JP2582530Y2 - 多槽浸漬式洗壜機 - Google Patents

多槽浸漬式洗壜機

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JP2582530Y2
JP2582530Y2 JP1989052168U JP5216889U JP2582530Y2 JP 2582530 Y2 JP2582530 Y2 JP 2582530Y2 JP 1989052168 U JP1989052168 U JP 1989052168U JP 5216889 U JP5216889 U JP 5216889U JP 2582530 Y2 JP2582530 Y2 JP 2582530Y2
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washing
immersion
bottle
caustic
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JP1989052168U
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了典 川向
毅 塚野
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澁谷工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は洗壜機に係り、特に熱苛性浸漬槽、温水浸漬
槽等に順次浸漬して洗滌を行う多槽浸漬式洗壜機に関す
るものである。
〔従来の技術〕
多槽浸漬式洗壜機は一般に、給壜部において、無端状
キャリアの多数のホルダ内に壜を連続的に供給し、所定
の軌跡に沿って装置内を移動する間に、先ず予備洗滌を
行った後、複数の熱苛性浸漬槽および温水浸漬槽に順次
浸漬することにより、加熱工程、高温の浸壜工程、冷却
工程による洗滌を行い、続いて、清水によるすすぎ工程
を経て、排壜部において排出するようになっている(特
公昭60−50676号,実公昭60−18395号)。
このような従来の多槽浸漬式洗壜機では、洗滌させる
壜にアルミラベル等、洗滌液のアルカリ溶液と反応して
水素を発生させる金属性のラベルが貼付されている場
合、ラベルに含まれるインクが微粒子となって、この水
素気泡に付着し、各苛性浸漬洗滌槽内で浮遊するインク
チップを発生させていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述のように各苛性浸漬槽内に、浮遊するインクチッ
プが発生すると、液面上に浮遊するインクチップが、槽
から排出される壜容器に付着して空気中で壜容器にこび
りつき、以後の洗滌槽における洗滌工程でもこのインク
チップを除去できなくなってしまい、検壜工程で不良壜
を多数発生させるという問題点があった。
本考案は上記欠点を除くためになされたもので、苛性
浸漬槽内に発生するインクチップを速やかに回収し、イ
ンクチップの壜容器への付着を防止するとともに、次の
苛性浸漬槽へのインクチップの持ち込しを抑制するよう
にした多槽浸漬式洗壜機を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る多槽浸漬式洗壜機は、多数の壜を保持し
て連続的に搬送する無端状キャリアと、このキャリアに
よって搬送される壜がその移動中に浸漬される1以上の
熱苛性浸漬槽とを備えており、さらに、供給搬送される
上記壜が浸漬される槽内の温度が65℃以上アルカリ濃度
が1%以上に達する最初の高温苛性浸漬槽の壜供給側
に、この最初の高温苛性浸漬槽の液面からの溢流液を導
入する第1の受槽を配設し、この最初の高温苛性浸漬槽
からの排出側に該最初の高温苛性浸漬槽に浸漬された直
後の排出壜を洗滌する洗滌噴射部を設けるとともに、こ
の洗滌噴射部の下方側には該洗滌噴射部からの洗滌液を
受入れる第2の受槽を配備させ、これら受槽により回収
された浮遊物を含む洗滌液を濾過分離するようにしたも
のである。
〔作用〕
本考案に係る多槽浸漬式洗壜機では、槽内の温度が65
℃以上アルカリ濃度が1%以上に達する第1の高温苛性
浸漬槽の供給側に、この第1の高温苛性浸漬槽からの溢
流液を導入する第1の受槽を、この第1の高温苛性浸漬
槽の排出側に設けられた洗滌噴射部の排出側には、該洗
滌噴射部からの洗滌液を受入れる第2の受槽をそれぞれ
配備し、これら受槽により回収された浮遊物を含む洗滌
液を濾過分離するようにしたことにより、第1の高温苛
性浸漬槽内に発生したインクチップが速やかに回収され
るとともに壜容器へのインクチップの付着が防止され
る。
