JP2585378B2 - クラッチディスク - Google Patents

クラッチディスク

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JP2585378B2
JP2585378B2 JP63149470A JP14947088A JP2585378B2 JP 2585378 B2 JP2585378 B2 JP 2585378B2 JP 63149470 A JP63149470 A JP 63149470A JP 14947088 A JP14947088 A JP 14947088A JP 2585378 B2 JP2585378 B2 JP 2585378B2
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訓 河野
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車等の動力伝達系に使用されるクラッチ
ディスクに関する。
従来の技術 この種のクラッチディスクは、クラッチ接続時、クラ
ッチフェーシングを介してドライブプレートに伝達され
た回動力を、ドライブプレートとハブとを相対回動可能
に連結するばね部材を介してハブに伝え、このハブにス
プライン嵌合された出力軸を回動するように構成されて
いる。そして、近年この種のクラッチディスクは、例え
ば特開昭62−184229号公報に開示されたように、エンジ
ンのアイドリング運転のような低トルク時のトルク変動
による捩り振動をより効果的に吸収するため、ハブがイ
ンナーナブとアウターハブに分割されて、出力軸への嵌
合部を有するインナーハブを外周に所定角度相対回動可
能な状態にアウターハブが外嵌されると共に、これらイ
ンナーハブとアウターハブとが小さなばね定数の低剛性
ばね部材で連結され、アウターハブとドライブプレート
とを相対回動可能に弾性的に連結する比較的大きなばね
定数の高剛性ばね部材(圧縮ばね)が作用する前に低剛
性ばね部材を作用させるように改良されている。又、ド
ライブプレートとハブとの相対回動角度を大きくし、広
範囲なトルク伝達に使用されても優れた吸振性能を発揮
するように、アウターハブには、このアウターハブの外
周に相対回動可能に外嵌された遊動子のアームを介して
直列に作用する一対の圧縮ばねが複数配設され、これら
複数の圧縮ばね群がドライブプレートに係合されて、圧
縮ばねの長い撓み振幅が得られるように工夫されてい
る。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来例にあっては、クラッ
チ接続時(即ち回動力伝達時)、遊動子がドライブプレ
ート及びアウターハブに対して相対回動して、それぞれ
の摺接面が金属接触し、意図しない摩擦力がこれら摺接
面に生じるため、捩り振動に対する安定した吸振減衰性
能を得ることが必ずしも容易でなかった。そのため、よ
り安定した吸振減衰性能が得られるクラッチディスクの
提供が要望されていた。
課題を解決するための手段 本発明は上記要望に応えるために成されたもので、遊
動子の少なくともハブ及びドライブプレートに摺接する
外表面またはハブ及びドライブプレートとの間に潤滑被
膜が形成されたことを特徴としている。
作用 本発明は上記特徴的な構成を備える結果、ドライブプ
レートがコイルスプリングを押し縮めてハブに対して相
対回動して動力伝達を行なう際に、遊動子はドライブプ
レートとハブに対して相対回動してこれらに摺接する
が、これらの摺接面間に形成された潤滑被膜の摩擦係数
が低いため、クラッチディスクの吸振減衰機能に影響を
及ぼすような摩擦力を生じることがない。
実施例 第1図の断面図にて、また第2図の部分的に切り欠い
た正面図にて、それぞれ示すものは、この発明の実施例
に係るクラッチディスク1である。
このクラッチディスク1は、概略、分割型のハブ20
と、該ハブ20の外周側を略包んだ状態で同ハブ20に対し
て所定角度間の弾性的な相対回動が可能に設けられた一
対のドライブプレート30,31と、これらドライブプレー
ト30,31の外周部に固定された摩擦板40,40とから構成さ
れている。
そして、それら各構成部分についてさらに詳しく説明
すると次のようになる。
前記ハブ20は、第3図に部分的に詳しく示すように、
図外の出力軸にスプライン結合されるインナーハブ21
と、該インナーハブ21に外嵌されるとともにばね定数の
小さな低剛性弾性部材(例えば、C型ばね)23を介して
同インナーハブ21に対し所定角度間の弾性的な相対回動
が可能に結合されたアウターハブ22とから構成されてい
る。なお、前記弾性部材23の一端はインナーハブ21に、
