JP2583324Y2 - 建設機械におけるカバー体の開閉ロック装置 - Google Patents
建設機械におけるカバー体の開閉ロック装置Info
- Publication number
- JP2583324Y2 JP2583324Y2 JP1993074233U JP7423393U JP2583324Y2 JP 2583324 Y2 JP2583324 Y2 JP 2583324Y2 JP 1993074233 U JP1993074233 U JP 1993074233U JP 7423393 U JP7423393 U JP 7423393U JP 2583324 Y2 JP2583324 Y2 JP 2583324Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- locking
- cover body
- opening
- handle
- closing
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- Superstructure Of Vehicle (AREA)
- Lock And Its Accessories (AREA)
- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、油圧ショベル等の建設
機械におけるカバー体の開閉ロック装置に関するもので
ある。
機械におけるカバー体の開閉ロック装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】一般に、
この種の建設機械には各種のカバー体が設けられてい
て、メンテナンス等の必要時にカバー体の開放をするこ
とになる。ところでこのようなカバー体は、作業時に無
闇に開放することがないようロック装置を設ける必要が
あるが、このロック装置は、カバー体が振動することに
よって不快なビビリ音が発生しないよう充分なロック機
能を持たせることが必要である。
この種の建設機械には各種のカバー体が設けられてい
て、メンテナンス等の必要時にカバー体の開放をするこ
とになる。ところでこのようなカバー体は、作業時に無
闇に開放することがないようロック装置を設ける必要が
あるが、このロック装置は、カバー体が振動することに
よって不快なビビリ音が発生しないよう充分なロック機
能を持たせることが必要である。
【0003】そこで従来、図5、6に示すごとく、躯体
側に蝶番7を介して開閉自在に枢支されるカバー体8の
左右に複数(図では二個)のロック装置17を設けてい
る。そして、これらロック装置17は、カバー体8に一
体的に設けたブラケット18にレバー19の基端部を揺
動支軸19aを介して揺動自在に軸支し、該レバー19
の中間部に、作動支軸20aを介して作動体20を揺動
自在に軸支する。一方、この作動体20の基端部にフッ
ク部21aが形成された作動ロッド21を移動自在に貫
通させ、この作動ロッド21の先端と作動体20の基端
との間に圧縮弾機22を介装しておく。そしてレバー1
9を起こしたロック解除姿勢で、フック部21aを、躯
体側に設けたロック棒23に係止せしめた後、レバー1
9を倒して作動支軸20aが揺動支軸19aに対して圧
縮弾機22が支点越えをしたロック姿勢にすると、カバ
ー体8側に揺動させると作動ロッド21が圧縮弾機22
に抗して突出してカバー体8の弾性ロックが行えること
になり、これによってカバー体8のロック保持がなされ
るようになっている。また、カバー体8には、開閉操作
をするためのハンドル24が別途設けられている。
側に蝶番7を介して開閉自在に枢支されるカバー体8の
左右に複数(図では二個)のロック装置17を設けてい
る。そして、これらロック装置17は、カバー体8に一
体的に設けたブラケット18にレバー19の基端部を揺
動支軸19aを介して揺動自在に軸支し、該レバー19
の中間部に、作動支軸20aを介して作動体20を揺動
自在に軸支する。一方、この作動体20の基端部にフッ
ク部21aが形成された作動ロッド21を移動自在に貫
通させ、この作動ロッド21の先端と作動体20の基端
との間に圧縮弾機22を介装しておく。そしてレバー1
9を起こしたロック解除姿勢で、フック部21aを、躯
体側に設けたロック棒23に係止せしめた後、レバー1
9を倒して作動支軸20aが揺動支軸19aに対して圧
縮弾機22が支点越えをしたロック姿勢にすると、カバ
ー体8側に揺動させると作動ロッド21が圧縮弾機22
に抗して突出してカバー体8の弾性ロックが行えること
になり、これによってカバー体8のロック保持がなされ
るようになっている。また、カバー体8には、開閉操作
をするためのハンドル24が別途設けられている。
【0004】ところがこのものでは、ロック時において
のカバー体8の振動(特に、左右両端部の振動)を押え
る必要があることから最低でも左右二個所にロック装置
17を設ける必要があって、部品点数が多くなってしま
ううえ、個々のロック装置17についてそれぞれロック
作業あるいはロック解除作業を行わなければならないう
え、カバー体8の開閉には、ロック装置17のロック−
解除作業をした後、ハンドル24に持ち換えて行う必要
があり、しかもこのとき、解除されたフック部21aが
ロック棒23に引掛って開閉の邪魔をすることもあって
カバー体8の開閉作業が面倒かつ煩雑になってしまうと
いう問題がある。さらにこのものに施錠装置を設けたと
して、ロック解除した状態では一カ所のみの施錠になる
ため、防犯性が劣るという問題がある。
のカバー体8の振動(特に、左右両端部の振動)を押え
る必要があることから最低でも左右二個所にロック装置
17を設ける必要があって、部品点数が多くなってしま
ううえ、個々のロック装置17についてそれぞれロック
作業あるいはロック解除作業を行わなければならないう
え、カバー体8の開閉には、ロック装置17のロック−
解除作業をした後、ハンドル24に持ち換えて行う必要
があり、しかもこのとき、解除されたフック部21aが
ロック棒23に引掛って開閉の邪魔をすることもあって
カバー体8の開閉作業が面倒かつ煩雑になってしまうと
いう問題がある。さらにこのものに施錠装置を設けたと
して、ロック解除した状態では一カ所のみの施錠になる
ため、防犯性が劣るという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる建設機械
におけるカバー体の開閉ロック装置を提供することを目
的として創案されたものであって、躯体側に開閉揺動自
在に軸支されるカバー体を備えてなる建設機械におい
て、前記カバー体の開閉ロック装置を設けるにあたり、
該開閉ロック装置は、カバー体に軸心周りに回動自在に
軸支される作動ロッドと、該作動ロッドに一体的に設け
られる複数のフック金具と、該各フック金具が係脱自在
に係止されてカバー体のロックをするよう躯体側に設け
られる係止金具と、前記フック金具を係止金具に係止す
る方向に向けて付勢する付勢弾機と、フック金具の係止
金具に対するロック解除をする方向に回動させるべく作
動ロッドに一体的に設けられるハンドルとを備えて構成
されるものとし、かつ該ハンドルのロック解除操作方向
は、カバー体の開放方向に一致するよう設定されている
と共に、開閉ロック装置は、ハンドルを除いた残りの部
材がカバー内に納められ、かつ前記ハンドルの開閉揺動
を規制して施錠する施錠装置が設けられていることを特
徴とするものである。
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる建設機械
におけるカバー体の開閉ロック装置を提供することを目
的として創案されたものであって、躯体側に開閉揺動自
在に軸支されるカバー体を備えてなる建設機械におい
て、前記カバー体の開閉ロック装置を設けるにあたり、
該開閉ロック装置は、カバー体に軸心周りに回動自在に
軸支される作動ロッドと、該作動ロッドに一体的に設け
られる複数のフック金具と、該各フック金具が係脱自在
に係止されてカバー体のロックをするよう躯体側に設け
られる係止金具と、前記フック金具を係止金具に係止す
る方向に向けて付勢する付勢弾機と、フック金具の係止
金具に対するロック解除をする方向に回動させるべく作
動ロッドに一体的に設けられるハンドルとを備えて構成
されるものとし、かつ該ハンドルのロック解除操作方向
は、カバー体の開放方向に一致するよう設定されている
と共に、開閉ロック装置は、ハンドルを除いた残りの部
材がカバー内に納められ、かつ前記ハンドルの開閉揺動
を規制して施錠する施錠装置が設けられていることを特
徴とするものである。
【0006】そして本考案は、この構成によって、ハン
ドルの一連の起倒操作でロック−解除とカバー体の開閉
作業が行えると共に、施錠したときには複数の同時施錠
ができるようにしたものである。
ドルの一連の起倒操作でロック−解除とカバー体の開閉
作業が行えると共に、施錠したときには複数の同時施錠
ができるようにしたものである。
【0007】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図1から図4の図
面に基づいて説明する。図面において、1は油圧ショベ
ルの走行機台、2は該走行機台1に旋回自在に設けられ
る旋回台、3は旋回台2に起倒自在に設けられるバケッ
トアーム、4はバケットアーム4の先端部に設けられる
バケットであるが、これらは何れも従来通り構成されて
いる。
面に基づいて説明する。図面において、1は油圧ショベ
ルの走行機台、2は該走行機台1に旋回自在に設けられ
る旋回台、3は旋回台2に起倒自在に設けられるバケッ
トアーム、4はバケットアーム4の先端部に設けられる
バケットであるが、これらは何れも従来通り構成されて
いる。
【0008】前記旋回台2に設けられる運転席5の後方
にはエンジンルーム6が形成されるが、該エンジンルー
ム6の開閉をすべく後端縁が躯体側に蝶番7を介して開
閉自在に蝶着されるカバー体8に本考案のロック装置9
が実施されている。つまり、カバー体8の前端縁部左右
両側部の裏面にはブラケット10が一体的に止着されて
おり、該ブラケット10に、作動ロッド11が軸心周り
に回動自在に軸支されているが、この作動ロッド11の
左右両端部には、先端に係止フック12aが形成された
フック金具12の基端部がそれぞれ一体的に固着されて
いる。一方、エンジンルーム6側には、フック金具12
に対応して係止金具13が一体的に設けられている。そ
して作動ロッド11は、フック金具12とブラケット1
0とのあいだに各端部が係止支持されるコイル弾機14
の付勢力によって、係止フック12aが係止金具13に
係止する側に向けて付勢されており、該係止でカバー体
8のロックがなされる構成になっている。
にはエンジンルーム6が形成されるが、該エンジンルー
ム6の開閉をすべく後端縁が躯体側に蝶番7を介して開
閉自在に蝶着されるカバー体8に本考案のロック装置9
が実施されている。つまり、カバー体8の前端縁部左右
両側部の裏面にはブラケット10が一体的に止着されて
おり、該ブラケット10に、作動ロッド11が軸心周り
に回動自在に軸支されているが、この作動ロッド11の
左右両端部には、先端に係止フック12aが形成された
フック金具12の基端部がそれぞれ一体的に固着されて
いる。一方、エンジンルーム6側には、フック金具12
に対応して係止金具13が一体的に設けられている。そ
して作動ロッド11は、フック金具12とブラケット1
0とのあいだに各端部が係止支持されるコイル弾機14
の付勢力によって、係止フック12aが係止金具13に
係止する側に向けて付勢されており、該係止でカバー体
8のロックがなされる構成になっている。
【0009】15は略コ字形をしたハンドルであって、
該ハンドル15は、中央の把持部15aがカバー外に位
置される状態で、両脚部15bがカバー体8に穿設した
ガイド長孔8aを貫通してカバー内に至り、その基端が
作動ロッド11の中間部に一体的に固着されている。そ
して、把持部15aを把持してハンドル15をガイド長
孔8aに沿って上方矢印方向に持ち上げ揺動すること
で、前記フック金具12がコイル弾機14に抗して揺動
し、フック部12aの係止金具13からの係止が解除さ
れてロック解除状態になるように構成されている。
該ハンドル15は、中央の把持部15aがカバー外に位
置される状態で、両脚部15bがカバー体8に穿設した
ガイド長孔8aを貫通してカバー内に至り、その基端が
作動ロッド11の中間部に一体的に固着されている。そ
して、把持部15aを把持してハンドル15をガイド長
孔8aに沿って上方矢印方向に持ち上げ揺動すること
で、前記フック金具12がコイル弾機14に抗して揺動
し、フック部12aの係止金具13からの係止が解除さ
れてロック解除状態になるように構成されている。
【0010】16はキー挿入部がカバー体8から外部に
露出する状態でカバー体8に一体的に設けられる施錠装
置であって、該施錠装置16は、図示しないキーを挿入
部に挿入した状態で回動すると、キープレート16aが
上下方向を向いて一方の脚部14bに干渉することがな
い解錠姿勢と、左右方向を向いて前記一方の脚部14b
に干渉してハンドル14の前記ロツク解除状態側への変
位を規制する施錠姿勢とに変位するようになっている。
露出する状態でカバー体8に一体的に設けられる施錠装
