JP2583066Y2 - 移動手摺装置 - Google Patents

移動手摺装置

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JP2583066Y2
JP2583066Y2 JP1993029393U JP2939393U JP2583066Y2 JP 2583066 Y2 JP2583066 Y2 JP 2583066Y2 JP 1993029393 U JP1993029393 U JP 1993029393U JP 2939393 U JP2939393 U JP 2939393U JP 2583066 Y2 JP2583066 Y2 JP 2583066Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主に階段のある建物、
例えば一般の住宅家屋や劇場、公会堂等の公共施設等の
階段に設置され、老年者や足腰の弱い人でも階段を簡単
且つ安全に昇れるようにした移動手摺装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フロアが複数階ある大きな建
物、例えば人が多数集まる劇場や公会堂、デパート等の
建物に於いては、エスカレーターやエレベーターが設置
されており、これらの昇降装置によって各階への人員の
輸送が行われている。又、前記建物では、エスカレータ
ーやエレベーターが設置されている為、老年者や足腰の
弱い人でも建物内を下の階から上の階へ或いは上の階か
ら下の階へ安全且つ簡単に移動できるようになってい
る。
【0003】一方、小さな建物、例えば一般の住宅家屋
に於いては、その殆どが2階建て若しくは3階建てであ
り、各階への移動は建物内に設置した階段を使って行わ
れている。ところが、階段を使って各階へ移動するには
可なりの体力を必要とする為、老年者や足腰の弱い人に
とっては、階段の昇り降りが非常に苦痛となり、実生活
に於いて大変不便であった。
【0004】尚、一般の住宅家屋に於いても、家屋内に
エスカレーターやエレベーター等の昇降装置を設置する
ことによって、上述した問題を解決することができる。
然し乍ら、エスカレーター等の昇降装置は、可なり高価
であり、且つ広い設置スペースを必要とする為、一般の
住宅家屋に設置するのは事実上不可能であり、利用され
ていないのが実情である。又、従来に於いては、上述の
ような問題を解決する比較的簡単な構造で且つ安価な昇
降装置が提案されておらず、その開発が強く要請されて
いる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記の問題
点を解消する為に創案されたものであり、その目的は老
年者や足腰の弱い人でも階段を簡単且つ安全に昇ること
ができると共に、構造も簡単で比較的安価な移動手摺装
置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本考案の請求項1に記載の移動手摺装置は、階段の
昇り口及び降り口近傍の壁に夫々回転自在に配設された
駆動輪及び従動輪と、駆動輪と従動輪との間に巻き回さ
れ、階段と同程度の傾斜角度で且つ壁に沿って周回移動
する掴み部若しくは把手を設けた無端状の手摺と、階段
の壁に設けられ、手摺の弛みを防止する手摺受けと、駆
動輪を速度調整可能に回転駆動する可変速駆動装置と、
階段の壁に設けられ、階段を昇る人の速度を検出するセ
ンサーと、センサーからの検出信号に基づいて可変速駆
動装置を適宜に駆動制御する制御装置とから構成したも
のである。また、請求項2に記載の移動手摺装置は、階
段の昇り口及び降り口近傍の壁に夫々回転自在に配設さ
れた駆動輪及び従動輪と、駆動輪と従動輪との間に巻き
回され、階段と同程度の傾斜角度で且つ壁に沿って周回
移動する掴み部若しくは把手を設けた無端状の手摺と、
階段の壁に設けられ、手摺の弛みを防止する手摺受け
と、駆動輪を速度調整可能に回転駆動する可変速駆動装
置と、階段の降り口近傍の壁に設けられ、階段を昇る人
の音声を検出する受声器と、受声器からの検出信号に基
づいて可変速駆動装置を適宜に駆動制御する制御装置と
から構成したものである。
【0007】
【0008】
【作用】請求項1に記載の移動手摺装置に於いては、利
用者が階段を数段上がると、センサーがその速度を検出
し、センサーからの検出信号に基づいて制御装置が可変
速駆動装置を駆動制御し、手摺の速度が利用者の階段を
昇り始めの速度と同一になるようにしている。その結
果、この移動手摺装置を用いれば、利用者は手摺に引き
ずられて転倒すると云うことがなく、安全に階段を昇る
ことができる。又、この移動手摺装置は、利用者が可変
速駆動装置を操作する必要もなく、取扱性にも優れてい
る。
【0009】請求項2に記載の移動手摺装置に於いて
は、利用者が受声器に向って指令すると、その音声を認
識し、制御装置が可変速駆動装置を適宜に駆動制御し、
手摺の速度を可変できるようになっている。即ち、この
移動手摺装置は、利用者の階段を昇る速度が途中で変わ
っても、音声指令によって手摺の速度を利用者の速度と
常時一定に保つことができるようになっている。その結
果、利用者は手摺に引きずられて転倒すると云うことが
皆無となり、より安全に階段を昇ることができる。又、
この移動手摺装置は、利用者が可変速駆動装置を手動操
作する必要もなく、取扱性にも優れている。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1乃至図4は本考案の第1実施例に係る
移動手摺装置を示し、当該移動手摺装置は、一般の住宅
家屋の階段Sの壁Wに設置されており、駆動輪1、従動
輪2、手摺3、手摺受け4及び可変速駆動装置5等から
構成されている。
【0011】前記駆動輪1は、スプロケット構造を呈し
ており、図3に示す如く、外周面に形成した環状の溝1
a内には多数の凸部1bが等間隔毎に突設形成されてい
る。又、駆動輪1は、階段Sの昇り口近傍の壁Wに回転
自在に配設されている。本実施例では、駆動輪1は、階
段Sの昇り口近傍の壁Wに設置した可変速駆動装置5の
駆動軸6に嵌着されており、適宜の速度で回転するよう
になっている。一方、前記従動輪2は、駆動輪1と同様
にスプロケット構造を呈しており、外周面に形成した環
状の溝2a内には多数の凸部2bが等間隔毎に突設形成
されている。又、従動輪2は、階段Sの降り口近傍の壁
Wに回転自在に配設されており、本実施例では、従動輪
2は、階段Sの降り口近傍の壁Wに固定した従動軸7に
回転自在に支持されている。尚、駆動輪1及び従動輪2
を設置する高さ(床面からの高さ)は、階段Sを昇り降
りする人の腰の高さ程度に設定されている。
【0012】前記手摺3は、合成ゴム等の可撓性部材に
よりロープ状で且つ無端状に形成されており、駆動輪1
と従動輪2との間に巻き回され、階段Sと同程度の傾斜
角度で且つ壁Wに沿って周回移動するようになってい
る。又、手摺3には、図3に示す如く、階段Sを昇る人
が手摺3を掴み易いように縮径部3aと拡径部3bとが
交互に連続して形成されており、この縮径部3a及び拡
径部3bが掴み部となっている。この縮径部3a及び拡
径部3bは、駆動輪1及び従動輪2の凸部1b,2bと
噛み合うようになっており、両者が噛み合うことによっ
て駆動輪1の回転力が手摺3に確実に伝達されると共
に、両輪1,2に対する手摺3のスリップが防止され
る。尚、手摺3の直径は、内周面側が駆動輪1及び従動
輪2の環状の溝1a,2aに入り、且つ階段Sを昇る人
が手摺3を掴める程度に設定されている。
【0013】前記手摺受け4は、階段Sを昇る人が手摺
3に掴まったときに手摺3の弛みを防止するものであ
り、階段Sの壁Wに取り付けられている。本実施例で
は、手摺受け4は、図4に示す如く、壁Wに固定した取
付け金具8と、取付け金具8に固定したローラ受け9
と、ローラ受け9に回転自在に支持され、手摺3を支持
載置するローラ10とから構成されており、階段Sの壁
Wに等間隔毎に複数組配設されている。
【0014】前記可変速駆動装置5は、駆動輪1を速度
調整可能に回転駆動するものであり、階段Sの昇り口近
傍の壁Wに埋設状態で設置したボックス11内に収納さ
れている。本実施例では、可変速駆動装置5は、電源
(図示省略)に接続されたモータ12と、モータ12に
連動連結され、変速レバー13aを備えた歯車式の多段
変速装置13と、モータ12を制御するスイッチ等を組
み込んだ制御盤14等から構成されており、多段変速装
置13の変速レバー13aを適宜の位置にセットしてス
イッチをonにすると、モータ12が駆動し、多段変速
装置13の駆動軸6が適宜の速度で回転するようになっ
ている。その結果、多段変速装置13の駆動軸6に嵌着
した駆動輪1が適宜の速度で回転することになり、駆動
輪1に巻き回された手摺3も適宜の速度で周回移動する
ことになる。前記可変速駆動装置5は、手摺3が数回転
(例えば半回転若しくは一回転)したときに自動的に停
止するように制御盤14によって自動制御されている。
又、可変速駆動装置5は、図1の矢印で示すように手摺
3の上側に位置する部分が階上側へ向って移動するよう
に駆動輪1を回転駆動させている。
【0015】尚、図1及び図2に於いて、15は駆動輪
1、従動輪2及び手摺3等の前面側に配置した安全カバ
ーであり、当該安全カバー15は複数の支持具15aを
介して壁Wに取り付けられ、手摺3等の可動部分と干渉
しないようになっている。
【0016】次に、老年者等の利用者が前記移動手摺装
置を用いて階段Sを昇る場合について説明する。移動手
摺装置は、不使用時には運転が停止されている。老年者
等の利用者は、先ず駆動輪1の回転速度、即ち手摺3の
周回移動速度が階段Sを昇る速度と同程度になるように
多段変速装置13の変速レバー13aを所定の位置にセ
ットする。次に、利用者は、手摺3の握り部(縮径部3
a若しくは拡径部3b)の上半分を掴み、制御盤14の
スイッチをonにする。そうすると、可変速駆動装置5
が駆動し、手摺3が最初に設定した速度(利用者の階段
Sを昇る速度と同一速度)で図1の矢印方向へ周回移動
することになる。このとき、利用者は、手摺3を掴んで
いる為、手摺3によって階上側へ引き上げられ、階段S
を簡単且つ円滑に昇ることができる。尚、駆動輪1、従
動輪2、手摺3及び手摺受け4の前面側は安全カバー1
5によって覆われている為、利用者が階段Sを昇る際に
利用者の衣服や手等が手摺3と手摺受け4との間、或い
は手摺3と従動輪2との間に巻き込まれたりすると云う
こともなく、利用者は安全に階段Sを昇ることができ
る。又、手摺受け4によって手摺3の弛みが防止されて
いる為、手摺3に利用者の荷重が掛かっても、手摺3は
一定の高さに維持されつつ移動することになる。その結
果、利用者が階段Sを昇っているときに手摺3が弛んで
前屈みの状態になって転んだりすると云うこともない。
そして、利用者は、階段Sを昇り終わったら、手摺3か
ら手を離し、任意の方向へ歩いて行けば良い。尚、移動
手摺装置は、手摺3が数回転すると、自動的に運転が停
止するようになっている。その結果、利用者は、階段S
を降りる場合に停止している手摺3を持ちながら階段S
を降りることができ、安全に階段Sを降りることができ
る。
【0017】図5は本考案の第2実施例に係る移動手摺
装置を示し、当該移動手摺装置は、利用者の階段Sを昇
り始めの速度を検出し、手摺3の移動速度が利用者の速
度と同一になるようにしたものであり、駆動輪1、従動
輪2、手摺3、手摺受け4、可変速駆動装置5、センサ
ー16及び制御装置17等から構成されている。尚、駆
動輪1、従動輪2、手摺3及び手摺受け4等は、上記第
1実施例のものと同様構造に構成されている。又、上記
第1実施例のものと同一の部材には同一の参照番号を使
用している。
【0018】前記可変速駆動装置5は、駆動輪1を速度
調整可能に回転駆動するものであり、本実施例では、可
変速駆動装置5は、電源(図示省略)に接続されたモー
タ12及びモータ12に連動連結された電気式の無段変
速装置13′等から構成されている。この可変速駆動装
置5は、手摺3が数回転(例えば半回転若しくは一回
転)したときに自動的に停止するように後述する制御装
置17によって自動制御されている。又、センサー16
は、利用者の階段Sを昇り始めの速度を検出するもので
あり、制御装置17に接続され、検出信号を制御装置1
7へ発信するように為されている。このセンサー16に
は、レーザー光線式のセンサー16が使用されており、
階段Sの昇り口近傍の壁Wに等間隔毎に配設されてい
る。更に、制御装置17は、センサー16からの検出信
号に基づいて可変速駆動装置5を適宜に駆動制御するも
のであり、手摺3の速度が利用者の階段Sを昇り始めの
速度と同一になるように可変速駆動装置5を駆動制御し
ている。この制御装置17にはコンピューターが使用さ
れている。
【0019】而して、前記移動手摺装置に於いて、利用
者が手摺3に手を掛けた状態で階段Sを数段上がると、
センサー16がその速度を検出して制御装置17へ検出
信号を発信する。制御装置17は、センサー16からの
信号に基づいて可変速駆動装置5を駆動すると共に、手
摺3の速度が利用者の階段Sを昇り始めの速度と同一に
なるように可変速駆動装置5を駆動制御する。可変速駆
動装置5によって手摺3が図5の矢印方向へ移動する
と、利用者は、手摺3を掴んだ状態で階段Sを昇って行
く。この移動手摺装置も、上記第1実施例のものと同様
の作用効果を奏することができる。特に、この移動手摺
装置は、手摺3が利用者の階段Sを昇り始めの速度で運
転される為、利用者が手摺3の速度について行けないと
云うこともなく、安全に階段Sを昇ることができる。
又、利用者が可変速駆動装置5を手動操作する必要もな
く、取扱性にも優れている。
【0020】図6は本考案の第3実施例に係る移動手摺
装置を示し、当該移動手摺装置は、利用者の音声によっ
て可変速駆動装置5を駆動制御するようにしたものであ
り、駆動輪1、従動輪2、手摺3、手摺受け4、可変速
駆動装置5、受声器18及び制御装置17等から構成さ
れている。尚、駆動輪1、従動輪2、手摺3、手摺受け
4及び可変速駆動装置5は、上記第2実施例のものと同
様構造に構成されている。又、上記第1実施例のものと
同一の部材には同一の参照番号を使用している。
【0021】前記受声器18は、利用者の音声を検出す
るものであり、後述する制御装置17に接続され、信号
を制御装置17へ発信するように為されている。このセ
ンサー16には、マイクが使用されており、階段Sの降
り口近傍の壁Wに取り付けられている。又、制御装置1
7は、受声器18からの信号に基づいて可変速駆動装置
5を適宜に駆動制御するものであり、利用者からの音声
指令によって可変速駆動装置5を駆動・停止させると共
に、手摺3の速度が任意の速度になるように可変速駆動
装置5を駆動制御している。例えば利用者が階段Sを昇
りながら受声器18に向って「速く」或いは「遅く」と
指令すれば、その音声を認識して可変速駆動装置5を駆
動制御し、手摺3の速度を変化させるようになってい
る。この制御装置17にはコンピューターが使用されて
いる。
【0022】而して、前記移動手摺装置に於いて、利用
者が手摺3に手を掛け、受声器18に向って指令する
と、受声器18が制御装置17へ信号を発信する。制御
装置17は、受声器18からの信号に基づいて可変速駆
動装置5を駆動する。可変駆動装置によって手摺3が移
動すると、利用者は、手摺3を掴んだ状態で階段Sを昇
って行く。そして、階段Sを昇っている途中で手摺3の
速度を変えたい場合には、受声器18に向って指令す
る。そうすると、受声器18からの信号に基づいて制御
装置17が可変速駆動装置5を駆動制御し、手摺3の速
度が変化する。この移動手摺装置も、上記第1実施例の
ものと同様の作用効果を奏することができる。特に、こ
の移動手摺装置は、利用者が階段Sを昇っている途中に
於いて、手摺3の速度を任意に可変できる為、利用者の
速度と手摺3の速度を常時一定に保つことができる。そ
の結果、利用者は、階段Sを昇る速度が途中で変わって
も、手摺3の速度を可変することによって手摺3の動き
に確実に追随でき、手摺3に引きずられて転倒すると云
うこともない。又、利用者が可変速駆動装置5を手動操
作する必要もなく、取扱性にも優れている。
【0023】図7及び図8は手摺3の第2実施例を示す
ものであり、当該手摺3は、合成ゴム等の可撓性部材に
よりロープ状で且つ無端状に形成されており、内周面側
には駆動輪1及び従動輪2の各凸部1b,2bに噛み合
う凹部3cが等間隔毎に形成されている。又、手摺3に
は掴み部(縮径部3a及び拡径部3b)に替えて吊り革
式の把手19が一つ若しくは等間隔毎に複数個取り付け
られている。前記把手19は、手摺3に嵌着した金属製
の取付け環20に着脱自在に螺着された可撓性の吊り軸
19aと、吊り軸19aの一端に取り付けられた握り環
19bとから成り、手摺3への取り付け位置は駆動輪
1、従動輪2、手摺受け4及び安全カバー15に干渉し
ないような位置に取り付けられている。この手摺3は、
吊り革式の把手19を備えている為、掴み部を形成した
手摺3に比較して利用者が確実且つ容易に掴むことがで
きる。又、握り環19bを握った場合には手が手摺3か
ら一定距離だけ離れる為、手摺3と手摺受け4の間等に
巻き込まれたりすることがなく、安全性に於いて極めて
優れている。
【0024】図9は手摺3の第3実施例を示すものであ
り、当該手摺3は、合成ゴム等の可撓性部材によりロー
プ状で且つ無端状に形成されており、内周面側には駆動
輪1及び従動輪2の各凸部1b,2bに噛み合う凹部3
cが等間隔毎に形成されている。又、手摺3の外周面に
は吊り革式の把手19に替えてコの字形状の把手19が
一つ若しくは等間隔毎に複数個取り付けられている。
【0025】図10及び図11は手摺3の第4実施例を
示すものであり、当該手摺3は、合成ゴム等の可撓性部
材により断面形状が略T字形のベルトで且つ無端状に形
成されており、内周面側には駆動輪1及び従動輪2の各
凸部1b,2bに噛み合う凹部3cが等間隔毎に形成さ
れている。又、手摺3の上部側が掴み部となっている。
【0026】図12は手摺受け4の第2実施例を示すも
のであり、当該手摺受け4は、ローラ10に替えて転輪
22を使用したものである。即ち、前記手摺受け4は、
壁Wに固定した支持軸21と、支持軸21に回転自在に
支持され、手摺3を支持する転輪22と、転輪22を略
覆うカバー23と、カバー23に取り付けられ、手摺3
と転輪22との間へ利用者の衣服や手等が巻き込まれる
のを防止する柔軟性部材製の巻き込み防止板24とから
成る。
【0027】図13は手摺受け4の第3実施例を示すも
のであり、当該手摺受け4は、手摺3の一部分やローラ
10等を化粧板で形成した安全カバー15で覆ったもの
である。即ち、前記手摺受け4は、壁Wに固定した取付
け金具8と、取付け金具8に固定支持され、手摺3の下
面側を覆う化粧板で形成した樋状の安全カバー15と、
安全カバー15内に取り付けられたローラ受け9と、ロ
ーラ受け9に回転自在に支持され、手摺3を支持載置す
るローラ10とから成る。
【0028】上記各実施例に於いては、階段Sの昇り口
近傍の壁Wに駆動輪1を、又、階段Sの降り口近傍の壁
Wに従動輪2を夫々配設するようにしたが、他の実施例
に於いては、階段Sの昇り口近傍の壁Wに従動輪2を、
又、階段Sの降り口近傍の壁Wに駆動輪1を夫々配設す
るようにしても良い。
【0029】上記各実施例に於いては、階段Sの片側の
壁Wに移動手摺装置を設置するようにしたが、他の実施
例に於いては、階段Sの両側の壁Wに移動手摺装置を設
置するようにしても良い。
【0030】上記各実施例に於いては、移動手摺装置を
一般家庭の階段Sに設置するようにしたが、他の実施例
に於いては、移動手摺装置を人が多数集まる劇場や公会
堂、デパート等の建物の階段に設置するようにしても良
い。
【0031】
【考案の効果】上述の通り、本考案の請求項1に記載の
移動手摺装置は、階段の昇り口及び降り口近傍の壁に駆
動輪及び従動輪を夫々配設すると共に、駆動輪と従動輪
との間に無端状の手摺を巻き回し、当該手摺を可変速駆
動装置によって周回移動させる構成としている。その結
果、老年者等の利用者は、階段を昇る際に手摺を掴んで
これを周回移動させると、手摺によって階上側へ引き上
げられることになり、階段を簡単且つ容易に昇ることが
できる。また、利用者が階段を数段上がると、センサー
がその速度を検出し、センサーからの検出信号に基づい
て制御装置が可変速駆動装置を駆動制御し、手摺の速度
が利用者の階段を昇り始めの速度と同一になるようにし
ている。その結果、この移動手摺装置は、手摺が利用者
の階段を昇り始めの速度で運転され、利用者が手摺に引
きずられて転倒すると云うこともなく、安全に階段を昇
ることができるうえ、利用者が可変速駆動装置を操作す
る必要もなく、取扱性にも優れている。更に、請求項2
に記載の移動手摺装置は、利用者が受声器に向って指令
すると、その音声を認識し、制御装置が可変速駆動装置
を適宜に駆動制御し、手摺の速度を適宜に可変できるよ
うになっている。その結果、この移動手摺装置は、利用
者の階段を昇る速度が途中で変わっても、音声指令によ
って手摺の速度を利用者の速度と常時一定に保つことが
でき、利用者が手摺に引きずられて転倒すると云うこと
が皆無となり、より安全性に優れたものとなる。加え
て、手摺受けによって手摺の弛みが防止されている為、
手摺に利用者の荷重が掛かっても、一定の高さに維持さ
れつつ移動することになる。その結果、利用者は、階段
を昇っているときに手摺が弛んで前屈みの状態になった
りすると云うことがなく、安全に階段を昇ることができ
る。然も、移動手摺装置は、階段の壁に沿って配設した
無端状の手摺のみを周回移動させる構成としている為、
エスカレーター等の昇降装置に比較して構造も極めて簡
単で、且つ低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る移動手摺装置の概略
側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】一部を切欠いた手摺及び駆動輪の部分拡大側面
図である。
【図4】図1のB−B線拡大断面図である。
【図5】本考案の第2実施例に係る移動手摺装置の概略
側面図である。
【図6】本考案の第3実施例に係る移動手摺装置の概略
側面図である。
【図7】手摺の第2実施例を示し、一部を切欠いた部分
拡大側面図である。
【図8】図7のC−C線断面図である。
【図9】手摺の第3実施例を示し、一部を切欠いた部分
拡大側面図である。
【図10】手摺の第4実施例を示す部分拡大側面図であ
る。
【図11】図10のD−D線断面図である。
【図12】手摺受けの第2実施例を示す拡大断面図であ
る。
【図13】手摺受けの第3実施例を示す拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1は駆動輪、2は従動輪、3は手摺、4は手摺受け、5
は可変速駆動装置、16はセンサー、17は制御装置、
18は受声器、Sは階段、Wは壁。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階段(S)の昇り口及び降り口近傍の壁
    (W)に夫々回転自在に配設された駆動輪(1)及び従
    動輪(2)と、駆動輪(1)と従動輪(2)との間に巻
    き回され、階段(S)と同程度の傾斜角度で且つ壁
    (W)に沿って周回移動する掴み部若しくは把手を設け
    た無端状の手摺(3)と、階段(S)の壁(W)に設け
    られ、手摺(3)の弛みを防止する手摺受け(4)と、
    駆動輪(1)を速度調整可能に回転駆動する可変速駆動
    装置(5)と、階段(S)の壁(W)に設けられ、階段
    (S)を昇る人の速度を検出するセンサー(16)と、
    センサー(16)からの検出信号に基づいて可変速駆動
    装置(5)を適宜に駆動制御する制御装置(17)とか
    ら構成したことを特徴とする移動手摺装置。
  2. 【請求項2】 階段(S)の昇り口及び降り口近傍の壁
    (W)に夫々回転自在に配設された駆動輪(1)及び従
    動輪(2)と、駆動輪(1)と従動輪(2)との間に巻
    き回され、階段(S)と同程度の傾斜角度で且つ壁
    (W)に沿って周回移動する掴み部若しくは把手を設け
    た無端状の手摺(3)と、階段(S)の壁(W)に設け
    られ、手摺(3)の弛みを防止する手摺受け(4)と、
    駆動輪(1)を速度調整可能に回転駆動する可変速駆動
    装置(5)と、階段(S)の降り口近傍の壁(W)に設
    けられ、階段(S)を昇る人の音声を検出する受声器
    (18)と、受声器(18)からの検出信号に基づいて
    可変速駆動装置(5)を適宜に駆動制御する制御装置
    (17)とから構成したことを特徴とする移動手摺装
    置。
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