JP2582183B2 - ハイバンド方式再生機能を備えた磁気記録再生装置 - Google Patents

ハイバンド方式再生機能を備えた磁気記録再生装置

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JP2582183B2 JP2282877A JP28287790A JP2582183B2 JP 2582183 B2 JP2582183 B2 JP 2582183B2 JP 2282877 A JP2282877 A JP 2282877A JP 28287790 A JP28287790 A JP 28287790A JP 2582183 B2 JP2582183 B2 JP 2582183B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ノーマル方式の磁気記録再生装置において
ハイバンド方式で記録されたテープの再生を可能にした
ハイバンド方式再生機能を備えた磁気記録再生装置に関
するものである。
〔従来の技術〕
VHS方式等のノーマル方式VTRは、例えば、第5図に示
すように、標準モード用のヘッドSP1・SP2と3倍モード
用のヘッドEP1・EP2とを備えている。これらヘッドSP1
・SP2およびヘッドEP1・EP2は、ヘッドSP1とヘッドEP2
とが同一のヘッドベース31上に設けられてダブルアジマ
ス化されたビデオヘッド32を構成し、ヘッドSP2とヘッ
ドEP1とが同一のヘッドベース33上に設けられてダブル
アジマス化されたビデオヘッド34を構成しており、ビデ
オヘッド32・34が回転ドラム35に相対するように180゜
の間隔をおいて取付けられている。
また、第6図に示すように、上記ヘッドSP1・SP2およ
びヘッドEP1・EP2には、ロータリトランス36を介してそ
れぞれ標準モード記録用のSP記録電流と3倍モード記録
用のEP記録電流が供給される。一方、ヘッドSP1・SP2
よびヘッドEP1・EP2から得られた再生信号は、個別にコ
ンデンサC31〜C34を介してヘッドアンプ37に入力され、
ここで、ヘッドスイッチングパルスによりヘッドSP1
ヘッドSP2との出力切換えまたはヘッドEP1とヘッドEP2
との出力切換えが行われるとともに、SP/EP切換信号に
よりヘッドSP1・SP2とヘッドEP1・EP2との出力切換えが
行われ、さらに、低域変換クロマ信号とFM輝度信号に分
離される。
上記の低域変換クロマ信号は、クロマ信号処理部38で
元のクロマ信号に変換される一方、上記のFM輝度信号
は、輝度信号処理部39で元の輝度信号に変換される。こ
の輝度信号処理部39において、FM輝度信号は、イコライ
ザ40で周波数特性の補正が行われた後、復調器41で輝度
信号に復調される。そして、クロマ信号処理部38から出
力されたクロマ信号と輝度信号処理部39から出力された
輝度信号とが、混合回路42で混合されて出力映像信号と
なる。
ところで、近年では、高画質化の要求に応じて上記の
ノーマル方式VTRより輝度信号の周波数帯域を広げ、水
平解像度400本以上の高画質を実現し、ノーマル方式と
の互換を保ったハイバンド方式対応型VTRが開発され、
一般への普及が進められている。また、それに伴いハイ
バンド方式によるソフトテープの製作も盛んになってき
ている。しかしながら、ハイバンド方式対応型VTRは一
般に高価であるため、上記ソフトテープの再生のみを目
的として使用するには不経済であった。
そこで、従来では、上記のような問題を解決するもの
として、従来のノーマル方式VTRが有する機能に加えて
上記ソフトテープの再生のみを行うことができるハイバ
ンド方式再生機能を備えたVTR(以降、ハイバンド再生V
TRと称する)が開発されている。このようなハイバンド
再生VTRは、上記のノーマル方式VTRにおけるヘッドSP1
・SP2およびヘッドEP1・EP2にノーマル方式およびハイ
バンド方式の双方に対応するものが用いられる一方、以
下に説明するように、再生回路にもノーマル方式および
ハイバンド方式の双方に対応する構成が採用されてい
る。このようなハイバンド再生VTRの一例として、S−V
HS方式の記録テープを再生可能なVTRについて以下に説
明する。
第7図に示すように、このVTRの再生回路において
は、システムコントロール回路43により制御されるN/S
方式判別回路44により、ヘッドアンプ37から出力される
FM輝度信号がノーマル方式であるVHS(N−VHS)方式ま
たはハイバンド方式であるS−VHS方式のどちらのもの
であるかが判別され、これに応じて輝度信号処理部45の
スイッチ46が切換えられる。すると、上記FM輝度信号
は、スイッチ46を介してVHS用イコライザ47またはS−V
HS用イコライザ48で周波数特性が補正された後、同じく
輝度信号処理部45の復調器49で復調される。この復調器
49は、N/S方式判別回路44からの方式判別信号に基づい
てリニアリティ切換制御回路50の制御により、N−VHS
方式またはS−VHS方式に応じて復調のリニアリティを
切換える。従って、FM輝度信号は、復調器49により方式
に応じて復調されることになる。
上記の再生回路によれば、S−VHS方式対応型VTRに比
べてサブディエンファシス等の回路が省かれているの
で、S−VHS方式の映像を再生した場合、画質の低下が
幾分見られるものの、S−VHS方式のソフトテープを鑑
賞するという目的は十分果たすことができる。また、回
路の簡素化が図られて比較的安価にS−VHS再生VTRを構
成することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記のようなS−VHS再生VTRは、ヘッドSP
1・SP2・EP1・EP2として、S−VHS方式での記録・再生
が可能なVTRに用いられる高価なメタル系ヘッドが流用
されているため、装置の低価格化を図るうえで不利とな
っていた。これに対し、ヘッドSP1・SP2・EP1・EP2に、
従来よりVHS方式VTRによく用いられていたフェライト系
のヘッドを利用することも考えられるが、S−VHS方式
の映像信号は、周波数帯域が5.4MHz〜7MHzに拡大されて
1.6MHzの周波数編移を有しているので、単にフェライト
系のヘッドを流用しただけでは、高出力が得られず再生
映像に反転現象が生じるという問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るハイバンド方式再生機能を備えた磁気記
録再生装置は、上記の課題を解決するために、フェライ
ト系またはセンダスト系の材料によりコアが形成される
とともに、ギャップ長がハイバンド方式のFM輝度信号を
再生しうるように設定されているハイバンド再生用ヘッ
ドと、ノーマル方式のFM輝度信号の記録および再生を行
うノーマル用ヘッドとが同一のヘッドベース上に設けら
れてなる複合ビデオヘッドであって、標準時間記録用の
第1および第2複合ビデオヘッドおよび長時間記録用の
第3および第4複合ビデオヘッドを少なくとも有し、第
1および第2複合ビデオヘッド同士と第3および第4複
合ビデオヘッド同士とがそれぞれ対をなして回転ドラム
に相対するように取付けられる一方、上記ハイバンド再
生用ヘッドにより得られた再生信号のうちFM輝度信号の
処理を行うハイバンド用輝度信号処理手段が設けられて
いることを特徴としている。
〔作 用〕
上記の構成では、対をなす2個の複合ビデオヘッド
が、チャンネル1およびチャンネル2のビデオヘッドと
して用いられる。この複合ビデオヘッドにおいて、ハイ
バンド再生用ヘッドは、コアがフェライト系またはセン
ダスト系の材料により形成されているので、メタル系ヘ
ッドに比べてかなり安価に得ることができる。また、こ
のハイバンド再生用ヘッドとノーマル用ヘッドとが同一
のヘッドベース上に設けられて複合ビデオヘッドを構成
しているので、回転ドラムへの取付構造が複雑化するこ
とがない。このように、ハイバンド再生用ヘッドとノー
マル用ヘッドとを組み合わせることにより、装置のコス
トダウンを容易に図ることができる。さらに、同じ時間
記録用で異なる方式のハイバンド再生用ヘッドとノーマ
ル用ヘッドとが2個1組でヘッドベース上に固定され、
回転ドラムに取付けられているので、ヘッド数が増加し
ても全体の構成を簡素にして、標準時間記録および長時
間記録に対応することができる。
なお、再生信号に低域変換クロマ信号が含まれる場
合、上記ハイバンド再生用ヘッドにより得られる再生信
号のうち低域変換クロマ信号は、ノーマル方式の低域変
