JP2584602B2 - デセン酸・グリセロリン脂質複合体及びその製造方法並びに食品組成物 - Google Patents

デセン酸・グリセロリン脂質複合体及びその製造方法並びに食品組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、健康食品などとして
利用される新規なデセン酸・グリセロリン脂質複合体及
びその製造方法並びに食品組成物に関するものである。
さらに詳細には、ローヤルゼリー中に特異的に存在する
ヒドロキシデセン酸とグリセロリン脂質とを、ホスホリ
パーゼにより酵素的に結合させた全く新しいデセン酸・
グリセロリン脂質複合体及びその製造方法並びに食品組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高齢化社会の到来と共に、いかに病なく
過ごせるかが人々の共通の関心事となり、長寿社会にな
るにつれて増加する成人病や老年病を予防或いは治癒さ
せることは大きな社会的課題となっている。そのため、
これらの疾患を対象とした薬や健康食品の開発が盛んに
行われている。中でも、免疫力を高める食品は、日常摂
取することにより、老化防止、感染防止、抗ガン等が期
待できることや、医薬と異なり副作用の心配がないこと
から、ますますその重要性を増している。
【0003】高齢化に伴う免疫機能の低下のみならず、
我々の住む環境は近年、文明の発展と共に人体に有害な
要素、例えば大気汚染、騒音、ストレス等の増加によ
り、生体の防御能力いわゆる免疫力が低下している。こ
の免疫力の低下は、免疫学の最近の研究によれば、成人
病、例えば動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病、脳血管障害な
どの引き金の一つになっている。このような観点から、
天然物由来で生体防御機構を強力に賦活する生物学的応
答修飾物質(BRM)が着目されており、ローヤルゼリ
ーもこの一つと考えられている。
【0004】ローヤルゼリーとは、王台(蜂の巣中の土
台)中に産み付けられた蜂の幼虫の食餌として、働き蜂
が分泌するものである。このローヤルゼリーにより成育
した幼虫は、その後さなぎの期間を経て、羽化し女王蜂
となる。女王蜂の寿命は3〜4年で、働き蜂の1〜2ヶ
月に対して約20倍もの長寿である。さらには、生涯に
120万個の卵を産む能力を持ち、ローヤルゼリーは寿
命の延長、生殖力の持続、老化防止に寄与しているもの
と考えられている。
【0005】このローヤルゼリーは古来より食されてき
た健康食品であり、滋養強壮の目的で医薬品原料として
も用いられている。ローヤルゼリーの薬理作用として
は、更年期障害予防作用、抗貧血作用、老化防止、抗放
射線作用、抗ガン作用、血流増加作用、抗動脈硬化作
用、リウマチ・神経痛予防作用、健康増進作用等数多く
の有用な作用があり、臨床的にもその効果は確認されて
いる。しかし、このような個々の薬理作用を示すローヤ
ルゼリー中の有効成分はそれぞれ特定されているわけで
はない。即ち、ローヤルゼリーは蛋白質、糖質、脂質を
主構成成分とし、ビタミン・ミネラル等も含まれるバラ
ンスのとれた内容組成であるため、生体に好ましい作用
を示すのか、或いはいわゆる「R物質」と呼ばれる特定
の未知成分の働きによるのかは判明していない。
【0006】成分と薬理効果の相関が判明しているロー
ヤルゼリーの研究としては、その主成分であるヒドロキ
シデセン酸の免疫力低下防止作用である(謝卓丘 他、
中国薬科大学学報、21巻、167貢、1990年、黄
強 他、中国神経精神疾病雑誌、12巻、24頁、19
86年、Huang Xiaofeng et a
l.:KEXUE TONGBA、30巻、1355
頁、1985年)。このヒドロキシデセン酸はローヤル
ゼリー中から1955年ブテナントにより発見された脂
肪酸であり、ローヤルゼリー以外の天然物から見出され
ておらず、ローヤルゼリー固有の成分である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、薬理作
用を示すヒドロキシデセン酸は、ローヤルゼリー中には
2%程度しか含有されていない。このため、ローヤルゼ
リーそのものを日常摂取してその効果を得るためには、
摂取量が多くなりすぎ、実用的ではない。また、ヒドロ
キシデセン酸単独よりも更に吸収性の高い製剤が得られ
れば最少量で効率よく作用することから、その改善が広
く望まれている。
【0008】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、免疫賦活効果を発揮でき、健康増進作用な
どの薬理活性が高く、しかも健康食品として摂取したと
きの吸収性に優れた新規な化合物及びその製造方法並び
に食品組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、かかる実状
によりなされたものであって、先に本願出願人が特許出
願した「機能性食品素材」(特開平3−259049号
公報)を更に改良したものである。本発明者らは、ヒド
ロキシデセン酸の吸収力を向上させ、薬理作用を高める
ため、細胞に親和性の高い物質を検索した。そして、グ
リセロリン脂質がその最も好ましい物質であること、及
びグリセロリン脂質がヒドロキシデセン酸を結合させる
に好都合なキャリアであり、ヒドロキシデセン酸単独よ
りも薬理活性が増大することがわかった。さらには、上
記「機能性食品素材」中に記載されているグリセライド
よりも一層吸収率の高い製法を見出し、この発明を完成
させるに至った。
【0010】すなわち、請求項1に記載の発明は、前記
一般式(1)で示されるデセン酸・グリセロリン脂質複
合体である。また、請求項2に記載の発明では、ヒドロ
キシデセン酸とグリセロリン脂質とを、酵素としてのホ
スホリパーゼの存在下に反応させる前記一般式(1)で
示されるデセン酸・グリセロリン脂質複合体の製造方法
である。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1に記載のデセン酸・グリセロリン脂質複合体を含有
する食品組成物である。以下に、この発明について詳細
に説明する。
【0012】この発明のデセン酸・グリセロリン脂質複
合体は、前記一般式(1)で示される新規な化合物であ
る。一般式(1)中、A,Bはそれぞれ水素又は炭素数
16〜22のアシル基である。このアシル基は通常直鎖
状であるが、分岐状であってもよい。また、A,Bにお
けるアシル基の炭素数は通常同じであるが、異なってい
てもよい。このデセン酸・グリセロリン脂質複合体は、
ローヤルゼリー中に含有されるデセン酸と、大豆や卵黄
に含有されるグリセロリン脂質とを、酵素としてのホス
ホリパーゼの存在下に反応させることにより得られる。
【0013】次に、デセン酸・グリセロリン脂質複合体
を得るためのヒドロキシデセン酸は、通常ローヤルゼリ
ーより抽出される10−ヒドロキシデセン酸である。ロ
ーヤルゼリーは、生或いは凍結乾燥品のいずれでもよ
い。ローヤルゼリー中の脂質画分を得るために、食品加
工で許容されるエタノールをローヤルゼリーに対し1〜
100倍量使用することにより、ローヤルゼリー中の1
0−ヒドロキシデセン酸を含む脂質が抽出される。その
後、濾過又は遠心分離後、エタノール溶液を減圧下で濃
縮乾固する。出発原料として生ローヤルゼリーを使用す
る場合には、濃縮乾固物中に糖分がかなり含まれるの
で、更にエタノールを乾固物に加えて糖などの不溶物を
除去しておくとよい。この10−ヒドロキシデセン酸
は、免疫賦活効果などの薬理活性を発現する。なお、ヒ
ドロキシデセン酸としては、10−ヒドロキシデセン酸
以外のものであってもよい。
【0014】このヒドロキシデセン酸に富む脂質をその
まま使用してもよいが、更に高純度のヒドロキシデセン
酸を得たい場合には、エタノールと水の混液(エタノー
ル濃度が約50〜80%)で再結晶すれば純度80%以
上のものが効率よく得られる。この脂質にグリセロリン
脂質を1〜4倍量(重量比)添加し、よく混合した後、
水又はカルシウムを含む電解質溶液を加え、必要ならば
超音波処理にて均一なエマルジョンとすることが、その
後の酵素反応において好ましい。
【0015】次に、デセン酸・グリセロリン脂質複合体
を得るためのグリセロリン脂質としては、レシチン、ホ
スファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリ
ン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノ
シトール〔以上はいずれも複合体を構成すると、一般式
(1)中のA,Bとも炭素数16〜22のアシル基であ
る。〕、リゾリン脂質〔複合体を構成すると、一般式
(1)中のAが水素、Bが炭素数16〜22のアシル基
のものは2−アシルグリセロフォスフォコリン、Aが炭
素数16〜22のアシル基、Bが水素ものは1−アシル
グリセロフォスフォコリンである。〕、グリセロフォス
フォコリン〔複合体を構成すると、一般式(1)中の
A,Bとも水素となる。〕等が挙げられる。
【0016】一般に最も広く使用されるレシチンは、大
豆由来又は卵黄由来のものであり、水溶性にしたものや
還元したもの或いはリゾレシチンである。このグリセロ
リン脂質は、人の細胞に親和性の高い物質であり、ヒド
ロキシデセン酸の吸収力を向上させ、免疫賦活効果など
の薬理活性を高めることができる。
【0017】また、ヒドロキシデセン酸とグリセロリン
脂質との反応の際に使用される酵素はホスホリパーゼで
ある。このホスホリパーゼの中でも、グリセロリン脂質
に対して特異的な酵素の一つであるホスホリパーゼDが
好適である。ホスホリパーゼDは、例えばグリセロリン
脂質の一つであるホスファチジルコリン(レシチン)の
コリン−リン酸エステルを加水分解してホスファチジル
酸とコリンを生成する作用をもつ。本酵素には別に、ホ
スファチジル基転移活性、phosphatidyl−
O−R+R’−OH→phosphatidyl−O−
R’+R−OHもあり(酵素ハンドブック、451頁、
首藤ら、ChemPharm Bull.,36
(1),209−217,1988、古賀ら、Lipi
ds,29(2),83−89,1994)、この発明
ではこの作用が利用される。
【0018】そして、このホスホリパーゼDをヒドロキ
シデセン酸1g当たり0.2〜200単位添加、溶解
し、20〜50℃で2〜48時間反応させる。ホスホリ
パーゼDは、その純度を問わず使用でき、その起源とし
てはキャベツ、ホウレンソウ、ニンジン、ピーナッツ、
綿実等の植物由来のものや放線菌ストレプトマイセス属
(Streptomyces sp.)、グラム陰性菌
等の微生物由来のものが使用される。
【0019】反応終了後、液状で用いられる場合を除
き、反応液をスプレードライ、凍結乾燥、減圧乾燥、加
熱乾燥等の手段により乾燥物に仕上げる。酵素を失活さ
せる場合には、反応液を70〜90℃で最高30分まで
加温することにより達成される。また、反応物をより精
製して純度の高いデセン酸・グリセロリン脂質複合体を
得たい場合には、乾燥物にエタノールを加え、ろ紙濾過
により不溶物を除き、ろ液を上記の適当な手段により乾
燥させるか、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り、エタノールと水の混液を移動相とし、デセン酸・グ
リセロリン脂質複合体を分取してもよい。
【0020】このようにして得られる物質は、油性の高
い性状を示し、その後の取り扱いが困難な場合には、で
んぷん、乳糖等の賦形剤を乾燥前及び乾燥後の少なくと
も一方において添加、混合することにより粉末とされ
る。
【0021】また、原料のグリセロリン脂質のC1
〔一般式(1)中の官能基Aの側の炭素〕又はC2
〔一般式(1)中の官能基Bの側の炭素〕に脂肪酸がエ
ステル結合しているものを使用する場合、生成するデセ
ン酸・グリセロリン脂質複合体は水に溶けにくい。この
ため、本品を水溶性や懸濁性としたい場合には、ホスホ
リパーゼA1 (リゾプス属 Rhizopus s
p.)によりC1 位、ホスホリパーゼA2 (大腸菌 E
scherichia coli,ミコバクテリウム属
Mycobacterium sp.,蛇毒・蜂毒由来
等)によりC2 位、原料としてリゾレシチンを用いた場
合、ホスホリパーゼB(大腸菌 Escherichi
acoli,ベニシリウム属由来等)によりC1 位のそ
れぞれアシル基を加水分解することにより、水に溶けや
すい水酸基とすれば、水溶性に近いデセン酸・グリセロ
リン脂質複合体が調製される。
【0022】以上のようにして得られるデセン酸・グリ
セロリン脂質複合体は、体内への吸収性に優れ、免疫賦
活効果を発現できるとともに、薬理活性を発揮すること
ができる。薬理活性としては、健康増進作用、老化防止
作用、感染防止作用、抗ガン作用、抗貧血作用、抗放射
線作用、血流増加作用、抗動脈硬化作用、更年期障害予
防作用、リウマチ・神経痛予防作用などが挙げられる。
そして、この複合体は、錠剤や粉末の経口食品組成物と
して利用される。この食品組成物はでんぷんや乳糖を主
成分とし、デセン酸・グリセロリン脂質複合体が含有さ
れる。食品組成物中のデセン酸・グリセロリン脂質複合
体の含有量は、1〜50重量%の範囲が好ましく、5〜
40重量%の範囲がさらに好ましい。この含有量が1重
量%未満では、十分な免疫賦活効果が得られず、50重
量%を越えても吸収の増加が認められず、かえって経済
的に不利となる。
【0023】
【実施例】以下に、この発明を具体化した実施例、すな
わちデセン酸・グリセロリン脂質複合体の製造及び薬理
活性について説明する。なお、この発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。 (実施例1)ジパルミトイルホスファチジルコリン(フ
ナコシ薬品社製)50mgと10−ヒドロキシデセン酸
(日本商事社製)20mgをとり、これにエタノール50
mlを添加してよく攪拌した。次いで、40℃で減圧乾固
した。これに10mMの塩化カルシウムを含む水50ml
を加え、ホスホリパーゼD(ストレプトマイセス属由
来、3000単位/mg、シグマ社製)4単位を添加し、
37℃で24時間反応させた。反応液に酢酸エチル50
mlを加え、振り混ぜて酢酸エチルを減圧下に濃縮した。
【0024】その一部をヘキサン、酢酸エチル、酢酸
(重量比で1:1:0.01)を展開溶媒として薄層ク
ロマトグラフィー(シリカゲルプレートKF254,メ
ルク社製)にて各成分を分離した。そのチャートを図1
に示した。そして、図1中の (3)のスポット(Rf 値
0.7〜0.8付近)をかきとり、酢酸エチル10mlを
加え、50℃で30分間溶出させた。遠心分離後の液を
減圧乾固し、これをNMR(核磁気共鳴スペクトル)に
より分析した。その結果を図2に示した。
【0025】これにより、デセン酸の10位のヒドロキ
シル基が反応して、ジパルミトイルホスファチジルデセ
ン酸〔一般式(1)中のA,Bともに炭素数16のアシ
ル基〕が生成されたことを確認した。なお、図1中の
(1)、(2) 、(4) のスポットについても同様にして同定
した。その結果、図3のNMRチャートに示したよう
に、スポット(2) は未反応の10−ヒドロキシデセン酸
であった。また、図示しないが、スポット (1)は未反応
のジパルミトイルホスファジルコリン、スポット(4) は
分解物としてのホスファチジン酸であった。 (実施例2)ジオレイルホスファチジルコリン(フナコ
シ薬品社製)50mgと10−ヒドロキシデセン酸(日本
商事社製)20mgをとり、以下実施例1と同様に操作
し、反応生成物を得た。この反応生成物について、NM
Rにより分析を行った。そのNMRチャートを図4に示
した。その結果、デセン酸の10位のヒドロキシル基が
反応して、ジオレイルホスファチジルデセン酸〔一般式
(1)中のA,Bともに炭素数18のアシル基〕が生成
されたことを確認した。 (実施例3)ホスファチジルコリン(C1 位はパルミト
イル、C2 位はドコサヘキサノイル)50mgを用い、以
下実施例1と同様に操作し、反応生成物を得た。この反
応生成物について、NMRにより分析を行った。そのN
MRチャートを図5に示した。その結果、デセン酸の1
0位のヒドロキシル基が反応して、ジアシルホスファチ
ジルデセン酸〔一般式(1)中のAが炭素数18のアシ
ル基、Bが炭素数22のアシル基〕が生成されたことを
確認した。 (実施例4)乾燥ローヤルゼリー(10−ヒドロキシデ
セン酸5.6%含有)100gにエタノール500mlを
加え、30分間攪拌し、その後珪藻土(100メッシ
ュ)50gを加えて濾過した。ろ液を40℃で減圧乾固
し、15gの油状物を得た。別に、50gの大豆レシチ
ン〔ツルーレシチン工業(株)製〕をエタノール100
mlに溶解させ、先の油状物に加え、再び減圧乾固した。
【0026】乾固物に水100mlを加え、10分間超音
波処理し、エマルジョンとなした。これにホスホリパー
ゼD(キャベツ由来、1000単位/mg、シグマ社
製)6000単位を加え、37℃で24時間反応させ
た。その後、凍結乾燥し64gの固形物を得た。このも
ののデセン酸・レシチン複合体量を高速液状クロマトグ
ラフィー〔担体:逆相オクタデシルシラン、移動相:メ
タノール・水(44:56)3.5リットル+リン酸2
0.18g+リン酸ナトリウム21g〕にて定量したと
ころ、全体のヒドロキシデセン酸の30%がレシチンと
複合体を形成した。 (実施例5)生ローヤルゼリー(10−ヒドロキシデセ
ン酸2.2%含有)1Kgにエタノール5リットルを加
え、充分に攪拌し、3000回転で15分間遠心分離
し、上清を得た。これに珪藻土(100メッシュ)20
0gを加え、濾過し、40℃で減圧乾固した。この乾固
物に更にエタノールを1リットル加えて、不溶物をろ紙
で濾過し除去した。このエタノール溶液に、卵黄レシチ
ン100gを加え、よく懸濁させ、減圧下で乾固した。
【0027】10mMの塩化カルシウムを含む水1リッ
トルを加え、次いでホスホリパーゼD(ストレプトマイ
セス属、3000単位/mg、シグマ社製)3000単位
を添加し、40℃で30時間反応させた。90℃で30
分間加温して酵素を失活させた後、凍結乾燥し、固形物
150gを得た。デセン酸・レシチン複合体量を実施例
1と同様に定量したところ、全体の35%のヒドロキシ
デセン酸がレシチンと複合体を形成した。 (実施例6)実施例4と同様に、乾燥ローヤルゼリー1
00gから15gの油状物を得た。このものをエタノー
ル:水(重量比で1:1)で再結晶し、5.6gの結晶
を得た(ヒドロキシデセン酸4.8g)。
【0028】このものに、リゾレシチン〔複合体を構成
すると、一般式(1)中のAは炭素数16〜22のアシ
ル基、Bは水素となる。フナコシ薬品社製〕15g及び
エタノール50mlを加え、50℃に加温して均一に溶解
後、40℃で減圧乾固した。乾固物に水50mlを加え、
5分間超音波処理してエマルジョンとなし、ホスホリパ
ーゼD〔キャベツ由来、1500単位/mg、アピ(株)
製〕1000単位を添加し、37℃で40時間反応させ
た。反応物中の複合体量は6.5gであり、ヒドロキシ
デセン酸の34%がリゾレシチンと複合体を形成した。 〔キャベツ由来ホスホリパーゼDの調製〕新鮮なキャベ
ツ10Kgを包丁で細片とし、冷水50リットルを加え、
ミキサーでホモジネートとした。このものをガーゼでこ
し、そのろ液を3000回転で30分間遠心分離した。
上清をとり、これに珪藻土(600メッシュ)を加えて
濾過した。ろ液を4℃に保ち、限外濾過モジュール(分
子量カット:6000、旭化成社製)で脱塩濃縮し、低
分子成分を除去した。ホスホリパーゼDを含む溶液(限
外濾過内液)をとり、再び珪藻土を加え濾過し、得られ
た清澄なろ液45リットルに対し冷エタノールを40リ
ットルを攪拌しながら添加し、ホスホリパーゼDを沈澱
させた。この沈澱を採取し、減圧乾燥させて、粗ホスホ
リパーゼD粉末150gを得た。このもののホスホリパ
ーゼD活性は1500単位/mgであった。 (実施例7)実施例4で得たデセン酸・グリセロリン脂
質複合体5gをとり、水100mlを添加し超音波で10
分間処理して懸濁液となした。これにホスホリパーゼA
2 (蜂毒 Bee venom 由来,800単位/mg,シグマ社
製)を1500単位添加し、37℃で10時間激しく攪
拌しながら反応させた。反応終了後、溶液の濁りは殆ど
なくなり、ろ紙濾過して水溶性の反応物を得た。このも
のの乾燥後の重量は2.8gであった。この実施例で
は、C2 位におけるアシル基が加水分解された。 (実施例8)乾燥ローヤルゼリー(10−ヒドロキシデ
セン酸6.0%含有)1Kgにエタノール5リットルを加
え、1時間攪拌し、その後珪藻土(100メッシュ)で
濾過した。ろ液を40%で減圧乾固し、180gの油状
物を得た。このものにエタノール200mlを加え50℃
で良く攪拌溶解し、次いで水100mlを徐々に加え、更
に温度を60℃まで上昇させ熱時濾過した。ろ液を4℃
の冷蔵庫でゆっくり冷却させ、ヒドロキシデセン酸を含
む結晶65gを得た(10−ヒドロキシデセン酸の純度
82%)。
【0029】このものをエタノール200mlに溶解さ
せ、大豆水溶性レシチン〔ツルーレシチン工業(株)
製〕250gを加え懸濁させた。更に、水50mlを加
え、50℃で約50mlとなるまで減圧濃縮したのち、ホ
スホリパーゼD〔キャベツ由来、1500単位/mg、ア
ピ(株)製〕5000単位を加え、37℃で48時間反
応させた。このものを凍結乾燥し、310gの固形物を
得た。デセン酸・レシチン複合体量を測定したところ、
全体の40%のヒドロキシデセン酸がレシチンと複合体
を形成した。 (実施例9)実施例6で得られたデセン酸・リゾレシチ
ン複合体5gに乳糖15gを加え、よく攪拌して均一な
粉末とした。更に、バレイショデンプン10gを加え、
混合した後300mgずつを硬カプセルに充填し、デセン
酸・リゾレシチン複合体製品を調製した。 (実施例10)乾燥ローヤルゼリー1Kgを用い、実施例
4と同様の方法で調製したデセン酸・レシチン複合体5
00gに、グリセリン脂肪酸エステル240g、60%
ビタミンE50mg、サフラワー油2000gを加えて混
合し、ゼラチンソフトカプセルに300mgずつ充填し、
デセン酸・レシチン複合体製品を調製した。 (実施例11)実施例5で得られたデセン酸・レシチン
複合体100gに乳糖100g及びコーンスターチ20
gを加え、攪拌後手製打錠機で一錠当たり300mgの錠
剤を試作した。 (試験例1)実施例7で得られた複合体1gをシリカゲ
ルクロマトグラフィー〔展開媒体:ヘキサン:酢酸エチ
ル(重量比で1:1)〕でデセン酸・レシチン複合体を
分離した。本品につき、以下のように動物細胞実験を行
った。 1.マウスマクロファージにおけるTNF産生誘導活性
への効果 C3H/Heマウスにグリコーゲンを腹腔内に投与し、
マクロファージの培養系を作製した。このマクロファー
ジを各検体の試液と2時間培養させた後、培養上清中の
TNF産生量を調べた。その結果を表1に示した。な
お、TNFの活性測定はL−929細胞傷害試験により
行った。
【0030】
【表1】
【0031】表1から明かなように、10−ヒドロキシ
デセン酸(以下HDAと略す)が弱いTNF活性を示し
たのに対し、デセン酸・グリセロリン脂質複合体(以下
L−HDAと略す)は各濃度において、いずれも高いT
NF活性を示した。なお、表には示さないが、レシチン
は0.01〜10μg/mlの濃度においてコントロール
との差異は認められなかった。 2.マウスの抗体産生能への効果 各検体は、連日4日間ICRマウスに対し、1日1回、
1mlの1%HCO−60(カストロオイルハイドロゲネ
レート)水溶液を胃ゾンデで強制経口投与した。4日目
に各マウスに0.1mlのSRBC(羊赤血球)溶液を腹
腔内に投与し、引続き前日と同様な量で、連日3日間の
強制経口投与した。実験開始から8日目に頸椎脱臼によ
り致死せしめ、脾臓の重量及び血清中抗体量を測定し
た。その結果を表2に示した。なお、血清中抗体量のA
540 は、10ml当たりの540nmにおける吸光度を表
す。
【0032】
【表2】
【0033】表2に示したように、HDA群は、コント
ロールに対し、脾臓の重量が増加し、抗体産出能の上昇
が認められ、L−HDA群はその効果がさらに上昇し
た。 3.ストレスによる抗体産出能低下への効果 各検体は、連日1週間ICRマウスに対し、1日1回、
1mlの1%HCOの水溶液を胃ゾンデで強制経口投与し
た。8日目に各マウスに対し、拘束法によりストレスを
強制的に与える。5日目に0.1mlのSRBC溶液を腹
腔内に投与し、引続きマウスに対し、試験開始と同様な
各検体の量で、連日4日間強制経口投与した。実験開始
から8日目に頸椎脱臼により致死せしめ、脾臓の重量及
び血清中抗体量を測定した。その結果を表3に示した。
なお、ストレス付与開始前における血清中抗体量は2
8.64±5.9であった。
【0034】
【表3】
【0035】表3に示したように、拘束法によりストレ
スを強制的に与えることにより、マウスの抗体産出能が
明かに低下した。しかし、L−HDAあるいはHDAを
投与することにより、マウスの抗体産出能が正常にもど
る傾向が認められた。とくに、L−HDA群は顕著な抗
体産出能の上昇が認められた。 4.固型腫瘍(Sarcoma−180)に対する腫瘍
増殖抑制への効果 各検体は、Sarcoma−180 5×106 個の腫
瘍細胞移植したICRマウスに対し、翌日より連日10
日間1日1回、1mlの1%HOC水溶液を胃ゾンデで強
制経口投与した。10日目に0.1mlのSRBC溶液を
腹腔内に投与した。翌日引続き前日と同様な各検体の量
で、連日4日間強制投与した。腫瘍細胞移植後14日目
に頸椎脱臼により致死せしめ、腫瘍重量、脾臓重量及び
血清中抗体量を測定した。その結果を表4に示した。
【0036】
【表4】
【0037】表4に示したように、コントロールに対
し、HDA群及びL−HDA群の腫瘍の重量がコントロ
ールのそれより低くなり、腫瘍増殖抑制効果が認められ
た。とくに、本検体群に最も高い抗腫瘍効果が認められ
た。また、これらの投与により、マウスの抗体産出能も
正常にもどる傾向が認められた。 5.高コレステロール血症への効果 正常ウサギにコレストロール食を7週間連日摂取させ、
この間毎日1回各検体を投与した。1週間ごとに耳静脈
より約2mlを採血し、血清を分離後、血清中の総コレス
テロール、リン脂質、トリグリセライド、β−リポタン
パク、遊離脂肪酸及び総脂質量の測定を行った。それら
の測定値を表5及び表6に示した。
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】表5及び表6に示したように、コレストロ
ール食を摂取させることにより、血中コレストロールレ
ベルは急激に上昇し、7週間目には平常の約20倍の増
加を示した。それに対し、検体を投与した群は対照群と
比較して、血清コレステロールレベルはゆるやかな上昇
を示し、投与7週間目では有意に低下することを認め
た。また、血清脂質成分のうち総コレストロールにおい
ては、7週間目において有意な減少が認められた。これ
はL−HDAの投与により血中コレストロール濃度の増
加が抑制されたものと考えられる。
【0041】なお、請求項以外の技術的思想につき、そ
の効果とともに以下に記載する。 (1)ホスホリパーゼは、ホスホリパーゼDである請求
項2に記載のデセン酸・グリセロリン脂質複合体の製造
方法。この方法によれば、一般式(1)で示される新規
なデセン酸・グリセロリン脂質複合体を容易に、しかも
確実に得ることができる。 (2)グリセロリン脂質はレシチンである請求項2に記
載のデセン酸・グリセロリン脂質複合体の製造方法。こ
の方法に従えば、デセン酸・グリセロリン脂質複合体を
容易に得ることができる。 (3)ヒドロキシデセン酸が10−ヒドロキシデセン酸
である請求項2に記載のデセン酸・グリセロリン脂質複
合体の製造方法。この構成により、ローヤルゼリー中の
有効成分を利用して薬理効果を発現できるデセン酸・グ
リセロリン脂質複合体を容易に得ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、免疫賦活効果を発揮でき、健康増進作用
などの薬理活性が高く、しかも健康食品として摂取した
ときの吸収性に優れている。また、請求項2に記載の発
明によれば、新規なデセン酸・グリセロリン脂質複合体
を容易に、しかも効率良く得ることができる。さらに、
請求項3に記載の発明によれば、免疫賦活効果を発揮で
きるとともに、薬理活性が高く、かつ健康食品として摂
取したときの吸収性に優れた食品組成物として好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の化合物を示す薄層クロマトグラフ
ィーのチャート。
【図2】 実施例1の複合体を示すNMRのチャート。
【図3】 10−ヒドロキシデセン酸を示すNMRのチ
ャート。
【図4】 実施例2の複合体を示すNMRのチャート。
【図5】 実施例3の複合体を示すNMRのチャート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 38/00 A61K 37/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるデセン酸・
    グリセロリン脂質複合体。 【化1】 但し、A,Bはそれぞれ水素又は炭素数16〜22のア
    シル基である。
  2. 【請求項2】 ヒドロキシデセン酸とグリセロリン脂質
    とを、酵素としてのホスホリパーゼの存在下に反応させ
    る請求項1に記載の一般式(1)で示されるデセン酸・
    グリセロリン脂質複合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデセン酸・グリセロリ
    ン脂質複合体を含有する食品組成物。
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