JP2584626Y2 - リニアモータ - Google Patents
リニアモータInfo
- Publication number
- JP2584626Y2 JP2584626Y2 JP1992056668U JP5666892U JP2584626Y2 JP 2584626 Y2 JP2584626 Y2 JP 2584626Y2 JP 1992056668 U JP1992056668 U JP 1992056668U JP 5666892 U JP5666892 U JP 5666892U JP 2584626 Y2 JP2584626 Y2 JP 2584626Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output shaft
- coil
- magnet
- linear motor
- rotation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はリニアモータの改良に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】リニアモータは通常のモータの出力が回
転運動であるのに対し、軸方向に運動するモータであ
る。
転運動であるのに対し、軸方向に運動するモータであ
る。
【0003】従来の往復運動を出力とするリニアモータ
を説明する。図2はリニアモータ1の断面図である。図
において、2は円筒状のリニアモータ1の内部に設けら
れた環状の磁石、3は環状の磁石2の内側に設けられた
ボビン4に巻かれているコイルである。
を説明する。図2はリニアモータ1の断面図である。図
において、2は円筒状のリニアモータ1の内部に設けら
れた環状の磁石、3は環状の磁石2の内側に設けられた
ボビン4に巻かれているコイルである。
【0004】5はボビン4の中央に取り付けられ、ボビ
ン4と共に往復運動をする出力軸である。6はそのコの
字形断面の中に磁石2とコイル3を収容しているヨーク
で、磁石2から出される磁力線7は、図示のように磁石
2のN極→コイル3→ヨーク6→磁石2のS極の経路の
磁気回路を通っている。
ン4と共に往復運動をする出力軸である。6はそのコの
字形断面の中に磁石2とコイル3を収容しているヨーク
で、磁石2から出される磁力線7は、図示のように磁石
2のN極→コイル3→ヨーク6→磁石2のS極の経路の
磁気回路を通っている。
【0005】コイル3には外部電源(図示せず)からコ
ネクタ8,リード線9及び接点10を通って電流が供給
されて、出力軸5に平行な方向への力を受けて、コイル
3とボビン4及び出力軸5に往復運動をさせる。出力軸
5はヨーク6に軸受11を介して摺動自在に取り付けら
れている。
ネクタ8,リード線9及び接点10を通って電流が供給
されて、出力軸5に平行な方向への力を受けて、コイル
3とボビン4及び出力軸5に往復運動をさせる。出力軸
5はヨーク6に軸受11を介して摺動自在に取り付けら
れている。
【0006】12はヨーク6の前部に取り付けられてい
るフロントカバー,13はヨーク6の後部に取り付けら
れているリアカバーで、リニアモータ1はフロントカバ
ー12とリアカバー13により覆われており、コネクタ
8はリアカバー13に取り付けられている。
るフロントカバー,13はヨーク6の後部に取り付けら
れているリアカバーで、リニアモータ1はフロントカバ
ー12とリアカバー13により覆われており、コネクタ
8はリアカバー13に取り付けられている。
【0007】このリニアモータ1の動作は次の通りであ
る。外部電源がコネクタ8,リード線9及び接点10を
経てコイル3に接続されると、コイル3に電流が流れ
る。この電流が磁力線7を横切ると、コイル3は磁力線
7と電流の流れる方向とにそれぞれ直交する方向、即ち
軸方向に力を受け、ボビン4を出力軸5と共に図の左右
方向に動かす。
る。外部電源がコネクタ8,リード線9及び接点10を
経てコイル3に接続されると、コイル3に電流が流れ
る。この電流が磁力線7を横切ると、コイル3は磁力線
7と電流の流れる方向とにそれぞれ直交する方向、即ち
軸方向に力を受け、ボビン4を出力軸5と共に図の左右
方向に動かす。
【0008】電源からの電流の方向が変れば、出力軸5
の運動方向は反転し、外部電源の電圧の正負の変化によ
り出力軸5は往復運動を行って外部に対して仕事を行
う。
の運動方向は反転し、外部電源の電圧の正負の変化によ
り出力軸5は往復運動を行って外部に対して仕事を行
う。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
リニアモータ1において、電流が供給されない不使用状
態において、出力軸5は軸周方向に回転が自由なため、
操作者又は他の人が誤まって若しくは無意識に回転させ
ることがある。
リニアモータ1において、電流が供給されない不使用状
態において、出力軸5は軸周方向に回転が自由なため、
操作者又は他の人が誤まって若しくは無意識に回転させ
ることがある。
【0010】このように回転させると、コイル3から外
部に取り出す必要のあるリード線9が出力軸5の回転に
より引張られて捩れることにより、往復運動のストロー
クが減り、出力軸5からの出力が減少することになる。
部に取り出す必要のあるリード線9が出力軸5の回転に
より引張られて捩れることにより、往復運動のストロー
クが減り、出力軸5からの出力が減少することになる。
【0011】更に、このことにより、リード線9を損傷
するおそれがあり、断線するおそれすらないとは言えな
い。本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、その目
的は、出力軸の自由な回転により生ずるストロークの減
少やリード線の損傷を防止することのできるリニアモー
タを実現することである。
するおそれがあり、断線するおそれすらないとは言えな
い。本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、その目
的は、出力軸の自由な回転により生ずるストロークの減
少やリード線の損傷を防止することのできるリニアモー
タを実現することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する本
考案は、円筒形の磁石と、該磁石を用いた磁気回路の磁
気ギャップ中に配置されるコイルと、該コイルが保持部
材を介して連結される出力軸とを具備し、前記コイルに
電流を流すことにより、前記出力軸を前記磁石の中心軸
方向に往復運動させるムービングコイル形のリニアモー
タにおいて、前記磁石の中心軸と略平行に配置され、前
記保持部材とルーズに結合して、前記出力軸の軸方向の
移動を許容し且つ一定範囲内での前記出力軸の回転を許
容するように前記出力軸の回転を規制する回転防止軸を
設けたことを特徴とするものである。
考案は、円筒形の磁石と、該磁石を用いた磁気回路の磁
気ギャップ中に配置されるコイルと、該コイルが保持部
材を介して連結される出力軸とを具備し、前記コイルに
電流を流すことにより、前記出力軸を前記磁石の中心軸
方向に往復運動させるムービングコイル形のリニアモー
タにおいて、前記磁石の中心軸と略平行に配置され、前
記保持部材とルーズに結合して、前記出力軸の軸方向の
移動を許容し且つ一定範囲内での前記出力軸の回転を許
容するように前記出力軸の回転を規制する回転防止軸を
設けたことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】コイルに電流が流れると、コイルと保持部材が
磁石の中心軸方向の力を受け、出力軸はその軸方向に運
動する。コイルに電流を流さない不使用時には出力軸を
回転させようとしても、回転防止軸が保持部材とルーズ
に結合しているので、保持部材に取り付けられた出力軸
は一定範囲内でしか回転しない。
磁石の中心軸方向の力を受け、出力軸はその軸方向に運
動する。コイルに電流を流さない不使用時には出力軸を
回転させようとしても、回転防止軸が保持部材とルーズ
に結合しているので、保持部材に取り付けられた出力軸
は一定範囲内でしか回転しない。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細
に説明する。図1は本考案の一実施例の断面図である。
図において、図2と同一の部分には同一の符号を付して
ある。図中、20はフロントカバー12,ヨーク6及び
リアカバー13を貫通している回転防止軸で、本実施例
ではコイル3の保持部材として機能するボビン4に対し
て、ルーズに結合している。従って、回転防止軸20
は、フロントカバー12,リアカバー13及びヨーク6
に対しては殆ど動く余地はないが、ボビン4に対しては
ルーズに結合されているので、出力軸5を回転させよう
とした場合、多少の回転を許容している。即ち、出力軸
5は一定範囲内でしか回転できない。尚、回転防止軸2
0は出力軸5の往復運動を妨げることはない。
に説明する。図1は本考案の一実施例の断面図である。
図において、図2と同一の部分には同一の符号を付して
ある。図中、20はフロントカバー12,ヨーク6及び
リアカバー13を貫通している回転防止軸で、本実施例
ではコイル3の保持部材として機能するボビン4に対し
て、ルーズに結合している。従って、回転防止軸20
は、フロントカバー12,リアカバー13及びヨーク6
に対しては殆ど動く余地はないが、ボビン4に対しては
ルーズに結合されているので、出力軸5を回転させよう
とした場合、多少の回転を許容している。即ち、出力軸
5は一定範囲内でしか回転できない。尚、回転防止軸2
0は出力軸5の往復運動を妨げることはない。
【0015】次に上記のように構成された実施例の動作
を説明する。リニアモータ1は既述のようにコネクタ
8,リード線9及び接点10を経てコイル3に電流が供
給され、コイル3を流れる電流は、磁石2とヨーク6に
よる磁力線7を横切ることにより、コイル3に軸方向へ
の力を発生し、コイル3とボビン4と出力軸5は軸方向
に運動する。
を説明する。リニアモータ1は既述のようにコネクタ
8,リード線9及び接点10を経てコイル3に電流が供
給され、コイル3を流れる電流は、磁石2とヨーク6に
よる磁力線7を横切ることにより、コイル3に軸方向へ
の力を発生し、コイル3とボビン4と出力軸5は軸方向
に運動する。
【0016】リニアモータ1休止時に出力軸5を回転さ
せることがあっても、回転防止軸20がフロントカバー
12,リアカバー13及びヨーク6に固定されているた
め、出力軸5は多少のがたの範囲以上には回転しないた
め、リード線9は断線又は損傷を受けることはない。
せることがあっても、回転防止軸20がフロントカバー
12,リアカバー13及びヨーク6に固定されているた
