JP2584261Y2 - 表示部付き鏡 - Google Patents

表示部付き鏡

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JP2584261Y2
JP2584261Y2 JP3952993U JP3952993U JP2584261Y2 JP 2584261 Y2 JP2584261 Y2 JP 2584261Y2 JP 3952993 U JP3952993 U JP 3952993U JP 3952993 U JP3952993 U JP 3952993U JP 2584261 Y2 JP2584261 Y2 JP 2584261Y2
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正敏 石橋
佳信 尾原
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鏡の表面に表示部を有
し、水滴で曇った鏡に所定の記号を表示可能な表示部付
き鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば浴室や洗面台等、湿度が
高い場所に設置される鏡の表面に表示部を設け、この表
示部に例えば宣伝用あるいは装飾用の文字や図形、絵等
をペイント等で描いた表示部付き鏡が広く知られてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
表示部付き鏡では、鏡の表面に設けられた表示部にペイ
ント等で文字や図形、絵等を描くため、この表示部は鏡
としての機能を失ってしまう。即ち、鏡の表面に表示部
を設けると、実際に鏡として利用できる面積が減少する
という問題点を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の表示部付き鏡
は、上記の課題を解決するために、鏡の表面に表示部を
有し、水滴により曇った鏡に所定の記号を表示可能な表
示部付き鏡であって、記号の形状と略等しい形状を有す
る凸部が表面に形成された伝熱板と、正特性サーミスタ
からなる発熱体を内部に備え、全体を電気絶縁性被覆材
料にて被覆されたヒータとを備え、上記表示部の背面に
上記凸部を密着して伝熱板が設けられ、この伝熱板の背
面に上記ヒータが固定されていることを特徴としてい
る。
【0005】
【作用】上記の構成によれば、正特性サーミスタからな
る発熱体を内部に備え、全体を電気絶縁性被覆材料にて
被覆されたヒータは、通電後に所定温度まで迅速に温度
上昇し、所定温度に達すると、その温度を保つことにな
る。一方、伝熱板は、記号の形状と略等しい形状を有す
る凸部が表面に形成されており、この凸部が表示部の背
面に密着している。このため、ヒータで発生する熱は、
伝熱板を介して、表示部における伝熱板の凸部が密着し
ている箇所に対応する部位のみに伝達される。即ち、表
示部は、伝熱板の凸部の形状と等しい形状を有する部位
のみが暖められる。
【0006】それゆえ、水滴により曇った表示部は、ヒ
ータで発生する熱が伝達された部位だけが暖められて水
滴が蒸発し、曇りが解消される一方、上記の熱が伝達さ
れない部位は暖められないので水滴が残り、曇った状態
を保つことになる。従って、表示部は、伝熱板の凸部の
形状と等しい形状に曇りが解消されるので、水滴による
曇りを背景として上記の記号を表示可能となる。また、
表示部は、例えばヒータに通電がなされていないとき等
には記号を表示しない。これにより、表示部は鏡として
の機能を保持したまま、記号を表示可能となる。即ち、
鏡として利用できる面積を減少させることなく、鏡の表
面に記号を表示することができる。
【0007】また、上記の構成によれば、一見、何の変
哲もない鏡が、水滴により曇ったときに記号を表示する
という意外性のため、繰り返し鏡の使用者の注目を引く
ことができる。これにより、例えば防火や防犯等の諸注
意を表示するようにすれば、使用者にその旨を喚起する
ことができる。また、例えば宣伝用に表示部が設けられ
ている場合には、その宣伝効果を高めることができる。
【0008】
【実施例】本考案の一実施例について図1ないし図7に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0009】本実施例にかかる表示部付き鏡は、図1お
よび図2に示すように、長方形の鏡1における所定の位
置、例えば鏡1表面の上部および下部に表示部1a・1
aを有している。鏡1背面における表示部1a・1aに
対応する位置には、伝熱板2・2が設けられており、鏡
1背面の中央部分には、鏡1表面における所定位置に後
述の如く防曇機能を付与するために、長方形の放熱板3
が密着して設けられている。これら伝熱板2・2および
放熱板3は、伝熱機能および放熱機能を備えるために、
熱伝導性に優れた金属、例えば銅やりん青銅、アルミニ
ウム、ステンレス等で形成されている。また、伝熱板2
・2背面および放熱板3背面には、ヒータ4…が所定間
隔で複数取り付けられている。ヒータ4…の伝熱板2・
2および放熱板3への取り付けは、接着剤等で両者を貼
着することにより行われており、ヒータ4の一面は、伝
熱板2背面もしくは放熱板3背面に密着している。
【0010】図3に示すように、上記の伝熱板2は、表
示部1aに表示を所望する記号、例えば文字や図形ある
いは絵等の形状と略等しい形状を有する凸部2a…が表
面に形成されている。そして、伝熱板2は、凸部2a…
のみが表示部1a背面に密着している。また、鏡1背面
と伝熱板2本体との間に形成される空間部2b…は、外
部と連通し、空気の流通が自在となっており、ヒータ4
…で発生する熱が篭もらないようになっている。このた
め、ヒータ4…で発生する熱は、空間部2b…を介して
鏡1背面に伝達されることはない。
【0011】尚、上記の伝熱板2および放熱板3の厚み
は、特に限定されるものではないが、例えば鏡1本体を
壁等に設置可能なように、3〜4mm程度とすればよい。
また、鏡1の厚みは、特に限定されるものではないが、
後述の如く表示部1aに記号を明確に表示することがで
きるように、5mm程度とすればよい。さらに、鏡1およ
び表示部1a・1aの大きさは、特に限定されるもので
はないが、記号を明確に表示することができるように、
なるべく大きい方が好ましい。
【0012】上記のヒータ4は、図4および図5に示す
ように、発熱体5、金属端子8・8、給電線であるリー
ド線9・9、および電気絶縁性被覆材料で形成された絶
縁ケース10で構成されている。
【0013】発熱体5は、正温度係数(Positive Tempe
rature Coefficient)を有する素材、例えばチタン酸バ
リウム等を主原料としたセラミックス半導体からなり、
室温からキュリー温度Tc (抵抗急変温度)までは低抵
抗であるが、キュリー温度Tc を越えると急峻に抵抗値
が増大する特性を有する感熱素子としての正特性サーミ
スタである。この特性により、発熱体5は、電圧が印加
されると、最初は、低温であるために抵抗値が小さくて
大電流が流れ、この結果、急激に温度が上昇する一方、
温度がキュリー温度Tc を越えると抵抗値が急峻に増大
することにより、一定温度以上には温度が上がらず、一
定温度を安定に保つこととなる。即ち、発熱体5は自己
温度制御機能を備えることができる。従って、ヒータ4
は、消費電力が少なく、温度制御回路や過熱防止回路を
省くことができ、小型化が可能となっている。また、局
部過熱による発火等の虞れや、騒音等の発生もなく、常
時通電させても電気代等が殆ど懸からない。
【0014】尚、この発熱体5は、材料組成によりキュ
リー温度Tc が、およそ30〜250 ℃の範囲で任意に設定
できる。従って、本実施例における発熱体5では、例え
ば、鏡1表面の表示部1aに記号を表示するのに有効な
温度、あるいは、鏡1表面に防曇機能を付与するのに有
効な温度が実現できるように、安全性や省電力化等を考
慮してキュリー温度Tc を設定すればよい。勿論、伝熱
板2に固定されるヒータ4の発熱体5のキュリー温度T
c と、放熱板3に固定されるヒータ4の発熱体5のキュ
リー温度Tc とを互いに異なる温度に設定してもよい。
【0015】上記の発熱体5は、扁平な円盤状をなし、
図5に示すように、上面および下面に、例えば銀塗料を
塗布して形成された電極5a・5aを備えている。
【0016】金属端子8は、発熱体5の外径にほぼ等し
い径の円形平板状をなしている。また、各金属端子8に
は、リード線9を接続するための給電部8aが形成され
ている。これら給電部8a・8aは、互いに平行とな
り、対応するリード線9・9の導入方向へ延びている。
【0017】発熱体5と金属端子8・8との電気的な接
続は、発熱体5の電極5aと金属端子8とを、例えばエ
ポキシ樹脂/銀混合の導電性接着剤で貼着することによ
り行われている。また、給電部8a・8aとリード線9
・9との電気的な接続は、給電部8a・8aの対向面側
にそれぞれ対応するリード線9を例えば半田付けするこ
とにより行われている。
【0018】絶縁ケース10は、被覆基体としての絶縁
ケース下部10aと、絶縁ケース上部10bとで構成さ
れている。この絶縁ケース10は、発熱体5および金属
端子8・8を被覆して密封、即ち、シールしている。ま
た、絶縁ケース10は、リード線9と金属端子8の給電
部8aとの半田付け部分に力学的負荷が掛かって断線等
が起こらないように、リード線9・9の金属端子8側末
端部も覆うようになっている。
【0019】上記の絶縁ケース10は、射出成形等によ
り予め成形された絶縁ケース下部10aに発熱体5等を
収容し、射出成形用金型(図示せず)に設置した後、絶
縁ケース上部10b部分となるプラスチックを射出成形
することにより、絶縁ケース下部10aと絶縁ケース上
部10bとを一体化し形成される。これにより、発熱体
5等は絶縁ケース10内部に密封され、固定される。
【0020】絶縁ケース10は、熱収縮率が小さく、熱
伝導性や機械的強度に優れると共に、発熱体5の発熱温
度に耐え得る耐熱性、水蒸気等の水分を内部に通さない
防水性および空気を内部に通さない気密性を備えるこ
と、および、リード線9・9の被覆材料との密着性が良
好であることが必要であり、例えば、ポリアミド、ポリ
プロピレンおよびガラス繊維からなるポリマアロイ等に
よって形成されている。
【0021】また、各ヒータ4に接続されているリード
線9・9は、図1に示すように、ターミナル部材12…
を介して、先端にプラグ(図示せず)等を備えた電源コ
ード13と接続されており、この電源コード13を通じ
て外部電源であるコンセント(図示せず)と電気的に接
続されている。従って、各ヒータ4は、互いに並列に接
続されている。尚、ターミナル部材12…は、伝熱板2
背面あるいは放熱板3背面に接着剤等で貼着されてい
る。
【0022】上記のリード線9…や電源コード13は弛
まないように、金属もしくは合成樹脂からなる固定具1
4…にて鏡1背面に固定されている。固定具14…の鏡
1背面への取り付けは、接着剤等で両者を貼着すること
により行われている。
【0023】上記のヒータ4においては、金属端子8・
8の給電部8a・8aの対向面側にそれぞれリード線9
・9を接続していることにより、金属端子8・8の外面
側にはリード線9・9の接続による凹凸が生じない。従
って、この凹凸を吸収するための厚みを絶縁ケース10
に設ける必要がなく、絶縁ケース10、即ちヒータ4を
薄く形成することができる。これにより、ヒータ4を小
型化・薄型化・軽量化することができ、鏡1の背面側に
取り付け可能となると共に、発熱体5で発生する熱を効
率良く伝熱板2もしくは放熱板3に伝達することができ
る。尚、上記のヒータ4…は、スイッチ(図示せず)に
より、手動でON/OFFされるようになっている。
【0024】次に、上記構成の表示部付き鏡が、例えば
浴室や洗面台等、鏡1表面が水滴により曇り易い場所に
設置されている場合において、表示部1a・1aに記号
が表示される様子について図6および図7を参照しなが
ら、以下に説明する。尚、以下の説明においては、記号
として、鏡1表面の上部に「おやすみなさい」を、下部
に「寝タバコにご注意下さい」をそれぞれ表示する場合
を例に挙げることとする。即ち、鏡1背面の上部に設け
られた伝熱板2の凸部2a…は、「おやすみなさい」の
文字の形状と略等しい形状に形成されており、一方、鏡
1背面の下部に設けられた伝熱板2の凸部2a…は、
「寝タバコにご注意下さい」の文字の形状と略等しい形
状に形成されている。
【0025】始めに、例えばシャワーを使用する等して
湿度が高くなり、鏡1表面に細かな水滴が付着すると、
鏡1表面全体が曇った状態となる。尚、このときにはヒ
ータ4…に通電がなされておらず、従って表示部1a・
1aには何も表示されていない。
【0026】この状態でスイッチ(図示せず)をON
し、ヒータ4…への通電を開始すると、ヒータ4は正特
性サーミスタからなる発熱体5を発熱手段としているの
で、通電後に所定の温度まで迅速に温度上昇し、所定の
温度に達すると、その温度を保つことになる。よって、
伝熱板2・2に固定されたヒータ4…で発生する熱は、
伝熱板2・2を介して、表示部1a・1aにおける伝熱
板2・2の凸部2a…が密着している箇所に対応する部
位のみに伝達される。即ち、表示部1a・1aは、伝熱
板2・2の凸部2a…の形状と等しい形状を有する部位
のみが暖められる。また、放熱板3に固定されたヒータ
4…で発生する熱は、放熱板3を介して鏡1表面の中央
部分に伝達される。
【0027】すると、図6に示すように、水滴により曇
った鏡1表面(図中、説明の便宜上、曇っている部分を
網掛けで表す)に次に示すような変化が生じる。即ち、
表示部1a・1aは、ヒータ4…で発生する熱が伝達さ
れた部位だけが暖められ、温度が上昇する。このため、
表面の水滴が徐々に蒸発し、曇りが解消され始める(図
中、説明の便宜上、曇りが解消され始めた部分を斜線で
表す)。また、ヒータ4…で発生する熱により同様にし
て、鏡1表面の中央部分の曇りも解消され始める。
【0028】従って、表示部1a・1aは、水滴による
曇りを背景として「おやすみなさい」および「寝タバコ
にご注意下さい」をぼんやりと表示し始める。また、鏡
1表面の中央部分には、例えば顔等がぼんやりと写し出
し始める。
【0029】さらにヒータ4…への通電を続けると、図
7に示すように、表示部1a・1aは、ヒータ4…で発
生する熱が伝達された部位の曇りが完全に解消される
(図中、説明の便宜上、曇りが解消された部分を白抜き
で表す)。また、鏡1表面の中央部分の曇りも解消され
る。一方、鏡1表面におけるヒータ4…で発生する熱が
伝達されない部位は暖められず、温度が上昇しないので
水滴が残り、曇った状態を保つことになる。
【0030】従って、表示部1a・1aは、伝熱板2・
2の凸部2a…の形状と等しい形状に曇りが解消される
ので、水滴による曇りを背景として「おやすみなさい」
および「寝タバコにご注意下さい」を明確に表示する。
また、鏡1表面の中央部分には防曇機能が付与され、例
えば顔等を鮮明に写し出すことができる。
【0031】尚、ヒータ4…への通電を開始してから、
表示部1a・1aが文字を明確に表示するまでの時間
は、発熱体5のキュリー温度Tc を変更することによ
り、任意に設定可能であるが、表示をより効果的にする
ため、および、鏡1における熱の拡散等を考慮して短い
方が好ましく、例えば2分間程度とすればよい。
【0032】このように、上記構成によれば、水滴によ
り曇った表示部1a・1aは、ヒータ4…で発生する熱
が伝達された部位だけが暖められて水滴が蒸発し、曇り
が解消される一方、上記の熱が伝達されない部位は暖め
られないので水滴が残り、曇った状態を保つことにな
る。従って、表示部1a・1aは、伝熱板2・2の凸部
2a…の形状と等しい形状に曇りが解消されるので、水
滴による曇りを背景として、例えば文字や図形あるいは
絵等の記号を表示可能となる。また、表示部1a・1a
は、ヒータ4…に通電がなされていないとき、あるいは
ヒータ4…への通電を開始してから長時間が経ったとき
には、記号を表示しない。これにより、表示部1a・1
aは、鏡としての機能を保持したまま、所定の記号を表
示可能となる。即ち、上記構成の表示部付き鏡は、鏡と
して利用できる面積を減少させることなく、鏡1表面に
記号を表示することができる。
【0033】また、上記構成によれば、一見、何の変哲
もない鏡1が、水滴により曇ったときに記号を表示する
という意外性のため、繰り返し鏡1の使用者の注目を引
くことができる。これにより、例えば防火や防犯等の諸
注意を表示するようにすれば、使用者にその旨を喚起す
ることができる。また、例えば宣伝用に表示部1a・1
aが設けられている場合には、その宣伝効果を高めるこ
とができる。
【0034】尚、上記の実施例では、表示部1a・1a
に表示される記号として文字を例に挙げて説明したが、
勿論、表示される記号は、上記の文字に限定されるもの
ではない。また、上記の実施例においては、表示部1a
・1aが鏡1の上部および下部に設けられている場合を
例に挙げて説明したが、表示部1aの個数や表示部1a
を設ける位置等は、特に限定されるものではない。ま
た、伝熱板2および放熱板3に固定されるヒータ4の個
数、並びに、ヒータ4…の配置は、表示部1aや鏡1の
大きさ等に応じて適宜変更すればよい。そして、ヒータ
4および発熱体5の形状は、上記の扁平な円盤状や円形
平板状に限定されるものではなく、例えば角板状等の種
々の形状であってもよい。
【0035】また、上記の実施例では、発熱体5を内部
に1個備えたヒータ4を用いた場合を例に挙げて説明し
たが、ヒータが内部に備える発熱体5の個数は、1個に
限定されるものではなく、複数個であってもよい。この
場合、ヒータ内部に備える発熱体5の個数は、表示部1
aや鏡1の大きさ等に応じて適宜変更すればよい。発熱
体5を複数個備えたヒータを用いると、リード線9…の
本数が減少するので、ターミナル部材12…によるリー
ド線9…同士の接続が容易となり、また、伝熱板2・2
および放熱板3へのヒータの取り付けも簡略化される。
尚、ヒータ内部に備える発熱体5…は、例えば一対の金
属端子により、互いに並列となるように電気的に接続す
ればよい。
【0036】さらに、上記の実施例では、鏡1、伝熱板
2・2および放熱板3の形状を長方形としたが、鏡1、
伝熱板2・2および放熱板3の形状は、勿論、長方形に
限定されるものではなく、例えば円形や菱形等の種々の
形状であってもよい。その上、上記の実施例では、ヒー
タ4が扁平な円盤状に形成されている場合を一例に挙げ
て説明したが、発熱体5で発生した熱を効率良く伝熱板
2あるいは放熱板3に伝達することができる形状であれ
ば、ヒータ4の形状は上記の実施例に限定されず、例え
ば直方体状であってもよい。
【0037】
【考案の効果】本考案の表示部付き鏡は、以上のよう
に、記号の形状と略等しい形状を有する凸部が表面に形
成された伝熱板と、正特性サーミスタからなる発熱体を
内部に備え、全体を電気絶縁性被覆材料にて被覆された
ヒータとを備え、表示部の背面に上記凸部を密着して伝
熱板が設けられ、この伝熱板の背面に上記ヒータが固定
されている構成である。
【0038】このため、ヒータで発生する熱は、伝熱板
を介して、表示部における伝熱板の凸部が密着している
箇所に対応する部位のみに伝達される。それゆえ、水滴
により曇った表示部は、ヒータで発生する熱が伝達され
た、伝熱板の凸部の形状と等しい形状を有する部位だけ
が暖められて水滴が蒸発し、曇りが解消される一方、上
記の熱が伝達されない部位は暖められないので水滴が残
り、曇った状態を保つことになる。従って、表示部は、
伝熱板の凸部の形状と等しい形状に曇りが解消されるの
で、水滴による曇りを背景として上記の記号を表示可能
となる。また、表示部は、例えばヒータに通電がなされ
ていないとき等には記号を表示しない。これにより、表
示部は鏡としての機能を保持したまま、記号を表示可能
となる。即ち、鏡として利用できる面積を減少させるこ
となく、鏡の表面に記号を表示することができるという
効果を奏する。
【0039】また、上記の構成によれば、一見、何の変
哲もない鏡が、水滴により曇ったときに記号を表示する
という意外性のため、繰り返し鏡の使用者の注目を引く
ことができる。これにより、例えば防火や防犯等の諸注
意を表示するようにすれば、使用者にその旨を喚起する
ことができる。また、例えば宣伝用に表示部が設けられ
ている場合には、その宣伝効果を高めることができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における表示部付き鏡の背面
図である。
【図2】上記表示部付き鏡の断面図である。
【図3】上記表示部付き鏡の要部を示す断面図である。
【図4】上記表示部付き鏡のヒータを部分断面で示す概
略の正面図である。
【図5】上記ヒータの内部構成を示す断面図である。
【図6】上記表示部付き鏡の表示部に文字が表示され始
めた状態を示す正面図である。
【図7】上記表示部に文字が鮮明に表示されている状態
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 鏡 1a 表示部 2 伝熱板 2a 凸部 2b 空間部 3 放熱板 4 ヒータ 5 発熱体 9 リード線 10 絶縁ケース(電気絶縁性被覆材料) 12 ターミナル部材 14 固定具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47G 1/00 H05B 3/14 H05B 3/20

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鏡の表面に表示部を有し、水滴により曇っ
    た鏡に所定の記号を表示可能な表示部付き鏡であって、 記号の形状と略等しい形状を有する凸部が表面に形成さ
    れた伝熱板と、正特性サーミスタからなる発熱体を内部
    に備え、全体を電気絶縁性被覆材料にて被覆されたヒー
    タとを備え、 上記表示部の背面に上記凸部を密着して伝熱板が設けら
    れ、この伝熱板の背面に上記ヒータが固定されているこ
    とを特徴とする表示部付き鏡。
JP3952993U 1993-07-20 1993-07-20 表示部付き鏡 Expired - Lifetime JP2584261Y2 (ja)

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