JP2583866B2 - 水晶発振子組立方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、角型水晶発振子の組立を行なう水晶発振子
組立方法に関するものである。

従来の技術 近年、水晶発振子の需要は年々高まっており、角型水
晶発振子の組立装置も需要なものとなってきている。

従来のこの種の組立装置の一例を、以下図面を参考に
しながら説明する。

第３図は、従来の角型水晶発振子組立装置の構成を示
すものであり、１はブランク（角型水晶板）、２はホル
ダーである。３はチャック、４は接着剤塗布ノズルであ
る。第４図は、この種の角型水晶発振子組立装置におけ
る作業工程を示す。工程５ではチャックでブランクを把
持する。工程６でホルダーに接着剤を一次塗布し、工程
７でブランクをホルダーに移載する。工程８で接着剤の
二次塗布を行ない、作業は４工程で終了している。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、接着剤の塗布を
２回に分けて行なわなければならず、しかもホルダーの
上下方向のばらつきにより二次塗布の時にブランクがず
れるなど不良品の出る割合が高いという問題点を有して
いた。

本発明は上記問題点に鑑み、角型水晶発振子組立装置
において、接着剤の二次塗布時に発生していた不良をな
くす角型水晶発振子組立方法を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の角型水晶発振子
組立方法は、左右から直接ブランクに接着剤を塗布し、
それをホルダーに移載する工程を備えたものである。

作用 本発明は上記した構成によって、接着剤塗布作業を一
回で行なうことにより、二次塗布時に発生していたブラ
ンクのずれや接着ミスを防ぐことができる。

実 施 例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。

第１図は本発明の一実施例における角型水晶発振子組
立装置の構成を示すものである。第１図において、１は
ブランク、２はホルダーである。３はチャック、４は接
着剤塗布ノズルである。

以上のように構成された角型水晶発振子組立装置につ
いて、以下第２図を用いてその動作を説明する。まず第
２図は作業工程を示すものであって、工程９ではチャッ
クでブランクを把持している。工程10でブランクに接着
剤を塗布し、工程11→工程12でブランクをホルダーに移
載し、３工程で作業を終了している。

以上のように本実施例によれば、接着剤塗布を直接ブ
ランクに左右から行なうことにより、接着剤塗布作業を
２回に分けることなく作業を行なうことができる。

発明の効果 以上のように本発明は、接着剤を左右から直接ブラン
クに塗布することにより、従来のような二次塗布を行な
う必要がなくなり、二次塗布時に発生していた不良を防
ぐことができる。

すなわち本発明は、角型水晶発振子の組立方法におけ
る工程数を少なくすることができ、しかも作業を容易な
ものとし製品の不良率を軽減することができる。つま
り、水晶発振子とホルダーとの接合作業時に、１回の接
触で支持することができるので、ホルダーが変形するこ
となく接続不良が生じることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における水晶発振子組立装置
の概略正面図、第２図は作業工程図、第３図は従来の水
晶発振子組立装置の概略正面図、第４図は同作業工程図
である。 １……ブランク、２……ホルダー、３……チャック、４
……接着剤塗布ノズル。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神田 伸二 門真市大字門真1006番地 松下電器産業 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−138391（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−116190（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−256806（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−172219（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−182109（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】薄板状部材の一部に段部を形成することに
   より高さの異なる少なくとも２つの平坦部分を設け、低
   い側の平坦部を下面より支持することにより一対のホル
   ダーを構成し、角型水晶発振子を、その両端を前記ホル
   ダーの高い側の平坦部分に上方より載置した後、接着し
   てなる水晶発振子の組立方法であって、角型水晶発振子
   を把持する工程と、把持した状態でこの角型水晶発振子
   両端の側面に直接接着剤を塗布する工程と、接着剤が塗
   布された水晶発振子を前記ホルダーに移載する工程とを
   有した水晶発振子組立方法。