JP2585019Y2 - 軸受箱 - Google Patents

軸受箱

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JP2585019Y2
JP2585019Y2 JP3301693U JP3301693U JP2585019Y2 JP 2585019 Y2 JP2585019 Y2 JP 2585019Y2 JP 3301693 U JP3301693 U JP 3301693U JP 3301693 U JP3301693 U JP 3301693U JP 2585019 Y2 JP2585019 Y2 JP 2585019Y2
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JP
Japan
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bearing
lubricant
grease
pipe
sealing device
Prior art date
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JP3301693U
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JPH072637U (ja
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祐 村元
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JFE Steel Corp
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JFE Steel Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、外部から潤滑剤を補給
しロール軸などの回転物を保持する軸受を収納し保持す
る軸受箱に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、図5に示すように、ロール7の
軸などの回転物を保持する軸受1は、軸受箱2内へ収納
されており、その軸受1の潤滑に必要な潤滑剤を上部ま
たはそれ以外の方向から給脂管(または供給管)4を介
して軸受箱2の内部にある密封装置3内の軸受1または
それ以外の軸受近傍へ供給している。
【0003】軸受箱2には供給された潤滑剤が軸側端面
より流出および飛散しないようにロール7の軸の密封装
置3のシール3aにより外部と軸受内部を仕切ってい
る。給脂された潤滑剤は軸受の潤滑に寄与したのち、排
脂管(または排出管)5を介して軸受箱2の外部へ排出
され回収用受け皿6に回収されている。また、図6に示
すように、軸受箱2がロール7などの本体と軸受1のあ
る外部との環境を区別するための仕切り壁8に組み付け
られている場合もあるが、基本的な構成は前述した通り
である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
軸受箱では、軸受箱2の内部にある潤滑剤の充満した密
封装置3へ潤滑剤を外部から供給管4を介して供給した
場合、その直後の密封装置3の内部の圧力分布は図2に
示されるように不規則な山となり、排脂管5の抵抗が高
すぎる場合、点線のように圧力分布が変わり、排脂管5
ではなく密封装置3のシール3aの方へ潤滑剤が流出し
てしまうことがある。
【0005】また、潤滑剤が供給された後、軸が運転を
始めた場合、軸受1が潤滑剤を押し退けようとするた
め、潤滑剤の流れは排脂管5側のみではなく密封装置3
のシール3a側にも押し退けようとする力を働かせる
が、潤滑剤は密封装置3により密封されているために、
シール3a側では排脂管5側より大きな圧力が発生し、
その圧力が密封装置3の密封限界を超えた場合、潤滑剤
は系外へ流出し漏洩するという問題がある。
【0006】これと同様に、軸が運転し始めた場合には
発熱を伴うため、熱による潤滑剤の熱膨張によっても密
封装置3内部の圧力上昇が発生するが、密封装置3によ
り密封されていることにより排脂管5側よりシール3a
側に高圧力が発生し、シール3a側へ流出漏洩するとい
う問題があった。本考案は、前記課題を解決した軸受箱
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、回転物の軸を
回転自在に保持する軸受と、前記軸受を密封状態にシー
ルする密封装置と、前記軸受に潤滑剤を供給する給脂管
と、前記軸受の反軸側に設けられた排脂管とからなる軸
受箱において、前記軸受と密封装置のシールとの間に内
径の異なる別の排脂管を設けたことを特徴とする軸受箱
である。
【0008】
【作 用】本考案によれば、回転物の軸を回転自在に保
持する軸受と、前記軸受を密封状態にシールする密封装
置と、前記軸受に潤滑剤を供給する給脂管と、前記軸受
の反軸側に設けられた排脂管とからなる軸受箱におい
て、前記軸受と密封装置のシールとの間に他の排脂管を
設け、その断面積を軸受の反軸側に設けられた排脂管よ
り大きくしたので、排脂管から排出される潤滑剤剤が各
排脂管を通って同圧力で排出でき、従って密閉装置内の
潤滑剤の圧力バランスがとれ、潤滑剤の漏洩などが無く
なる。
【0009】すなわち、軸受の潤滑剤は一般にはグリー
スが用いられているが、その流動抵抗を実験により求め
ると、図3に示すように、グリースが流動する配管の長
さが長くなればなる程ほぼ直線的に排脂圧力が増加し、
使用するグリースの種類や粘度が異なると、排脂圧力も
異なる。また、図4には、同じグリースと使用配管の内
径と長さとの関係を示しているが、同じグリースでも配
管の内径が細いほど排脂圧力は増加し、配管の内径が大
きいほど排脂圧力は小さくなるという結果が得られた。
