JP2701199B2 - 昇降補助機 - Google Patents

昇降補助機

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JP2701199B2
JP2701199B2 JP3164895A JP3164895A JP2701199B2 JP 2701199 B2 JP2701199 B2 JP 2701199B2 JP 3164895 A JP3164895 A JP 3164895A JP 3164895 A JP3164895 A JP 3164895A JP 2701199 B2 JP2701199 B2 JP 2701199B2
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正孝 西口
嘉幸 田上
磯次 中西
英二 堀
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朝日金属精工株式会社
住友電設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、深礎基礎工事などにお
ける穴内に出入りするため、梯子を昇降する際に用いる
補助機に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】深礎
基礎工事は鉄塔などの基礎を造るための穴掘り工事で、
穴の深さは25〜35mにも達する。作業者は穴の側壁
に取り付けられた梯子を使って出入りするが、特に穴の
底で作業をした後、疲労した状態で梯子を登るのはかな
りの負担である。このとき、作業者が装備しているのは
墜落防止用の安全ベルト程度で、梯子の昇降に伴う疲労
を軽減するための装備はなされていない。一方、人荷兼
用のエレベータを用いれば昇降に伴う労力負担は解消で
きるものの、エレベータ自体が大型で搬送や組み立ての
負担が大きい。また、一般に穴の直径は4〜5mであ
り、そこに大型のエレベータを設置すれば、穴内で用い
る掘削機器などをクレーンで降ろす際の障害になる。従
って、本発明の目的は、梯子の昇降に伴う疲労を軽減で
きる昇降補助機を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題に着
目してなされたもので、梯子に固定したレール沿いに昇
降する補助機と作業者の安全ベルトとをつなぎ、梯子を
昇降する際、作業者の体重の一部を補助機に保持させる
ことで、負担を軽減できるよう構成したものである。即
ち、本発明の第一の特徴は、梯子などに固定されたレー
ルに係合するスプロケット、これを駆動するモータ、電
源および作業者の安全ベルトにつながるロープの掛け金
具とを具えることにある。
【0004】作業者は、この補助機により体重の一部を
支持された状態で梯子を昇降するが、下降時、作業者が
停止すると、降りてきた補助機と梯子の横木の間に手を
挟む場合がある。第二の特徴は、このような場合に備え
て、本体下部にバンパを設け、このバンパが押し上げら
れた際、直ちに昇降機を上昇させる挟み込み防止機構を
設けたことにある。第三の特徴は、1本のレールに複数
の補助機を設置した場合、相互に衝突することがないよ
う、他の昇降補助機との間隔を検知し、この間隔が所定
値以下になった場合、昇降機を停止させる衝突防止機構
を具えたことにある。第四の特徴は、所定以上の荷重が
かかった場合、昇降機を停止させる荷重リミッタを具え
たことにある。
【0005】第五の特徴は、レールの端部などで補助機
がオーバランしないよう、レールに設けられたストッパ
に接触することで昇降機を停止させる停止スイッチを設
けたことにある。第六の特徴は、補助機をレールに容易
に装着できるよう、上記昇降補助機を予め補助レールに
装着しておき、この補助レールを梯子に固定されたレー
ルに接続することにある。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 [構成]図1〜図3は本発明昇降補助機を示すもので、
図1は正面図、図2は左側面図、図3は背面図である。 (外観構成の概略)図示のように、本昇降補助機は、上
部に取っ手3を具えた本体1と着脱自在の電源2とを主
な構成要素とする。本体1は、正面パネル4、両サイド
パネル5,6及び上面となるバッテリベース7により箱
状に形成されている。正面パネル4には、操作スイッチ
8、非常停止ボタン9、バッテリチェッカー10、停止ス
イッチ解除ボタン11が配置され、これらにより補助機を
操作する。操作スイッチ8の各機能は、図1の最も左の
スイッチが上昇,停止,下降の切り替え、次が高速,低
速の切り替え、その隣が自動,手動の切り替え、最も右