置であって、該施錠装置16は、図示しないキーを挿入
部に挿入した状態で回動すると、キープレート16aが
上下方向を向いて一方の脚部14bに干渉することがな
い解錠姿勢と、左右方向を向いて前記一方の脚部14b
に干渉してハンドル14の前記ロツク解除状態側への変
位を規制する施錠姿勢とに変位するようになっている。
【0011】叙述のごとく構成された本考案の実施例に
おいて、カバー体8は、左右両端部側に配したフック金
具12がエンジンルーム6側の係止金具13に係止する
ことでロック状態に維持され、これによってエンジンル
ーム6は、カバー体8によつて覆われた状態となる。こ
のようなエンジンルーム6を、メンテナンス等のため開
放したい場合に、施錠装置16の解錠状態で、ハンドル
15を上方に持ち上げると、前述したようにコイル弾機
14に抗したフック金具12の揺動でフック部12aの
係止金具13からの係止が解除されることになってロッ
ク解除状態となり、そのままさらにハンドル15を持ち
上げることでカバー体8は開放する。この結果、左右二
個所でカバー体8のロックをして不快なビビリ音の発生
を効果的に防止できるものでありながら、ハンドル12
を持ち上げるという一連の操作で、ロック解除とカバー
体8の開放ができることになって、著しい作業性の向上
が計れることになる。
おいて、カバー体8は、左右両端部側に配したフック金
具12がエンジンルーム6側の係止金具13に係止する
ことでロック状態に維持され、これによってエンジンル
ーム6は、カバー体8によつて覆われた状態となる。こ
のようなエンジンルーム6を、メンテナンス等のため開
放したい場合に、施錠装置16の解錠状態で、ハンドル
15を上方に持ち上げると、前述したようにコイル弾機
14に抗したフック金具12の揺動でフック部12aの
係止金具13からの係止が解除されることになってロッ
ク解除状態となり、そのままさらにハンドル15を持ち
上げることでカバー体8は開放する。この結果、左右二
個所でカバー体8のロックをして不快なビビリ音の発生
を効果的に防止できるものでありながら、ハンドル12
を持ち上げるという一連の操作で、ロック解除とカバー
体8の開放ができることになって、著しい作業性の向上
が計れることになる。
【0012】そして、前記開放したカバー体8を閉鎖す
るには、傾斜状になったフック部12aの外端面が係止
金具13に当接するまでカバー体8を閉鎖させ、この状
態でカバー体8が下がる際の慣性でフック金具12が係
止金具13に自動的に係止するが、係止しない場合に
は、ハンドル14を少し持ち上げて、フック金具12の
コイル弾機14に抗して回動させれば良く、この様にし
て、左右両フック金具12を一度にロックすることがで
き、作業性の向上が計れることになる。しかもこのもの
では、開閉ロック装置9は、カバー体8の閉鎖時、ハン
ドル15を除いた残りの部材がカバー体8の中に隠れて
いて外部に露出しないので、外観的にも煩雑さがなく、
スッキリしたものになると共に、開閉ロック装置9の出
っ張りを、ハンドル15のみに押えることができるとい
う利点がある。
るには、傾斜状になったフック部12aの外端面が係止
金具13に当接するまでカバー体8を閉鎖させ、この状
態でカバー体8が下がる際の慣性でフック金具12が係
止金具13に自動的に係止するが、係止しない場合に
は、ハンドル14を少し持ち上げて、フック金具12の
コイル弾機14に抗して回動させれば良く、この様にし
て、左右両フック金具12を一度にロックすることがで
き、作業性の向上が計れることになる。しかもこのもの
では、開閉ロック装置9は、カバー体8の閉鎖時、ハン
ドル15を除いた残りの部材がカバー体8の中に隠れて
いて外部に露出しないので、外観的にも煩雑さがなく、
スッキリしたものになると共に、開閉ロック装置9の出
っ張りを、ハンドル15のみに押えることができるとい
う利点がある。
【0013】そして施錠装置16を施錠状態にすれば、
作業現場に放置した様な場合において、不心得者がエン
ジンルーム6を開けてしまうようなことを防止でき、防
犯性の優れたものになるが、この施錠装置16の施錠
は、ハンドル15の回動規制をすることで行うものであ
るから、一回の施錠で、実質的には左右二個所でのフッ
ク金具12の係止金具13へのロック解除規制となる。
この結果、施錠装置を、カバー体8とエンジンルーム6
とのあいだに別個に設け、ハンドルによるロック解除
を、施錠時であってもできるようにしたもののように、
カバー体の施錠が、実質的に施錠装置による一点のみの
施錠保持になってしまうことがなく、施錠が確実で防犯
性に優れるものになるという利点がある。
作業現場に放置した様な場合において、不心得者がエン
ジンルーム6を開けてしまうようなことを防止でき、防
犯性の優れたものになるが、この施錠装置16の施錠
は、ハンドル15の回動規制をすることで行うものであ
るから、一回の施錠で、実質的には左右二個所でのフッ
ク金具12の係止金具13へのロック解除規制となる。
この結果、施錠装置を、カバー体8とエンジンルーム6
とのあいだに別個に設け、ハンドルによるロック解除
を、施錠時であってもできるようにしたもののように、
カバー体の施錠が、実質的に施錠装置による一点のみの
施錠保持になってしまうことがなく、施錠が確実で防犯
性に優れるものになるという利点がある。
【0014】尚、本考案は、前記実施例に限定されない
ものであることは勿論であって、カバー体の開放方向は
上方に限らず、横方、下方等、種々の方向のものに実施
することができる。また、フック金具の係止金具への係
止は、二個所でなく、三個所等、カバー体の大きさ、形
状等に対応させて適数個にすることができる。また、ハ
ンドルの形状は、コ字形のものに限定されず、例えば、
T字形、I字形等各種の形状にできるが、コ字形にした
ものは、他部材に引掛ったりすることがないので都合が
良い。
ものであることは勿論であって、カバー体の開放方向は
上方に限らず、横方、下方等、種々の方向のものに実施
することができる。また、フック金具の係止金具への係
止は、二個所でなく、三個所等、カバー体の大きさ、形
状等に対応させて適数個にすることができる。また、ハ
ンドルの形状は、コ字形のものに限定されず、例えば、
T字形、I字形等各種の形状にできるが、コ字形にした
ものは、他部材に引掛ったりすることがないので都合が
良い。
【0015】
【作用効果】以上要するに、本考案は叙述の如く構成さ
れたものであるから、カバー体に軸支される作動ロッド
に一体的に設けられる複数のフック金具が、これに対応
して躯体側に一体的に設けられる係止金具に係止するこ
とで、カバー体は躯体側にロック状態に維持されること
になるが、前記複数の係止解除は、作動ロッドに設けら
れたハンドルをカバー体の開放方向に操作することで、
複数のフック金具がコイル弾機に抗して回動して各対応
する係止金具から解除されることででき、この状態から
さらに同方向にハンドル操作してカバー体を開放するこ
とができる。この結果、複数箇所でカバー体をロックし
て不快なビビリ音発生を防止できるものでありながら、
カバー体を開放方向に向けて操作するという一連のハン
ドル操作でこれら複数のロック解除とカバー体の開放と
が同時的にできることになって、作業性の向上が計れ
る。しかも施錠装置を施錠状態にすることで不心得者が
カバー体を開けてしまうようなことを防止でき、防犯性
の優れたものになるが、この施錠装置は、ハンドルの開
閉揺動を規制することで行うものであるから、一回の施
錠で、実質的には複数のフック金具の係止金具へのロッ
ク解除規制となる。この結果、施錠装置を別個に設け、
ハンドルによるロック解除を、施錠時であってもできる
ようにしたもののように、カバー体の施錠が、実質的に
施錠装置による一点のみの施錠保持になってしまうこと
がなく、施錠が確実で防犯性に優れるものになるという
利点がある。
れたものであるから、カバー体に軸支される作動ロッド
に一体的に設けられる複数のフック金具が、これに対応
して躯体側に一体的に設けられる係止金具に係止するこ
とで、カバー体は躯体側にロック状態に維持されること
になるが、前記複数の係止解除は、作動ロッドに設けら
れたハンドルをカバー体の開放方向に操作することで、
複数のフック金具がコイル弾機に抗して回動して各対応
する係止金具から解除されることででき、この状態から
さらに同方向にハンドル操作してカバー体を開放するこ
とができる。この結果、複数箇所でカバー体をロックし
て不快なビビリ音発生を防止できるものでありながら、
カバー体を開放方向に向けて操作するという一連のハン
ドル操作でこれら複数のロック解除とカバー体の開放と
が同時的にできることになって、作業性の向上が計れ
る。しかも施錠装置を施錠状態にすることで不心得者が
カバー体を開けてしまうようなことを防止でき、防犯性
の優れたものになるが、この施錠装置は、ハンドルの開
閉揺動を規制することで行うものであるから、一回の施
錠で、実質的には複数のフック金具の係止金具へのロッ
ク解除規制となる。この結果、施錠装置を別個に設け、
ハンドルによるロック解除を、施錠時であってもできる
ようにしたもののように、カバー体の施錠が、実質的に
施錠装置による一点のみの施錠保持になってしまうこと
がなく、施錠が確実で防犯性に優れるものになるという
利点がある。
【図1】油圧ショベルの全体側面図である。
【図2】エンジン部の側面図である。
【図3】開閉ロック装置の正面図である。
【図4】開閉ロック装置の作用説明側面図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【図6】従来例の要部拡大側面図である。
1 走行機台 2 旋回台 3 バケットアーム 4 バケット 5 運転席 6 エンジンルーム 7 蝶番 8 カバー体 9 ロック装置 10 ブラケット 11 作動ロッド 12 フック金具 12a 係止フック 13 係止金具 14 コイル弾機 15 ハンドル 15a 把持部 16 施錠装置
Claims (1)
- 【請求項1】 躯体側に開閉揺動自在に軸支されるカバ
ー体を備えてなる建設機械において、前記カバー体の開
閉ロック装置を設けるにあたり、該開閉ロック装置は、
カバー体に軸心周りに回動自在に軸支される作動ロッド
と、該作動ロッドに一体的に設けられる複数のフック金
具と、該各フック金具が係脱自在に係止されてカバー体
のロックをするよう躯体側に設けられる係止金具と、前
記フック金具を係止金具に係止する方向に向けて付勢す
る付勢弾機と、フック金具の係止金具に対するロック解
除をする方向に回動させるべく作動ロッドに一体的に設
けられるハンドルとを備えて構成されるものとし、かつ
該ハンドルのロック解除操作方向は、カバー体の開放方
向に一致するよう設定されていると共に、開閉ロック装
置は、ハンドルを除いた残りの部材がカバー内に納めら
れ、かつ前記ハンドルの開閉揺動を規制して施錠する施
錠装置が設けられていることを特徴とする建設機械にお
けるカバー体の開閉ロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993074233U JP2583324Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 建設機械におけるカバー体の開閉ロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993074233U JP2583324Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 建設機械におけるカバー体の開閉ロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738255U JPH0738255U (ja) | 1995-07-14 |
JP2583324Y2 true JP2583324Y2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=13541253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993074233U Expired - Lifetime JP2583324Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 建設機械におけるカバー体の開閉ロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583324Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0547056U (ja) * | 1991-11-01 | 1993-06-22 | 小松ゼノア株式会社 | 建設機械 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP1993074233U patent/JP2583324Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0738255U (ja) | 1995-07-14 |
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