【0010】
【実施例】以下に本考案の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本考案による軸受箱2の説明図で
あり、5aは軸側の排脂管で、5bは反軸側の排脂管で
ある。潤滑剤は軸受箱2の上部から給脂管4を介して密
封装置3内の軸受1に供給され、ロール7の軸の潤滑に
使用された潤滑剤は排脂管5aおよび5bを介して軸受
箱2の外にある回収用受け皿6に排出される。
【0011】例えば、密封装置3の密封限界を圧力0.2k
gf/cm2 として反軸側の排脂管5bを密封限界圧力以下
にするために、反軸側の排脂管5bを内径φ4mm、長さ
100mm の管に選定したとすると、この場合、軸受1の軸
側の排脂についても同様に密封装置3の密封限界圧力以
下にしなければならないが、設備上排脂管5aの長さが
長くなるため反軸側の排脂管5bと同じ内径の排脂管で
は、潤滑剤の抵抗が増加し、圧力が上昇してしまうた
め、軸側の排脂管5aの断面積を大きくしなければなら
ず、実施例では排脂管5aとして内径φ6mm、長さ170m
m の管を使用した。
【0012】排脂管5aと排脂管5bとの長さの差70mm
は軸受1の幅に匹敵しており、排脂管5aおよび5bか
ら排出される潤滑剤を同じ位置で回収可能となる。な
お、本実施例では排脂管5aおよび排脂管5bの形状断
面を円形としたが、角断面でもよく、また同一断面の排
脂管5を複数使用することでも同一の効果が得られる。
【0013】また、設備の配置の都合上、回収用受け皿
6までの距離が排脂管5aより排脂管5bの方が長い場
合は、逆に排脂管5bの内径は、排脂管5aの内径より
大きくすることが必要である。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の軸受箱に
よれば、外部からの潤滑剤補給時にロールなどの軸密封
装置部分から潤滑剤の漏洩や流出が無くなり、軸運転時
の軸受発熱または軸受の潤滑剤押し退け作用による反軸
受側と軸受側との圧力アンバランスによって生じる軸密
封装置部分からの潤滑剤漏洩や流出が解消され、また、
潤滑剤漏洩や流出事故に対処するための人件費を節約で
き、かつ、軸受装置の稼働率が向上し、その信頼性の向
上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す説明図である。
【図2】従来の軸受箱内の潤滑剤の圧力分布を示す関係
図である。
【図3】一定の内径の排脂管の長さとグリースの排脂圧
力との関係をグリース種別に示す特性図である。
【図4】内径の異なる3種類の排脂管の長さと排脂圧力
との関係を示す特性図である。
【図5】従来の軸受箱の1例を示す説明図である。
【図6】従来の軸受箱の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 軸受 2 軸受箱 3 密封装置 3a密封装置のシール 4 給脂管(または供給管) 5 排脂管(または排出管) 5a排脂管 5b排脂管 6 回収用受け皿 7 ロール 8 仕切り壁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転物の軸を回転自在に保持する軸受
    と、前記軸受を密封状態にシールする密封装置と、前記
    軸受に潤滑剤を供給する給脂管と、前記軸受の反軸側に
    設けられた排脂管とからなる軸受箱において、前記軸受
    と密封装置のシールとの間に内径の異なる別の排脂管を
    設けたことを特徴とする軸受箱。
JP3301693U 1993-06-18 1993-06-18 軸受箱 Expired - Lifetime JP2585019Y2 (ja)

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JP3301693U JP2585019Y2 (ja) 1993-06-18 1993-06-18 軸受箱

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JP3301693U JP2585019Y2 (ja) 1993-06-18 1993-06-18 軸受箱

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JPH072637U JPH072637U (ja) 1995-01-13
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ID=12375017

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5521965Y2 (ja) * 1978-02-09 1980-05-26
JPS5821386Y2 (ja) * 1978-07-04 1983-05-06 フ−センウサギ株式会社 玉巻糸包装用箱
JPH0414365Y2 (ja) * 1986-10-09 1992-03-31
JPH0688599B2 (ja) * 1988-06-20 1994-11-09 旭化成工業株式会社 連続チューブ入り引出孔付分配容器
JP2006170254A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Nisshin Steel Co Ltd 焼鈍炉ロール軸受け構造
JP7292010B2 (ja) * 2018-04-05 2023-06-16 ナブテスコ株式会社 潤滑脂を交換するための交換機構及び回収容器

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JPH072637U (ja) 1995-01-13

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