JP2582697Y2 - ゴム成形加硫装置 - Google Patents

ゴム成形加硫装置

Info

Publication number
JP2582697Y2
JP2582697Y2 JP1991041764U JP4176491U JP2582697Y2 JP 2582697 Y2 JP2582697 Y2 JP 2582697Y2 JP 1991041764 U JP1991041764 U JP 1991041764U JP 4176491 U JP4176491 U JP 4176491U JP 2582697 Y2 JP2582697 Y2 JP 2582697Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
mold
frame
enclosing frame
inclined surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991041764U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04126824U (ja
Inventor
哲夫 眞壁
Original Assignee
株式会社松田製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社松田製作所 filed Critical 株式会社松田製作所
Priority to JP1991041764U priority Critical patent/JP2582697Y2/ja
Publication of JPH04126824U publication Critical patent/JPH04126824U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2582697Y2 publication Critical patent/JP2582697Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、囲み枠にて囲まれた状
態にあるゴム成形加硫装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の竪形のゴム成形加硫装置は、支持
部材などを介して上・下金型をそれぞれ固定盤と可動盤
に取り付けられ、上・下金型間に未加硫のゴム材料を供
給し、加圧すると共に加熱することにより、成形と加硫
を同時に行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、製品の設計
変更などにより上・下金型を交換する場合、特に上金型
を固定盤側から取り外しあるいは取り付け固定するには
型締した状態のもので、手作業により支持部材などを外
すために労力および時間を必要とする。そして、支持部
材などを外すための時間と労力を省くために、上型固着
用クランプを設けたものが知られている。(特公平3−
25330号公報参照)
【0004】しかし、該上型固着用クランプは可動盤の
真下に直接設けられ、かつ該クランプがリニヤモーショ
ンタイプであるから、上・下部囲み枠によって囲まれた
狭い箇所にこれを設置することはきわめて難しい。
【0005】また、囲み枠内を気密化させることによ
り、製品表面の気泡発生を防ぎ、該気泡からくるくぼみ
形成防止を図るため、囲み枠内を真空ポンプにより大き
く減圧させる必要があるが、上金型固着用のクランプを
備えることで囲み枠内を必要以上に広くすると減圧労力
の無駄が多くコストも嵩むものである。
【0006】本考案は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、上金型との間に形成される狭いスペースに上金型固
着用のクランプを備えて必要最低限の減圧で囲み枠内を
気密化可能とし、装置全体幅の大型化防止を図り、設置
スペースの嵩張り防止が図り得るゴム成形加硫装置を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るための手段は、金型を囲み枠にて囲繞せしめると共
に、該囲み枠内を減圧してなるゴム成形加硫装置におい
て、上金型よりも幅広状の固定盤の下面端縁から垂設さ
れ、該上金型との間にクランプ配設スペースを形成する
上部囲み枠と、下金型よりも幅広状の可動盤の上面か
ら、上記上部囲み枠垂設レベルよりも内側で、かつ金型
部材に近接させて立設される下部囲み枠と、これら上部
囲み枠と下部囲み枠との間にわたって両者間を密封状に
連続させるパッキングと、下端側に係止片を備えると共
に、上記配設スペース内において該係止片が上金型に係
脱可能な範囲で前後方向へと回転可能に軸支されるクラ
ンプと、該クランプを常時金型への係止方向とは逆方向
へと引き戻すよう付勢するスプリングと、係止片と反対
側のクランプ本体背面側に先端側を臨ませ、上部囲み枠
