JP2585002Y2 - 屋根葺構造 - Google Patents
屋根葺構造Info
- Publication number
- JP2585002Y2 JP2585002Y2 JP1992038803U JP3880392U JP2585002Y2 JP 2585002 Y2 JP2585002 Y2 JP 2585002Y2 JP 1992038803 U JP1992038803 U JP 1992038803U JP 3880392 U JP3880392 U JP 3880392U JP 2585002 Y2 JP2585002 Y2 JP 2585002Y2
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- Japan
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- roofing
- ridge
- roof
- eaves
- roofing material
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、屋根葺構造に関する。
【0002】
【従来の技術】軒先側の第1屋根材の上に、棟側の第2
屋根材の軒先側を重ね合せて階段状に葺上げる屋根葺構
造として、従来、図4に示すものがあった。図4におい
て、野地板を有する垂木等で示す屋根材取付体1 は屋根
勾配をもって図外の小屋組に取付けてあり、該屋根材取
付体1 上には軒先A側の第1屋根材2 と棟側Bの第2屋
根材3 が軒先側を重ね合せて階段状に葺上げられてい
る。
屋根材の軒先側を重ね合せて階段状に葺上げる屋根葺構
造として、従来、図4に示すものがあった。図4におい
て、野地板を有する垂木等で示す屋根材取付体1 は屋根
勾配をもって図外の小屋組に取付けてあり、該屋根材取
付体1 上には軒先A側の第1屋根材2 と棟側Bの第2屋
根材3 が軒先側を重ね合せて階段状に葺上げられてい
る。
【0003】すなわち、野地板上に屋根流れ方向Cの間
隔を有して木棧4 を配設し、該木棧4 に、第1・2屋根
材2,3 の棟側に形成した係合突起2A,3A を係合して釘5
によって止着することで葺上げられている。
隔を有して木棧4 を配設し、該木棧4 に、第1・2屋根
材2,3 の棟側に形成した係合突起2A,3A を係合して釘5
によって止着することで葺上げられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図4に示した従来技術
では、釘5 によって屋根材2,3 を止着していない場合に
は、該屋根材2,3 が飛散し、一方、釘5 で止着していて
も、屋根材2,3 は軒先側の屋根材における棟側に次段の
屋根材の軒先側が重ね合されているだけで、釘5によっ
て止着されていないことから、図4の矢示Dで示す風流
によって浮上し、防水性能及び耐風性能を向上させるに
は限度があった。
では、釘5 によって屋根材2,3 を止着していない場合に
は、該屋根材2,3 が飛散し、一方、釘5 で止着していて
も、屋根材2,3 は軒先側の屋根材における棟側に次段の
屋根材の軒先側が重ね合されているだけで、釘5によっ
て止着されていないことから、図4の矢示Dで示す風流
によって浮上し、防水性能及び耐風性能を向上させるに
は限度があった。
【0005】そこで本考案は、屋根葺施工の能率を向上
しつつ耐風性能を向上できるようにした屋根葺構造を提
供することが目的である。
しつつ耐風性能を向上できるようにした屋根葺構造を提
供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、軒先側の第1
屋根材13の上に、棟側の第2屋根材14の軒先側を重
ね合せて階段状に葺上げる屋根葺構造において、前述の
目的を達成するために次の技術的手段を講じている。す
なわち、本考案は、前記第1・2屋根材13,14は軒
先側が厚手部分13A,14Aで棟側が薄手部分13
B,14Bに形成されている窯業材から構成されてお
り、前記厚手部分13A,14Aの裏面にフック状の係
合部13C,14Cを備え、前記薄手部分13B,14
Bの棟側縁に表面に突隆する突条13D,14Dを備
え、前記第1・2屋根材13,14の軒先側の浮上とず
り下がりを阻止すべく前記係合部13C,14Cに対し
て係合する被係合部12Aを屋根材取付体10に備え、
