JP2584743B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2584743B2
JP2584743B2 JP61086821A JP8682186A JP2584743B2 JP 2584743 B2 JP2584743 B2 JP 2584743B2 JP 61086821 A JP61086821 A JP 61086821A JP 8682186 A JP8682186 A JP 8682186A JP 2584743 B2 JP2584743 B2 JP 2584743B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は撮像素子により映像信号を得る撮像装置に関
する。
〈従来の技術〉 従来から被写体像を撮像素子により映像信号に変換
し、該映像信号を例えば撮像装置に内蔵される電子ビユ
ーフアインダに表示する装置は例えばビデオカメラとし
て用いられている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、従来の装置においては、被写体像を記
録した際に、記録された映像信号を確認するためには手
動にて記録された映像信号を再生しなければならないと
いう問題点があった。
かかる問題点は被写体像を例えば銀塩フイルムの様な
像再生のプロセスが複雑な記録媒体を用い、更に前述の
電子ビユーフアインダの様な表示手段として液晶フアイ
ンダを有するカメラにおいては、該記録媒体であるフイ
ルムから像再生が複雑なプロセスが必要であることから
も特に大きい問題点であった。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は上述の問題点を解決するために、被写体像を
撮像素子により映像信号に変換し、該映像信号をモニタ
に供給する撮像装置において、前記被写体像を記録する
ためのトリガ信号を発生するトリガ手段と、該トリガ信
号に応じたタイミングで前記モニタの表示を所定時間保
持させる制御手段とを具備することを特徴とする。
〈作 用〉 上記構成においてトリガ信号が応じたタイミングで前
記モニタの表示が所定時間保持され、記録した被写体像
の確認が容易に行える。
<実施例> 以下、本発明の一実施例のカメラについて図面を用い
て詳述する。
第1図は本発明の一実施例のカメラ斜視図であり、第
2図は第1図に示したカメラのA−A断面図である。
第1図,第2図においてはカメラボデイー外装、2は
フイルム圧板10によって保持されるフイルムに被写体像
を結像させるための撮影レンズ、3は被写体像をCCDチ
ツプ6上に結像させるための液晶フアインダー用レンズ
である。尚本実施例においては撮像レンズ2は11A,11B
から成る測距部11により得られた測距情報により自動的
に合焦位置に移動させられるいわゆるオートフオーカス
制御されるレンズであって、液晶フアインダー用レンズ
3は常にCCDチツプ6上に被写体像をシヤープに結ばせ
るいわゆるパンフオーカス光学系となっている。
4はCCDチツプ6上に設けられ、被写体像の空間周波
数の高い成分をカツトすることによりCCDチツプ6にお
いて得られる映像信号に折り返し歪が生じることを防止
するローパスフイルタ、5はCCDチツプ6上にほこりが
進入することを防止するカバーガラス、6は前記CCDチ
ツプであるが、本実施例の様にCCDチツプを用いる他にM
OS型の固定撮像素子、あるいはBASISと呼ばれる種類の
固体撮像素子もしくは他のタイプの撮像素子を用いても
よいのは勿論である。
7はCCDチツプ6の信号を処理し、液晶フアインダ部
8を駆動するための回路部が設けられる回路実装部、8
はカメラのフアインダ上部に設けられている液晶フアイ
ンダー部である。本実施例においては液晶を用いたが他
の表示素子例えばECD等の機能光学素子を用いるもよ
い。
9は撮影レンズを介した光束をフイルム上に導くか否
かを制御するシヤツタ、10は前記フイルム圧板、11A,11
Bは夫々投光部、受光部であり両者で測距部を構成して