に設けられた貫通孔を前後進可能に移動するクランプバ
ーと、上部囲み枠外周に近接状に沿わせてクランプバー
の配設個所上方に備えられると共に、上記クランプバー
後端の傾斜面に沿う傾斜面を先端に備えて上昇下降作動
し、その下降作動により先端の傾斜面がクランプバーの
後端の傾斜面をスライド状に押圧してクランプバーを前
進作動させ、最下降した時にクランプバー先端によって
クランプの爪が上金型へ係止するようクランプを押圧回
動させるカム部材とにより構成されていることである。
【0008】
【作用】予め上部囲み枠と上金型との間にクランプ配設
スペースが形成されているため、上金型固着用クランプ
を設置しても装置全体幅が大きくなるようなこともな
く、また、囲み枠を上部,下部とに分割した構成とし、
クランプ配設スペースを形成する上部囲み枠のみ金型部
材から所望程度離間せしめて備え、下部囲み枠にあって
は特にスペースを形成して備える必要もないため金型部
材に近接させて備えられるため、減圧スペースを徒に広
げることもない。
【0009】そして、囲み枠により上・下金型内が外気
と遮断されたのち、該囲み枠内を真空ポンプにより大き
く減圧させ、その気密化により製品の表面の気泡による
くぼみなどが防ぐことができる。そして、上金型を固定
盤側に取り付ける場合には、先端の傾斜面をクランプバ
ー後端の傾斜面に沿わせてカム部材を下降させ、該カム
部材の下降作動に従ってクランプバーが前進してクラン
プの背側を押圧させて回動せしめる。そして、さらにカ
ム部材を下降させ、クランプをスプリングに抗して矢印
方向に回動せしむると、該クランプの下端に形成された
係止片が、型締状態にある上金型のフランジの下面に係
止固定すると共に上金型を熱盤に密着せしむる。
【0010】また、カム部材は、囲み枠に沿って上下昇
降するように、該囲み枠外周に近接して備え、かつカム
部材の傾斜面と、クランプバーの傾斜面とのスライド作
動を利用してわずかな動きでクランプを回動作動せしめ
るものとしているため、囲み枠外に突出する割合も極め
て少ない。
【0011】次に、上金型を固定盤側より取り外す場合
には、傾斜カムの作動にあいまって前記クランプバーが
後退すると共に前記スプリングの作用により前記クラン
プが金型係止方向と反対方向に回動されるため、該クラ
ンプが上金型のフランジの下面よりすみやかに離脱され
る。
【0012】
【実施例】以下、図に基づいて本考案の一実施例を説明
する。固定盤101には取付板102、断熱板103と
続いて熱盤104が固定されている。
【0013】105は上部囲み枠で、109は下部囲み
枠を示す。該上部囲み枠105は、上金型116との間
に上金型固着用のクランプ配設スペース120をあらか
じめ形成すべく固定盤101側の取付板102の下面に
固定される。
【0014】上部囲み枠105の外壁1051に、第1
貫通孔1052が形成され、該第1貫通孔1052にク
ランプバー106案内の第2貫通孔1053を有するガ
イド部材1054が取り付けられている。
【0015】下部囲み枠109は、上部囲み枠105よ
りも内側において内装される金型部材、例えば可動側ク
ランプ112に近接せしめて備えられ、必要以上の空間
を形成しないようにする。
【0016】107は前記クランプバー106の後端傾
斜面1061に係合するカム部材で、該カム部材107
の上端には油圧または空圧シリンダー1072のロッド
1073が取り付けられ、上部囲み枠105の外周に近
接状に、かつ沿って上下動する。
【0017】該カム部材107のサイドには前記クラン
プバー106の後端傾斜面1061に一致する傾斜面1
071が形成されている。
【0018】108はクランプで、該クランプ108
は、配設スペース120の上方域において固定盤101
側のフレームにシャフト1081を介して回動自在に上
端を枢着することで上下方向に回転可能に備えられるク
ランプ本体1086と、該本体1086の下端側におい
ては、逆L字状段部1082が形成されていて、該逆L
字状段部1082により係止片1083の基部が取り付
けられている。
【0019】すなわち、クランプ108は、係止片10
83が上金型116に係脱可能な範囲で前後方向へ回転
可能に軸支されている。
【0020】係止片1083に対応するフランジ116
1が上金型116の長手方向両側に形成されている。係
止片1083は、クランプ108の下端に形成すること
もできる。
【0021】1084は、前記クランプ108の背壁1
085に一端が固定され常時クランプ108を金型への
係止方向とは逆方向、すなわち上部囲み枠105方向へ
と引き戻すよう付勢しているスプリングで、該スプリン
グ1084の他端が上部囲み枠105の内壁1055に
固定されていて、クランプバー106が後退すると、該
スプリング1084が作動し、クランプ108をスター
ト時に復帰する。
【0022】1056は、上部囲み枠105の下端に形