換クロマ信号と同様に処理される一方、FM輝度信号は、
ハイバンド用輝度信号処理手段により処理される。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図ないし第4図に基づいて説
明すれば、以下の通りである。
本実施例に係るVTRは、ノーマル方式としてのVHS(N
−VHS)方式での記録および再生が可能であるととも
に、ハイバンド方式としてのS−VHS方式での再生が可
能であり、第1図に示すように、ビデオヘッド1〜4を
搭載する回転ドラム5を備えている。この回転ドラム5
の底面において、ビデオヘッド1〜4は、標準モード用
のビデオヘッド1・2が相対して配置される一方、3倍
モード用のビデオヘッド3・4が相対して配置されて、
それぞれが90゜の間隔で取付けられている。
第1ないし第4複合ビデオヘッドとしてのビデオヘッ
ド1〜4は、それぞれが対をなし互いにアジマスの異な
るヘッドNSP1・SSP2と、ヘッドNSP2・SSP1と、ヘッドNE
P1・SEP2と、ヘッドNEP2・SEP1とが同一のヘッドベース
6〜9上に固着されてなっている。ノーマル用ヘッドと
してのヘッドNSP1・NEP1およびヘッドNSP2・NEP2は、そ
れぞれチャンネル1側とチャッネル2側の記録・再生兼
用ヘッドであり、ハイバンド再生用ヘッドとしてのヘッ
ドSSP1・SEP1およびヘッドSSP2・SEP2は、それぞれチャ
ンネル1(以降、CH−1と称する)側とチャンネル2
(以降、CH−2と称する)側の再生専用ヘッドである。
ヘッドSSP1・SSP2・SEP1・SEP2は、コアがフェライト
系またはセンダスト系の材料により形成されており、ギ
ャップ長がS−VHS方式の映像信号を再生しうるように
0.3μm程度に設定されており、それぞれが第2図
(a)ないし第2図(d)に示すように、S−VHS方式
の映像信号を再生した場合に高出力が得られるようにな
っている。なお、同図の再生出力の周波数特性の測定に
際しては、ヘッドSSP1・SSP2・SEP1・SEP2のギャップ幅
をそれぞれ40μm、58μm、32μm、30μmとし、再生
時に最高の出力が得られるような記録電流で記録した映
像信号を再生した。
第3図に示すように、上記ヘッドNSP1・NSP2・NEP1
NEP2は、ロータリトランス10のロータ側に接続されてお
り、このロータリトランス10を介して再生信号が出力さ
れるとともに、NSP1・NSP2に標準モード記録用のSP記録
電流が供給され、NEP1・NEP2に3倍モード記録用のEP記
録電流が供給されるようになっている。ロータリトラン
ス10のステータ側のVHS出力部は、それぞれコンデンサC
1〜C4を介してスイッチ11〜14の接点11a〜14aに接続さ
れている。一方、上記SSP1・SSP2・SEP1・SEP2は、ロー
タリトランス10のロータ側に接続されており、このロー
タリトランス10を介して再生信号が出力されるようにな
っている。ロータリトランス10のステータ側のS−VHS
出力部は、それぞれ一端がコンデンサC5〜C8を介してス
イッチ11〜14の接点11b〜14bに接続され、他端が抵抗R1
〜R4を介して接地されている。
スイッチ11〜14は、出力側がヘッドアンプ15に接続さ
れており、N/S方式判別回路16からの方式判別信号がロ
ーレベルのとき接点11a〜14aが出力側に接続され、上記
方式判別信号がハイレベルのとき接点11b〜14bが出力側
に接続されるようになっている。ヘッドアンプ15は、入
力される上記の再生信号を増幅してFM輝度信号と低域変
換クロマ信号とに分離し、再生信号の出力をSP/EP切換
信号により標準モードと3倍モードとで選択するととも
に、選択された標準モードまたは3倍モードの1・2チ
ャンネルの出力をヘッドスイッチングパルスで切換えて
出力するようになっている。また、上記N/S方式判別回
路16は、システムコントロール回路17から送出される情
報に基づいて、再生される映像信号がVHS方式のもので
ある場合ローレベルの方式判別信号を出力し、映像信号
がS−VHS方式のものである場合ハイレベルの方式判別
信号を出力するようになっている。
上記ヘッドアンプ15の次段には、クロマ信号処理部18
と輝度信号処理部19とが設けられ、さらに、クロマ信号
処理部18および輝度信号処理部19の次段には、クロマ信
号処理部18から出力されるクロマ信号と輝度信号処理部
19から出力される輝度信号とを混合して映像信号にする
混合回路20が設けられている。クロマ信号処理部18は、
ヘッドアンプ15から出力される低域変換クロマ信号を元
の周波数のクロマ信号に復元する回路であり、VHS方式
およびS−VHS方式で共用するようになっている。一
方、ハイバンド用輝度信号処理手段を兼ねる輝度信号処
理部19は、ヘッドアンプ15から出力されるFM輝度信号を
復調し輝度信号に復元する回路であり、スイッチ21、VH
S用イコライザ22、S−VHS用イコライザ23、復調器24お
よびリニアリティ切換制御回路25を備えている。
スイッチ21は、N/S方式判別回路16からのローレベル
の方式判別信号で接点21aが入力側に接続され、ハイレ
ベルの方式判別信号で接点21bが入力側に接続されるよ
うになっている。VHS用イコライザ22は、スイッチ21の
接点21aから出力されるFM輝度信号の周波数特性を補正
する回路であり、一方のS−VHS用イコライザ23は、ス
イッチ21の接点21bから出力されるFM輝度信号の周波数
特性を補正する回路である。復調器24は、VHS用イコラ
イザ22またはS−VHSイコライザ23から出力されるFM輝
度信号を輝度信号に復調する回路であり、映像信号の記
録・再生方式に応じて復調のリニアリティ(直線性)を
切換えるようになっている。リニアリティ切換制御回路
25は、N/S方式判別回路16からの方式判別信号に応じて
復調器24における復調のリニアリティを切換えさせるよ
うに制御信号を出力する回路である。
上記VHS用イコライザ22およびS−VHS用イコライザ23
は、第4図に示すように、コイルL1およびコンデンサC9
からなるノイズ除去部26と、トランジスタQ1、コイル
L2、コンデンサC10および抵抗R5からなる第1補正部27
と、トランジスタQ2、コイルL3.L4、コンデンサC11・C
12、抵抗R6〜R9からなる第2補正部28とを基本構成とし
て備えている。
ノイズ除去部26は、コイルL1とコンデンサC9とが並列
に設けられて、ともに第1補正部27におけるトランジス
タQ2のベースに接続されており、FM輝度信号における7M
Hz付近の高周波数帯域に含まれるノイズ成分を除去する
ようになっている。
ノイズ除去部26の次段に設けられる第1補正部27で
は、トランジスタQ1のコレクタにコイルL2およびコンデ
ンサC10が直列に接続され、トランジスタQ1のエミッタ
が抵抗R5を介して接地されるとともに抵抗R6の一端に接
続されており、この抵抗R6の他端と上記コンデンサC10
の一端とがともに低域補正部28におけるトランジスタQ2
のベースに接続されている。この第1補正部27は、VHS
用イコライザ22において高周波数帯域の振幅補正を行う
一方、S−VHS用イコライザ23において低周波数帯域の
振幅補正を行うようになっている。
第1補正部27の次段に設けられる第2補正部28では、
トランジスタQ2のコレクタが抵抗R7と、互いに並列に設
けられるコイルL5、コンデンサC11および抵抗R8とを介
して電源電圧+Bに接続され、トランジスタQ2のエミッ
タが抵抗R9を介して接地されるとともに、コイルL4、コ
ンデンサC12および抵抗R10を介して接地されている。こ
の第2補正部28は、VHS用イコライザ22において低周波
数帯域の振幅補正を行う一方、S−VHS用イコライザ23
において高周波数帯域の振幅補正を行うようになってい
る。
このように、VHS用イコライザ22およびS−VHS用イコ
ライザ23では、上記の構成を備えることにより、それぞ
れの方式に応じてFM輝度信号の周波数特性を平坦に補正
するようになっている。このため、ノイズ除去部26、第
1補正部27および第2補正部28における素子には、VHS
用イコライザ22とS−VHS用イコライザ23とで一部回路
定数の異なるものが用いられている。
上記の構成において、VHS方式で記録されたテープを
再生する場合、ヘッドNSP1・NSP2・NEP1・NEP2により取
出された再生信号は、ロータリトランス10およびコンデ
ンサC1〜C4を介してスイッチ11〜14の接点11a〜14aに出