前記屋根材13,14の厚さ方向に止着したクリップ1
5を前記突条13D,14Dに係合することで第1・2
屋根材13,14のずり上がりを防止しているととも
に、該下段のクリップ15および突条13D,14D
を、上段の屋根材13,14の軒先縁に形成している突
条13E,14Eで覆っていることを特徴とするもので
ある。
屋根材13の上に、棟側の第2屋根材14の軒先側を重
ね合せて階段状に葺上げる屋根葺構造において、前述の
目的を達成するために次の技術的手段を講じている。す
なわち、本考案は、前記第1・2屋根材13,14は軒
先側が厚手部分13A,14Aで棟側が薄手部分13
B,14Bに形成されている窯業材から構成されてお
り、前記厚手部分13A,14Aの裏面にフック状の係
合部13C,14Cを備え、前記薄手部分13B,14
Bの棟側縁に表面に突隆する突条13D,14Dを備
え、前記第1・2屋根材13,14の軒先側の浮上とず
り下がりを阻止すべく前記係合部13C,14Cに対し
て係合する被係合部12Aを屋根材取付体10に備え、
前記屋根材13,14の厚さ方向に止着したクリップ1
5を前記突条13D,14Dに係合することで第1・2
屋根材13,14のずり上がりを防止しているととも
に、該下段のクリップ15および突条13D,14D
を、上段の屋根材13,14の軒先縁に形成している突
条13E,14Eで覆っていることを特徴とするもので
ある。
【0007】
【作用】屋根材取付体10の上面に、屋根流れ方向の間
隔を有して被係合部12Aを取付た後、軒先Aから棟B
側に第1・2屋根材13,14を順次階段状に葺上げ
る。この場合、第1屋根材13の軒先側裏面に形成した
係合部13Cを、屋根流れ方向Cから被係合部12Aに
係合させることで該第1屋根材13の浮上りとずり下が
りを防止するとともに、棟側縁の表面に突隆した突条1
3Dに屋根材13の厚さ方向に止着したクリップ15を
係合することで該屋根材13の浮上りとずり上がりを防
止しておく。次いで第2屋根材14を葺上げるには、該
第2屋根材14の裏面に形成した係合部14Cを被係合
部12Aに係合して浮上りとずり下がりを防止するとと
もに、軒先縁の裏面に形成している突条14Eでクリッ
プ15および突条13Dを覆って係合することで葺上げ
られる第2屋根材14の位置決めとずり上がりを防止す
るとともに、該第2屋根材14の棟側縁に突隆した突条
14Dにクリップ15を係合して該屋根材14の浮上り
とずり上がりを防止し、以下、順次同様な施工をして葺
上げていくのである。
隔を有して被係合部12Aを取付た後、軒先Aから棟B
側に第1・2屋根材13,14を順次階段状に葺上げ
る。この場合、第1屋根材13の軒先側裏面に形成した
係合部13Cを、屋根流れ方向Cから被係合部12Aに
係合させることで該第1屋根材13の浮上りとずり下が
りを防止するとともに、棟側縁の表面に突隆した突条1
3Dに屋根材13の厚さ方向に止着したクリップ15を
係合することで該屋根材13の浮上りとずり上がりを防
止しておく。次いで第2屋根材14を葺上げるには、該
第2屋根材14の裏面に形成した係合部14Cを被係合
部12Aに係合して浮上りとずり下がりを防止するとと
もに、軒先縁の裏面に形成している突条14Eでクリッ
プ15および突条13Dを覆って係合することで葺上げ
られる第2屋根材14の位置決めとずり上がりを防止す
るとともに、該第2屋根材14の棟側縁に突隆した突条
14Dにクリップ15を係合して該屋根材14の浮上り
とずり上がりを防止し、以下、順次同様な施工をして葺
上げていくのである。
【0008】
【実施例】以下、図を参照して本考案の実施例を説明す
る。図1〜3において、屋根材取付体10は屋根流れ方向
Cに勾配を有して図外の小屋組に固定してあり、例えば
垂木上に野地板を張設してなり、該屋根材取付体10の上
面には、屋根流れ方向Cに平行とした平板状の木櫂11が
棟長手方向の間隔を有して装着されている。
る。図1〜3において、屋根材取付体10は屋根流れ方向
Cに勾配を有して図外の小屋組に固定してあり、例えば
垂木上に野地板を張設してなり、該屋根材取付体10の上
面には、屋根流れ方向Cに平行とした平板状の木櫂11が
棟長手方向の間隔を有して装着されている。
【0009】木櫂11上には棟長手方向に延伸された長尺
金物12が屋根流れ方向Cの間隔を有して例えば、釘止
め、ビス止め等によって固着してあり、該金物12はフッ
クの開口側が棟B側に向わされたL字状の被係合部12A
