JP2583582B2 - 光学素子の成形装置 - Google Patents
光学素子の成形装置Info
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- JP2583582B2 JP2583582B2 JP63204972A JP20497288A JP2583582B2 JP 2583582 B2 JP2583582 B2 JP 2583582B2 JP 63204972 A JP63204972 A JP 63204972A JP 20497288 A JP20497288 A JP 20497288A JP 2583582 B2 JP2583582 B2 JP 2583582B2
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- transfer arm
- glass material
- optical glass
- optical element
- molding
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B11/00—Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
- C03B11/06—Construction of plunger or mould
- C03B11/08—Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B35/00—Transporting of glass products during their manufacture, e.g. hot glass lenses, prisms
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、研削,研磨加工を必要とせずプレス成形の
みで高い面精度と面粗度を有する光学素子を製造するた
めの成形装置に係り、特に光学ガラス素材を載置支持し
て加熱炉及び成形室内に搬入,搬出するための搬送アー
ムに関する。
みで高い面精度と面粗度を有する光学素子を製造するた
めの成形装置に係り、特に光学ガラス素材を載置支持し
て加熱炉及び成形室内に搬入,搬出するための搬送アー
ムに関する。
一般に、光学ガラス素材を成形可能な粘度まで加熱軟
化処理し、この加熱軟化処理された光学ガラス素材を上
下の成形型にてプレス成形する光学素子の成形装置にお
いては、光学ガラス素材を加熱炉及び成形室内に搬出入
する手段として搬送アームが用いられ、この搬送アーム
は、特開昭62−182122号公報に示されるように、載置支
持した光学ガラス素材を成形室内の成形ポシントで位置
決め、停止されるようになっている。
化処理し、この加熱軟化処理された光学ガラス素材を上
下の成形型にてプレス成形する光学素子の成形装置にお
いては、光学ガラス素材を加熱炉及び成形室内に搬出入
する手段として搬送アームが用いられ、この搬送アーム
は、特開昭62−182122号公報に示されるように、載置支
持した光学ガラス素材を成形室内の成形ポシントで位置
決め、停止されるようになっている。
即ち、特開昭62−182122号公報によれば、成形室側と
搬送アームとに互いに係合かつ当接可能な係合当接部を
設け、この係合当接部が互いに係合当接した際に、搬送
アームに載置された光学ガラス素材が成形室内の成形ポ
イントまで搬送されて停止されるように構成されてい
る。
搬送アームとに互いに係合かつ当接可能な係合当接部を
設け、この係合当接部が互いに係合当接した際に、搬送
アームに載置された光学ガラス素材が成形室内の成形ポ
イントまで搬送されて停止されるように構成されてい
る。
しかしながら、上記従来の搬送アームを備えた。光学
素子の成形装置にあっては次のような問題点があった。
素子の成形装置にあっては次のような問題点があった。
即ち、光学ガラス素材を成形ポイントに位置決めする
ために成形室側と搬送アームとに互いに係合かつ当接可
能な係合当接部を設ける必要があり、また、プレス成形
時に係合当接部が高温となるため該部分の酸化が速く、
摩耗による精度劣化及びそれに伴うゴミの発明により良
好なる成形が行えないという問題点があった。
ために成形室側と搬送アームとに互いに係合かつ当接可
能な係合当接部を設ける必要があり、また、プレス成形
時に係合当接部が高温となるため該部分の酸化が速く、
摩耗による精度劣化及びそれに伴うゴミの発明により良
好なる成形が行えないという問題点があった。
さらに、ある成形の温度条件により正確な位置決めが
行われている場合にあっても、光学ガラス素材の材質の
変更等により成形の温度条件が変更された場合、搬送ア
ームに載置支持された光学ガラスの中心位置と成形ポイ
ントに位置決めするための係合当接部とが離れているた
め、温度変化による搬送アームの膨張あるいは収縮によ
り位置決め誤差が生じ、成形ポイントに光学ガラス素材
を正確に位置決めを行えない問題点があった。
行われている場合にあっても、光学ガラス素材の材質の
変更等により成形の温度条件が変更された場合、搬送ア
ームに載置支持された光学ガラスの中心位置と成形ポイ
ントに位置決めするための係合当接部とが離れているた
め、温度変化による搬送アームの膨張あるいは収縮によ
り位置決め誤差が生じ、成形ポイントに光学ガラス素材
を正確に位置決めを行えない問題点があった。
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたもの
であって、係合当接部を不要とすることで係合当接に伴
う摩耗による精度劣化及びそれに伴うゴミの発生を防止
し、さらに、成形の温度条件が変化しても、常に光学ガ
ラス素材を成形ポイントに正確な位置決めを行えるよう
にした光学素子の成形装置を提供することを目的とす
る。
であって、係合当接部を不要とすることで係合当接に伴
う摩耗による精度劣化及びそれに伴うゴミの発生を防止
し、さらに、成形の温度条件が変化しても、常に光学ガ
ラス素材を成形ポイントに正確な位置決めを行えるよう
にした光学素子の成形装置を提供することを目的とす
る。
上記目的を達成するために、本発明の光学素子の成形
装置にあっては、光学ガラス素材を加熱炉及び成形室内
の所定位置に搬送アームにより載置支持して搬入,搬出
する光学素子の成形装置において、上記搬送アームに、
上記搬送アームの線膨張率と異なる材質の棒材を上記搬
送アームに載置支持された光学ガラス素材の中心に対応
する位置を一端とし、他端を搬送アームの位置決めスト
ッパ位置となるように摺動自在に設け、上記棒材の一端
を上記搬送アームに固定された測長スタイラスに当て付
けて温度変化による上記棒材と搬送アームとの変化量の
差を検出し、上記搬送アームの位置決めストッパ位置を
アクチュエータにより補正し得るように構成してある。
装置にあっては、光学ガラス素材を加熱炉及び成形室内
の所定位置に搬送アームにより載置支持して搬入,搬出
する光学素子の成形装置において、上記搬送アームに、
上記搬送アームの線膨張率と異なる材質の棒材を上記搬
送アームに載置支持された光学ガラス素材の中心に対応
する位置を一端とし、他端を搬送アームの位置決めスト
ッパ位置となるように摺動自在に設け、上記棒材の一端
を上記搬送アームに固定された測長スタイラスに当て付
けて温度変化による上記棒材と搬送アームとの変化量の
差を検出し、上記搬送アームの位置決めストッパ位置を
アクチュエータにより補正し得るように構成してある。
上記のように構成された光学素子の成形装置によれ
ば、成形温度等の温度変化があった場合、同等の熱的影
響を受けるように設けられた搬送アームと棒材の変化量
の差を測長して搬送アームの光学ガラス素材に中心位置
と成形ポイントとの位置ずれを検知する。そして、上記
位置ずれ量に対応してアクチュエータを介して搬送アー
ムのストッパ位置を自動修正することにより常にガラス
素材の中心位置と成形ポイント(上下型の軸心)とが一
致し得るようにしてある。
ば、成形温度等の温度変化があった場合、同等の熱的影
響を受けるように設けられた搬送アームと棒材の変化量
の差を測長して搬送アームの光学ガラス素材に中心位置
と成形ポイントとの位置ずれを検知する。そして、上記
位置ずれ量に対応してアクチュエータを介して搬送アー
ムのストッパ位置を自動修正することにより常にガラス
素材の中心位置と成形ポイント(上下型の軸心)とが一
致し得るようにしてある。
以下、図面を用いて本発明の実施例について詳細に説
明する。
明する。
(第1実施例) 第1図から第3図は、本発明に係る光学素子の成形装
置の第1実施例を示し、第1図は成形装置の斜視図、第
2図は成形装置の断面図、第3図a,bは搬送アームの平
面図,正面図である。
置の第1実施例を示し、第1図は成形装置の斜視図、第
2図は成形装置の断面図、第3図a,bは搬送アームの平
面図,正面図である。
第1図及び第2図に示すように、成形装置1は、上下
の成形型2,3を装備した成形本体部4と、成形後のガラ
スレンズを上下の成形型2,3から離型させるための離型
リング駆動部5と、マガジン6上に載置された光学ガラ
ス素材7を予備加熱炉9,本加熱炉(電気炉)10及び成形
室11内の成形ポイント12に搬送するために搬送アーム駆
動部13と、装置基台14等により構成してある。
の成形型2,3を装備した成形本体部4と、成形後のガラ
スレンズを上下の成形型2,3から離型させるための離型
リング駆動部5と、マガジン6上に載置された光学ガラ
ス素材7を予備加熱炉9,本加熱炉(電気炉)10及び成形
室11内の成形ポイント12に搬送するために搬送アーム駆
動部13と、装置基台14等により構成してある。
上下の成形型2,3は、装置基台14上のテーブル15に固
定された下板16上に立設された4本の支柱17とこの周辺
を閉塞するカバー18及び上板19とにより形成された成形
室11内に配備してある。上型2は、上板19の内面に固定
されたホルダー20に取付リング21を介して固定されてお
り、下型3は、テーブル15に装備された軸受22を介して
上下動自在に支承された可動軸23に取付リング24を介し
て固定されている。25,26で示すのはヒータである。
定された下板16上に立設された4本の支柱17とこの周辺
を閉塞するカバー18及び上板19とにより形成された成形
室11内に配備してある。上型2は、上板19の内面に固定
されたホルダー20に取付リング21を介して固定されてお
り、下型3は、テーブル15に装備された軸受22を介して
上下動自在に支承された可動軸23に取付リング24を介し
て固定されている。25,26で示すのはヒータである。
上下の成形型2,3には、成形後のガラスレンズを各型
2,3から離型させるための離型リング27,28が遊嵌してあ
り、各離型リング27,28は、駆動部5を介して上下動さ
れる上下のアーム29,30を介して離型機能が発揮される
ように構成してある。下型3を固定装備した可動軸23
は、エンコーダ31を介して回転駆動される偏心カム32に
より上下駆動されるように設定してある。
2,3から離型させるための離型リング27,28が遊嵌してあ
り、各離型リング27,28は、駆動部5を介して上下動さ
れる上下のアーム29,30を介して離型機能が発揮される
ように構成してある。下型3を固定装備した可動軸23
は、エンコーダ31を介して回転駆動される偏心カム32に
より上下駆動されるように設定してある。
搬送アーム駆動部13は、搬送アーム33を進退駆動する
ためのもので、3段に設置された3個のシリンダ13a,13
b,13cを介して、搬送アーム33を予備加熱炉9,本加熱炉1
0及び成形ポイント12の各位置にて停止制御しうるよう
に設定構成してある。34a,34b,34cで示すのは、各シリ
ンダ13a,13b,13cの作動量規制用のストッパである。
ためのもので、3段に設置された3個のシリンダ13a,13
b,13cを介して、搬送アーム33を予備加熱炉9,本加熱炉1
0及び成形ポイント12の各位置にて停止制御しうるよう
に設定構成してある。34a,34b,34cで示すのは、各シリ
ンダ13a,13b,13cの作動量規制用のストッパである。
光学ガラス素材7は、ゴブ皿35を介してマガジン6上
に載置支持されており、マガジン6上のゴブ皿35は、第
3図a,bにて示すごとき搬送アーム33の先端部に形設さ
れたゴブ皿支持部(光学ガラス素材載置部)36上に移し
替えられて支持されるようになっている。第4図a,b,c
はマガジン6上のゴブ皿35を搬送アーム33のゴブ皿支持
部36上に移し替える構成を示すもので、第2図及び第4
