JP2584823Y2 - ディスクブレーキのキャリパ - Google Patents

ディスクブレーキのキャリパ

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JP2584823Y2
JP2584823Y2 JP7438093U JP7438093U JP2584823Y2 JP 2584823 Y2 JP2584823 Y2 JP 2584823Y2 JP 7438093 U JP7438093 U JP 7438093U JP 7438093 U JP7438093 U JP 7438093U JP 2584823 Y2 JP2584823 Y2 JP 2584823Y2
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caliper
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中 潔 田
村 誠 司 西
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はディスクブレーキのキャ
リパの爪によるブレーキパッドの支持機構に関するもの
であって、キャリパの爪によるブレーキパッドの支持を
安定させて当該ブレーキパッドの振動、ふらつき、引き
摺りをなくし、さらに支持ブラケットによるキャリパ本
体に対する支持を強化してキャリパ本体の振動を防止す
ることができるものである。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキのキャリパを支持ピン
を介して支持ブラケットにロータの軸方向に移動自在に
支持させ、キャリパの爪によって押圧されるブレーキパ
ッドをキーとキー溝とによってロータの軸方向に移動自
在に支持させているので、ブレーキが作動していない時
はブレーキパッドは不安定な状態で支持ブラケットに支
持されることになる。この支持の不安定性のためにブレ
ーキパッドがふらついてロータに接触して引き摺りを起
こし、また振動してノイズを生じることがある。この現
象を可及的に小さくするために、弾性ブッシュを介して
ブレーキパッドをキャリパの爪にも支持させた考案が従
来公知である(実開昭63−8434号公報、以下これ
を「従来技術」という)。上記従来技術の概要を図4、
図5を参照しつつ説明する。支持ブラケットによってキ
ャリパ1、ブレーキパッドの裏金5a、5bがロータ9
の軸方向に移動自在に支持させており、爪側のブレーキ
パッドの裏金5bにボルト8によって弾性ブッシュ7を
固定し、この弾性ブッシュ7を爪4a、4b間に嵌挿し
たものである。シリンダ3のピストン2の作動により、
ピストン2とキャリパ1の爪4との間でブレーキパッド
6a、6bとロータ9とを挟圧してロータ9を制動す
る。ブレーキが作動していないとき、すなわちブレーキ
パッド6bがフリーの状態でもブレーキパッド6bおよ
びその裏金5bは弾性ブッシュ7の半径方向弾力を介し
て爪4によって弾性的に支持されるので、単に、スライ
ドキーによって支持ブラケットに支持されているものに
比して、ブレーキパッド6bおよびその裏金5bに対す
る支持の安定性が幾分改善され、ブレーキパッド6bお
よびその裏金5bのふらつき、振動を抑制する効果を生
じることが理解できる。しかし、弾性ブッシュ7は弾性
変形するので、裏金5bと爪4との弾性ブッシュ7を介
しての結合関係の強さは弾性ブッシュの半径方向弾力の
範囲内である。したがってブレーキパッド6bのふらつ
き、振動に対する弾性ブッシュによる支持力は不十分で
あり、これによってブレーキパッド6bのふらつき、振
動を十分に抑制することはできない。さらに、キャリパ
本体に対する支持ブラケットによる支持が支持ピン等に
よるいわば片持ち梁状の支持であるので、キャリパに対
する支持が不安定であり、これがブレーキパッドに影響
して、その振動、ふらつきを助長することが避けられな
い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は従来技術にお
けるブレーキパッド6bのふらつき、振動による引き摺
り、ノイズの問題を完全に解消することをその目的と
し、そのために、ブレーキパッドの裏金の振動、ふらつ
きを抑制し、かつこれらを減衰できるようにその支持機
構を工夫することをその課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のために講
じた本考案の手段は次の要素(イ)(ロ)によって構成
されるものである。 (イ)キャリパの爪に段付き孔を設け、当該孔に弾性ブ
ッシュを圧入嵌合させ、該段付き孔の段部に弾性ブッシ
ュの外周部を係止させたこと、 (ロ)弾性ブッシュをブレーキパッドの裏金に固定する
取付ボルトを弾性ブッシュの取付孔に挿入し、上記ボル
トを締め付けて弾性ブッシュの内周部を当該ブッシュの
軸方向に弾性変形させ、その弾力によって裏金を爪の内
側面に圧接させたこと。
【0005】
【作 用】弾性ブッシュをキャリパ本体の爪の段付き
孔に圧入嵌合させ、その外周部を段付き孔の段部に係止
させた状態で上記取付ボルトを締めると、取付ボルトに
よって弾性ブッシュの内周部がブレーキパッドの裏金の
方に引き付けられてその軸方向に弾性変形する。このた
めに裏金は取付ボルトと弾性ブッシュの半径方向弾力と
を介して、キャリパの爪に弾力的に支持され、さらに弾
性ブッシュの軸方向への弾性復元力によって取付ボルト
を介して裏金をキャリパの爪の内側面に圧接させ、当該
爪と裏金とを摩擦係合させる。したがって、裏金は上記
爪の内側面による支持と、上記摩擦係合力と、弾性ブッ
シュによる弾性支持とによってキャリパの爪によって支
持されるので、裏金に対する支持が安定し、したがっ
て、裏金が単独でふらつき、あるいは振動することが極
力抑制される。それゆえ、ブレーキパッドのふらつき、
振動が抑制される。また、キャリパは支持ピン等により
支持ブラケットによっていわゆる片持ち梁状に支持され
ているので、キャリパに対する支持ブラケットの支持自
体は必ずしも安定的なものではなく、これがキャリパ自
体の振動を招き、ノイズの原因になっていることがあ
る。しかし、本考案においては、キャリパは支持ブラケ
ットに支持ピン等により支持(他にスライドキーによる
支持もある)されると共に、その爪が裏金との上記摩擦
係合力、裏金および裏金を摺動自在に支持する支持ブラ
ケットの支持手段(スライドキー等)を介して支持ブラ
ケットに支持されるので、キャリパ本体はいわば両端支
持の状態で支持ブラケットに支持されることになる。し
たがって、キャリパ本体に対する支持が強化され、それ
だけキャリパに対する支持が安定し、キャリパ本体の振
動が抑制され、これによってブレーキパッドのふらつ
き、振動が一層抑制される。また、裏金に対する弾性ブ
ッシュによる弾性支持と上記摩擦係合による摩擦抵抗と
によって減衰機構が構成されるので、裏金のキャリパ爪
に対する振動およびふらつき、キャリパ本体、ブレーキ
パッドの振動が吸収、減衰される。したがって、ブレー
キパッド、キャリパ本体の不安定性から生じる引き摺
り、ノイズの発生は防止される。
【0006】
【実 施 例】次いで、図1、図2を参照しつつ本考案
の実施例を説明する。支持ブラケット10の支持アーム
11から突設されたスライドキー13がブレーキパッド
14の裏金15のキー溝15aに係合して、裏金15を
ロータ16の軸方向に移動自在に支持している。また支
持ブラケット10の支持孔に摺動自在に嵌合されたスラ
イドピン17をキャリパ本体18に固定して、キャリパ
本体18をスライドピン17を介して支持ブラケット1
0に移動自在(ロータ16の軸方向に)に支持させてい
る。キャリパ本体18の爪19に段付き孔20を設け、
この段付き孔20に硬質ゴム等の弾性ブッシュ21を圧
入嵌合させ、その外周の金属スリーブ23を孔20の段
部20aに係止させる。弾性ブッシュ21は具体的には
硬度Hs55程度のNBR製耐熱ゴムからなるゴム筒2
2と、ゴム筒の外周に嵌合させて固着した金属スリーブ
23と、ゴム筒22の内周に嵌合させて固着した金属ス
リーブ24とからなり、外周の金属スリーブ23の内径
が32mmφ、内周の金属スリーブ24の外径を14m
mφとして、ゴム筒の半径方向厚さを9mmとしてい
る。弾性ブッシュの軸方向長さは14mmである。この
弾性ブッシュを内径35mmφの段付き孔20に圧入嵌
合して半径方向に3mm圧縮した状態で弾性ブッシュを
装着している。弾性ブッシュの金属スリーブ24に取付
ボルト25を挿入し、その先端を裏金15のねじ孔26
に螺合させて締め付けることによって金属スリーブ24
を裏金15の方へ引き付け、ゴム筒22をその軸方向に
弾性変形させてその弾力によって裏金15を爪19の内
側面19aに圧接させている。このゴム筒に与える軸方
向の弾力の大きさを加減することによって、裏金15に
対する爪の内側面19aの支持力、また裏金と爪の内側
面19aとの摩擦係合力が調節される。裏金15は支持
ブラケット10のスライドキー13による支持力と、爪
14の内側面19aによる支持力および当該内側面との
摩擦力による支持力、並びに弾性ブッシュの半径方向弾
力による支持力によって支持されるので、その支持は極
めて安定し、かつ上記摩擦力と弾性ブッシュの半径方向
弾性支持力とによる減衰機能によって、その振動の抑
制、減衰がなされるので、裏金15のふらつき、振動は
確実に防止される。また、キャリパ本体18がスライド
ピン17、17を介して支持ブラケット10に支持さ
れ、さらに、弾性ブッシュ21の弾性支持力および上記
摩擦力によって爪19に結合された裏金を介して、支持
ブラケット10のスライドキー13によっても支持され
ることになるので、キャリパ本体に対する支持が極めて
安定し、その振動が極力防止される。
【0007】
【効 果】本考案の前記課題を解決した考案は未だ公
知ではない。したがって、前記の新規な本考案の課題を
解決して前記従来技術の問題を完全に解消したこと自体
が本考案特有の効果である。すなわち、キャリパ本体の
爪によって加圧されるブレーキパッドの支持を安定させ
てそのふらつき、振動を抑制すると共に、これらをブレ
ーキパッドの裏金と爪の内側面との強い摩擦力と弾性ブ
ッシュの弾性支持力とによる減衰機能によって吸収減衰
させることができるので、ブレーキパッドのふらつき、
振動を極力に防止することができる。さらに、キャリパ
本体に対する支持をスライドピンによる支持に加えて、
上記ブレーキパッドの裏金を介して、裏金を支持するス
ライドキーによって爪を支持させることができるので、
支持ブラケットによるキャリパ本体に対する支持が強
化、安定化され、したがって、キャリパ本体の振動を極
力防止できるので、キャリパ本体の振動によるブレーキ
パッドへの影響をなくし、これによってブレーキパッド
のふらつき、振動防止効果を一層向上させることができ
る。さらに、キャリパ本体がスライドピンによる支持の
外に、ブレーキパッドの裏金を介して、裏金を支持する
スライドキーによっても支持されるので、キャリパ本体
が片持ち支持機構ではなく、いわば両端支持機構によっ
て支持されることになり、したがってスライドピンによ
る支持負担が軽減される。それゆえにスライドピンの摩
耗、変形が軽減され、その耐久性が向上すると共に、ス
ライドピンの摩耗、変形に伴うその支持部の摺動抵抗の
増大を抑制することができる。このことは本考案の大き
な利点である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】従来技術の側面図である。
【図5】図4のB−B正面図である。
【符号の説明】
1・・・キャリパ 2・・・ピストン 3・・・シリンダ 4、4a、4b、19・・・爪 5a、5b、15・・・裏金 6a、6b、・・・ブレーキパッド 7、21・・・弾性ブッシュ 8・・・ボルト 9、16・・・ロータ 10・・・支持ブラケット 11・・・支持アーム 13・・・スライドキー 14・・・ブレーキパッド 15a・・・キー溝 16・・・ロータ 17・・・スライドピン 18・・・キャリパ本体 19a・・・爪19の内側面 20・・・段付き孔 20a・・・段付き孔20の段部 22・・・ゴム筒 23、24・・・金属スリーブ 25・・・取付ボルト 26・・・裏金15のねじ孔
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 55/224 112 F16D 65/095

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライドピン等の支持手段によってキャリ
    パ本体を支持ブラケットに摺動可能に支持させ、キャリ
    パ本体の爪によって加圧されるブレーキパッドを支持ブ
    ラケットに摺動可能に支持させたディスクブレーキのキ
    ャリパにおいて、 キャリパの爪に段付き孔を設け、当該孔に弾性ブッシュ
    を圧入嵌合させ、該段付き孔の段部に弾性ブッシュの外
    周部を係止させ、 弾性ブッシュをブレーキパッドの裏金に固定する取付ボ
    ルトを弾性ブッシュの取付孔に挿入し、当該ボルトを締
    め付けて弾性ブッシュの内周部を当該ブッシュの軸方向
    に弾性変形させ、その弾力によって裏金を爪の内側面に
    圧接させたディスクブレーキのキャリパ。
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