JP2584356B2 - Cad/cam装置における加工プログラムの生成方法 - Google Patents

Cad/cam装置における加工プログラムの生成方法

Info

Publication number
JP2584356B2
JP2584356B2 JP3051289A JP5128991A JP2584356B2 JP 2584356 B2 JP2584356 B2 JP 2584356B2 JP 3051289 A JP3051289 A JP 3051289A JP 5128991 A JP5128991 A JP 5128991A JP 2584356 B2 JP2584356 B2 JP 2584356B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
machining
slit
offset
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3051289A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04289056A (ja
Inventor
尚紀 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3051289A priority Critical patent/JP2584356B2/ja
Publication of JPH04289056A publication Critical patent/JPH04289056A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2584356B2 publication Critical patent/JP2584356B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCAD/CAM(Comput
er aided design /Computer aided manufa-cturing )
装置におけるNC(数値制御)加工プログラムの生成方
法、特にスリット状切込加工要素を含むNC加工プログ
ラムの生成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まずNC(数値制御)加工などにおける
通常のオフセット加工について説明する。図8は従来の
CAD/CAM装置の図形表示画面の例を示す図であ
る。同図において、形状要素100,101,…106
により形成される形状が所望の加工形状であり、点10
7及び108はそれぞれ加工開始点及び加工終了点を表
している。また破線の線分109〜117による形成路
が所望の加工形状からオフセットした工具の加工経路で
あり、加工形状から所定のオフセット量(例えばワイヤ
カット放電加工の場合には、ワイヤ電極半径と放電ギャ
ップ量を加算した値となる)だけ離れた軌跡となってい
る。従って109〜117は加工軌跡ともいう。また点
120〜125は各オフセット加工軌跡上の交点を示し
ている。
【0003】図9は図8のNC加工における加工プログ
ラム例を示す図であり、図8の形状データに基づきブロ
ック130〜141のNC加工データに展開したもので
ある。同図において、130はオフセット量を設定する
ブロック、131は座標系を設定するブロック、132
は加工開始点107から第一形状100に向かい、設定
オフセット量のオフセット加工を開始するオフセット起
動ブロック、133〜139は加工経路100〜106
に沿う加工軌跡ブロックである。
【0004】図10は図8のNC加工におけるオフセッ
ト加工を説明する図であり、同図の(a)はオフセット
量及びオフセット加工経路を示し、同図の(b)は加工
後の被加工物の形状を示している。図10において、H
1はオフセット量であり、ワイヤカット放電加工の場合
には前記ワイヤ電極半径と放電ギャップ量の加算値とな
る。形状要素101〜105により形成される形状が加
工形状、121はオフセット経路111と112の交
点、122はオフセット経路112と113の交点、1
23及び124もそれぞれオフセット経路の交点、15
0は所望の形状を示している。
【0005】図11は従来のNC加工におけるスリット
状切込加工を説明する図であり、同図の(a)はオフセ
ット量及び加工経路を示し、同図の(b)は加工後の被
加工物の形状を示している。図11において、形状要素
160〜163により形成される形状が所望の加工形状
であり、線分164及び166はオフセット加工経路、
H1はオフセット量、167及び168はそれぞれオフ
セット加工経路の支点、169は所望の形状を示してい
る。
【0006】図12は従来のCAD/CAM装置の加工
形状表示画面例を示す図である。同図において、形状要
素3,4,〜11により形成される形状が所望の加工形
状であり、この内5,7及び9がスリット状の切込み加
工を行う要素である。ここで1は上記加工形状を加工す
る際の加工開始点であり、2は同じく加工終了点であ
る。また170は1つのスリット形状を拡大した部分拡
大図、171〜173はスリット状切込加工を行うた
め、スリット形状を3直線に分割修正したのちの形状を
示す形状要素である。
【0007】図13は従来のスリット状切込加工を行な
う場合の処理手順を示す流れ図であり、図14は図12
のスリット状切込加工要素を加工するためのNC加工プ
ログラム例を示す図である。
【0008】ワイヤカット放電加工の場合におけるオフ
セット加工の動作について、図8〜図10により説明す
る。図8の各形状要素100〜106よりなる所望の加
工形状を加工するためには、ワイヤ半径+放電ギャップ
量(これをオフセット量という)だけ加工形状から離れ
た軌跡をワイヤの中心が通らなければならない。このた
め、まず図9のオフセット量設定ブロック130でオフ
セット量H1を設定する。次に座標系設定ブロック13
1で加工開始点107の座標系を設定した後、オフセッ
ト起動ブロック132において、加工開始点107から
加工経路109に沿って加工を開始し、形状要素100
の端辺で前記H1のオフセット量になるように加工デー
タを設定する。次のブロック132以降に設定された加
工データにおいては、まず、形状要素100と101か
らそれぞれオフセットH1だけ離れた加工軌跡110及
び111を計算し、それらの交点120まで加工経路1
10に沿ってワイヤを進める。以後同様に、各形状要素
からオフセット量だけ離れた軌跡を求め、それらの各交
点まで加工するような加工軌跡を順次求めていく。そし
て、形状要素の終端要素106まで加工した後は、加工
終了点108へ向かい徐々にオフセットをキャンセルす
るような加工軌跡117となる。図9のNC加工プログ
ラムにおいては、ブロック140がオフセットキャンセ
ルブロックである。そして、加工終了点108に到達す
ると、ブロック141で加工終了となる。そしてワイヤ
電極が加工軌跡111から115までを通れば、最終的
に図10の(b)に示される所望の形状150が得られ
る。
【0009】次にスリット状切込加工要素を加工する場
合のオフセット処理について、図11〜図14により説
明する。図11の(a)に示されるスリット状切込加工
要素161または162においては、スリットの溝幅を
狭くするため通常工具径補正は行わない。このためオフ
セット量をゼロとし、それ以外の加工要素ではオフセッ
ト量H1だけ離れた加工軌跡を求める必要がある。図1
1の167は、形状要素160からオフセット量H1だ
け離れたオフセット加工経路164と、形状要素161
からオフセット量ゼロだけ離れたオフセット加工経路す
なわち161の延長線との交点である。また168は形
状要素161と162の接続点でオフセット量がゼロの
オフセット軌跡の交点ともいえる。ワイヤカット放電加
工の場合には、ワイヤ電極はオフセット加工経路164
及び165を通り点168まで到達した後、加工方向を
180°転換し、同一のオフセット加工経路165を戻
ってくる。そして、交点167からオフセット加工経路
166へ移り、この加工経路166上を移動する。この
ように工具径補正を行なわずに、スリット状切込加工を
行うと、図11の(b)に示されるように溝幅がワイヤ
電極半径+放電ギャップ量のスリット状の加工溝が被加
工物にできる。
【0010】次にCAD/CAM装置において、前記ス
リット状の切込加工を行なうためのNC加工データを作
成する手順について、図12〜図14により説明する。
従来はCAD/CAM装置において加工データを作成す
るには、まず図13のステップS180において、図1
2に示されるような所望の加工形状を形成する各形状要
素3〜11をタブレット及びスタイラスペン等を用いた
データ入力操作によりCAD/CAM装置に入力し、表
示装置の図形表示画面上において定義する。
【0011】次に図13のステップS181において、
図12に示すスリット状切込加工要素5を部分拡大図1
70のように171〜173の3直線に分解修正する。
このステップS181は、CAD/CAM装置内で加工
経路を自動的に決定する時に、連続した加工要素を順次
たどっていく処理を行うので、上記のように往復要素を
3分割して要素が連続するよう修正する必要があるため
設けたものである。ステップS182では、すべてのス
リット状切込加工要素の分割修正が完了したかを判別
し、NOの場合にはステップS181に戻り分割修正が
完了するまでこれを繰返す。ステップS182でYES
と判別されると、ステップS183において、加工開始
点1及び加工終了点2等の加工属性を指定する。このよ
うにして加工経路の連続処理が完了すると、ステップS
184でNC加工データが作成される。
【0012】その後ステップS185において、スリッ
ト状切込加工要素を3分割した加工経路171〜173
等に対応するNC加工データ上のデータブロック、即ち
図14に示されるデータブロック190〜192及び1
93等をNCデータ編集機能を用い、オフセット量がゼ
ロになるように修正する。このため上記データブロック
190及び193ではオフセット量H1にゼロを代入し
ている。即ち加工要素171〜173を加工する部分で
オフセット量を0に設定し、それ以外の加工要素には通
常のオフセット量を設定する必要がある。しかしオフセ
ット量は一度指令されると次に変更されるまでその値が
保持されるため、加工要素171を加工するNCデータ
ではオフセット量ゼロを設定し、スリット状加工経路1
73に続く加工形状6では通常のオフセット量に戻すた
め、加工形状6のNCデータブロック47においてH1
=H50の通常補正量を設定している。以上のNCデー
タの修正を行った後、このNCデータをNC工作機械に
入力して実行すれば所望のスリット状切込加工が行え
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うなCAD/CAM装置における加工プログラムの生成
方法では、従来の工具径補正を行わないスリット状切込
加工を行うためには、以上述べたようにスリット状切込
加工要素の3要素への分割修正を要するため、NC加工
プログラムを作成後にNCデータを部分修正することが
必要となり、スリット状切込加工用のNCデータ作成作
業が非常に煩雑であるという問題点があった。またNC
加工データの修正作業中に、修正ミスが発生する可能性
があり、作成されたNC加工データを十分にチエックす
る必要があるため加工プログラムの作成効率が低下する
などの問題点もあった。
【0014】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、被加工物の加工形状を形成する加
工要素のうちにスリット状切込加工要素のように工具径
補正を行なわない加工要素が含まれていても、従来のよ
うにCAD/CAM装置においてNC加工プログラムの
作成後にNCデータを部分修正する必要がなく、自動的
に工具径補正を行なう加工と行なわない加工の両方のN
C加工データが生成できるCAD/CAM装置における
加工プログラムの生成方法を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るCAD/C
AM装置における加工プログラム生成方法は、被加工物
の加工形状を形成する各加工要素をCADまたはCAM
装置における図形表示画面上で定義する手段と、前記加
工要素にスリット状切込加工要素が含まれる場合には、
前記スリット状切込加工要素を指定してその往復加工経
路を前記図形表示画面上で定義する手段と、前記図形表
示画面上で定義済みのスリット状切込加工要素の往復加
工経路の近傍に往復加工シンボルを表示する手段と、前
記定義済みの加工形状を形成する各加工要素に基づき、
スリット状切込加工要素の往復加工経路上では工具補正
量がゼロとなり、その他の加工要素の加工経路上では工
具補正量が指定された値となるように逐次数値制御加工
データを自動生成することにより数値制御加工プログラ
ムを生成する手段を備えたものである。
【0016】
【作用】本発明においては、被加工物の加工形状を形成
する各加工要素をCADまたはCAM装置における図形
表示画面上で定義し、前記加工要素にスリット状切込加
工要素が含まれる場合には、前記スリット状加工要素を
指定してその往復加工経路を前記図形表示上で定義し、
前記図形表示画面上で定義済みのスリット状切込加工要
素の往復加工経路の近傍に往復加工シンボルを表示し、
前記定義済みの加工形状を形成する各加工要素に基づ
き、スリット状切込加工要素の往復加工経路上では工具
補正量がゼロとなり、その他の加工要素の加工経路上で
は工具補量が指定された値となるように逐次数値制御加
工データを自動生成することにより数値制御加工プログ
ラムを生成する。
【0017】
【実施例】図1は本発明に係るCAD/CAM装置の加
工形状表示画面例を示す図であり、スリット状切込加工
要素を定義した後の表示状態を示している。また図2は
図1のスリット状切込加工要素を定義する前の加工形状
表示画面例を示す図である。図1及び図2において、1
は加工開始点、2は加工終了点、3〜11は加工形状を
構成する各形状要素であり、このなかにスリット状切込
加工要素5,7及び9が含まれる。そして12,13及
び14がスリット状切込加工要素であることを示す往復
加工シンボルである。
【0018】図3は図1のスリット状切込加工を含む加
工軌跡を表示する説明図である。同図において、20〜
22,25,28及び31〜33はオフセットを含んだ
加工経路を示している。ただし、スリット形状の加工経
路である23と24,26と27及び29と30はそれ
ぞれスリット形状である5,7及び9と重なっており同
一直線上にある。なお、図3では加工往路23と加工復
路24はわざとずらして判りやすくして表示してある。
26と27及び29と30についても同様である
【0019】図4は本発明に係るCAD/CAM装置に
より自動生成されるNCプログラム例を示す図である。
同図において、40はオフセット量の設定ブロック、4
1は座標系の設定ブロック、42はオフセット起動ブロ
ック、43〜51は加工形状3〜11を加工する加工軌
跡ブロック、52はオフセットキャンセルブロック、5
3はプログラムエンドブロックをそれぞれ表している。
【0020】図5は本発明に係るCAD/CAM装置の
構成を示すブロック図である。同図において、60は加
工形状を表示する図形表示装置であり、その上部に拡大
された表示画面例が示されている。61は各種機能を実
行するためのプログラムが記憶されているROM(リー
ドオンリーメモリ)、62は図形表示装置60上に表示
されている加工形状データを記憶しているRAM(ラン
ダムアクセスメモリ)、63はCAD/CAM装置全体
を制御している。CPU(セントラルプロセッシングユ
ニット、例えばマイクロプロセッサなど)、64は数値
データ等を入力するキーボードである。また65は各種
の加工メニューを選択してデータを入力するためのタブ
レットであり、66は該タブレット65上の加工メニュ
ー67を指示するために用いるスタイラスペンである。
【0021】図6は本発明に係るスリット状切込加工の
定義手順を示す流れ図であり、図7は図6におけるNC
加工データ生成手順の詳細な流れ図である。
【0022】図6及び図7の流れ図に従い、図1〜図5
を参照して、本発明のスリット状切込加工を含む加工プ
ログラムの生成方法を説明する。図6のステップS70
において、まず従来例と同様にタブレット65及びスタ
イラスペン66を用いて、図2に示されるような加工形
状を図形表示装置60の表示画面上で定義する。
【0023】次に図6のステップS71において、タブ
レット65上の加工メニュー67のうちからスリット状
切込加工のメューを選択し、往復加工である要素5をス
タイラスペン66を用いて図形表示装置60の表示画面
上で指示する。具体的にはCPU63がスタイラスペン
66により指定されたX,Y座標の位置データをタブレ
ット65から読取り、この読取りデータに基づき、RO
M61に格納されている表示プログラムを用いて、図形
表示装置60の表示画面上に指定された位置を表示す
る。この往復加工要素の指定が終わると、ステップS7
2においてCPU63は前記表示画面上の往復加工要素
5の近傍に往復加工シンボル12を表示する。具体的に
はCPU63はRAM62内に往復シンボルデータを記
憶させ、この記憶させたデータを読出して図形表示装置
60により表示させる。以下の動作もすべてCPU63
の制御により行なわれるが、各機器の動作はほぼ同一で
あるため説明は省略する。
【0024】図6のステップS73において、往復経路
要素の指定が完了したかを判別し、まだ完了していない
場合はステップS71に戻る。この例では、スリット形
状5と同様に他のスリット形状である7及び9について
も同様に往復加工の指定を行う。以上の様な加工指定が
すべて完了すると、ステップS73の判別結果がYES
となるので、次のステップS74において加工属性の指
定、すなわち加工開始点1及び加工終了点2の定義を行
う。そしてステップS75において、前記ステップS7
0〜S74における加工指定に基づきスリット状切込加
工を含んだ場合にも正しいオフセット量を有するNC加
工データを作成する。
【0025】ここで図7の流れ図により、このNC加工
データ生成処理の詳細な手順を説明する。まずステップ
S80において、加工開始点1から第1加工形状要素3
までに至る加工経路、すなわちアプローチ経路のNCデ
ータブロックを出力する。このデータブロックではオフ
セット起動指令とオフセットデータの設定をおこなって
いる。そしてステップS81では、第1形状要素につな
がっている連続形状要素を探索する。図1の表示画面で
は、第1形状要素3につながっている要素は4となって
いる。この形状要素4について、ステップS82では終
端形状であるかを判別し、ステップS83では往復経路
であるかを判別する。しかしいずれの判別結果もNOで
あるためステップS82及びS83は通過して、ステッ
プS84において、そのまま加工経路データのみを出力
し、ステップS81に戻る。
【0026】次に、形状要素4につながっている要素は
スリット状要素5と形状要素6であるが、スリット加工
属性の付加されている要素を優先して処理する。即ちス
リット状要素5はステップS82における往復経路であ
るかの判定結果がYESとなるため、ステップS85に
移り、往路加工経路データとオフセット量ゼロの設定デ
ータの出力を行なう。ステップS86では、復路加工経
路データのみの出力を行なう。ステップS87では、続
けて連続形状要素の探索を行う。ステップS88では連
続する要素が往復経路であるかの判別を行なう。図1の
表示画面では、スリット状要素5につながる要素は6で
ありスリット状要素ではないので、ステップS88の判
別結果はNOとなりステップS89に移り、加工経路及
びオフセット量の復帰データを出力し、ステップS81
に戻る。
【0027】この後は上記の処理手順と同様に、形状要
素6につながる形状要素(スリット状要素7及び9を含
む)について順次NCデータブロックを出力していく。
そして、加工形状の終端形状である要素11まで到達す
ると、ステップS82における終端形状であるかの判別
結果がYESとなり、ステップS90に移る。ステップ
S90ではその加工経路データのみを出力し、ステップ
S91では最後に加工終了点2へ向かうエスケープ経路
データ(オフセットキャンセルブロック)を出力する。
このようにして出力されたNCデータのリストである加
工プログラムが図4に示される。
【0028】図4のNC加工プログラム示される各デー
タブロックを逐次説明する。まずブロック40では、変
数H50にオフセット量を代入する。これは、この変数
H50を後のオフセット量の設定ブロックに用いるため
である。次にブロック41では座標系の設定を行い、ブ
ロック42では加工経路20に相当するオフセット起動
ブロックデータを出力する。この時オフセットを行うた
めオフセット番号H1にオフセット量(変数H50)を
代入しオフセットが有効となるようにしている。
【0029】ブロック43では、続いて加工経路21に
相当するブロックを出力する。続くブロック44は、加
工経路22に相当し、ここでもオフセットが有効となっ
ている。ただしオフセット量は一度設定すると以後変更
されるまで変化しないため、ブロック44ではオフセッ
ト量の設定は行っていない。次のブロック45ではスリ
ット状要素5を加工するブロックでオフセットは行わな
いので、オフセット番号H1にオフセット量としてゼロ
を代入しオフセットを行わせないようにしている。続く
ブロック46は加工経路24に相当し、ここでもオフセ
ット量はゼロのままであるので、オフセット量の設定は
行っていない。そしてブロック47は加工経路25に相
当しており、ここではオフセットを有効とするため、オ
フセット番号H1にオフセット量(変数H50)を代入
しオフセットを有効にしている。以後、同様にスリット
状要素7及び9ではオフセットが無効になるようにオフ
セット量をゼロにし、その他の加工経路ではオフセット
が有効になるようにスリット状要素の加工経路の出口ブ
ロックで再度オフセット量を設定するようにしている。
ブロック52は加工経路33に相当しており、加工終了
点に向かうオフセットキャンセルブロックである。そし
て最終のプログラムエンドブロック53で加工終了とな
る。
【0030】なお上記実施例ではワイヤ放電加工による
スリット加工の例について説明したが、オフセットを行
わない他の加工方法についても、本発明がすべて適用で
きることは言うまでもない。たとえば、ワイヤ放電加工
によるコーナ部での強制切込み加工などにも適用するこ
とが可能である。
【0031】また本発明においては、NC加工要素毎に
その加工経路上の工具オフセット量を第1の設定値とす
る場合と、第2の設定値(即ちゼロ)とする場合の選択
指示を図形表示画面上において行なうと、この選択指示
に基づきそれぞれの場合のNC加工データが自動生成さ
れるものである。従って広くNC加工要素毎にその加工
位置の補正量を複数、例えば第1の設定値とする場合
と、第2の設定値とする場合と、第3の設定値(例えば
ゼロ)とする場合のように設け、前記加工位置補正量を
いずれの設定値とするかの選択指示を図形表示画面上に
おいて行なうと、この選択指示に基づきそれぞれの場合
のNC加工データを自動生成することが本発明により可
能となるものである。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被加工物
の加工形状を形成する加工要素にスリット状切込加工要
素のようにオフセットを無効とする加工要素が含まれて
いる場合にも、CAD/CAM装置においてこれらを指
定して図形表示画面上に定義することにより、オフセッ
トを無効とする加工要素の加工経路上では工具補正量が
ゼロとなり、その他の加工要素の加工経路上では工具補
正量が指定された値となるように逐次NC加工データを
自動生成するようにしたのでCAD/CAM装置におけ
るNC加工プログラムの生成効率が増大すると共にNC
加工プログラムの信頼性が向上するという効果が期待で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るCAD/CAM装置の加工形状表
示画面例を示す図である。
【図2】図1のスリット状切込加工要素を定義する前の
加工形状表示画面例を示す図である。
【図3】図1のスリット状切込加工を含む加工軌跡を表
示する説明図である。
【図4】本発明に係るCAD/CAM装置により自動生
成されるNC加工プログラム例を示す図である。
【図5】本発明に係るCAD/CAM装置の構成を示す
ブロック図である。
【図6】本発明に係るスリット状切込加工の定義手順を
示す流れ図である。
【図7】図6におけるNC加工データ生成手順の詳細な
流れ図である。
【図8】従来のCAD/CAM装置の図形表示画面例を
示す図である。
【図9】図8のNC加工における加工プログラム例を示
す図である。
【図10】図8のNC加工におけるオフセット加工を説
明する図である。
【図11】従来のNC加工におけるスリット状切込加工
を説明する図である。
【図12】従来のCAD/CAM装置の加工形状表示画
面例を示す図である。
【図13】従来のスリット状切込加工を行う場合の処理
手順を示す流れ図である。
【図14】図12のスリット状切込加工要素を加工する
ためのNC加工プログラム例を示す図である。
【符号の説明】
1,107 加工開始点 2,108 加工終了点 3〜11,100〜106,160〜163 形状要素 5,7,9 スリット状切込加工要素 12〜14 往復加工シンボル 20〜22,25,28,31〜33,109〜117
オフセット加工経路 23,24,26,27,29,30,161,162
非オフセット加工経路 40,130 オフセット量設定ブロック 41,131 座標系の設定ブロック 42,132 オフセット起動ブロック 43〜51,133〜139 加工軌跡ブロック 52,140 オフセットキャンセルブロック 53,141 プログラムエンドブロック 60 図形表示装置 61 ROM 62 RAM 63 CPU 64 キーボード 65 タブレット 66 スタイラスペン 67 加工メニュー 150,169 所望の形状 167,168 加工軌跡の交点 171〜173 分割修正した形状要素 190〜192,193 オフセット量をゼロにする修
正ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/403 F

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の加工形状を形成する各加工要
    素をCADまたはCAM装置における図形表示画面上で
    定義し、前記加工要素にスリット状切込加工要素が含ま
    れる場合には、前記スリット状切込加工要素を指定して
    その往復加工経路を前記図形表示画面上で定義し、前記
    図形表示画面上で定義済みのスリット状切込加工要素の
    往復加工経路の近傍に往復加工シンボルを表示し、前記
    定義済みの加工形状を形成する各加工要素に基づき、ス
    リット状切込加工要素の往復加工経路上では工具補正量
    がゼロとなり、その他の加工要素の加工経路上では工具
    補正量が指定された値となるように逐次数値制御加工デ
    ータを自動生成することにより数値制御加工プログラム
    を生成することを特長とするCAD/CAM装置におけ
    る加工プログラムの生成方法。
JP3051289A 1991-03-15 1991-03-15 Cad/cam装置における加工プログラムの生成方法 Expired - Lifetime JP2584356B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3051289A JP2584356B2 (ja) 1991-03-15 1991-03-15 Cad/cam装置における加工プログラムの生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3051289A JP2584356B2 (ja) 1991-03-15 1991-03-15 Cad/cam装置における加工プログラムの生成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04289056A JPH04289056A (ja) 1992-10-14
JP2584356B2 true JP2584356B2 (ja) 1997-02-26

Family

ID=12882772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3051289A Expired - Lifetime JP2584356B2 (ja) 1991-03-15 1991-03-15 Cad/cam装置における加工プログラムの生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2584356B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994025909A1 (en) * 1993-04-23 1994-11-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Numeric controller of machine tool and method of generating numeric control program
CN107073613B (zh) 2014-09-24 2019-04-16 三菱电机株式会社 线放电加工装置及半导体晶片的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04289056A (ja) 1992-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5150305A (en) Numerical control system providing graphic machining simulation
CN108369407B (zh) 刀具路径修正装置及刀具路径修正方法
EP0078856B1 (en) Numerical control device
JPH02293903A (ja) Cad/cam装置
JP2021119478A (ja) 情報処理装置
CN110199230B (zh) 加工程序修正装置以及加工程序修正方法
JPS63104104A (ja) 自動プログラミングシステム
US5595463A (en) Area machining method
JP2584356B2 (ja) Cad/cam装置における加工プログラムの生成方法
JP7339069B2 (ja) 加工プログラム生成支援装置
JP2836633B2 (ja) 数値制御情報作成機能における加工工程決定装置
JP2630684B2 (ja) ワイヤ放電加工方法及びその装置
JP2821245B2 (ja) 加工領域指定装置
JPH03174604A (ja) 数値制御情報作成装置
JP3977458B2 (ja) 対話形自動プログラミング装置
JP2584229B2 (ja) Cad/cam自動プログラミング装置
JP3564721B2 (ja) Cad/cam装置
WO2023112206A1 (ja) 図形データ編集装置、加工プログラム作成装置、および図形データ編集方法
JPH069007B2 (ja) 複合曲面のncデ−タ作成方法
KR102035464B1 (ko) 프로그램 생성 장치 및 프로그램 생성 장치에 있어서의 프로그램 생성 방법
JP2780446B2 (ja) 放電加工装置
JPH0724690A (ja) 工具径路作成方法
JPH0212309A (ja) Cad/cam装置
JPH07191721A (ja) 板金加工用ncデータ生成装置
JPH03156506A (ja) 対話型数値制御装置又は自動プログラミング装置のncプログラム作成方法

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees