JP2583255B2 - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光学的記録に用いる光磁気記録媒体に関す
る。
(従来の技術とその課題) 光メモリー素子の中でも追加記録、消去が可能なイレ
ーザブル型メモリーは、光磁気記録方式が最も実用化に
近い段階にいる。光磁気記録媒体の記録層としては総合
的な特性から見て、現在の所、希土類、遷移金属薄膜が
最も多く用いられている。
この光磁気記録媒体として、レーザー光照射時の記録
・再生効率を向上させる為に基板上の光磁気記録層上に
反射層を設ける方式も提案されている。この方式はカー
効果とファラデー効果の併用により高いC/N比を得られ
るという点で優れている。
この方式では通常記録層と基板の間に透明誘電体から
なる干渉層を設ける。また、記録層と反射層の間に更に
第2の干渉層を設ける場合もある(例えば特開昭61−24
042)。
干渉層の目的は記録層の保護及び干渉効果により反射
率を低下させることである。
干渉層としては通常、Si3N4、AlN、AlSiN等の窒化物
が主として用いられている。これら窒化物誘電体を設け
た場合、ガラス基板を用いる時には非常に良好な特性を
示す。しかしガラス基板は溝形成プロセスが複雑である
ため生産性が低く、コストも高くなる。従って基板とし
てはプラスチック基板(例えばポリカーボネート、PMMA
等)を用いるのが好ましいのであるが、プラスチック基
板を用いた場合、基板と窒化物の熱膨張係数の違いか
ら、膜にクラックを生じてしまう。このため窒化物誘電
体をプラスチック基板にもちいる場合には基板と窒化物
の間に下引層を設ける等の繁雑性があった。
窒化物の代わりにSiO2やSiOを用いるとクラックの発
生は妨げるが今度は記録層と反応を起こし特性の低下を
もたらす。特に反射膜を用いる方式では記録層を薄くす
る必要があるので記録層と干渉層の反応は致命的なキャ
リアレベルの低下やノイズレベルの上昇をもたらす。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は上述の欠点を克服すべく鋭意検討した結
果、基板と記録層との間に酸化タンタルからなる干渉層
を設けることによりクラックが発生せず記録層の劣化も
ない光磁気記録媒体が得られることを見出した。
〔発明の構成〕
本発明の要旨は、プラスチック基板上に干渉層、希土
類金属と遷移金属の合金からなる光磁気記録層、該光磁
気記録層に接して設けられた反射層を順次設けてなる光
磁気記録媒体において、干渉層として屈折率が630nmの
波長を用いて測定したときの複素屈折率をn=n−ik
としたとき2.0≦n<2.2でかつ|k|<0.15の範囲の酸化
タンタルを用いることを特徴とする光磁気記録媒体に存
する。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明において用いられる基板としては、アク
リル樹脂(PMMA等)、ポリカーボネート樹脂等のプラス
チックが用いられる。
基板の厚みは1〜2mm程度が一般的である。
光磁気記録層としては、希土類金属と遷移金属の合金
が用いられ、たとえば、TbFeCo、GdThFe、GdTbFeCo、Gd
DyFeCo、NdDyFeCo等が挙げられる。光磁気記録層として
は単一の層を用いても良いし、GdTbFe/TbFeのように2
層以上の記録層を重ねても良い。
光磁気記録層の膜厚は好ましくは50〜500Åである。
本発明においては光磁気記録層上に反射層を設ける。反
射層は一般的には高反射率の物質が考えられるが、Au、
Ag、Ptはコストが高くCuは腐食を起こし易いためA1また
はAlの合金の薄膜を用いるのが好ましい。
特にAlにTa、Ti、Zr、Mo、Pt、V、Cr、Pd等を15原子
%程度まで添加した合金は高反射率であり、熱伝導度も
低く高C/N比、感度共に良好な特性をもたらす。反射層
の膜厚は通常100〜1000Å程度、好ましくは200〜600Å
程度である。厚すぎた場合、感度が低下し、薄すぎる場
合には反射率が低下する。
上記、記録層および反射層を形成するには、スパッタ
リング等の物理蒸着法(PVD)、プラズマCVDのような化
学蒸着法(CVD)等が適用される。
PVD法にて記録層及び反射層を成膜形成するには、所
定の組成をもったターゲットを用いて電子ビーム蒸着ま
たはスパッタリングにより基板上に各層を堆積するのが
通常の方法である。
また、イオンプレーティングを用いる方法も考えられ
る。
膜の堆積速度は早すぎると膜応力を増加させ、遅すぎ
れば生産性に影響するので通常0.1Å/sec〜100Å/sec程
度とされる。
本発明においては、上記基板と光磁気記録層の間に酸
化チタンからなる干渉層を設ける。この層は高屈折率の
透明膜による光の干渉効果を用い反射率を落とすことで
ノイズを低下させC/N比を向上させるためのものであ
る。酸化タンタルの干渉層は窒化物からなる干渉層に比
べ内部応力が小さくクラックの入る確率ははるかに小さ
くなる。
酸化タンタルの組成は化学量論的組成比(Ta2O5)に
近い組成が好ましい。過剰な酸素は記録層の酸化をもた
らすことになると共に屈折率が低下して干渉効果が弱く
なる。また、酸素が不足している場合には未酸化部分に
腐食が集中し、ピンホールが発生し易くなると共に膜の
光吸収が大きくなりキャリアレベルの低下が起こる。好
ましい酸化状態での屈折率は630nmの波長を用いて測定
した複素屈折率をn=n−ikとしたとき2.0≦n≦2.2
でかつ|K|<0.15の範囲である。
干渉層の作成法としてはTa2O5ターゲットを用いたRF
スパッタ法、Taターゲットを用いたArとO2ガスによるDC
またはRF反応性スパッタ法、電子ビーム蒸着法等が用い
られるが、酸素量の制御が可能であること、成膜速度が
速いこと、基板温度の上昇が小さいこと等の点からTaタ
ーゲットを用いたArとO2ガスによるDC反応性スパッタ法
が好ましい。この場合、屈折率の制御は圧力を変えるこ
とで容易に達成できる。干渉層の膜厚は700Å〜900Å程
度が好ましい。
本発明においては記録層の上に直接反射層を設ける。
記録層と反射層との間に干渉層として酸化タンタルを設
けた場合酸化タンタル成膜時の記録層の酸化が大きく特
性が低下してしまう。
記録層の上に反射層を直接設けた場合、通常感度は低
下するが、酸化タンタルは窒化シリコン等の窒化物に比
べ熱伝導率が小さいので結局、感度はほとんど変化しな
い。
もし反射層を用いない構造をとった場合は記録層を10
00Å程度まで厚くする必要があるため内部応力が大きく
なり、酸化タンタルを用いたとしてもクラックが入り易
くなる。
〔実施例〕
以下に実施例をもって本発明を更に詳細に説明するが
本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。
実施例1、比較例1〜4 ポリカーボネート基板をマグネトロンスパッタリング
装置に導入し、先ず5×10-5Pa以下まで排気した後、Ar
を20sccm、O2を5sccm導入し、圧力を0.8Paに調整した。
この状態で500Wのパワーで4インチφのTaターゲットを
直流スパッタリングし、4Å/秒の速度で酸化タンタル
の干渉層を800Å形成した。この膜の633nmで測定した屈
折率はn=2.1−0.03iであった。
チャンバーを一度排気した後、Arガスを30sccm0.3Pa
の圧力となるように導入しTbターゲットとFe90Co10ター
ゲットの同時スパッタリングを行いTb23(Fe90Co1077
の記録層を干渉層の上に300Å形成した。更にTaチップ
を配置したAlターゲットをArガス中でスパッターしAr97
Ta3の合金からなる300Åの反射層を形成した。(ディス
クA) 比較例として光磁気記録層の両側に干渉層として窒化
シリコンを用いた構成のディスク(ディスクB、比較例
1)、実施例と同一構成で干渉層をSiO2としたディスク
(ディスクC、比較例2)、実施例と同一構成で酸化タ
ンタルの屈折率がn=1.8−0.01iのディスク(ディス
クD、比較例3)、及びn=2.3−0.3iのディスク
(ディスクE、比較例4)をそれぞれ作成した。
これらのディスクを70℃,80%RHの条件で500時間加速
試験を行い、その前後のC/N比の変化と加速試験後のク
ラックの発生の有無を調べた。その結果を表1に示す。
表1から分かるように本発明によるディスク(ディス
クA)は初期特性が高くまたC/N比の経時劣化およびク
ラックの発生がなく高い耐候性を示した。
なお、実施例1で作成した干渉層の成膜時の圧力変化
による屈折率の変化を確認し、第1図に示す。
〔発明の効果〕 本発明の光磁気記録媒体は再生信号品質及び耐蝕性に
優れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の反応性スパッタにおける圧力と酸化タ
ンタル膜の633nmでの屈折率の相関を示したものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川野 敏史 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 小松 昌生 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成工業株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−170050(JP,A) 特開 昭63−16441(JP,A) 特開 昭64−57439(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック基板上に干渉層、希土類金属
    と遷移金属の合金からなる光磁気記録層、該光磁気記録
    層に接して設けられた反射層を順次設けてなる光磁気記
    録媒体において、干渉層として屈折率が630nmの波長を
    用いて測定したときの複素屈折率をn=n−ikとした
    とき2.0≦n<2.2でかつ|k|<0.15の範囲の酸化タンタ
    ルを用いることを特徴とする光磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】干渉層として用いる酸化タンタルを直流反
    応性スパッタリングにて成膜することを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の光磁気記録媒体。
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