他端はアウターハブ22にそれぞれ係合されている。そし
て、そのように結合された状態で、アウターハブ22は、
インナーハブ21に対し、それらに形成された外方突起21
aとによって制限される角度すなわち正方向(図中右回
り方向)にθa(任意)、逆方向(図中左回り方向)に
θb(任意)の角度間だけ弾性的な相対回動が可能にな
っている。
また、前記アウターハブ22の内周端部の両側には、サ
ブプレート24,25がアウターハブ22と一体に回転するよ
うに取り付けられている。そして、一方のサブプレート
24の下端とインナーハブ21の外周部との間に低摩擦部材
(例えば、ニードルベアリング)26が介在されており、
これにより、インナーハブ21とアウターハブ22間の相対
回動が円滑化される。さらに、サブプレート24とインナ
ーハブ21との間に円環板状の摩擦部材27が介在されてい
る。そして、この摩擦部材27によって前記ハブ21,22間
の相対回動時に摩擦抵抗による減衰力を与える。また、
この実施例では、サブプレート24とインナーハブ21に対
する摩擦部材27の摩擦接触状態をより安定な状態にする
ために、もう一方のサブプレート25の内側部に、円環波
板状弾性部材28が取り付けられ、この弾性部材28の弾性
力によってサブプレート24とインナーハブ21との間に摩
擦部材27を挾圧して、安定した摩擦力を得るようになっ
ている。
一方、アウターハブ22の外周には、半径方向に延びる
3本のハブアーム29が円周方向等間隔に形成配置されて
おり、これらハブアーム29間にそれぞれ伸びるアーム63
を備えた遊動子62が相対回動可能に外嵌されている。こ
の遊動子62の外表面には、二硫化モリブデンをコーティ
ングすることにより摩擦係数の小さな潤滑被膜62aが形
成されている。そして、隣合うハブアーム29間には遊動
子62のアーム63を介してコイルスプリング60,61を直列
に配置してある。アウターハブ22の外周側を略取囲んで
これの両側に配置されるドライブプレート30,31には、
アウターハブ22の隣合うハブアーム29間の円周方向長さ
と同一の円周方向長さを有する窓32が形成されており、
これら窓32の円周方向端面は隣合うハブアーム29間に収
装したコイルスプリング60,61に係合している。従っ
て、アウターハブ22とドライブプレート30,31との相対
回動時に、隣合うハブアーム29間に収装したコイルスプ
リング60,61は直列に作用し、この直列に作用するばね
群は各々並列に作用する。
アウターハブ22とドライブプレート30,31との間、詳
しくはアウターハブ22に一体的に収付けられたサブプレ
ート24,25とドライブプレート30,31との間には、これら
の相対回動時に摩擦抵抗を与える摩擦部材34,35を挾着
してある。36は皿ばねで、この皿ばね36は摩擦部材34と
ドライブプレート30との間に在って、摩擦部材34,35に
安定した軸方向の押圧力を与える。
なお、前記インナーハブ21とアウターハブ22間側に取
り付けられた弾性部材23のばね定数と摩擦部材27の摩擦
係数は比較的小さくて低トルク時のトルク変動による捩
り振動の吸振減衰に有効であり、前記ハブ20とドライブ
プレート30,31間側に取り付けられたコイルスプリング6
0,61のばね定数と摩擦部材34,35の摩擦係数は比較的大
きくて大きなトルク時のトルク変動による捩り振動の吸
振減衰に有効である。
次に、以上のように構成された実施例の作用について
説明する。
このクラッチディスク1がクラッチ装置に組込まれて
摩擦板40,40が図外のエンジンのフライホイールに圧接
されることによって、エンジンの駆動トルク7がドライ
ブプレート30,31からコイルスプリング60,61を介してハ
ブ20に伝達され、図外の出力軸に出力されるのである。
このとき、駆動トルクは、まずハブ20のインナーハブ
21とアウターハブ22とが相対回動可能な範囲内において
ばね力の小さい弾性部材23を撓めつつアウターハブ22か
らインナーハブ21へ伝達され、低トルク域の変動トルク
は弾性部材23によって吸振作用を受け、摩擦部材27によ
って減衰される。ここに、インナーハブ21とアウターハ
ブ22との間は低摩擦部材26をもってその相対回動の円滑
化が図れると共に、その相対回動に摩擦減衰力を与える
摩擦部材27には弾性部材28によって安定した押圧力が与
えられるから、インナーハブ21とアウターハブ22との相
対回動時に得られる吸振減衰能は極めて安定したものと
なる。
次に、インナーハブ21の外方突起21aとアウターハブ2
2の切欠き22aとが係合しこれらの相対回動が停止した以
降、インナーハブ21とアウターハブ22とは一体的とな
り、ドライブプレート30,31とハブ20とがコイルスプリ
ング60,61を圧縮しつつ相対回動するため、ドライブプ
レート30,31から入力される駆動トルクはコイルスプリ
ング60,61によって吸振作用を受け、摩擦部材34,35によ
る減衰作用を受けつつインナーハブ21を介して図外の出
力軸に出力される。この場合において、コイルスプリン
グ60,61はアウターハブ22の隣合うハブアーム21a間で直
列に作用するばね群として構成してあるから、これらコ
イルスプリング60,61に係合するドライブプレート30,31
とハブ20との相対回動可能角度が大きく、広範囲な伝達
トルク範囲に亘って優れた吸振性能を発揮する。又、こ
のドライブプレート30,31とハブ20との相対回動時にコ
イルスプリング60,61が押し縮められると、遊動子62が
アウターハブ22及びドライブプレート30,31に対して相
対回動するが、遊動子62の外表面には低摩擦係数の潤滑
被膜62aが形成されているため、アウターハブ22及びド
ライブプレート30,31と遊動子62との摺接時に生じる摩
擦抵抗が軽減され、摩擦部材34,35による安定した摩擦
減衰性能が発揮される。
尚、二硫化モリブデンの潤滑被膜62aは、遊動子62の
外表面全体に形成してもよいが、少なくともドライブプ
レート30,31とアウターハブ22に摺接する面とハブ20と
ドライブプレート30,31との間に形成すればよい。ま
た、潤滑被膜としてはテフロン(商品名)等の合成樹脂
等を用いてもよい。
又、上記実施例では、インナーハブ21とアウターハブ
22の間に、サブプレート24を介して間接的に摩擦部材34
を介在させたが、サブプレート24を介さずにインナーハ
ブ21とアウターハブ22に直接接触するように介在させて
もよい。また、前記低摩擦部材26はサブプレート24とイ
ンナーハブ21間に低摩擦材のコーティングまたはクロ
ム、ニッケル等のメッキを施したもので代用してもよ
い。また、前記インナーハブ21とアウターハブ22間を弾
性的に連繋する弾性部材23の両端を、インナーハブ21と
アウターハブ22とにそれぞれ係合させたが、インナーハ
ブ21とサブプレート24とにそれぞれ係合させても良い。
発明の効果 以上述べたように本発明は、遊動子の少なくともハブ
及びドライブプレートに摺接する外表面にまたはハブ及
びドライブプレートとの間に潤滑被膜が形成されている
ため、遊動子がハブ及びドライブプレートに対して相対
回動してこれらに摺接した際に生じる摩擦力が低減さ
れ、安定した所望の吸振減衰作用を発揮することができ
るとともに、遊動子とハブ及びドライブプレートとの摺
接面の摩耗を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すクラッチディスクの断
面図、第2図は同クラッチディスクの一部を切り欠いて
示す正面図、第3図はインナーハブとアウターハブの係
合状態図である。 20……ハブ、29……ハブアーム、30,31……ドライブプ
レート、34,35……摩擦部材、60,61……コイルスプリン
グ、62……遊動子、62a……潤滑被膜、63……アーム。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】径方向外方に突出するハブアームを円周方
    向等配に複数備えたハブと、このハブに相対回動可能に
    外嵌され、ハブアーム間に伸びる径方向アームを備えた
    遊動子と、前記ハブアームと径方向アームとの間にそれ
    ぞれ介装され、ハブと遊動子とを相対回動可能に弾性的
    に連結するコイルスプリングと、前記ハブ及び遊動子の
    両側に配設され、前記コイルスプリングを介してハブに
    相対回動可能に弾性的に連結されたドライブプレートと
    を有するクラッチディスクにおいて、前記遊動子の少な
    くともハブ及びドライブプレートに摺接する外表面また
    はハブ及びドライブプレートとの間に潤滑被膜が形成さ
    れたことを特徴とするクラッチディスク。
JP63149470A 1988-06-17 1988-06-17 クラッチディスク Expired - Lifetime JP2585378B2 (ja)

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EP19890306165 EP0347259B1 (en) 1988-06-17 1989-06-19 Torsional vibration absorbing device for automotive power train

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