が電源のオン,オフの切り替えとなっている。作業者が
利用する場合は「手動」を用い、補助機のみを昇降させ
る場合には「自動」を用いる。また、図3に示すよう
に、背面には同図左側にギアボックス12が、右側に制御
ボックス13が収納され、両ボックス12,13 の中間は開口
してレールに係合するスプロケット14やガイドローラ66
〜69 が露出している。そして、本体の下部には挟み込
み防止機構となるバンパ17が設けられ、そのほぼ中央に
作業者の安全ベルトにつながるロープをかけるフック18
が設けられている。
【0007】次に各構成部を詳細に説明する。 (ギアボックス12)図4にギアボックス12の構成図を示
す。ギアボックス12は、矩形の仕切り面19とその四方を
囲む側面20を具えたケースをサイドパネル6に固定して
構成され、サイドパネル6と仕切り面19の間にモータ2
1,22 からスプロケット14(図3)までの動力伝達系を
収納している。仕切り面19は、扇状の孔23,24 が2つ形
成され、その間にギアを取り付けるための3つの軸孔が
三角配置されて、さらにこれらの隣にも3つの軸孔が並
設されたものである。
【0008】図4におけるA−A矢視図を図5に示す。
各モータの軸25,26 は扇状の孔23,24 を貫通しており、
それぞれにはモータギア27,28 が取り付けられ、このモ
ータギア27,28 は、ギア29,30 に噛合している。そし
て、その軸31,32 にはギア29,30 よりも小径で、ギア2
9,30 に重なるギア33,34 が取り付けられ、モータ21,22
からの駆動力はこのギア33,34 を介して、後述する図6
のギア35に伝達される。
【0009】なお、本例で用いたモータのうち、1つは
電磁ブレーキ付きモータ21で、電源がオフのときはその
モータ軸25がロックされるように構成されている。図1
において、左側サイドパネル5から突出しているのは、
この電磁ブレーキ部分のカバー36である。また、電磁ブ
レーキのないモータ22からつながるギア30とその軸32の
間にはワンウェイクラッチ37が介在され、ギア30と軸32
との間における動力伝達は、一方向への回転しか行われ
ない。補助機の「高速」と「低速」の調整は電圧を制御
することででき、両モータを駆動して行ってもよいが、
低速による上昇では負荷が小さく、モータは一方が駆動
されれば十分である。このような場合、本例では電磁ブ
レーキ付きモータ21のみを駆動することとした。この
際、モータ21の駆動力はギア35を介してモータ22側にも
伝達されるため、モータ22の伴回りによる駆動抵抗の増
加を減少できるよう、前記クラッチ37により軸32の回転
をギア30に伝達しないよう構成した。従って、モータ22
を「上昇」で駆動した際のギア30の回転は軸32に伝達さ
れるが、「下降」で駆動してもこの伝達は行われない。
その結果、本例では「自動」で下降する際もモータ21だ
けを駆動しており、その際には軸32の回転がギア30に伝
達されて、モータ22は伴回りすることになる。モータの
駆動状況と操作スイッチの関係を示すと次のようにな
る。 手動(自動)+上昇+高速→両モータ駆動 手動(自動)+上昇+低速→モータ21のみ駆動 手動+下降→両モータ駆動せず 自動+下降→モータ21のみ駆動 もっとも、ワンウェイクラッチ37を用いず、両モータの
電圧制御だけで「高速」,「低速」の調整を行ってもよ
いことは言うまでもない。
【0010】図6は図4におけるB−B矢視図である。
前述のように、モータ21,22 からの動力はギア35に伝達
されるが、その軸38にはギア35よりも小径で、ギア35に
重なるギア39が設けられ、これがギア40に噛合されてい
る。そして、ギア40の軸41にはギア40よりも小径のギア
42が重ねて設けられ、これが図7のギア43,44 に噛合し
ている。
【0011】図4におけるC−C矢視図を図7に示す。
ギア43,44 の各軸45,46 はギアボックスの仕切り面19を
貫通し、一端が制御ボックス13の仕切り板64に軸支され
ている。そして、この軸45,46 にスプロケット14(図3
参照)が取り付けられており、ギア43,44 の回転に連動
してスプロケットが回転されるのである。即ち、モータ
21,22 からスプロケット14までの間には、計12枚のギ
アを用いている。また、ギア43,44 とスプロケット軸4
5,46 との間にはワンウェイクラッチ47,48 が設けら
れ、ギア43,44 と軸45,46 との間における動力伝達は、
一方向への回転しか行われない。即ち、ギア43,44 側か
らの動力は「上昇」時の回転のみ軸45,46 に伝達され、
軸45,46 側からの動力は「下降」時の回転のみギア43,4
4 に伝達される。従って、モータ21,22 を「上昇」方向
に駆動すればスプロケット14を駆動できるが、モータ21
を「下降」方向に駆動してもスプロケット14を駆動する
ことはできない。また、モータ21が電磁ブレーキでロッ
クされていればスプロケット14は「下降」側に回転でき
ず、補助機はレール上に保持される。
【0012】(遠心ブレーキ49)このようなギアボック
ス12において、図6の軸38は右側サイドパネル6を貫通
して外部に突出しており(図1参照)、その部分には遠
心ブレーキ49が設けられている。これは、補助機の下降
を抑制するもので、常時は補助機の自重を支持してこれ
をレールに保持させ、急な負荷がかかった場合などはス
プロケット14の回転を抑制して補助機の急降下を防止す
る。その詳細を図8に示す。遠心ブレーキ49は、軸38と
共に回転するキーパー軸受け50と、それに対して径方向
にスライドするブレーキシュー51を具え、サイドパネル
6に固定されたブレーキハウジング52の内周をブレーキ
シュー51で押圧して軸38の回転を抑制するものである。
【0013】ブレーキシュー51は環状板を4分割した扇
状の各片に径方向の溝53を具え、この溝沿いに内周面か
ら外周面との中間部に致るばね孔54が形成されている。
キーパー軸受け50は、軸38に貫通される軸受け部55と、
径方向の四方に伸びる脚部56を具えている。各脚部56は
前記シューの溝53に嵌合し、軸受け部55に当接する圧縮
ばね57がブレーキシュー51を常時外周に付勢する。そし
て、下降時に作業者が足を踏み外すなどして軸38の回転
が速くなった場合、遠心力によりシュー51の各片が径方
向に拡がってハウジング52を圧接し、急降下することを
防止する。ここで、キーパー軸受け50と軸38の間にはワ
ンウェイクラッチ58が介在され、上昇時には軸38の回転
をキーパー軸受け50に伝達せず、下降時のみ伝達するよ
う構成されている。従って、上昇時、遠心ブレーキ49は
作用しない。さらに、シュー51の上部にはスラストワッ
シャ59を介してディスク60が具えられ、ディスク60とカ
バー61との間に介在される圧縮ばね62によりシュー51を
押圧している。ディスク60がシュー51を押圧する程度
は、外部からボルト63の締め具合により変えられ、それ
により遠心ブレーキの利き具合を微調整することができ
る。
【0014】(制御ボックス13)一方、制御ボックス13
は、電源2、各操作スイッチ8やモータ21,22 などを制
御する電気系を収納する箇所で、図3に示すように、サ
イドパネル5と仕切り板64の間に枠状体を固定すること
で形成されている。本補助機の各モータ21,22 は直流モ
ータで、起動時には印加電流が漸増されるよう制御で
き、補助機の急発進を抑制してスムーズに昇降できるよ
う構成している。そして、図3に示すように、仕切り板
64と中間パネル65との間に開口部が形成され、そこにス
プロケット14が配置されている。
【0015】(スプロケット14)図9はスプロケット14
が仕切り板64に取り付けられた状態を示す説明図であ
る。スプロケット14は、レールに係合し、その回転によ
り補助機を昇降させるもので、前述のスプロケット軸4
5,46 に取り付けられている。本例では6つの歯を持つ
円盤状のものを用いた。なお、スプロケットの左側の円
はモータの挿入孔である。
【0016】(ガイドローラ66〜69、レールガイド70,7
1 )そして、図3及び図9に示すように、スプロケット
14がレールに係合した状態で昇降補助機を保持するた
め、ガイドローラ66〜69とレールガイド70,71 が設けら
れている。ガイドローラは計4対あり、中間パネル65と
仕切り板64の間に設けられている。4対のローラのう
ち、2対(66,67) は補助機背面側に位置し、他の2対(6
8,69) はそれよりも上下にずれて正面側に位置してい
る。背面側の2対(66,67) は各ローラが独立し、中間パ
ネル65と仕切り板64に対向して軸支されている。一方、
正面側の2対(68,69) は、中間パネル65と仕切り板64の
間の軸72,73 により、各対ごと一体に軸支されている。
また、レールガイド70,71 は、中間パネル65と仕切り板
64の間に対向して設けられた細長いブロック状のもの
で、対向面にレールがはめ込まれる溝74が形成されてい
る。
【0017】(レール)このようなスプロケット14,ロ
ーラ66〜69およびガイド70,71 と係合するレールは、図
示していないが、互いに平行する係合面と取付面が、こ
れらに直交する中間面で一体化された断面I型のもので
ある。係合面にはスプロケット14の歯が係合するための
矩形孔が所定間隔で多数形成され、取付面は使用時に梯
子の横木に固定される。
【0018】このようなレールを用いることで、補助機
専用の梯子を用意する必要がない。専用の梯子を必要と
する場合、既存の梯子を利用することができない上、専
用梯子も現場に持参しなければならず、搬送の負担が大
きくなる。これに対して本発明補助機を利用する場合、
既存の梯子にレールを取り付けさえすれば、深礎基礎工
事の他、あらゆる昇降作業の補助に利用できる。特に、
鉄塔には、通常このようなレールが既存の昇降機用に取
り付けられており、補助機を持って行くだけで直ちにそ
の利用ができる。
【0019】使用時におけるガイドローラ66〜69とレー
ルの係合状態を図10に示す。図示のように、背面側の
ガイドローラ66,67 がレール係合面120 の背面に当接
し、正面側のローラ68,69 が係合面120 の正面に当接し
て、各ローラが係合面120 を両側から保持する。このと
き、図示していないが、係合面の両側は前記レールガイ
ドの溝74にはめ込まれている。なお、同図において、12
1 がレールの取付面、122 が中間面である。
【0020】次に、本発明補助機に設けられている幾つ
かの安全機構について説明する。 (非常停止ボタン9)図1に示すように、非常停止ボタ
ン9は、何らかの事情で緊急に停止したい場合、このボ
タンを押すことで昇降機を停止させるものである。咄嗟
の時にも押し易いよう、正面パネル4の中央部に設け、
ボタン9も大きなものとした。解除する際は押されたボ
タン9を引けばよい。
【0021】(挟み込み防止機構)操作スイッチ8を
「手動」にして下降する際、モータ21,22 は駆動されて
おらず、補助機は作業者の下降に追従する。このとき、
作業者は梯子の横木に手を掛けているため、途中で停止
すれば、慣性により下降してきた補助機と横木の間に手
を挟む恐れがある。もちろん、補助機は遠心ブレーキ49
により下降が抑制されているが、慣性による若干の下降
は避けられない。そのため、本発明補助機は、図1に示
すように本体下部に挟み込み防止バンパ17を設け、手を
挟んでバンパ17が押し上げられたとき、直ちに補助機を
上昇できるよう構成した。バンパ17は手を挟んでも傷つ
けないよう半円筒状のゴム製のもので、本体下面両側に
設けられた直動軸75,76 と一体のプレート77に取り付け
られている。
【0022】その詳細を図11および図12に示す。図
11は図1における右側バンパの内部構造を示すもの
で、直動軸75は制御ボックス13(本体底面)に貫通さ
れ、その本体内側先端にはテーパー状の接触子78が設け
られて、同軸75に外嵌される圧縮ばね79によりバンパ17
を常時下方に付勢している。そして、制御ボックス内面
にはマイクロスイッチ80が設けられ、バンパ17が押し上
げられた際に接触子78が当接するよう構成されている。
図12は図1における左側バンパの内部構造を示すもの
で、右側バンパと同様、直動軸76に圧縮ばね81が外嵌さ
れ、バンパ17を常時下方に付勢している。しかし、マイ
クロスイッチは設けられておらず、接触子も具えていな
い。このような構成により、バンパ17で手を挟んだ場
合、接触子78がマイクロスイッチ80に当接することでモ
ータ21,22 を駆動させ、直ちに補助機を上昇できるよう
にしている。上昇に伴い、接触子78がマイクロスイッチ
80から離れると、補助機は停止する。なお、左右のバン
パはプレート77により一体化されているため、いずれの
バンパで手を挟んでもマイクロスイッチ80を作動させる
ことができる。
【0023】(衝突防止機構)1本のレールに複数台の
補助機を取り付けた場合、相互に衝突することを防止す
る必要がある。本例の補助機では、反射型の光電スイッ
チにより他の補助機までの距離を検知し、これが一定値
以下となった場合、自動的に補助機を停止できるよう構
成した。図2に示すように、光電スイッチ81,82 は、バ
ッテリーベース7の起曲された背面と、制御ボックス13
の内部に取り付けられている。バッテリベース7に取り
付けられた光電スイッチ81は、本機よりも上部の補助機
までの距離を検知し、制御ボックス13に内蔵された光電
スイッチ82は、本機よりも下部の補助機までの距離を検
知する。なお、本体底面には光電スイッチ82の光通過用
に孔が形成されている。
【0024】(荷重リミッタ83)また、作業者が梯子か
ら足を踏み外すなどして補助機に所定以上の荷重がかか
った場合、自動的に補助機を停止できるようにも構成し
ている。荷重リミッタ83は図10に示すように、本体下
部のフック18と一体に設けられている。その詳細を図1
3、図14に示す。図13は本体背面側からみた荷重リ
ミッタ83の断面図、図14は図13の左側面図である。
本体底面をフック18と一体のバー84が貫通し、このバー
84は中間パネル65に固定されたバー軸受け85により案内
されている。バー84には、圧縮ばね86が外嵌されてお
り、バー84の中間に設けられたばね座87と、本体底面に
固定されたばね座88との間で反発して、バー84を上方に
付勢している。また、前記ばね座87には接触子89が設け
られ、この接触子89が中間パネル65に設けられた長孔90
にはめ込まれている。そして、中間パネル65の反対側で
長孔90に向かってマイクロスイッチ91が設けられてい
る。
【0025】作業者は安全ベルトを装着し、これとフッ
ク18をロープでつないでいるため、梯子から足を踏み外
したりするとフック18に荷重がかかり、バー84が下方に
引かれることになる。それに伴い接触子89も下方に移動
し、マイクロスイッチ91に当接して補助機を停止させる
のである。本例では、50kg以上がかかると荷重リミ
ッタ83が作動するようにした。荷重が解除されると、接
触子89が元の位置に復帰してマイクロスイッチ91から離
れるため、補助機は再駆動される。
【0026】ここで、マイクロスイッチ91は取付金具92
に固定され、この金具92に本体底面を貫通する調整ねじ
93が螺合されている。調整ねじ93は、これを回すことで
取付金具92を上下させ、マイクロスイッチ91の位置を変
化させて、荷重リミッタ83の作動荷重を調整するもので
ある。調整ねじ93を回転した際、取付金具92も同期して
回転しないよう、取付金具92には軸94が設けられ、それ
にスライド軸受け95が外嵌されて、このスライド軸受け
95がギアボックスの仕切り面19に固定されている。即
ち、取付金具92は中間パネル65とギアボックス12の間に
挟まれている。
【0027】(所定位置停止スイッチ96)さらに、補助
機をレールの上下端など、所定位置で停止できるよう、
停止スイッチを設けている。図2に示すように、停止ス
イッチ96は本体背面(制御ボックス背面)に設けられ、
テーパー状の外部接触子97を具えている。外部接触子97
は制御ボックスを貫通する直動軸98の一端に固定され、
直動軸98には圧縮ばね99が外嵌されて、同軸98を背面側
に付勢している。そして、直動軸98の他端にテーパー状
の内部接触子100 が固定され、外部接触子97が押圧され
た場合、内部接触子100 が制御ボックス内部に固定され
たマイクロスイッチ101 に当接して補助機を停止させる
のである。使用に際しては、レールの上下端部など、所
定の位置にストッパ(図示せず)を設けておく。補助機
の昇降により外部接触子97がストッパに当接すると、直
動軸98が押し込まれて補助機が停止され、オーバーラン
を防止することができる。もちろん、レールの上下端部
以外でもレールにストッパを設けておけば、その位置で
補助機を停止することができる。
【0028】一方、再始動する場合には、図1に示す停
止スイッチ解除ボタン11を押す。停止スイッチ96により
止まった場合、直動軸98はストッパに当接して押し込ま
れた状態(内部接触子100 がマイクロスイッチ101 を押
圧した状態)である。このとき、モータ21は電磁ブレー
キによりロックされており、停止スイッチ96を元の状態
に復帰させようとしても昇降機を移動させることができ
ない。そのため、停止スイッチ解除ボタン11を押し、停
止スイッチ96が作動しない状態にしてから昇降機を駆動
させる。
【0029】(電源2)このような機構を作動するため
の電源2としてバッテリを用いている。電源2をバッテ
リ方式としたのは、補助機にACコードを接続する必要
がないからである。即ち、AC電源からコードを接続す
る方式とすれば、コード自体を昇降する補助機に追従さ
せるため、コードの巻き取りリールなどが必要になる。
特に、1本のレールで複数の補助機を利用しようとすれ
ば、リールも複数必要となり、実現するのはかなり困難
だからである。
【0030】図1〜3に示すように、本体上部に装着さ
れる電源2はバッテリを収納したバッテリボックス102
で構成され、同ボックス102 は着脱式となっている。本
体1に装着した際はクランプ103 (図2)で固定し、本
体1から外した場合は図1における取っ手104 を掴んで
搬送することができる。また、バッテリは充電式で、図
3に示す充電コネクタ105 にAC電源を接続して充電す
る。バッテリの消耗状態は、図1に示すバッテリチェッ
カー10で確認できる。なお、バッテリチェッカー10の下
部に設けられているのはヒューズホルダ106 である。そ
して、バッテリベース7の起曲された背面には電極107
が、バッテリボックス背面には電極ホルダが設けられ、
バッテリボックス102 を本体1に装着すれば、電気的に
も接続できるよう構成されている。電極107 および電極
ホルダ108 の構成を図15に示す。図示のように、バッ
テリベース7の起曲された背面には棒状の電極107 が貫
通され、圧縮ばね109 によりバッテリボックス側(同図
右側)に付勢されている。電極107 の先端は円錐状に形
成され、バッテリボックス102 の背面にはこの電極107
の先端に対応する凹部をもった電極ホルダ108 が具えら
れている。バッテリボックス102 の背面をバッテリベー
ス7の背面に当接すると、前記電極ホルダ108 に電極10
7 が嵌合され、バッテリと本体の電気的接続が行われ
る。
【0031】[使用手順および各部の動作]まず、「手
動」により下降する場合から説明する。そのときの使用
状態を図16に示す。 (1) 補助機を用いる準備として、レール110 を梯子の両
縦木111 の中間に配置し、これを横木112 に固定する。 (2) バッテリボックス102 を本体1に装着する。 (3) 補助機をレールに装着する(図9参照)。 最初に本体下方のガイドローラ67,69 の間にレールを
挿入する。 次に、電源を「オン」にすると共に操作スイッチ8を
「下降」にして、スプロケット14が回転できる状態とし
てから補助機を押し下げ、下方のスプロケット14をレー
ルの係合面に係合する。 そして、レールガイド70,71 に係合面をはめ込み、上
方のスプロケット14をレールの係合面に係合し、本体上
方のガイドローラ66,68 の間にもレールを挿入する。 補助機をレールに装着するとき、操作スイッチ8を
「オン」と「下降」にしなければモータ21の電磁ブレー
キがロックされたままで、スプロケット14は回転でき
ず、補助機を押し下げることができない。
【0032】(4) レールに装着された補助機は、操作ス
イッチ8が「下降」になっているが、遠心ブレーキ49の
作用により自然降下することはなく、レール上に保持さ
れる。 (5) 作業者の腰に安全ベルト113 を装着し、これとにつ
ながるロープ114 を補助機のフック18にかける。 (6) そして、作業者は補助機に体重をかけ、レール両側
の横木に手足を掛けて降りる。 (7) このとき、モータ21,22 はいずれも駆動していない
ため、動力の伝達はスプロケット側からギアボックス側
へと行われる。下降に伴うスプロケット14の回転はワン
ウェイクラッチ47,48 の働きによりギア43,44 に伝達さ
れるため(図7参照)、遠心ブレーキ49による下降の抑
制が働いた状態で下降することができる。 (8) 作業者は補助機につり下げられた状態で、体重の大
半が補助機に支持されるため、楽に下降することができ
る。 (9) もし、足を踏み外すことがあっても、遠心ブレーキ
49の作用により緩やかに下降する。そして、このときに
50kg以上の負荷がかかれば、荷重リミッタ83が作動
し、電磁ブレーキをロックして補助機を停止させる。 (10)所定位置まで下降できたら、ロープ114 をフック18
から外す。
【0033】(11)逆に「手動」で上昇する場合も下降時
と同様で、安全ベルトのロープをフック18につなぐ。 (12)操作スイッチを「高速」か「低速」に合わせて、作
業者の好みに合った補助機の速度を選択する。本例の場
合、高速で毎分18m、低速で毎分14mである。 (13)操作スイッチ8を「上昇」にすると補助機が上昇
し、作業者は体重の大半を補助機に支持された状態で梯
子を登ることができる。 (14)このとき、モータ21,22 の駆動による動力はワンウ
ェイクラッチ47,48 によりギア43,44 からスプロケット
軸45,46 に伝達され、スプロケット14を回転させて補助
機を駆動する(図7参照)。
【0034】次に、「自動」で昇降する場合を説明す
る。1台の補助機を複数人で用いる場合、最初の一人が
利用した後、次の作業者のため、補助機を自動で昇降さ
せる必要がある。この場合は、レールに装着した補助機
の操作スイッチ8を「自動」にし、「上昇」か「下降」
のいずれかを選択すればよい。「自動」の場合、「上
昇」では「高速」と「低速」の選択ができ、高速の場合
両モータ21,22 が駆動され、「低速」の場合電磁ブレー
キ付きモータ21のみが駆動される。
【0035】「自動」による下降を行う場合、動力の伝
達はモータ側からになるため、前述のように、モータ21
によるギア43,44 の回転はスプロケット軸45,46 に伝達
されない。それにもかかわらず補助機が下降できるの
は、次のような作用に基づくからである。「下降」方向
に駆動されたモータ21の動力は、ギア27,28,29,30,33,3
4,35を介して遠心ブレーキの軸38を回転させる(図5参
照)。スプロケット14には、補助機の自重により、常時
「下降」方向に回転しようとする力が作用しているた
め、遠心ブレーキ49の作用が緩和されると、スプロケッ
ト49が回転して補助機が下降するのである。つまり、モ
ータ21の動力はスプロケット14を駆動しているのではな
く、遠心ブレーキ49の作用を緩和することに用いられて
いる。このとき、遠心ブレーキの軸38には、モータ21か
らの駆動による回転と、スプロケット14の回転によりギ
ア43,44,42,41 を介して伝達された回転の双方が加わる
ことになる(図4参照)。しかし、軸38の回転速度が上
がれば遠心ブレーキ49がより強力に作動することにな
り、補助機はほぼ一定の速度で下降することができるの
である。
【0036】1本のレールで複数の補助機を用いる場合
も上記と同様の手順で補助機をレールに装着すればよ
い。各補助機には光電スイッチ81,82 が設けられている
ため、相互に接近すれば電磁ブレーキがロックされ、補
助機は停止される。
【0037】さらに、補助機をレールに装着する手順に
関し、前記とは異なる方法を説明する。前記の方法で
は、補助機をレールに取り付ける際、スプロケット14を
「下降」方向に回転させるため、電源を「オン」にし、
電磁ブレーキを解除する必要があった。その場合、本体
にはバッテリボックス102 が装着されていることが前提
となり、両者を一体化した状態でレールに装着するのは
負担を伴う。そのため、予め補助レール(梯子に固定さ
れるレールと同様で、長さが短いもの)に補助機を装着
しておき、この補助レールを梯子に固定されたレールに
接続することとした。
【0038】スプロケットは、電磁ブレーキがロックさ
れた状態でも、「上昇」方向には回転できるため、本体
の上部から下部に向けて補助レールを差し込めば、補助
レールに補助機を取り付けることができる。従って、補
助レールへの装着時、本体とバッテリボックス102 は分
離した状態でよく、そのまま梯子に固定されたレールに
補助レールを接続し、その後、本体にバッテリボックス
102 を装着することができる。もちろん、本体にバッテ
リボックス102 を一体化して補助レールに装着してお
き、これを梯子に固定されたレールに接続することもで
きるが、その場合でも操作スイッチ8を作動させる必要
はない。補助レールと梯子に固定されたレールの接続
は、レールの取付面と中間面の形状に対応する断面がT
型の切欠をもった接続金具を用いればよい。補助機は係
合面沿いに走行するため、接続部において同金具が補助
機昇降の障害になることはない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明補助機を用
いることで、次の効果を得ることができる。 作業者の体重の大半を補助機に保持させて昇降でき、
梯子を昇降する際の労力を軽減することができる。 電源をバッテリとしたことで、AC電源にした場合の
コード処理の問題を解消できる。特に、1本のレールに
複数の補助機を用いることができる。 専用梯子を用いる必要がなく、既存の梯子を利用する
ことができる。特に、鉄塔には既存の昇降機用にレール
が取り付けられており、補助機を持参するだけでよい。
【0040】挟み込み防止機構を設ければ、作業者が
補助機と梯子の横木の間に手を挟んでも直ちに補助機を
上昇させることができる。 衝突防止機構を設ければ、1本のレールに複数の補助
機を用いた場合、相互の衝突を防止することができる。
特に、光電スイッチやレーザセンサを用いれば、非接触
で各補助機の間隔を検知でき、便利である。 荷重リミッタを設ければ、補助機に極端な負荷がかか
った場合でも直ちに停止させることができる。さらに、
補助レールに予め補助機を取り付けておき、これを梯子
に固定したレールに接続することとすれば、装着時に電
源を搭載する必要がなく、作業負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明昇降補助機の正面図である。
【図2】本発明昇降補助機の左側面図である。
【図3】本発明昇降補助機の背面図である。
【図4】ギアボックスの構成図である。
【図5】図4におけるA−A矢視図である。
【図6】図4におけるB−B矢視図である。
【図7】図4におけるC−C矢視図である。
【図8】遠心ブレーキの機構を示す断面図である。
【図9】スプロケットの取り付け状態を示す説明図であ
る。
【図10】補助機をレールに装着した状態を示す説明図
である。
【図11】図1における左側バンパの内部構造を示す説
明図である。
【図12】図1における右側バンパの内部構造を示す説
明図である。
【図13】本体背面側からみた荷重リミッタの断面図で
ある。
【図14】荷重リミッタを示すもので、図13の左側面
図である。
【図15】バッテリボックスおよび電極を示す断面図で
ある。
【図16】補助機の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 本体 2 電源 3 取っ手 4 正面パネル
5,6 サイドパネル 7 バッテリベース 8 操作スイッチ 9 非常停止
ボタン 10 バッテリチェッカー 11 停止スイッチ解除ボタン
12 ギアボックス 13 制御ボックス 14 スプロケット 17 バンパ 18
フック 19 仕切り面 20 側面 21 電磁ブレーキ付きモータ
22 モータ 23,24 扇孔 25,26 モータ軸 27,28 モータギア
29,30 ギア 31,32 軸 33,34 ギア 35 ギア 36 カバー 37
ワンウェイクラッチ 38 軸 39 ギア 40 ギア 41 軸 42 ギア 43,4
4 ギア 45,46 スプロケット軸 47,48 ワンウェイクラッチ
49 遠心ブレーキ 50 キーパ軸受け 51 シュー 52 ハウジング 53
溝 54 ばね孔 55 軸受け部 56 脚部 57 圧縮ばね 58 ワンウェ
イクラッチ 59 スラストワッシャ 60 ディスク 61 カバー 62
圧縮ばね 63 ボルト 64 仕切り板 65 中間パネル 66〜69
ガイドローラ 70,71 レールガイド 72,73 軸 74 溝 75,76
直動軸 77 プレート 78 接触子 79 圧縮ばね 80 マイクロスイッチ 8
1,82 光電スイッチ 83 荷重リミッタ 84 バー 85 バー軸受け 86 圧
縮ばね 87,88 ばね座 89 接触子 90 長孔 91 マイクロ
スイッチ 92 取付金具 93 調整ねじ 94 軸 95 スライド軸
受け 96 停止スイッチ 97 外部接触子 98 直動軸 99
圧縮ばね 100 内部接触子 101 マイクロスイッチ 102 バ
ッテリボックス 103 クランプ 104 取っ手 105 充電コネクタ
106 ヒューズホルダ 107 電極 108 電極ホルダ 109 圧縮ばね 110
レール 111 縦木 112 横木
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 磯次 大阪市西区阿波座2丁目1番4号 住友 電設株式会社内 (72)発明者 堀 英二 大阪市西区阿波座2丁目1番4号 住友 電設株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−25800(JP,U) 実開 昭57−70347(JP,U) 実開 平6−49699(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、 レールに係合するスプロケットと、 スプロケットを回転して本体をレール沿いに昇降させる
    ためのモータと、 モータを駆動する電源と、 作業者の安全ベルトにつながるロープを掛ける掛け金具
    とを具えることを特徴とする昇降補助機。
  2. 【請求項2】 本体下部にバンパを具え、このバンパが
    押し上げられた場合、昇降機を上昇させる挟み込み防止
    機構を有することを特徴とする請求項1記載の昇降補助
    機。
  3. 【請求項3】 他の昇降補助機との間隔を検知し、この
    間隔が所定値以下になった場合、昇降機を停止させる衝
    突防止機構を具えることを特徴とする請求項1または2
    記載の昇降補助機。
  4. 【請求項4】 所定以上の荷重がかかった場合、昇降機
    を停止させる荷重リミッタを具えることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の昇降補助機。
  5. 【請求項5】 レールに設けられたストッパに接触する
    ことで昇降機を停止させる停止スイッチを具えることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の昇降補助
    機。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の昇降補助機を予め補助レ
    ールに装着しておき、この補助レールを梯子に固定され
    たレールに接続することを特徴とする昇降補助機の装着
    方法。
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CN105819307B (zh) * 2016-05-07 2018-02-23 北京工业大学 钢索攀爬机器人
KR102040087B1 (ko) * 2019-01-18 2019-11-05 삼성중공업 주식회사 안전 케이지 및 이를 포함하는 안전 사다리 시스템

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