JP2524214B2 - 人用昇降装置および該装置の制御方法 - Google Patents

人用昇降装置および該装置の制御方法

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JP2524214B2 JP8867589A JP8867589A JP2524214B2 JP 2524214 B2 JP2524214 B2 JP 2524214B2 JP 8867589 A JP8867589 A JP 8867589A JP 8867589 A JP8867589 A JP 8867589A JP 2524214 B2 JP2524214 B2 JP 2524214B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建物の上階・下階間に建物と一体化して設
置される人用昇降装置および該装置の制御方法に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来、建物内に一体化して設置される人用昇降装置と
してはエレベーターとエスカレーターがある。
ここで、エレベーターは鋼索で乗室を吊って引張り、
滑車で昇降させる間欠的なものであり、滑車面との摩擦
を与えるために鋼索の反対側に乗室とつり合うおもりが
下げてある。乗室は略垂直方向に上下動し、電力等によ
り駆動されて高速化が図られている。
一方、エスカレーターは建物の階間に25度前後の傾斜
を持たせて用いた連続作用の人員用鎖運搬機である。左
右各2本の鎖間に階段形踏板を等間隔に配置し、傾斜部
分では階段状とし、上下両階床面上では水平支持面にな
るようにしている。これは一般に電力で駆動され、低速
である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに、前記建物内部に上記昇降設備を設置する場
合、耐荷重性或いは昇降用スロープの必要性等から、該
建物に特別の構造、強度または広いスペースを必要と
し、装置重量・動力とも大きくなり、騒音が発生すると
いう問題点があった。そして、エスカレーターではとり
わけ多数の人が利用する場合には将棋倒しの危険を避け
る必要から、傾斜角度が小さく制約される(25度前後)
ため緩やかなスロープしか得られず、このため広いスペ
ースが必要となる。また傾斜部分では踏面が狭い階段状
となるため車椅子の使用は困難となる。一方、エレベー
ターでは故障、停電時等に乗室内に閉じ込められたり、
避難通路の確保が難しいという問題点がある。さらに、
これら昇降設備は昇降する人が乗る架台等が駆動ベルト
の切断事故等により偶発的に降下、上昇することがない
よう安全装置を備える必要もある。
ところが、エスカレーターとエレベーターが有する上
記問題点を解決した昇降設備の設置は未だ実現されず、
従来のエスカレーター、エレベーター等であってもとり
わけスペースの狭い一般の住宅における設置はきわめて
困難であった。
そこで、本発明は建物に特別な構造、スペース、機械
室等を必要とせず、動力も小さくて済み、騒音発生が少
なく、傾斜角度を大きくでき、車椅子の使用が容易で、
避難路としての確保もでき、偶発的な降下、上昇も起さ
ないため安全性にもすぐれ、一般の住宅にも容易に採用
できる昇降装置およびその制御方法を提供することを目
的としている。
〔課題を解決するための手段〕
かかる目的を達成するため、本発明の人用昇降装置
は、建物の下階床と上階床をつなぐ傾斜面にフレーム
(29)を取付け、該フレーム(29)の内側にガイドレー
ル(30)を設け、該ガイドレール(30)内に嵌入して回
転移動するガイドローラ(3a,3b)および踏面に架台ゲ
ート(4)を有する架台(2)と、前記ガイドレール
(30)の内側に設けたガイドレール(31)内に嵌入して
回転移動するガイドローラー(18a,18b)を有するカウ
ンターウエイト(5)とを、フレーム(29)の上下端に
設けたプーリー(6),(6)間に張設される分割した
平ベルト(1a,1b)にそれぞれ連結固定し、フレーム(2
9)内にリニアモーター一次側固定子(25b)を固定する
と共にカウンターウエイト(5)にリニアモーター一次
側固定子(25b)と対応位置するリニアモーター二次側
可動子(25a)を固定し、またプーリー(6)軸にブレ
ーキ装置(27)を設け、これらによって架台(2)を自
在に昇降させるようにした構成よりなる。
また、平ベルト(1a,1b)は、その内側面にプーリー
(6)の歯(17)に噛み合う歯(16)を有し、布状補強
材のほかに歯(16)およびその他の部分にワイヤーロー
プ(15)を埋込し、また、外側面に伸縮性のある化粧シ
ートを張設したようにした構成よりなる。
また、架台(2)は、踏面上に架台ゲート(4)を有
し、架台(2)踏面が下階床面にあって停止状態にある
とき、ピット内フレームにある送電部材(43)と架台
(2)の集電装置(44)が連絡して継電され、架台
(2)の押ボタンあるいは集電装置(44)を経由した信
号によって、架台ゲート(4)が開閉するようにした構
成よりなる。
また、架台(2)と平ベルト(1a,1b)とは、架台
(2)の進行方向の前後側で直結し、上階側では架台
(2)踏面と平行な水平方向で、また下階側では架台
(2)後垂直面と平行な垂直方向で、かつおのおの平ベ
ルト(1a,1b)上面に接する部分では進行方向に対して
直角をなし円筒形の一部の断面をもつ押え金(22)で、
また平ベルト(1a,1b)の下面に接する部分では平ベル
ト(1a,1b)に密着する形状をもつ押え金(23)によっ
て各平ベルト(1a,1b)を固定し、さらに平ベルト(1a,
1b)の末端からそれぞれワイヤーロープ(15)を引き出
し、該ワイヤーロープ(15)を架台(2)に固定するよ
うした構成よりなる。
また、カウンターウエイト(5)は平ベルト緊張装置
を内蔵し、平ベルト(1a,1b)を、その上面を平ベルト
(1a,1b)に密着する形状をもつ押え金(22)で、また
下面を平板の押え金(23)でそれぞれ挟着して連結固定
し、さらに平ベルト(1a,1b)の末端からワイヤーロー
プ(15)を引き出し、該ワイヤーロープ(15)をカウン
ターウエイト(5)にそれぞれ固定するようにした構成
よりなる。
また、架台(2)は架台ガイドローラー(3a,3b),
架台ゲート(4),覆い(12),手摺(10),電池を電
源とするリモートコントロール用電磁波発信装置(28
a)およびこれを作動させる上昇、下降、緊急停止ボタ
ン(11a,11b,11c)を備えた構成よりなる。
また、下階床の上面に水平方向に移動するスライドプ
レート(7)を配置してなり、該スライドプレート
(7)は、架台(2)の下階床からの上昇時、その先端
が架台(2)後垂直面に当接しつつ該架台(2)の上昇
に同調して前進し、下階ピットを架台(2)後垂直面の
下端が離れるとき、下階ピットの全面を覆い、また架台
(2)の下降時、架台(2)後垂直面の下端がスライド
プレート(7)に接したとき、架台(2)の下降に同調
して後退し、架台(2)と下階床との間に隙間が生じな
いようにした構成からなる。
また、平ベルト(1a,1b)の走行方向に沿って書き込
まれた光学的記号を架台(2)の昇降中に読み取り、昇
降速度および安全速度、下階ピットのスライドプレート
(7)の作動を制御するようにした。
また、弾力性があり表面に光学的記号が書き込める複
数枚のテープ(14)を、平ベルト(1a,1b)の内側面
で、架台(2)が対応する各読取装置(13)のラインに
沿って、架台(2)が下階床から上階床まで昇降する範
囲内に貼着してなり、前記各テープ(14)には、あらか
じめ設定される架台無荷重時の架台(2)の各位置に応
じた上昇速度レベル,架台平均荷重時の架台(2)の各
位置に応じた上昇速度レベル,架台無荷重時の架台
(2)の各位置に応じた下降速度レベルおよび架台平均
荷重時の架台(2)の各位置に応じた下降速度レベルを
記号で書き込んでおき、更に、速度検出用に等間隔に配
列した記号のテープ、スライドプレート(7)の前後進
速度制御用テープを平ベルト(1a,1b)の内側面で各読
取装置(13)のラインに沿って貼着し、これら記号を読
み取ることにより架台(2)の昇降速度、安全速度およ
び下階ピットのスライドプレート(7)の作動を制御す
るようにした。
〔作用〕
下階床のスライドプレート前と上階ゲート前に光学式
あるいは圧力式の人の近接感知装置を設け、またその近
くに架台の下階待機か、上階待機かの選択スイッチによ
る制御装置を設ける時、該装置の作動には次の4通りが
ある。
架台(2)の下階待機のとき 作動1−1 下階から上階へ人が乗る。
作動1−2 上階から下階へ人が乗る。
架台(2)の上階待機のとき 作動2−1 下階から上階へ人が乗る。
作動2−2 上階から下階へ人が乗る。
前記作動1−1について説明すると、下階待機のとき
架台ゲート(4)は開となる。
架台(2)手摺り(10)の上昇ボタン(11a)を人が
押す。
架台ゲート(4)は閉となる。
ゲートアーム(50)のリミットスイッチ(51)が作動
し集電信号回路へ送信する。
架台(2)が平均荷重時上昇制御によって上昇する。
スライドプレート(7)が該制御用テープによって前
進する。
スライドプレート(7)が架台ピットを覆って停止す
る。
架台(2)踏面が上階床面と一致して停止する。
上階ゲート(40)は開となる。
上階近接感知装置作動する。
上階ゲート(40)は閉となる。
架台(2)が無荷重下降制御によって下降する。
架台(2)後垂直面がスライドプレート(7)に接し
て後退する。
架台(2)踏面が下階床面に一致して停止する。
スライドプレート(7)停止する。
架台ゲート(4)開となる。
架台(2)は下降で待機する。
前記動作2−2について説明すると、上階待機のとき
は上階ゲート(40)は開、架台ゲート(4)は閉であ
り、 架台(2)手摺り(10)の下降ボタン(11b)を人が
押す。
上階ゲート(4)が閉となる。
架台(2)の電磁波発信装置(28a)から電磁波受信
装置(28b)へ送信する。
架台(2)が平均荷重時下降制御によって下降する。
架台(2)後垂直面がスライドプレート(7)先端部
に接触する。
スライドプレート(7)が該制御用テープによって後
退する。
架台(2)踏面が下階床面と一致して停止する。
スライドプレート(7)が停止する。
集電装置信号回路を通じ架台ゲート(4)は開とな
る。
下階近接感知装置が作動する。
架台ゲート(4)は閉となる。
架台(2)が無荷重時上昇制御によって上昇する。
スライドプレート(7)は前進する。
スライドプレート(7)が架台ピットを覆って停止す
る。
架台(2)踏面が上階床面と一致して停止する。
上階ゲート(40)開となる。
架台(2)は上階で待機する。
動作1−2、動作2−1については前記の組み合わせ
である。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例を図面と共に説明する。建物
の上階と下階にプーリー(6),(6)を配置し、両プ
ーリー(6),(6)間の一定の傾斜角度をもつ傾斜面
に沿って長尺のフレーム(29)を取付ける。該フレーム
(29)の内側に架台(2)のガイドローラー用ガイドレ
ール(30)を設ける。そして、これによって導かれる架
台ガイドローラー(3a,3b)および踏面に架台ゲート
(4)を有する架台(2)と、架台(2)のガイドロー
ラー用ガイドレール(30)の内側に設けたカウンターウ
エイト(5)のガイドローラー用ガイドレール(31)に
導かれるカウンターウエイト(5)のガイドローラ(18
a,18b)付きカウンターウエイト(5)とを、それら前
後で分割された一対の平ベルト(1a,1b)によりフレー
ム(29)上下端に設けたプーリー(6),(6)を介し
て周回状に連結する。架台(2)はフレーム(29)内に
固定したリニアモーター一次側固定子(25b)とそれに
対応するカウンターウエイト(5)に固定したリニアモ
ーター二次側可動子(25a)及びプーリー(6)軸に取
付けたブレーキ装置(27)によって自在に昇降・停止さ
れる。(61)はカウンターウエイト(5)の両側面に設
けた突状により支持される平ベルト(1b)先端面のスラ
イド面であり、(60)は平ベルト緊張装置としての平ベ
ルト(1b)のベルト張力調整バネである。また、架台
(2)の運搬荷重、建物強度、許容電力、騒音許容程度
等の条件変化によっては前記リニアモーター一次側固定
子(25b)とリニアモーター二次側可動子(25a)が対応
できない場合があるが、この場合は第3図に示されるよ
う、これらの替りにプーリー(6)軸に減速機付変速モ
ーター(26)を設け、該減速機付変速モーター(26)を
作動させることによって架台(2)の昇降速度を調節す
る。前記の如く架台(2)とカウンターウエイト(5)
とを建物の上階と下階の傾斜面に沿って導くフレーム
(29)は、その内側両側にカウンターウエイト(5)の
ガイドローラー用ガイドレール(31)を配置し、その同
一平面でおのおのの外側に架台(2)のガイドローラー
用ガイトレール(30)を配置する。
前記架台(2)とカウンターウエイト(5)の連結部
材たる平ベルト(1a,1b)は第6図、第7図で示す如く
プーリー(6)に巻きこまれたときプーリー(6)の歯
(17)に噛み合う形状をもつ平ベルトの歯(16)をも
ち、更に、布状補強材の他にその他の部分に埋込ワイヤ
ーロープ(15)を埋込し、平ベルトの歯(16)のある反
対面に伸縮性のある化粧シートを張設して形成する。
第18図はフレーム(29)上面における平ベルト(1a,1
b)の支持構成を示し、カバープレートに埋め込まれた
ローラー(20)の両側は球体(21)で支持する。
また、第13図、第14図は架台ゲート(4)の開閉装置
を示すもので、架台(2)踏面が下階床面にあって停止
状態のときはピット内フレームにある送電部材(43)に
架台(2)の集電装置(44)が接して、架台(2)内の
架台ゲート開閉用のワイヤー作動クラッチ付減速機付モ
ーター(52)が駆動する。そして、、緊急時に架台ゲー
ト(4)をあけるときは踏面の窓をあけ、クラッチに接
続するクラッチワイヤー(53)を引く。架台ゲート
(4)の開閉制御はゲート軸下端のアーム(50)に作動
されるリミットスイッチ(51)による。また(62)は前
記クラッチ付減速機付モーター(52)と連通して回転す
る歯車であり、該歯車(62)にはスプロケットホイール
(63)が噛合している。(64)はローラーチェンであり
該スプロケットホイール(63)の回転をゲート軸のスプ
ロケットホイール(63)に伝達する。
一方、架台(2)と平ベルト(1a,1b)との連結は、
架台(2)の進行方向の前後で行う。すなわち、第8図
で示す如く、上階側では架台(2)踏面と平行の水平方
向、下階側では架台(2)垂直面と平行の垂直方向であ
って、第19図に示すようにおのおの平ベルト(1a,1b)
上面に接する部分では進行方向に対して直角の円筒形の
一部の断面をもつ押え金(22)で該平ベルト(1a,1b)
を固定し、他方、、平ベルト(1a,1b)の下面に接する
部分では平ベルト(1a,1b)に密着する形状をもつ押え
金(23)によって固定する。さらに平ベルト(1a,1b)
の末端からそれぞれ埋込ワイヤーロープ(15)をむきだ
いしておき、該埋込ワイヤーロープ(15)を架台(2)
に固定する。
カウンターウエイト(5)はガイドローラ(18a,18
b)を有し平ベルト緊張装置としての平ベルト(1a,1b)
のベルト張力調整バネ(60)を内蔵し、カウンターウエ
イト(5)と平ベルト(1a,1b)との連結は平ベルト(1
a,1b)上面では平ベルト(1a,1b)に密着する形状をも
つ押え金(23)によって固定し、さらに平ベルト(1a,1
b)の末端から埋込ワイヤーロープ(15)をむき出して
おき、該埋込ワイヤーロープ(15)をカウンターウエイ
ト(5)にそれぞれ固定する。
また架台(2)はガイドローラー(3a,3b)、架台ゲ
ート(4)、覆い(12)、手摺(10)及び電池を電源と
するリモートコントロール用電磁波発信装置(28a)と
これを作動させる上昇、下降、緊急停止用の各押ボタン
(11a,11b,11c)を備えている。更に、平ベルト(1a,1
b)の走行方向に沿って書き込まれた光学的記号を架台
(2)の昇降中に読み取り、昇降速度及び安全速度、下
階ピットのスライドプレート(7)の動作を制御するよ
うになっている。
そしてこの場合、平ベルト(1a,1b)の内側に弾力性
があり表面に光学的記号が書き込みできるテープ(14)
を貼着する。該テープ(14)には、あらかじめ設定され
る架台(2)無荷重時の架台(2)の各位置に応じた上
昇速度レベルを記号で、架台(2)の下階床から上階床
までの長さ範囲に連続して書き込んでおき、該装置の読
取装置(13)と架台(2)の位置が対応する位置に、読
取装置(13)のラインに沿ってはりつけられる。同様に
架台(2)平均荷重時の上昇、架台(2)無荷重時の下
降、架台(2)平均荷重時の下降について書き込んだそ
れぞれのテープ(14)を各読取装置(13)のラインに沿
ってはりつける。また速度検出用の等間隔に配列した記
号のテープ、スライドプレート(7)の前後進速度制御
用テープを各読取装置(13)のラインに沿ってはりつけ
る。
第15図、第16図、第17図はスライドプレート(7)を
前後進させる装置を示し、先端にローラーの付いたばね
を電磁ソレノイド(37)によって架台(2)の垂直面中
央部に押し、スライドプレート前後進用リニアモーター
(35)により、平ベルト(1a,1b)の該装置制御テープ
によってスライドプレート(7)を前後進させるもので
ある。
そして架台(2)の下階床からの上昇時には、架台
(2)後垂直面と下階床面とに隙間を作ることなく架台
(2)の上昇に同調してスライドプレート(7)が前進
し、下階ピットを架台(2)後垂直面の下端が離れると
き、スライドプレート(7)がピットの全面を覆う。ま
た架台(2)の下降時には、架台(2)の後背面の下端
がスライドプレート(7)に接したとき、架台(2)の
下降に同調してスライドプレート(7)が後退する。
次に本発明の昇降装置の使用について説明する。下階
床のスライドプレート(7)前と上階ゲート(40)前に
光学式あるいは圧力式の人の近接感知装置を設け、また
その近くに架台(2)の下際待機か、上階待機かの選択
スイッチによる制御装置を設ける時、該装置の作動には
次の4通りがある。
架台(2)の下階待機のとき 作動1−1 下階から上階へ人が乗る。
作動1−2 上階から下階へ人が乗る。
架台(2)の上階待機のとき 作動2−1 下階から上階に人が乗る。
作動2−2 上階から下階に人が乗る。
前記作動1−1について説明すると、下階待機のとき
架台ゲート(4)は開となる。
架台(2)手摺り(10)の上昇ボタン(11a)を人が
押す。
架台ゲート(4)は閉となる。
ゲートアーム(50)のリミットスイッチ(51)が作動
し集電信号回路へ送信する。
架台(2)が平均荷重時上昇制御によって上昇する。
スライドプレート(7)が該制御用テープによって前
進する。
スライドプレート(7)がピットを覆って停止する。
架台(2)踏面が上階床面と一致して停止する。
上階ゲート(40)開となる。
上階近接感知装置作動する。
上階ゲート(40)閉となる。
架台(2)が無荷重下降制御によって下降する。
架台(2)垂直面がスライドプレート(7)に接して
後退する。
架台(2)踏面が下降床面に一致して停止する。
スライドプレート(7)は停止する。
架台ゲート(4)は開となる。
架台(2)は下階で待機する。
前記動作2−2について説明すると、上階待機のとき
は上階ゲート(40)は開、架台ゲート(4)は閉であ
り、 架台(2)手摺り(10)の下降ボタン(11b)を人が
押す。
上階ゲート(4)閉となる。
架台(2)の電磁波発信装置(28a)から電磁波受信
装置(28b)へ送信する。
架台(2)が平均荷重時下降制御によって下降する。
架台(2)垂直面がスライドプレート(7)先端部に
接触する。
スライドプレート(7)が該制御用テープによって後
退する。
架台(2)踏面が下階床面と一致して停止する。
スライドプレート(7)が停止する。
集電装置信号回路を通じ架台ゲート(4)は開とな
る。
下階近接感知装置が作動する。
架台ゲート(4)は閉となる。
架台(2)が無荷重時上昇制御によって上昇する。
スライドプレート(7)は前進する。
スライドプレート(7)がピットを覆って停止する。
架台(2)踏面が上階床面と一致して停止する。
上階ゲート(40)は開となる。
架台(2)は上階で待機する。
動作1−2、動作2−1については前記の組合せとな
る。
〔発明の効果〕
本発明は以上説明したような構成および方法からなる
ものであるから、以下のような効果を奏する。単一架台
に架台ゲートを有することにより、例えば多数の昇降者
が利用した場合に昇降者が将棋倒しを起すようなことは
ないため傾斜角度が大きくとれ、フレーム内に二重にガ
イドレールを設けることとも相俟ち、設置スペースを小
さくできる。また、架台とカウンターウエイトで重量バ
ランスをとることにより、所要動力を小さくし、建物の
構造に大きな影響を与えることなく設置できる。平ベル
トの採用とリニアモーター昇降駆動は騒音の発生を制御
できる。平ベルト表面の化粧シートの選択によって、建
物との調和がとれ、住宅へ設置することが容易となる。
また架台踏面を大きくすることができ、昇降方法が停止
−昇降−停止であるため、車椅子の昇降が容易となる。
このため病院、公共施設への設置によって車椅子の使用
が改善される。また避難路として使用できるので、建物
のスペースを節約できる。
さらには架台とカウンターウエイトをつなぐ平ベルト
に細管を埋めこみその中にワイヤーを通した安全装置を
設けたことにより、平ベルトの切断あるいは平ベルトと
架台およびカウンターウエイトとの接続がはずれても架
台がいきなり下階まで落下したり、上階まで上昇する偶
発的事故を防止でき安全性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の建物に設置する人用昇降機の昇降装置およ
び該装置の制御方法の一実施例を示すもので、第1図は
全体装置の側面図、第2図は架台の正面図、第3図は上
階床のプーリー、減速機付変速モーター、ブレーキ装置
の平面図、第4図はプーリーの部分正面断面図、第5図
は同側面図、第6図は平ベルト、制御用テープ・同読取
装置の断面図、第7図は平ベルトの側面図、第8図は架
台下部の部分側面断面図、第9図は同正面図、第10図は
カウンターウエイト・昇降用リニアモーターの正面断面
図、第11図はカウンターウエイトの側面図、第12図は第
1図のX−X′,Y−Y′の部分断面図、第13図は架台ゲ
ート開閉装置の平面図、第14図は同側面断面図、第15図
はスライドプレート前後進装置の側面図、第16図は同正
面断面図、第17図はスライドプレート先端部の側面図、
第18図はフレーム上部の平ベルト支持の斜視図,第19図
は押え金の斜視図である。 1a,1b……平ベルト、2……架台、3a,3b……架台ガイド
ローラー、4……架台ゲート、5……カウンターウエイ
ト、6,6……プーリー、7……スライドプレート、10…
…手摺、11a,11b,11c……押ボタン、12……覆い、13…
…読取装置、14……テープ、15……埋込ワイヤーロー
プ、16……平ベルトの歯、17……プーリーの歯、18a,18
b……カウンターウエイトのガイドローラー、22……押
え金、23……押え金、25a……リニアモーター二次側可
動子、25b……リニアモーター一次側固定子、27……ブ
レーキ装置、28a……電磁波発信装置、29……フレー
ム、30……架台のガイドローラー用ガイドレール、31…
…カウンターウエイトのガイドローラー用ガイドレー
ル、43……送電部材、44……集電装置。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の下階床と上階床をつなぐ傾斜面にフ
    レーム(29)を取付け、該フレーム(29)の内側にガイ
    ドレール(30)を設け、該ガイドレール(30)内に嵌入
    して回転移動するガイドローラー(3a,3b)および踏面
    に架台ゲート(4)を有する架台(2)と、前記ガイド
    レール(30)の内側に設けたガイドレール(31)内に嵌
    入して回転移動するガイドローラー(18a,18b)を有す
    るカウンターウエイト(5)とを、フレーム(29)の上
    下端に設けたプーリー(6),(6)間に張設される分
    割した平ベルト(1a,1b)にそれぞれ連結固定し、フレ
    ーム(29)内にリニアモーター一次側固定子(25b)を
    固定すると共にカウンターウエイト(5)にリニアモー
    ター一次側固定子(25b)と対応位置するリニアモータ
    ー二次側可動子(25a)を固定し、またプーリー(6)
    軸にブレーキ装置(27)を設け、これらによって架台
    (2)を自在に昇降させるようにしたことを特徴とする
    人用昇降装置。
  2. 【請求項2】平ベルト(1a,1b)は、その内側面にプー
    リー(6)の歯(17)に噛み合う歯(16)を有し、布状
    補強材のほかに歯(16)およびその他の部分にワイヤー
    ロープ(15)を埋込し、また、外側面に伸縮性のある化
    粧シートを張設したことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の人用昇降装置。
  3. 【請求項3】架台(2)は、踏面上に架台ゲート(4)
    を有し、架台(2)踏面が下階床面にあって停止状態に
    あるとき、ピット内フレームにある送電部材(43)と架
    台(2)の集電装置(44)が連絡して継電され、架台
    (2)の押ボタンあるいは集電装置(44)を経由した信
    号によって、架台ゲート(4)が開閉することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の人用昇降装置。
  4. 【請求項4】架台(2)と平ベルト(1a,1b)とは、架
    台(2)の進行方向の前後側で直結し、上階側では架台
    (2)踏面と平行な水平方向で、また下階側では架台
    (2)後垂直面と平行な垂直方向で、かつおのおの平ベ
    ルト(1a,1b)上面に接する部分では進行方向に対して
    直角をなし円筒形の一部の断面をもつ押え金(22)で、
    また平ベルト(1a,1b)の下面に接する部分では平ベル
    ト(1a,1b)に密着する形状をもつ押え金(23)によっ
    て各平ベルト(1a,1b)を固定し、さらに平ベルト(1a,
    1b)の末端からそれぞれワイヤーロープ(15)を引き出
    し、該ワイヤーロープ(15)を架台(2)に固定するよ
    うにしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    人用昇降装置。
  5. 【請求項5】カウンターウエイト(5)は平ベルト緊張
    装置を内蔵し、平ベルト(1a,1b)を、その上面を平ベ
    ルト(1a,1b)に密着する形状をもつ押え金(22)で、
    また下面を平板の押え金(23)でそれぞれ挟着して連結
    固定し、さらに平ベルト(1a,1b)の末端からワイヤー
    ロープ(15)を引き出し、該ワイヤーロープ(15)をカ
    ウンターウエイト(5)にそれぞれ固定するようにした
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の人用昇降
    装置。
  6. 【請求項6】架台(2)は架台ガイドローラー(3a,3
    b),架台ゲート(4),覆い(12),手摺(10),電
    池を電源とするリモートコントロール用電磁波発信装置
    (28a)およびこれを作動させる上昇、下降、緊急停止
    ボタン(11a,11b,11c)を備えたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の人用昇降装置。
  7. 【請求項7】下階床の上面に水平方向に移動するスライ
    ドプレート(7)を配置してなり、該スライドプレート
    (7)は、架台(2)の下階床からの上昇時、その先端
    が架台(2)後垂直面に当接しつつ該架台(2)の上昇
    に同調して前進し、下階ピットを架台(2)後垂直面の
    下端が離れるとき、下階ピットの全面を覆い、また架台
    (2)の下降時、架台(2)後垂直面の下端がスライド
    プレート(7)に接したとき、架台(2)の下降に同調
    して後退し、架台(2)と下階床との間に隙間が生じな
    いようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の人用昇降装置。
  8. 【請求項8】平ベルト(1a,1b)の走行方向に沿って書
    き込まれた光学的記号を架台(2)の昇降中に読み取
    り、昇降速度および安全速度、下階ピットのスライドプ
    レート(7)の作動を制御するようにした特許請求の範
    囲第1項記載の人用昇降装置の制御方法。
  9. 【請求項9】弾力性があり表面に光学的記号が書き込め
    る複数枚のテープ(14)を、平ベルト(1a,1b)の内側
    面で、架台(2)が対応する各読取装置(13)のライン
    に沿って、架台(2)が下階床から上階床まで昇降する
    範囲内に貼着してなり、前記各テープ(14)には、あら
    かじめ設定される架台無荷重時の架台(2)の各位置に
    応じた上昇速度レベル,架台平均荷重時の架台(2)の
    各位置に応じた上昇速度レベル,架台無荷重時の架台
    (2)の各位置に応じた下降速度レベルおよび架台平均
    荷重時の架台(2)の各位置に応じた下降速度レベルを
    記号で書き込んでおき、更に、速度検出用に等間隔に配
    列した記号のテープ、スライドプレート(7)の前後進
    速度制御用テープを平ベルト(1a,1b)の内側面で各読
    取装置(13)のラインに沿って貼着し、これら記号を読
    み取ることにより架台(2)の昇降速度、安全速度およ
    び下階ピットのスライドプレート(7)の作動を制御す
    るようにした特許請求の範囲第8項記載の人用昇降装置
    の制御方法。
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