め、出力軸5は多少のがたの範囲以上には回転しないた
め、リード線9は断線又は損傷を受けることはない。
【0017】尚、本考案は上記実施例に限定されるもの
ではない。回転防止軸20は1個のみでなくても良く、
2〜3個であってもよい。又、実施例ではコの字形のヨ
ーク6の内部に設けられたボビン4にコイル3を巻いた
形状のものを示したが、左右対称な形状のヨーク6にコ
イル3を巻いてヨークごと往復運動をする形式のもので
もよく、その形状にはとらわれない。
ではない。回転防止軸20は1個のみでなくても良く、
2〜3個であってもよい。又、実施例ではコの字形のヨ
ーク6の内部に設けられたボビン4にコイル3を巻いた
形状のものを示したが、左右対称な形状のヨーク6にコ
イル3を巻いてヨークごと往復運動をする形式のもので
もよく、その形状にはとらわれない。
【0018】尚、本実施例では1個の円筒形磁石を用い
た例を示したが、複数の分割磁石で円筒にした磁石を用
いてもよい。
た例を示したが、複数の分割磁石で円筒にした磁石を用
いてもよい。
【0019】
【考案の効果】以上、詳細に説明したように本考案によ
れば、不使用時において出力軸を回転させようとして
も、回転防止軸が保持部材とルーズに結合しているの
で、出力軸は一定範囲内でしか回転できない。従って、
出力軸の自由な回転により生ずるストロークの減少やリ
ード線の損傷を防止することができるようになり、実用
上の効果は大きい。
れば、不使用時において出力軸を回転させようとして
も、回転防止軸が保持部材とルーズに結合しているの
で、出力軸は一定範囲内でしか回転できない。従って、
出力軸の自由な回転により生ずるストロークの減少やリ
ード線の損傷を防止することができるようになり、実用
上の効果は大きい。
【図1】本考案の一実施例の装置の断面図である。
【図2】従来のリニアモータの断面図である。
2 磁石 3 コイル 4 ボビン 5 出力軸 6 ヨーク 20 回転防止軸
Claims (1)
- 【請求項1】 円筒形の磁石(2)と、該磁石(2)を
用いた磁気回路の磁気ギャップ中に配置されるコイル
(3)と、該コイル(3)が保持部材を介して連結され
る出力軸(5)とを具備し、前記コイル(3)に電流を
流すことにより、前記出力軸(5)を前記磁石(2)の
中心軸方向に往復運動させるムービングコイル形のリニ
アモータにおいて、 前記磁石(2)の中心軸と略平行に配置され、前記保持
部材とルーズに結合して、前記出力軸(5)の軸方向の
移動を許容し且つ一定範囲内での前記出力軸(5)の回
転を許容するように前記出力軸(5)の回転を規制する
回転防止軸(20)を設けたことを特徴とするリニアモ
ータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992056668U JP2584626Y2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | リニアモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992056668U JP2584626Y2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | リニアモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0621381U JPH0621381U (ja) | 1994-03-18 |
JP2584626Y2 true JP2584626Y2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=13033799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992056668U Expired - Lifetime JP2584626Y2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | リニアモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2584626Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020009112A1 (ja) * | 2018-07-05 | 2020-01-09 | クラリオン株式会社 | 振動発生装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5934064B2 (ja) * | 1979-12-21 | 1984-08-20 | 松下電器産業株式会社 | リニアモ−タ |
JPS62161576U (ja) * | 1986-04-04 | 1987-10-14 | ||
JP2778032B2 (ja) * | 1988-01-27 | 1998-07-23 | ソニー株式会社 | 光学ピックアップ装置 |
-
1992
- 1992-08-12 JP JP1992056668U patent/JP2584626Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0621381U (ja) | 1994-03-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |