の金属ウエブの位置検出方
法は、表面に透明塗膜面を形成された走行する金属ウエ
ブの位置検出方法であって、金属ウエブの表面に、透明
塗膜面に幅方向に延びる境界線を介して接する露出金属
部を少なくとも残して透明塗膜面を形成し、境界線を横
切って金属ウエブの温度と異なる表面温度の熱源より熱
線を斜めに照射し、反射面内の境界線を含むスポット部
より反射する熱線を、6〜12μmの波長の赤外線を吸
収する特性を有する1個の熱センサにより検地し、かつ
スポット部近傍の金属ウエブの表面温度(T)を測定
し、表面温度(T)に基づく電圧(V1)、熱センサ出
力電圧(V’)および上記表面温度が基準温度(T0)
の場合の熱センサ出力電圧(V)に基づいて、スポット
部の中心が境界線を通るときの熱センサ電圧(V’M)
が0になるよう演算する演算処理回路の出力電圧
(V”)により駆動装置を駆動して、境界線がスポット
部の中心に来た時に金属ウエブの走行を停止することを
特徴とする(請求項2)
【0006】
【作用】 請求項1に係る発明の場合、透明塗膜面3を
形成する際に、露出金属部2bを残すことにより長手方
向に延びる境界線11を自動的に形成する。そして境界
線11を含むよう境界線11に沿って熱線を照射し、照
射面内の境界線11を含むスポット部16より反射する
熱線13を、熱センサ15により検知し、スポット部1
6の中心が境界線11を通るときの熱センサ電圧(V’
M)が0になるよう演算処理する演算処理回路の出力電
圧(V”)により駆動装置6を駆動して、境界線11が
スポット部の中心16aを実質的に通るように金属ウエ
ブ1の幅方向位置を制御する。従って境界線11は、金
属ウエブ1の幅方向位置制御のレジストマークの機能を
果たすが、上記のように透明塗膜面3を形成する際に自
動的に形成されるので、金属ウエブ1の幅方向位置を制
御するためのレジストマークを特別に印刷形成する必要
がない。境界線11を含むよう境界線11に沿って、熱
源12より熱線13を斜めに照射し、照射面22内の境
界線11を含むスポット部16より反射する熱線13
を、6〜12μmの波長の赤外線を吸収する特性を有す
1個の熱センサ15により検知する。透明塗膜面3の
透明塗膜は、6〜12μmの波長の赤外線を吸収するの
で、スポット部16における露出金属部2bの占める割
合が透明塗膜面3のそれより大きいときは、逆の場合よ
りも熱センサ15の出力が大きくなる。従って境界線1
1が通過する照射面22の幅方向位置によって熱センサ
出力が変化する。また熱センサ出力は金属ウエブの表面
温度(T)よっても変化する。よってスポット部近傍の
金属ウエブの表面温度(T)を測定し、表面温度(T)
に基づく電圧(V1)、熱センサ出力電圧(V’)およ
び上記表面温度が基準温度(V0)の場合の熱センサ出
力電圧(V)に基づいて、スポット部の中心が境界線を
通るときの熱センサ電圧(V’M)が0になるよう演算
処理する演算処理回路の出力電圧(V”)により駆動装
置を駆動して、境界線がスポット部の中心を実質的に通
るように、透明塗膜面を形成された金属ウエブの幅方向
位置を制御することができる。そのため金属ウエブは常
に、例えばプレスに対し一定の幅方向位置で走行する。
スポット部16は円形であるので、境界線11がスポッ
ト部の中心16aから僅かでもずれると、スポット部1
6における露出金属部2bの面積が大きく変化して(変
化面積は、スポット部16の直径をd、僅かなずれ量を
Δxとすると、ほぼd*Δxに等しい)、熱センサ15
が検知する熱線13の量が大きく変化する、すなわち熱
センサ15の出力が大きく変化する(図5において、セ
ンサ出力が、位置16a近傍で急勾配で立上る点に注目
されたい)。従って高い精度での金属ウエブの幅方向の
位置制御が可能である。従って表面に透明塗膜面を形成
された、走行する金属ウエブが極く薄く撓み易い場合で
あっても、レジストマークを印刷形成することなく、幅
方向の位置制御を高い精度で行なうことができる。
【0007】 請求項2に係る発明の場合、透明塗膜面
3を形成する際に、露出金属部2cを残すことにより幅
方向に延びる境界線17を自動的に形成する。そして境
界線17を横切って熱線を照射し、照射面内の境界線1
7を含むスポット部18より反射する熱線を、熱センサ
により検知し、スポット部18の中心が境界線17を通
るときの熱センサ電圧(V’M)が0になるよう演算処
理する演算処理回路の出力電圧(V”)により駆動装置
を駆動して、境界線17がスポット部の中心18aに来
た時に金属ウエブ1の走行を停止する。従って境界線1
7は、金属ウエブ1の長さ方向位置検出のレジストマー
クの機能を果たすが、上記のように透明塗膜面3を形成
する際に自動的に形成されるので、金属ウエブ1の長さ
方向位置を検出する、すなわち金属ウエブ1の走行を停
止するためのレジストマークを特別に印刷形成する必要
がない。境界線17を横切って熱源より熱線を斜めに照
射し、照射面内の境界線17を含むスポット部18より
反射する熱線を、6〜12μmの波長の赤外線を吸収す
る特性を有する熱センサにより検知する。透明塗膜面3
の透明塗膜は、6〜12μmの波長の赤外線を吸収する
ので、スポット部18における露出金属部2cの占める
割合が透明塗膜面3のそれより大きいときは、逆の場合
よりも熱センサの出力が大きくなる。従って境界線17
が通過するスポット部18の縦方向(長さ方向)位置に
よって熱センサ出力が変化する。また熱センサ出力は金
属ウエブの表面温度(T)によっても変化する。よって
スポット部近傍の金属ウエブの表面温度(T)を測定
し、表面温度(T)に基づく電圧(V1)、熱センサ出
力電圧(V’)および上記表面温度が基準温度(T0)
の場合の熱センサ出力温度電圧(V)に基づいて、スポ
ット部の中心が境界線を通るときの熱センサ電圧(V’
M)が0になるよう演算処理する演算処理回路の出力電
圧(V”)により駆動装置を駆動して、境界線17がス
ポット部18の中心18aに来た時に透明塗膜面を形成
された金属ウエブの走行を停止することができる。スポ
ット部18は円形であるので、境界線17がスポット部
の中心18aから僅かでもずれると、前記のようにスポ
ット部18における露出金属部2cの面積が大きく変化
して熱センサが検知する熱線の量が大きく変化する、す
なわち熱センサの出力が大きく変化する。従って駆動装
置を動作して高い精度で金属ウエブの走行を停止するこ
とができる。従って表面に透明塗膜面を形成された、走
行する金属ウエブが極く薄く撓み易い場合であっても、
レジストマークを印刷形成することなく、金属ウエブの
走行の停止、例えば一時停止を高い精度で行なうことが
できる。
【0008】熱線の熱源の温度が、金属ウエブの表面温
度と等しい場合は、照射熱線により反射熱線の量が変化
しない故、熱源の温度は、金属ウエブの表面温度と異な
るものでなければならない。
【0009】
【実施例】図1において、1はぶりき箔(厚さは例えば
約60μm)よりなる金属ウエブであって、上面に複数
の露出金属部2a、1条の露出金属部2bおよび複数の
露出金属部2cを残して、透明塗料(例えばエポキシフ
ェノール系塗料)が乾燥硬化されてなる透明塗膜面3が
形成されている。下面には適宜の保護塗膜例えば白色塗
膜が形成されている。規則正しく配列した多数の円形露
出金属部2aは、金属ウエブ1よりプレス10(図2)
により打抜かれるブランクとなるべき部分4の中央に位
置し、ブランク打抜きと同時にプレス成形された、カッ
プ状容器5(図2)の底部5aの内面となる。カップ状
容器5に野菜、果物等の変色し易い内容物が充填、密封
された密封容器において、露出金属部2aの表面錫は、
内容物中に溶出して、酸素を消費し、内容物の変色等を
防止するのに役立つ。またカップ状容器5の胴部5b内
面を被覆する透明塗膜面3(厚さは例えば2〜8μm)
は、胴部5bの成形時の損傷を減少し、また内容物によ
る錫の溶解量の制御に役立つ。
【0010】露出金属部2bは、金属ウエブ1の一方の端
縁部(図1の場合は右側端縁部)に沿って長手方向に延
びる幅狭(例えば幅5mm)の帯状をなしており、金属
ウエブ1の幅方向位置を制御するために用いられる。露
出金属部2cは比較的小面積の横長長方形状(例えば横
8mm、縦5mm)で、露出金属部2bが位置する端縁
部と反対側の端縁部(図1の場合は左側端縁部)に沿っ
て、走行方向に隣接する各ブランクとなるべき部分4の
中間に、1個づつ形成されており、カップ状容器5をプ
レス成形するさい、金属ウエブ1を一時停止するための
制御に用いられる。
【0011】図3に示すように、金属ウエブ1はリール
7から、透明塗膜面3が形成された面を上面にして、ピ
ンチロール30によって巻きほどかれて、約40℃に保
持された塗油ロール8により、上下面に潤滑剤、好まし
くはパーム油を塗布された後、ルーパ9を経てカップ成
形プレス10に送られ、カップ状容器5に成形される。
潤滑剤塗布のため、金属ウエブ1のプレス10入口近傍
の表面温度は約40℃になっていて、室温より高い。
【0012】 ルーパ9には、走行する金属ウエブ1の
左右方向位置を微調整するため、ルーパ9全体を金属ウ
エブ1の進行方向に対し直角方向に移動可能の駆動装置
6が付設されている。ルーパ9とプレス10との間の金
属ウエブ1の上方には、図4に示すように、帯状露出金
属部2bの境界線11に沿って、境界線11に対し実質
的に直角方向に熱線13を照射し、ほぼ円形状の照射面
22(照射面22の直径は通常約10mm)を形成する
ための固定熱源12と凹面鏡12a、およびそれぞれ照
射面22内の境界線11を含む円形のスポット部16
(スポット部16の直径は通常約1〜10mm)より反
射する熱線13を集光し、かつ検知するための凸レンズ
14および1個の熱センサ15(例えばサーモパイルよ
りなる)が配設されている。なお凸レンズ14は、透明
塗膜の吸収波長域を透過可能な材料よりなっている。
【0013】さらに熱源12の近傍には、各長方形状露
出金属部2cの下流側境界線17に対し実質的に直角方
向に斜めに熱線を照射し、ほぼ円形状の照射面(図示さ
れない;照射面の直径は通常約10mm)を形成するた
めの、熱源12と同様な熱源21(図3)と凹面鏡(図
示されない)、および照射面内の境界線17を含むスポ
ット部18(図1;スポット部18の直径は通常約1〜
10mm)より反射する熱線を検知するためのセンサ15
と同様なセンサ(図示されない)が配設されている。ま
たスポット部16、18近傍の金属ウエブ1の表面温度
を測定するための温度センサ19(通常は赤外線放射温
度計)が配設されている。
【0014】 図4に示すように、熱源12(例えば表
面温度約200〜300℃の赤外線ヒータ)、凹面鏡1
2aおよび凸レンズ14は、正常の状態では境界線11
がスポット部16の中心16aを通るように配設されて
いる(図1参照)のであるが、実作業では金属ウエブ1
の横揺れのため、屡境界線11が中心16aからずれ
る。プレス10は境界線11が中心16aを通過すると
き、露出金属部2aがブランクの真中央にくるように、
ブランクとなるべき部分4を打抜くように調整されてい
る。そのため境界線11が中心16aからずれる場合
は、露出金属部2aがカップ状容器5の底部5a内面か
らずれる。このことはカップ状容器5の品質や外観を損
ねて商品価値を落とすので好ましくない。なお露出金属
部2と透明塗膜面3との反射率の差を大きくするため、
ぼかした線を照射し、狭い面積のスポット部16より
の反射光を集光することが好ましい。
【0015】 透明塗膜面3の透明塗膜は、一般に6〜
12μmの特性波長吸収域を有する。そのためセンサ1
5として、6〜12μmの波長を吸収する特性を有する
もの(例えばサーモパイル)を用いるときは、スポット
部16の直径をdとすると、スポット部16全体が透明
塗膜面3の上にあるとき、すなわち図5において、スポ
ット部16の左端を位置0とし、右端を位置dとした場
合(位置0と位置d間の距離はd)、境界線11が位置
より方にあるときは、センサ出力VはVLと低レベ
ルにある。一方スポット部16全体が帯状露出金属部2
bの上にあるとき、すなわち境界線11が位置より左
方にあるときは、センサ出力VはVHと高レベルにあ
る。スポット部16は円形であるためセンサ出力Vは、
位置0と位置d近傍では勾配が緩やかであり、位置0と
位置dの中心位置16a近傍では勾配が急である。
【0016】そしてスポット部16の中心16aが境界
線11の上にあるときは、センサ出力VはVL/2+VH
/2=VMとなる。なお図5の曲線20は、金属ウエブ1
の表面温度が基準温度T0(例えば20℃)の場合のも
のであって、表面温度が基準温度から離れて、例えば基
準温度より高い場合は、例えば曲線20’に示すよう
に、曲線20の全体の電圧がVからV’に、Vxだけ上
昇し、VL、VHおよびVMはそれぞれ、V’L、V’Hお
よびV’Mとなる。
【0017】図6において、25は赤外線放射温度計1
9で測定された金属ウエブ1の表面温度Tに基づく電圧
信号V1に基づいて、基準温度T0の場合のセンサ出力V
(曲線20)と実測センサ出力V’(曲線20’)との
差Vxを演算する演算回路であって、演算回路25から
の信号−Vxが差動増幅器26に入力する。一方基準温
度T0について求められた信号VMも差動増幅器26に入
力するので、差動増幅器26からはVMと−Vxの差すな
わち(VM+Vx)=V’Mが差動増幅器27に出力す
る。
【0018】差動増幅器27にはセンサ15の出力V’
も入力し、ここでV’−V’Mの演算が行なわれ、すな
わち図5において、曲線20’の全体が、V’Mの電圧
が0になるまで低下した曲線20”になり、V’Mは電
圧0のレベルにきて、V”Mとなる。差動増幅器27の
出力電圧V”が0のときは、駆動装置6は動作せず、
V”が+になると、駆動装置6によりV”がほぼ0にな
るまで金属ウエブ1を進行方向Aに対して右方に微動
し、一方V”が−になると、駆動装置6によりV”がほ
ぼ0になるまで金属ウエブ1を進行方向Aに対して左方
に微動して、境界線11が常に実質的にスポット部16
の中心16aを通るように制御する。
【0019】スポット部18に対するセンサ(図示され
ない)についても同様な電気回路が設けられていて、差
動増幅器27に対応する差動増幅器(図示されない)か
ら0信号が出力すると、駆動装置(図示されない)は金
属ウエブ1の進行を一時停止する。停止期間中にプレス
10は、例えばスポット部18が図1の位置にあって、
スポット部18の中心18aが露出金属部2cの下流側
境界線17の上にある間、金属ウエブ1の4a、4bの部
分からブランクを打抜き、同時にカップ状容器5を成形
し、ポンチ(図示されない)の下端が金属ウエブ1より
上のレベルに達したとき、金属ウエブ1は再び進行を始
める。
【0020】本発明は、以上の実施例によって制約され
るものでなく、例えば熱源は、金属ウエブの表面温度よ
り低い所謂冷熱源、例えば水冷された銅パイプであって
もよい。この場合もセンサは、前記と同様のタイプのも
のを用いることができる。
【0021】
【発明の効果】 本発明の金属ウエブの位置決め方法
は、透明塗膜面を形成された走行する金属ウエブが極く
薄く撓み易い場合であっても、その幅方向の位置制御
や、一時停止を高い精度で、レジストマークを印刷形成
することなく行なうことが可能であるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用される金属ウエブの表面の例の平
面図である。
【図2】図1の金属ウエブから形成されたカップ状容器
の例の縦断面図である。
【図3】図1の金属ウエブをプレスに送入する装置の例
の説明用正面図である。
【図4】図1の金属ウエブに熱線を照射する状態を示す
要部説明用縦断面図である。
【図5】スポット部に対する金属ウエブの境界線の幅方
向位置とセンサ出力との関係の例を示す線図である。
【図6】センサ出力信号に温度補正等を行なうための例
を示す電気回路図である。
【符号の説明】
1 金属ウエブ 2b 露出金属部 2c 露出金属部 3 透明塗膜面 駆動装置 11 境界線 12 熱源 13 熱線(赤外線) 15 熱センサ 16 スポット部 16a スポット部の中心 17 境界線 18 スポット部 18a スポット部の中心19 温度センサ 25 演算回路(演算処理回路の一部) 26 差動増幅器(演算処理回路の一部) 27 差動増幅器(演算処理回路の一部)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に透明塗膜面を形成された走行する
    金属ウエブの位置検出方法において、金属ウエブの表面
    に、透明塗膜面に長手方向に延びる境界線を介して接す
    る露出金属部を少なくとも残して透明塗膜面を形成し、
    境界線を含むよう境界線に沿って、金属ウエブの温度と
    異なる表面温度の熱源より熱線を斜めに照射し、照射面
    内の境界線を含む円形のスポット部より反射する熱線
    を、6〜12μmの波長の赤外線を吸収する特性を有す
    1個の熱センサにより検知し、かつスポット部近傍の
    金属ウエブの表面温度(T)を測定し、表面温度(T)
    に基づく電圧(V1)、熱センサ出力電圧(V’)およ
    び上記表面温度が基準温度(T0)の場合の熱センサー
    出力電圧(V)に基づいて、スポット部の中心が境界線
    を通るときの熱センサ電圧(V’M)が0になるように
    演算処理する演算処理回路の出力電圧(V”)により駆
    動装置を駆動して、境界線がスポット部の中心を実質的
    に通るように金属ウエブの幅方向位置を制御することを
    特徴とする金属ウエブの位置検出方法。
  2. 【請求項2】 表面に透明塗膜面を形成された走行する
    金属ウエブの位置検出方法において、金属ウエブの表面
    に、透明塗膜面に幅方向に延びる境界線を介して接する
    露出金属部を少なくとも残して透明塗膜面を形成し、境
    界線を横切って金属ウエブの温度と異なる表面温度の熱
    源より熱線を斜めに照射し、反射面内の境界線を含むス
    ポット部より反射する熱線を、6〜12μmの波長の赤
    外線を吸収する特性を有する1個の熱センサにより検知
    し、かつスポット部近傍の金属ウエブの表面温度(T)
    を測定し、表面温度(T)に基づく電圧(V1)、熱セ
    ンサ出力電圧(V’)および上記表面温度が基準温度
    (T0)の場合の熱センサ出力電圧(V)に基づいて、
    スポット部の中心が境界線を通るときの熱センサ電圧
    (V’M)が0になるよう演算する演算処理回路の出力
    電圧(V”)により駆動装置を駆動して、境界線がスポ
    ット部の中心に来た時に金属ウエブの走行を停止するこ
    とを特徴とする金属ウエブの位置検出方法。
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