〔実施例〕
以下、図示実施例により本考案を説明する。第1図は
本考案の一実施例に係る多槽浸漬式洗壜機の洗滌工程を
説明する図であり、第2〜4図はそれぞれ上記多槽浸漬
式洗壜機の要部を拡大して示す側断面図、平面図、縦断
面図である。この洗壜機はそれぞれ工程順に給壜工程
(A)、予備洗滌工程(B)、第1〜第3の熱苛性浸漬
洗滌工程(C1)〜(C3)、ポスト苛性工程(D)、すす
ぎ洗滌工程(E)、水切り工程(F)、排壜工程(G)
からなっている。
この洗壜機内は、隔壁によって区画された多数の液槽
が設けられており、給壜部(2)から供給された壜は、
後述するキャリアによって搬送される間に、各液槽内に
浸漬され、あるいは洗滌液等を噴射されて洗滌された後
排壜部(4)から排出される。
(6)は本機内を所定の経路に沿って移動して壜を連
続的に搬送するキャリアであり、各所に配置されたスプ
ロケット(8)に掛け回された無端状チェーンと、この
チェーンに取付けられた多数の容器ホルダとを備えてい
る。
第1の熱苛性浸漬洗滌工程(C1)では、予備洗滌工程
(B)にて予備洗滌され、キャリア(6)により搬送さ
れてきた壜を苛性液中に浸漬して過熱する第1の苛性浸
漬槽(14)と、この第1の苛性浸漬槽(14)の下流側
に、キャリア(6)により上記第1の苛性浸漬槽(14)
に浸漬された後、排出搬送される壜が供給される第2の
高温苛性浸漬槽(15)とが設けられている。この第1の
苛性浸漬槽(14)内の苛性液は、温度が60℃、アルカリ
濃度が0.5〜1%に設定された薄い濃度の苛性ソーダ
で、第2の高温苛性浸漬槽(15)内の苛性液は、温度が
65℃以上、アルカリ濃度が1%以上(3〜4%)に設定
された高濃度の苛性ソーダである。第2の高温苛性浸漬
槽(15)の苛性液は濾過装置(19)により濾過された
後、ポンプを介して槽(15)に供給されている。
第2の高温苛性浸漬槽(15)の液中には、第2の高温
苛性浸漬槽(15)の供給側スプロケット(8a)と、排出
側スプロケット(8b)との間にもう一つのスプロケット
(8c)が配設され、壜の浸漬経路を延長して、アルミニ
ウム等の金属性ラベルと苛性液が充分反応するようにし
ている。これらスプロケット(8a),(8c),(8b)に
巻回されたキャリア(6)には、下方の一部が格子状に
形成され、第2の高温苛性浸漬槽(15)内の液の流通を
可能にする連通部(16a)を備えた仕切板(16)が並設
され、第2の高温苛性浸漬槽(15)の液面を供給側と排
出側とに分割している。また、この仕切板(16)のスプ
ロケット(8c)上方部には仕切板(16)の脹らみ部に溜
る気泡を槽外へ排出する排出通路(17)が設けられ、缶
体側部に設けられた濾過タンク(13)に連通している。
さらに、この第2の高温苛性浸漬槽(15)の壜供給側
には、濾過された液の供給により溢れ出るこの槽(15)
内の苛性液を導入する落込樋部(20a)の開口された第
1の受槽(21)が配設されており、液面の浮遊物を溢出
液とともに回収し、通路(20)を介して濾過タンク(1
3)の下方に設けられた混合タンク(18)に連通されて
いる。
第2の高温苛性浸漬槽(15)の排出側には、この槽
(15)に浸漬された後排出搬送される壜を洗滌する洗滌
噴射部(30)がキャリア(6)の下方に配設されてお
り、この洗滌噴射部(30)の下方に設けられた第2の受
槽(32)で、洗滌噴射ノズル(31)により洗滌噴射され
た泡立った苛性液を受入れている。この第2の受槽(3
2)は洗滌噴射部(30)下方から上記第2の高温苛性浸
漬槽(15)側面に設けられた濾過タンク(13)に延設さ
れており、この濾過タンク(13)の上記落込樋部(20
a)一端側には、洗滌噴射部(30)から排出された洗滌
液を回収する開口部(33a)を備え、通路(33)を介し
て混合タンク(18)に連通されている。
次に動作について説明する。アルミなどのラベルが貼
られた壜がキャリア(6)により第1の苛性浸漬槽(1
4)に浸漬され過熱された後、第2の高温苛性浸漬槽(1
5)に浸漬されると、浸漬経路の3/4でほぼアルミと反応
し、この槽(15)内に浮遊するインクチップを発生させ
る。このインクチップは気泡に付着して液面上に集まる
が、仕切板(16)により供給側により多く集中し、溢出
液とともに第1の受槽(21)に押入落下し、発生するイ
ンクチップのほとんどが第1の受槽(21)に回収され、
落込樋部(20a)、通路(20)を介して混合タンク(1
8)に送られる。また、壜がキャリア(6)により傾斜
した状態で第2の高温苛性浸漬槽に供給されているの
で、浮遊するインクチップをより一層第1の受槽(21)
に溢出させることができる。さらに、この第2の高温苛
性浸漬槽(15)から排出された壜が、洗滌噴射部(30)
により噴射洗滌されると、たとえ壜にインクチップが残
っていても完全に洗滌され、インクチップを含む泡状の
洗滌液は、第2の受槽(32)に回収され濾過タンク(1
3)に送られる。濾過タンク(13)内の洗滌液は、開口
部(33a)に溢れ落ち、通路(33)を介して混合タンク
(18)に回収される。なお、ここで、第1および第2の
受槽(21),(32)ともその出口がそれぞれ分離してい
るため、第2の受槽(32)で回収された泡状の洗浄液
は、第1の受槽(21)を通じて第2の高温苛性浸漬槽
(15)内に逆流することはない。
これら、第1および第2の受槽(21),(32)により
回収されたインクチップ等の浮遊物を含む上澄みの洗滌
液は、上記のようにそれぞれの通路等から混合タンク
(18)に送られる。この混合タンク(18)には、第3の
苛性浸漬槽(40)以降の各浸漬槽(40)〜(44)におけ
る紙質ラベルの洗滌によって発生するパルプ状の濾過液
が、濾過タンク(45),(46)および配管(47)等を介
して送られるようになっており、この混合タンク(18)
内で上記インクチップ等の浮遊物を含む上澄みの洗滌液
と、このパルプ状の濾過液が混合されてインクチップが
パルプに含浸される。その後、混合タンク(18)内の洗
滌液は、配管(48)を介して濾過装置(19)に送られて
濾過分離され、濾過された清浄な洗滌液は、配管(49)
から再び上記槽(15)に送出される。
なお、本実施例では、加熱を目的として第1の苛性浸
漬槽(14)を設けているが、予備洗滌部での加熱が充分
行える場合はこれを省略することができる。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案によれば、最初の高温苛性浸
漬槽の供給側に、この最初の高温苛性浸漬槽からの溢出
液を導入する第1の受槽を、また洗滌噴射部の排出側に
は、該洗滌噴射部からの洗滌液を受入れる第2の受槽を
それぞれ配備し、これら受槽により回収された浮遊物を
含む洗滌液を濾過分離したことにより、第1の高温苛性
浸漬槽内に発生したインクチップが速やかに回収される
とともに壜容器へのインクチップの付着が防止され、イ
ンクチップによる汚染壜の発生を可及的に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る多槽浸漬式洗壜機の洗
滌工程の説明図、第2〜第4図はそれぞれ第1図の要部
を拡大して示す側断面図、平面図、縦断面図である。 (6)……キャリア、(15)……第2の高温苛性浸漬
槽、(21)……第1の受槽、(20a)……落込樋部、(3
0)……洗滌噴射部、(32)……第2の受槽、(33a)…
…開口部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の壜を保持して連続的に搬送する無端
    状キャリアと、このキャリアによって搬送される壜がそ
    の移動中に浸漬される1以上の熱苛性浸漬槽とを備えた
    多槽浸漬式洗壜機において、供給搬送される上記壜が浸
    漬される槽内の温度が65℃以上アルカリ濃度が1%以上
    に達する最初の高温苛性浸漬槽の壜供給側に、この最初
    の高温苛性浸漬槽の液面からの溢流液を導入する第1の
    受槽を配設し、この最初の高温苛性浸漬槽からの排出側
    に該最初の高温苛性浸漬槽に浸漬された直後の排出壜を
    洗滌する洗滌噴射部を設けるとともに、この洗滌噴射部
    の下方側には該洗滌噴射部からの洗滌液を受入れる第2
    の受槽を配備させ、これら受槽により回収された浮遊物
    を含む洗滌液を濾過分離することを特徴とする多槽浸漬
    式洗壜機。
JP1989052168U 1989-05-02 1989-05-02 多槽浸漬式洗壜機 Expired - Lifetime JP2582530Y2 (ja)

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JPS6018395Y2 (ja) * 1981-02-10 1985-06-04 日立造船株式会社 洗壜機の熱回収装置
JPS59193503U (ja) * 1983-06-13 1984-12-22 澁谷工業株式会社 洗滌装置の濾過装置
JPS60209219A (ja) * 1984-03-31 1985-10-21 Shibuya Kogyo Co Ltd 容器洗浄装置の濾過装置

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