JP2582768Y2 - バーチカル式排気管の蓋構造 - Google Patents

バーチカル式排気管の蓋構造

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JP2582768Y2
JP2582768Y2 JP1993020065U JP2006593U JP2582768Y2 JP 2582768 Y2 JP2582768 Y2 JP 2582768Y2 JP 1993020065 U JP1993020065 U JP 1993020065U JP 2006593 U JP2006593 U JP 2006593U JP 2582768 Y2 JP2582768 Y2 JP 2582768Y2
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンに連結しその
開口部を上方に向けるバーチカル式排気管の蓋構造に係
り、特に蓋開放時における排気騒音を低減するに好適な
バーチカル式排気管の蓋構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、車両11に搭載され
るエンジン12の排気管8には開口部9を上方に向けて
排気ガスを放出するバーチカル式のものがある。この排
気管8の場合、開口部9から雨水等が浸入するのを防止
するため蓋1aが配置され開口部9を開閉する。エンジ
ン12の作動中には蓋1aは排気ガスのガス圧により開
放されるが、排気ガスが高温のため雨水が排気管8内に
浸入しても蒸発しエンジン側に影響を与えない。一方、
エンジン12が作動しない場合には蓋1aは自重により
閉止方向に落下し開口部9を閉止し雨水の浸入等を防止
する。図8に示すように、従来の蓋1aは排気管8の開
口部9の近傍にその一端部をヒンジ結合した平坦状の円
板部材2aからなり、開放時には自重落下し得る角度θ
まで開口する構造のものが採用されている。なお、角度
θは、例えば約65°に設定される。一方、バーチカル
式の排気管の排気口に開閉装置を設けた公知技術として
実開昭52−170120号公報が上げられる。この
「内燃機械における排気口の開閉装置」は煙突状に突出
する排気管の排気口に開閉自在なカバーを設け、該カバ
ーにリンク機構を介してソレノイドのロッドを連結し、
機関の停止時にはソレノイドの通電により前記カバーが
閉止され、機関の運転中は排気ガスの圧力によりカバー
が開放され排気ガスを大気側に排出する構造のものから
なる。これにより機関停止時における雨水等の浸入を防
止する効果を奏するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】蓋1aが無い場合には
排気ガスは垂直方向に逃げるため、車両まわりの排気騒
音は低いが、角度θで開放する蓋1aの場合には図8に
示すように排気ガスの気流音波が蓋1aで反射し、例え
ば車両の横方向への騒音が高くなる。すなわち、図8に
おいて蓋1aの影に隠れるA位置には気流音波が伝播さ
れないが、開放側のB位置には反射した気流音波が伝播
し騒音となる。そのため、蓋1aの配置を考慮し、A位
置の方向を騒音の低減を必要とする向きに設定する必要
があるが、全体騒音を低減させることは出来ない。一
方、実開昭52−170120号公報に開示する開閉装
置は、その第2図に示すように、カバー4は開放時には
90°以上開放するもので、排気ガスの気流音波のカバ
ー4での反射はない。そのため、車両まわりの排気騒音
は低いが前記したようにソレノイドとその開閉回路とリ
ンク機構等が必要になり、装置構造が複雑で、かつそれ
等の保守が必要になり耐久性も低い問題点がある。
【0004】本考案は、前記事情に鑑みて創案されたも
ので、蓋の開放側における全体騒音を大巾に低下し得る
簡便構造のバーチカル式排気管の蓋構造を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、以上の目的を
達成するために、垂直に立ち上がる排気管の開口部に設
けられ、排気ガスによって開閉される蓋構造であって、
該蓋構造は、前記開口部を閉止する面積を有し前記開口
部に片持ちピン支持される円板部材と、その下面に膨出
して設けられる曲面形状部とからなる。また、前記曲面
形状部が前記円板部材と別体のものからなり、前記円板
部材に固着されることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】蓋はその下方側に曲面形状部を形成する。蓋が
角度θだけ開放した状態で排気ガスの気流音波は曲面形
状部に当接して反射するが、反射音波は異なった方向に
向かって進むと共に干渉し合って減衰される。そのた
め、蓋の開放側のすべての場所において排気騒音は低減
する。勿論、蓋の影の場所の排気騒音は低い。以上によ
り全体騒音の低減が図れる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は本実施例の蓋の平面図、図2は図1の側面
図、図3は本実施例の蓋を角度θだけ開放した状態を示
す側面図、図4は図3の平面図、図5は本実施例の排気
ガスの反射音波を示す説明用側面図、図6は本実施例と
従来技術との騒音を比較する線図である。
【0008】まず、図1および図2により本実施例の蓋
1を説明する。なお、本実施例では曲面形状部として球
面を採用した場合について説明する。蓋1は、円板部材
2と、円板部材2の下方に一体的に形成される球面部3
と、円板部材2の外周縁に固着されるヒンジ4からな
る。円板部材2は排気管8の開口部9を閉止する面積の
ものからなり、球面部3は曲率半径Rの球面の一部を切
断した形状のものからなり、閉止時において排気管8の
開口部9内に緩挿可能な大きさのものから形成される。
排気管8の外周にはブラケット5が固定され、ブラケッ
ト5とヒンジ4とは支持ピン6を介してピン結合する。
ヒンジ4にはストッパ7が形成され、蓋1の開放位置を
規制する。なお、本実施例では曲率半径Rは100mm
乃至200mmのものが一例として採用される。
【0009】図3および図4は蓋1の開放状態を示すも
のである。蓋1はヒンジ4のストッパ7が排気管8の外
周に当接するまで開放可能であり、開放角度は角度θで
示される。本実施例では角度θは約65°である。角度
θは図3,図4の状態にまで開放した蓋1が排気ガスの
ガス圧の影響が無くなった場合に自重で閉止方向に落下
し得る角度に相当するもので65°に限定するものでは
ない。図3,図4に示すように蓋1の影に隠れた部分が
前記A位置に当り、開放側がB位置に当る。更に詳しく
は、図4において排気管8の中心Oと蓋1の外周縁を結
ぶ接線OCおよびOD間がA位置に当り、それ以外がB
位置に当る。
【0010】次に、本実施例の作用を説明する。エンジ
ン作動時において排気ガスのガス圧により蓋1は図3,
図4,図5に示すように角度θだけ開放される。図5に
示すように排気ガスの気流音波10a,10b,10c
等は開放されている蓋1の球面部3の球面に当り反射音
波11a,11b,11c等となる。図示のように反射
音波11a,11b,11c等は球面との当接位置によ
り各方向に反射する。すなわち、一定の方向に向かって
反射せず分散する。また、反射音波11a,11b,1
1c等は互いに干渉し合う。この干渉と分散効果により
反射音波は減衰しB位置における騒音が低減する。
【0011】図6は本実施例の騒音低減効果を示すもの
で横軸に周波数[Hz],縦軸に騒音[dB]を示す。
実線で示すは開放された蓋1の内面側中心軸方向の測
定値を示し、は前記接線OC,OD方向における測定
値を示す。また、点線で示す,は図8に示した従来
技術の蓋1を採用した場合の同位置の騒音の測定値を示
す。なお、Eに示す周波数範囲では本実施例と従来技術
とは差がほとんどなく線図の記入を省略する。図で明ら
かなように,とも本実施例の方が騒音が低く、特に
については大巾な騒音低減効果が上げられることが分
かる。
【0012】前記したように、蓋1の影に隠れたA位置
はもともと騒音が低いためその方向を車両の横方向に合
わせると車両の横方向の騒音が特に低くなる。勿論、本
実施例を採用することによりB位置も低騒音になる。車
両の左右に配置される排気管8,8の蓋1の開放方向を
横方向に配置し、横方向の騒音を特に低下させると左側
の排気管8のB位置の騒音が右側に伝わり、右側のB位
置の騒音が左側に伝わる。しかしながら、一般に排気管
8の開口部9のような円筒端面から出る音源は点音源と
なり、距離に比例して減衰される。そのため、騒音は車
巾に相当する距離を進む間にかなり減衰され、反対側の
B位置における騒音の影響はほとんどない。以上によ
り、蓋1の開放方向を車両の横方向にすることにより、
最も気になる横方向の騒音を低減することが出来る。
【0013】以上の実施例において、蓋1は下面に球面
部3を形成するものを採用したが曲面であってもよい。
また、蓋1の開放方向は車両の横方向に配置する必要は
なく、騒音低減を最も必要とする方向に合わせて配置す
ればよい。また、角度θおよび球面部3の曲率半径も実
施例の値に限定するものではない。また、球面部1のよ
うな曲面形状部は円板部材2と一体的に形成してもよく
別体のものを固着してもよい。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、次のような顕著な効果
を奏する。 (1)曲面形状部を下方に設けた蓋を排気管の開口部に
設けることにより排気ガスの反射音波が分散及び相互干
渉し、大幅な騒音低減が出来る。 (2)曲面形状部を別体のものから形成することにより
既設の排気管の蓋に適用可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の平面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】本実施例の蓋を角度θの開放位置まで開放した
状態を示す側面図。
【図4】図3の平面図。
【図5】本実施例の反射音波の分散状態を示す説明用側
面図。
【図6】本実施例の騒音低減効果を示す線図。
【図7】車両に配設されるバーチカル式排気管の取り付
け構造の概要を示す側面図。
【図8】従来の排気管の蓋構造を示す側面図。
【符号の説明】
1 蓋 2 円板部材 3 球面部 4 ヒンジ 5 ブラケット 6 支持ピン 7 ストッパ 8 排気管 9 開口部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直に立ち上がる排気管の開口部に設け
    られ、排気ガスによって開閉される蓋構造であって、該
    蓋構造は、前記開口部を閉止する面積を有し前記開口部
    に片持ちピン支持される円板部材と、その下面に膨出し
    て設けられる曲面形状部とからなることを特徴とするバ
    ーチカル式排気管の蓋構造。
  2. 【請求項2】 前記曲面形状部が前記円板部材と別体の
    ものからなり、前記円板部材に固着されるものである
    求項1に記載のバーチカル式排気管の蓋構造。
JP1993020065U 1993-03-29 1993-03-29 バーチカル式排気管の蓋構造 Expired - Lifetime JP2582768Y2 (ja)

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