図aにて示すごとく、マガジン6下方位置にはゴブ皿35
突き上げ用のシリンダ37が配設してあり、第4図bにて
示すごとく、このシリンダ37のピストンロッド(可動
杆)37a先端の突き上げ部38にてゴブ皿35を一時的にマ
ガジン6上から突き上げ操作しうるように設定してあ
る。搬送アーム33は、マガジン6の側方上部に配置して
あり、駆動部13を介して第4図bの矢印39方向に移動せ
しめられ、第4図cにて示すごとく、溝40を介してピス
トンロッド37aの軸心がゴブ皿支持部36の軸心と同軸と
なる位置まで進入操作されるように設定してある。そし
て、第4図cにて示す状態にてピストンロッド37aを下
動操作させることにより、第4図dに示すごとく、ゴブ
皿35を搬送アーム33のゴブ皿支持部36上に移し替えるこ
とができるように設定構成してある。
に載置支持されており、マガジン6上のゴブ皿35は、第
3図a,bにて示すごとき搬送アーム33の先端部に形設さ
れたゴブ皿支持部(光学ガラス素材載置部)36上に移し
替えられて支持されるようになっている。第4図a,b,c
はマガジン6上のゴブ皿35を搬送アーム33のゴブ皿支持
部36上に移し替える構成を示すもので、第2図及び第4
図aにて示すごとく、マガジン6下方位置にはゴブ皿35
突き上げ用のシリンダ37が配設してあり、第4図bにて
示すごとく、このシリンダ37のピストンロッド(可動
杆)37a先端の突き上げ部38にてゴブ皿35を一時的にマ
ガジン6上から突き上げ操作しうるように設定してあ
る。搬送アーム33は、マガジン6の側方上部に配置して
あり、駆動部13を介して第4図bの矢印39方向に移動せ
しめられ、第4図cにて示すごとく、溝40を介してピス
トンロッド37aの軸心がゴブ皿支持部36の軸心と同軸と
なる位置まで進入操作されるように設定してある。そし
て、第4図cにて示す状態にてピストンロッド37aを下
動操作させることにより、第4図dに示すごとく、ゴブ
皿35を搬送アーム33のゴブ皿支持部36上に移し替えるこ
とができるように設定構成してある。
複数のゴブ皿35を載置したマガジン6は、供給室41内
から順次搬送されるようになっており、成形完了後のガ
ラスレンズを載せたゴブ皿35を支持するマガジン6は、
収納室42内に収納されるように設定構成してある。供給
室41内から順次搬送されるマガジン6上の各ゴブ皿35
は、まず、予備加熱炉9内にて停止制御されるようにな
っている。予備加熱炉9内は、マガジン6上の光学ガラ
ス素材7をゴブ皿35とともに約400℃程度の温度に予備
加熱するためのものである。
から順次搬送されるようになっており、成形完了後のガ
ラスレンズを載せたゴブ皿35を支持するマガジン6は、
収納室42内に収納されるように設定構成してある。供給
室41内から順次搬送されるマガジン6上の各ゴブ皿35
は、まず、予備加熱炉9内にて停止制御されるようにな
っている。予備加熱炉9内は、マガジン6上の光学ガラ
ス素材7をゴブ皿35とともに約400℃程度の温度に予備
加熱するためのものである。
予備加熱炉9にて予備加熱された光学ガラス素材7
は、第4図a,b,c,dにて示したゴブ皿移し替え機構部に
て搬送アーム33上に移し替えられ、搬送アーム33を介し
て本加熱炉(電気炉)10内に搬送されて停止制御される
ように設定してある。本加熱炉10は、予備加熱された光
学ガラス素材7を転移点以上の温度、例えば600℃以上
の温度にて加熱し、光学ガラス素材7を成形可能状態に
軟化処理するためのもので、電気炉にて構成してある。
本加熱炉にて構成するのは、光学ガラス素材7を加熱軟
化させうるだけの高温雰囲気がえられるからである。
は、第4図a,b,c,dにて示したゴブ皿移し替え機構部に
て搬送アーム33上に移し替えられ、搬送アーム33を介し
て本加熱炉(電気炉)10内に搬送されて停止制御される
ように設定してある。本加熱炉10は、予備加熱された光
学ガラス素材7を転移点以上の温度、例えば600℃以上
の温度にて加熱し、光学ガラス素材7を成形可能状態に
軟化処理するためのもので、電気炉にて構成してある。
本加熱炉にて構成するのは、光学ガラス素材7を加熱軟
化させうるだけの高温雰囲気がえられるからである。
搬送アーム33は、シリンダ13aにより移動可能な搬送
台43を介して搬送レール44に取付けられて光学ガラス素
材7の搬送方向に可動可能に構成してある。搬送アーム
33は、第3図a,bにて示すように、ゴブ皿支持部36近傍
に、搬送アーム33の搬送方向に対して、ゴブ皿支持部36
に載置した光学ガラス素子の中心軸と一致する位置に測
長受け部45が突設されている。さらに、搬送アーム33に
は、搬送アーム33と異なる線膨張率を有する材質(例え
ばガラス)からなる測長棒46が搬送アーム33に設けた保
持部47によって摺動可能に保持されている。測長棒46
は、その一端が測長受け部45と当接され、他端が搬送ア
ーム33に固定したセンサー保持部48に保持された測長セ
ンサー49のスタイラス部50に当接した状態で保持されて
いる。そして、測長棒46の両端は、スタイラス部50の当
て付け力により常に測長受け部45とスタイラス部50に当
接され、搬送アーム33に温度変化が生じた場合、この温
度変化による搬送アーム33と測長棒46の伸び(縮み)量
の差を検知し得るように構成されている。
台43を介して搬送レール44に取付けられて光学ガラス素
材7の搬送方向に可動可能に構成してある。搬送アーム
33は、第3図a,bにて示すように、ゴブ皿支持部36近傍
に、搬送アーム33の搬送方向に対して、ゴブ皿支持部36
に載置した光学ガラス素子の中心軸と一致する位置に測
長受け部45が突設されている。さらに、搬送アーム33に
は、搬送アーム33と異なる線膨張率を有する材質(例え
ばガラス)からなる測長棒46が搬送アーム33に設けた保
持部47によって摺動可能に保持されている。測長棒46
は、その一端が測長受け部45と当接され、他端が搬送ア
ーム33に固定したセンサー保持部48に保持された測長セ
ンサー49のスタイラス部50に当接した状態で保持されて
いる。そして、測長棒46の両端は、スタイラス部50の当
て付け力により常に測長受け部45とスタイラス部50に当
接され、搬送アーム33に温度変化が生じた場合、この温
度変化による搬送アーム33と測長棒46の伸び(縮み)量
の差を検知し得るように構成されている。
搬送台43には、ストッパ受け部51が固定され、ストッ
パ受け部51の受け面51aは、測長スタイラス50と測長棒4
6との当て付け位置52と搬送アーム33の搬送方向におい
て同一位置に設けられている。また、ストッパ受け部51
と対応する位置には、ストッパ支持台53に固定されたス
トッパ部34aが設けられている。ストッパ部34aのストッ
パ先端54はカップリング55を介してパルスモータ56によ
り進退自在に構成されるとともに、ストッパ受け部51の
受け面51aと当接し得るように対応した位置に設けら
れ、ストッパ先端54の突き出し量に応じて搬送アーム33
の搬送量を規制し得るように構成されている。
パ受け部51の受け面51aは、測長スタイラス50と測長棒4
6との当て付け位置52と搬送アーム33の搬送方向におい
て同一位置に設けられている。また、ストッパ受け部51
と対応する位置には、ストッパ支持台53に固定されたス
トッパ部34aが設けられている。ストッパ部34aのストッ
パ先端54はカップリング55を介してパルスモータ56によ
り進退自在に構成されるとともに、ストッパ受け部51の
受け面51aと当接し得るように対応した位置に設けら
れ、ストッパ先端54の突き出し量に応じて搬送アーム33
の搬送量を規制し得るように構成されている。
次に、上記構成に基づく作用を説明する。
供給室41内から排出されてくるマガジン6上のゴブ皿
35のうち、成形しようとする光学ガラス素材7を載置し
たゴブ皿35が予備加熱炉9内に達すると、マガジン6を
停止してゴブ皿35とともに光学ガラス素材7を400℃程
度に予備加熱する。
35のうち、成形しようとする光学ガラス素材7を載置し
たゴブ皿35が予備加熱炉9内に達すると、マガジン6を
停止してゴブ皿35とともに光学ガラス素材7を400℃程
度に予備加熱する。
次に、突き上げシリンダ37のピストンロッド37aを上
昇させて搬送アーム33上のゴブ皿35を突き上げ、次いで
第1シリンダ13aを作動させて第4図a,b,c,dにて示す動
作順序にてゴブ皿35を搬送アーム33上に移し替える。
昇させて搬送アーム33上のゴブ皿35を突き上げ、次いで
第1シリンダ13aを作動させて第4図a,b,c,dにて示す動
作順序にてゴブ皿35を搬送アーム33上に移し替える。
次に、第2シリンダ13bを作動させて搬送アーム33を
前進させ、本加熱炉10内で停止させて光学ガラス素材7
を転移点以上の温度、例えば600℃以上の温度に加熱す
る。これにより、光学ガラス素材7は、成形可能な粘度
に加熱軟化される。
前進させ、本加熱炉10内で停止させて光学ガラス素材7
を転移点以上の温度、例えば600℃以上の温度に加熱す
る。これにより、光学ガラス素材7は、成形可能な粘度
に加熱軟化される。
次に、第3シリンダ13cを作動させて搬送アーム33を
成形室11内に搬送する。搬送アーム33は、ストッパ受け
部51の受け面51aとストッパ部34aのストッパ先端54と当
接した位置で停止する。このとき、搬送アーム33と測長
棒46との伸び両の差を測長センサー49により検知し、図
示を省略したコントローラによりストッパ部33aのパル
スモータ56を作動させることによりストッパ先端54の突
き出し量を調整し、搬送アーム33のゴブ皿支持部36と成
形室11内の成形ポイント12との位置調整を行い、ガラス
素子の中心軸が上型2,下型3の軸と一致するようにコン
トロールを行う。かかる位置調整の原理を次に説明す
る。
成形室11内に搬送する。搬送アーム33は、ストッパ受け
部51の受け面51aとストッパ部34aのストッパ先端54と当
接した位置で停止する。このとき、搬送アーム33と測長
棒46との伸び両の差を測長センサー49により検知し、図
示を省略したコントローラによりストッパ部33aのパル
スモータ56を作動させることによりストッパ先端54の突
き出し量を調整し、搬送アーム33のゴブ皿支持部36と成
形室11内の成形ポイント12との位置調整を行い、ガラス
素子の中心軸が上型2,下型3の軸と一致するようにコン
トロールを行う。かかる位置調整の原理を次に説明す
る。
第5図に示すように、連続的に温度変化する搬送アー
ム33と測長棒46について、理解しやすくするために段階
的に温度変化、例えば3段階にした場合を例にとり説明
すると、搬送アーム33と測長棒46を長さa,b,cの3つの
部分に分け、それぞれの温度を600℃,400℃,20℃とす
る。ここで、搬送アーム33の線膨張率をα,測長棒の線
膨張率をβとすると、搬送アーム33と測長棒の長さは、
20℃の時を基準にとると、 搬送アーム33の伸びl1は、 l1=aα(600−20)+bα(400−20) +cα(20−20) =α(580a+380b) 測長棒46の伸びl2は、 l2=β(580a+380b) となり、 測長センサー49で検知する伸びKは K=l1−l2 =(α−β)(580a+380b) となる。
ム33と測長棒46について、理解しやすくするために段階
的に温度変化、例えば3段階にした場合を例にとり説明
すると、搬送アーム33と測長棒46を長さa,b,cの3つの
部分に分け、それぞれの温度を600℃,400℃,20℃とす
る。ここで、搬送アーム33の線膨張率をα,測長棒の線
膨張率をβとすると、搬送アーム33と測長棒の長さは、
20℃の時を基準にとると、 搬送アーム33の伸びl1は、 l1=aα(600−20)+bα(400−20) +cα(20−20) =α(580a+380b) 測長棒46の伸びl2は、 l2=β(580a+380b) となり、 測長センサー49で検知する伸びKは K=l1−l2 =(α−β)(580a+380b) となる。
しかるに、搬送アーム33と測長棒46の線膨張率α,β
は概知なので、 搬送アーム33の温度変化による伸びl1は、 と求めることができ、この量l1だけストッパ先端54の突
き出し量を調整することにより、ガラス素子の中心軸と
上下成形型2,3の軸心とを確実に一致させることができ
る。なお、搬送アーム33の搬送方向と直角方向の位置ず
れは、搬送アーム33の搬送方向と直角方向に対する熱影
響が、対称でバランスしているため非常に小さく、一度
調整しておけば、成形温度条件が変化しても、ほとんど
変化しないことが確認されている。
は概知なので、 搬送アーム33の温度変化による伸びl1は、 と求めることができ、この量l1だけストッパ先端54の突
き出し量を調整することにより、ガラス素子の中心軸と
上下成形型2,3の軸心とを確実に一致させることができ
る。なお、搬送アーム33の搬送方向と直角方向の位置ず
れは、搬送アーム33の搬送方向と直角方向に対する熱影
響が、対称でバランスしているため非常に小さく、一度
調整しておけば、成形温度条件が変化しても、ほとんど
変化しないことが確認されている。
(第2実施例) 第6図は、本発明の第2実施例を示すもので、第6図
a,bは搬送アームの平面図、正面図である。
a,bは搬送アームの平面図、正面図である。
本実施例の搬送アーム60は、搬送アーム60のゴブ皿支
持部36の両側近傍に、搬送アーム60の搬送方向に対し
て、光学ガラス素子の中心軸と一致する位置に測長受け
部61a,61bが突設され、測長受け部61a,61bと端部62a,62
bが当接可能にゴブ皿支持部36の近傍で二叉に分岐した
測長棒62を搬送アーム60の中心線Xに対して対称となる
ように配置して構成されている。その他の構成は上記第
1実施例と同様であるので図示を省略するとともに同一
部分には同一番号を付して、その説明を省略し、さら
に、動作についても同様であるので、その説明を省略す
る。
持部36の両側近傍に、搬送アーム60の搬送方向に対し
て、光学ガラス素子の中心軸と一致する位置に測長受け
部61a,61bが突設され、測長受け部61a,61bと端部62a,62
bが当接可能にゴブ皿支持部36の近傍で二叉に分岐した
測長棒62を搬送アーム60の中心線Xに対して対称となる
ように配置して構成されている。その他の構成は上記第
1実施例と同様であるので図示を省略するとともに同一
部分には同一番号を付して、その説明を省略し、さら
に、動作についても同様であるので、その説明を省略す
る。
本実施例によれば、測長棒62を搬送アーム60の中心線
に対し対称に設けたので、測長棒62の熱的影響の測定精
度を向上させることができる。
に対し対称に設けたので、測長棒62の熱的影響の測定精
度を向上させることができる。
(第3実施例) 第7図は、本発明の第3実施例を示し、図にあっては
搬送アーム70の平面図のみを示してある。
搬送アーム70の平面図のみを示してある。
本実施例の搬送アーム70は、その両側にそれぞれ測長
棒71,71と測長センサー72,72を対称に取り付けて構成さ
れている。その他の構成は上記第1実施例と同様である
ので図示及び説明を省略するとともに、動作についても
同様であるので、その説明を省略する。
棒71,71と測長センサー72,72を対称に取り付けて構成さ
れている。その他の構成は上記第1実施例と同様である
ので図示及び説明を省略するとともに、動作についても
同様であるので、その説明を省略する。
本実施例によれば、搬送アーム70の搬送方向及び直角
方向に熱的不均衡が生じた場合にあっても、測長棒71,7
1の伸びの差により検知できるものである。なお、熱的
不均衡が生じている場合には、搬送アーム70が対称に影
響を受けるように、搬送アーム,加熱炉を調整する必要
がある。
方向に熱的不均衡が生じた場合にあっても、測長棒71,7
1の伸びの差により検知できるものである。なお、熱的
不均衡が生じている場合には、搬送アーム70が対称に影
響を受けるように、搬送アーム,加熱炉を調整する必要
がある。
以上のように、本発明によれば、搬送アームが熱変形
をする場合にあっても、光学ガラスの中心位置と上下型
の軸心とを常に一致させつつ光学素子をプレス成形でき
るのので、良好な成形を行うことができ、高品質な光学
素子を得ることができる。
をする場合にあっても、光学ガラスの中心位置と上下型
の軸心とを常に一致させつつ光学素子をプレス成形でき
るのので、良好な成形を行うことができ、高品質な光学
素子を得ることができる。
第1図から第3図は本発明に係る光学素子の成形装置の
第1実施例を示し、第1図は成形装置の斜視図、第2図
は成形装置の断面図、第3図a及び第3図bは搬送アー
ム部の平面図及び正面図、第4図a,b,c,dは搬送アーム
にゴブ皿を移動し替える工程を示す説明図、第5図は、
