JP2583997Y2 - スライドドアを有するキャビンの後窓構造 - Google Patents
スライドドアを有するキャビンの後窓構造Info
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- JP2583997Y2 JP2583997Y2 JP1387392U JP1387392U JP2583997Y2 JP 2583997 Y2 JP2583997 Y2 JP 2583997Y2 JP 1387392 U JP1387392 U JP 1387392U JP 1387392 U JP1387392 U JP 1387392U JP 2583997 Y2 JP2583997 Y2 JP 2583997Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- cabin
- door
- upper roller
- cab
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Window Of Vehicle (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建設機械のキャビンの構
造に係り、特にスライドドアを有するキャビンの後窓構
造に関する。
造に係り、特にスライドドアを有するキャビンの後窓構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーショベル等のキャビン、特に図4
に上半部を示すように上部が前傾した形状のキャビン2
1においては、スライドドア22を矢示し方向に開けた
とき、オペレータの乗降口を大きくするために、ドア2
2に設けた図示しないアッパローラをキャビン21内に
設けられているローラガイドに沿って1点鎖線のように
後窓部23まで移動させなければならない。
に上半部を示すように上部が前傾した形状のキャビン2
1においては、スライドドア22を矢示し方向に開けた
とき、オペレータの乗降口を大きくするために、ドア2
2に設けた図示しないアッパローラをキャビン21内に
設けられているローラガイドに沿って1点鎖線のように
後窓部23まで移動させなければならない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このようにするために
は図5(図4のE−E断面)に示すようにキャビン21
のルーフパネル24の下部の内側に設けられているロー
ラガイド25に、ドア22に設けられているローラブラ
ケット26上のローラ27を係合させるために外側から
内側に通ずる開口部28が必要となるが、この開口部2
8が大きいと外観上見苦しくなり、デザイン上問題があ
る。
は図5(図4のE−E断面)に示すようにキャビン21
のルーフパネル24の下部の内側に設けられているロー
ラガイド25に、ドア22に設けられているローラブラ
ケット26上のローラ27を係合させるために外側から
内側に通ずる開口部28が必要となるが、この開口部2
8が大きいと外観上見苦しくなり、デザイン上問題があ
る。
【0004】本考案はこれに鑑み、アッパレールの移動
を確保しながら開口部を最小限としてデザイン上の問題
をなくしたスライドドアを有するキャビンの後窓構造を
提供して従来技術の持つ欠点の解消を図ることを目的と
してなされたものである。
を確保しながら開口部を最小限としてデザイン上の問題
をなくしたスライドドアを有するキャビンの後窓構造を
提供して従来技術の持つ欠点の解消を図ることを目的と
してなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の問題点を
解決する手段として本考案のスライドドアを有するキャ
ビンの後窓構造は、側壁の縁からキャブ内側に凹ませた
段差部6を有するルーフパネル5と、前記段差部6をキ
ャブ乗降口から隣接するキャブ側面の範囲に渡り切欠き
して設けたスライドドア8のアッパローラブラケット1
1が横行する開口10と、前記開口10に面してスライ
ドドア8のアッパスライドレール12が位置するように
設けた逆L形インナパネルと、前記開口10を横断し前
記アッパスライドレール12と係合するアッパローラ1
3を有するアッパローラブラケット11を備えたスライ
ドドア8とからなるスライドドアのアッパスライドレー
ル構造としたキャビンにおいて、前記キャブ側面をガラ
ス壁9にて構成し、該ガラス壁9が前記開口10に面し
て覆う部分を切欠き9aすることにより、前記アッパロ
ーラブラケット11の横行を可能にするとともに、切欠
いた9aの縁を前記逆L形インナパネルに接合し、切欠
かないガラス壁の縁をルーフパネル5の段差部6に接合
した構成としたものである。
解決する手段として本考案のスライドドアを有するキャ
ビンの後窓構造は、側壁の縁からキャブ内側に凹ませた
段差部6を有するルーフパネル5と、前記段差部6をキ
ャブ乗降口から隣接するキャブ側面の範囲に渡り切欠き
して設けたスライドドア8のアッパローラブラケット1
1が横行する開口10と、前記開口10に面してスライ
ドドア8のアッパスライドレール12が位置するように
設けた逆L形インナパネルと、前記開口10を横断し前
記アッパスライドレール12と係合するアッパローラ1
3を有するアッパローラブラケット11を備えたスライ
ドドア8とからなるスライドドアのアッパスライドレー
ル構造としたキャビンにおいて、前記キャブ側面をガラ
ス壁9にて構成し、該ガラス壁9が前記開口10に面し
て覆う部分を切欠き9aすることにより、前記アッパロ
ーラブラケット11の横行を可能にするとともに、切欠
いた9aの縁を前記逆L形インナパネルに接合し、切欠
かないガラス壁の縁をルーフパネル5の段差部6に接合
した構成としたものである。
【0006】
【作用】上記構成により、スライドドアを閉めた時、後
窓はルーフパネルの段差部の周りの開口部の切欠きを残
してカバーしており、これにより開口部の外側露出部分
を小さくすることができる。
窓はルーフパネルの段差部の周りの開口部の切欠きを残
してカバーしており、これにより開口部の外側露出部分
を小さくすることができる。
【0007】
【実施例】図1は本考案にかかるスライドドアを有する
キャビンの後窓構造の一実施例を示す上半分の側面図、
図2は図1の部分拡大図、図3は図1の各断面を示し、
(a)はA−A断面、(b)はB−B断面、(c)はC
−C断面、(d)はD−D断面である。
キャビンの後窓構造の一実施例を示す上半分の側面図、
図2は図1の部分拡大図、図3は図1の各断面を示し、
(a)はA−A断面、(b)はB−B断面、(c)はC
−C断面、(d)はD−D断面である。
【0008】以下、本考案を図1乃至図3に示す一実施
例を参照して説明する。本考案はフロントピラー2とセ
ンタピラー3、およびリヤピラー4とを骨組みとして、
その外面をルーフパネル5および段差部6によりカバー
して連結し、該段差部6の前側面に乗降口7を備えて、
該乗降口7をスライドドア8により開閉するようにした
キャビン1において、後窓9を全面ガラスとして前記段
差部6の後部に接着することにより、ルーフパネル5と
の間を最小隙間に保持すると共に、前記センタピラー3
の上面に設けた開口部10のカバー部分に、アッパロー
ラブラケット11の移動との干渉防止用の切欠き9aを
設けたものにより構成されている。
例を参照して説明する。本考案はフロントピラー2とセ
ンタピラー3、およびリヤピラー4とを骨組みとして、
その外面をルーフパネル5および段差部6によりカバー
して連結し、該段差部6の前側面に乗降口7を備えて、
該乗降口7をスライドドア8により開閉するようにした
キャビン1において、後窓9を全面ガラスとして前記段
差部6の後部に接着することにより、ルーフパネル5と
の間を最小隙間に保持すると共に、前記センタピラー3
の上面に設けた開口部10のカバー部分に、アッパロー
ラブラケット11の移動との干渉防止用の切欠き9aを
設けたものにより構成されている。
【0009】前記キャビン1内には上部にガイドレール
12が外周に沿って設けられ、スライドドア8に設けら
れたアッパローラブラケット11上のアッパローラー1
3がガイドレール12に沿って移動できるようになって
いる。また、図示しないセンタローラおよびロアローラ
もそれぞれのローラガイドに沿って移動すると、スライ
ドドア8は乗降口7を開閉できるようになっている。前
記開口部10は、図1に示すように前記センタピラー3
の上面の前後方向に、所望長さで、かつ適宜高さの細長
い矩形状で、外周面から内側に連通するように形成され
ている。本考案の後窓9は窓枠部分を黒くセラミックコ
ーティングした全面ガラス(合成樹脂でもよい)で構成
され、キャビン1の後部側の段差部6に接着して取付け
られている。これによりルーフパネル5との隙間は図2
に示すように接近して最小となっており、開口部10と
の隙間は切欠き9aだけ大きくなっている。また、乗降
口7側のルーフパネル5と段差部6との隙間sは開口部
10の高さ分だけ空いているが、ドア8を閉めた時は、
図3(a)に示すようにルーフパネル5の段差部6 とド
ア8は隙間sが保持される。さらに図3(b)に示すよ
うにルーフパネル5とドア8とも隙間sに保持される。
しかしながら図3(c)に示すようにルーフパネル5と
後窓9との隙間はアッパローラブラケット11を通すた
めにやや大きくなっており、この隙間が切欠部9aに一
致するようになっている。また図3(d)に示すように
ルーフパネル5の段差部6と後窓9とは隙間sに保持さ
れている。
12が外周に沿って設けられ、スライドドア8に設けら
れたアッパローラブラケット11上のアッパローラー1
3がガイドレール12に沿って移動できるようになって
いる。また、図示しないセンタローラおよびロアローラ
もそれぞれのローラガイドに沿って移動すると、スライ
ドドア8は乗降口7を開閉できるようになっている。前
記開口部10は、図1に示すように前記センタピラー3
の上面の前後方向に、所望長さで、かつ適宜高さの細長
い矩形状で、外周面から内側に連通するように形成され
ている。本考案の後窓9は窓枠部分を黒くセラミックコ
ーティングした全面ガラス(合成樹脂でもよい)で構成
され、キャビン1の後部側の段差部6に接着して取付け
られている。これによりルーフパネル5との隙間は図2
に示すように接近して最小となっており、開口部10と
の隙間は切欠き9aだけ大きくなっている。また、乗降
口7側のルーフパネル5と段差部6との隙間sは開口部
10の高さ分だけ空いているが、ドア8を閉めた時は、
図3(a)に示すようにルーフパネル5の段差部6 とド
ア8は隙間sが保持される。さらに図3(b)に示すよ
うにルーフパネル5とドア8とも隙間sに保持される。
しかしながら図3(c)に示すようにルーフパネル5と
後窓9との隙間はアッパローラブラケット11を通すた
めにやや大きくなっており、この隙間が切欠部9aに一
致するようになっている。また図3(d)に示すように
ルーフパネル5の段差部6と後窓9とは隙間sに保持さ
れている。
【0010】つぎに作動を説明する。図1のドア8閉め
の状態では、開口部10は切欠部9aのみが露出してい
るが、後窓9の大きさが目立っために切欠部9aが特に
目立つことはない。また、ドア8を後方にスライドさせ
た状態では、ドア8により開口部10の後半は隠れ、前
半が露出することになるが、この場合は大きな乗降口7
を通してキャビン1内も露出するため、特に比較的小さ
い開口部10の露出がデザイン上問題となる可能性は少
なくなるのである。
の状態では、開口部10は切欠部9aのみが露出してい
るが、後窓9の大きさが目立っために切欠部9aが特に
目立つことはない。また、ドア8を後方にスライドさせ
た状態では、ドア8により開口部10の後半は隠れ、前
半が露出することになるが、この場合は大きな乗降口7
を通してキャビン1内も露出するため、特に比較的小さ
い開口部10の露出がデザイン上問題となる可能性は少
なくなるのである。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、フロント
ピラーとセンタピラー、およびリヤピラーとを骨組みと
して、その外面をルーフパネルおよび段差部によりカバ
ーして連結し、該段差部の側面に乗降用の開口部を備え
て、該開口部を乗降口としてスライドドアにより開閉す
るようにしたキャビンにおいて、後窓を全面ガラスと
し、前記段差部の後部に接着することにより、ルーフパ
ネルとの間を最小隙間に保持すると共に、前記センタピ
ラーの上面に設けた開口部のカバー部分に、アッパロー
ラブラケットの移動との干渉防止用の切欠きを設けたか
ら、開口部の大部分が後窓の全面ガラスによりカバーさ
れ、また、開口部の露出している部分も後窓の大きさと
比較して小さいために、外観品質が向上する。
ピラーとセンタピラー、およびリヤピラーとを骨組みと
して、その外面をルーフパネルおよび段差部によりカバ
ーして連結し、該段差部の側面に乗降用の開口部を備え
て、該開口部を乗降口としてスライドドアにより開閉す
るようにしたキャビンにおいて、後窓を全面ガラスと
し、前記段差部の後部に接着することにより、ルーフパ
ネルとの間を最小隙間に保持すると共に、前記センタピ
ラーの上面に設けた開口部のカバー部分に、アッパロー
ラブラケットの移動との干渉防止用の切欠きを設けたか
ら、開口部の大部分が後窓の全面ガラスによりカバーさ
れ、また、開口部の露出している部分も後窓の大きさと
比較して小さいために、外観品質が向上する。
【図1】本考案にかかるスライドドァを有するキャビン
の後窓構造の一実施例を示す側面の説明図である。
の後窓構造の一実施例を示す側面の説明図である。
【図2】図1の開口部の拡大を示す説明図である。
【図3】図1の各断面を示し(a)はA−A断面、
(b)はB−B断面、(c)はC−C断面、(d)はD
−D断面の説明図である。
(b)はB−B断面、(c)はC−C断面、(d)はD
−D断面の説明図である。
【図4】従来のスライドドァを有するキャビンの上部の
みを示す側面の説明図である。
みを示す側面の説明図である。
【図5】図4のE−E断面を示す説明図である。
1 キャビン 2 フロントピラー 3 センタピラー 4 リヤピラー 5 ルーフパネル 6 段差部 7 乗降口 8 スライドドア 9 後窓 9a 切欠き 10 開口部10 11 アッパローラブラケット
Claims (1)
- 【請求項1】 側壁の縁からキャブ内側に凹ませた段差
部6を有するルーフパネル5と、前記段差部6をキャブ
乗降口から隣接するキャブ側面の範囲に渡り切欠きして
設けたスライドドア8のアッパローラブラケット11が
横行する開口10と、前記開口10に面してスライドド
ア8のアッパスライドレール12が位置するように設け
た逆L形インナパネルと、前記開口10を横断し前記ア
ッパスライドレール12と係合するアッパローラ13を
有するアッパローラブラケット11を備えたスライドド
ア8とからなるスライドドアのアッパスライドレール構
造としたキャビンにおいて、前記キャブ側面をガラス壁
9にて構成し、該ガラス壁9が前記開口10に面して覆
う部分を切欠き9aすることにより、前記アッパローラ
ブラケット11の横行を可能にするとともに、切欠いた
9aの縁を前記逆L形インナパネルに接合し、切欠かな
いガラス壁の縁をルーフパネル5の段差部6に接合した
ことを特徴とするスライドドアを有するキャビンの後窓
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1387392U JP2583997Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | スライドドアを有するキャビンの後窓構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1387392U JP2583997Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | スライドドアを有するキャビンの後窓構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0567659U JPH0567659U (ja) | 1993-09-07 |
JP2583997Y2 true JP2583997Y2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=11845354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1387392U Expired - Lifetime JP2583997Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | スライドドアを有するキャビンの後窓構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583997Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-13 JP JP1387392U patent/JP2583997Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0567659U (ja) | 1993-09-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |