JP2583128Y2 - 水噴射式織機の緯糸端保持装置 - Google Patents

水噴射式織機の緯糸端保持装置

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JP2583128Y2
JP2583128Y2 JP8247192U JP8247192U JP2583128Y2 JP 2583128 Y2 JP2583128 Y2 JP 2583128Y2 JP 8247192 U JP8247192 U JP 8247192U JP 8247192 U JP8247192 U JP 8247192U JP 2583128 Y2 JP2583128 Y2 JP 2583128Y2
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孝雄 石藤
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日産テクシス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、水噴射式織機の緯糸端
保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水噴射式織機において、特に緯糸として
強撚糸を用いる場合、緯入れ後に緯糸の張力が無くなら
ないようにするため、緯糸の端部を緊張状態に保持する
必要がある。このため、実開平4−78287号に示さ
れるような緯糸端保持装置が提案さている。これは、反
緯入れ側の緯糸端部の到達部位に開口部及び接触部を有
する一対の保持部材(弾性材料からなる板状体)を配置
し、開口部内に進入した緯入れ用の噴射水が接触部を通
過することによって接触が解かれて緯糸飛走路を形成
し、噴射水の通過後、相互に接触するようにしたもので
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の緯糸端保持装置にあっては、一対の保持部材
が噴射水の通過後に相互に接触するようにしたもの、す
なわち、噴射水が無くなることによって自己の弾性復元
力により接触して緯糸端部を保持するものであるため、
緯糸端部を保持するときには、すでに緯糸端部に対する
噴射水の作用がなくなって、緯糸がゆるみ出しているた
め、緯糸が緊張している状態で緯糸端部を保持できない
という問題点があった。
【0004】また、緯入れする緯糸の長さを長くして一
対の保持部材より更に反緯入れ側まで緯糸端部が到達す
るようにしておけば、一対の保持部材の部分に噴射水が
無くなっても、緯糸端部には噴射水が作用していて、緯
糸が緊張している状態で緯糸を保持することが可能であ
るが、その分、一対の保持部材から緯糸端部までの糸が
余分に必要で、捨て糸長が長くなり、経済的ではない。
【0005】本考案は、このような実情に鑑み、捨て糸
長を増加させることなく、緯糸が緊張している状態で緯
糸端部を保持できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本考案は、反
緯入れ側の緯糸端部の到達部位に緯糸飛走路を挟んで一
対の保持部材を配置して、これら一対の保持部材の互い
に相対する面のうち少なくとも一方に水抜き穴を形成
し、緯入れ後であって緯糸端部に噴射水が作用している
ときに前記一対の保持部材をこれらの間に緯糸端部を保
持するように駆動する駆動装置を設けて、水噴射式織機
の緯糸端保持装置を構成する。
【0007】
【作用】上記の構成においては、緯入れ後であって緯糸
端部に噴射水が作用しているとき、言い換えれば噴射水
が通過し終わる前に、一対の保持部材を強制的に駆動し
てこれらの間に緯糸端部を保持する。この際、一対の保
持部材間に存在する水は水抜き穴より排出させて、保持
が確実かつ迅速に行われるようにする。このように緯糸
端部に噴射水が作用している間であれば、緯糸は緊張状
態にあるので、緊張状態で緯糸端部を保持できる。
【0008】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は水噴射式織機の概要を示している。緯糸1
は水噴射ノズル2により経糸3の開口内に緯入れされ、
筬4により織前5に筬打されて織布6として製織され
る。
【0009】経糸3列の反緯入れ側には経糸3と同様に
開閉口される複数本の糸端処理糸7が設けられている。
8はガイドプレート、9は仮撚用スピンドル、10はスピ
ンドルブラケット、11は駆動プーリ、12はベルト、13は
被動プーリである。ここで、反緯入れ側の緯糸端部の到
達部位(糸端処理糸7よりも反緯入れ側)に、織機のフ
レーム15に取付けられて緯糸端保持装置16が設けられて
いる。
【0010】図2及び図3を合わせて参照しつつ、緯糸
端保持装置16について説明する。織機のフレーム15に固
定される支持板20にブラケット21,22が取付けられ、こ
れらのブラケット21,22はそれぞれ軸23,24を保持して
いる。ここで、2本の軸23,24はそれぞれが織機の前後
方向に延びる一方、緯糸飛走路を挟んで上下に所定の間
隔で設けられている。そして、これらの軸23,24にはそ
れぞれ板状の保持部材25,26の端縁が回動自在に取付け
られている。保持部材25,26は、軸23,24側の湾曲部25
a,26aと、これに連なって互いに面接触可能な平坦部
25b,26bとからなり、平坦部25b,26bには多数の水
抜き穴27が形成されている。
【0011】支持板20にはまたL字状のブラケット28が
取付けられ、このブラケット28の上面にスポンジ製のス
トッパ29が貼着されている。そして、このストッパ29の
上に下側の保持部材25が載せられ、これにより下側の保
持部材25は位置がほぼ固定される。そして、この下側の
保持部材25の上に上側の保持部材26が載せられ、この状
態で、一対の保持部材25,26は、水噴射ノズル2に相対
する側では湾曲部25a,26a間に反緯入れ側へ行くに従
って間隔が狭まるものの空隙を有して開口部30を形成
し、反水噴射ノズル側では平坦部25b,26bどうしが互
いに面接触して接触部31を形成するようになっている。
【0012】また、上側の保持部材26の上面には永久磁
石32が固着されている。そして、支持板20に、上側の保
持部材26の上方に位置させて、L字状のブラケット33が
取付けられている。このブラケット33の下面には、上側
の保持部材26に相対させてスポンジ製のストッパ34が貼
着されると共に、永久磁石32に相対させて電磁石35が固
定されている。
【0013】電磁石35は、通電方向制御回路36により制
御される通電方向(+−)により極性が変化するように
なっており、+方向のとき電磁石35が永久磁石32と異極
になって永久磁石32を吸引し、−方向のとき電磁石35が
永久磁石32と同極になって永久磁石32を反発するように
なっている。そして、通電方向制御回路36には、織機の
主軸37に取付けられた作用片38に対置した近接スイッチ
39からの信号を入力させ、作用片38の高部38aが近接ス
イッチ39に相対したときに、通電方向を−方向に切替え
るようになっている。この切替えのタイミングについて
は、緯入れ後であって、緯糸1の端部に噴射水が作用し
ているときとする。ここで、電磁石35及び通電方向制御
回路36等を含んで駆動装置が構成される。
【0014】尚、ブラケット21,22は支持板20に対し移
動可能に設けて開口30の大きさを調整できるようにして
ある。また、ブラケット28,33も同様に移動可能に設け
て、保持部材25,26間の圧接力を調整できるようにして
ある。次に図4を合わせて参照しつつ作用を説明する。
尚、図4においてはドラム式緯糸貯留装置を図示してあ
り、ドラム51上に巻回されて貯留される緯糸1に対する
係止がソレノイド52により駆動される係止ピン53のドラ
ム51への突入・退出により制御されるようになってい
る。
【0015】緯入れ前は、作用片38の高部38aが近接ス
イッチ37に相対しておらず、通電方向制御回路36による
電磁石35への通電方向が+方向になっている。従って、
電磁石35が永久磁石32と異極になって永久磁石32を吸引
し、一体的に上側の保持部材26を上動させて(図2の点
線示)、下側の保持部材25との間に緯糸飛走路を形成し
ている。尚、上側の保持部材26の上動時、この保持部材
26はスポンジ製のストッパ34に当接して緩衝作用を受け
ると共に、上動位置を規制されて永久磁石32が電磁石35
に当接するのが防止される。
【0016】緯入れに際しては、水噴射ノズル2の水噴
射が開始され、次いで緯糸貯留ドラム51からソレノイド
52により係止ピン53が退出する。これにより、緯糸1は
ドラム51から解舒されつつ、水噴射ノズル2の水噴射に
より経糸3の開口内に緯入される。そして、適当なタイ
ミングで水噴射ノズル2からの水噴射が停止されるが、
緯糸1は図4(A)に示すように既に噴射された水Wに
乗って飛走し続ける。
【0017】この後、緯糸貯留ドラム51においてソレノ
イド52により係止ピン53が突入し、緯糸1が所定の巻数
分解舒されたところで、緯糸1が係止ピン53に係止され
て緯入れが終了する。この直後において、緯糸1の端部
には未だ噴射水Wが作用しており、噴射水の牽引力によ
り緯糸1は緊張状態にある(図4(B)参照)。
【0018】このように緯入れ後であって緯糸端部に噴
射水が作用しているとき、言い換えれば噴射水が通過し
終わる前に、緯糸端保持装置16により緯糸1を保持す
る。具体的には、図4(B)に示すようなタイミング
で、緯糸端保持装置16により緯糸1を保持する。すなわ
ち、このタイミングにて(実際には遅れ時間を見込んだ
少し前に)、作用片38の高部38aが近接スイッチ37に相
対し、通電方向制御回路36による電磁石35への通電方向
が−方向に切替わる。従って、電磁石35が永久磁石32と
同極になって永久磁石32を反発し、一体的に上側の保持
部材26を下動させて(図2の実線示)、下側の保持部材
25との間に緯糸1を保持する。尚、このときはスポンジ
製のストッパ29が緩衝作用をなす。
【0019】また、この保持の際、一対の保持部材25,
26間には噴射水が存在するが、水抜き穴27により水を排
出できるので、スムーズな保持が確実となる。単なる板