を有している。以上の所謂下地施工をした後に、屋根材
が軒先A側から棟B側に階段状に順次葺上げられる。
金物12が屋根流れ方向Cの間隔を有して例えば、釘止
め、ビス止め等によって固着してあり、該金物12はフッ
クの開口側が棟B側に向わされたL字状の被係合部12A
を有している。以上の所謂下地施工をした後に、屋根材
が軒先A側から棟B側に階段状に順次葺上げられる。
【0010】以下、説明の便宜上、軒先A側の屋根材を
第1屋根材13、これに隣接する棟B側の屋根材を第2屋
根材14と定義する。屋根材13,14 はいずれもセメント、
シリカ等よりなる窯業押出材による長尺物であり、裏面
は平坦面で表面は弯曲面とされていて、棟先側が厚手部
分13A,14Aとされ、棟側が薄手部分13B,14B とされてい
る。 厚手部分13A,14A の裏面、すなわち、屋根流れ方
向Cの幅中心より軒先側の裏面には、前記被係合部12A
に対して屋根流れ方向Cに係脱自在とされて軒先側の浮
上を阻止するフック状の係合部13C,14C が形成してあ
り、薄手部分13B,14B の表面側には鈎状の突条13D,14D
が形成してあり、該鈎状突条13D,14D に上方から重ね合
されて係合する突条13E,14E が形成されている。
第1屋根材13、これに隣接する棟B側の屋根材を第2屋
根材14と定義する。屋根材13,14 はいずれもセメント、
シリカ等よりなる窯業押出材による長尺物であり、裏面
は平坦面で表面は弯曲面とされていて、棟先側が厚手部
分13A,14Aとされ、棟側が薄手部分13B,14B とされてい
る。 厚手部分13A,14A の裏面、すなわち、屋根流れ方
向Cの幅中心より軒先側の裏面には、前記被係合部12A
に対して屋根流れ方向Cに係脱自在とされて軒先側の浮
上を阻止するフック状の係合部13C,14C が形成してあ
り、薄手部分13B,14B の表面側には鈎状の突条13D,14D
が形成してあり、該鈎状突条13D,14D に上方から重ね合
されて係合する突条13E,14E が形成されている。
【0011】また、鈎状突条13D,14D の表面及び立上り
面に対して係合するフック状のクリップ15が野地板等に
止着されて葺上げられた屋根材13,14 のずり上がりを防
止しているとともに位置決めされ、ここに、クリップ15
は屋根材長手方向に間隔を有して複数が止着されてい
る。従って、屋根材を葺上げて行くには、軒先側の第1
屋根材13における係合部13C を被係合部12A に屋根流れ
方向Cから差込んで係合した後、クリップ15でずり上が
りを防止した後、鈎状突条13D に第2屋根材14の突条14
E を係合して重ね合せ、第2屋根材14の係合部14C の被
係合部12A に係止し、以後、順次、棟側に向って葺上げ
て行く。
面に対して係合するフック状のクリップ15が野地板等に
止着されて葺上げられた屋根材13,14 のずり上がりを防
止しているとともに位置決めされ、ここに、クリップ15
は屋根材長手方向に間隔を有して複数が止着されてい
る。従って、屋根材を葺上げて行くには、軒先側の第1
屋根材13における係合部13C を被係合部12A に屋根流れ
方向Cから差込んで係合した後、クリップ15でずり上が
りを防止した後、鈎状突条13D に第2屋根材14の突条14
E を係合して重ね合せ、第2屋根材14の係合部14C の被
係合部12A に係止し、以後、順次、棟側に向って葺上げ
て行く。
【0012】なお、棟長手方向で隣り合う屋根材間に
は、金属板製の捨板水切材16が釘止めされ、屋根材端面
を図2に示す如く衝合している。
は、金属板製の捨板水切材16が釘止めされ、屋根材端面
を図2に示す如く衝合している。
【0013】
【考案の効果】本考案は以上詳述した通りであり、屋根
材取付体に備えた被係合部に、屋根材の裏面に形成した
係合部を屋根流れ方向から係脱するので、従来の如く釘
止めするのに比べ、施工が容易、迅速にできる。屋根材
の裏面に形成した係合部は軒先側に位置し、該係合部が
被係合部に係合して屋根材の軒先側の風による揚圧力に
よる浮上を阻止していることから、耐風性能を向上でき
る。屋根材の裏面に形成した係合部が被係合部に係合し
て当該屋根材のずり下がりが防止できるし、該屋根材の
ずり上がりは、棟側縁に形成した突条にクリップが係合
されて位置決めされているので確実に防止できる。 ま
た、クリップおよび突条を上段の屋根材に形成した突条
で覆って該屋根のずり上がりは確実に防止できる。 更
に、屋根材は厚肉部と薄肉部とを有する窯業材で構成さ
れているので葺上げ形態は整然とできる。
材取付体に備えた被係合部に、屋根材の裏面に形成した
係合部を屋根流れ方向から係脱するので、従来の如く釘
止めするのに比べ、施工が容易、迅速にできる。屋根材
の裏面に形成した係合部は軒先側に位置し、該係合部が
被係合部に係合して屋根材の軒先側の風による揚圧力に
よる浮上を阻止していることから、耐風性能を向上でき
る。屋根材の裏面に形成した係合部が被係合部に係合し
て当該屋根材のずり下がりが防止できるし、該屋根材の
ずり上がりは、棟側縁に形成した突条にクリップが係合
されて位置決めされているので確実に防止できる。 ま
た、クリップおよび突条を上段の屋根材に形成した突条
で覆って該屋根のずり上がりは確実に防止できる。 更
に、屋根材は厚肉部と薄肉部とを有する窯業材で構成さ
れているので葺上げ形態は整然とできる。
【図1】本考案の実施例を示す斜視図である。
【図2】同側面断面図である。
【図3】同正面断面図である。
【図4】従来例の側面断面図である。
10 屋根材取付体 12A 被係合部 13 第1屋根材 14 第2屋根材 13C 係合部 14C 係合部
Claims (1)
- 【請求項1】 軒先側の第1屋根材(13)の上に、棟
側の第2屋根材(14)の軒先側を重ね合わせて階段状
に葺上げる屋根葺構造において、 前記第1・2屋根材(13)(14)は軒先側が厚手部
分(13A)(14A)で棟側が薄手部分(13B)
(14B)に形成されている窯業材から構成されてお
り、前記厚手部分(13A)(14A)の裏面にフック
状の係合部(13C)(14C)を備え、前記薄手部分
(13B)(14B)の棟側縁に表面に突隆する突条
(13D)(14D)を備え、前記第1・2屋根材(1
3)(14)の軒先側の浮上とずり下がりを阻止すべく
前記係合部(13C)(14C)に対して係合する被係
合部(12A)を屋根材取付体(10)に備え、前記屋
根材(13)(14)の厚さ方向に止着したクリップ
(15)を前記突条(13D)(14D)に係合するこ
とで第1・2屋根材(13)(14)のずり上がりを防
止しているとともに、該下段のクリップ(15)および
突条(13D)(14D)を、上段の屋根材(13)
(14)の軒先縁に形成している突条(13E)(14
E)で覆っていることを特徴とする屋根葺構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992038803U JP2585002Y2 (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 屋根葺構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992038803U JP2585002Y2 (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 屋根葺構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061542U JPH061542U (ja) | 1994-01-14 |
JP2585002Y2 true JP2585002Y2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=12535458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992038803U Expired - Fee Related JP2585002Y2 (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 屋根葺構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585002Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-08 JP JP1992038803U patent/JP2585002Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH061542U (ja) | 1994-01-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |