JP2585363Y2 - 自動車用インシュレータダッシュ - Google Patents

自動車用インシュレータダッシュ

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JP2585363Y2
JP2585363Y2 JP6649493U JP6649493U JP2585363Y2 JP 2585363 Y2 JP2585363 Y2 JP 2585363Y2 JP 6649493 U JP6649493 U JP 6649493U JP 6649493 U JP6649493 U JP 6649493U JP 2585363 Y2 JP2585363 Y2 JP 2585363Y2
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JP
Japan
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dash
unit
insulator
insulator dash
mounting
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JP6649493U
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義晃 峯邑
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ダッシュパネルの室
内側に設置される自動車用インシュレータダッシュに関
するもので、ヒータユニット,ブロアユニット等のユニ
ットの取付部における遮音性を向上させるとともに、ユ
ニットならびにフロアカーペットの取付作業性を高める
ようにした自動車用インシュレータダッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車のフロントシート前方に
は、エンジンルーム側からの騒音を車室内に伝播するの
を防止するために、ダッシュパネルの室内側に自動車用
インシュレータダッシュが設置され、また、ヒータユニ
ット,空調ユニット等のユニットやフロアカーペットが
その表面側に取付けられている。
【0003】すなわち、図5に示すように、エンジンル
ームEと車室Rとを区画するダッシュパネル1の室内側
にインシュレータダッシュ2が添設固定されており、ヒ
ータユニット,空調ユニット等のユニット3は、ダッシ
ュパネル1に取付けられているユニット取付用ブラケッ
ト4に対してビス止め固定されており、さらに、カーペ
ット5の取付構造は、ダッシュパネル1に溶接固定され
ているスタッドボルト6に対して、カーペット・インシ
ュレータ固定用クリップ7を介して取付けている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インシュレータダッシュ2においては、ユニット3を取
付けるために、ユニット取付用ブラケット4を室内側に
露出させるための逃げ孔8や、インシュレータダッシュ
2における吸音層2aを位置決めするためのロケート孔
9等の開口が形成されており、これら開口を通じて音漏
れが生じ易く、遮音性能を大幅に低下させるという欠点
が指摘されている。
【0005】さらに、ユニット3を取付けるための取付
用ブラケット4やフロアカーペット5をインシュレータ
ダッシュ2とともに固定するための固定用クリップ7が
必要であり、コストアップや重量化を招くという不具合
もあった。
【0006】さらに、ユニット3の取付部、フロアカー
ペット5、およびロケート孔9周囲の取付部において
は、吸音層2aに剛性をもたせるため偏平状に圧縮する
ため、この部位における吸音性能が低下し、上述した遮
音性能の低下と併せて、所望の防音性能を発揮すること
ができないという欠点もあった。
【0007】この考案は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、インシュレータダッシュの表面側に設置さ
れるユニットやフロアカーペットの取付が簡単に行な
え、かつ取付部における防音性能を高めた自動車用イン
シュレータダッシュを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、ダッシュパネルの室内側に添設されるイ
ンシュレータダッシュのダッシュロア部からフロア部に
かけてフロアカーペットが敷設されるとともに、インシ
ュレータダッシュのダッシュロア部からダッシュアッパ
部にかけてユニットが設置される自動車用インシュレー
タダッシュにおいて、前記インシュレータダッシュに
は、フロアカーペットの取付孔内に差し込まれ、フロア
カーペットの上端縁を支持するエンボス部が突設形成さ
れているとともに、ダッシュパネルに固着したスタッド
ボルトを、上記エンボス部の取付孔、ならびにユニット
における取付脚片の取付孔にそれぞれ挿通して、共締め
固定することにより、ダッシュパネルに対してインシュ
レータダッシュ、ユニット、およびフロアカーペットの
三者を固定したことを特徴とする。
【0009】
【作用】以上の構成から明らかなように、インシュレー
タダッシュに設けたエンボス部をユニット取付用ブラケ
ットとして利用するとともに、フロアカーペットの取付
部とすることにより、インシュレータダッシュに開口を
形成する必要がなく、またインシュレータダッシュの吸
音層を偏平状に圧縮する部位はエンボス部だけであり、
従来の偏平圧縮部分に比べ圧縮偏平部分が大巾に低減で
きる。
【0010】さらに、ユニット取付用ブラケットやカー
ペット固定用クリップを廃止できる。
【0011】
【実施例】以下、本考案による自動車用インシュレータ
ダッシュの実施例について、添付図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0012】図1,図2は本考案の第1実施例を示すも
ので、図3,図4は本考案の第2実施例ならびに第3実
施例をそれぞれ示す要部断面図である。
【0013】図1,図2において、自動車用インシュレ
ータダッシュ10は、エンジンルームEと車室Rとを区
画するダッシュパネル20の室内側面に添設固定され、
このインシュレータダッシュ10の表面側に空調ユニッ
ト等のユニット30ならびにフロアカーペット40が設
置される。
【0014】さらに詳しくは、インシュレータダッシュ
10は、ゴムシート,塩ビシート等、比較的面密度の高
い遮音シートを素材とした遮音材11と、フェルト,ポ
リウレタンフォーム等、多孔質基材からなる吸音材12
との2層積層体から構成されている。
【0015】上記ユニット30は、インシュレータダッ
シュ10のダッシュロア部からダッシュアッパ部にかけ
て設置されるとともに、フロアカーペット40は、ダッ
シュロア部からフロア部にかけて敷設される。
【0016】ところで、本考案の特徴は、ユニット30
ならびにフロアカーペット40の取付部として、インシ
ュレータダッシュ10に円筒状のエンボス部13を室内
側に向け突設形成し、このエンボス部13にユニット取
付用ブラケットとしての機能をもたせるとともに、フロ
アカーペット40を支持する機能をもたせた点にある。
【0017】すなわち、図2にて拡大して示すように、
円筒状に形成されたエンボス部13は、吸音材12が薄
く偏平に潰され、ブラケット機能をもつように適切な剛
性を備えており、フロアカーペット40の上端縁やや下
方に設けた取付孔41を、このエンボス部13に嵌め込
むことにより、フロアカーペット40を支持するととも
に、ユニット30の取付においては、エンボス部13に
フロアカーペット40の取付孔41を嵌め入れたのち、
ユニット30の取付脚片31をエンボス部13の上面1
3aに重ね合わせ、ダッシュパネル20に固着されてい
るスタッドボルト21をエンボス部13の取付孔14な
らびにユニット30における取付脚片31の取付孔32
にそれぞれ挿通させて、ナット22を締め付けることに
より、ダッシュパネル20に対して、インシュレータダ
ッシュ10およびユニット30の固定を確実に行なうこ
とができる。
【0018】したがって、まず、本考案によれば、従来
必要としていたユニット取付用ブラケットやカーペット
取付用クリップ等の取付備品を省略でき、部品点数の削
減ならびに軽量化を図ることができるという利点があ
る。
【0019】さらに、従来ユニット取付用ブラケットを
設置する場合、インシュレータダッシュ10に逃げ用の
開口を設け、この開口を通じて音漏れが生じていたが、
開口部のシール化により遮音性能が大幅に向上する。
【0020】また、このエンボス部13を吸音材12の
位置決めに使用できるため、従来のロケート孔が廃止で
き、このことも、遮音性能の向上に役立つ。
【0021】なお、開口やロケート孔周囲の吸音層が偏
平化されないため、吸音性能も良好に維持できる有利さ
がある。
【0022】そして、本考案によれば、インシュレータ
ダッシュ10のエンボス部13にフロアカーペット40
の取付孔41を嵌着したのち、ユニット類30の取付脚
片31の取付孔32をエンボス部13の取付孔14に合
わせ、スタッドボルト21を挿通させたのちナット22
を共締め固定すれば、ダッシュパネル20に対して、イ
ンシュレータダッシュ10,ユニット30,フロアカー
ペット40の三者を簡単に取付固定することができ、作
業性が著しく向上するという利点もある。
【0023】次いで、図3,図4は本考案の変形例を示
すもので、図3に示すように、インシュレータダッシュ
10のエンボス部13の内周面に嵌合するようにダッシ
ュパネル20に位置決め用凸部23が形成されており、
本実施例によれば、インシュレータダッシュ10をダッ
シュパネル20に位置決めする際、エンボス部13を位
置決め用凸部23に嵌め入れるだけで、インシュレータ
ダッシュ10をダッシュパネル20に対して適正位置に
迅速かつ簡単に位置決めでき、作業性ならびに位置決め
精度が向上するという利点がある。
【0024】また、図4に示すように、ダッシュパネル
20に位置決め用凹部24を形成し、この位置決め用凹
部24内に、インシュレータダッシュ10におけるエン
ボス部13の基部を収容する構成を採用すれば、エンボ
ス部13の基部が外方に広がろうとする変形が抑えら
れ、エンボス部13の強度を強化することができ、イン
シュレータダッシュ10ならびにユニット30,フロア
カーペット40の取付がさらに安定するという利点があ
る。
【0025】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案による自動車
用インシュレータダッシュによれば、以下に記載する格
別の作用効果を有する。
【0026】(1)本考案によれば、インシュレータダ
ッシュに形成した円筒状のエンボス部を利用して、フロ
アカーペットの取付,ユニットの取付をこのエンボス部
を通じて行なうため、従来必要としたユニット取付用ブ
ラケットならびにフロアカーペット取付用クリップを廃
止することができ、部品点数の削減による大幅なコスト
ダウンを招来するという効果を有する。
【0027】(2)本考案によれば、インシュレータダ
ッシュにユニットやフロアカーペット取付用のエンボス
部を形成することにより、従来ユニット取付用ブラケッ
トを設置する際必要としていた開口を廃止できるため、
開口が原因となる音漏れをなくし、遮音性能を大幅に向
上させることができるとともに、開口周囲の吸音層も偏
平化されないため吸音性能も向上するという効果を有す
る。
【0028】(3)本考案によれば、インシュレータダ
ッシュに形成したエンボス部にフロアカーペットの取付
孔を嵌着したのち、ユニット類の取付脚片をエンボス部
に重ね合わせて、共締め固定すれば、ダッシュパネルに
対してインシュレータダッシュならびにユニット類,フ
ロアカーペットを簡単かつ確実に取付けることができ、
取付作業性が著しく向上するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるインシュレータダッシュの第1実
施例を示す断面図。
【図2】第1実施例の要部を拡大して示す断面図。
【図3】本考案による自動車用インシュレータダッシュ
の第2実施例を示す要部断面図。
【図4】本考案による自動車用インシュレータダッシュ
の第3実施例を示す要部断面図。
【図5】従来の自動車用インシュレータダッシュの構成
を示す断面図。
【符号の説明】
10 自動車用インシュレータダッシュ 11 遮音材 12 吸音材 13 エンボス部 14 取付孔 20 ダッシュパネル 21 スタッドボルト 23 位置決め用凸部 24 位置決め用凹部 30 ユニット 31 取付脚片 32 取付孔 40 フロアカーペット 41 取付孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダッシュパネル(20)の室内側に添設
    されるインシュレータダッシュ(10)のダッシュロア
    部からフロア部にかけてフロアカーペット(40)が敷
    設されるとともに、インシュレータダッシュ(10)の
    ダッシュロア部からダッシュアッパ部にかけてユニット
    (30)が設置される自動車用インシュレータダッシュ
    において、 前記インシュレータダッシュ(10)には、フロアカー
    ペット(40)の取付孔(41)内に差し込まれ、フロ
    アカーペット(40)の上端縁を支持するエンボス部
    (13)が突設形成されているとともに、ダッシュパネ
    ル(20)に固着したスタッドボルト(21)を、上記
    エンボス部(13)の取付孔(14)、ならびにユニッ
    ト(30)における取付脚片(31)の取付孔(32)
    にそれぞれ挿通して、共締め固定することにより、ダッ
    シュパネル(20)に対してインシュレータダッシュ
    (10)、ユニット(30)、およびフロアカーペット
    (40)の三者を固定したことを特徴とする自動車用イ
    ンシュレータダッシュ。
JP6649493U 1993-12-14 1993-12-14 自動車用インシュレータダッシュ Expired - Lifetime JP2585363Y2 (ja)

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JPH0735256U JPH0735256U (ja) 1995-06-27
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