力される。このとき、N/S方式判別回路16からの方式判
別信号により接点11a〜14aが出力側に接続されるため、
上記の再生信号は、スイッチ11〜14を通じてヘッドアン
プ15に入力される。この再生信号は、ヘッドアンプ15に
て、増幅され、ヘッドスイッチングパルスでCH−1・CH
−2の2系統の出力が切換えられて連続したものとな
り、さらに、SP/EP切換信号により標準モードまたは3
倍モードに応じて出力が選択された後、低域変換クロマ
信号とFM輝度信号に分離される。
上記低域変換クロマ信号は、クロマ信号処理部18で元
の周波数に変換されてクロマ信号となり、混合回路20に
出力される。一方、上記FM輝度信号は、輝度信号処理部
19にて、上記方式判別信号で接点21aが出力側に接続さ
れるスイッチ21を通じてVHS用イコライザ22に入力さ
れ、ここで周波数特性が補正された後、復調器24に入力
される。このとき、復調器24は、リニアリティ切換制御
回路25からの制御信号により復調のリニアリティをVHS
方式に合わせて7MHzまでに設定しており、上記のFM輝度
信号は、このリニアリティで復調されて輝度信号とな
る。そして、この輝度信号と上記のクロマ信号とが、混
合回路20にて混合されて出力映像信号となる。
次に、S−VHS方式で記録されたテープを再生する場
合、ヘッドSSP1・SSP2・SEP1・SEP2により取出された再
生信号は、ロータリトランス10およびコンデンサC5〜C8
を介して出力される。これら再生信号は、それぞれN/S
方式判別回路16からの方式判別信号により出力側に接続
されるスイッチ11〜14の接点11b〜14bを通じてヘッドア
ンプ15に入力され、ここで、前記と同様な処理を経て低
域変換クロマ信号とFM輝度信号に分離される。
上記低域変換クロマ信号は、クロマ信号処理部18で前
記のようにVHS方式のテープを再生する場合と同様に処
理される一方、上記FM輝度信号は、輝度信号処理部19に
て、上記方式判別信号で出力側に接続されるスイッチ21
の接点21bを通じてS−VHS用イコライザ23に入力され、
ここで周波数特性が補正されて復調器24に入力される。
このFM輝度信号は、復調器24にてリニアリティ切換制御
回路25からの制御信号によりS−VHS方式に応じて切換
えられた9MHzまでのリニアリティで復調されて輝度信号
となり、クロマ信号処理部18から出力されるクロマ信号
とともに混合回路20で混合され出力映像信号となる。
このように、上記の構成では、ヘッドSSP1・SSP2・SE
P1・SEP2と、S/N方式判別回路16とを備えるとともに、
輝度信号処理部19において、S−VHS用イコライザ23
と、リニアリティ切換制御回路25とを備え、復調器24に
おける復調のリニアリティを方式に応じて切換えること
により、S−VHS方式で記録されたテープの再生が可能
となる。
また、ヘッドSSP1・SSP2・SEP1・SEP2は、コアがフェ
ライト系またはセンダスト系の材料にて形成されるた
め、安価に製作することができる。さらに、ヘッドNSP1
・NSP2・NEP1・NEP2・SSP1・SSP2・SEP1・SEP2が、前記
のように、同じモードで異なる方式のもの同士を2個1
組にして各ヘッドベース6〜9上に固定され、回転ドラ
ム5に取付けられているため、全体の構成を簡素にする
ことができる。そして、上記のようにして構成されるビ
デオヘッド1〜4が回転ドラム5において互いに90゜の
間隔をおいて配置されているため、異なるモードのビデ
オヘッド1・2とビデオヘッド3・4との間で生じるク
ロストークを最小に抑えることができる。
なお、本発明は、本実施例で説明したようにモードに
応じて異なるビデオヘッド1・2とビデオヘッド3・4
とを採用するもの以外にも、両モードで共通化したビデ
オヘッドを採用するものについても適用されるのは勿論
である。ただし、この場合は、そのビデオヘッドがCH−
1用とCH−2用に2個設けられ、回転ドラム5において
相対するように取付けられる。
〔発明の効果〕
本発明に係るハイバンド方式再生機能を備えた磁気記
録再生装置は、以上のように、フェライト系またはセグ
メント系の材料によりコアが形成されるとともに、ギャ
ップ長がハイバンド方式のFM輝度信号を再生しうるよう
に設定されているハイバンド再生用ヘッドと、ノーマル
方式のFM輝度信号の記録および再生を行うノーマル用ヘ
ッドとが同一のヘッドベース上に設けられてなる複合ビ
デオヘッドであって、標準時間記録用の第1および第2
複合ビデオヘッドおよび長時間記録用の第3および第4
複合ビデオヘッドを少なくとも有し、第1および第2複
合ビデオヘッド同士と第3および第4複合ビデオヘッド
同士とがそれぞれ対をなして回転ドラムに早退するよう
に取付けられる一方、上記ハイバンド再生用ヘッドによ
り得られた再生信号のうちFM輝度信号の処理を行うハイ
バンド用輝度信号処理手段が設けられている構成であ
る。
このように、コアをフェライト系またはセンダスト系
の材料で形成することで、ハイバンド再生用ヘッドを従
来のメタル系の材料を用いたヘッドに比べてかなり安価
に得ることができるとともに、ハイバンド再生用ヘッド
とノーマル用ヘッドとを同一のヘッドベース上に設ける
ことで、回転ドラムへの取付構造が複雑になることもな
い。さらに、同じ時間記録用で異なる方式のハイバンド
再生用ヘッドとノーマル用ヘッドとの2個1組で複合ビ
デオヘッドが構成されるので、ヘッド数が増加しても全
体の構成を簡素にして、標準時間記録および長時間記録
に対応することができる。従って、本発明を採用すれ
ば、ハイバンド方式の再生機能を簡単な構成でかつ安価
にノーマル方式対応の磁気記録再生装置に備えさせるこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の一実施例を示すものであ
る。 第1図は回転ドラムにおけるヘッドの配置位置を示す説
明図である。 第2図(a)はS−VHS用の標準モード1チャンネル側
のヘッドにおける再生出力の周波数特性図である。 第2図(b)はS−VHS用の標準モード2チャンネル側
のヘッドにおける再生出力の周波数特性図である。 第2図(c)はS−VHS用の3倍モード1チャンネル側
のヘッドにおける再生出力の周波数特性図である。 第2図(d)はS−VHS用の3倍モード2チャンネル側
のヘッドにおける再生出力の周波数特性図である。 第3図はS−VHS方式での再生が可能なVTRの再生回路を
含む要部の構成を示すブロック図である。 第4図はVHS用イコライザおよびS−VHS用イコライザの
要部の構成を示す回路図である。 第5図ないし第6図は従来例を示すものである。 第5図は回転ドラムにおけるヘッドの配置位置を示す説
明図である。 第6図はノーマル方式VTRの再生回路を含む要部の構成
を示すブロック図である。 第7図はS−VHS方式での再生が可能なVTRの再生回路を
示すブロック図である。 1〜4はビデオヘッド(第1ないし第4複合ビデオヘッ
ド)、5は回転ドラム、6〜9はヘッドベース、16はN/
S方式判別回路、19は輝度信号処理部(ハイバンド用輝
度信号処理手段)、NSP1・NSP2・NEP1・NEP2はヘッド
(ノーマル用ヘッド)、SSP1・SSP2・SEP1・SEP2はヘッ
ド(ハイバンド再生用ヘッド)である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェライト系またはセンダスト系の材料に
    よりコアが形成されるとともに、ギャップ長がハイバン
    ド方式のFM輝度信号を再生しうるように設定されている
    ハイバンド再生用ヘッドと、ノーマル方式のFM輝度信号
    の記録および再生を行うノーマル用ヘッドとが同一のヘ
    ッドベース上に設けられてなる複合ビデオヘッドであっ
    て、標準時間記録用の第1および第2複合ビデオヘッド
    および長時間記録用の第3および第4複合ビデオヘッド
    を少なくとも有し、第1および第2複合ビデオヘッド同
    士と第3および第4複合ビデオヘッド同士とがそれぞれ
    対をなして回転ドラムに相対するように取付けられる一
    方、上記ハイバンド再生用ヘッドにより得られた再生信
    号のうちFM輝度信号の処理を行うハイバンド用輝度信号
    処理手段が設けられていることを特徴とするハイバンド
    方式再生機能を備えた磁気記録再生装置。
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