状体であると、噴射水が邪魔をして板状体が接触でき
ず、緯糸1の保持が遅れて、緯糸1がゆるみ出してしま
うからである。このようにして、緯入れ後であって緯糸
1の端部に噴射水が作用しているとき、言い換えれば噴
射水が通過し終わる前に、緯糸端保持装置16により緯糸
1を保持することにより、緊張状態において緯糸1を保
持することができる。
【0020】尚、図4(C)に示すように、噴射水が緯
糸端保持装置16を通過した後も、この直後のわずかな時
間においては、緯糸1の端部に噴射水Wが作用してい
て、緯糸1が緊張状態にあるので、このときまでであれ
ば、緊張状態において緯糸1を保持することが可能であ
る。もっとも、緯入れする緯糸の長さを長くして、緯糸
端保持装置16から緯糸1の端部までの長さを長くしてお
けば、噴射水が緯糸端保持装置16を通過した後も、かな
りの時間、緊張状態において緯糸を保持することが可能
であるが、その分、捨て糸長が長くなって、不経済とな
る。
【0021】また、図4(D)に示すように、噴射水が
通過し、緯糸1の端部に作用しなくなった後は、牽引力
がなくなり、ゆるんでビリが発生するから、このときに
保持しても、保持効果は期待できない。緯糸端保持装置
16による緯糸端保持後は、筬4の前進により緯糸1が織
前2に筬打されるが、この筬打の間、保持を続けること
により、緯糸1に必要な張力を与えることができる。
【0022】この後、適当なタイミングで、作用片38の
高部38aが近接スイッチ37に相対しなくなって、通電方
向制御回路36による電磁石35への通電方向が+方向にな
る。従って、電磁石35が永久磁石32と異極になって永久
磁石32を吸引し、一体的に上側の保持部材26を上動させ
て(図2の点線示)、下側の保持部材25との間に緯糸飛
走路を形成し、次の緯入れに備える。尚、このときはス
ポンジ製のストッパ34が緩衝作用をなす。
【0023】尚、本実施例においては、駆動装置として
の電磁石35により、一対の保持部材25,26の閉動作(緯
糸保持動作)のみならず、開動作(緯糸飛走路形成)も
行うようにしたが、緯糸保持期間以外は電磁石35への通
電を停止し、噴射水の勢いによって開動作が行われるよ
うにしてもよい。また、本実施例においては、緯糸端保
持装置16を筬4と別体にして織機のフレーム15に固定的
に設けている。筬4と一体に移動するように設けること
も考えられるが、最近のように織機が高速化し、700rmp
にも達する場合、揺動しつつ高速で開閉することは困難
で、保持の確実性に欠けるからである。
【0024】図5(A)〜(C)には、保持部材25,26
の変形例を示す。図5(A)のものは、下側の保持部材
25を平坦に形成するのに対して、上側の保持部材26を途
中で屈折するタイプとしたもので、噴射水の勢いによっ
て開動作を行わせる場合に具合が良い。図5(B)のも
のは、一対の保持部材25,26の接触部となる部分を単な
る平坦部とするのではなく波型の凹凸(各凹凸は緯糸と
直交する方向に延びる)101 を形成したもので、緯糸を
保持した際に、緯糸を引き抜こうする力に対する抵抗が
増大し、緯糸の保持が確実になる。
【0025】図5(C)のものは、一対の保持部材25,
26のの接触部となる部分の相対する面に互い違いに歯
(各歯は緯糸の直交する方向に延びる)102 を形成した
もので、緯糸を保持した際に引き抜き抵抗が増大し、緯
糸の保持が確実になる。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、捨
て糸長を増加させることなく、緯糸が緊張している状態
で緯糸端部を保持できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す水噴射式織機の斜視
【図2】 緯糸端保持装置の正面図
【図3】 保持部材の平面図
【図4】 保持タイミングについての説明図
【図5】 保持部材の変形例を示す図
【符号の説明】 1 緯糸 2 水噴射ノズル 16 緯糸端保持装置 23,24 軸 25,26 保持部材 27 水抜き穴 29 ストッパ 32 永久磁石 34 ストッパ 35 電磁石 36 通電方向制御回路 39 近接スイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水噴射式織機において噴射水によって緯入
    れされた緯糸の端部を緊張状態に保持する緯糸端保持装
    置であって、反緯入れ側の緯糸端部の到達部位に緯糸飛
    走路を挟んで一対の保持部材を配置して、これら一対の
    保持部材の互いに相対する面のうち少なくとも一方に水
    抜き穴を形成し、緯入れ後であって緯糸端部に噴射水が
    作用しているときに前記一対の保持部材をこれらの間に
    緯糸端部を保持するように駆動する駆動装置を設けてな
    る水噴射式織機の緯糸端保持装置。
JP8247192U 1992-11-30 1992-11-30 水噴射式織機の緯糸端保持装置 Expired - Lifetime JP2583128Y2 (ja)

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