JP2583172B2 - 床パネルの壁際支柱装置 - Google Patents

床パネルの壁際支柱装置

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JP2583172B2
JP2583172B2 JP4196116A JP19611692A JP2583172B2 JP 2583172 B2 JP2583172 B2 JP 2583172B2 JP 4196116 A JP4196116 A JP 4196116A JP 19611692 A JP19611692 A JP 19611692A JP 2583172 B2 JP2583172 B2 JP 2583172B2
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pedestal
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文宏 大山
崇裕 田中
輝昭 上山
俊宏 島岡
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、床スラブから所定の
間隔をおいて複数枚の床パネルを敷設することにより構
成される床に関し、特に詳しく言うと、各床パネルの当
接端を支柱間に渡されたストリンガで保持して床下との
気密性をもたせるようにした支柱装置の内、壁際等にそ
の端縁部が相対する床パネル間にも容易にストリンガを
取付けることを可能にした壁際支柱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、コンピュータ室ばかりでなく、一
般のオフィスにおいても複数のオフィスオートメーショ
ン機器が導入されているため、床上には多数の通信ケー
ブルや電力ケーブル類を配設する必要がある。従来、通
信や電源用のコンセントは壁等に設けられており、そこ
から機器設置場所までは接続コードを床上にはわせる必
要があるが、床上にこれらコードが露呈していると、誤
って歩行中に足で接続コードを引き抜く可能性があり、
また他の機器の下敷きになったり台車等の通過時に接続
コードを切断したりする危険がある。
【0003】そこで、このような部署においてはフリー
アクセスフロアと称される二重床構造が広く用いられて
いる。この二重床構造は、例えば一辺が150〜100
0mmで厚さが15〜50mm程度の四辺形の床パネル
を複数枚用意し、床スラブ上に床パネルの一辺の長さに
相当する間隔をおいて支柱を複数本立設し、支柱の先端
部で隣接する4枚の床パネルの角部を支持するようにし
て床スラブ上に床パネルを敷き詰めるものである。これ
により、床スラブと床パネルとの間には空間ができ、こ
の床下空間に通信ケーブル、電力ケーブル類を納め接続
コードを配設するとともに、設置機器の近くの床パネル
にはコンセントを設けることにより、床上にこれらコー
ドやケーブルが露呈しないようにすることができる。ま
た、床パネルは着脱が容易であり、敷設後のレイアウト
変更にも充分対応することができる。一方、床パネルの
軽量化も種々提案され、例えば金属薄板の上面板材と下
面板材とで構成するとともに、下面板部材に多数の凹凸
を形成し、その凸部先端を上面板材の下面に固定し、上
面板材と下面板材とで構成される空間にコンクリートや
珪酸カルシュウム等で構成されたパネル材を介在させた
り、アルミダイキャストやスチール単体で下面に適当な
間隔をおいて補強用のリムを形成した床パネルが提供さ
れている。これにより従来の均一な厚さの床パネルに比
べて格段に軽量化することができるようになった。
【0004】更に、このような二重床構造を利用し、床
下から空調用の送風を行なう床下空調システムも提案さ
れている。この場合、空調を効果的に行なうためにはパ
ネルと床スラブとの間に空調された空気が流れ込まない
ように各床パネルの接合部を気密にする必要がある。そ
こで従来より床パネルを支持する支柱間にストリンガと
称される梁を渡し、このストリンガ上で床パネルの接合
部を保持するようにして接合部間からのエアーリークを
防止するようにしている。また、壁に相対する床パネル
の端縁部はゴムシール等を介在させて建物や床の振動を
吸収するとともに壁際のエアーリークの発生を防止して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにストリンガ
により各床パネル間の当接部は気密になったが、壁際に
接する床パネルは、部屋の大きさより異なるため規格化
できず、現場において適当な大きさに切断して施工し、
規格化された床パネルを支持する支柱とは異なる壁際用
の支柱によって支持しているので、壁面に相対する床パ
ネル間にはストリンガを設けていないのが現状である。
そのため壁際の床パネル間に僅かではあるが隙間が生
じ、それらの部分ではエアーリークによる空調能率が低
下してしまう欠点がある。
【0006】そこでこの発明の目的は、施工現場で簡単
な加工により壁際に接する各床パネル間もストリンガで
支持することができ、かつ建物や支柱の振動も吸収する
ことができる壁際支柱装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、突き合わさ
れた複数枚の床パネルの各角部を支柱で保持し各支柱間
の床パネルの突合せ部は支柱間に渡されたストリンガで
支持するようにした二重床における壁際に位置する床パ
ネルを支持するための床パネルの壁際支柱装置におい
て、支柱本体上に設けられストリンガをその上に載置可
能な平坦な上面を有する台座と、この台座のストリンガ
が載置される端部と相対する端部上面にその立設面がこ
の端部と整合するように設けられたアングル材と、この
アングル材の固定面と床パネルの下面との間に介在する
弾性材とを有することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】したがって、壁際にこの壁際支柱装置を配置
し、隣接する通常の支柱までの長さにストリンガを切断
して、そのストリンガの他端を台座に固定するだけの簡
単な操作で壁際に位置する床パネル間の接合部の下面も
ストリンガで支持することができる。したがって、現場
においてはストリンガを所定の長さに切断するだけの加
工を行なえばよく、施工効率を大幅に向上させることが
できる。また、台座はアングル材の立設面により壁面と
面接触させることができるので、この間に弾性材を介在
させることにより台座の振動も確実に吸収することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例について
説明する。
【0010】図1から図2に示す一実施例について説明
する。一辺が150〜1000mmで厚さが15〜50
mm程度の四辺形の床パネル1は、上面板材と下面板材
との間にコンクリートや珪酸カルシュウム等で構成され
たパネル材を介在させたり、下面板部材に多数の凹凸を
形成し、その凸部先端を上面板材の下面に固定し、上面
板材と下面板材とで構成される空間に上述のパネル材を
充填するようにしたり、あるいはアルミダイキャストや
スチール単体で構成された従来から周知の床パネルで構
成されている。床パネル1の上面にはカーペットタイル
のような仕上げ材2が貼着されている。壁際に位置する
床パネル1は隣接する定形の床パネルの端部から壁まで
の長さに切断されている。
【0011】このような床パネル1の内、壁際以外に位
置する床パネルを支持する支柱は従来と同様でよいの
で、その詳細な説明および図示は省略する。壁際に接す
る床パネル1を支持する壁際支柱装置4は、パイプ状の
支柱本体5と、この支柱本体5の下端に取付けられ、床
スラブに当接する例えば円板状の基板6と、支柱本体5
の上端に取付けられた長方形の金属製の台座7とから構
成される。台座7は、図示していないが例えばその下面
中央部にねじ孔を設け、支柱本体5の上部外周面にねじ
山を設けてねじ孔に螺合するようにして支柱本体5に高
さ調整可能に取付けられている。台座7の長手方向幅
は、ハット形と称される逆皿形に形成されたストリンガ
8の凹部が嵌合されるに十分な長さに設定されている。
台座7の長手方向一端部には立設面10と固定面11と
を有し、アルミニウム等の金属で作られた略L字状のア
ングル材9が取付けられている。このアングル材9は、
立設面10が台座7の端部と整合するように台座7上に
取付けられている。アングル材9の立設面10の高さ
は、その上にパネル材1が位置した時、仕上げ材2の下
面から突出しないように予め設定されている。アングル
材9の立設面10の壁12と相反する面および固定面1
1上にはゴムや弾性合成樹脂製の弾性材13,14がそ
れぞれ貼着されている。台座7の長手方向他端部には、
この長手方向に間隔をおいて2つのねじ孔15が形成さ
れている。
【0012】この壁際支柱装置4により壁12にその端
縁部が接する床パネル1を支持する場合には、壁12に
取付けられたゴムシール16の面にアングル材9の立設
面10が当接するように壁際支柱装置4を位置させる。
次いで、通常の支柱(図示しない)にストリンガ8の一
端を取付けた時、その他端がアングル材9の固定面11
の端縁部に接触しない長さにストリンガ8を切断し、ス
トリンガ8の他端を台座7に嵌合し、台座7のねじ孔に
連通するように孔を開け、これにねじ17を挿通してス
トリンガ8を台座7に固定する。ストリンガ8上にはシ
ート状のクッション材18を施設する。最後に壁際に位
置する床パネル1をその端縁部がストリンガ8の略中央
部に位置するように配設する。
【0013】これにより壁際に位置する床パネル1同志
の接合部もストリンガ8およびクッション材18が位置
し、これら接合部に気密性を持たせることができる。ま
た台座7はアングル材9の立設面10により壁12に取
付けられたゴムシール16と面接触するので、台座7の
振動も確実に吸収することができる。更に、床パネル1
の下面はアングル材9の固定面11上の弾性材14と接
触するので、床パネル1に加えられた振動を吸収するこ
とができる。弾性材14により生じた床パネル1の下面
とストリンガ8の上面との間の隙間にはクッション材1
8が介在されているので、床パネル1同志の接合部の気
密性は一層確実なものとすることができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように、この発明の床パネルの壁
際支柱装置は、支柱本体上に設けられストリンガをその
上に載置可能な台座と、この台座のストリンガが載置さ
れる端部と相対する端部にその立設面がこの端部と整合
するように設けられたアングル材と、このアングル材の
固定面と床パネルの下面との間に介在する弾性材とを有
しているので、壁際にこの壁際支柱装置を配置し、隣接
する通常の支柱までの長さにストリンガを切断して、そ
のストリンガの他端を台座に固定するだけの簡単な操作
で壁際に位置する床パネル間の接合部の下面をストリン
ガで支持することができる。したがって、現場における
施工効率を大幅に向上させることができる。また、台座
はアングル材の立設面により壁面と面接触させることが
できるので、この間に弾性材を介在させることにより台
座の振動も確実に吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を一部切断して示す正面図
である。
【図2】この実施例における支柱装置とストリンガの関
係を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 床パネル 2 仕上げ材 4 壁際支柱装置 5 支柱本体 7 台座 8 ストリンガ 9 アングル材 10 立設面 11 固定面 12 壁 13,14 弾性材 15 ねじ孔 16 ゴムシール 17 ねじ 18 クッション材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−46643(JP,U) 実開 昭59−12343(JP,U) 実開 昭63−25735(JP,U) 実開 昭57−82531(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突き合わされた複数枚の床パネルの各角
    部を支柱で保持し各支柱間の前記床パネルの突合せ部は
    支柱間に渡されたストリンガで支持するようにした二重
    床における壁際に位置する床パネルを支持するための床
    パネルの壁際支柱装置において、支柱本体上に設けられ
    前記ストリンガをその上に載置可能な平坦な上面を有す
    る台座と、この台座の前記ストリンガが載置される端部
    と相対する端部上面にその立設面がこの端部と整合する
    ように設けられたアングル材と、このアングル材の固定
    面と前記床パネルの下面との間に介在する弾性材とを有
    することを特徴とする床パネルの壁際支柱装置。
JP4196116A 1992-06-30 1992-06-30 床パネルの壁際支柱装置 Expired - Lifetime JP2583172B2 (ja)

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