いる。本実施例においてはいわゆるアクテイブ方式の測
距方式を用いたがパツシブタイプの測距方式を用いても
よい。
12は測光部であり、該測光部により得られた測光情報
を基にシヤツタ9が制御される。
13は被写体の輝度が所定値よりも低い場合に照明を行
わせるためのストロボである。
14は光学フアインダー用対物レンズ、 15は光学フアインダー接眼部である。
尚本実施例においては液晶フアインダー部8の他に1
4,15から構成される光学フアインダーも設けている。し
たがってフレーミングを行う際には通常と同様に光学フ
アインダを用いて適切なフレーミングを行うことが出来
る。
16はレリーズボタンであり、第1段の押し込みで測光
測距及び液晶フアインダー部8による表示が行われ、第
1段よりも深い第2段の押し込みにより撮像レンズ2の
鏡筒の駆動、シヤツタ9の駆動、フイルム巻上げがこの
順で行われる。
17はバリア18を開閉するためのバリア開閉レバーであ
る。該バリア18を開くことによりカメラの各部に電源が
供給される。
つぎに以上の様に構成されるカメラの電気回路を第3
図に示すブロツク図を用いて説明する。
第3図において第1図,第2図に示した要素と同じ機
能を有する要素については同じ符号を付し説明を省略す
る。
第3図において21はカメラの各部の動作を順次制御す
るシーケンスコントロール回路、22は測光部12に設けら
れた受光素子の出力に応じてシヤツタ6を制御するため
のデータをシーケンスコントロール回路21に出力する測
光回路、25は鏡筒駆動回路で測距部11の出力する測距情
報に基づいて撮像レンズ2を駆動する。
26は第1図に示したシヤツタ6を測光回路22の出力に
基づいて制御するシヤツタ駆動回路、28はシヤツタの開
口開始、全開状態を検知するシヤツタ開口検知回路。29
は第1図に13として示したストロボの回路部分を示すス
トロボ回路、30はフイルムのDXコードの情報あるいは手
動設定されたフイルムのISO情報を検知するISO検知回
路、31はCCDチツプ6及び該CCDチツプ6を駆動する駆動
回路から構成される撮像部、32は該撮像部31から出力さ
れる撮像信号を処理する画像処理回路で、A/Dコンバー
タ35、D/Aコンバータ38、撮像部31に含まれるCCDチツプ
6の駆動タイミングを制御するための制御回路42、及び
スイツチ36,37,41が構成されている。
33はシーケンスコントロール回路21により読み出し書
き込みが制御されるメモリであり、シーケンスコントロ
ール回路21から書き込みが指令された際にはスイツチ36
を介してA/Dコンバータ35の出力を書き込み、読み出し
が指令された際にはスイツチ37を介して該メモリに記憶
されている映像信号が読み出される。
スイツチ36,37は静止画像表示と動画表示のモードを
切換えるためのスイツチで、シーケンスコントロール回
路21の制御信号によって制御される。39はタイマー回路
であり、シーケンスコントロール回路21により駆動され
る。スイツチ41は表示部8の画像の表示をオン,オフさ
せる為のスイツチである。
即ちスイツチ41がオンの状態においてスイツチ36がオ
ンでありスイツチ37がa側に切換えられている場合には
撮像部31の出力がA/Dコンバータ35、スイツチ36,スイツ
チ37のa−c、D/Aコンバータ38、スイツチ41を介して
液晶フアインダー部8に印加される。したがって撮像部
31が連続して駆動されていれば、液晶フアインダー部8
は動画像表示モードとなる。
またスイツチ36がオフであり、スイツチ37がb側に切
換えられている場合には液晶フアインダー部8にはスイ
ツチ37のb−cD/Aコンバータ38、スイツチ41を介してメ
モリ33の出力が印加される。したがって、液晶フアイン
ダー部8にはメモリ33に記憶されている静止画が表示さ
れる。
S−1はシヤツタレリーズボタンの第1段の押し込み
でオンするスイツチ、 S−2はシヤツタレリーズボタンの第2段の押し込み
でオンするスイツチである。
42は前述の制御回路であり、その詳細を第4図に示す
第4図において42−1は最大値検出回路でありA/Dコン
バータ35の出力するデジタル信号の最大値を検出して該
最大値を後述するパルスφが得られるまでの所定時間
ホールドする最大値検出回路、42−2はウインドコンパ
レータであり、最大値検出回路42−1によりホールドさ
れた値が所定の範囲内、即ち映像信号のレベルが適切な
レベルになっているか否かを判別し、映像信号のレベル
が低い場合には端子UPの信号を“1"としCCDチツプ6の
蓄積時間を長くし、映像信号のレベルが高くなる様に撮
像部31を制御し、映像信号のレベルが高い場合には端子
DOWNの信号を“1"とし、CCDチツプ6の蓄積時間を短く
し、映像信号のレベルが低くなる様に撮像部31を制御す
る。
また映像信号のレベルが適切な際には端子OKの信号を
“1"とし、蓄積時間を変えない様に撮像部31を制御す
る。更に端子OKの信号はプリセツトカウンタ42−3に接
続されPOCパルスが投入されるバリア18の開による電源
投入時から映像信号のレベルが適切になるまでは該カウ
ンタ42−3のQ10の端子を“1"として、インバータ42−
4を介した“0"の信号によりスイツチ41をオフにするこ
とにより、不適切なレベルの信号に基づいて液晶フアイ
ンダ8が表示を行うことを禁止している。
また、映像信号が一旦適切になった際にはカウンタ42
−3はリセツトされ端子Q10の出力は“0"となる。した
がってインバータ42−4を介して反転した出力“1"によ
りスイツチ41はオンし、液晶フアインダ8の表示が行わ
れる。
尚本実施例においては映像信号が一旦適切になった後
には映像信号のレベルが変化して端子OKの信号が“0"レ
ベルとなったとしても後述するパルスφを10パルスカ
ウントするまではカウンタ42−3の端子Q10の出力は
“0"のままである。したがってインバータ42−4を介し
て反転した出力“1"によってスイツチ41はオンしたまま
であり、液晶フアインダ部8の表示が行われつづける。
したがってバリア18を開いてから映像信号のレベルが
適切になるまでは液晶フアインダ部8は表示を行わず、
該レベルが適正となってから液晶フアインダ部8の表示
が行われてからは被写体の輝度が明るすぎたり、暗すぎ
たりすることによりCCDの蓄積時間制御が出来なくなっ
た場合のみ液晶フアインダ部8の表示が停止することに
なり、液晶フアインダ部8の表示がチラツクことを防止
している。尚実施例においてはφを10パルスカウン
ト、即ちCCD6から10回映像信号を読み出して該信号に基
づいて蓄積時間を10回変えても映像信号が適切でない場
合に液晶フアインダ部8の表示を禁止したが、蓄積時間
制御が出来なくなったことを他の手段、例えば測光回路
22の出力に基づいて検出してもよい。
また第4図に示した制御回路42においては映像信号の
レベルに基づいてCCDチツプ6の蓄積時間を制御したが
映像信号の代わりに第4図の点線に示す様に測光回路の
出力を基に蓄積時間を制御してもよい。かかる場合には
第4図に示す回路が不要となり構成が簡単になるという
効果がある。
次に第5図を用いて撮像部31に用いられるCCDチツプ
6の構成及び該チツプ6を駆動する駆動回路について詳
述する。
第5図はCCDチツプ6の構成、及び該チツプ6を駆動
する駆動回路を示す図である。第5図において50は画素
を形成する感光部であり、例えば垂直方向に500、、水
平方向に500という様にマトリクス状に配置されてい
る。
感光部50において蓄積された信号は読み出しゲート52
を介して垂直転送CCD51に転送され、次いで水平転送CCD
56により順次読み出される。
即ち読み出しゲートに読み出しパルスφを印加し、
該ゲートを開けることにより、感光部50において蓄積さ
れた信号は垂直転送CCD51に転送される。垂直転送CCD51
は垂直転送パルスφにより駆動されるが、該パルスが
1コ印加される毎に水平転送CCD56には水平方向の画素
数と等しい水平転送パルスφが印加され感光部に蓄積
された信号が順次の読み出され、A/Dコンバータ35に出
力される。
53はドレインゲートであり、該ゲートはクリアパルス
φCLを印加することによって開き、感光部50に蓄積され
た信号はドレイン57に流れ込みクリアされる。したがっ
てドレインゲート53にパルスφCLを印加して感光部50を
クリアしてから読み出しゲート52にパルスφを印加し
て感光部に蓄積された信号を読み出すまでの時間がCCD6
の蓄積時間となる。
尚58は前述の各パルスφCL、φT、φを出力す
る駆動回路であり、制御回路42の出力する信号に応じて
即ち撮像部31の出力する映像信号のレベルに応じてクリ
アパルスφCLの出力するタイミングが制御されることに
より映像信号のレベルがオーバフローする事がない様に
感光部50の蓄積時間が制御されることになる。
尚かかる駆動回路58の発生するパルスタイムチヤート
第6図に示す。
第6図のおいてACは感光部50において蓄積される信号
のレベルを示し、φCLTHは前述のパルスの
発生タイミングを示す。尚φHはともに読み出しパ
ルスφの出力されるインターバルTにおいて連続して
発生される パルスであり、高いに周波数が大きく異なるが第6図に
おいてはわかりやすくするため両パルスを同様のパルス
として示している。
第6図において感光部50の蓄積時間はt2で示されt1
示される時間は信号が蓄積されてもクリアパルスφCL
よって蓄積された信号をドレインに捨て去る期間であ
る。
ここで第6図を用いてクリアパルスφCLの発生タイミ
ングについて説明する。駆動回路58はl−1として示し
た映像信号を読み出した結果露出オーバーで映像信号の
レベルが高い場合t1を短くt2を長くし、(t1+t2=Tは
一定)露出アンダーで映像信号のレベルが低い場合t1
長くするようにクリア信号のタイミングを調節する。従
ってl番目の露出は適正に調節される様に制御すること
が出来る。
しがたって、本実施例に依ればCCDチツプ6の蓄積時
間を制御することによって適切なレベルの映像信号を得
るようにしているのでフアインダー用レンズ3によって
構成されるフアインダー光学系に被写体輝度に応じて開
口度が制御される絞りを設けることが必要ではないとい
う効果を奏する。
次に以上の様に構成される実施例の動作について第7
図のフローチヤートを用いて説明する。
まずバリア18が開かれていてもカメラのレリーズボタ
ン16が押し下げられておらず、スイツチS−1,S−2が
オフの状態では液晶フアインダー部8には何も表示され
ない(#−1をくり返す)。
次にレリーズボタンを第1ストロークまで押し下げる
とスイツチS−1が閉成され、シーケンスコントロール
回路21により測光回路21が動作し、被写体の輝度が測光
されるとともにタイマー回路39がリセツトされる(#−
2)。ここで測光値が所定値以上の際にはスイツチ37が
a側へ、スイツチ36がオン、スイツチ41がオンされ(#
−4)、シーケンスコントロール回路21から撮像部31へ
トリガ信号が印加され、第5図に示した駆動回路58が動
作を開始し、液晶フアインダー部8も表示を行う(#−
5)。即ち第6図に示すクリアパルスφCL、読み出しパ
ルスφ垂直転送パルスφ、水平転送パルスφが順
次出力され、撮像部31で得られた映像信号が適切なレベ
ルになった際に液晶フアインダー部8に動画モードの表
示がされる。また測光値が所定値以下の際にはストロボ
回路29が動作し充電が開始されるが図に示したフローと
は異なり、#−3から#−1へフローをジヤンプさせる
ことにより、シーケンスコントロール回路21か撮像部31
へトリガ信号が印加されることはない様にして低輝度の
際には液晶フアインダ部8での表示を禁止することも出
来る。
以上の様にスイツチS−1が閉成され測光回路22の測
光値が所定以上の際には前述の様に撮像部31に含まれる
駆動回路58が自走してパルスφLTVを発生し
つづけ液晶フアインダ部8には動画が表示されるわけで
あるがこの状態においては前述の様に制御回路42の出力
により撮像部31から出力される映像信号のレベルが適切
になる様に該撮像部31の蓄積時間が制御される。
次いでスイツチS−2がオンされたか否かが判別され
(#−6)、オンされた際にはフローは#−9へ進み、
撮影動作が行われる。一方スイツチS−2がオンされな
いまま所定時間が経過した際には液晶フアインダ部8の
表示が一旦停止させられ(#−8)フローは#−1へ戻
る。したがって、スイツチS−1をオンしてから所定時
間経過すると液晶フアインダ部8の表示は自動的に停止
され、電源電池の無駄な消費が押えられる。
尚、表示を停止させる方法としては撮像部31の駆動を
停止させる様にしてもよいし、撮像部31の駆動は行わ
せ、液晶フアインダ部8の駆動を停止させる様にしても
よいし、その両者の駆動を停止される様にしてもよい。
またスイツチ41をオフさせる様にしてもよい。また前述
の#−7における所定時間は撮影者がフレーミングを行
なうのに必要にして十分な時間(例えば5枚〜10枚程
度)にすれば良い。
また該所定時間経過内にリレーズボタンが第2段まで
押し込まれスイツチS−2がオンすると測距部11の距離
情報に基づき、合焦位置まで鏡筒駆動が行なわれ(#−
9)さらに引き続き一旦フアインダ部8の表示が停止さ
れ(#−10)、次いでシヤツタ9が開くように駆動され
る(#−11)。
次いで、メモリ33に書き込みパルスが印加され(#−
12)第6図に示した読み出しパルスφに同期してCCD
チツプ6から読み出されている映像信号がスイツチ36を
介してメモリ33に書き込まれる。
尚かかる書き込みはシヤツタが開いてから最初にCCD6
に蓄積された信号について行われる。
次いでシヤツタ9が閉じられ(#−13)、不図示のフ
イルム巻上げ回路によりフイルム巻上げが行われるとと
もにメモリ33に読み出しパルスが印加され、スイツチ37
がb側に切り換えられ、液晶フアインダ部8にはメモリ
33に記憶された映像が再生されること即ち静止画表示モ
ードになる(#−14)。
またこのステツプ#−14において撮像部31の動作を停
止させ即ちφVHTCLを発生させない様にしても
よい。
尚液晶フアインダー部8に再生される映像は上に述べ
たことからわかるように、シヤツターの開口開始に同期
した映像であり、従って、実際にフイルムに写し終えた
画像と同期のとれた画像となっている。従って撮影者は
撮影し終えた直後、自動的に液晶フアインダー部8に静
止画として写し出される、この確認用映像を見て、シヤ
ツターチヤンスやフレーミングがその場でチエツクでき
る結果となる。したがって不満ならばその場でもう一枚
撮り直しがきくようになる事や、撮影者以外の人にも、
撮った写真のフレーミングをその場で説明することがで
きる事等の効果が生じる。
#−14において静止画表示モードに切替わってからの
時間経過はやはりタイマーで計測されており、所定時間
以内に再びスイツチS−1がオンしない場合は、自動的
に液晶フアインダー部8の表示が停止する即ち静止画表
示モード中止される(#−15,#=16)。
これは既に#−1〜#−8において述べたタイマーに
よる動画表示モードの中止の場合と同様省電の為の措置
で、#−16の所定時間としては撮影者等が、撮影後の静
止画を確認するのに必要にして十分な時間を適宣用いれ
ば良い。一方かかる所定時間経過以前に撮影者が次の撮
影を行なおうと再びリレーズボタン16を押した場合は、
第一段の押し込みでスイツチS−1がオンした時点でフ
ローは#−15から#−2へ分岐し、前述したと同様に測
光が行なわれ続いて測距と動画表示モードへの切換が為
される。その後の作動は既に述べた通りである。
倒、第7図に示す#−8,#−17において表示停止を行
う代わりに電源をオフとするステツプを設けてもよいの
は勿論である。この場合には動画表示モード、静止画表
示モードとなってからスイツチS−1、あるいはスイツ
チS−2が操作されずに所定時間経過後に自動的に電源
がオフされるので節電を行うことにもなるという効果が
ある。
次に#−12においてメモリ33に映像信号が書き込まれ
るタイミングについて第8図(a)を用いて詳述する。
第8図において(イ)は#−10において開き、動作が
開始されるシヤツタ9の開口波形を示し、(ロ)はシヤ
ツタ開口検知回路28からシーケンスコントロール回路21
へ印加されるシヤツタ開口検知パルスを示し、(ハ)は
シーケンスコントロール回路21からメモリ33に印加され
る書き込みパルスを示し、(ニ)は第6図において説明
したクリアパルスφCL、読み出しパルスφがCCDチツ
プ6に印加されるタイミングを示している。第8図
(a)からも明らかな様に、#−12において書き込みパ
ルス(ハ)が印加されるタイミングはシヤツタ開口検知
回路28によりシヤツタの開口が検知されてから(第8図
(a)t0に示すタイミング)最初の読み出しパルスφ
が印加されるタイミング(第8図(a)t1に示すタイミ
ング)となる。この場合メモリ33に書き込まれる映像信
号は第8図(a)t2に示す期間にCCDに蓄積される。
また、シヤツタ開口検知回路28をシヤツタの開口開始
からシヤツタ閉成までを検知する回路とせずにシヤツタ
が最大開口となったタイミングを検出する回路とするこ
とにより、第8図(b)に示すタイミングで書き込みパ
ルス(ハ)を印加することが出来る。
即ちシヤツタ開口検知回路28によりシヤツタ最大開口
となってから最初の読み出しパルスφに応じてシヤツ
タが充分開いた時点においてCCDチツプ6で得られる映
像信号(第8図(b)t2に示す期間に得られる)換言す
ればフイルム上に感光される像に最も近い映像信号がメ
モリ33に書き込まれることになる。
また第8図(a)(b)においてはCCDチツプ6に印
加する駆動パルスは駆動回路58から所定の周期自走して
出力されているが第8図(a)(b)に示すシヤツタ開
口検知パルス(ロ)に応じて駆動回路58をリセツトすれ
ばシヤツタの開口開始あるいはシヤツタの最大開口に正
確に同期した映像信号を得ることが出来る。
これを第8図(c),(d)を用いて説明する。
第8図(c)においてはシヤツタ開口検出回路28によ
るシヤツタの開口開始検出に応じて駆動回路58をリセツ
トして該回路58からクリアパルスφCLを出力させ、(第
8図(c)t0に示すタイミング)感光部50に蓄積された
信号を一旦クリアし、予め適切なレベルの映像信号が得
られる様に制御されている蓄積時間t2の後に出力される
読み出しパルスφ(第8図(c)t1に示すタイミン
グ)に同期して書き込みパルス(ハ)を出力してt2の期
間においてCCDチツプ6に蓄積された映像信号がメモリ3
3に書き込まれる。
したがって第8図(c)に示す場合にはシヤツタの開
口開始検出に正確に同期した映像信号がメモリ33に書き
込まれることになる。
第8図(d)においてはシヤツタの最大開口がシヤツ
タ開口検出回路28によるシヤツタの最大開口の検出に応
じて駆動回路がリセツトされ図のt2の期間においてCCD
チツプ6に蓄積された映像信号がメモリ33に書き込まれ
る。
また上述した実施例においてはシヤツタの最大開口の
検出に応じてCCDチツプ6から得られる映像信号をメモ
リ33に書き込む様にしているがシヤツタの閉じ信号に応
じてCCDチツプ6から得られる映像信号をメモリ33に書
き込む様にしてもよい。
またシヤツタ最大開口を検出したタイミングを用いる
代わりに第8図(a)〜(d)にt4として示すタイミン
グ、即ちシヤツタ開口途中に得られる信号、例えばスト
ロボとの同期をとるためのシンクロ信号(第8図t4のタ
イミングで発生される)に応じたタイミングに応じて前
述と同様にメモリ33へ映像信号を書き込む様にしてもよ
い。
この場合にはフイルム上に感光される像とほとんど同
じタイミングでCCDチツプ6で得られる映像信号がメモ
リ33に書き込まれることになる。
またシヤツタの最大開口を検出したタイミングを用い
る代わりにレリーズボタン16の第2段の押し込みに応じ
て状態が切り換わるスイツチS−2の状態の切り換わる
タイミングを用いてメモリ33へ映像信号を書き込む様に
してもよい。
次に、被写体の輝度が低いため、ストロボ撮影が行わ
れる場合のフローについて説明する。
ストロボ撮影の際には、第7図において説明したのと
全く同様のシーケンスが進むわけであるが、#−12にお
いて行われる制御、即ちCCDチツプの蓄積タイミングが
異なる。
即ちストロボ撮影の場合には第6図の用いて前述した
様にクリアパルスφCLの発生するタイミングを変えてCC
Dチツプ6から読み出される映像信号を適切に制御する
ことは出来ない。
したがって本実施例においては以下第8図(e)を用
いて説明する様にストロボ撮影の場合にはストロボ発光
が行われていない際にCCDチツプ6で蓄積される映像信
号をメモリ33に書き込む様にしている。
第8図(e)において(ホ)はストロボ13の発光タイ
ミングを示し、t4に示すシンクロ信号に同期している。
尚、ストロボ13の発光時間はシヤツタが開口している時
間に比して非常に短い。
第8図(e)においては、シヤツタが開口してt4に示
すタイミングでストロボ1が発光する。
シーケンスコントロール回路21はシンクロ信号が発生
してからストロボ13の発光が終了するまでの期間経過後
(第8図(e)t5に示す期間経過後)駆動回路58をリセ
ツトして該回路58からクリアパルスφCLを出力させ、感
光部50に蓄積された信号を一旦クリアし、予め適切なレ
ベルの映像信号が得られる様に制御されている蓄積時間
t2の後に出力される読み出しパルスφに同期して書き
込みパルス(ハ)を出力することによりt2の期間におい
てCCDチツプ6に蓄積された映像信号がメモリ33に書き
込まれる。
したがって本実施例に依れば上述の様にメモリ33に書
き込まれた画像は必ずストロボ光の照射を全く受けず、
自然光のみに照らされた画像となる。従って、フイルム
に写される画像がストロボ照射による画像であるのを考
えれば画像確認の面で不充分となるが、反面この方法を
用いるとCCDチツプ6の蓄積時間の制御は、ストロボ撮
影時も自然光撮影時と同じくクリアパルスを用いた方法
によって行える為、ストロボ撮影用にCCDチツプ6の前
に設けられているフアインダ光学系に絞り機構を追加す
る必要がなく、コスト面では有利である。(なおCCDは
低輝度側にもかなり高感度なのでフイルム露光にストロ
ボが必要な場合でも自然光のみで撮像可能である。) またストロボ撮影の場合のために液晶フアインダー用
レンズ3に絞り機構を設計・測距装置からの距離情報に
応じて適宣絞りを変えてもよい。(遠距離なら絞りを開
け、近距離なら絞りを絞る)。即ち、被写体距離をd、
絞りをFとして という様に変えてもよい。
また本実施例においてはストロボ撮影時には第8図
(e)に示すタイミングでCCDチツプ6からメモリ33に
映像信号を書き込む様にしたが、前述の様に液晶フアイ
ンダ用レンズ3に絞り機構を設けた場合には第8図
(a)〜(d)に示すタイミングでメモリ33に映像信号
を書き込む様にしてもよい。
以上の実施例の説明においては第7図のフローチヤー
トに示す様にリレーズボタンの第2段の押し込みにより
スイツチS−1がオンした際には液晶フアインダ部8に
静止画が表示され、そのままスイツチS−1,S−2のい
ずれもオンしないまま所定時間が経過した場合には、フ
ローは#−15から#−17に分岐し、#−17により表示が
停止されるが、#−15から#−4へ分岐する様にフロー
チヤートを構成することにより、かかる場合には静止画
表示モードから自動的に動画表示モードに切り換える様
にすることが出来る。
以上説明した本実施例においては、記録媒体として銀
塩フイルムを用い、該銀塩フイルムとは別にCCDチツプ
6を用いて該CCDにより得られる映像信号を表示する液
晶フアインダ部8を有するカメラが説明されたが、本発
明は銀塩フイルムを用いる撮像装置に限らず、例えば被
写体像を電気信号に変換して磁気媒体に記録するスチル
ビデオにも適用することが出来る。
また以上の実施例においては、被写体像を記録するた
めのトリガ信号を発生するトリガ手段としてスイツチS
−2を用い、該トリガ信号に応じたタイミングで前記モ
ニタの表示を所定時間保持させる制御手段をシーケンス
コントロール回路21とした。
以上説明したように、本実施例によれば、銀塩スチル
カメラに画像記録手段としてメモリ33を設けたことによ
りフイルム撮影後その場で撮った写真のシヤツターチヤ
ンスやフレーミング等が確認できるようになると共に、
この表示手段(液晶フアインダ部8)によって写真撮影
前には一定の周期で被写体像を表示手段上に動画として
表示することによってフアインダーとして使用すること
が可能になった。
また表示手段としては液晶を用いているので、大型化
が可能でしかも光学式フアインダと比較すると配置する
場所の自由度が高い。例えばカメラ本体の上面や背蓋等
に配置することもできる。また大型化することによりカ
メラから顔を離した位置からフアインダ像を観察するこ
とができ、カメラに顔を付けたくない化粧した女性にと
っても都合が良い。このLCD等によるフアインダ画像の
品位は現状の技術では光学式フアインダよりも劣るが、
最近のカメラはオートフオーカス化が進み、フアインダ
ーでピント合わせをする必要がなくなり、ほとんどは構
図をとるのに使用されているので問題とはならない。
〈発明の効果〉 以上説明した様に本発明に依れば被写体像の記録が行
われたタイミングで、モニタの表示が所定時間保持され
るので記録した被写体像の確認が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のカメラの斜視図、 第2図は第1図に示したカメラのA−A断面図、 第3図は本発明の一実施例のブロツク図、 第4図は第3図に示した制御回路42の詳細を示すブロツ
ク図、 第5図は第1図に示したCCDチツプ6の構成、及び該チ
ツプ6を駆動する駆動回路を示す図、 第6図は第5図に示す駆動回路58の発生するパルスを示
すタイムチヤート、 第7図は第3図に示したシーケンスコントロール回路21
の動作を示すフローチヤート、 第8図(a)〜(e)はメモリ33にCCDチツプ6から得
られる映像信号が書き込まれるタイミングを示すタイム
チヤートである。 3……液晶フアインダー部 6……CCDチツプ 21……シーケンスコントロール回路 58……駆動回路
フロントページの続き (72)発明者 宮脇 誠 川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン 株式会社玉川事業所内 (72)発明者 青島 力 川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン 株式会社玉川事業所内 (72)発明者 池田 卓志 川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン 株式会社玉川事業所内 (56)参考文献 特開 昭62−67525(JP,A) 特開 昭61−215538(JP,A) 実開 昭57−148128(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体像を写真フィルムに撮影するための
    トリガ信号を形成するトリガ手段と、 前記被写体像を電気的像信号に変換する撮像手段と、 前記電気的像信号を記憶する記憶手段と、 前記電気的像信号を表示する表示手段と、 前記トリガ手段により写真フィルムに撮影を開始する以
    前には前記撮像手段を周期的に駆動するとともに該撮像
    手段からの出力を前記表示手段により表示することによ
    って被写体像を動画像として表示させ、前記トリガ手段
    により写真フィルムに撮影を開始するのに同期して、前
    記撮像手段内の電気的像信号を一旦クリアし、新たな電
    気的画像信号を形成した後読み出して前記記憶手段に記
    憶すると共に、該記憶手段に記憶された電気的画像信号
    を前記表示手段により所定時間静止画像として表示させ
    るように制御する制御手段と、 を有することにより前記表示手段を用いて写真フィルム
    による撮影前の被写体像及び写真フィルムによる撮影後
    の被写体像を続けて確認可能としたことを特徴とする撮
    像装置。
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