成された凹溝1057にフレームを介して装着されたパ
ッキングで、該パッキング1056の先端リップは可動
盤110の取付板111側に取り付けられた下部囲み枠
109の外壁1091に摺接し、前記固定盤101と可
動盤110間をシール(密封)せしめて上部囲み枠10
5と、下部囲み枠109とを密封状に連続させている。
【0023】112は、前記取付板111に嵌脱可能に
取り付けられる可動側クランプで、該可動側クランプ1
12は、前記取付板111上に固定される断熱板11
3、熱盤114および該熱盤114に位置決めピン11
41を介して取り付けられる金型(下型)115の左右
フランジ1151を挟持する可動盤側係止片1121が
内側に形成されている。
【0024】従って、油圧若しくは空圧シリンダー10
72を作動するのみで、きわめて狭い上部囲み枠105
と上金型116間に設けたクランプ108を矢印方向に
回動せしむることによりクランプ108の下端に形成さ
れた係止片1083が型締状態にある上金型116のフ
ランジ1161に確実にして、かつすみやかに係止固定
せしむることができる。
【0025】また、上記クランプ機構並びに該クランプ
機構のクランプ108を作動せしむるクランプバー10
6が油圧シリンダー若しくは空圧シリンダーのスイッチ
のオン・オフにより上下動する傾斜カムによって簡単に
操作できると共に、ワンタッチでクランプ108の係止
片1083を上金型116のフランジ1161に係止固
定又は上金型116のフランジ1161から離脱せしむ
ることができるので、手作業から解放されると同時に作
業能率が一段とよくなる。
【0026】
【考案の効果】本考案は、上記せる構成としたことで、
上金型との間に形成される狭いスペースに上金型の固定
装置を備えて必要最低限の減圧で囲み枠内を気密化可能
とし、装置全体幅の大型化防止を図り、設置スペースの
嵩張り防止が図り得るゴム成形加硫装置を提供可能とし
た。
【0027】すなわち、本考案によれば、予め上部囲み
枠と上金型との間にクランプ配設スペースが形成されて
いるため、上金型固着用クランプを設置しても装置全体
幅が大きくなるようなこともない。
【0028】また、囲み枠を上部,下部とに分割し、ク
ランプ配設スペースを形成する上部囲み枠のみ金型部材
から所望程度離間せしめて備え、下部囲み枠にあっては
特にスペースを形成して備えず金型部材に近接させて備
えられるため、減圧スペースを徒に広げることもない。
【0029】また、上金型固着用のクランプを備えるた
めに、囲み枠をそのクランプの突出分外方に突出状に形
成することもない。
【0030】また、カム部材は、囲み枠に沿って上下昇
降するように、該囲み枠外周に近接して備え、かつカム
部材の傾斜面と、クランプバーの傾斜面とのスライド作
動を利用してわずかな動きでクランプを回動作動せしめ
るものとしているため、囲み枠外に突出する割合も極め
て少ないため設置スペースの制限を受けるというような
不具合も生じない。
【0031】従って、囲み枠内を必要以上に広くするこ
となくクランプを備えることができ、減圧労力の無駄を
招くことなくコスト高騰もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す縦断面図。
【符号の説明】 101は固定盤 105は上部囲み枠 106はクランプバー 107はカム部材 1072は油圧シリンダーまたは空圧シリンダー 108はクランプ 1083は係止片 109は下部囲み枠 116は上金型 120はクランプ配設スペース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型を囲み枠にて囲繞せしめると共に、
    該囲み枠内を減圧してなるゴム成形加硫装置において、
    上金型よりも幅広状の固定盤の下面端縁から垂設され、
    該上金型との間にクランプ配設スペースを形成する上部
    囲み枠と、下金型よりも幅広状の可動盤の上面から、上
    記上部囲み枠垂設レベルよりも内側で、かつ金型部材に
    近接させて立設される下部囲み枠と、これら上部囲み枠
    と下部囲み枠との間にわたって両者間を密封状に連続さ
    せるパッキングと、下端側に係止片を備えると共に、上
    記配設スペース内において該係止片が上金型に係脱可能
    な範囲で前後方向へと回転可能に軸支されるクランプ
    と、該クランプを常時金型への係止方向とは逆方向へと
    引き戻すよう付勢するスプリングと、係止片と反対側の
    クランプ本体背面側に先端側を臨ませ、上部囲み枠に設
    けられた貫通孔を前後進可能に移動するクランプバー
    と、上部囲み枠外周に近接状に沿わせてクランプバーの
    配設個所上方に備えられると共に、上記クランプバー後
    端の傾斜面に沿う傾斜面を先端に備えて上昇下降作動
    し、その下降作動により先端の傾斜面がクランプバーの
    後端の傾斜面をスライド状に押圧してクランプバーを前
    進作動させ、最下降した時にクランプバー先端によって
    クランプの爪が上金型へ係止するようクランプを押圧回
    動させるカム部材とにより構成されていることを特徴と
    するゴム成形加硫装置。
JP1991041764U 1991-05-10 1991-05-10 ゴム成形加硫装置 Expired - Lifetime JP2582697Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991041764U JP2582697Y2 (ja) 1991-05-10 1991-05-10 ゴム成形加硫装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991041764U JP2582697Y2 (ja) 1991-05-10 1991-05-10 ゴム成形加硫装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04126824U JPH04126824U (ja) 1992-11-18
JP2582697Y2 true JP2582697Y2 (ja) 1998-10-08

Family

ID=31922453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991041764U Expired - Lifetime JP2582697Y2 (ja) 1991-05-10 1991-05-10 ゴム成形加硫装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2582697Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2585604Y2 (ja) * 1991-10-30 1998-11-25 三重工業株式会社 ゴム材の加硫成型装置
WO2010086983A1 (ja) * 2009-01-29 2010-08-05 パイオニア株式会社 転写装置
JP6360454B2 (ja) * 2015-03-18 2018-07-18 株式会社松田製作所 真空射出成形装置及び真空射出成形方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59124654U (ja) * 1983-02-08 1984-08-22 宇部興産株式会社 金型等のクランプ装置
JPS6297715U (ja) * 1985-12-10 1987-06-22

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04126824U (ja) 1992-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4204822A (en) Moulding machine
US3196485A (en) Apparatus for manufacturing of pressed form-pieces of artificial material
KR860000718B1 (ko) 타이어 가황기의 모울드 체결장치
US3997286A (en) Molding apparatus and vacuum system therefor
JP2582697Y2 (ja) ゴム成形加硫装置
JPH0554803B2 (ja)
US3156012A (en) Vacuum molding machine
CN216578999U (zh) 一种用于制作旋钮螺纹盖的注塑模具
JPS6123086B2 (ja)
EP0001011B1 (en) Improvements in or relating to moulding machines
CN115194029B (zh) 一种汽车配件生产的模具装夹装置
US5513690A (en) Low-pressure casting apparatus
JPH0335039B2 (ja)
CN215467885U (zh) 一种精密铸造用压蜡装置
KR960004798Y1 (ko) 고무성형용 진공 자동 유압프레스
US5451151A (en) Apparatus for molding foam articles
CN209440769U (zh) 一种汽车风管成型装置
JPH0124047B2 (ja)
US6106269A (en) Vacuum injection press
US2869174A (en) Molding press guide system
JPH0514810Y2 (ja)
CN211760030U (zh) 一种后门总成夹具
JP3808724B2 (ja) 液圧成形装置
JPH0423610Y2 (ja)
CN220741846U (zh) 一种密封圈加工用硫化机