搬送アームと測長棒の温度変化を段階的に示した説明
図、第6図は本発明に係る光学素子の成形装置の要部の
第2実施例を示し、第6図aは搬送アームの平面図、第
6図bは同正面図、第7図は本発明に係る光学素子の成
形装置の第3実施例で搬送アームの平面図である。 1……成形装置 7……光学ガラス素材 9,10……加熱炉 33……搬送アーム 46……測長棒 50……測長スタイラス 51……ストッパ受け部 56……パルスモータ
第1実施例を示し、第1図は成形装置の斜視図、第2図
は成形装置の断面図、第3図a及び第3図bは搬送アー
ム部の平面図及び正面図、第4図a,b,c,dは搬送アーム
にゴブ皿を移動し替える工程を示す説明図、第5図は、
搬送アームと測長棒の温度変化を段階的に示した説明
図、第6図は本発明に係る光学素子の成形装置の要部の
第2実施例を示し、第6図aは搬送アームの平面図、第
6図bは同正面図、第7図は本発明に係る光学素子の成
形装置の第3実施例で搬送アームの平面図である。 1……成形装置 7……光学ガラス素材 9,10……加熱炉 33……搬送アーム 46……測長棒 50……測長スタイラス 51……ストッパ受け部 56……パルスモータ
Claims (1)
- 【請求項1】光学ガラス素材を加熱炉及び成形室内の所
定位置に搬送アームにより載置支持して搬入,搬出する
光学素子の成形装置において、上記搬送アームに、上記
搬送アームの線膨張率と異なる材質の棒材を上記搬送ア
ームに載置支持された光学ガラス素材の中心に対応する
位置を一端とし、他端を搬送アームの位置決めストッパ
位置となるように摺動自在に設け、上記棒材の一端を上
記搬送アームに固定された測長スタイラスに当て付けて
温度変化による上記棒材と搬送アームとの変化量の差を
検出し、上記搬送アームの位置決めストッパ位置をアク
チュエータにより補正し得るように構成したことを特徴
とする光学素子の成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63204972A JP2583582B2 (ja) | 1988-08-18 | 1988-08-18 | 光学素子の成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63204972A JP2583582B2 (ja) | 1988-08-18 | 1988-08-18 | 光学素子の成形装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0255232A JPH0255232A (ja) | 1990-02-23 |
JP2583582B2 true JP2583582B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=16499344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63204972A Expired - Fee Related JP2583582B2 (ja) | 1988-08-18 | 1988-08-18 | 光学素子の成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583582B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2675914B2 (ja) * | 1990-11-19 | 1997-11-12 | キヤノン株式会社 | 高温加工装置のハンドリング装置 |
CN108609838B (zh) * | 2018-08-09 | 2023-11-21 | 湖北扬子江光电仪器有限公司 | 一种光学玻璃元件精密压型软化炉以及光学玻璃元件生产系统 |
-
1988
- 1988-08-18 JP JP63204972A patent/JP2583582B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0255232A (ja) | 1990-02-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |