JP2585637B2 - ロック装置 - Google Patents

ロック装置

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JP2585637B2
JP2585637B2 JP62269938A JP26993887A JP2585637B2 JP 2585637 B2 JP2585637 B2 JP 2585637B2 JP 62269938 A JP62269938 A JP 62269938A JP 26993887 A JP26993887 A JP 26993887A JP 2585637 B2 JP2585637 B2 JP 2585637B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は2つの部材を所定の組付状態でロックしてお
くためのロック装置に関するものである。
(従来技術) 第1、第2の2つの部材を所定の組付状態でロックし
てこの組付状態を保持する一方、ロック解除することに
よって、この組付けを解除し得るようにした、すなわち
2つの部材同士を相離反させ得るようにしたロック装置
は、従来から種々知られている。
この従来のロック装置は、操作部材を操作することに
よってロックあるいはロック解除を行うことになるが、
スプリングを利用して常時はロック位置あるいはロック
解除位置のいずれか一方の状態となるように設定、特に
組付時の不用意なロック解除を避けるために常時はロッ
ク位置となるように設定されているのが一般的である
(例えば実開昭62−7563号公報参照)。このスプリング
を利用してロック位置を常時とり得るようにしたものに
おいては、ロック解除位置とするには、スプリング抗し
て操作部材を操作しなければならないことになる。逆
に、スプリングを利用してロック解除位置を常時とり得
るようにしたものにあっては、ロック位置とするのに操
作部材を操作する必要がある。
このように、従来のものでは、ロック位置からロック
解除とするとき、またはロック解除位置からロック位置
とするときのいずれか一方のときは、必ず操作部材を操
作する必要があり、しかも操作部材から手を離せば、ス
プリングによって決定されるロック位置あるいはロック
解除位置へと自動復帰されてしまうことになる。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、第1部材を持ってこれを第2部材へ組付け
ようとした場合、この第1部材がかなり大型かつ重量物
である場合が考えられる。この場合、ロック装置が常時
はロック位置をとり得るようにされたものにあっては、
第1部材を持ちつつロック装置の操作部材を操作してロ
ック解除しておくことが困難となり易い。また、ロック
装置が常時はロック解除位置をとり得るようにされたも
のにあっては、組付け時における上述した困難さは生じ
ないものの、組付解除の際に操作部材を操作しつつ第1
部材を持ち上げようとしなければならず、このような作
業も困難となり易い。
また、2つの部材の組付状態において強い維持力を必
要とする場合には、ロック装置を複数組設けることも考
えられるが、そうするとロック装置の操作に多くの手間
を要することになり、2つの部材の組付けおよび組付け
解除の作業が一層困難となり易い。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもの
で、ロックおよびロック解除の操作に煩わされることな
く第1と第2の2つの部材の組付けおよび組付け解除を
容易になし得ると共に、組付状態でのロックを確実に維
持し得るようにしたロック装置を提供することを目的と
する。
(問題点を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成するため、本発明にあっては次のよ
うな構成としてある。すなわち、 複数組のロック機構を有して第1部材と第2部材とを
所定の組付状態でロックしておくためのロック装置であ
って、 前記各ロック機構が、それぞれ、第1部材に設けられ
て前記第2部材に構成される係合空間に進退出されるロ
ックプレートと、該第2部材に摺動自在に設けられて上
記係合空間に位置するロックプレートの係止孔に進入さ
れたロック位置と該係止孔から退出された直後の第1ロ
ック解除位置と該第1ロック解除位置よりさらに大きく
後退された第2ロック解除位置とをとり得るようにされ
たロックピンと、を備え、 前記各ロックピン同士が連動機構により同時にロック
位置、ロック解除位置となるように連動されると共に、
スプリングによりロック位置となるように付勢され、 前記各ロック機構における前記ロックプレートと前記
ロックピンとの少なくとも一方には、該ロックプレート
を前記係合空間に挿入する際の外力を利用して該ロック
ピンをロック解除位置へ向けて退出させるためのカム面
が形成され、 前記複数組のロック機構のうち一部のロック機構が、
そのロックピン近傍において該ロックピンと連動される
ストッパを有し、 前記一部のロック機構における前記ロックプレートに
は、前記係合空間へ挿入される際に前記ロック位置にあ
るときの前記ストッパとの干渉を防止する逃げ空間が設
定されると共に、該逃げ空間に臨む端面を構成する仮止
用角部が形成され、 前記ストッパには、前記仮止用角部の端面に臨む面側
に突設されて、その先端ストッパ面がロック位置におい
て前記係合空間内にある仮止用角部の端面を越える位置
となるように設定されると共に該仮止用角部の端面に臨
む側の面が上記先端ストッパ面に向かうにつれて高くな
るように傾斜する傾斜面を備えた係止段部が形成され、 前記ストッパは、前記仮止用角部の端面に接離する方
向に弾性変形可能とされて、前記ロックピンが前記ロッ
ク位置から第2ロック解除位置へと変位される際に、前
記仮止用角部の端面に対して前記係止段部の傾斜面が摺
動されつつ最終的に前記先端ストッパ面が仮止用角部に
対して当接可能に臨まされる、 ような構成としてある。
上述のように構成された本発明にあっては、第1部材
と第2部材との組付けを行う際には、例えば第1部材を
持ってその複数のロックプレートを対応する係合空間に
挿入していく。この挿入の途中で、カム面の作用によっ
て、挿入力を受ける各ロックピンがそれぞれロック解除
位置へと後退する。この各ロックピンのロック解除位置
への後退により、各ロックプレートは係合空間内に所定
の深さ挿入され得る。
なお、このロックプレートの係合空間への挿入の際に
は、当該ロックプレートは事実上ストッパに邪魔される
ことなく所定深さまで挿入され得る。
ロックプレートの所定深さの挿入により、両部材は正
規の組付状態となるが、この正規の組付状態では、スプ
リングによってロックピンがロック位置へと復帰、すな
わちロックピンが係止孔に進出する自動ロックがなされ
る。そして、ロックピンはスプリングによってロック位
置となるように付勢されているので、振動等の外力を受
けても、この組付状態が確実に維持され続ける。これに
加えて、ロックする部分がロック機構の数に対応した複
数箇所とされるので、所定の組付状態の維持が極めて確
実に行なわれる。
両部材の組付けを解除するには、ロックピンしたがっ
てストッパを一旦第2ロック解除位置へと大きく後退さ
せる操作を行う。このとき、複数のロック機構の各ロッ
クピンは、連動機構により同時に第2ロック解除位置へ
後退される。この第2ロック解除位置へと変位されるの
に伴って、複数組のロック機構のうち一部のロック機構
に設けられたストッパの係止段部すなわち傾斜面が仮止
用角部の端面を摺動しつつやがて係止段部の先端ストッ
パ面が仮止用角部の端面より抜け出た位置とされる。す
なわち、上記傾斜面が上記端面を摺動することに伴いス
トッパは全体的に仮止用角部の端面から離れる方向に弾
性変形するが、該傾斜面が上記端面から離れた位置にま
で後退したときにストッパ自身の弾性復元力により、先
端ストッパ面が仮止用角部に臨む位置とされる。したが
って、この状態でスプリングの付勢力を受けても、スト
ッパ面が仮止用角部に係止されるので、全てのロックピ
ンはスプリングの付勢に抗してロック解除位置を保ち続
けることになる。したがって、作業者は、第1部材と第
2部材とを離反させる作業、例えば第1部材を持ち上げ
て各ロックプレートを係合空間から抜け出させる作業を
行う際に、ロック解除位置とする操作を並行して行うこ
とが不用になる。そして、各ロックプレートが係合空間
から抜け出た組付解除後は、ストッパを係止しておくロ
ックプレートそのものが存在しなくなるので、各ロック
ピンおよびストッパは、スプリングによって再びロック
位置へと自動復帰されることになる。
(実施例) 以下本発明の実施例を添付した図面に基づいて説明す
る。なお、以下の説明では、方向の特定づけを次のよう
にしてある。先ず、第1図、第2図において、図中左方
がロック位置方向となるものであるがこの方向を前方と
呼ぶこともあり、図中右方がロック解除位置方向となる
ものであるがこの方向を後方と称することもある。ま
た、第1図において、図中上方となる方向を右方と呼
び、図中下方となる方向を左方と呼ぶ。さらに、第2図
において図中上方となる方向を上方と呼び、図中下方と
なる方向を下方と呼ぶ。
第1図、第2図において、1は第1部材、2は第2部
材であり、該両者1と2とは、所定の組付状態で、ロッ
ク装置を利用してロックされる。このロック装置は複数
組のロック機構を有し、実施例では第1ロック機構R1と
第2ロック機構R2との2組有する。この2組のロック機
構R1、R2のうち、第1ロック機構R1のみが後述するスト
ッパを有し、第2ロック機構R2はこのストッパを有しな
いものとされている。
次に、ストッパを有する上記第1ロック機構R1につい
て詳述する。なお、第2ロック機構R2は、ストッパに関
連した部分以外は事実上第1ロック機構R1と同じように
構成されているので、第1ロック機構R1の説明に用いた
符号を用いることによってその重複した説明は省略す
る。
以上のことを前提として、前記第1部材1の第2部材
2に対する組付面側には、ロックプレート11(第9図〜
第11図をも参照)がボルト12により固定されている。ま
た、第2部材2の第1部材1に対する組付面側にはベー
ス21が固定され、このベース21にロック体(ロックプラ
ンジャ)31(第3図〜第5図をも参照)が後述のように
組付けられている。
前記ロックプレート11は、第9図〜第11図にも示すよ
うに、例えば鉄板を折曲することにより略L字形として
形成され、その折曲部を境とした一側板面部11Aが第1
部材1に対する取付部となるもので、前記ボルト12用の
ボルト孔を符号13で示してある。一方、上記折曲部を境
とした他側板面部11Bには、係止孔14が開口されると共
に、逃げ空間15が形成されている。この係止孔14は実施
例ではその全周囲が閉じられた形式とされ、また逃げ空
間15は実施例では他側板面部11Bの先端面11aにのみ開口
する切欠き形状として形成されている。なお、逃げ空間
15のうち、この先端面11aへの開口部分の幅は、組付け
時における後述するストッパとの干渉を確実に防止する
ため、テーパ面によって若干拡開されている。上記逃げ
空間15の内周縁部のうち、実施例では係止孔14側の内周
縁部(特にその上部)が仮止用角部16とされるもので、
この仮止用角部の逃げ空間15に臨む端面を符号16aで示
してある。
前記ロック体31は、第3図〜第5図にも示すように、
基体32と、第1、第2の2つのガイドロッド33、34と、
ロックピン35と、ストッパ36と、を有し、これ等32〜36
はプラスチックによる一体成形品とされている。両ガイ
ドロッド33と34とは互いに並列に基体32より後方に伸
び、ロックピン35とストッパ36とは、互いに並列に基体
32の前面より前方へ伸びている。
前記ストッパ36は、ロックピン35よりも長く前方へ伸
び、その先端部付近に係止段部37が形成される一方、こ
の係止段部37と基体32との間が、左右方向への弾性変形
を十分に確保するための細幅のアーム部38とされてい
る。この係止段部37は、右方(ロックピン35側)へ向け
て突設されて、前方へ対向するやや幅広のストッパ面37
aと、このストッパ面37aから上記アーム部38へとなだら
かに傾斜した傾斜面37bとを有する。この傾斜面37bは、
先端ストッパ面37aに向かうにつれて係止段部37の突設
高さが高くなるように設定されている。なお、ストッパ
36のうち係止段部よりも前方(先端)側は、ストッパ面
37aと直交するようにすなわち右方へ向けて臨む、後退
する規制面37cとされている。
前記ロックピン35の先端部上面には、先端へ向かうに
つれて低くなるテーパ状のカム面35aが形成されてい
る。このロックピン35の先端位置に対して、前記係止段
部37の先端ストッパ面37aがl1だけさらに前方位置され
ている(第3図参照)。また、実施例では、係止段部37
の傾斜面37bの途中にロックピン35の先端面が位置する
ように設定されている。さらに、実施例では、ストッパ
36のアーム部38とロックピン35との間隔l2(第3図参
照)が、ロックプレート11の係止孔14と端面16aとの間
隔l3(第9図参照)と同じか若干大きく形成され、ロッ
ク位置にあるストッパ35に対してはこのl2の間隔の位置
においてロックプレート11が係合空間24へ挿入されるよ
うになっている。
前記ベース21について、第1図、第2図および第6図
〜第8図を参照しつつ、前記ロック体31との結合をも合
せて説明する。先ず、ベース21には、その上面前部よ
り、左右方向に伸びる係合空間24を構成するガイドブロ
ック22が突出構成されている。このガイドブロック22に
は、係合空間24を横断して前後方向に伸びる同一直線上
に位置するようにロックピン用の挿通孔25A、25B(第13
図、第15図をも参照)が形成され、同様に前後方向に伸
びる同一直線上に位置するようにストッパ用の挿通孔26
A、26B(第13図、第15図をも参照)が形成されている。
この挿通孔25A、25Bの大きさは、ロックピン35が多少が
たついても当該ロックピン35がスムーズに挿通され得る
ような大きさに設定されている。また、挿通孔26A、26B
は、ストッパ36が挿通されるもので、その左右方向の幅
は、当該ストッパ36の左右方向への所定の弾性変形を許
容し得るように設定されている。
一方、ベース21の上面後部には、軸受27が突設されて
いる。この軸受27の一対のガイド孔27a、27bには、ガイ
ドロッド33、34の後端部が前後方向に摺動自在に嵌合さ
れている。このような軸受27とガイドロッド33とのガイ
ド作用によりロック体31が前方動したときに、挿通孔25
A、25Bにあるロックピン35が係合空間15を貫通すると共
に、挿通孔26A、26Bにあるストッパ36における係止段部
37の先端ストッパ面37aも係合空間15を貫通し、この状
態がロック位置となる、また、ロック体31が後方動し
て、ロックピン35が係合空間15より後退された直後の位
置が第1ロック解除位置とされ、さらにこの第1ロック
解除位置から所定分後退された状態が第2ロック解除位
置となる。そして、ロック体31は、ガイドロッド33に嵌
合されて軸受27と基体32との間に介装されたコイルスプ
リング28によって、上記ロック位置へ向けて付勢されて
いる。なお、ロック体31の所定以上の前方動は、基体32
が前記ガイドブロック22に当接することより規制され
る。
第2ロック機構R2もストッパ36に関連した部分以外は
第1ロック機構R1と同様に構成されている。この両ロッ
ク機構R1とR2との各係合空間24は、その対応するロック
プレート11の進退出のためにそれぞれ上方(第2図上
方)へ向けて開口しており、また各ロックピン35は互い
に直列となるように配置されている。ただし、第1ロッ
ク機構R1においてはロックピン35が後方動したときにロ
ック解除位置とされるのに対し、第2ロック機構R2にお
いてはロックピン35が前方動したときにロック解除位置
とされるよう設定されている。
このような両ロック機構R1とR2とは、連動機構によっ
て、互いに同時にロック位置、第1ロック解除位置ある
いは第2ロック解除位置となるように連動されている。
この連動機構Sについて、第1図、第2図の他、第17
図、第18図をも参照しつつ説明する。先ず、両ロック機
構R1とR2との下方において、第2部材2には操作ロッド
61が前後方向に摺動自在に保持されている。この操作ロ
ッド61に対して、リンク62を介して、第1ロック機構R1
のロック体31が連動される。すなわち、リンク62の下端
部62aがピン63によって操作ロッド61に回動自在に取付
けられると共に、リンク62の上端部62bがロック体31
(の第2ガイドロッド34)に対して固定されている。
上記操作ロッド61に対して、第2ロック機構R2のロッ
ク体31がリンク64、回転軸65、リンク66および67を介し
て連動される。上記回転軸65は、左右方向に伸ばして第
2部材2に回転自在に保持されている。この回転軸65の
左端部に、リンク64の上端部が固定され、該リンク64の
下端部がピン68によって操作ロッド61に回動自在に連結
されている。また、上記回転軸65の右端部には、前記リ
ンク66の下端部が固定され、該リンク66の上端部がピン
69によってリンク67の一端部(前端部)に回動自在に連
結されている。そして、リンク67は前後方向に伸びて、
その後端部が、ピン70によって第2ロック機構R2のロッ
ク体31に回動自在に連結されている。
以上のような連動機構Sによって、操作ロッド61を後
方動(ロック解除位置となる方向への運動)させると、
リンク62を介して、第1ロック機構R1のロック体31が後
方動される。また一方、操作ロッド61の後方動によっ
て、リンク64を介して回転軸65が第17図反時計方向に回
動され、これにより、リンク66、67を介して、第2ロッ
ク機構R2のロック体31が前方動される(ロック解除位置
となる方向への運動)。
次に、以上のような構成の作用について説明する。
組付けを行うとき 両ロック機構R1、R2は、共に、スプリング28の作用に
よってロック位置となっている。このロック位置の状態
から、第1部材1を第2部材2へ接近させて、その各ロ
ックプレート11を対応する係合空間24へ挿入していく。
この挿入途中で、各ロックプレート11の先端面11aが対
応するロックピン35のカム面35aに当接する。この当接
後、各ロックプレート11をさらに係合空間24へ深く挿入
する方向の力を加えると、この挿入力が各ロックピン35
を後退させる方向の分力として作用し、これによりスプ
リング28に抗して各ロックピン35が、対応する係止孔14
よりわずかに抜け出た第1ロック解除位置となる(第16
図参照)。そして、ロックプレート11が十分深く係合空
間24内に挿入されると、ロックピン35と係止孔14とが合
致する。これにより、ロックピン35は、スプリング28の
付勢力によって当該係止孔14内に進入する。これにより
ロックが完了する。
なお、逃げ空間15によって、11はストッパ36に邪魔さ
れることなく、逃げ空間15に対して所定深さまで十分深
く挿入され得る。ただし、ストッパ36は、ロックピン35
と共に一体動する関係上、その係止段部37の傾斜面37b
がロックプレートにおける仮止用角部16の端面16aに対
して左右方向に若干摺動されるも、最終的に第1図、第
2図、第12図、第13図に示すようなロック位置へと復帰
される。このことは、第16図を参照すれば明らかであ
る。
組付解除するとき 第1部材1と第2部材2との組付けを解除する際は、
操作ロッド61を操作して、スプリング28に抗してロック
体31を大きく後方へ後退させ、第2ロック解除位置とす
る。これにより、各ロックピン35は対応する係合空間24
(係止孔13)より抜け出てロック解除となる。このと
き、ロックピン35と共に一体動されるストッパ36は、そ
の傾斜面37bが端面16aを摺動しつつ後退し、この後退に
伴って左方(端面16aと離れる方向)へ弾性変形され
る。そして、完全に第2ロック解除位置となった状態で
は、係止段部37の先端ストッパ面37aがロックプレート1
1の正面側(後方)へ位置し、この直後にストッパ36は
弾性復元力によって規制面37cが端面16aに当接あるいは
近接する位置にまで復帰する。この状態では、スプリン
グ28によってロック位置へ付勢されていても、係止段部
37のストッパ面37aがロックプレート11の仮止用角部16
に当接されるため、操作ロッド61に対する後方への操作
力を解除しても、ロック解除状態を維持し続けることに
なる。したがって、作業者は、ロック装置の操作から開
放された状態で、第1部材1を持ち上げて第2部材2か
ら離反させることができる(各ロックプレート31が対応
する係合空間24から抜ける)。
この第1部材1の第2部材2からの離反すなわち各ロ
ックプレート11の対応する係合空間24からの抜けによ
り、ストッパ36に対する係止作用が失われ、各ロック体
31はスプリング28により再びロック位置へと自動復帰さ
れ、次の組付作業に備えることになる。
本発明によるロック装置を用いて好適な場合の例を、
第19図〜第23図を基に説明する。この自動車は、第19図
に示すように、基本枠体51が構成され、この基本枠体51
に多数枚のパネル52A(第24図では一枚のパネルのみを
示す)を取付けることにより構成されている。そして、
基本枠体51が第2部材2として機能され、多数枚のパネ
ルがそれぞれ第1部材1として機能される。なお、第19
図に示す例では、パネル52Aをがたつきなく基本枠体51
に組付けるため、左右1対の係止凹所54を基本枠体51に
形成する一方、パネル51に当該係止凹所54に嵌入される
係止ブラケット55を取付けてある。
このように、多数枚のパネルを基本枠体51に取付ける
ことにより構成された自動車の一例が、第20図、第21図
に示され、この図示のものでは現代風にデザインされた
スポーツカータイプのものとされている。なお、自動車
の外面板を多数枚のパネルにどのように分割するかは任
意なので、分割構成とされている個々のパネルに対して
符号52A〜52Pを付して示すことによりその詳細な説明を
省略する。
第22図、第23図は、同じ基本枠体51を利用しつつ、こ
れに組付ける多数枚のパネルの形状を変更することによ
り、オープンタイプでかつクラシック風の自動車を構成
する場合を示してある。なお、この第22図、第23図で
も、第1部材として機能する多数枚のパネルを符号53A
〜53Pで示すことによりその詳細な説明は省略する。
以上実施例について説明したが、本発明はこれに限ら
ず例えば次のような場合をも含むものである。
係止孔14の形状は、ロックピン35のカム面35aに当接
される部分を除いて、その全周囲が閉じられた形状とす
る必要はなく、例えば第9図左方あるいは上方に開口さ
れた形状とされてもよい。また、ロックプレート11の肉
厚を十分確保し得る場合は、係止孔14を貫通形式とする
ことなく、ロック位置方向となる内底面が閉じられた形
式とすることもでき、この場合はこの内底面をベース21
に形成された段部29の機能を兼用させることができる。
カム面35aをロックプレート11の先端面11aに形成する
ようにしてもよく、特にロックプレート11が厚肉の場合
に好適である。勿論、このようなカム面35aは、ロック
プレート11およびロックピン35の両方に形成するように
してもよい。
逃げ空間15の形状は、例えば第9図右方あるいは上方
さらにはこの右方と上方との両方に開口されているもの
等、仮止用角部16の端面16aを構成し得ると共にストッ
パ36に対する干渉を防止し得るものであれば適宜の形状
とすることができる。第24図には、この仮止用角部16の
端面16aを形成する他の例を示してあり、またこの例で
は係止孔14の形状を楕円としてある。勿論、ストッパ36
の位置に応じて、係止孔14に対する逃げ空間15の位置
を、第9図左方あるいは上方のように適宜の位置とする
ことができる。
ロックピン35とストッパ36とを別体に構成して、該両
者を互いにリンク機構等を介して連動させるようにして
もよい。この場合、ストッパ36の係合空間24に対する進
出方向をロックピン35とは反対側から行なう(第1図に
おいて左方から係合空間24へ進出させる)ようにするこ
ともできる。
ロック機構を3組以上設けるようにしてもよい。
ストッパ36は一つあれば十分であるが、その確実な作
動確保の点から2つ以上設けるようにすることもでき
る。ただし、ロック機構の数よりは少ない数とされる。
(発明の効果) 本発明は以上述べたことから明らかなように、ロック
操作あるいはロック解除操作に煩わされることなく、第
1部材と第2部材との組付けおよび組付け解除の作業を
容易に行なうことができる。
また、組付け後は自動的にロックされるのでロック忘
れということを確実に防止し得ると共に、組付け状態を
確実に維持することができる。特に、ロックを行なう部
分、すなわちロック機構を複数個設けてあるので所定の
組付状態の維持というものが極めて確実なものとなる一
方、連動機構により各ロック機構が同時にロック状態、
ロック解除状態となるようにしてあるので、ロック機構
の操作の容易化の上で極めて有利となる。
さらに、第2ロック解除位置に保持しておくためのス
トッパは、ロック機構よりもさらに少ない数としてある
ので、全てのロック機構に対してこのストッパを設ける
場合に比して、構造上あるいはコスト上有利となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第18図は本発明の第一実施例を示すもので、 第1図は全体平面図、 第2図は全体側面図、 第3図はロック体の平面図、 第4図はロック体の側面図、 第5図はロック体の正面図、 第6図はベースの平面図、 第7図はベースの側面図、 第8図はベースの正面図、 第9図はロックプレートの正面図、 第10図はロックプレートの側面図、 第11図はロックプレートの斜視図、 第12図はロック位置におけるロックプレートとロックピ
ンとストッパとの係合関係を示す斜視図、 第13図はロック位置におけるロックプレートとロックピ
ンとストッパとの係合関係を示す平面断面図、 第14図は第2ロック解除位置におけるロックプレートと
ロックピンとストッパとの係合関係を示す斜視図、 第15図は第2ロック解除位置におけるロックプレートと
ロックピンとストッパとの係合関係を示す平面断面図、 第16図は第1ロック解除位置におけるロックプレートと
ロックピンとストッパとの係合関係を示す平面断面図で
ある。 第17図は操作ロッドに対して第1ロック機構と第2ロッ
ク機構とを連動させるための連動機構の側面図。 第18図は第17図の平面図。 第19図は本発明によるロック装置を利用して自動車を構
成する場合の要部を示す斜視図。 第20図、第21図は本発明によるロック装置を利用して構
成された自動車の全体形状を示すもので、第20図は前方
斜視図、第21図は後方斜視図。 第22図、第23図は本発明によるロック装置を利用して構
成された別の自動車の全体形状を示すもので、第22図は
前方斜視図、第23図は後方斜視図。 第24図はロックプレートの他の例を示す斜視図。 R1:第1ロック機構(ストッパ有り) R2:第2ロック機構(ストッパ無し) 1:第1部材 2:第2部材 11:ロックプレート 14:係止孔 15:逃げ空間 16:仮止用角部 16a:端面 24:係合空間 28:スプリング 31:ロック体 35:ロックピン 35a:カム面 36:ストッパ 37:係止段部 37a:先端ストッパ面 37b:傾斜面 51:基本枠体(第2部材) 52A〜52P:パネル(第1部材) 53A〜53P:パネル(第1部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白石 紀明 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 田崎 博史 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数組のロック機構を有して第1部材と第
    2部材とを所定の組付状態でロックしておくためのロッ
    ク装置であって、 前記各ロック機構が、それぞれ、第1部材に設けられて
    前記第2部材に構成される係合空間に進退出されるロッ
    クプレートと、該第2部材に摺動自在に設けられて上記
    係合空間に位置するロックプレートの係止孔に進入され
    たロック位置と該係止孔から退出された直後の第1ロッ
    ク解除位置と該第1ロック解除位置よりさらに大きく後
    退された第2ロック解除位置とをとり得るようにされた
    ロックピンと、を備え、 前記各ロックピン同士が連動機構により同時にロック位
    置、ロック解除位置となるように連動されると共に、ス
    プリングによりロック位置となるように付勢され、 前記各ロック機構における前記ロックプレートと前記ロ
    ックピンとの少なくとも一方には、該ロックプレートを
    前記係合空間に挿入する際の外力を利用して該ロックピ
    ンをロック解除位置へ向けて退出させるためのカム面が
    形成され、 前記複数組のロック機構のうち一部のロック機構が、そ
    のロックピン近傍において該ロックピンと連動されるス
    トッパを有し、 前記一部のロック機構における前記ロックプレートに
    は、前記係合空間へ挿入される際に前記ロック位置にあ
    るときの前記ストッパとの干渉を防止する逃げ空間が設
    定されると共に、該逃げ空間に臨む端面を構成する仮止
    用角部が形成され、 前記ストッパには、前記仮止用角部の端面に臨む面側に
    突設されて、その先端ストッパ面がロック位置において
    前記係合空間内にある仮止用角部の端面を越える位置と
    なるように設定されると共に該仮止用角部の端面に臨む
    側の面が上記先端ストッパ面に向かうにつれて高くなる
    ように傾斜する傾斜面を備えた係止段部が形成され、 前記ストッパは、前記仮止用角部の端面に接離する方向
    に弾性変形可能とされて、前記ロックピンが前記ロック
    位置から第2ロック解除位置へと変位される際に、前記
    仮止用角部の端面に対して前記係止段部の傾斜面が摺動
    されつつ最終的に前記先端ストッパ面が仮止用角部に対
    して当接可能に臨まされる、 ことを特徴とするロック装置。
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